ビーム！
佐天「……すごい威力。もしかしたらレベル5かも」
佐天「でも服に穴が開いちゃうんだよなー。着替えなきゃ……」
佐天「……」
佐天「このままでいっか。能力使う度に服ダメにしてたらきりがないし」
元スレ
佐天「乳首からビームが出る能力、かぁ…」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1313229065/
佐天「……」
佐天「システムスキャンの結果はレベル4か……。残念」
佐天「どうしたらレベル5になれるのかな……」
佐天「あ」
佐天「この能力でレベル5に勝てれば認めてもらえるかも」
佐天「どこかに都合よくレベル5歩いてないかなー」
佐天「あ。あれは……」
麦野「……」
佐天「レベル5の第四位、原子崩し、かぁ」
ビーム！
麦野「！？ く……」
佐天「……あちゃー。防がれちゃったか」
麦野「……誰、あんた」
佐天「佐天涙子でーす。能力名はまだ決まってませーん」
麦野「私が誰だかわかっててケンカ売ってるんだろうな」
佐天「光の球……あれが原子崩しかぁ」
ビーム！
ビーム！
麦野「ちっ……」
佐天「どんな攻撃が来るかと思ったらビーム……似たような能力かぁ」
麦野「全っ然似てねえよ！ 同じにすんな変態！」
佐天「……でも、威力と連射力はこっちのが上みたい」
ビームビームビームビームビームビームビームビーム！
麦野「なぁっ！？」
ドカーン！
麦野「く……そ……」ｶﾞｸｯ
佐天「戦いは数ってことかぁ」
佐天「これであたしもレベル5かぁ……」
佐天「おんや。あれは……」
美琴「さ、佐天さん？ 何やって……」
佐天「御坂さん、かぁ」
佐天「レベル5の広告塔を倒せば、確実にレベル5認定かなぁ？」
ビーム！
美琴「うわっ！？ な、何すんのよ！」
佐天「いやーそれが、せっかく能力が発現したんですけどレベル4止まりでして……」
佐天「あたしがレベル5になる踏み台になってくれないかなー、なんて」
美琴「……！ 私はね、そういう強い力を得るために誰かを踏み台にって考えが、大っ嫌いなのよ！」
ビリビリビリビリー！
佐天「電撃かぁ。ビームで撃ち落とせるのかなぁ？」
ビーム！
佐天「落とせた」
美琴「電撃の槍！」
佐天「ビーム」
美琴「砂鉄の剣！」
佐天「ビーム」
美琴「く……。どの技を出してもビームで防がれる……！」
佐天「百の技より一つの得意技、かぁ……」
ビーム！
パキーン！
佐天「あれ？」
上条「無事か！？ 御坂！」
美琴「ア、アンタ……」
佐天「あたしのビームを受けても無傷……？ この人もレベル5なのかなぁ？」
上条「……俺はレベル0だよ」
佐天「え？」
上条「お前、どういうつもりか知らないけど……御坂を傷つけようってんなら、俺が相手になってやる！」
美琴「……！」
佐天「レベル……0……？」
佐天「やだなぁ、そんな訳ないじゃない。ただの人間が、あのビームを防げるはずが……」
佐天「……そんなすごい能力を持ってて『俺はレベル0でーす』って、馬鹿にしてるんですか、あなた」
上条「……なんでそんなにレベルに拘ってるんだ？ レベルとか、どうでもいいことだろ」
佐天「……」
上条「レベル5もレベル0も変わんねえよ。そんなことで人間の価値は……」
ビーム！
上条「うおっ！」
佐天「人の気も知らないで……無自覚に人を見下して……」
上条「お、おい？」
佐天「嫌いなタイプだなぁ。御坂さんが二人いるみたい」
ビーム！
上条「どれだけの威力で、どれだけ連射しようが……」
パキーン！
佐天「……能力を無効化してるのは、その右手かなぁ？」
佐天「連射は防がれちゃうか。……だったら同時撃ちならどうなのかなぁ」
上条「何？」
佐天「お兄さん、知ってる？ 乳首は二つあるんだよ」
ビビーム！
上条「……！」
上条「ぐは……」
美琴「ちょ、ちょっと！ しっかりしなさいよ！」
佐天「続けましょうか、御坂さん。もう決着がついてる勝負の続きを……」
美琴「……！」
佐天「粘ったなぁ、御坂さん。さっきは技の多さを馬鹿にしちゃったけど、あんなに色々できるなんてやっぱりすごいや」
美琴「……」
佐天「おつかれさま」
佐天「レベル5二人倒したし、これで充分かなぁ」
佐天「せっかくだから第一位も倒しちゃおうかなぁ」
一方通行「呼ンだかよ、売女」
佐天「ん？ あなたが第一位さんですか？ 初対面の人を売女呼ばわりなんて酷いですよ」
一方通行「その格好なら売女呼ばわりされても仕方ねェだろォがよ」
一方通行「第一位を倒す、か。わりィがそれは許してやれねェ」
一方通行「俺は最強であり続けなくちゃいけねェンだよ！」
佐天「ビーム！」
一方通行「……」
佐天「！？ ビームが戻って……」
一方通行「よォ。もォ気はすンだかよ」
佐天「うぅ……。何発撃っても全部はね返される……」
佐天「どんな攻撃も反射する能力……。そんなの勝てる訳ないよ」
佐天「……調子に乗りすぎた罰、かぁ」
一方通行「念仏は唱え終わったか？ 三下」
佐天「……」
佐天「勝ちたいなぁ」
一方通行「あ？」
佐天「勝ちたいなぁ、勝ちたいなぁ、勝ちたいなぁ……。ぎゃふんと言わせてやりたいなぁ」
一方通行「なンだ、こいつ……」
佐天「……？ なんか体に力が……これって……」
佐天「能力が進化してるってことかなぁ？」
一方通行「……そンな気持ち一つで強くなれるなら、誰も苦労しねェよ」
一方通行「それにたとえどれだけ能力を進化させよォが！ 俺の反射は越えられねェ！」
佐天「……」
乳首からビームが出る能力・レベル5
一方通行「！？ お、俺の乳首が、光って……？」
相手の乳首からビームを出せる（この干渉にベクトルは存在しない）
一方通行「……！ まずっ……反射……」
ビーム！
一方通行「ぎゃふん！」
ドサッ
佐天「自分から出る能力は、自分に逆流しちゃうのかぁ」
佐天「第一位も倒したし、これで誰もが認めるレベル5だよね？」
初春「佐天さん！」
佐天「初春ー！ あたしレベル5になったよー！」
初春「佐天さん……風紀委員として、あなたを拘束します！」
佐天「……レベル5同士の戦闘なんだし、能力開発の一環ってことで目をつぶってもらえないかな」
初春「何を言ってるんですか！ そんなことじゃありませんよ！」
佐天「え？」
初春「乳首丸出しで歩くなんてダメです！ 公然わいせつ罪の現行犯です！」
佐天「あちゃー……それは考えてなかったなぁ」
初春「ブタ箱できっちり道徳の勉強してくださいね！」
佐天「……どれだけ強い能力を手に入れても、所詮人は人。法には勝てないってことかぁ。とほほ」
おわり
