シンジ「もう卒業するなんて信じられないや」
アスカ「そうね、使徒全部倒したし、戦自の襲撃もなんとか防いだし、大変だったわね」
シンジ「学校の思い出あんまないや…」
アスカ「…」
シンジ「最初の方はトウジやケンスケ、委員長とかと仲良くなって楽しかったな」
アスカ「…そうね、よくバカやってたわね~」
元スレ
シンジ「ついに明日卒業式か…」
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1362299586/
シンジ「綾波とだって仲良くできたしね」
アスカ「そりゃ同じパイロット同士だから当たり前よ!」
シンジ「あはは…、でもアスカはあんまり仲良くしてなかったよね?」
アスカ「それはあの…」
シンジ「いいよ別に、確かにそうだったけど最後の方は普通に話せてたじゃないか」
アスカ「…」
シンジ「その綾波も縄みたいな使徒との戦いのあと別人になっちゃって、戦自との戦いの時に父さんと一緒にいるところを見つかって殺されたんだっけ…」
アスカ「…」
シンジ「トウジも、僕が殺しちゃったし…」
アスカ「それは!」
シンジ「父さんのせい」
シンジ「って言いたいかもしれないけど、あの日の前日トウジと話してたんだ」
シンジ「エヴァに乗るのが怖いって、でも僕はトウジの背中を押しちゃったんだ…」
アスカ「…」
シンジ「あの時僕がエヴァに乗るのを止めていればトウジは死ななかったんだ…」
シンジ「むしろエヴァに乗って使徒に乗っ取られても、僕がちゃんと戦ってエントリープラグをとればトウジは助かってたかもしれないんだ…」
アスカ「…」
シンジ「なのに、僕は戦わなかった、そしてダミーに乗っ取られてトウジを殺しちゃったんだ…」
シンジ「委員長やケンスケにはもう謝っても謝りきれない、むしろ一生僕を許すことはないんじゃないかな?」
アスカ「でも!仲良くやってるじゃない!」
シンジ「表面上ではね。心の奥底ではたぶん一生許すことはないよ」
アスカ「…」
シンジ「カヲル君だって」
シンジ「トウジを失って綾波が変わっちゃって、僕の閉じ切ってた心を開いてくれた大切な友達だったんだ…」
アスカ「…でも、バカシンジは友達じゃないって言ってたじゃない」
シンジ「僕はもう大切な人を失いたくなかったんだよ…、だからみとめてなかったんだ」
シンジ「でも、やっぱり好きになってたんだ…使徒でも関係ないよ、なのに父さんは僕に行かせたしカヲル君は僕の手で殺させた…」
シンジ「友達を自分の手で2度も殺したんだ…」
アスカ「…」
シンジ「加持さんだって、スパイやってたせいで殺された」
シンジ「僕はそのことを知ってたんだし止めることだってできたかもしれないのに…、ミサトさんだって……」
アスカ「バカシンジ……」
シンジ「こんな僕を生かすために死んだんだよ…、加持さんのあとを追うようにね…」
シンジ「最後にキスしてくれて、帰ったら続きをしましょうって言ってくれたんだ、なのにあっけなく死んだんだ…、ペンペンだっているのにね」
ペンペン「くぉ~…?」
アスカ「ペンペンも一緒にいよ」
ペンペン「くぉ!」
シンジ「ありがとう、ペンペン」
シンジ「マリさんだって、宇宙にいた使徒に精神汚染されて、ユーロに帰って療養中…」
シンジ「リツコさんは当分回復しないって言ってたよ…」
アスカ「…」
ペンペン「…」
シンジ「でもリツコさんだって戦自との戦い時に死んじゃった…」
シンジ「ユーロとは音信不通でマリさんの安否はわからない」
シンジ「日本のネルフはエヴァがあったから助かったけど、他の支部はなかったし、たぶん攻撃された時にマリさん死んじゃったのかな…」
シンジ「なんかみんな死んじゃったね…」
アスカ「…」
ペンペン「くぉー」
シンジ「…悲しいね」
アスカ「……」
シンジ「っう…グス、グス」ポロポロ
アスカ「……」
シンジ「…あれ?……涙なんていつぶりだろう」ポロポロ
アスカ「バカシンジ…、無理しなくていいのよ、いっぱい泣きなさいよ」
シンジ「っ……、アスカ…、うぅ…」ポロポロ
アスカ「みんな死んだなんて言わないでよ、あたしがいるじゃない!助けてくれたじゃない!」
シンジ「…」ポロポロ
アスカ「そりゃ私だってかなしいわよ、でもあんたが居てくれてるから平気よ!」
シンジ「アスカ…」
アスカ「ねえ、シンジ」
シンジ「なに?」
アスカ「卒業しても、一緒に暮らしましょ!」
シンジ「え…」
アスカ「生き残ったネルフ関係者は少ないし、私さみしいもん!」
アスカ「お金は副司令がなんとかしてくれるみたいだし、この家でずっとずっと一緒に、死ぬまで一緒よ!」
シンジ「アスカ…」
アスカ「そんなしょぼくれたかおしないの!私あんたのこと好きよ」
シンジ「えっ?」
アスカ「最初の方はね、内気でうじうじしてるあんたが大っ嫌いだったけど、一緒に暮らしてるうちに好きになっちゃったわ」
アスカ「それにね、もうあたしのことをみてくれるのはシンジだけなのよ」
シンジ「…僕もアスカのこと好きだよ、僕のことをわかってくれるのはアスカだけよ」
アスカ「…」
シンジ「なんか、嬉しいや」
アスカ「あたしもよ」
シンジ「…アスカ!」だきッ
アスカ「えっ!あ、シンジ?」アセアセ
シンジ「あっ!ごめん!こんなつもりは…」
アスカ「いいわよべつに、もうちょっとこうしてましょ」ギュッ
シンジ「うん…」
………
シンジ「今日はもう遅いし、寝よっか」
アスカ「そうね、じゃあシンジ?」
シンジ「なに?」
チュッ
シンジ「///」
アスカ「おやすみ!」
ーーー当日ーーーー
冬月「君たちも卒業か」
マヤ「早いですね~」
青葉「懐かしいな、この感じ」
日向「僕も嬉しいよ」
シンジ「みなさん、わざわざありがとうございます」
アスカ「これすごいわね!」ぽこっすぽん!
冬月「筒で遊ぶのは誰もが通る道だな」
シンジ「あはは」
アスカ「悪かったわね!」
マヤ「アスカは将来どうするの?」
アスカ「シンジと暮らすことにしたのよ!」
日向「え?」
シンジ「はい、ずっと一緒に暮らす約束をしました。幸せにしますよ!」
青葉「そっか、辛い思いをしてきたから幸せになって欲しいな」
冬月「困った時は私達に相談してくれ、いつでも助けになろう」
シンジ「ありがとうございます!」
冬月「きっと亡くなってしまったみんなも祝福してるぞ
アスカ「そーね、みんなに報告しに行きましょ!」
シンジ「うん!父さん、母さん、ミサトさん、リツコさん」
アスカ「加持さん、レイ、鈴原、カヲル、コネメガネ」
シンジ「みんなにね!」
アスカ「卒業したことと一緒に暮らすこと言いに行くわよ!早くしないと置いてくわよ!」
シンジ「ちょっと待ってよ~」
終わり