撫子「いま13歳だから――早くてあと3年後か」
向日葵「いえ、あの……」
撫子「あー、でも就職とか考えるともっと遅くなっちゃうよね?」
向日葵「それは、まぁ」
撫子「たださ、一つだけお願いがあるんだよね」
向日葵「えっ」
元スレ
撫子「ひま子、いつ櫻子と結婚すんの?」 向日葵「な――!?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1354281120/
撫子「ひま子」
向日葵「はい」
撫子「嫁に来てもらう形になるけど……いい?」
向日葵「……それになにか不都合が?」
撫子「ほら、古谷家を継ぐのは楓になっちゃうじゃん?」
向日葵「別にそれはかまいませんが」
撫子「よし、解決」
向日葵「それだけですの!?」
撫子「よかった。いやね、本来は私が継がなきゃいけないんだけどさ」
向日葵「長女でいらっしゃいますからね」
撫子「私は嫁に行くことになってるから」
向日葵「なるほ――えっ」
撫子「だから櫻子に継いでもらうことになるの」
向日葵「あの、いまなんて……」
撫子「あれでも次女だからね」
撫子「まぁそれに伴ってひま子が大室家に入ることになると」
向日葵「は、はぁ」
撫子「櫻子の小さい頃の夢を奪うことになったのはかわいそうだけどさ」
向日葵「夢?」
撫子「昔は『二人とも妻がいい』なんていってたじゃん」
向日葵「??」
撫子(役所にあれ出したら怒られるかなぁ)
撫子「ああ、あと確認しとくことがまだあった」
向日葵「なんでしょうか」
撫子「ひま子、櫻子好きだよね?」
向日葵「!?」
撫子「わかりきってるけどさ、一応確認しておかなきゃねぇ」
向日葵「え、あ、いや、その」
撫子「……えっ、まさk」
向日葵「好きというか、もはやそういう言葉が追い付かないといいますか。計画ではそろそろチュッチュする段階にきてまして」
撫子「実に大室家にふさわしい」
撫子「よかった。じゃあ大きな声でどうぞ」
向日葵「す、好きですわ」
撫子「きこえないよ」
向日葵「好きです」
撫子「誰が、誰を」
向日葵「私は櫻子が好きですわ」
撫子「もっと大きく!」
向日葵「櫻子大好き!!」
撫子「まだまだ、届かないよ!? 櫻子に伝わらないよ!!」
向日葵「櫻子愛してるぅぅぅぅぅ」
撫子「どれくらい好き?」
向日葵「櫻子を食べたい!」
撫子「百合豚みたいに!」
向日葵「ブッヒィィィィィイィ」
撫子「プロポーズは?」
向日葵「毎日私のお菓子をたべなさい!」
撫子「もっと感情こめて! 櫻子とどうしたいの!」
櫻子「ただいまー」
向日葵「子! づ! く! り! しまっしょう!!」
撫子「ヘイ」
櫻子「えっ」
撫子「口に出せば気持ちも固まるでしょ」
向日葵「は、はい――あら、櫻子」
櫻子「いまなにを……」
撫子「ひま子が嫁にきてくれるってさ」
櫻子「えっ、じゃあ私が継ぐのか」
向日葵「さ、櫻子はどう思ってますの?」
櫻子「なんかプレッシャーがあるなぁって感じ」
向日葵「いえ、そうじゃなくて私と結こ――」
花子「ただいま」
撫子「花子、ひま姉改め義姉さんだ」
花子「ひま義姉、撫子お姉ちゃん。花子、お嫁さんをもらうことになったし」
櫻子「え? じゃあ花子が大室家継げば私嫁入りしてもいいの?」
向日葵「さ、さくらk」
櫻子「わーい、あかりちゃんと結婚しよーっと」
向日葵「は?」
撫子「ひま子ゴメン、結婚の話なしで」
向日葵「理解不能、理解不能」
櫻子「起きないとおっぱい揉むぞー」
向日葵「っはぁ!!」
櫻子「き、急に起きるなよ!!」
向日葵「櫻子……? いったいなにを」
櫻子「宿題教えてくれるっていったじゃん! なんで寝てんだよ」
向日葵(夢? いや、でも――)
櫻子「罰としてお菓子つくれ」
向日葵「櫻子」
櫻子「ん?」
向日葵「結婚しましょう」
櫻子「な――!?」
おわり