穂乃果「あはは……ごめんて…」
海未「全く課題を何回も何回も…何回忘れれば気が済むんですか!」
穂乃果「やろうとはしてるんだけど…」
海未「でも持ってきてもやってきてもいないじゃないですか」
穂乃果「穂乃果が全くやって来てないみたいに言わないでよ!た、確かに忘れちゃう時もあるけどやってる時もある…ちょっとだけど…」
海未「やってるって言ってもちょっとだけでしょう。それに持ってこなくちゃ意味がありません!」
ことり「まぁまぁ……」
海未「勉強をしなかったら今度こそ何処の学校にも入れませんよ!」
穂乃果「ぶー」
ことり「穂乃果ちゃん、明日はやってくるよね?」
穂乃果「やってくるよ!」
海未「分からない所があれば聞けばいいんですからやらないと言うのが一番……くどくど」
穂乃果「…お説教長いなぁ」
元スレ
穂乃果「えへへー海未ちゃんにイタズラしちゃお!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1619459947/
海未「穂乃果!」デコピンッ
穂乃果「あだっ!」
海未「聞いているんですか!?」
穂乃果「き、聞いてるよ!それより叩かなくてもいいじゃんー!」
海未「なら話を聞いてください!」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん明日はちゃんと課題やってくるよね?」
穂乃果「やってくるって!」
ことり「こう言ってるし…」
海未「それじゃあ…信じますよ…」
ことり「よかったね穂乃果ちゃん!」
海未「私は穂乃果のためを言ってるんですからね!」
穂乃果「はぁ…もうやだぁ」
ことり「まぁことりが勉強教えてあげるから、頑張ろ!」
~その日の夜~
穂乃果「海未ちゃん穂乃果のためって言うけど絶対それにしては怒りすぎだって!」
穂乃果「課題はやったけど…うーんイライラするなぁ」
穂乃果「あっそうだ!」ピーン
穂乃果「海未ちゃんにイタズラしちゃお!いつものお返しだ!」
穂乃果「パンにからしを入れて食べさせちゃえばいいんだ!」
穂乃果「うーんマスタードあるかなぁ」ゴソゴソ
穂乃果「あっ!あった!奥だけど……取れた!」
穂乃果「よーしこれを入れるぞ!」
穂乃果「この激辛からしを…中に大量に入れて…いひひ」
穂乃果「これで海未ちゃんもビックリするはず!」
穂乃果「いつものお返しだ!もうちょっと入れちゃおう!」
穂乃果「うふふ…明日が楽しみだなあ!」
………………
~次の日~
海未「穂乃果…今日は持ってきて…」
穂乃果「うん!やってきたよ!」
海未「!」
海未「偉いじゃないですか!穂乃果!」
ことり「ふふっ!」
穂乃果「ちょっとことりちゃんに聞いちゃったけどね」
海未「いや、やってきただけとても偉いですよ!」
海未「このまま行けば大学にだって入れます!」
穂乃果「そうかな?」
ことり「よかったね穂乃果ちゃん!」
穂乃果「うん!」
海未「凄いです、穂乃果!」
穂乃果「(……でもこんなこと言ってるけど昨日は凄く怒ってたくせに……)」
海未「よかったです!」ニコニコ
穂乃果「(たまには穂乃果だって仕返しするんだからね!)」
~放課後の部室~
海未「みんな…遅いですね」
ことり「まだ私たちしか来てないね」
穂乃果「そうだね~」
穂乃果「(そうだ!今日はパン持ってきたんだった!)」
穂乃果「ねぇねぇ海未ちゃんことりちゃん、パン食べる?」
海未「えっ、いいんですか?」
穂乃果「全然いいよー!食べて食べて!」
ことり「やったー!ありがとう!」
穂乃果「(海未ちゃんの分はからし入りなんだけどね…)」
穂乃果「じゃあ穂乃果ちょっとトイレ行ってこよっかなー」
ことり「行ってらっしゃい!」
穂乃果「(トイレに行くふりして海未ちゃんが食べるところ廊下から見るぞー!)」
海未「ふぅ………」
ことり「穂乃果ちゃん、課題やってきてよかったね!」
海未「本当そうですよ…今日もやってこなかったらどうしようかと思ってました」
ことり「でもパンまでくれて…ほんとよかったね!」ハムッ
ことり「このパンおいしー!」
海未「そうですね…穂乃果も勉強の大切さが分かってくれればいいんですけど」
海未「」パクッ
海未「!」
穂乃果「(ひひ…からし入りパン食べて悶絶してるよ!)」
穂乃果「(でもことりちゃんの前だし我慢してるんだよね)」
海未「うぐっ……」水ゴクゴク
ことり「でもさぁ……」
ことり「海未ちゃんはほんと穂乃果ちゃん想いだね!」
海未「なっ!そ、そんなこと!」
ことり「だっていつも勉強の事になると熱心でしょ?」
海未「そ、それは……」
海未「穂乃果が勉強せずに路頭に迷ってしまったらわ、私だって困るので…」
ことり「そんなこと言って…」
ことり「分かってるよ、穂乃果ちゃんとずっと一緒にいたいもんね!」
海未「ま、まぁそうと言えばそうですが…」
ことり「ことり達、ずっと一緒に居ようね!」
海未「……ふふっそうですね」
ことり「ふふっ!」
穂乃果「(海未ちゃん………)」
穂乃果「(穂乃果のことそんな風に……でもでも!あんなに怒られたのは穂乃果だって傷ついたし!)」
海未「…………」
海未「」パクパクッ
ことり「顔色悪いけど大丈夫?」
海未「いえ、全然大丈夫ですよ!」
海未「……」パクパクッ
海未「美味しいですね!このパン!」
ことり「そうだね!」
穂乃果「(汗までかいてるのに…穂乃果のこと傷つけない為に……?)」
海未「」パクパクッ
穂乃果「………………」
海未「あ、穂乃果おかえりなさい」
ことり「遅かったね?」
穂乃果「あぁ…ちょっとね。ごめんね!」
ことり「それよりもう1年生は来てるよ!あとにこちゃんたちが来たら皆揃うよ」
穂乃果「うん、そうだね!」
穂乃果「……………」
海未「……穂乃果?どうかしましたか?」
穂乃果「ううん!なんでもないよ!今日練習がんばろーね!」
凛「頑張るにゃー!」
真姫「暑苦しいわよ……」
にこ「練習頑張る行くにこー!」
ことり「皆揃ったし行こっか!」
穂乃果「そうだね!」
穂乃果「(…でもその前に私海未ちゃんに謝らないと…)」
穂乃果「ねぇうみちゃ……」
ことり「海未ちゃん?どうしたの?」
海未「あぁ…すいませんちょっと調子が悪くて…」
ことり「ど、どうしたの?保健室行く?」
海未「いえそこまででは……」
穂乃果「海未ちゃん…?」
海未「穂乃果達は先に行っててください!私は大丈夫なので」
ことり「そんな…心配だから私もいるよ」
海未「多分ちょっと休めばどうにかなると思うので」
海未「…………」
穂乃果「う、海未ちゃん……」
穂乃果「もしかしてさっきのパンが原因で……」
海未『美味しいですね!このパン!』
穂乃果「っ……」
穂乃果「ごめん海未ちゃん!さっき食べたパン美味しくなかったでしょ!」
海未「え…?」
穂乃果「ごめん!穂乃果がからし入れたんだ!ほんとごめん!」
海未「か、からしを…?」
ことり「からし…?」
穂乃果「ほんとごめん!穂乃果、昨日海未ちゃんに怒られてむしゃくしゃしちゃって……」
穂乃果「それでイタズラしようって思ってからしを入れたんだ」
穂乃果「でもさっきことりちゃんと話してて海未ちゃんが穂乃果の為に勉強のこと言ってるって」
穂乃果「穂乃果と一緒にいたいからあんなに怒ってくれてたんだって思って」
穂乃果「しかも不味いはずのパンも穂乃果を傷つけないために食べてくれたのに……」
穂乃果「ほんとに…ほんとにごめん!」
穂乃果「うぅ……」ブルブル
ことり「穂乃果ちゃん…」
海未「穂乃果………」
穂乃果「うぅ……」
海未「……………」
海未「もう、いいですよ」
穂乃果「え…?」
海未「そんなことだろうと思いました。私は分かってくれたんならいいんです」
海未「でもさっきの話も聞かれてたんですね…恥ずかしい…」
穂乃果「ごめん……!」
海未「もういいですからそんなに謝り倒さないでください」
海未「それに……」
穂乃果「?」
海未「からしもそんなに嫌いではありませんから」
穂乃果「でも辛かったんじゃ…」
海未「いいスパイスでしたよ」
穂乃果「そんな…」
海未「……………」
海未「……申し訳ないと言う気持ちがあるのなら、今日特別に新しいパンを作ってください」
海未「とびきり美味しいのを!」
穂乃果「海未ちゃん…!」
穂乃果「うん!うん!作るよ!ありがとう海未ちゃん」
穂乃果「あと…」
穂乃果「ことりちゃんもごめん!せっかく海未ちゃんと一緒に私に色々してくれたのに裏切る様なことしちゃって…」
ことり「ええ!?ことりは全然大丈夫だよ!」
穂乃果「でも…」
ことり「ことりは穂乃果ちゃんが正直に話してくれてよかったよ。あとことりも穂乃果ちゃんのとびきり美味しいパンが食べたいな?」
ことり「それで終わりにしよ?」
穂乃果「ことりちゃん……海未ちゃん……」ウルウル
穂乃果「ありがとう!」ダキッ
穂乃果「海未ちゃん!ことりちゃん!大好き!」ギュー
海未「全く……手がかかりますね…」
ことり「でもよかったね!」
海未「まぁ…そうですね」
ことり「ことりも穂乃果ちゃんと海未ちゃんのこと大好きだよ!」
海未「ふふっ…」
海未「うっ!?」グルルルルルル
海未「うぅ……」ウズクマリ
ことり「どうしたの!?海未ちゃん!」
穂乃果「海未ちゃん!?」
海未「な、何でしょう…突然お腹が……」グルル
ことり「な、なんで!?」
海未「からしは平気な筈なのですが…何故……」グルルルル
ことり「どうして!」
にこ「ちょっとー3人とも遅いわよ…ってどうしたの!?」
ことり「海未ちゃんが突然お腹が痛いって…」
真姫「何があったの!?」
にこ「ちょ、ちょっと!動ける?海未!」
海未「あぁ……」
凛「大丈夫かにゃー!?」
穂乃果「ま、まさか……」ブルブル
穂乃果「穂乃果のからしが……………」
にこ「からしぃ!?」
ことり「でも海未ちゃんは平気って…」
穂乃果「ち、違う…あの時冷蔵庫の奥から取ったから……」
穂乃果『からしどこかなー?』
穂乃果『冷蔵庫にあるかなー?』ゴソゴソ
穂乃果『あっあった!奥だけど…取れた!』
穂乃果『古っぽそうなやつだけど…大丈夫か!』
穂乃果『よーしこれを入れるぞ!』
穂乃果『この激辛からしを大量に入れて…これで海未ちゃんもビックリするはず!』
穂乃果『うふふ!明日が楽しみだなぁ!』
穂乃果「あ…あわわわわ……」ブルブル
穂乃果「しょ、賞味期限が………」
ことり「賞味期限……?」
にこ「賞味期限…って…」
海未「……………」グルルルルル
海未「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁあ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )」
おわり