長問「そう?」
キョン「なんなんだそれ」
長問「情報統合思念体が作った新しいゲーム?」
キョン「へぇ、それでおれになにを?」
長問「あなたにこのゲームのモニターになって欲しい?」
キョン「なんでさっききら疑問系なんだ?」
長問「略して『ナガモン』?」
元スレ
キョン「ナ…ナガットモンスター?」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1239883067/
キョン「おれに聞かれても困る」
長問「聞いてない?」
キョン「?、?」
長門「いた」
キョン「え?」
長問「マスター?」
長門「勝手行動は自重して」
キョン「長門が2人…!?」
長門「これはホログラム」
キョン「ホログラム…?」
長門「そう」
長問「そう?」
長門「情報統合思念体が新たに開発した新ゲーム」
長門「名を『ナガットモンスター』」
長門「略して『ナガモン』」
キョン「それはさっき聞いた。なんなんだそのゲーム」
長門「プレイヤーがゲームの世界に入れる新感覚のアドベンチャーゲーム」
長門「そしてこれは試作段階のゲームキャラ」
長問「よろしく?」
キョン「だからなんで疑問系なんだ」
長門「というわけどあなたにはゲームのモニターになってもらいたい」
キョン「どういうわけだ」
長門「あなたはもう『ナガモン』の世界に入りこんでいる」
キョン「は?」
長門「この試作品、『長問(ながとい)』が見えてるのがその証拠」
キョン「お、おいおい、俺はまだやるなんて」
ブワッ…ブワワ…
キョン「え?」
長門「パーソナルネーム、キョンを『ナガットモンスター』へとダウンロード開始」
長門「ダウンロード完了」
キョン「こ、ここはどこだ…!?」
長門「SOS団部室に、さよならバイバイ」
キョン「まさかゲームの世界なのか?」
長門「俺はこいつと、旅に出る」
長門「ナッガモ~ン」
キョン「おい」
長門「ここはゲーム世界でいう主人公の部屋」
キョン「ぶ、部室は?」
長門「一時的にあなたはデータ思念化しゲームの世界に入っている」
キョン「よ、よく分からん」
長門「大丈夫、今部室には気絶したあなたがいるだけ」
キョン「全然大丈夫じゃないんだが」
キョン「とにかくここから出せ」
長門「それはできない」
長門「簡潔に述べるとゲームをクリアするまで完結できない」
長門「ちなみに今のはシャレ」
キョン「お前のギャグもクリア方法も笑えない」
長門「ぷっ…簡潔に完結…ふふ…ふふふ…!」
長門「とにかく研究所に行ってナガモンをもらいに行く」
キョン「その『ナガモン』ってなんなんだ?」
長門「このゲームの中心的なもの。うまく言語化できない」
キョン「しょうがない…とっととゲームをクリアして部室に戻るぞ」
長門「パソコンを見て」
キョン「ん?パソコン?」
長門「パソコンから最初のアイテムが取り出せる」
キョン「へぇ」ピッ
『「ハルヒのブラ」を手に入れた』
キョン「え?」
キョン「お、おいこれ」
長門「驚くのも無理はない」
長門「そうこれこそが『ナレーション掲示システム』」
長門「このシステムがあることにより、会話以外の言葉がホログラムで出るようになっている」
長門「まさにハイテク」
キョン「そこじゃないんだが」
長門「とにかく研究所に向かう」
長門「ちなみにこのSSを書いてる携帯は某育成RPG『ポケモン』を」
キョン「某をつけた意味はなんだ」
長門「ルビーサファイヤまでしかやったことがないので赤緑シリーズでストーリーを進行させる」
キョン「金銀は?」
長門「やったことがないらしい」
長門「研究所に着いた」
長門「間違った」
キョン「え?」
長門「このあと、プレイヤーは無謀にも手ぶらで猛獣の巣へと身をなげないといけない」
長門「そうしないと博士が現れない」
キョン「身は投げたくないんだが」
長門「しょうがない。主人公は情緒不安定という設定になっている」
~草原~
長門「さぁ死ね」
キョン「死にたくはない」
長門「大丈夫、そこの草原に入ると博士が身をていして助けにきてくれる」
キョン「普通に入ればいいんだな?」
ヒョイ
トゥルルルルトゥルルルルトゥルルルルトゥルルルル!
キョン「なんだこの音楽」
長門「戦闘に入る前のBGM」
オーキド博士「そ、そこの君!早まるんじゃない!」
長門「助けにきた」
キョン「ちょ」
オーキド博士「君にはまだ未来があるんじゃ!死んではいけない!」
キョン「で、長門、このあとどうすればいいんだ?」
長門「そのまま」
オーキド博士「相手は凶暴なナガモンじゃ!」
オーキド博士「ナガモンも持たずに草原に入るなど自殺行為じゃぞ!」
キョン「はぁ、じゃあどうすれば」
オーキド博士「わしを使え!」
キョン「は?」
長門「これは初心者のためのマニュアル紹介」
長門「最初はオーキド博士を使ってナガモンを倒す」
オーキド博士「ナガモンバトルじゃ!腕がなるのぅ!」
キョン「どうすればいいんだ?」
長門「4つの技から選ぶ。そこに出てる『たたかう』コマンドを選んで」
キョン「これか」ピッ
1.こしをふる
2.あなをほる
3.ハイドロポンプ
4.ドピュドピュ
キョン「……」
長門「大丈夫。最初だからどれを選んでも勝てる」
キョン「じゃ、じゃあ…『ハイドロポンプ』」ピッ
オーキド博士「わしのハイドロポンプ!」
オーキド博士「ん……むぅ~…」シコシコシコシコ
オーキド博士「起たん……そっりゃそうじゃ…」
オーキド博士「キョンよ!こういうものにはつかいどきがあるのじゃ!」
キョン「じゃあ『ドピュドピュ』で…」ピッ
オーキド博士「キョンよ!こういうものには(ry
キョン「……『こしをふる』…」ピッ
オーキド博士「ふん!ふん!」シュッ!シュッ!
長門「何故私の目を隠す」
キョン「なんとなく」
『オーキド博士の「こしをふる」、こうかばつぐんだ!』
オーキド博士「こ…腰が折れた…」
『あいてはにげた!』
オーキド博士「くちほどにもないのぅ」
キョン「なんか相手の姿がよく見えなかったんだが」
長門「開発中」
オーキド博士「さぁ、わしの研究所にいこうか」
オーキド博士「え~と、君の名前はなんだっかなな?」
キョン「さっき俺の名前呼ばなかったか?」
長門「バグ」
~研究所~
オーキド博士「よくきたな。君には今からナガモンを渡す」
オーキド博士「そこに3つのナガモンボールがあるじゃろ」
オーキド博士「これじゃ!」バッ
キョン「!」
オーキド博士「10年つけた自慢の梅干しじゃ…しょっぱーい!」
キョン「……なんだこれ?」
長門「ギェピー世代しか分からないネタ」
オーキド博士「すまん、冗談じゃ」
オーキド博士「この3つのナガモンから一匹だけ選びなさい」
キョン「選ぶって…」
長門「どれでもいい。どれでも好きな私を選んで」
キョン「は?」
オーキド博士「一匹目はこいつじゃ」
長問「ユニーク?」
キョン「げ」
オーキド博士「こいつの名は『長問(ながとい)』」
オーキド博士「強いぞぉ?」
キョン「お前がナガモンだったのか…」
長問「そう?」
キョン「なんで長門の姿をしてるんだ?」
長門「故にナガットモンスター」
キョン「理由になってない」
長門「じゃあ私の趣味」
長問「ナガチュー?」
オーキド博士「二匹目はこいつじゃ」
長閉「……」
キョン「まだ長門…」
長門「ちがう。これは長閉(ながへい)」
長門「心を閉ざしているから扱いづらい」
キョン「扱いづらいのはお前もだろ」
長閉「……」
オーキド博士「最後のナガモンはわしじゃ!」
キョン「じゃあ馴染みのある長問でいいや」
長問「わーい?」
オーキド博士「長問か、わしじゃなくていいのかな?」
キョン「なんでこいついつも疑問系なんだ?」
長門「そういう設定になっている」
長門「ちなみに肯定文は疑問文、疑問文を肯定文でしゃべるから気をつけて」
キョン「めんどくさいな…」
ハルヒ「おじいちゃーん!遅れちゃったわ!」
キョン「ハ、ハルヒ!?」
ハルヒ「は?あんただれ?」
キョン「?」
長門「それはプログラム。現実世界の涼宮ハルヒではない」
キョン「なんでハルヒが…」
長門「ライバルとして設定した」
ハルヒ「おじいちゃん、ナガモンはぁ?」
オーキド「キョン、この子はわしの孫…えーと、名前はなんじゃったかな?」
キョン「これもバグか?」
長門「痴呆という設定」
オーキド「もうナガモンは長閉とわししか残っておらん」
ハルヒ「しゃあ長閉にするわ」
オーキド「わしじゃなくt
ハルヒ「ねぇそこのあんた!あたしのナガモンと勝負しない?」
キョン「勝負?」
長門「このゲームはナガモンを使ってバトルができる」
キョン「ああ、さっきみたいにか」
トゥルルルルトゥルルルルトゥルルルルトゥルルルル!
キョン「うわっ!強制かよ」
『涼宮ハルヒがしょうぶをしかけてきた!』
『涼宮ハルヒは長閉をくりだした』
長閉「……」
キョン「ちっ…しょうがない、長問、行ってくれるか?」
長問「まかせて?」
キョン「『たたかう』だったな…」ピッ
1.当該対象有機情報連結強制結合
2.めがねをとる
3.───
4.───
長門「最初は二個しか覚えていない」
キョン「まぁゲームだしそんなもんだろ」
キョン「長問、えーと……と…当該対象有機情報連結強制結合……長いな…」
長問「了解?」
キョン「……ん?」
キョン「おい動かないぞ?」
長門「『当該対象有機情報連結強制結合』は長問の最強のわざ」
長門「ゆえに16ターン待たなければならない」
キョン「え」
ハルヒ「バカね!長閉!『ひきこもる』よ!」
長閉「……」
『長閉の『ひきこもる』!』
『長閉はパソコンをたちあげた!』
長閉「……働いたら負け」カチカチカチカチ
ハルヒ「長閉!なにしてんの!?」
キョン「なんだ?」
長門「長閉は心を閉ざしているから扱いづらい」
長門「ちなみに最初に覚えている技は『ひきこもる』と『おやがなく』」
ハルヒ「ムキーッ!」
ハルヒ「こんなナガモンいらないわ!」
キョン「お、おい!」
『ハルヒは逃げ出した』
トゥルルルルン!
キョン「ん?」
『キョンはたたかいにしょうりした!150円を手に入れた!』
長門「勝利するとお金と経験値をもらえる」
キョン「今の勝ったのか?」
『おや……?』トゥルトゥル!
キョン「ん?」
『長閉のようすが…』
キョン「え」
トゥ、トゥ、トゥ、トゥ、トゥ…トゥルルルル!
『おめでとう!「長閉」は「長闇」に進化した!』
キョン「は?」
長門「どうやら一線を越えたらしい」
長闇「あー…だる…死の…」
長門「ハルヒは長閉もとい長闇を棄てたからあなたのもの」
オーキド博士「わしも君のものじゃ!」
長門「こうやってナガモンを手に入れてバトルをしながら冒険をする」
長門「そして街にいるジムトレーナーを倒してバッチを手に入れる」
長門「最後にナガモンマスターを倒してクリア」
キョン「なるほど」
長門「さぁはやく行く」
長問「ユニーク?」
長闇「マジなんで産まれてきたんだろ……」
キョン「とりあえずナガモンボールに戻すか」
オーキド「何故だれもわしを選ばんのじゃ…!」
?「おや?もうナガモンは残ってないんですか?」
オーキド「もう全部持ってかれたよ」
?「それは困りますね。僕もナガモンマスターになりたいので」
?「しかたない、あなたが僕のナガモンです」
オーキド「なに!?わしでいいのか?」
?「ええ」
オーキド「おぬし、名前は…!?」
?「古泉一樹…と申します」ニコッ
~草村~
キョン「もう草村に入っても大丈夫だよな?」
長門「いつもいつでもうまくいくなんて ほしょうはどこにもないけど」
キョン「リアルなゲームだなしかし…」
トゥルルルルトゥルルルルトゥルルルルトゥルルルル!
キョン「えっ?もう?」
『やせいの長閏(ながじゅん)があらわれた!』
キョン「区別がつかん!」
長閏「ナガージュン…」
長門「ナガモン図鑑を開いて」
キョン「ナガモン図鑑?」
長門「それでナガモンの説明が見れる」
キョン「これか」ピッ
『長閏(ながじゅん) メガネナガモン』
『体中がローションで覆われ、一年中潤いに満ちている』
長閏「ナガージュン」ビチャッ
キョン「くっ…ゆけ!長問!」ボンッ
長問「まかせて?」
『長閏の「よだれかけ」!』
長閏「べっ」ピュッ
キョン「なに?」ビチャッ!
キョン「おわっ!なんでおれに…!」
長門「バグ」
キョン「バグばかりだな!」
キョン「長問!一つ目はつかえないから『めがねをとる』だ!」
長問「……」スッ
キョン「……」
『こうかはばつぐんだ!』
キョン「なにが?」
『長閏の「にょうい」!』
『長閏はつぎのこうげきでにょうを飛ばすためににょうをためている!』
キョン「え゙ッ!?」
長門「どうやら次にオシッコを飛ばすらしい」
長門「これで相手は1ターン休み」
キョン「んなこといってる場合か!」
長門「大丈夫。ナガモンは全部私と同じ体型に作られている」
長門「なんら問題はない」
キョン(長門が一番バグってる…)
キョン「ヤバい!見たい気はするがここは抑えねば…!」
キョン「ん…?長問の技が増えてる!」
長門「どうやらさっきのバトルで新しい技を覚えたらしい」
キョン「よし…!」
1.当該対象有機情報連結強制結合
2.めがねをとる
3.めがねをつける
4.───
キョン「……」
キョン「……『めがねをつける』…」ピッ
長問「……」スッ
『こうかはばつぐんだ!』
『きゅうしょにあたたった!』
『せんとうにしょうりした!』
『長問は「だいばくはつ」を覚えた!』
キョン「え」
長門「バグ」
~トキワシティ~
長門「ここが最初の街」
キョン「よし、ジムリーダーはどこだ?」
長門「実はまだここではジムリーダーと戦うことができない」
長門「…ところを、今回はサービスで戦える」
キョン「そんなことできるのか」
長門「システムの中枢を破壊してきた」
キョン「たのもー」
朝倉「くッ…!」ドサッ
キョン「あ、朝倉…!?」
朝倉「あ、あなただれ…!?」
古泉「弱いですねぇ…それでもジムリーダーですか?」
キョン「古泉!?」
長門「全部ゲームの中の存在」
古泉「おや、君は研究所にいた…」
古泉「残念ですがジムリーダーの朝倉は僕が倒しましたよ」
キョン「それはありがたい」
トゥルルルルトゥルルルルトゥルルルルトゥルルルル!
キョン「え?」
長門「彼は影の黒幕、彼を倒せばゲームクリア」
キョン「いきなりだな」
長門「ちなみに負けるとあなたの脳神経が破壊され死に至る」
キョン「え゙」
キョン「いきなさい!僕のナガモン!」
オーキド博士「うへへーッ!」
キョン「あの変態オヤジ!?」
長門「おかしい、こんな設定はない」
キョン「くそ!いけ!長闇!」ボンッ
長闇「鬱だ死のう」
古泉「オーキド!『しょじょまくはかいこうせん』!!」
長闇「……!」
ビビビィー!!
長闇「……ッ…」ツー…
キョン「長闇…!?」
長門「長闇の処女膜が破壊された」
キョン「長闇…!」
長闇「貞操が…もう生きていけない…」ガクッ
『長闇はたおれた!』
キョン「長闇…ッ!」
古泉「まずは一匹目」
キョン「いけ!長問!」
長問「まかせて?」
長門「チャンス。オーキドは反動で動けない」
オーキド「歳じゃ…」
キョン「でも長問にはだいばくはつしか…!」
長問「まかせて?」
キョン「な、長問?」
長問「必ず長闇の敵を取ってみせる?」キュウイイン…
キョン「馬ッ…!」
『長問のだいばくはつ!』
パラパラッ…
キョン「…ッ!」
古泉「だいばくはつとは…」
長問「……」
長門「やった」
キョン「これで…!」
オーキド「まだじゃのう」
キョン「なっ…!」
古泉「無駄死にですね」
古泉「オーキド、彼に」
古泉「あなをほる」
オーキド「うへっ…うへへっ!」
キョン「…ッ!」
オーキド「わしを選ばなかった恨みじゃ!」
長門「オワタ」
キョン「……そうだ!」
キョン「ほれッ!」
古泉「!」
オーキド「…?……これは!」
キョン「あんたの孫……『ハルヒのブラ』さ!!」
オーキド「うへっ!年頃のブラじゃー!」
古泉「オーキド!なにをしてるんです!」
キョン「無駄だ、あいつはもうハルヒのブラに夢中だ」
オーキド「ベロチュパッ」
古泉「ふ、ふん…!」
古泉「引き分けですね…お互い攻撃できるナガモンがいないんですから」
ピー
長問「『当該対象有機情報連結強制結合』の準備が完了した」
古泉「え」
キョン「やっとかよ」
長問「パーソナルネームオーキド博士 及び古泉一樹を敵性と判定」
長問「当該対象の有機情報連結を強制結合させる」
古泉「おや、僕もですか」
長問「情報連結、開始」
長問「目標を、消滅」
古泉「これは手厳しい」ビシュッ
オーキド博士「うへへーッ!…へ!?」ビシュッ
ブゥゥゥン…
キョン「ん……ああッ…?」パチッ
長門「目覚めた」
キョン「ここは…?」
長門「現実世界。あなたはゲームを見事クリアした」
キョン「……たっく…」
ハルヒ「あ、キョン!やっと起きたわね!」
みくる「心配しましたぁ…」グスッ
ハルヒ「あんたあたし達が宣伝に行ってる間なんかあったわけぇ?」
キョン「べ、別になんもない…」
ハルヒ「むぅ……」ジロ~
ハルヒ「まぁ、いいわ。ところでキョン、あたしのブラ知んない?」
キョン「は?」
ハルヒ「部室を離れてる間に無くなっちゃったのよ」
みくる「キョンくん、何を握りしめてるんですかぁ?」
キョン「え?」
ハルヒ「ん…?あ!あたしのブラジャーじゃない!」
キョン「え」
長門「またバグ」
~完~