1 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:40:23.83 oF5gZlt5v 1/96

 ~パーラー大洗 1号店 店内~


まほ「パチンコも久し振りだな」

まほ(黒森峰学園艦にもパチンコ屋さんはあるが、害悪グループしかないからな……)

まほ(あんなところに通っていては財布がもたん)

まほ(この店は新規開店したばかりだし、期待させてもらうとするか)

まほ(さて、まずは何から打つかな……)

まほ(ん? あれは……)

元スレ
西住まほ「大洗玉球物語」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1538062823/

2 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:41:02.28 oF5gZlt5v 2/96

まほ「小梅、来ていたのか」

小梅「あ、隊長! お疲れ様です!」

まほ「ああ、お疲れ。小梅もこういう店に来るんだな」

小梅「ええと、はい。あまり褒められた趣味では無いと思うんですけど、止められなくて……」

まほ「それを言われると私も弱いな。こればかりはどうにも止められない」

まほ「ところで小梅は何を打つつもりなんだ? 実はまだ何を打とうか決めてなくてな」

小梅「私はクラセブでも打とうかと。良ければ一緒に打ちませんか?」

まほ「クラセブか。そうだな、始めはAタイプから様子を見るとするか」

まほ「よし。小梅、良ければ少し隣で打っても良いか?」

小梅「はい! 是非お願いします!」

3 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:42:38.84 oF5gZlt5v 3/96

まほ「クラセブも久し振りに打つな」タンタンタンッ

小梅「隊長は鳥挟み派ですか。私は青順派なんですよぉ!」タンタンタンッ

まほ「目押しが楽だからな。他にも理由はあるが、これは後で見せてやろう」タンタンタンッ

小梅「うふふ、楽しみにしてますね! でも青狙いも覚えると楽ですよ?」タンタンタンッ

まほ「そういうものか。小梅さえよければ教えてくれないか?」タンタンタンッ

小梅「はい、勿論です!」タンタンタンッ デレレレレ

まほ「しかし、大学選抜との試合も終わってそこそこにこんな事をしてるとは」タンタンタンッ

まほ「そもそも私達の年齢で打っていいのか?」タンタンタンッ

小梅「が、学園艦は海の上ですから……気にしないでください……」タンタンタンッ

4 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:43:11.56 oF5gZlt5v 4/96

まほ「むっ!」タンタンッ

鳥 川 リ

ベ 川 チ

ス 川 鳥

まほ「飛び込んだか! 良いスタートだ!」タンッ! デレレレレレレレレレレ デーデーデーデッデッデデー

小梅「おめでとうございます! 綺麗な二確目でしたね!」タンタンタンッ デレレレレ

まほ「ありがとう。小梅も早く当たるといいな」デーデーデッデデッデッデデー

小梅「はい。ですがこのハマリもパチスロですから!」タンタンタンッ

まほ「ふふ、そうだな」タンタンタンッ

5 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:43:40.81 oF5gZlt5v 5/96

小梅「それにしても、大学選抜戦は勝てて良かったですね」タンタンタンッ

まほ「そうだな。大洗も今度こそ廃校を免れたようで良かったよ」タンタンタンッ

小梅「みほさんもまた転校なんて事にならなくて良かったです」タンタンタンッ デレレレレ

まほ「しかし、もし大洗が廃校になっていたらみほは黒森峰に戻ってきたかもしれないな」タンタンタンッ

小梅「それはそれで嬉しいですけど、やっぱり廃校にならなくてよかったと思いますよ」タンタンタンッ

小梅「みほさんの悲しむ顔なんてもう見たくないですから……」タンタンタンッ デレレレレ


まほ「そうだな、その通りだ。もうみほはみほの戦車道を進んでいるんだな」タンタンタンッ

小梅「はい、そうですね。私もそう思います」タンタンタンッ

6 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:44:07.25 oF5gZlt5v 6/96

小梅「あっ! 当たりました!」タンタンッ

青 川 ス

リ 川 リ

ス 川 青

まほ「それは二確目なのか? 中ハズレまで分からないんじゃないか?」タンタンタンッ

小梅「はい! 二確目なんです!」

小梅「きちんと目押しが出来ていれば左上段青からはハズレかボーナスしかないんです」

小梅「ですからこれはスイカもリプレイも外れる二確目なんです」タンッ! デーデーデデッデー

まほ「そう考えると左青狙いも楽そうだな」タンタンタンッ デレレレレ

小梅「ロータリーで打って見るのも楽しいですよ!」

7 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:44:29.48 oF5gZlt5v 7/96

まほ「これはっ! 遂に来たかっ!」タンタンタンッ

鳥 チ 赤

ベ ス ベ

ス チ ス

小梅「綺麗な出目ですね! おめでとうございます!」タンタンタンッ デレレレレ

まほ「私は! この自己主張の塊みたいな中出目が好きだ!」

まほ「この如何にも入ってますよという存在感、見た目の華やかさ、全てが好きだ!」

まほ「はっ! すまない小梅……つい熱くなってしまったな。騒がせてしまった」

小梅「い、いえ! 隊長の熱い思いに感銘を受けました!」タンタンタンッ

まほ「そ、そう言って貰えると助かる……」赤面

8 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:45:19.58 oF5gZlt5v 8/96

―――暫くして―――

まほ「そろそろ移動するかな」ジャラジャラジャラ

小梅「お疲れ様です。私はもう少し打っていきますね」タンタンタンッ デレレレレ

まほ「そうか、健闘を祈る。しかしこういう時のパーソナルシステムは助かるな」ジャラジャラジャラ

小梅「そうですね、流石新店舗です。お店も広いし、綺麗で良いですよね」タンタンタンッ

まほ「全くだ。それではな」

小梅「はい! また機会がありましたらご一緒させてください!」タンタンタンッ

9 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:45:42.51 oF5gZlt5v 9/96

まほ「さて、まだまだ打ち足りないな。次は液晶付きの台がいいな」テクテクテク

まほ「ん? 向かいから歩いてくる子達は……」

桂利奈「あ、西住隊長のお姉さん!」ペコーーッ!

紗希「……」ペコ

まほ「ああ、確かうさぎさんチームの坂口さんと丸山さんだったかな。大学選抜戦以来だな」ペコ

まほ「君達もパチスロなど打つんだな。正直、意外だ」

桂利奈「あいーっ! アニメと特撮が好きなので、パチンコ屋さんはよく来ます!」

まほ「最近はアニメ以外の台を探すのが難しいぐらいだからな。無理もないか」

紗希「……」

桂利奈「紗希ちゃんはいつも付き合ってくれます!」

まほ「なるほど」

10 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:46:04.49 oF5gZlt5v 10/96

まほ「ところで、坂口さん達は今日は何を打つんだ?」

桂利奈「あい! 今日は戦慄を打つつもりで来ました!」

まほ(旋律のストラタスか……。伸び辛い印象はあるが、液晶付きAT機、悪くないな)

まほ「どうだろう、坂口さん達がよければ一緒に打ってもいいだろうか?」

桂利奈「あい! 3台島なので丁度埋まりますね! あ、それと……」

まほ「ん、何かあるのか?」

桂利奈「できたら、私達の事は名前で呼んで欲しいです……。苗字だとなんかこしょぐったくて……」

桂利奈「ね、紗希ちゃんもいいよね?」

紗希「……」コクッ

まほ「そうか……、なら桂利奈、紗希。私からも一ついいか?」

まほ「私の事もお姉さん等と呼ばず、名前で呼んで欲しいな。どうだ?」

桂利奈「あ、あいーーっ! まほさん! よろしくお願いします!」

11 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:46:30.32 oF5gZlt5v 11/96

まほ(さてストラタスは何処だろうな……)

まほ「桂利奈、紗希。台が何処にあるかは分かるか? どうも広すぎて迷いそうだ」

桂利奈「紗希ちゃんが知ってますよ? ねっ紗希ちゃん!」

紗希「……」コクッ テクテク

まほ(ストラタス……腕が鳴るな。第7の設定と言われる帝特六機にぶち込めれば勝機は十分にある!)

紗希「……」ピタッ ユビサシー

 戦 慄

まほ「えっ?」

桂利奈「三台共空いてて良かったね! 皆並んで打てるよ!」

まほ「いや、え? ロ、ロボットは?」

 戦 慄

桂利奈「ロボット? スサノオーの事ですか? スサノオーは次の機種ですけど」

 ヒ ミ コ ス タ イ ル

 (スサノオーバトルチャンス)

12 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:47:04.70 oF5gZlt5v 12/96

まほ(戦慄? こんな台があったのか。おどろおどろしい見た目の面構えからしてホラー台か?)

まほ(アニメ好きで? スロット打ちに来て? そこで戦慄って言ったらストラタスだろう!?)

まほ(桂利奈! 何故戦慄なんだ! これはアニメ化してないだろう!!)

桂利奈「まほさん、どうかしたんですか?」

まほ(いやいや、待て。落ち着け西住まほ! 二人が不信がっているではないか!)

まほ(落ち着きを取り戻せ。大丈夫。スロットはスロットのはずだ。他の台と何も変わらない!)

まほ「いやなに、初めて見た台だったのでな。少々取り乱してしまった」

まほ「もう大丈夫だ。さぁ、桂利奈、紗希、早速打とうか」

桂利奈「あいーーっ!」

紗希「……」コクッ

13 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:47:38.71 oF5gZlt5v 13/96

まほ「さて、初めて打つが……」シュゥゥハァァ タンタンタン

桂利奈「私達も初めて打つんです! この台は結構珍しいんですよ!」シュゥゥハァァ タンタンタン

紗希「……」コクッ シュゥゥハァァ タンタンタン

まほ「そうなのか。それにしてもウエイト音が五月蝿いな」シュゥゥハァァ タンタンタン

まほ(ん? 液晶の扉が閉まったな。連続演出が……始まらない)シュゥゥハァァ タンタンタン

まほ(扉も……開かない。何だこれは)シュゥゥハァァ タンタンタン

桂利奈「あっ! まほさん、それ当たってますよ!」シュゥゥハァァ タンタンタン

まほ「え、これ当たってるのか? 告知画面も無いのか? あ、本当だ、揃った」シュゥゥハァァ タンタンタン

 お ま ま ご と

まほ「怖いよッッ!!」

14 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:48:00.69 oF5gZlt5v 14/96

まほ「そうか、ビッグを引くと怪談話が見れるのか。その手の人には受けそうだが……」シュゥゥハァァ タンタンタン

まほ「ビッグの枚数が少ないな。180枚程度でビッグボーナスと言えるのか」シュゥゥハァァ タンタンタン

桂利奈「でもこの台はビッグしかないんですよ! お得ですよ!」シュゥゥハァァ タンタンタン

紗希「……当たった」ニコッ タンタンタン

 ホ テ ル

まほ「エピソードを選べないのも微妙だな……っと、私も当たったな」タンタンタン

 命 を 刻 む 時 計 パート2

まほ「パート1から見せてよッッ!」

桂利奈「色々面白い台ですよね!」シュゥゥハァァ タンタンタン

15 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:48:47.49 oF5gZlt5v 15/96

まほ「アニメ版権ならもっと色々あると思うが、二人は何故この台を打とうと思ったんだ?」シュゥゥハァァ タンタンタン

まほ(ストラタスとかストラタスとか、それかストラタスとかあると思うがな!)

桂利奈「アニメもスロットも……百聞は一見にしかずですよ! 見てみないと、打ってみないと分からないんです!」

桂利奈「西住隊長には『設定6で割り103%? それって新しいシュレッダーの話?』って言われましたけど……」

桂利奈「今、私は紗希ちゃんとまほさんと一緒に戦慄打てて……楽しいです!」アイーーー!! シュゥゥハァァ タンタンタン

紗希「……」ニコッ

まほ「そうだな……。私も二人と打てて楽しいよ」ニコッ

まほ「ってこの台6で103なの!? 流石に低すぎるよッッ!!」シュゥゥハァァ タンタンタン

桂利奈「色々な台があるのがスロットなんです! それが面白いんです!」シュゥゥハァァ タンタンタン

まほ(もしかしたらこの二人は糞台マイスターなのかもしれないな……)シュゥゥハァァ タンタンタン

16 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:49:12.11 oF5gZlt5v 16/96

まほ「さて、私はそろそろ台移動をさせて貰うかな」ジャラジャラジャラ

桂利奈「あ、はい! お疲れ様でした!」シュゥゥハァァ タンタンタン

桂利奈「まほさん、また一緒に打って貰えますか?」

まほ「勿論だ。桂利奈、紗希、是非また一緒に打たせてくれ。次はもっとマイルドな奴をお願いしたいがな」ニコッ

桂利奈「あい! 次は……スーパーボムですかね?」ニコッ

まほ(天使の笑顔から悪夢の糞台だな。次打つ時は私に選ばせて貰うか)

紗希「……楽しかったです。ありがとうございました」ボソリ タンタンタン


 人 間 プ ラ モ デ ル

17 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:49:38.03 oF5gZlt5v 17/96

まほ「液晶無しAタイプ、液晶付きA+RTと打ってきたが……」テクテク

まほ「一旦パチンコに移るのもありではないか……?」テクテク

まほ「パーソナルシステムだから一旦流すなどもしなくていいしな」テクテク

まほ「そうと決まれば何を打てばいいのか」テクテク

まほ「オーソドックスに海か、敢えて外してのQB2も良いな」テクテク チラチラ

まほ「打った事の無い台に挑戦するのも良い。選択は台の数だけある」テクテク チラチラ

??「あら、そこにいらっしゃるのはまほさんでは無くて?」

まほ「ん? お前は……久し振りだな」

まほ「ダージリン」キリッ

18 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:50:01.57 oF5gZlt5v 18/96

ダージリン「まほさん。お久し振りですわね」パチパチ

まほ「ああ。アッサムもオレンジペコも元気そうで何よりだ」

アッサム「御機嫌よう、まほさん。まほさんもお元気そうで……」パチパチ

オレンジペコ「ダージリン様もアッサム様も挨拶する時ぐらいはハンドルから手を離しましょうよ」

オレンジペコ「まほさん、お久し振りです」キュインキュインキュイン

オレンジペコ「あっ! Pフラです! やりましたぁ!」ミギヲネラエェ!

ダージリン「あらあら……きょ、今日のペコは絶好調ですわね」カタカタカタ

まほ「ダージリン、紅茶が零れてるぞ。淑女がどうとかはどうしたんだ」

ダージリン「こぼ、零れてませんわ。み、見間違えではありませんこと?」カタカタカタ

まほ「何でそんなに動揺しているんだ。ん?」

 スタート 1581

まほ「嵌まってるのか……」

19 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:50:55.56 oF5gZlt5v 19/96

まほ「機種はGANTZのミドルか、それにしても中々嵌まってるな」

まほ「……ダージリンだけ」フッ

アッサム「私はあまり出てはいませんけど……何とか持ち球で粘っている状況ですね」パチパチ

オレンジペコ「ダージリン様とアッサム様には申し訳ありませんけど……絶好調ですぅ……」ウォオォォ ピリリーピリリー

ダージリン「いいの、いいのよペコ。これもまたパチンコなのだから」パチパチ

ダージリン「……あら? あら? 来たわ! 来ましたわ! やっと見れましたわね……赤保留!」ピュンピューン

ダージリン「エピ擬似3! さぁさぁさぁ! 連打しますわよ!」ペチペチペチ

ダージリン「超転送! 超! 超ですわね! そうそうそうそういうのでいいんですわ!」ペチペチペチ

ダージリン「オニ星人……チビ星人ではありませんけど、十分チャンスはありますわ!」ペチペチペチ

21 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:55:56.45 oF5gZlt5v 20/96

ダージリン「……こういう格言を知ってる? 京楽の台は40の倍数付近が当たりやすいって……」ドヤァ ペチペチペチ

 スタート 1602

まほ「それは格言ではないだろ」

ダージリン「いいの。いいのよそんなことは。大事なのは私の台が当たる事なのだから!」オセェェェェーーーー!!

ダージリン「……頃合ね、決めに行きましょう。……プッシュ!」プスン

ダージリン「……え? えぇ……そんなぁ……」

まほ「外れたな」

アッサム「外れましたね」パチパチ

オレンジペコ「あの、先程のはドンキホーテ谷村さんのお言葉ですね。あとこの台は京楽ではなくOKですダージリン様」

ダージリン「1000回転振りの赤保留でしたのに……無体が過ぎますわ……」サメザメ

オレンジペコ「ダ、ダージリン様! お気を確かに!」アタフタ

22 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:56:39.91 oF5gZlt5v 21/96

ダージリン「うぅ……何故、何故当たりませんの? また私だけがハマるのかしら……」サメザメ

まほ「1600超えはもう手遅れだと思うが」

アッサム「ダージリン……今日はもう撤退した方がいいのでは?」パチパチ

ダージリン「いいえアッサム。こういう格言を知ってる? 激熱は外してこそ激熱なり!!」

オレンジペコ「真田純勇士ですね、格言では無く家訓ですけど」キュインキュインキュイン

まほ「お前達はいつもこんなコントみたいな事してるのか?」

アッサム「誰しも息抜きは必要、という事ですよ」パチパチ

まほ「そうだな。そうかも知れない」

まほ(聖グロでの戦車道も色々な苦悩があるのだろう。OG会の締め付けもあるだろうし、ダージリンも大変なんだな)

ダージリン「ところでまほさん。あなたはGANTZを打ちませんの?」パチパチ

まほ「いや、私は遠慮しておこう。長々と後ろから見て悪かった」


ダージリン「あら、残念ね。まほさんともいつか一緒に打ってみたいわ」パチパチ

まほ「そうだな。私もその時を楽しみにしている」

23 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:57:04.51 oF5gZlt5v 22/96

まほ「結局ダージリン達を冷やかすだけで終わってしまったな」テクテク

まほ「そろそろ私もパチンコを触りたいんだが……」テクテク

まほ(落ちろよぉーーー! いよぉぉーーっ! かざかざ風穴ぁーーっ!)テクテク

まほ(イヨォォォォワワワイナワワイワイワイワイワイナーチキチキチキチキチキプォォーーー)テクテク

まほ(うーむ……どれがいいかな……)テクテク

まほ「ん? ここは……甘デジの島か」

まほ「甘デジは昔からバラエティ色が強いな。島持ちは海ぐらいか」

まほ「その海も多々入り混じってるのだがな」


まほ「色々な台があるのはいいが……ん? あれは……」

ミカ「ハハ……アキ。今のは緑保留が足を引っ張ったね」パチパチ

アキ「言われなくても分かってるし! ミカこそいい加減当ててよ!」パチパチ

24 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:57:52.28 oF5gZlt5v 23/96

ミッコ「あ。黒森峰の……西住まほさん」パチパチ

アキ「ホントだ。お久し振りです……まほさん」パチパチ

ミカ「やぁ、君も風に導かれて来たのかい?」パチパチ

まほ「あぁ、三人共久し振りだな。大学選抜戦では大洗の為に集まってくれて助かったよ。ありがとう」

アキ「いいんですよ! 私達も皆暇でしたし。大学選抜戦では勉強させて頂きました!」パチパチ

まほ「そう言って貰えると助かる。それにしても三人共こういう所に来るんだな」

まほ(ミッコ、アキ、ミカが並んで甘デジを打っている。台は秘宝伝、織田信奈の野望、百花繚乱だ」

ミッコ「今日はミカがどうしてもって言って聞かなくてさ。あたしとアキはいつも付き合いだよ」パチパチ

まほ「ミカが? ちょっと意外だな。ん? ミカ、カンテレはどうしたんだ?」

ミカ「ここでは騒がしすぎて音色が誰にも届かないよ。両手も塞がっているしね」パチパチ ペチペチ

まほ(百花繚乱の隣は……銀河乙女か。いいだろう、先ずは銀河乙女から始めよう!)

25 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:58:14.28 oF5gZlt5v 24/96

まほ「ミカ、すまないが隣で打っていいか?」

ミカ「そこは空き台だからね。君が打ちたいならそうするべきさ」パチパチ

アキ「あっ……ミカの隣……」小声

ミッコ「練習試合で報復されるとかあたしは嫌だぞ」小声

まほ「では失礼する」着席

まほ(銀河乙女……甘デジとは言え、ARを利用した擬似的なV確ループの確変機だ)

まほ(50%突入の75%継続のバトル機。それに甘めのスペックで人気もある台だ、腕が鳴るな)

まほ「それにしてもミカはパチンコが好きだったんだな。態々二人を連れてまで来るなんて」パチパチ

ミカ「そうだね。普段静かな所で過ごしているとたまには喧騒が恋しくなるのさ」パチパチ テロリロ

ミカ「色風船だね。風紀忍者が冷やかしに来ただけさ」パチパチ ポシュ

ミッコ「あたしの台は五月蝿いだけだな。タイマーこないかなー」パチパチ

26 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:58:51.23 oF5gZlt5v 25/96

アキ「あ、青保留! ハート付きだ、いけるかも!」パチパチ

アキ「えーと、左、右、左、右、左、右……しかも右保留! 当たって欲しいな!」パチパチ ピュイピュイピュイ

ミッコ「青じゃ流石に厳しいだろ……シンフォじゃあるまいし……」パチパチ

アキ「青は絶対保留の色が昇格するし……って激熱玉! これは当たるでしょ!」プププイーン ゲキアツデゴザル!

ミッコ「突ねねも出てるじゃん。いいなぁ、あたしもいい加減……」ペレペレペレペレッ!!

アキ「プッ! 出た、出た出た! ピラミッド保留!! 出ただけで当たってるような音鳴るよね!」カッタラゴホウビヲーー

ミッコ「入れば、ベカンコが入れば熱いんだから! 入れ! 入れよ!」ヒューン スカッ ヒューン スカッ ジュジュワーン

ミッコ「入ったぁ! しかもこれ右! メテオ、メテオ来てくれ!」ズドドドーン ポコーン ピコピコピコピコ

ミッコ「タイマー赤だ! いける、いけるぞ。後はどこかで鷹が絡めば完璧!」ドンドンズン ドンドンズン

アキ「私はもう当たったよー。5ラウンドだったけどねー……」アラガーイナガラー

ミッコ「見てろよ見てろよ……鷹来たぁ! 大判大判大判んんんーーーっっ!」ピピピドズンドズンドズン オセェェ!!

ミッコ「ちぇいぃぃぃッッッ!!!」ズズズピロロロロロローー!!!

27 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 00:59:28.52 oF5gZlt5v 26/96

ミッコ「秘法伝の楽しい所は……ここからぁ!」イチゲキ! バスゥ! 450! ズバババババーン??

ミッコ「はい」真顔

アキ「落差ひどくない?」パチパチ ガコガコガコバタン

ミッコ「2400引く台だからね」真顔

まほ「向こうは楽しそうだな。私達の台には動きが無いが」パチパチ ソレハソレハソレハ

ミカ「甘デジだけどね……嵌まる時は嵌まるのさ。望もうが望まないが関係無くね」パチパチ テロリロ

ミカ「風船保留は何が起こるか分からない。風向きと一緒さ……」パチパチ 怪

まほ「殆ど当たらないがな。風船は先読みが絡まないと弱い。先読みが消せるといいのだが……」パチパチ

まほ「演出カスタムが色々なメーカーが取り入れてくれると私は嬉しい」パチパチ ソレハソレハソレハ

ミカ「私は台に全てを任せているよ。先読みもパチンコを象る重要な演出さ」パチパチ

まほ「青系の先読みが弱すぎてどうもな……そりゃ色が昇格していけば当たるが、青先読みだけでは当たらないのが私は許せない」パチパチ

ミカ「それは分かるね」パチパチ

29 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:00:13.82 oF5gZlt5v 27/96

ミッコ「ん? 秘宝ラッシュ入った。薄いとこ引いたな」ヒホウララララララーッシュ

アキ「えー? 初回突破ってそれ次回保証のラッシュじゃん! いいなぁ、っと先読み4回……当たってぇ!」ピュイピュイピュイ

ミッコ「そうだっけ? それならもう一回2400のチャンスだな」ニヤリ ナナナナナナナナナ

アキ「5テン、ライン緑、赤陣幕、信奈赤! 当たったぁ!」プォォォーーー ピピピピピピー

アキ「5ラウンド……20%引けないよぉ!」ワータシーウソッツキッタクッナイッ

ミッコ「20%は中々ねぇ……。さてと、50回転が終わってぇ…プーーーーッシュ!」ズババババーン +9950

アキ「その上乗せスロットで引きたいよね! 絶対万枚出るじゃん!」ガチャンガチャン

ミッコ「こんなふざけた振り分けは無いけどな。……でもビンゴのセブンドリームならいけるかも?」キタァーーー

ミッコ「あ! ねぇアキ、アキ! ちょっと聞いてて!」

ミッコ「……ミカの台はもう当たったのか?」……スナノカ イナッ

アキ「プッ……ちょ、ちょっと、止めてよ!」ケラケラ

ミカ「…………!」ピクッ

30 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:00:38.12 oF5gZlt5v 28/96

ミッコ「……ミカの台は当たるのかっ!?」……ツナノカ イナァァァーーーッッッ??

ミッコ「てっーー」ミカ「トゥゥゥゥゥーーーーータァァァーーーッ!!」脇腹ブスー

ミッコ「いったぁぁぁーーーーーいっっ!!」ドズンドズンドズン オォォォセェェーーーッッ??

ミカ「更にトゥータッ!」大判押し込み テッパーーーン ピロロロー

ミッコ「ホントいったいんだけど! やりすぎだろ! 大判も押しやがってぇ……」ジト目

アキ「い、今のはミッコが悪いでしょ。……面白かったけど」ケラケラ

ミカ「そうとも、あまり人を馬鹿にしてはいけない。そういう子は脇腹トゥータされても仕方がないんだ」イチゲキ ボタンヲオセェー

ミカ「この秘宝伝だって私を応援してくれてるに決まってるじゃないか。な? トゥータ」ペチ ズバーン 450 ズガガー

秘宝伝「否ぁぁぁぁああああーーーーーーーッッッ!!!!!!! 2 4 0 0 !!」

まほ「ぶふぅーーーーっっ! アハハハハハッッッ!! ひ、否定されてるッッッ!」バンバンバン

ミッコ「かんっぜんっに会話してる! しかも否、否って……」プクククク

アキ「ひーーーっ、ひーーーーっもう駄目、耐えられなアハハハハハッッッ!」ケラケラ

ミカ「……………………」

ミカ「………………………………」

ミカ「…………………………………………そうだ、トゥータしなきゃ」真顔

31 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:01:14.66 oF5gZlt5v 29/96

まほ(それから私達三人はメチャクチャトゥータされた)

まほ「いてて……いくらなんでも突きすぎだろ! ヒリヒリするよ」パチパチ

ミカ「アハハ、少しは手加減したつもりだけど……強かったかな、ごめんね」パチパチ

まほ「まぁ笑った私達も悪いか……それにしても面白かった。こんなに笑ったのはいつ以来だろうか」パチパチ

ミッコ「動画撮っときたかったなぁ……な? トゥータって……」プクク

アキ「もうミッコ! またトゥータされるから黙ってて!」イノーチヲカケテー

ミカ「これ以上は私の指が持たないよ」ヤレヤレ テロリロ

ミカ「風船か……ん? 赤ロック兼続、これは熱いよ!」エイッ ピロロン

ミッコ「虎保留じゃん! やっと当たりそうじゃん!」……スナノカ イナッ

ミカ「ん?」真顔

ミッコ「ちが、違うから! ここここれは秘宝伝の演出だよ!」……ツナノカ ソウダ

ミカ「き、気にしてないし……」プルプル

ミカ「当たるし! 当てるし! 見てろし!」ペチペチ

まほ「っと、私もやっとチャンス到来か……」ギンガオートーメー

32 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:02:28.33 oF5gZlt5v 30/96

ミカ「夜桜……3テン……背景は…………無いけど大丈夫大丈夫」ブツブツ ペチペチ

ミッコ(音量下げとこ……)ペチペチ

まほ「疑似3……暗転…………暗転っ!? マズイ……」デンデケデンデンデケデン

まほ「次回予告……良くない展開だぞこれは……」ジカイ…………ダッシュツ

ミカ(共闘……赤タイ……大丈夫だ。落ち着け私。カットインがまだあるから……ない……大丈夫かな……)マンジュシャゲー

まほ「炎上無し白台詞、カットイン無し……よ、弱いぞこれ……もう駄目だ……」ボタンサイクロンギュルルルルー

まほ「よしいける!」キリッ ペチッ ギンガオートーメー

ミカ「…………駄目か」キカヘンワー

ミカ「……次を目指ーー」ズババババーン チュルリローン

ミカ「…………んふ」ニンマリ シュツジンボーナス!

ミカ「まほ、どうやらお互いにやっとスタート地点には立てたようだね」ニンマリ

まほ「まぁな。しかし悪いが先にスタートを切らして貰うぞ。銀河乙女はラウンド中に……決まるッ!」ペチペチペチペチ パリン

アキ(スタートできてない……)ハイライトオフ

33 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:03:17.79 oF5gZlt5v 31/96

まほ「…………まだあるから!」マダマダァ!

まほ「ボタンが震えている……決めるッ!」ペチッ ギンガオートーメー ソラヲカーケールー

まほ「……ふう。次はお前の番だな、ミカ」キリッ

ミカ「私は台に身を任せるだけさ。台に添って出し、台に添って死ぬ」テーレレーレーレテレレレー トーゼンダゼ トーゼンダゼ

ミッコ(死んだら駄目だろ)パチパチ

ミカ「体力が減らない……鍔迫り合いだ。チャンスだね」ペチチチチチ ズバン トーゼンダゼ

ミカ「体力差が大きい……カットインも赤だ!」ズバン トーゼンダゼ バタン

ミカ「あ……」ヒダリウチニモドシテクダサイ ヒダリウチニモドシテクダサイ ズババババーン ヒャッカリョウランヘブン!

ミカ「…………んふ」ニンマリ ペチッ ズバババーン ショーターイハージマールーワー

まほ「よ、良かったな」トクニイジョウアリマセン

ミカ「うん、本当に良かった」ラスビジョーフォーナーイ

34 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:04:10.68 oF5gZlt5v 32/96

まほ「しかし、ミカはもっと達観したイメージがあったが……結構感情を表に出してくれるんだな。驚いたよ」

ミカ「カンテレが手元に無いからかな。カンテレがあると音楽に直ぐ逃げてしまうからね。喜びも悲しみも音楽になってしまうから……」

まほ「そういうものか。なら、よかったら今度一緒に食事でもどうだ。勿論カンテレは抜きだ」

ミカ「勿論構わないさ。だが……」

まほ「ん?」

ミカ「アキもミッコも一緒が良いな。皆が一緒に……は駄目かい?」

まほ「そうだな、そうすると私もエリカや小梅も呼ばないとな。皆で一緒に……いいじゃないか」

ミカ「皆がいるとね、それだけで心地良い旋律が奏でられるんだ……心の中でねって遂に来たよっ!」ゼンブアゲチャウ

ミッコ「うわー、遂に引いたよ」パチパチ

アキ「ミカって何だかんだ言っても引き強いよねー。絶対これ引くもん」プォォォーーー ギュインギュイン

まほ「何だ、7テンしただけじゃないか。16確なだけじゃないのか?」チラッ

ミッコ「ミカは特定の台しか打たないんだよ……」

ミッコ「…………例えばこの祝砲連打演出がある台とかね」

35 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:04:53.71 oF5gZlt5v 33/96

ミカ「よし、当たった……だけどこの台はここからだ……行くよ!」レンダダ 777

ミカ「トゥータ。トゥータ。トゥータ。トゥータ。トゥータ」
  ペチッ ペチッ ペチッ ペチッ ペチッ
 キュイン キュイン キュイン キュイン キュイン

ミカ「トゥータ? トゥータトゥータ トゥトゥータトゥータ」
 ペチッ ペチッ ペチッ ペチペチッ ペチッ
 キュイン キュインキュイン キュキュインキュイン

ミカ「トゥトゥトゥトゥータ! トゥータ! トゥトゥトゥータ!」
 ペチペチペチペチッ ペチッ ペチペチペチッ
 キュキュキュキュイン キュイン キュキュキュイン

ミカ「トゥトゥトゥトゥトゥトゥトゥータ! トゥルルルルルータ!」
 ペチペチペチペチペチペチペチッ ペチペペペペペチッ
 キュキュキュキュキュキュキュイン キュキキキキキュイン

ミカ「トゥルルルルルルルルルルルルルータぁぁぁぁああああーーーーーーー!」
 ペチペペペペペペペペペペペペペチッ
 キュキキキキキキキキキキキキキキキュインキュインキュイン ズババババーン

36 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:05:20.83 oF5gZlt5v 34/96

ミカ「はぁ……はぁ……はぁ……」ゼーゼー

ミカ「……このような行為に意味があるとは思えない」ゼーゼー

まほ(息が切れる程連打しといて言う台詞かそれ)

ミカ「……でも、私は超気持ち良かったよ!」ニコッ

まほ「だろうな」フッ

まほ(それから私の銀河乙女は少しだけ連チャンして終わった)

まほ「ではそろそろ私は移動するかな。ミカ、食事会の話……私は本気だぞ」ザーー

ミカ「勿論いいとも、楽しみにしている。アキ、ミッコ、私達も移動しようか。風が呼んでる」ザーー

ミッコ「どうせ京楽だろ、まぁ付き合うけどさ」ザーー

アキ「藤かもね、っていうか藤が良いな。まほさんもお疲れ様でした」ザーー

まほ「あぁ、アキもミッコも是非来てくれ。ではな」スタッ

38 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:06:41.73 oF5gZlt5v 35/96

まほ「継続の三人は仲が良いな、ミカの意外な一面も見れたし一緒に打てて良かった」テクテク

まほ「脇腹が少しヒリヒリするが、まぁいいさ。さて次は何を打とうかな」テクテク

???「それにしてもやかましい所ねぇ。こんな物の何が良いのかしら」

まほ「ん? あれは……」

カチューシャ「あら、マホーシャじゃない。 あんたもこの……パチンコ? とかいうのをやるのね」

まほ「カチューシャか、大学選抜戦では大活躍だったな。私はまぁ息抜きみたいなものだ」

カチューシャ「マホーシャこそよく最後まで生き延びたわね! 流石と誉めておくわ!」

まほ(カチューシャと隣にノンナ、更に後ろからクラーラがビデオカメラ片手に追い掛けている。大方カチューシャを録画しているんだろう)

ノンナ「まほさん、お久し振りです。今日はカチューシャがパチンコを打ってみたいと言い出しまして……」

まほ「あぁ、久し振り。どうやらカチューシャは初心者のようだが、ノンナとクラーラはパチンコの経験はあるのか?」

ノンナ「はい勿論。特に同志クラーラの京楽銭形の捻り打ちたるや凄まじいものでして、今日は見せられないのが残念です」

カチューシャ「他の皆もやってるみたいだし、カチューシャも経験してみようかしらと思って来たのよ」

39 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:07:47.16 oF5gZlt5v 36/96

まほ「ふむ、何を打つかは決めてあるのか?」

カチューシャ「今日はノンナに任せてあるわ。ノンナ、何を打つの?」

ノンナ「はいカチューシャ、リング終焉の刻という台です」

カチューシャ「リングだって。どうマホーシャ、一緒に打つ?」

まほ「リングって……リングがどういう作品か知ってるのか?」

カチューシャ「さぁ? パチンコは初めてだもの、知らないわ」

まほ(原作を知らないのか、結構有名だと思うが。仕方がない、教えてやるか)

まほ「なぁカチーーー」ビクッ

クラーラ「…………」ブンブン

まほ(まぁ、いいか)

まほ「カチューシャ、一緒に打っていいか? 次に打つ台が決まってなくてな」

カチューシャ「いいわよ! ノンナもクラーラも構わないでしょ?」

ノンナ「勿論ですカチューシャ、さぁまほさんも行きましょう」

まほ(リングか……ホラー台なんて久し振りに打つな)テクテク

40 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:08:26.20 oF5gZlt5v 37/96

ノンナ「さぁカチューシャ、此方の台になります」

カチューシャ「えっ……?」ヒクッ

まほ「……座っていいか?」

ノンナ「駄目です! ……先ずはカチューシャ、こちらにどうぞ」

カチューシャ「あ、ありがと、ノンナ。ねぇ、なんかこれ危険とか書いてあるんだけど……」ジー

ノンナ「危険ですからね。先ずは貞子さんに挨拶から始めましょう」

カチューシャ「危険なの!? あ、挨拶って何……?」

ノンナ「カチューシャ、貞子さんに今日はお願いしますと頭を下げながら此方にある手に触れてください。ちゃんとやらないと呪われますよ」

カチューシャ「なんでこのカチューシャがこんなのに頭下げないといけないのよっ! ここに触ればいいんでしょ!」

カチューシャ「ふんっ精々このカチューシャにサービスしなさい! えいっ!」ピトッ ヴィヴィヴィ! ヴィヴィヴィ! ヴァヴィヴィヴァヴ……

カチューシャ「んきゃぁぁぁぁああああーーーーーーーっっ!!」ビクーーーッ

ノンナ「あぁいけませんカチューシャ! 貞子さんが怒っておられます! 呼吸を落ち着けて今度はちゃんとお願いしてください!」

カチューシャ「えぇ……も、もう一度触るの……?」ビクビク

41 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:08:57.76 oF5gZlt5v 38/96

カチューシャ「さ、さだこさん、きょうはよろしくおねがいします……えい」ピトッ ヴィヴィヴィ! ヴィヴィヴィ! ヴァヴィヴィヴァヴ……

カチューシャ「んきゃぁぁぁああああーーーーーーっっ!!」ビクーーーッ

ノンナ「貞子さんの機嫌が良くなりました。もう大丈夫ですカチューシャ。さぁパチンコを打っていきましょう」

ノンナ「あ、まほさんももう座っていただいてよろしいですよ」

まほ「あ、あぁ……私も挨拶すればいいのか?」

ノンナ「カチューシャが私達の分まで挨拶してくれましたから大丈夫です」

カチューシャ「うぅ……何かこれ怖い……」パチパチ

まほ「いわゆるホラー台だからな……」パチパチ

カチューシャ「ホラー台って……何で怖くするの?」パチパチ

まほ「……何でだろう。私にはわからないが、演出が受けているのかもな」パチパチ

カチューシャ「人魂とか気持ち悪いんだけど……」シズコハカワイソウ

まほ「ところでノンナは打たないのか?」パチパチ

ノンナ「私にはカチューシャの補佐がありますから、お気になさらず」

42 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:12:16.54 oF5gZlt5v 39/96

カチューシャ「ねぇノンナ。このリングっていうのは結局どういう話なの?」

ノンナ「そうですね……ざっと話しますと井戸に閉じ込められた超能力少女貞子が人を恨みながら死んでいき、現世を祟るというのが本筋です」

カチューシャ「それで怨霊ね……井戸に閉じ込めるなんて嫌な話ねぇ……」シズコハカワイソウ

ノンナ「ちなみにノンフィクションです。未だ貞子の怨霊はこの世をさ迷い続けてると思われます」

カチューシャ「えぇ!? そ、そんなの題材にして大丈夫なの?」

まほ(ノンナの奴……また嘘を……)チラッ

クラーラ「…………」ブンブン

まほ(まぁいいか……好きにさせよう……)

カチューシャ「……ん? 何か危ない、ノンナ、クラーラ逃げるわよ!」ヴィー ヴィー

ノンナ「逆ですカチューシャ、このデンジャーは逃げた方が危ないのです。さぁ画面をよく見ててください」

まほ(カチューシャの台にデンジャー柄が出たか。金も絡んでいるし、熱そうだな)

43 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:12:48.43 oF5gZlt5v 40/96

カチューシャ「な、なにが始まるの……あ! 貞子がめり込んできたわ!」サダコシュツゲン

カチューシャ「井戸から……貞子が……こっちにーー」キャァァァァァァァッッ?? ガッシャーーン??

カチューシャ「キャァァァァァァァーーーーーッッ!!」

ノンナ「大当たりですね、おめでとうございますカチューシャ」ニコッ

カチューシャ「何で一々驚かすの!?」ミギウチシテクダサイ

まほ(なんでだろうな)パチパチ

ノンナ「さぁカチューシャ、指示された通りに貞子さんの手に触れてください」

カチューシャ「ま、またぁ……?」ビクビク

カチューシャ「…………えい」ピトーー ヴィヴィヴィ ヴイーー

カチューシャ「ひぃぃーーーーっ!」ビクビク

ノンナ「これで少しの間当たりやすくなりましたよ、流石カチューシャです」

44 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:13:23.05 oF5gZlt5v 41/96

まほ(それから)パチパチ

カチューシャ「ひゃっ!」キャァァァァァァァ ガッシャーーン

まほ(カチューシャの台は)パチパチ

カチューシャ「……今なんーー」キャァァァァァァァ ガッシャーーン

カチューシャ「んもう! 一々驚かすなっ!」

まほ(当たり続けた)パチパチ

まほ(するとさすがに慣れたのか、カチューシャは役物落下程度では驚かなくなっていた)パチパチ

カチューシャ「デンジャーが出たわ、落ちるわね」キャァァァァァァァ ガッシャーーン

カチューシャ「もうその手には驚かないんだから! カチューシャを舐めないでよね!」

まほ(心なしか、そのカチューシャをノンナが物足りなさそうに見ている)パチパチ

45 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:14:20.48 oF5gZlt5v 42/96

カチューシャ「ん? 終わったようね。ノンナ、これで終わりでしょ?」チラッ

ノンナ「そうですね。一撃3万発とは……新基準機の底力を見た気がします。おめでとうございますカチューシャ」ニコリ

カチューシャ「まぁこのカチューシャにかかればパチンコなんてちょちょいのちょいなんだから! ノンナ、帰る時はどうするの?」

ノンナ「はい、先ずこの返却ボタンを押してーー」

まほ(どうやらカチューシャは満足したようだ)パチパチ

カチューシャ「それじゃマホーシャ! カチューシャ達は先に失礼するわね、ピロシキ~」バイバイ

まほ「ん、あぁ。お疲れ様」パチパチ

ノンナ「まほさん、それではお先に失礼します」

まほ「……しかしノンナ、あのカチューシャの様子では少し物足りなかったんじゃないか?」パチパチ

ノンナ「……いいえ。今日の目的は十分に果たせました」

まほ「驚かせたいのならZゴールドか兜でも打たせれば……」パチパチ

46 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:14:51.45 oF5gZlt5v 43/96

ノンナ「まほさん、今日の真の目的はリングです」

まほ「しかしカチューシャも驚いていたのは最初だけだったろう。ノンナも物足りない顔をしていたじゃないか」シヅコハカワイソウ

ノンナ「そうですね、しかし今日カチューシャはリングを知り、貞子を知りました」

まほ「……つまり?」パチパチ

ノンナ「これでプラウダに貞子騒動を起こすことができるのです! あの愛らしいカチューシャが貞子に怯え、震え、泣き叫びつつ私に助けを求めるのです! この素晴らしい計画の第一歩は、今日確実に進みました!」グッ

ノンナ「まほさん! まほさんもその時は是非! 是非ご参加ください! そうすればあなたもカチューシャの素晴らしさに目覚める事でしょう!」ジッ

まほ「あぁ、そういう計画なのか。だからノンフィクションなどと……あまりやり過ぎると嫌われるぞ。気を付けるんだな」パチパチ

ノンナ「ご忠告どうも。私の砲撃も計画も狂いはありません。ではまた」サッ

まほ「……だとしたら狂ってるのは頭だな。カチューシャも難儀なものだな」パチパチ

まほ(しかし……)パチパチ

まほ(カチューシャのあれだけの連チャンの横で私は一度も当たっていない……この方が余程怖いわっ!)

48 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:15:44.15 oF5gZlt5v 44/96

まほ「……他の台を打とう」サッ

まほ「大分使ってしまった……ミドルタイプは当たらないと厳しいな。スロットに戻るか……」テクテク

まほ(……あそこに座っている人、凄く綺麗だな)ジー

まほ(姿勢が正しいのは元より、横から見てもかなりの美人だ)

まほ(ん? こっちを見たぞ……凝視しすぎてしまったか)

まほ(こ、こっちに歩いてきた……! さ、財布出さなきゃ……いや、逃げるのが先か!?)

???「西住さん、お久し振りです!」オジギー

まほ「え? えぇ……ど、どなたですか?」困惑

???「む……? あぁ、こんな格好では分かりづらいかもしれませんね。西です、西絹代です!」

49 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:16:32.81 oF5gZlt5v 45/96

まほ「え? そんな、嘘だろ?」

絹代「いえ、本当に知波単学園の西絹代です。えぇと、髪を解いて……と」ホドキー

まほ「……知波単の西さんは眼鏡などしていなかった」ジトー

絹代「あぁ、これは伊達ですよ」ハズシ

まほ「西さんはヘソだしにホットパンツだなんて攻めた格好はしてなかった! 寒くないのか!」

絹代「あの、一応ウェアを羽織ってますから……」

まほ「ウェア! 今ウェアって言った! やはり知波単の生徒では無い!」

絹代「そんな横暴な。ウェアぐらい他の生徒も言いますよ!」

まほ「言う……のか……?」

絹代「言います! 我が知波単の生徒は確かに横文字に弱いのですが、英語の授業もありますし……」

まほ「じゃあ本当に西さんなのか……、色々言ってすまなかった」ペコリ

50 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:17:10.53 oF5gZlt5v 46/96

絹代「いえいえ、お気になさらず。知波単での我々を見ているとそう思われて仕方ありません。それより西住さん、西さんなどと余り堅苦しくしないで、絹代とでもお呼びください」

まほ「そ、そうか……なら私のこともまほでいい。えぇと、絹代もこういう場所へ来るのだな……」

絹代「えぇ、気晴らしにですが。知波単ではこういう店は中々……」

まほ「だろうな。その格好も普段からのイメージが違いすぎてな……」

絹代「そう言われると少し照れますな」テレテレ

絹代「しかし、うちの玉田や細見も他の学園艦ではこのようなものですよ」

まほ「そうなのか……皆お洒落なんだな……」

まほ「それはそうと、絹代は何を打っているんだ?」

絹代「黄門ちゃまの喝ですね。旧機種の方です」

まほ(喝の方か……いいだろう。次の機種は決まったな)ニヤリ

まほ「絹代、もし良かったら一緒に打ってもいいか?」

絹代「勿論です。玉田や細見は余り付き合ってくれないもので……是非一緒に打たせてください!」

まほ「ありがとう、では一緒に打とう!」

絹代「はい! よろしくお願いします!」

51 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:17:57.22 oF5gZlt5v 47/96

まほ(さて、黄門ちゃま喝か……久し振りに打つな。魅力はなんといっても選択式の上乗せシステムだろう)

まほ(表三種と裏三種に別けられた上乗せシステムは他に類を見ない。紅炎モードも加味すると振り分けは更に細部に亘る)

絹代「しかしこのような場所でまほさんに出会えるとは、不思議なものです」タンタンタン

まほ「そうだな、こうして店を歩いているだけで色々な人達に出会っている。不思議な縁だと思う」タンタンタン

絹代「色々な人達ですか……」タンタンタン

まほ「うちの赤星小梅、大洗の桂里奈に紗希、聖グロのダージリン達、継続のミカ達、プラウダのカチューシャ達。こう考えてみると、皆も案外暇なのだな」フフッ

絹代「私達も含めて、でしょうな」ハハハ

まほ「確かにな。我々も暇なのだろう。私などは戦車道の公式試合ももう数える程しか無いからな、来年からは大学での戦車道を控えているが、今時分は暇なものだ」タンタンタン

絹代「まほさんも卒業されてしまうのですね……。こうして仲良くなれたのに、少し残念です」タンタンタン

まほ「なに、君が戦車道を進んでいくのなら、きっとまた会うだろう。そうだ、連絡先でも交換しようか。まさか無線機しか持っていないとは言わないだろう?」タンタンタン

絹代「よろしいのですか!? では私のスマフォを……」ガチャガチャ

まほ(ストラップが沢山付いてるな。女の子という感じがする)

絹代「………………これでよし。こうしてまほさんと連絡先が交換できるなど、夢のようです!」

52 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:18:31.31 oF5gZlt5v 48/96

まほ「そう喜ばれるものでも無いと思うが……。戦車道ぐらいしか才の無い女だよ私は」ハハッ タンタンタン

絹代「何を仰います。その才の凄まじさたるや、必ず先の戦車道を牽引する方だと私は思っています!」

まほ「そう誉められると流石に照れるな……」テレテレ タンタンタン

まほ「おっと……当たったな。最初はどれにしようか……」エラブノジャ

まほ「うーむ………………裏挑戦だな!」イキマスゾ

絹代「初めから裏挑戦とは豪気ですね」タンタンタン

まほ「火傷したい年頃だからな……。玉3個……えい!」プスン ミィィィィトォォォォイエロォォー

まほ「うむ。駄目だった」タンタンタン

絹代「おっと、私も当たりました……」エラブノジャ

絹代「私は表挑戦にします。先ずは自分の運気を確かめねば……」イキマスゾ

絹代「………………ほっ!」ペシ ピーギョロピー ズパーン

絹代「家康………っ! これで今日はイケる日だと確信しました!」グッ

まほ「おめでとう。最初から家康とは幸先良いな。……っと、満塁チャンスも無しか」ガタン

絹代「ありがとうございます。最低100の上乗せは心強いですね」ホトトギス??

絹代「おっと……早かったですな」ペシッ 100 ペレレーペレレー

53 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:19:01.35 oF5gZlt5v 49/96

まほ「100を超えるのも難しいものだ。確率というのはいつも我々を翻弄する」タンタンタン

絹代「打つ者はいつも確率にすがりますから……良くも悪くも」テテンテ テテテテ

まほ「む、また当たった。今日はCZも当たる日だな。次は……安定にするか」エラブノジャ

まほ「西住流っぽいしな。60Gもあれば何か起こるだろう」ピピピピー 40 ピピー

絹代「安定は西住流……ですか?」テンプテー

まほ「西住流っぽくないか? 打てば必中、守りは固く、進む姿は乱れ無し」タンタンタン

絹代「言われてみれば西住流は安定志向ですね。我ら知波単とは大きく違います」タンタンタン

まほ「知波単か……君達は何故ああも突撃したがるんだ? あれでは勝てる試合も勝てないと思うが……やはり旧日本軍が関係が?」タンタンタン

絹代「いえ、戦時の日本軍は相手国の戦車の性能差を目の当たりにしていましたから、いざという時以外はゲリラ戦に徹していたそうですよ。我々の突撃志向はかつて知波単が総員突撃のみで準決勝まで進んだ時からと聞いております」タンタンタン

まほ「そうなのか、知波単の突撃の勢いは凄まじいものがあるからな。突撃だけで準決勝まで進むのは凄い事だ」タンタンタン

絹代「ありがとうございます。ですが、一つお伺いしてもよろしいでしょうか?」

まほ「……聞こう」

絹代「仮に我が知波単と黒森峰が試合をした場合、結果をどう予想しますか?」

まほ「厳しいようだが、はっきり言う。今のままなら私たちが必ず勝つだろう。狭い平地のみのフラッグ戦などのありえない環境でない限り必ず勝つ。西住流の戦車道にまぐれは起こさせない」キッパリ

54 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:21:47.17 oF5gZlt5v 50/96

絹代「……私もそう思います。黒森峰が率いる戦車達に我々の戦車が突撃しても大した戦果は挙げられますまい。知波単はまるで誘蛾灯に惹き付けられるように走っては死に、走っては死にを繰り返してきました。
しかしそれを責めることは出来ません。かつての栄光という灯は確かにあったのですから」

まほ「………………」

絹代「しかし、私は幸運だと思います。大学選抜戦を経験させて頂き、色々な学園の方々との交流を持ちました。それによって皆の意識も変わってきました。これで私は後輩に突撃以外の道を残すことができそうです」

まほ「君には残り一年、後輩に何かを残せる時間があるのだな……。少し、羨ましいよ……」

絹代「はい! 来年の知波単は今までの玉砕覚悟の突撃などさせません、私が勝利への道を指し示します!」ウンウン

まほ「ふふ……来年の知波単は手強そうだな。そうだ、もし練習試合がしたいのであれば、私に連絡してくれて構わない。まぁ私が在学中の間だけだが」タンタンタン

絹代「ありがとうございます! まほさんが在学中の間に必ずや新生知波単をお見せします、その節はどうぞよろしくお願いします!」コツッ スーーーー

絹代「あ、あぁぁーーーーーっっっ! 裏返った! どどどど土下座フリーズですよまほさん! は、初めてだぁ……」ピーピロピー ピーピロピー

まほ「おぉ……8個確定のプレミアムフリーズじゃないか! やったじゃないか、絹代!」コツッ スーーーー

絹代「ままままままほさん! まほさんも裏返ってますよ! あわわ……えらいこっちゃ…………」ピーピロピー ピーピロピー

まほ「わ、私もか!? ……こんな事があっていいのか? 8個なんて逆に困るぞ!」ピーピロピー ピーピロピー

絹代「どどどどどうしましょう? 8個……8個もあるのですか!?」ピーピロピー ピーピロピー

まほ「お、落ち着け絹代、そして私。鋼の心だ、鋼の心を持つのだ!」ピーピロピー ピーピロピー

絹代「8個……安定なら最低320、全部家康が当たれば最低800……」ピーピロピー ピーピロピー

まほ「そんなに当たるか! いいか、これは慎重に決めねばならん」ピーピロピー ピーピロピー

55 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:22:30.88 oF5gZlt5v 51/96

まほ「しかし、先ず最初に私達がやることは……一つ!」ピーピロピー ピーピロピー

絹代「……それは?」

まほ「このダブルバー付き中段チェリーとカメラに収める事だ! ついでに私達も入ろう」イェーイ vv

絹代「あ! 私も撮らせてください!」イェーイ vv

まほ「さてと……どうするかな……8個もの印籠チャンス、どういかすべきか……」エラブノジャ

絹代「まほさん……いえ、まほ隊長!」エラブノジャ

まほ「どうした、何か良い案があるのか? はっ……絹代……お前まさか……?」

絹代「突撃の許可をお願いします……!」ニヤリ

まほ「裏挑戦に全てぶっ込むというのか!? 正気じゃないぞそれは!」

まほ「だが……嫌いじゃない! ……では西住まほ及び西絹代、総員突撃準備……吶喚!」ポスン ミィィィィトォォォォイエロォォー

絹代「ここには確かに道が……ある! 吶喚!」ポスン ミィィィィトォォォォイエロォォー

56 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:23:05.30 oF5gZlt5v 52/96

まほ(それから……)

まほ「左下からこう!」ポスン ミィィィィトォォォォイエロォォー

絹代「逆袈裟落とし!」ポスン ミィィィィトォォォォイエロォォー

まほ(私達の印籠チャンスは……)

まほ「ゆっくりコピー打法!」ポスン ミィィィィトォォォォイエロォォー

絹代「世紀末打法!」ポスン ミィィィィトォォォォイエロォォー

まほ(瞬く間に消えていった)

まほ「残りお互いにストックは一個……未だに一つも成功は無し」ボーゼン

絹代「……0%ですね! 逆に凄いと思いますよ!」ニコニコ

まほ「……んふ、まぁ逆に、逆に凄いよな」ニヤリ

絹代「ここまで来たらあとは真っ直ぐ死ぬだけです! 行きましょう、まほさん!」

まほ「死にたくないんだが……他に道は無いよな!」

57 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:23:42.16 oF5gZlt5v 53/96

まほ「せーのっ!」トリャー ピーピロピー

絹代「はいっ!」トリャー ピーピロピー

まほ「……良かったぁ。フリーズ引いて上乗せ無しなんて事にならなくて……」ナクマデマトウ

絹代「うーむ、玉砕成らずでしたか……嬉しいような、残念なような……」ナクマデマトウ

まほ「後輩よりも先ずは絹代からその知波単魂を変えていく必要がありそうだな」

絹代「こ、これは戦車道ではありませんから! 大丈夫です!」

まほ「絹代、一つ言っていいか……」

絹代「どうしました?」

まほ「……私はこのまま閉店を迎えたい!」ホトトギス!

まほ「あっ……終わってしまった! 欲を出しすぎたか……」230 ピロロピー

絹代「物欲センサーに引っ掛かりましたな。しかし……長い……」

まほ「凄いぞ絹代の台は……もしや閉店を迎えてしまうんじゃ……」ホトトギス!

絹代「ふふっ! どうやらまほさんの閉店という言葉に反応しているようですよ」478 ピロロピー

まほ「……くくっ! そんな訳あるか!」ミィィィィトォォォォイエロォォー

絹代「それにしても伸びました、400超えなら上出来ですな」ミィィィィトォォォォイエロォォー

58 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:24:15.95 oF5gZlt5v 54/96

まほ「全くだ。もう一回ぐらい家康降臨してくれればよかったのだが……過ぎた事は仕方ない」

絹代「はい。お互いに上乗せ無しは免れましたからね、それで良しとしないといけませんね」

まほ「うむ。さぁて、ここからどれだけ伸びてくれるかな」

まほ(…………それから私の台は大して伸びずに終わってしまった)

まほ「満塁チャンス……無しと」ピロン

絹代「終わってしまいましたか、残念ですね」

まほ「印籠チャンスがな……何せ全部裏挑戦にしていたから……」

まほ「まぁそれもスロットだな。絹代、私はそろそろ台を変えることにするよ」ジャラジャラ

絹代「はい! お疲れ様でした! また是非ご一緒させてください」ペコリ

まほ「あぁ、絹代も頑張ってな。っと、そうそう……練習試合の件、いつでも連絡してくれ。無論、手加減はしないが」

絹代「はい、此方としても望むところです! 近い内に……必ず!」グッ

まほ「ではな」スッ

60 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:25:34.09 oF5gZlt5v 55/96

まほ(……やはり全部裏挑戦はやりすぎだったな。知波単魂に引き摺られたのかも知れん。しかし面白かった)

まほ(……知波単は絹代のいるこれからの一年で大きく変わるだろう。直接見ることが出来ないのが残念だ)テクテク

まほ「次は何を打つかな……」テクテク

まほ「持ち玉があるスロットか、それともパチンコで持ち玉を作るか……」テクテク

まほ「そもそも営業時間長すぎないか? まだ打っていいのかな?」

???「たたた隊長! お、お疲れ様です!」ペコー

まほ「む? あぁ、エリカも来ていたのか」

エリカ「は、はい! 遊ばさせて頂いてます!」ペコー

まほ「いや、私の店ではないからそう言われてもな……」

まほ「そうだ、エリカ。今は何を打っているんだ?」

エリカ「戦国コレクション2です。隊長は何を……?」

まほ「今は何も……ということで私も一緒に打ってもいいか?」

エリカ「勿論、是非お願いします!」

まほ「そうか、すまんな。ありがとう」

エリカ「案内しますね」テクテク

61 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:27:07.82 oF5gZlt5v 56/96

まほ(戦国コレクション2か……シナリオ管理のテーブルに3枚ATという売り文句を掲げたKPEの台だな)

まほ(エリカの奴、随分荒い台を打つものだ。某神シリーズと大差無いぞ)

エリカ「ここです!」バン

 スタート 128

まほ「……今時分に空いてる戦コレ2なんてこんなものだ。G数管理のAT機の闇とも言える」ウンウン

エリカ「あのー、本当に打ちますか……?」チラッ

まほ「無論だ。西住流に後退は無い!」スタッ

エリカ「よ、よろしくお願いします!」

まほ「そう緊張せずともいい。戦車道の時のようにリラックスしてくれ」

エリカ(それは余計に緊張する……)

62 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:27:37.76 oF5gZlt5v 57/96

まほ「あ、そうだ。近い内に知波単と練習試合を組むかもしれない。確定では無いのだが、頭の隅にでも覚えておいてくれ」タンタンタン

エリカ「知波単とですか? どうしてまた……」タンタンタン

まほ「絹代とこの店で会ってな。連絡先を交換して……まぁ知波単の手助けみたいなものだ」タンタンタン

エリカ「絹代? あぁ知波単の隊長ですか……。えぇと、連絡先って、無線機の周波数の事ですか?」タンタンタン

まほ「そんな訳あるか。彼女等だって女子高生だぞ、可愛らしいスマフォを持っていたよ」タンタンタン

エリカ「……余りイメージが湧きませんね」タンタンタン

まほ「いつもの知波単を見ているとそうだな。……しかし、来年の知波単は手強いかも知れないぞ」タンタンタン

エリカ「……私は隊長の残してくれた西住流を余すところなく体現するだけです。知波単だけじゃなく、大洗にだって勝ってみせます!」タンタンタン

まほ「……エリカ。私の代の黒森峰では不甲斐ない結果を残してしまったな。すまなかった」タンタンタン

エリカ「そんな、私は不甲斐ないだなんて思いません!」

まほ「いや、いいんだ。結果だけを見れば火を見るより明らかだからな。仲間達にも申し訳ないと思っているよ」タンタンタン シュラモード

まほ「……だが、エリカ。私の……西住流の戦車道を体現しようなどとは言わないでくれ」タンタンタン

エリカ「……でも、私は……」ウツムキ

まほ「……エリカにはエリカの戦車道があるだろう? お前には私の知識に経験……私の『戦車道』を託したつもりだ。どうか来年はエリカの『戦車道』を見せてくれないか」タンタンタン

63 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:28:10.84 oF5gZlt5v 58/96

エリカ「……隊長ぉ……わ、私……もっと隊長に教わりたかったです。もっと……もっと一緒に……」グスッグスッ

まほ「別れは必ず来るものだ。私も……もっとエリカに教えたいことが沢山あるがな……それでも、託す人がいる。それは幸せな事だと、私は思うよ」タンタンタン

まほ「エリカ、お前にも託す人がいるだろう。お前の『戦車道』を黒森峰に託せるといいな……」タンタンタン

エリカ「……は、はいっ!」グスッ

まほ「……少し湿っぽい感じになってしまったな。とはいえ修羅モードもガセばかりだし、暫くは嵌まるかもな」タンタンタン

エリカ「……私もです……ふふふ」タンタンタン

まほ「どうした?」タンタンタン

エリカ「隊長とこうして打つことになるなんて思わなくて……すみません……」タンタンタン

まほ「いや、謝る必要は無い。私も不思議に思っている。皆がこうしてパチスロを嗜むなんて知らなくてな……もっと早く知っていればと思うよ」タンタンタン

エリカ「そうですね、私もそう思います。もっと早く知っていれば、色々打ちに行けたかも知れませんね」タンタンタン オニガシマモード

まほ「ふふふ……まぁこうして今一緒に打っている訳だし、知らぬ仲でもない、今度は一緒に行けばいい」タンタンタン シュラモード

エリカ「はい! 必ず! あ、たんこぶが!」ピシー 30コレ

まほ「300コレ以下確定だな、おめでとう。っと、当たったか。意外に早く当たってくれて助かったぞ」セカイセイハラッシュ!

エリカ「おめでとうございます! 戦コレ2は最初が肝心ですからね、ある意味一番楽しいところです!」タンタンタン

64 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:28:46.15 oF5gZlt5v 59/96

まほ「その通りだ! えい!」ペチ プワーン

まほ「男敵、黄ステか……波乱だな。男敵ときたら青ステの方が嬉しいのは私だけか?」タンタンタン

エリカ「私も……いえ、戦コレ打ちの皆が思ってるでしょうね。私は全部神成りでも良いと思っていますから」タンタンタン

まほ「夢があるからな……っと、赤台詞……中身は超波乱かもな」ドンドンイクワヨ!

エリカ「ん……当たりました! B天で済んでよかったぁ……」セカイセイハラッシュ!

エリカ「……ワニ!」ペチ プワーン

エリカ「男敵、青ステ……良いですね! ロマンが溢れてます!」タンタンタン

まほ「ストック一個乗るだけで夢が見れるからな……戦コレ2の良いところだ」ショウリ!

まほ「継続してくれたか……次は……男敵、青ステか。やはり超波乱だろう」タンタンタン

エリカ「波乱、超波乱の法則が崩れると一気に面白くなるんですけどね。ん、強チャメ!」ティロロロロロロー

エリカ「連続演出! もう一回! きき、来ちゃった……ゴ、ゴザルニャン連打……!」

まほ「大チャンスじゃないか! 開けば特化だな!」タンタンタン

エリカ「ワニニニニ……っ!」ペチチチチチ パッカーン ロボニャンドライブ??

エリカ「はぁーん! さ、最高の展開! 一個、一個乗ればいいんです! でも出来れば10個乗って!」

まほ(それは欲張り過ぎだろ!)タンタンタン

65 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:29:20.62 oF5gZlt5v 60/96

エリカ「ワニっ! ワニニっ! あ、駄目……終わっちゃう……」タンタンタン

エリカ「さっきは欲張り過ぎました……一個で良いです……お願いします!」タンタンタン

エリカ「た、隊長ぉ……」チラッ

まほ「えぇ……? 私に願われてもな……。今日の私は裏挑戦13分の2だがそれでもいいのか?」チラッ

エリカ「……やっぱり自分でやりーー」

まほ「隙ありぃっっっ!!」コッツーン ピーン ミギカラネラッテ

エリカ「隊長ぉぉ! 愛してますぅぅ!!」ヤルジャナイ!

まほ「現金な愛だな……」タンタンタン

エリカ「本心ですよ!」タンタンタン

まほ「それはそれで怖いよ……。む、継続してしまった……10%を引いたか……?」
プワーン

エリカ「……男敵、赤ステ……やはり超波乱じゃないでしょうか」タンタンタン

まほ「だろうな、SP2を願うのは少し虫がよすぎる。超波乱で間違い無いだろう」タンタンタン

エリカ「ですがもう一回80%が来ましたからね、継続すれば約80ゲーム……何か引ければ伸びますよ!」タンタンタン

まほ「80%だから継続して当たり前という考えは危険……だがもし自分が80%を引けないと思っているようなら……ここには居ないな」ニヤリ タンタンタン ウッ

エリカ(引けてない……)ウツムキ

66 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:30:01.74 oF5gZlt5v 61/96

エリカ「き、気を落とさないでください! 天国も期待できますから!」タンタンタン

まほ「……そうだな。まだチャンスはある!」タンタンタン

エリカ「私はとりあえず継続……この次の扉絵は……?」プワーン

まほ「ゴザルニャン! 神成り確定じゃないか……制覇確定だ。おめでとうエリカ!」タンタンタン

エリカ「た、隊長のおかげですぅ! ありがとうございます!」タンタンタン

まほ(それから、エリカの台は絶好調といった感じで出続けた。私の台も緩やかに出てはいるが、追いかけるのも怖いところだ)

エリカ「…………」ウズウズ

まほ「どうした? 早く箱に移すか流すかしないと下皿が一杯だぞ」タンタンタン

エリカ「……あのぉ……箱、使っていいですか?」チラッ

まほ「そんなに私を気にしなくてもいい。積むも流すも好きにしろ」タンタンタン

エリカ「えぇと、そのぉ……」モジモジ

まほ(エリカは箱を持ってもじもじしている……。む、そうか……木葉積みでもしたいんだな? 私はそんな事では怒らないんだが……仕方ない、一言言ってやるか)フゥ

まほ「エリカ、気にせずやってくれ。私もそういう事をする時もある」ニコリ

エリカ「隊長もですか!? 私はもうこれをやるためにスロットをしているようなもので……んふ、それじゃ早速……」ジャラジャラ

67 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:31:00.81 oF5gZlt5v 62/96

まほ(エリカは乱雑にメダルを箱に入れるとおもむろに箱を持ち……そのまま大きく振り始めた!)

エリカ「きゃぁぁぁぁーーーーーーーっっ!!」フリフリフリフリ!!
 ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ!!

エリカ「うひょおおぉぉぉーーーーーーーっっっ!!」フリフリフリフリ??
 ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ!!

エリカ「ワーニワニニニニィィーーーーーッッッ!!」フリフリフリフリ??
 ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ!!

まほ(こ、こいつ正気か!? 私はドル箱シェイカーなんて許可した覚えはないぞ!)

エリカ「やーってやーるやーってやーるやーってやーるぜぇぇぇーーっっ!!」フリフリフリフリ??
 ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ!!

まほ(周りの視線が痛い……。ヘッドバンキングさながらのドル箱シェイカーに皆引いてる……。何だか私が恥ずかしくなってきたな……このマラカス野郎をどうしてくれるか……)

エリカ「んふぅぅぅーーーーー………………」フーー

まほ「……満足したか?」ピクピク

エリカ「はい! 最高でした!」ムフー

68 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:31:45.43 oF5gZlt5v 63/96

まほ「そうか……。私はそろそろ移動するかな、ゾーンも抜けたし、追うのは厳しそうだ」ジャラジャラ

エリカ「はい! お疲れ様ですぅ!」ムフー

まほ「では逸見、またな」スッ

エリカ「はい……って何で名字で呼ぶんですか!?」

まほ(もう、恥ずかしかったぁ……エリカの奴め……今度フラッグ車に指名して集中砲火してやる!)

まほ「戦コレ2のおかげで少しメダルが増えたな……次は何を打とうかな」テクテク

???「おー、西住ちゃんのお姉ちゃん! にひひ、元気ー?」フリフリ

まほ「微かに香る干し芋の匂い……角谷か。お前は元気そうだな……」

「……どったの? なんか疲れてんね。仕方ない、これをあげよう」サッ

まほ「干し芋……まぁ頂くか」モムモム

まほ「んまい。それにしても大洗の生徒会が総出でスロットとは……大丈夫なのか?」

「だいじょぶだいじょーぶ。もうやることはやったしさ、後は引き継ぎだけだよ」タンタンタン

69 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:32:41.49 oF5gZlt5v 64/96

「西住まほ! 大学選抜戦では世話になった! これを受け取ってくれ!」サッ

まほ「干し芋じゃないか……今目の前で食べてたろ。まぁいいか」モムモム

まほ「あと態々フルネームで呼ばなくていい、まほでいいよ」モムモム

柚子「じゃあ、まほさん! 私達の事も名前で大丈夫です。はいどうぞ!」サッ

まほ「やっぱり干し芋じゃないか! もういらないよ!」モムモム

「干し芋はいくら食べてもんまいのに……っと、かーしまぁー」タンタン

「はっ! …………バートマかと思われます!」

 川 ト ト     ドル ト ト

 川 7 レ →  レ 7  レ ジョロリン!

 川 バ リ      リン  バ リ

まほ「……それはバートマじゃないだろ」モムモム

「会長は! 会長は余り目押しが得意じゃないんだ! 放っておいてくれ!」

70 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:33:36.86 oF5gZlt5v 65/96

まほ「何にせよ、リノか。私も打っていいか?」モムモム

「んふふ……。勿論いいよ。お姉ちゃんとは色々話たかったしー」モムモム

まほ「そのお姉ちゃんは止めてくれ。私の妹はみほだけだ」モムモム タンタンタン

「そう? でも私の体型なら違和感無くない? っとぉ、先ずは一発ぅ」テーレ テレレレレー テレレレレー

まほ「違和感の問題ではない。あとこんな邪悪そうな妹は嫌だ」モムモム タンタンタン

「邪悪は言い過ぎっしょ」モムモム タンタンタン

「貴様ぁ! 会長はな、会長はなぁ……」プルプル

柚子「あ、桃ちゃん! お願い!」タンタン

「んもう柚ちゃん! …………ドルトマ!」プリプリ

 川 リ ト     コ リ ト

 川 ト レ → リ ト レ ジョロリン!!

 川 コ リ     ト コ リ

まほ「それはドルトマじゃないぞ」モムモム

「柚ちゃんも! 柚ちゃんも目押しが下手だから! 言わないであげてぇ!」

71 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:35:08.90 oF5gZlt5v 66/96

まほ「うーむ、お前らもしかして……」モムモム

「流石まほちゃん……気付いちゃった?」テッテ テテテテテ テテテテテ アーウッ

まほ「ちゃん付け……まぁいいか。あれか、桃ちゃんとやらの宣言を避けてるな」モムモム

まほ「おっと……桃ちゃん、頼んだ」タンタン

「桃ちゃん言うなぁ! 絶対当ててやる、絶対にだぁっ! …………よし」

「かーしまぁ! ちょっと待て!」タンタンタン

「うひぃ! は、はい会長! 待ちます、待ちますぅ!」ヒッ

「まほちゃぁん、かーしまの宣言を避けるだけじゃ80点だよ?」ニヤリ

まほ「ん? ……まさか、モンティホール問題でも再現しているのか?」

柚子「まほさんもやっぱり知っているんですね! そうなんです!」

まほ「いや、しかしあれは正解を知っている者が択を絞る事で成立する問題だぞ? 当てずっぽうで宣言されたものを避けても意味がない!」

「うちのかーしまはさぁ……当てらんないのよ、逆にね。つまり、宣言されたのはハズレなんだよ。勿論全部じゃないし、自分が心の中で選んだのと被ったりもするよ。でもね、これがまた当たるんだよね、上見てくれればわかると思うけど」チラッ

72 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:36:08.73 oF5gZlt5v 67/96

まほ(確かに杏の台は出てるな。ハマりも少なくずっと数珠連が続いている。柚子の台も……出てるな。杏程ではないが、しっかり出玉になっている。そして……桃ちゃんの台だが……)

 スタート 1918

まほ「……当の本人は嵌まっているじゃないか!」

「言うなぁ! 私も当てたいんだぁ!」ウルウル

「ま、信じるも信じないもまほちゃん次第だよ」テテテテーレーレーレーレーレーレー オメデトウゴザイマース

まほ(むぅ………………バートマ!)

まほ「桃ちゃん、すまないが頼む」チラッ

「絶対に当ててやるからなぁ! 見てろぉ! むむむむむむむ…………ドルトマぁ!」

まほ(と、いうことは……トマトを狙えばいいのか)

 川 ト ト     ト ト ト

 川 7 レ → レ 7 レ ジョロリン??

 川 バ リ    リン バ リ

まほ「あ、当たった! ……凄いな、これは!」ニコニコ

「でしょ? これを私達は桃穴システムと呼んでいる!」

74 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:37:00.58 oF5gZlt5v 68/96

まほ「それはちょっと、卑猥な名前だな。ホール違いだし」

「うううぅぅぅぅぅ…………それを言うな! 当てたい! 私も当てたいぃぃ!」ウルウル

柚子「桃ちゃんが穴と思わせておいて実は逆に凄いというシステムです。あ、当たりました!」アーーーーウッ

「なんでいつも私だけ当たらないんだ……。戦車でもスロットでもなんでいつも私だけ……」ウルウル

まほ「戦車道は落ち着いてちゃんと狙えとしか言えんな。あと座学もちゃんとやれ、きちんと計算しないと当たるものも当たらんぞ」テッテ テテテテテ テテテテテ

「うるさぁい! 敵の指図など受けるかぁ!」ジョロリン??

「あ、やったぁ! やったよ柚ちゃん!」タンタンタン

「久し振りのトマトだ! 豊作だぁ!」タンタンタン

「うんうん、やっぱり神様も見てるんだな! よーし、見ててください会長、柚子! 今からどかんと捲って見せます!」コッ

「あ、かーしま。それもう3ゲーム目」ワンダホー

「………………え?」タン

75 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:37:53.48 oF5gZlt5v 69/96

 川 川 レ

 川 川 リ

 川 川 バ

「あっ……」

まほ「あっ……」

柚子「あっ……」

「……バーの時はこの目しか出ないから!」タン

 川 バ レ

 川 レ リ

 川 リ バ

「ひっ」

76 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:38:28.44 oF5gZlt5v 70/96

「かーしま、落ち着け。まだチャンスはあるよ」ニコッ

「…………はい!」タン

 リン バ レ

 7 レ リ

 リ リ バ

「……はい」ウツムキ

「……うぅぅぅうぅぅーーーー! 柚ちゃあぁぁぁぁーーーーん!」ビービー

柚子「はいはい、桃ちゃん落ち着いて、ね?」

まほ「まだ可能性はあるが……まぁそっとしておいてやろう」ビューティホー

「まぁ私ら三人はノリ打ちだから大丈夫だよ。それよりさ、あんがとね」テッテッテテテ

まほ「……私は何もしてないが?」タンタンタン

「んーん、大学選抜戦もだけど、西住流の家元にも掛け合ってくれたみたいじゃん……。ほんと、今度ばかりはね、結構焦ったよ」タンタンタン

まほ「…………」タンタンタン

77 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:39:09.17 oF5gZlt5v 71/96

「口約束なんかって反故にされてさ……私、皆の前で廃校って伝えたとき、皆に怒られても仕方ないって思ってた。罵声も罵倒も仕方ないよ、物を投げられてもしょうがないよ」

「勝手に優勝すれば……なんて約束してさ、皆本当に頑張ってくれたよ。西住ちゃんなんて私が無理矢理引きずり込んだのにね……」エヘヘ

まほ「それは……」

「ううん、私は西住ちゃんに何があったか知ってたよ。それでも、勝つにはって思ったからね……」

「色々……色々あったなぁ……こうしてスロットを呑気に打ててるけど、それも全部皆のお陰だから。お世話になった皆にありがとうって言いたいよ」

まほ「……杏に礼を言われると背筋がぞわっとするな」ニヤリ

「なんだよー、結構本気で感謝してるんだぞ」

まほ「それなら尚更だ。……私は黒森峰の隊長として。またみほの姉としてやるべき事をやったまで。むしろ礼を言いたいのは私の方だよ」

「え……?」

まほ「……みほを救ってくれてありがとう。例え無理矢理でも、みほを救ってくれたのは杏、君であり、大洗の皆だよ。本当にありがとう」

「……少し脅した上で無理矢理やらしたとしても?」チラッ

まほ「……は? 脅した?」真顔

「いやいやいやいや、言葉の綾だよ。やだなーもうそんなに顔を近付けちゃって……」ダラダラ

まほ「……まぁいい。聞き逃した事にしておく」タンタンタン

78 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:39:32.48 oF5gZlt5v 72/96

まほ「っと、終わってしまったな。流石にもう無いだろう」タンタンタン

「そんだけリプ出てるとね……流石に無さそうだね」タンタンタン

まほ「そろそろ次の機種へと移るとするよ。しかし桃ちゃんと柚子は何処へ行ったんだ?」

「かーしまは泣き始めると長いかんねー、外でゆっくりやってんじゃないの?」タンタンタン

まほ「そうか、二人にもよろしく言っておいてくれ。ではな」スッ

「あいよー」タンタンタン

まほ(大洗も廃校を免れて一段落か……だが、不思議ともう一悶着ありそうな予感がするのは何故だろうな)

79 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:40:08.69 oF5gZlt5v 73/96

まほ「次は何を打つかな」テクテク

???「おらおらおらおらぁーーーどけどけどけぇーーっ!!」ガラガラガラガラ??

???「ハーーーッハッハッハーーーーーーーっっ!」ガラガラガラガラ??

まほ「……なんだなんだ騒々しいな」チラッ

まほ「あれは…………」

アンチョビ「ん? ペパロニ、止まれぇっ!」

ペパロニ「姉さん、了解っす!!」キキーッ

アンチョビ「ふふ……見つけたぞ……」ニヤリ

まほ「……ふ、久し振ーー」

アンチョビ「MB目! 11枚得したぁ! ラッキー!!」クレオフ ジャラジャラ

アンチョビ「ん、西住じゃないか! お前も来てたのか」

80 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:44:34.43 KR924I5AI 74/96

アンチョビ「ん、西住じゃないか! お前も来てたのか」

まほ「あぁ、久し振ーー」

ペパロニ「姉さん姉さん! あっちにもMB目が落ちてるっすよぉ! 入れ食いっす!」キャッキャッ

アンチョビ「よぉーし! よくやったペパロニ、これで440円も得したぞ! おやつにはなったな!」クレオフ ジャラジャラ

アンチョビ「っとすまんすまん。西住、久し振りだな!」クルリ

まほ「……そーー」

カルパッチョ「ドゥーチェ! 置いていかないでくださいよぉ!」ハァハァ

ペパロニ「あーーーっ! ケロロのMBも落ちてるっす! ドゥーチェ、急ぐっすよ!」

アンチョビ「うおぉぉーーーっ! 12枚ゲットだ! 今日は最高の日だな!」ハーッハッハッハー クレオフ ジャラジャラ

アンチョビ「っと、いかんいかん。すまない西住、どうにもMB目を見ると我慢出来なくてな」

まほ「……久し振りだなぁ! 安斎ぃっ!」

アンチョビ「お、おぉ……なんか元気だな。まぁ元気なのは良い事だ! って本名で呼ぶな! アンチョビと呼べアンチョビと!!」

まほ「……ふぅ、まぁいい。私の事もまほと呼んでくれて構わない」

81 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:45:39.19 KR924I5AI 75/96

アンチョビ「そうか。いやぁこの店は良い店だな、広いし綺麗だし色々な台があるし……。皆が忘れてそうな台も多いから助かってるよ」ハハハ

まほ(戦慄とか置いてあるぐらいだからな……広すぎるのも考えものだろ)ウンウン

アンチョビ「それよりまほ、一緒に少しまわらないか? 歩くだけでも色々な台があって面白いぞ」

まほ「打ってる台もないし、いいだろう。だが台車に乗るのは止めておけ、恥ずかしいからな」

アンチョビ「しょうがないな。ペパロニ、カルパッチョ、ここからは徒歩で打てる台を探すぞ! いいな!」

ペパロニ「姉さん了解っす!」ビシッ

カルパッチョ「此方も了解です」ニコッ

まほ「アンチョビ達はいつもこんな打ち方してるのか? ハイエナするにしても露骨すぎるだろ」

アンチョビ「いやぁ、設定狙いしたくてもいつもチェック出来る訳じゃ無いからな。それに、この店は……」キョロキョロ

まほ「……この店は?」

アンチョビ「ペパロニ! あのスナイパイを390まで打ってこい!」ビシッ

ペパロニ「あいあいさー!」ダッシュ

アンチョビ「……と、この店には大洗の面々がいるだろう? 余り邪魔するのも悪いだろ」ウンウン

まほ(こんな露骨なハイエナ軍団は邪魔以外の何者でも無さそうだが……)

82 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:47:28.59 KR924I5AI 76/96

カルパッチョ「ドゥーチェ、あそこに周回間近のプリシラが!」

アンチョビ「流石はカルパッチョだ! よし、行ってこい!」ビシッ

ペパロニ「姉さーん、CZが座禅で全然無理だったっす……」ショボーン

アンチョビ「なーに気にするな! まだまだ打てる台はあるはずだ、根気よく探すぞ!」

まほ「……まぁハイエナについてはペナ抜きでもしない限り私は何とも思わんが、それにしてもアンチョビも卒業前だろ? こんな事しててもいいのか?」

アンチョビ「それはお互い様だと思うぞ? ……まぁ我がアンツィオにP40も迎えることができたし、時期ドゥーチェにはペパロニもいる。私がスカウトされてからアンツィオで過ごした三年間、やり残した事は無いよ」ウンウン

アンチョビ「……MB見っけ! これで今日18個めだ!」クレオフ ジャラジャラ

まほ「どれだけ練り歩いているんだお前達は……」

アンチョビ「まほはどうなんだ?」

まほ「……私はMBなんて探していない」フンッ

アンチョビ「違う違う。戦車道の事だ、黒森峰という名門での三年間はどうだったんだ?」

まほ「戦車道か……正直、後悔ばかりの三年間だった気がするよ。西住流西住流と黒森峰では息巻いてたが、結局私が隊長になっての二年間は全国大会で優勝出来なかったからな」

アンチョビ「ふぅん……お、おいペパロニ! あの台を見ろ!」グイッ

83 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:48:38.56 KR924I5AI 77/96

ペパロニ「なんすかあの台、なんか……怖いっすね!」

アンチョビ「このバカロニ! 液晶の扉が閉まってるだろ? あれはもう当たってるんだ、揃えてこい!」ビシッ

ペパロニ「えー何言ってんすか姉さん。告知も何も無いのに揃うわけ……ほんまや……」ビックリ

     お ま ま ご と

まほ(戦慄の当たった台を誰かが意味もわからずに捨てていったのか。あの告知方法ではな。桂里奈も紗希ももう止めた後のようだ……)

アンチョビ「えーと、何だっけ。あぁそうそう、私だって後悔が無い訳じゃない。デコイ看板の予備なんて作らなければよかったぁ! とか今もたまに夢に見るよ」ハハハ

アンチョビ「それでも、あの時に戻ってやり直したいかと言われれば……それも違うんだ。こうやって歩いてきた道を振り返ると、あぁ、この道を歩いて来て良かったなと思うよ。まほはどうなんだ?」

まほ「……私も同じだ。みほが出ていったあの日、あの時、今も夢に見るよ。私の喉から出そうだった言葉、みほを止めたいと伸びそうだった腕、どれもが鮮明に甦ってな」

84 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:52:00.75 KR924I5AI 78/96

まほ「だが、あの瞬間に戻りたいとは思わない。勿論あの時みほを助けたいと思ったのは本心だ。結果論になってしまうが……今のみほは大洗に行って幸せそうだ」

まほ「戦車道も一緒だな。後悔はあるが、進んできた道に悔いは無いよ。そしてこれからの道もな」

アンチョビ「そうだな、きっと皆もそうなんだろう……」

カルパッチョ「ドゥーチェ! 大変です!」バタバタ

アンチョビ「どうしたカルパッチョ! ペパロニがまた何かやらかしたか?」

カルパッチョ「は、8スルーの沖ドキが落ちてます! 一応台は確保しておきました!」

アンチョビ「………………えぇ!? それって美味い……のか?」チラッ

まほ「……沖ドキか……私は打たないが、期待値はあるだろうな。いいんじゃないか?」

アンチョビ「うーん、うううぅぅぅぅぅーーーーっっっ!!! よぉし、打つ!」

ペパロニ「はい! 此方です!」サッ

アンチョビ「ノリと勢いのアンツィオに不可能はなーーい! ではな、まほ!」ガラガラガラガラ??

まほ「アンチョビ……沖ドキに手を出すとは……無事で済むといいが……あ、MB」クレオフ ジャラジャラ

85 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:52:40.89 KR924I5AI 79/96

まほ「……みほも、来ているのかな? この店に……」テクテク

まほ「会いたいような、会いたくないような……」テクテク

まほ「ん? あれは?」ピタッ

???「あー、当たんないわねー」タンタンタン

まほ「あれは……サンダースの、たしかアリサといったか……」

アリサ「当たんないわねー、折角来たのにとんだ期待外れだわ」プンプン

アリサ「……あ、西住さん。どうもお久しぶりです」ペコ

まほ「あぁ、久し振り。大学選抜戦では大洗の為に来てくれてありがとう。みほの姉として礼を言う」

アリサ「あー、まぁうちの隊長が助けに行きましょって煩かったから行っただけです。お礼なんていいですよ」タンタンタン

アリサ「っていうか西住さんもこんなところ来るんですね、ちょっと意外」タンタンタン

まほ「気晴らしに来たんだ、隣に座っていいか? あと私の事はまほでいい」

アリサ「この島は低設定っぽいですけど、それでも良ければどうぞー」タンタンタン

まほ「いいんだ、こうやって誰かと打つのも好きなんだ」スッ

86 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:54:16.76 KR924I5AI 80/96

まほ(機種は……まどかマギカか。良い機種だ、荒すぎるのが欠点だが)

アリサ「この台、面白いんだけど中々噴いてくれなくて……私は撤去前にアルテ引けるのかしら……」タンタンタン

まほ「契機はは色々あるけれど、どれも現実的な数字ではないからな。フリーズも通常時限定で10万分の1だしな。私も一回は引いてみたいが……」タンタンタン

アリサ「裏ボは引いた事あるんですけど、アルテだけは引いたことないんです」タンタンタン

まほ「裏ボを引いたことがあるだけ凄いな、私は裏ボも引けた事が無い。ついでにこの台で勝ったことも無い」タンタンタン

アリサ「そ、それは流石に……まどかはそこまで辛い機種じゃないと思うんですけど……」ルルルルールルルー タンタンタン

まほ「疑似ボを挟む機種は余り得意じゃなくてな。ART引く前に資金が嵩んで取り返しがつかなくなる事が多い。その結果……死ぬ」タンタンタン

アリサ(死ぬんだ……)タンタンタン

まほ「今日は……マギカラッシュに入れば良し……だな」キリッ

アリサ「……この台はラッシュに入ってやっとスタートラインだと思うんですけど」タンタンタン

まほ「……スタート、したいなぁ……」タンタンタン

アリサ「まほさんってもしかして引き弱なんですか?」マジカルチャレンジ!

アリサ「っと、シブイチ刺さりましたね。まほさんは何押し派ですか?」ネラッテ! シュン

87 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:55:08.87 KR924I5AI 81/96

まほ「私はカットインの色で決めているんだ。青は逆押し、緑は逆ハサミ、赤は中押しだ。アリサは……中押しのようだな」タンタンタン エンカンノコトワリ

アリサ「はい! やっぱりスパッと決めたいじゃないですか」ネラッテ! シュン

まほ「気持ちは分かる。止まったときはやはり気持ちいいしな」サヤカチャン?? タンタンタン

アリサ「あー、また駄目そう。レア役でナビ足されないかしら」ネラッテ! ズキュン?? イチカク!

アリサ「当たったぁ! 長かったー、すみませんお先に失礼しまーす」プチボーナス テケテケテーテテテー ヒュウォォォ

アリサ「ぐぇぇ……またレギュラー。これで4連目ですよ……」タンタンタン

まほ「穢れは吸い込まれたが……示唆は出てるのか?」タンタンタン

アリサ「中溢れは出ましたけど、中々穢れが溜まりきらないですね。私の穢れの方は今にも溢れそうなんですけど……」ジュジュワーン テンロンテンロン ブブーッ ワケガワカラナイヨ

アリサ「訳が分からないのはこっちよ! 全くもう……」タンタンタン

まほ「プチボでは中々厳しいな、枚数も少ないし。……また円環に入った」エンカンノコトワリ?? タンタンタン

88 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:55:54.46 KR924I5AI 82/96

アリサ「私は、と……縁日……!」ンフ

まほ「縁日がどうかしたのか?」ピーン タンタンタン

アリサ「この演出……初々しくてよくないですか?」アッ タンタンタン モウイッカイ

まほ「さやかのいじらしさは出ているが、それ以上にいきなり恭介の手をかっさらっていく仁美が怖いな」タンタンタン

アリサ「さやかに対してノーリアクションですもんね、そこはスロットの演出ですから……」アッ タンタンタン

アリサ「駄目だったかぁ、でも円環入りましたよ! アツいパターンです」エンカンノコトワリ?? タンタンタン

まほ「私の台はまたマミさんがマミられたな。なんとか当てたいが……そうは上手く行かないな……」ヒッ タンタンタン

アリサ「当たったぁ!」プチボーナス テケテケテーテテテー ヒュウォォォ

アリサ「訳が分からないよ! いい加減溢れてよ!」タンタンタン

まほ「プチボの時点でほぼ解放は無いしな。おっと、やっとマジカルチャレンジか……」マジカルチャレンジ??

89 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:56:34.39 KR924I5AI 83/96

まほ「そうそう……ところで、この店の高設定は何処にあるんだ?」タンタンタン

アリサ「え? そんなの知りませんけど……?」タンタンタン

まほ「……無線傍受とか、してないのか?」タンタンタン

アリサ「するわけ無いじゃないですか!? 何でまほさんまでそのネタでいじってくるんですか?」タンタンタン

アリサ「大体無線傍受って店員のインカムを盗み聞きしてどうするんですか!?」タンタンタン

まほ「それか、ほら……体感機とか、セルとか使ってないのか?」ネラッテネ?? シュン

アリサ「なーいーでーすー!」タンタンタン

まほ「アリサ……お前は一体何しに来たんだ!?」タンタンタン

アリサ「何で私がゴト師みたいな扱いされるんですか!! まほさん私の事なんか勘違いしてないですか?」タンタンタン

まほ「しないのか……でもゴトの道具は持ってるんだろ?」ネラッテネ?? シュン

アリサ「持ってないです! 大体あの無線傍受機だってレンタルだったんですから、あんなの個人で持てる訳ないし……」タンタンタン

アリサ「……あれだって全国大会で使うの躊躇したんですよ? でも、隊長にこの試合はお前に任せるって言われて……隊長達の最後になる全国大会だし、私……負けたくなくて……」シュン

まほ「ふむ……アリサも可愛い所があるじゃないか」タンタンタン

アリサ「……その、まるで私が可愛くないような言い方止めて貰えます? 地味に傷付くんですけど」

まほ「はは……余り噛みつかないでくれ。言い方が悪かったな、すまない」タンタンタン

90 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:58:01.73 KR924I5AI 84/96

まほ「……私は無線傍受も作戦の一つとしては認めているよ。だが戦法が悪かったな」タンタンタン

アリサ「戦法って言われても……最初は大洗の連中をボコボコにしてやれそうだったのに……携帯なんかで連絡を取り合って……無線傍受を逆手にとられて……」

まほ「そうだな、普通は戦車に携帯なんて持ち込まないが……。だがそれとは別に、アリサは無線傍受にかまけて大事なフェイズを一つ忘れていたようだ」ピロロローン タンタンタン

まほ「ん? マジチャレの規定ゲーム数を越えたようだな。ナメテン……ビッグだ!」ビッグボーナス??

アリサ「あ、おめでとうございます。それでそのフェイズって何ですか?」

まほ「それは……疑うというフェイズだ」オネガイ?? シュン タンタンタン

アリサ「疑うって……無線傍受の事ですよね? それは結局気付かれていましたけど、そんなの結果論じゃないですか」

まほ「無線傍受の事だけではない。先ず、結果的に気付かれていた、この結果的にという状況は戦車乗りにとって致命的だ。私達戦車乗りは、いつだって相手を疑ってかからなければいけない。そしてそれは相手にも同じこと」オネガイ?? シュン

まほ「逆に言うと、相手にどれだけ信じさせるかが作戦では重要になる。そこでアリサはとても大きな間違いを初手で行ったな?」ピーン オネガイ?? シュン

まほ「いつになったら空が晴れるんだこの台は……」タンタンタン

アリサ「あの……こっちに集中してくれません?」ジトー

91 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 01:59:02.61 KR924I5AI 85/96

まほ「まぁまぁ……っと、やっと晴れたぞ!」シュピピーン +10

まほ「えぇと、それで、あっ緑カットイン!」ネラッテホシインダ??

まほ「ふふ……逆ハサミで……えい!」シュン

アリサ「こらぁ! こっちに集中しろぉ!」

まほ「んもう仕方ないな……。アリサ、君は大洗の作戦を初手から読みきってしまったな。結果的にそれが相手に疑いを覚えさせる結果に繋がった」

アリサ「……それじゃあまほさんは相手の作戦を傍受してたらどう動くんですか?」

まほ「無論、多少の被害はやむを得まい。相手の作戦が分かるのなら、被害は最小限に抑えれるはずだ。戦況は常に7対3、若しくは6対4が望ましい。攻めるのも受けるのもだ」

アリサ「相手の作戦を聞いた上で受けるんですか……」

まほ「そういう事も必要ということだ。無線傍受等を使う場合、一番重要なのはそれに気づかれないこと。気付かれた時にはもう詰めた段階にいなければならん」

まほ「………………そろそろ打っていいか?」

アリサ「あ、どうぞ。成る程なぁ、焦りすぎたのかなぁ……」

92 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 02:00:51.94 KR924I5AI 86/96

まほ「んっ? 赤カットイン……! これは凄いぞ、キュウべぇパネルだからダブルキュウべぇだ!」

アリサ「あーはいはい。まほさんって結構子供ですね」

まほ「……君みたいに意中の人を盗聴盗撮しまくりには言われたくない」ピロロロローン マギカラッシュ??

アリサ「んな! それもやってません! どこから聞いてくるんですか、そういう情報!」タンタンタン

まほ「……そういうイメージが付いているんじゃないか?」タンタンタン

アリサ「してないのに……。あ、そうだ、ついでに一つ聞いていいですか?」タンタンタン

まほ「何だ?」タンタンタン

アリサ「……れ、恋愛そ、相談……とか……」ウツムキ

まほ「それはケイやナオミに聞いた方が……うちは女子学園だぞ」タンタンタン

アリサ「うぅ……あの人達はモテすぎて全然参考にならなくて……隊長なんて全部ていくいっといーじーで済ませてくるし……ナオミさんは女子との恋愛術しか教えてくれないし……」タンタンタン

まほ「そう言われてもな……」タンタンタン

アリサ「それに無線傍受の件がタカシの耳に入ってるみたいで私の印象が落ちてるみたいだし……」シュン

まほ「それなら話は早いだろう。戦車道で受けた物は戦車道で返せば良い。下がった株ならまた上げればいいんだ」

アリサ「それって……ううん、そうですよね! 私にはまだ一年あるんだから、必ずこの一年でタカシを振り向かせて見せます! 先ずは冬からね……よぉーし!」

93 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 02:02:31.94 KR924I5AI 87/96

まほ「その意気だ。ええと、うちからはマラカス逸見が出る予定だから、遠慮無く全力で来ると良い。集中砲火してくれても良いぞ」タンタンタン

アリサ「マ、マラカス? 逸見? 何ですかそれ」

まほ「あぁ、すまない。気にしないでくれ」

アリサ「……?」

まほ(それから私のマギカラッシュは少し伸びてくれた)

まほ「……潜伏も無いか。よし、ここで引いて初勝利にしておくか」ジャラジャラ

まほ「アリサは……早く穢れが解放されるといいな……」

アリサ「本当にそうですよね……もういい加減当たってくれれば……確定役!」ピーン

アリサ「当たって……ビッグ! 黒く染まってぇぇーーーっっ!」シュオォォォ ピピピピーン

     ーーーもう、何も怖くない。

アリサ「マミさん! やっと来たわ! これで……もう止めれる……」ウンウン

まほ「ふふ……良かったな」

アリサ「本当ですよ……あ、そうだ」

まほ「ん?」クルッ

94 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 02:03:17.68 KR924I5AI 88/96

アリサ「この店、今日は凱旋とバジが強そうですよ」

まほ「…………まさか、と」アリサ「メール会員ですから!」

アリサ「実はまどマギ打つ前に見に行ってたんですけど、良さそうなのは軍団に抑えられてて……」

まほ「そうか、貴重な情報ありがとう。アリサのラッシュが伸びるように祈っておく」スッ

アリサ「お疲れさまでーす」ペコリ

まほ(凱旋……バジか。当然バジは絆だろうな)テクテク

まほ「それにしても軍団……軍団か。大洗で軍団というと嫌な予感をひしひしと感じるのだが……」テクテク

まほ「見に行ってみるか……」テクテク

まほ「凱旋の島、凱旋の島……と」テクテク

まほ「あそこかな? 何か賑わっているけど」ジー

???「中々……当たりませんね……」タンタンタン

???「上がるには上がってる挙動をするが……凱旋は難しいな……」グデー

???「最近は当たりを散らしてきているようですし、餌撒きの期間は終わったのですかね……?」

まほ(あの凱旋の一台に群がっているのは……みほ達だな……)ジー

95 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 02:04:31.65 KR924I5AI 89/96

みほ「この凱旋はきちんとモード移行はしているようなので嵌まっても大丈夫です。華さんはそのまま打ち続けてください」ウンウン

「あら……メダルが出なくなりました」カチカチ

みほ「優花里さん、貯玉カードの装填をお願いします!」

優花里「了解です! ふふふーん、じゃじゃーーん!」ガサゴソ スッ

まほ(優花里さんがリュックから貯玉カードの束を取り出した……。何枚あるんだあれは、少なくとも20枚はありそうだが……)ジー

優花里「装填完了しました! 五十鈴殿、どうぞ!」

「優花里さん、ありがとうございます」ジャラジャラ

麻子「しかしな、このままでは天井まで行ってしまうぞ」ジー

みほ「今のゲーム数は1100……確かに天井も見えてきましたね。この凱旋の島がガセでも、ここまで来たら先ずは当てないと……!」ウン

沙織「みぽりーん、カバさんチームから連絡ー、今日は絆で間違いないってさ」ポチポチ

麻子「……どうする? バジ行く?」チラッ

みほ「いえ、先ずはここで決着をつけます! 華さん、構いませんから突っ込んで下さい!」ビシッ

96 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 02:05:19.37 KR924I5AI 90/96

みほ「沙織さんはこの貯玉カードをカバさんチームとレオポンさんチームに届けてください! 現金投資はくれぐれもさせないでね」

沙織「りょーかいっ! それじゃ行ってくるね!」テクテク

まほ(これは……間違いないな。大洗のジグマ軍団はみほ達だ……)ジー

「あら……リプ2……。みほさん、如何なさいますか?」チラッ

みほ「当たっても構いません、突っ込んでください!」クワッ

「リプ3……リプ4! ……来ました、Gストップ!!」ガシャンガシャーン ビシュシューン

みほ「VテーブルのGストップ……ここが勝負所です! 華さんお願いします!」

「…………」スーッ フーッ

「行きますっ!!」カッ

麻子「最初のゲームは鏡無し……大丈夫なのか……?」ジー

「集中…………っ!」タン

    3  川  川

麻子(3……当たっても少し寂しい数字……!)

みほ「華さん……っ!」グッ

97 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 02:07:06.95 KR924I5AI 91/96

「…………みほさん、心配なさらなくても大丈夫です……3からしか見れない目もあるのですからっ!」タンタン

    3  1  5    ピルピルピルズバババーン ドーン??

優花里「ひゃっほぉぉぉっ! 3、1、5だぜぇぇーー! ぴるぴるぴるずばばばーん! どーん!」ドーン??

「……捉えましたっ!」タンタンタン

    V  3  1    ピルピルピルズバババーン ドーン??

優花里「うっひょぉぉぉっ! V、3、1だぜぇぇーー! ぴるぴるぴるずばばばーん! どーん!」ドーン??

まほ(優花里さん、楽しそうだな)ウン

「…………花を生ける時のように……集中して……」コッ ガイーンガイーン タンタンタン

    S  S  S    ズバババーン??

麻子「流石五十鈴さんだな……2ストックからのSGG……最高の結果だと言える」ジー

まほ(…………引き強すぎないか?)ジー

みほ「よし、流石華さん。お見事です! ではここは華さんに任せて私達三人は移動しましょう!」スッ

優花里「了解でありますぅ!」スッ

麻子「おー」スッ

98 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 02:08:16.25 KR924I5AI 92/96

みほ「ここからはいつも通りデータ取りと閉店が近くなったらリセ仕込みに移ります。先ずは沙織さんに合流しましょう!」

まほ(みほが此方に歩いてくる……逃げるか……? いや、しかし逃げる必要も……)

みほ「あ、お姉ちゃん! 来てたんだ」タタタタ

まほ「あ、あぁ! みほ、久し振り。優花里さんと麻子さんも」

みほ「来てたなら言ってくれれば良い台教えれたのに。今日は絆が全台イベだよ!」ニコッ

まほ「そうなのか。でも今だともう良い台には座れないからな……。もう閉店も近いし、適当に打ってくるよ。みほ達は随分勝ってるみたいだな?」ニコッ

みほ「うん、大洗学園の使える人全員で打ってるからすっごく勝ってるよ! 皆に分配してもボコグッズが一杯買えるぐらい勝ってるの!!」

まほ「……それって何人ぐらいなんだ?」

みほ「えぇと、500人くらいかな? 常時稼働してるのはもっと少ないけどね」

まほ「随分、大所帯だな……」

みほ「でも、すっごく勝てるよ! それじゃ、私達まだ稼働中だから!」テクテク

まほ「行ってしまった。あの調子だとMB抜きしてるアンチョビ達が見つかったらシメられるんじゃ……大丈夫かな……」

まほ「それにしても500人って……このお店大丈夫かな……?」

まほ「まぁ、心配してもしょうがないか」テクテク

まほ(みほ達から別れて暫くの間、私がサンダーVで下皿を揉み揉みしていると、ついに閉店の時間がやってきた)タンタンタン

99 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 02:09:23.49 KR924I5AI 93/96

    ~~~~~♪

まほ「閉店の音楽はどこも変わらんな」

まほ「しかしこの音楽が蛍の光では無いことを、何人の人が知っているだろうか」

まほ「この音楽が安堵の心地となるか、絶望のタイムリミットとなるかは出玉次第となる。生気を失った顔の人にも嬉しそうにカードを握る人にも等しくドラマがあるんだ……」

まほ「……あそこで台に突っ伏している二人は……まさか……」テクテク

まほ「あの、大丈夫ですか? お母様、島田流の家元」

しほ「………………」ボーゼン

千代「………………」ボーゼン

まほ「一体何が……?」チラッ

     スタート 10890  スタート  10754

まほ「え、えぇ!? 二人とも一体何を打って……あ! イ、イミソーレ…………っ!」

まほ(しかも一番怪しい初期ロット組だ……)

しほ「ま、まほ…………まほですか……?」

まほ「はい、まほです。お母様……大丈夫ですか!?」

100 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 02:09:56.75 KR924I5AI 94/96

しほ「ちよきちと勝負をしていたのですけど……これはどちらの勝ちになりますか……?」白目

千代「わ、私の方が投資が少ないんですから、私の勝ちです!」白目

しほ「多く回したのですから、私の勝ちでは? ひよっていてはスロットも戦車道も勝てませんよ?」白目

千代「い、言わせておけば……ぐぬぬ……」白目

まほ「あの、二人の大敗けです。現実を受け入れてください!!」

しほ「…………がくっ」

千代「…………がくっ」

まほ「……全く困った方達だ。そろそろ帰るか」

まほ「色々あったが、良い気晴らしになった。また機会があったら打ちに来よう」

101 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 02:10:42.10 KR924I5AI 95/96

ーーー数か月後ーーー

まほ「久し振りに大洗学園艦にやってきたな」ウーン

まほ「あのパチンコ屋さんはどうなっているのだろう」テクテク

まほ「ん? 更地になってる……あそこに看板が……?」テクテク

まほ「えぇと、『閉店しました』!?」

まほ「………………んもう、みほ達……やりすぎだよぉっ!!」

102 : ◆Au10FurI0I - 2018/09/28 02:12:40.60 KR924I5AI 96/96

ありがとうございました。
趣味に走りすぎました、すみません。
あと中盤からかなり適当になっちゃいました。
次はもうちょっと軽めにします。

依頼出してきます。

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