父「再婚する」
オタク「え・・・」
父「で、お前に妹できるよ」
オタク「妹・・・?」
父「やったじゃん」
オタク「・・・フヒ!」
コンコン
オタク(ビクッ!)
「・・・」
オタク(ドキドキドキ)
スタスタスタ
オタク「・・・」
オタク「現実の妹がかわいいわけないだろ」
オタク「そんなのは都市伝説」
父「でも義妹だぜ」
オタク「フヒ!」
父「まぁかわいくないけど」
オタク「・・・」
父「嘘だけど」
父「今リビングにいるよ」
オタク「風呂はいってないし・・・」
父「ケーキあるよ」
オタク「おなかすいてないし・・・」
父「DVD出しっぱだったよ」
オタク「フヒ?!」
オタク(ドキドキドキ)
ガチャ
オタク「・・・」
父「あれ、いないなぁ」
オタク「フヒwww釣りwww乙www」
妹「洗面所かりましたー」
オタク「ッヒィィ!!」
妹「・・・ニコ」
オタク「ふ、フヒ・・・w」
妹「・・・」
オタク(かわいい)
父「それじゃ後は若いお二人で」
オタク「や、やん!」
妹「それじゃこれで」
父「お母さんによろしくね」
妹「はい」
オタク「・・・ま、また」
妹「はい」
父「ばいばーい!」
妹「ば、ばいばーい」
バタン
オタク「・・・ない」
父「DVD?テレビの横にないかな」
オタク「ない」
父「じゃ気のせいだったかな!俺の!」
オタク「でも・・・足りない・・・」
父「そっかー」
父「ま、そのうちひょっこり出てくるよ」
オタク「ま、まさか・・・」
父「いや妹ちゃんに限ってそんなことはしないだろ」
オタク「でももしかしたらってことが」
父「いや、俺は妹ちゃんを信じるね!」
オタク「む、息子をもっと信用しろよ・・・」
父「お前を信用って・・・」
オタク「・・・」
父「・・・メールでもしとくか」
父「父はおっさんだからメールが苦手です」
父「でもたとえ間違いでも「DVD持ってちゃってない?」とか電話で聞くのも気が引けます」
父「だからYOUメールしちゃいなYO!」
オタク「・・・え」
母「妹ーメールみたいよー」
妹「んー」
ピ
メール「父の息子のオタクです。DVD持っていってしまってないですか?」
妹「オタク・・・あぁ」
妹「DVD・・・?」
ガサゴソ
妹「あ」
kure-nai
妹「アニメ?」
オタク(ドキドキドキ)
父「そういえばお前携帯持ってたんだな」
オタク「・・・」
~♪~~♪
オタク「あ」
オタク(ドキドキドキ)
オタク(女の子からのメールなんてはじめてだ・・・)
ピ
メール「「kure-nai」というDVDが入ってました。すみません」
父「通りで続きがなかったわけだ・・・」
オタク「勝手に見るなよ・・・」
父「父の帰宅後の楽しみはなんだと思う?」
父「その1、kure-naiをじっくり見ること。1つの話を最低2回は見返している」
父「その2、未来の奥さんとラブラブメール」
父「その3、未来の娘にセクハラメール。この3つだ」
オタク「なにしてんだよ・・・」
父「さぁ早く返してもらえ」
メール「父が早く返してほしいみたい。できれば早めに返して欲しいです」
妹「は、早めに・・・」
妹「ていうかこれは父さんのなんだ」
妹「私てっきり・・・あ、いや、人を見かけで判断しちゃいけないよね!」
~♪
メール「妹ちゃんはもうお風呂はいったの~?」
妹「・・・」
次の休日
父「今日は妹ちゃんがkure-naiを返しにきてくれる日かー」
オタク(ドキドキドキ)
父「でも父は唐突に仕事が入ったので行ってきます!」
オタク「・・・フヒ!?」
父「ははっ大丈夫さ。今度はちゃんとお風呂はいっただろ?」
オタク「あ、うん」
父「おなかすいてるだろ?!」
オタク「うん!」
父「ほら大丈夫!行ってきまーす!」
オタク「いってらっしゃーい!」
TV「あ、美男子くん!」「美少女ちゃん迎えにきちゃったよ!」「もう、美男子くんったら!」「ははは」「うふふ」
オタク「・・・」
オタク「いやこれはないわ・・・」
オタク「でもドキドキしながらどう応客すればいいか迷うよりは迎えに行っちゃったほうが」
オタク「・・・でもどこ行けばいいんだ」
ピンポーン
オタク「ヒィィ!!」
オタク「 」
妹「?」
オタク「・・・い!いらっしゃい!」
妹「あ、お邪魔します」
オタク(声が出にくい・・・水飲みたい・・・)
妹「じゃぁこれなんですけど」
オタク「あ、ありがとう」
妹「父さんがこういうの見るって意外ですね」
オタク「あ、そうかな」
妹「うーん、よく考えたらそこまで意外じゃないかもw」
オタク「は、はは」
妹「・・・」
オタク「・・・」
妹「・・・」
オタク「・・・」
妹「・・・お茶でもいれますね」
オタク「フヒ?!あ、お、俺がいれるよ!」
妹「ありがとうございます」
オタク(ウーロン茶でいいよね・・・)
オタク(・・・ゆっくりいれよう)
オタク(ていうかなんでまだいるんだろ)
ガチャン!
オタク「ッヒィィ!!」
オタク「あうあう」
妹「大丈夫ですか?!」
オタク「だ、大丈夫です!」
妹「で、でも血が」
オタク「ッヒィィ!!」
妹「ここは片付けておくんで、早く治療してきてください!」
オタク(フヒwwwフヒヒwww)
オタク「・・・あの」
妹「あ、大丈夫ですか」
オタク「あ、うん、すみません・・・」
妹「足、痛くありませんか」
オタク「だ、大丈夫」
妹「ちゃんと消毒もしとかないと腫れたり・・・」
オタク「大丈夫です」
妹「・・・」
妹「あの、別に敬語とかじゃなくて大丈夫です」
オタク「え」
妹「ほら、オタクさんはお兄ちゃんなんですから」
オタク「フ、フヒ!www」
妹「・・・」
オタク(やば・・・)
妹「クスクス」
オタク(笑われてる・・・)
父「俺もお兄ちゃんって呼ばれたいお・・・」
父「でも父は父だからお兄ちゃんって呼ばれないお」
父「だからお父ちゃんで我慢するお!」
父「いやそれはやだな・・・」
妹「・・・」
オタク「お父ちゃん・・・」
オタク「いつの間に・・・」
父「ただいま!」
妹「お邪魔してます」
父「そこはね、おかえりっていう所だよ」
妹「お、おかえりなさい・・・」
オタク「おかえり」
父「やっぱ女の人におかえりって言われると嬉しいなー」
父「オタクは俺におかえり言ってくれないしなー」
父「久々におかえりって言って欲しいなー」
オタク「・・・」
父「言ってくれないのか・・・」
父「気を取り直してkure-nai見るか」
妹「私も一緒に見させてもらっていいですか?」
父「ほら、別に敬語とかじゃなくて大丈夫だよ」
妹「え」
父「ほら、妹ちゃんは父の娘なんだから」
妹「・・・うん!」
父「久々にいいこと言うと疲れるなぁ」
オタク「・・・」
父「妹ちゃんはアニメ見るんだ」
妹「そんなこともないですけど、これはなんだか気になって」
父「へぇー」
妹「なんだか恥ずかしいですね。いい年してこんな」
オタク「・・・」
父「そんなことないよ。俺も見るし、そこの兄ちゃんなんてアニオタだし」
妹「あにおた?」
父「アニオタってのはそいつのこと」
オタク「・・・説明になってないよ」
父「おっと、こんな時間か。妹ちゃん大丈夫?」
妹「大丈夫です」
父「なんなら泊まっていっちゃう?」
妹「いやそれは・・・」
父「ほら、家族なんだし!なんならお風呂とか一緒に!」
妹「お邪魔しました」
かちゃかちゃ
父「あ、片付けは俺がやっとくよ」
父「あんま遅くなると母さんに申し訳ないしね。オタクは妹ちゃん送ってってあげなね」
オタク「紫ちゃんかわゆすなぁ・・・」
父「・・・」
オタク「フヒ?!」
父「お前はまだ母さんに挨拶もしてないし、丁度いいな」
父「俺は遅れた分を取り戻さないといかん・・・さっきのシーンも見返さなきゃいかん・・・」
オタク「でも・・・」
父「あまり遅くなると怒られるのは俺なんだぞ!!!」
オタク「・・・」
妹「えっと、送っていってもらえますか?」
オタク「あ、うん・・・」
オタク「フヒ!寒い!」
妹「もっと着込んだほうがよかったかもしれませんね」
オタク「でもこれしか上着ないし・・・」
妹「・・・」
オタク(ガクガクブルブル)
ふぁさ
オタク「フヒ?!」
妹「マフラー、貸してあげます」
オタク「あわあわあわ」
オタク「妹ちゃんのマフラーあったかい」
妹「なんか恥ずかしいです///」
オタク「なりぃ・・・」
妹「・・・」
妹「・・・」
オタク「・・・」
妹「お兄ちゃんは・・・」
オタク「フヒwww」
妹「・・・」
妹「お兄さんは、オタクなんですか?
オタク「・・・ッ!」
オタク「う、うん・・・」
妹「そうですか」
オタク「なんだかごめんね・・・」
妹「・・・」
妹「お兄さんはアニメがすきですか?」
オタク「うん・・・」
妹「ゲームがすきですか?」
オタク「うん・・・」
妹「私はよく知りませんけど、それがオタクなんですよね」
オタク「うん・・・まぁ・・・」
妹「好きなものを好きなだけなのにどうして謝るんですか?」
オタク「それは・・・」
妹「・・・あ、そろそろ私の家です」
オタク「・・・」
妹「到着しました」
オタク「・・・」
妹「ちょっと母と話してきますね。いきなりお兄さんが来てるなんていったらビックリするでしょうし」
オタク「・・・でも気持ち悪い・・・らしいし・・・」
オタク「・・・」
母「『好きなものを略?』!!」
オタク「フヒ?!」
母「ふふふ、なにこの青春の香り・・・ちょっと楽しそうじゃないの・・・」
オタク「だ、誰ですか」
母「いいのよ・・・あなた達は血なんて繋がってないのだから・・・」
オタク「あの・・・」
妹「あ、お母さん」
母「妹、私は味方だからね」
妹「え、うん、ありがと」
オタク「・・・」
妹「母です」
母「母です。よろしくね」
オタク「あ、父の息子のオタクです」
母「そして一言」
オタク「え」
母「・・・」
母「娘はお前みたいのにはやらん」
母「って一度言ってみたいのに・・・」
妹「・・・」
オタク「・・・」
母「さ、あがって!あたたかいお茶が冷めてるころよ!」
母「かーさんねーオタクくんが来るって聞いてテンションあがちゃってねー」
妹「お母さんシラフだから」
オタク「あ、うん」
母「父さんから話だけは聞いてたから割と楽しみにしてたのねー会うの」
母「そしてアレよ「好きな略?」!!!」
母「早速キたわ。アレ。まさか顔も見ぬうちからここまでクるとは思わなかった」
母「うちの奥手な娘にそこまで言わしめる男・・・」
母「たった2度の邂逅でそこまでの仲に発展しているなんて・・・!!」
母「しかし2人の間には「兄妹になる」という壁!そしてその壁を作ってるのは何を隠そうこの私」
母「あ、お茶飲んでいいからね」
母「あれ?何の話だっけ?そうそう父さんと私の馴れ初めって話してなかったわよね」
妹「お茶入れなおしてくるね」
母「怪我しないでねー」
オタク「フヒ?!」
母「フwwwヒwww」
オタク「・・・」
母「個性よ!それは個性!自信を持ちなさい!フヒwwww」
母「ところでオタクくんは妹のことどう思う?」
オタク「え」
母「正直なところ、どうよ」
オタク「いや、えっと」
母「かわいい?かわいいでしょ」
オタク「は・・・い・・・」
母「なに!かわいくないの!?自慢の娘を・・・こいつ・・・」
オタク「や、すごくかわいいです!」
母「ねー今ごろ妹もキッチンで頬染めてるわよー」
母「そそる?」
妹「お母さん・・・」
オタク「じゃぁそろそろ・・・」
母「オタクくん」
オタク「?」
母「よろしくね」
オタク「あ、よろしくお願いします」
妹「・・・」
妹「気をつけて帰ってくださいね」
妹「マフラーはまた伺ったときにでも帰してくれればいいですからしていってください」
オタク「あ、ありがとう」
母「そしてまた送ってもらう時にまたマフラーを貸すんですね!」
メール「帰りに夕飯買ってきて!あっためはいいや!」
オタク「・・・」
オタク「今から引き返してコンビニの場所聞くのもな・・・」
オタク「どっかにあるだろ」
スタスタ
~♪
メール「エロ本も買ってきてください。快楽天の表紙がすごい気になったので快楽天でお願いします!」
スタスタ
~♪
メール「あっためはいらないです!」
店員「いらっしゃいませー」
オタク「弁当は・・・父さんはこれでいっか」
オタク「俺はなにか麺類を・・・」
オタク「・・・この表紙は確かに・・・」
店員(エロ本の前でぶつぶついってる・・・きめぇwww)
店員「袋わけますかー」
オタク「い、一緒で」
店員「箸いれておきましょうかー」
オタク「い、いいです」
店員「エコですねー」
オタク「あ、いえ」
店員「エコですよー」
オタク「ど、どうも」
店員「ありがとうございましたー」
オタク「・・・」
オタク「ただいま」
父「おかえり・・・!快楽天と弁当を早く・・・!」
オタク「はい」
父「あざーす!」
父「いや、「ながら食事」はいかんな・・・」
オタク「・・・」
父「ニュースでも見るか」
父「妹ちゃん家はどうだった?」
オタク「疲れた・・・」
父「はは!母さんはテンション高いからなぁ!」
オタク「父さんみたいな人間は父さんだけでいいよ・・・」
父「 は は !よせやい!照れる!」
オタク「・・・」
父「HAHA!!」
父「そうだ、温泉に行こう」
オタク「え」
父「冬、寒い・・・暖かい、お湯、温泉・・・」
父「裸の付き合いを経て織り成される家族の交流・・・」
オタク「あ、ねえ」
父「母さんー?俺ー俺俺ー温泉いきましょー」
父「そんなわけで温泉旅行当日がやってきました」
オタク「いつの間に・・・」
父「オタクよ、この曇り防止のついた双眼鏡・・・ついに託すときがきたのかもしれん」
オタク「と、父さん・・・」
父「思えば長かった。男で一つでお前を育て早何年?」
オタク「え」
父「何年だったかなぁ」
オタク「・・・」
母「温泉といえば?」
妹「え」
母「そう、美肌効果ね。ま、お母さんには必要ないんだけど」
母「そういえばなんだかんだで家族(仮)が4人揃うのははじめてかもね」
妹「うん、そうだね」
母「あー楽しみだわー」
母「妹もしっかりオタクくんに肢体を見られるのよ!」
妹「・・・」
父「ついたー」
父「つかれたー早速ひとっ風呂したいがまだ母さんたちはついてないんだな」
オタク「俺が部屋にいるから入ってくれば?」
父「いや、これはチャンス。行幸と書いて、チャンスだ」
父「父はちょっとそこら辺を散策してくる!高い木とか探してくる!」
オタク「あ、うん」
母「やーっとついたー」
妹「オタクさんたちはもうついてるみたいだね」
母「・・・」
妹「母さん?」
母「あの木にいるのは・・・もしや・・・」
母「妹!母の曇り防止つきの双眼鏡を!」
妹「なんでそんなものを・・・」
妹「おじゃましまーす」
オタク「フヒ?!」
妹「あ、お兄さん。お久しぶりです」
オタク「ひ、久しぶり」
妹「母はちょっと、そのお買い物に・・・」
オタク「あ、そうなんだ」
妹「・・・」
オタク「・・・」
妹「お茶いれますね」
オタク「あ、俺が」
妹「私がいれます」
妹「お兄さんはもう温泉はいりました?」
オタク「あ、まだ・・・」
妹「私部屋に残るんでよかったら入ってきちゃってください」
オタク「え、いや妹・・・ちゃんに悪いし」
妹「妹ちゃん・・・」
オタク「あ、えっと、妹さんに悪いかなって」
妹「・・・」
オタク「他に人がいなくてよかった・・・」
ぬぎぬぎ
ガラ
オタク「お、おぉぉ」
オタク「昼間の温泉ってのもいいかも・・・」
父「これで混浴で妹ちゃんもいたら完璧だったな」
妹(こっくりこっくり)
パシャッ
妹「・・・んぅ」
母「フヒ!」
妹「・・・」
妹「・・・おかえり」
母「妹妹!これ、超レアな写真はいってるけど見たい?ねえ、見たいの?!」
母「まずこれね!父が木から落ちるところ!」
妹「・・・」
母「緊張しながら男湯ののれんをくぐるオタクくん!」
母「ちょっと周囲を警戒しつつ生着替えもとい生脱衣するオタクくん!」
母「オタクくんのアンダーゾーンは妹にはちょっと早いかー」
母「あ!もちろん入浴中の写真はないよ!それくらい弁えてるよ流石に」
オタク「お久しぶりです」
母「ひっさっしぶりー!」
父「母さんは今日もスイートだね」
母「父さんは相変わらずタフね!あんなところから落ちてあんなことになったのにぴんぴんしてるなんて!」
父「いや・・・///」
母「さっすが私が見込んだ男・・・いや、か・・・漢!」
妹「か、かん・・・」
オタク「母さんも大分かんだけど・・・」
母「湯上りほかほかオタクくんもチェケラ!」
パシャッ
母「じゃ、私たちも温泉いこっか!」
妹「うん」
父「湯上り妹ちゃんが今から楽しみだぜ・・・」
母「湯上りの妹はちょっとすごいよ」
父「やべ、テンションあがってくる・・・」
母「でも湯上りの私もちょっとすごいよ」
父「・・・」
母「・・・」
母「やだー妹の胸ったら」
むにむに
母「まるで成長していない・・・」
妹「悪かったね・・・」
母「しかしこれはこれで・・・・いや最早これしかないような気もしてきた・・・」
むにむに
妹「っちょ!」
母「はは!なんだこれ!すげえ!」
むにむに
妹「お、怒るよ!」
母「 は は !怒った妹もかわいいと思うよ!」
妹「んぅ!」
母「HAHA!・・・ふぅ。そろそろお湯に入ろうか」
母「あったかい」
妹「だねー」
母「なりぃ・・・」
妹「・・・なんなのそれは」
母「なにってなに?」
妹「その「あったかいなりぃ」って」
母「ま、まさかオタクくん辺りに・・・」
妹「言われたけど・・・」
母「この・・・!私だってまだ・・・!!」
父「女は風呂が長いな!」
父「きっと洗うところがいっぱいだからだな!」
父「父は美人が体を洗うだけのビデオとか見てみたくなってきたぞ!」
オタク「・・・」
父「さて、快楽天快楽天・・・」
オタク「ちょっとトイレ」
父「悪いな・・・気をつかわせて・・・」
オタク「すぐ戻るよ・・・」
父「・・・」
スタスタスタ
オタク(迷った・・・)
オタク「と、とりあえずトイレの場所だけでも・・・」
うろうろ
オタク「・・・」
うろうろ
オタク「・・・あ」
母「甘いわ妹・・・あなたの打った玉は必ず私のもとに返ってくる・・・」
母「そういう風にスピンをかけているのよ・・・!」
妹「馬鹿な・・・ありえない・・・」
オタク「・・・」
母「フヒwww迷子になっちゃったのかwww」
妹「お母さん」
母「サーセンwww」
オタク「ご、ごめんなさい・・・」
妹「じゃぁ私はお兄さんを部屋まで送っていきます」
母「オタクくん」
オタク「はい?」
母「そそる?」
オタク「・・・」
妹「お母さん・・・」
オタク(そういえば浴衣・・・褒めたほうがいいのかな・・・)
妹「・・・」
スタスタスタ
オタク(褒めるなら早い方が・・・)
オタク「あ、あの」
妹「なんですか?」
オタク「かわいいよ」
妹「え」
オタク(よ、よし・・・)
妹「・・・///」
オタク「あ、ちょ、ちょっとトイレ・・・」
妹「・・・・・・はい」
父「・・・ふぅ」
父「清らかな気持ちだ。自然が美しい」
父「そうだ、いい加減そろそろ帰ってくるだろうな」
父「お茶でも入れておこうか」
オタク「ただいま」
父「おぉ、オタク。遅かったな」
妹「今戻りました」
父「妹ちゃんの浴衣姿テラカワユス!下着は!今下着はつけてるの!」
妹「・・・」
父「うわ・・・今明らかに俺のランク1つ下がったよ。目を見れば分かるもん」
オタク「・・・」
父「これ以上下がりようがないだと」
父「それはともかくお茶いれたよ!」
妹「ありがとうございます」
オタク「ありがとう」
父「あ、お茶だからね!安心して飲んでいいよ!」
オタク「・・・」
妹「・・・?いただきます」
母「雪だ!雪が降ってきた!」
父「俺は降らせたけどね」
妹「わぁ!本当だ!」
オタク「お、おお・・・!」
母「雪合戦よ!ヒアウィーゴー!」
父「この東洋の雪男爵と呼ばれた父の腕を見せ付けるときがきたか・・・」
母「必殺ブラッディ・スノー・・・相手は死ぬ・・・」
父「ッヒィィ!」
父「公正なくじ引きの結果、オタク・妹チーム、父・母チームになりました!」
オタク「ッヒィィ!!」
母「ルールは簡単!とりあえず敵陣の旗をパクった方の勝利です!」
妹「誰かが前に出なきゃいけないわけですか」
母「雪玉が当たっても別に痛いだけです!リタイアはなしです!」
父「先生!戦力が偏りすぎてます!」
母「公正なくじ引きの結果なのでこのままです!」
父「やり直しを要求します!」
母「却下です!」
父「妹ちゃんと組みたいです!」
母「私の独断の結果、母・妹・オタクくんチームの結成をここに宣言します!」
父「くじ引き通りにするだろ・・・jk・・・」
父「ぐあ!・・・なんじゃこの玉は・・・しょぼい・・・しょぼすぎるぞおおおお」
母「石いれていいよ!石!」
オタク「ッヒィィ!!」
妹「なんであの2人は両方とも攻めてくるんですか!!」
オタク「ッヒィィ!!」
ビュン ぐしゃ
父「痛くもかゆくもないわああああ」
妹「えい!」
ぺしゃ
父「うおおおおやーらーれーたー」
母「父?・・・父ぃぃぃいいいいい!!!許さん・・・許さんぞ貴様ら・・・!!」
父「は・・・母・・・」
母「父・・・?よかった・・・まだ生きて・・・」
父「あ・・・愛・・・してる・・・」
がく
母「父ぃぃぃいいいい!!!」
母「誰だあああ!誰が撃ったあああああ!!!」
ぐしゃ
母「やーらーれーたー」
オタク「・・・」
妹「・・・」
父「とりあえずスタート地点に戻るかー」
母「それくらいのハンデは必要だもんねー」
父(どうせ攻めてこないし)
母(何度でも楽しめるわ・・・)
オタク「とか考えてると思う」
妹「なんとか打開策を見つけなくては・・・」
ぺしゃ
父「妹ちゃんの雪玉・・・きもちいいなりぃ・・・」
父「さ、もどろ」
母「私・・・この旅行が終わったら結婚するんだ・・・」
ぺしゃ
母「す、すまねぇ・・・ロザンヌ・・・」
母「戻るか」
妹「・・・」
せっせ
オタク(妹ちゃんが機械的に雪玉を作り始めた)
オタク(その目に生気は感じられなかった)
父「あれ、オタクいなくね」
母「そういえばなよなよ雪玉を顔面に浴びなくなって久しいわ」
父「トイレかな」
母「ちょっと見てこようかしら」
妹「ほらお兄さん、せっかく旗とってきたんですから伝えないと」
オタク「え」
妹「あの2人まったく気づいてませんよ」
オタク「か、勝った!第三部完!」
妹「・・・」
父「なん・・・だと・・・」
母「あれなに?なんで旗もってるの?」
父「まさか俺が妹ちゃんに夢中な間に・・・」
母「おりゃー」
父「ふ・・・父が見てなくても子は育つものだな・・・」
オタク「ッヒィ!!」
妹「お母さん!ルール!ルール思い出して!!」
母「私がルールだ!!!」
オタク「フヒ!www」
妹「・・・」
母「まさかオタクくんの存在感のなさを利用して攻めてくるなんて・・・予想外だったわ・・・」
父「オタクの存在感のなさは宇宙規模だからな・・・やられたぜ・・・」
妹「下手したら神様にすら認識が難しいと思われるようなお兄さんの存在感のなさ、最高です!」
オタク「・・・」
母「あれ?オタクくんは?」
父「もう帰ったんだろ。体力ないからなあ、オタクは」
妹「温泉に入りなおしましょう」
オタク「・・・」
父「家族風呂!家族風呂を見つけたぞ!」
母「マジで!」
妹「不安しか感じることができない・・・」
オタク(ドキドキドキ)
母「家族4人で裸の付き合い・・・悪くないわ」
父「4人・・・?あの広さじゃ3人が限界だね!」
母「じゃぁオタクくんと妹と私でいいわね」
父「oh...」
父「仲間はずれはよくないと思います!」
妹「2人ずつ入ることにして組み合わせはくじで決めたらどうですか?」
父「下手したらオタクと一緒に入ることになるじゃん・・・」
オタク「・・・」
父「いや、オタクとはさっき一緒に入ったしさ」
オタク「あ・・・」
母「私も妹とはもう入ったわ」
父「そして父と母さんはすでに
母「でもとりあえずくじね」
父「はい」
母「引いたわね」
オタク「はい」
妹「うん」
父「ねえ!もうみていい!あ!印!印ついてる!」
母「じゃぁ印がついてる子は私と一緒ね」
父「・・・」
オタク「あ、」
母「じゃあオタクくんと妹ちゃんペア、私と父さんペアね!決定ね!いいわね!」
オタク「あの」
母「いいわね!」
オタク「・・・」
オタク(逃げ出したい)
オタク(すごく逃げ出したい)
オタク(・・・帰りたい)
オタク「・・・」
父「オタク・・・言いたいことがあるなら言っておけ」
オタク「父さん・・・」
父「俺と変わっても・・・いいんだぞ・・・」
オタク「・・・え」
父「なに、大したことじゃない。俺なら大丈夫・・・大丈夫さ!」
父「たかが妹ちゃんとのおふおふ・・・お風呂・・・」
オタク(・・・そうだ)
母「いってらっしゃーい!」
父「うらめしやー!」
母「久々に飲むわよー」
父「くそう!やけ酒だ!!」
母「ぜんぜん飲めないくせにー」
父「そういう母さんの方が弱いくせに」
母「は?」
父「ふ、試してみるか?」
母「言っておくが、私の胃袋は宇宙だ」
父「いくらでも飲める・・・と」
母「いくらでも出せる・・・!」
父「・・・」
妹「・・・え」
オタク「・・・」
妹「一緒に入らないんですか?」
オタク「さ、さすがに恥ずかしいし・・・」
妹「そ、それは私だって恥ずかしいですよ」
オタク「うん。妹さんもいやでしょ?俺なんかと一緒の湯船につかるなんて・・・」
妹「・・・」
オタク「・・・うん、そういうことで」
スタスタスタ
オタク「・・・」
オタク(落ち着かない)
妹「・・・」
ざばー
オタク(入ったのかな)
妹「どうぞ」
オタク「・・・」
オタク「・・・」
妹「お兄さん?」
オタク「・・・フヒ?!」
妹「入っていいですよ」
オタク「え、いや」
妹「そんなに・・・私と一緒のお風呂には入りたくないんですか・・・」
オタク「え、いやそんなことは・・・ない・・・けど」
妹「ショックです・・・」
オタク(あれ・・・)
妹「どうぞ」
妹「怒りますよ」
オタク「ッヒィ!!」
かぽーん
妹「いいお湯です」
オタク「・・・」
ごしごし
妹「背中流しましょうか?」
オタク「い、いや」
ざばー
妹「流しますね」
オタク「フヒ!」
オタク「タオルが肌にはりついてる!エロス!」
妹「・・・」
オタク「・・・」
妹「やっぱり親子ですね・・・」
オタク「・・・」
妹「少し恥ずかしいです」
オタク「ご、ごめんなさい・・・」
妹「でも別にいやではありません」
オタク「・・・」
妹「そういうことです」
オタク「・・・フヒw」
父「( ;∀;)」
母「( ;∀;)」
オタク(背中流してもらうのは気持ちいいけど)
オタク(下半身が洗いにくい・・・)
妹「んしょ、んしょ」
オタク(さらに洗いにくくなりそう・・・)
オタク「あ、もういいから・・・冷えちゃうといけないし・・・」
妹「はい」
ざばー
オタク「・・・」
オタク(どっちにしても洗いにくい・・・)
オタク「い、妹さん、ちょっと、その・・・」
妹「はい?」
オタク「あっちを向いててもらってもいいかな・・・」
妹「なぜですか?」
オタク「・・・」
妹「恥ずかしいからですか?」
オタク「フヒ?!」
妹「でもいやではないですよね」
オタク「ッヒィ!!」
妹「冗談です」
オタク「・・・フヒヒww」
ごしごし
妹「・・・クスクス」
ざばー
オタク「・・・ふぅ」
妹「やっぱり少し狭いですね」
オタク「あ、そうだね・・・」
妹「少し動くと膝がぶつかります」
オタク「!」
妹「これは3人だと大分息がつまりそうです」
妹「特にお母さんが一緒だと・・・」
オタク「・・・ゴクリ」
妹「・・・」
妹「お兄さんも・・・おっぱいは大きい方が好きなんですか?」
オタク「フヒ?!」
妹「・・・」
オタク(なにこれ・・・)
妹「・・・」
オタク(なんて答えるのが正解なんだよ・・・)
妹「・・・」
オタク「い、妹ちゃんのおっぱいも好きだよ」
妹「!」
オタク(あわあわ)
妹「「も」ってことはそういうことですか?」
オタク「え、いや、その」
妹「クスクス」
オタク「フ、フヒ」
ざばー ざばー
妹「いいお湯でしたね」
オタク「う、うん」
妹「・・・あ」
オタク「ん?」
妹「い、いえ、なんでもありません・・・」
オタク「?」
妹「・・・」
妹「・・・」
オタク(どうしたんだろ・・・)
ふきふき
オタク「い、妹ちゃん、湯冷めしちゃうよ」
妹「そ、そうですね・・・」
ぱさ
オタク「フヒ?!」
ふきふき
妹「・・・///」
オタク「あわあわあわ」
妹「・・・やっぱり・・・少しあっち向いててください」
オタク(俺はなんて気が利かないんだ・・・)
オタク「・・・」
ふきふき
ふきふき
オタク(鎮まれ俺の日本アルプス・・・鎮まるんだ・・・)
ふきふき
オタク(死にたい・・・)
オタク「なんだかどっと疲れた・・・」
妹「でも楽しかったですよ」
オタク「う、うん」
妹「また入りたいですね」
オタク「それは・・・」
父「明日は父と入ろうね!」
妹「・・・」
母「じゃぁオタクくんは母と一緒に入ろうっね!」
オタク「・・・」
父「妹ちゃんの残り湯楽しみだなあ」
母「若いエキスがたっぷりよ・・・今からどきどきしちゃう・・・」
父「俺アルコールばかりで喉が渇いてるんだ」
父「仕方なくお湯を飲んでしまうかも・・・」
母「何故かこんなところにペットボトルが・・・うっかりお湯が入ってきてしまうかも・・・」
父「あ!俺も欲しい!ペットボトル欲しい!」
妹「ふぅー」
妹「あ、お兄ちゃん。先にドライヤー使っていいですよ」
オタク「え、いや、俺は使わないし・・・」
妹「そうなんですか?」
オタク「う、うん・・・その内乾くし・・・気にしないでいいよ」
妹「はい」
オタク(お兄ちゃん・・・)
オタク(フヒwww)
ゴォー
妹「~♪」
オタク「・・・」
妹「~~♪」
オタク(かわいい)
妹「ふぅ」
オタク「・・・」
妹「そんなに見られると恥ずかしいです・・・」
オタク「あ、ごめん・・・」
父「もうダメだ。もう飲めない・・・」
母「いろんな意味でバースト寸前だもの!」
父「旅行の楽しみの40%は消化できたわ・・・」
母「残り60%は?」
父「明日の残り湯と妹ちゃんとの触れ合い・・・かな」
母「・・・」
父「嫌われすぎない範囲をキープしたい」
旅館の人「これは・・・掃除は必要ないな・・・」
旅館の人(舐め回したかのようにぴかぴかだ・・・他の客にも見習ってもらいたいな)
父「もっと深呼吸しとけばよかった」
母「さすがの私も引くわ・・・」
妹「お母さんそんなハンドクリーム持ってたっけ?」
母「ふふ・・・」
オタク「・・・」
仲居「ごゆっくり」
母「飯だー!豪華だー!なんかの幸だー!!」
父「くそ・・・もう・・・なにも入らない・・・」
オタク「いただきます」
妹「いただきます!」
父「妹ちゃんの笑顔でお腹いっぱいです!」
母「はい、父さん、あーん」
父「いや無理だろ」
母「いもーと、いもーと!」
ごにょごにょ
父「なんだ、お父さんは妹ちゃんと一緒に寝たい気分だぞ」
母「オタクくんと妹と川の字で寝る気分です」
父「・・・」
妹「父さん、あーん」
父「いや無理・・・あ、あーん」
もぐもぐ
父「げふ」
母(もっとだ)
妹「・・・あ、あーん」
父「・・・」
もぐ
母「父さん、その箸は一体・・・誰の箸なのかしら・・・」
父「!!!」
妹「え、これまだ
母「はい!あーん!」
父「あーん!」
妹「え」
母「それ、あーん!」
父「へい!あーん!!」
妹「あ、あーん」
もぐもぐぺろもぐもぐ
父「父は少し席をはずす。名残惜しいが、トイレに行ってくる」
オタク「それは言わなくていいよ・・・」
父「父は幸せだった」
よろよろよろ
母「オタクくん、あーん!」
オタク「え」
母「はい口あけて!あーん!」
オタク「あ、あーん・・・」
もぐもぐ
母「どう」
オタク「お、おいしいです・・・」
母「料理が?箸が?」
妹「お母さん・・・」
母「私もあーんされたい」
母「でも妹はもうあーんした」
母「オタクくんには私があーんしてしまった」
母「もしオタクくんにあーんしてもらったらキレイに循環しない」
母「仕方ないから父にあーんしてもらおう」
母「だからオタクくんは妹にあーんしなさい」
母「あれ?あーんってどういう意味だっけ」
妹「寝なよ・・・」
母「それあーん!あーん!」
オタク「え、え」
母「あーん!あーん!」
オタク「あんあんあん」
母「とっても大好き!」
オタク「・・・」
母「・・・ドーラえーもんー!」
妹「・・・」
母「ほら、あーんしなよ」
オタク「え、えっと」
妹「お、お兄・・・さん」
オタク「・・・」
妹「あ、あーん!」
母「ほほう」
オタク「あ、あーん・・・」
もぐもぐ
妹「・・・んく。・・・おいしいです」
母「ほ・・・ほおおおお!ちょっと!見た?!ねえ見た?!」
父「え、なに?!」
母「ばっか!見てなかったの?!ばーか!!」
父「え?!なにがあったの?!」
母「ほんとに見てなかったのかよ・・・うわ・・・マジテンションさがるわぁ・・・」
父「・・・」
母「あ、ね、あーんして」
父「え?あーん」
もぐもぐ
母「ありがと」
父「さて、そろそろ寝るー」
母「なんだかんだで疲れたわね」
妹「それじゃお兄さん、また明日」
オタク「あ、また明日・・・おやすみ」
妹「おやすみなさい」
ぴしゃ
父「・・・襖・・・だと・・・!」
母「寝ぼけてなにもしないとでも?!」
父「俺にだって理性くらいあらい!」
母「私に理性があるとでも?!」
父「おやすみなさい」
母「おやすみ」
父「楽しかった、家族旅行!」
母「白熱した、雪合戦!」
父「腹にたまった、残り湯!」
母「みんなみんな、大切な思い出です!」
オタク「・・・」
妹「・・・」
父「さて、帰ろうか」
母「お土産もたくさん買ったしね!」
父「あ!俺買ってない!」
母「渡す相手なんているの」
父「・・・」
母「なんちゃって!父さんの分もちゃんと買っておいたから大丈夫よ!」
妹「木刀とか木刀とか般若とか・・・」
父「うわぁい!」
オタク「それでいいんだ・・・」
ガタンゴトン
オタク「・・・」
父「なん・・・だと・・・」
母「あらあら」
妹「・・・zz」
母「本当の兄妹みたいねー」
オタク「・・・///」
父「父も妹ちゃんに肩貸してあげたいです・・・」
母「そして妹の髪を・・・?」
父「くんかくんかします!!」
妹「んぅ・・・」
父「うおう・・・ごめんなさい・・・」
妹「・・・zz」
父「オタク、オタク」
オタク「ん・・・」
父「ついたぞ」
オタク「・・・」
妹「・・・///」
父「はは、こやつめ。恨むだけで人が殺せたらいいのに」
母「じゃーねー」
妹「お疲れ様でしたー」
父「また旅行いこうね!今度は一緒にお風呂はいろうね!!約束だよ!!」
オタク「あ・・・ありがとうございました・・・」
母「あ、オタクくーん」
オタク「は、はい」
母「そそったー?」
オタク「フヒ?!」
妹「!」
母「ほう・・・」
父「久しぶりの我が家はやはり落ち着くなぁ」
オタク「そうだね」
父「なにより気を使う必要がない!」
オタク「・・・」
父「・・・」
父「夕飯はコンビニでいいよな!」
父「父が買ってきちゃうよ!」
店員「いらっしゃいませー」
父「快楽天はいってますか!?」
店員「並んでたら入ってますよ」
父「あざーす!・・・ほ、ほっと・・・みるく・・・?!これは・・・!!」
店員「・・・」
父「なぜ今まで気がつかなかったんだ・・・!」
父「そうだ・・・エロ本とは元来「自分で買いにくるもの」・・・!まだ見ぬエロスとの遭遇を・・・私は自ら拒んでいたとでもいうのか・・・!!」
父「あ、袋いらないです」
店員「え」
父「すぐ使うんで!」
店員「・・・」
オタク「・・・」
父「申し訳ないです・・・」
オタク「・・・」
父「もう金輪際エロ本は買いません・・・」
オタク「・・・」
父「あ、今週末籍いれます・・・」
オタク「・・・」
オタク「フヒ?!!」
母「あれ・・・言ってなかったっけ?」
妹「聞いてないよ!?」
母「いやでも確かに旅行が終わったら結婚するって」
妹「聞いてないったら!」
母「「すまねぇ・・・ロザンヌ・・・」」
妹「・・・」
母「・・・」
オタク(妹ちゃんが本当に妹になる・・・)
オタク(そうなると、つまり一緒の家で生活するってことに・・・?)
オタク(無理だよ!1泊2日でもあの調子だったのに!)
オタク「・・・」
父「父のサプライズに言葉も出ないようだな!はは、サプラーイズ!!」
オタク「でもいやではないんだよな・・・」
父「なん・・・だと・・・?!」
妹(お兄ちゃんが本当のお兄ちゃんに・・・?)
妹(・・・それはいやじゃないです)
妹(・・・兄妹・・・)
母「いや!でも妹が父さんとオタクくんに懐いてくれてよかったよ!」
母「これには母も予想外!もう少し反対とかなんかすると思ったYO!」
妹「・・・」
母「妹?」
週末
父「それじゃ」母「籍いれてきまーす」
バタン
オタク「・・・」
妹「いってしまいましたね」
オタク「うん・・・なんだかんだで幸せそう」
妹「お兄ちゃんは幸せですか?」
オタク「俺は・・・どうだろう・・・でも悪い気分じゃないよ」
妹「・・・私みたいなかわいい妹ができますしね」
オタク「フヒ!」
妹「お兄ちゃんは・・・その、私のこと・・・」
オタク「・・・」
妹「・・・いえ、なんでもありません」
オタク「い、妹ちゃんは俺のこと・・・その、どう思う?」
妹「え」
オタク「すぐどもるし、アニオタだし、気持ち悪いかな・・・」
妹「そ、そんなことありません!」
オタク「頼りなさそうだし、実際頼りないし、なにもできないし」
妹「自分のことを卑下してはいけません!もっと自信を持ってください!」
妹「お兄ちゃんは私のお兄ちゃんなんですから!」
オタク「・・・」
妹「・・・」
オタク「・・・」
妹「わ、私は・・・お兄ちゃんのこと・・・好きですよ・・・」
妹「すぐどもるし、アニオタだけど、気持ち悪くはありません」
妹「頼りなさそうで、あまり頼りにできないけれど、いざという時は何かしてくれます」
妹「お母さんと・・・お父さんに勝てたのだってお兄ちゃんのお陰なんですから」
妹「あの2人に勝つなんてお兄ちゃんはすごいんです!とてもとてもすごいんです!」
オタク「・・・妹ちゃん」
妹「・・・はい」
オタク「顔真っ赤だよ」
妹「・・・恥ずかしいです」
オタク「・・・」
オタク「やっぱり、お兄ちゃんはやめにしとこうか」
オタク(俺ゲーム脳すぎだろ・・・jk・・・)
妹「・・・お兄ちゃん?」
オタク「お、俺は妹ちゃんが・・・す、好き・・・です・・・」
妹「!」
オタク「たぶん妹としてとか関係なく・・・妹ちゃんが好きになりました・・・」
オタク「だから・・・妹ちゃんの良いお兄ちゃんにはなれない・・・です・・・」
妹「お、」
妹「オタク・・・さん・・・」
オタク(「お兄ちゃん」も捨てがたかっただろ・・・jk・・・)
夕方
父「ただいまー!」
母「新婚さんのご入場です!拍手でお出迎えください!!」
父「今夜は初夜です!」
オタク「・・・」
父「フヒwwwサーセンwww」
母「フwwwヒwww」
オタク「お、お二人に話があります・・・!」
父「な、なんだ・・・改まって・・・」
母「まさか・・・やっと精通が・・・」
父「な、なんだってー!!今夜はお赤飯だな!!」
オタク「・・・」
父「黙って聞きます」
母「はじめからそうしときなさいよ・・・ほんとKYよね、KY」
オタク「む、む、娘さんを、ボクにください!!」
父「!?」
母(ほう・・・)
母「娘はお前みたいのにはやらん」
オタク「・・・!!」
母「やっと言えたわ・・・あ、別にいいわよ」
オタク「・・・」
父「いや、あげられないだろ」
オタク「・・・!!!」
父「オタク、お前になにができる」
オタク「・・・」
父「お前にはなにか胸を張って自慢できることがあるのか」
父「お前は本当に妹を幸せにできるのか?」
オタク「それは・・・」
父「今のお前に俺の娘はやることはできないな」
オタク「・・・」
母(こんな一面があったなんて・・・!)
父「大体籍入れたばかりでいきなりその話はないだろ・・・1年くらい待っとけよ・・・」
オタク「あ、その、ごめん・・・」
父「今日のことは忘れてやるから、また1年後に続きしような」
オタク「・・・え」
父「いくらお前でも1年経ったら少しは成長するだろ」
オタク「父さん・・・」
母「ねえ、さっきどさくさに紛れて妹のこと呼び捨てにしたわよね」
母「籍入れて調子のっちゃったの?どうなの?」
父「・・・」
オタク「母さん・・・」
母「私のことはママって呼んでいいからね」
オタク「お、お母さん・・・」
母「・・・」
オタク「・・・そんな感じになりました・・・」
妹「・・・」
オタク「・・・」
妹「納得できませんが、納得しておきます・・・」
オタク(ほっ)
妹「結婚資金も溜めないといけませんし」
オタク「フヒ?!」
妹「それにあの2人はとても寂しがりやだと思いますし」
オタク「・・・うん」
妹「しかし・・・今から顔を出すのは恥ずかしいですね・・・」
オタク「まぁ・・・そうだね・・・」
父「今夜は親子丼がいいな!」
がっしぼか
オタク「・・・ちょっと入りやすくなったと思う」
妹「いや油断はできません・・・でも・・・入籍した夜に親子丼ってどうなんでしょう・・・」
オタク「あまり気にしないでいいよ・・・」
妹「・・・入りましょう」
オタク「う、うん」
妹「ちょっとだけ勇気をもらいます」
オタク「フヒ!!!?」
きぃ
妹「結婚おめでとうございます!」
母「ありがとー」
父「ありがとー!結婚祝いは妹ちゃんのパンツでいいよ!」
妹「お父さんはいじわるです」
父「おと、おと、おと・・・!!」
妹「クスクス」
オタク「フヒ!www」
お・わ・り