シンジ「(久しぶりだな…父さんと会うのも…)」
ミサト「どうしたの?シンジ君、すっかり黙っちゃって」
シンジ「父さんと会うの…久しぶりですから…」
ミサト「ふぅ~ん(ニヤニヤ)」
シンジ「ど、どうしたんですか?そんなにニヤニヤして?」
ミサト「苦手なんでしょう、お父さんのことが」
シンジ「…はい?」
ミサト「私と同じね」
元スレ
シンジ「父さんは普通の父さんですよ?」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1288722431/
シンジ「いや…そんなことは…」
ミサト「いーのいーの!否定しなくても!まぁあの司令がお父さんじゃ、苦手なのも無理ないわよね(笑)」
シンジ「父さん…そんなに怖いんですか?」
ミサト「怖い、っていうより近寄りがたいイメージかな?無口っていうか、なんていうか…。」
シンジ「そうなんですか…僕には手紙とかたくさんくれたんですけどね…」
ミサト「え…?シンジ君、今なんて?」
シンジ「だから、僕が先生のところにお世話になってる間、ずっと手紙書いてくれてたんですよ」
シンジ「本当なら電話したいけど、職場の都合でできないとか言ってたんで…」
シンジ「だけど手紙なら…ってことで。」
ミサト「そ…そうなんだ…(あの司令が…?ありえないわ…)」
シンジ「(父さん、職場でどうなってるんだろう…)」
―第七ケイジ―
ゲンドウ「久しぶりだな(ニヤッ」
シンジ「父さん…(照」
リツコ「(なにこの親子気持ち悪い…)」
ゲンドウ「急に呼んですまなかったな」
シンジ「ううん。全然気にしてないから安心してよ。手紙でのやり取りはあったとはいえ3年ぶりだから、嬉しくて…」
ゲンドウ「シンジ…(照」
シンジ「ところで、今日はなんで呼んだの?それに外にいた巨大なあれは…」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …
ゲンドウ「奴め、ここに気づいたか。」
ゲンドウ「シンジ、事情は後で詳しく説明する。私の頼みを聞いてほしい」
シンジ「何?父さん…」
ゲンドウ「これに乗って…外の奴と戦ってくれ。」
シンジ「えぇっ!?む、無理だよ!出来っこないよ!!」
ゲンドウ「頼む、お前じゃないとダメなのだ…!」
シンジ「そんなこと言われても…」
ゲンドウ「説明を受けろ、それに他の職員も全力でバックアップにあたる。だから…」
シンジ「…うまく…できるかは保証出来ないよ…?」
ゲンドウ「シンジ…!すまない…ありがとう…!」
ミサト「(あの髭がありがとうっていうと気持ち悪いわね…)」
リツコ「(なにこの親子本当気持ち悪ぃ…寒っ…!)」
―サキエル戦終了後―
シンジ「しらない天井だ…」
コンコン(ノック音
シンジ「どうぞ?」
ゲンドウ「私だ」
シンジ「父さん!」
ゲンドウ「先日はすまなかったな、いきなり呼び出して無理言って。そしてこんなことに…」
シンジ「いいんだ、気にしないでよ…。こうやって無事だったんだし。」
ゲンドウ「シンジ…」
シンジ「何?父さん」
ゲンドウ「お前に話してなかったことや、説明しなきゃならないこと、そして謝らなければならないことがある。」
シンジ「…」
ゲンドウ「だがその内容を今ここで話すにはあまりにも多く、早すぎる。」
ゲンドウ「それはこの先過ごしていく中で順を追って話していこうと思っている。」
ゲンドウ「そして最後には…いや、なんでもない…」
シンジ「父さん…」
ゲンドウ「少しだけ、少しだけでいい。今はこらえてくれ…」
シンジ「今この場ですべてを納得することはできないよ」
ゲンドウ「…」
シンジ「でもこの先話してくれるなら、たとえ納得がいくものかはわからないけど…」
シンジ「ちょっとだけ、頑張ってみるよ…」
ゲンドウ「シンジ…!」
ミサト「(反抗期ってもんを知らないのかねあの子は…)」
リツコ「(N2航空爆雷準備)」
バキッ!
トウジ「すまんなぁ転校生、ワイはお前を殴らなアカン。殴っとかないと気がすまへんのや」
シンジ「…。」
諜報部員「…ということがありまして」
ゲンドウ「即刻見つけ次第射殺、私が許可する。」
― エスカレーター ―
綾波「あなたのお父さんの仕事が信じられないの…?」
シンジ「まだわかんない…けどせっかく父さんと仲良くなれる機会だし信じてみたい…のかな?(照」
綾波「…」
―ラミエル戦終了後―
シンジ「綾波ッ!」
綾波「碇君…?」
シンジ「よかった…生きててよかった…」
綾波「なぜ泣いてるの?」
シンジ「綾波が生きててうれしいから…泣いてるんじゃないか…」
綾波「…」
綾波「ごめんなさい、こんな時どんな顔すればいいかわからないの…」
シンジ「笑えばいいと思うよ…」
綾波「…(ニコッ」
冬月「碇、ハンカチ噛んで泣きながらモニター見るのをやめろ」
―NERV本部 職員専用食堂―
シンジ「あれ?父さん」
ゲンドウ「シンジ…」
シンジ「ここ、座ってもいい?」
ゲンドウ「ああ」
シンジ「父さんもこういうところで食事したりするんだね…」
ゲンドウ「たまにはな」
シンジ「そうなんだ…」
ゲンドウ「それに、」
シンジ「?」
ゲンドウ「ここで食事をすれば、もしかしたらお前と一緒に食事ができるチャンスがあるかもしれんしな。」
シンジ「父さん…」
ゲンドウ「できることなら司令室で2人きりといきたいのだが冬月が許してくれんのだ」
シンジ「司令室は緊張しちゃうかもしれないから…こっちの方がうれしいな(照」
ゲンドウ「…(ニヤリ」
綾波・リツコ「#^ω^ビキビキィ」
―サンダルフォン戦終了後―
シンジ「温泉か…来てよかったな…」
スタスタ…チャポン…
ゲンドウ「入るぞ、シンジ…」
シンジ「と、父さん!なんでここに!?たしか本部にいるんじゃ!?」
ゲンドウ「ちょっと余裕ができたものでな」
冬月「碇め。逃げおったな…」
シンジ「二人で温泉って初めてだね」
ゲンドウ「シンジ…最近学校はどうだ…?」
シンジ「え?まぁ普通…だけど…。」
ゲンドウ「そ、そうか…友達とかいるのか…?」
シンジ「いるけど…どうしたの急に?」
ゲンドウ「いや…普通の親子ならこういう会話をするものだと聞いたからな…」
シンジ「いいよ普通で…逆にそんな父さん、なんかへんだよ(笑」
ゲンドウ「そ、そうか…?」
シンジ「自然でいいんだよ、自然で」
ゲンドウ「そうか…(笑」
ミサト「(なんか隣から気持ち悪いオーラを感じるわ…)」
アスカ「(あれ…?寒気が…)」
綾波「(碇君と一緒に入りたい…)」
―サハクィエル戦終了後―
ゲンドウ『シン…初号機パイロットに代わってくれ』
シンジ「はい」
ゲンドウ『よくやったな、シンジ』
シンジ「は、はい!ありがとうございます!」
ゲンドウ『今度一緒に食事にでも行こう、私が帰るまでに行きたい場所があったら探しておいてくれ』
冬月『碇、NERVの無線でそういった私用は…』
ゲンドウ『よいではないか…(ニヤリ』
ゲンドウ『あと葛城三佐』
ミサト「はい、なんでしょう?」
ゲンドウ『うちのシン…初号機パイロットを危険にさらしたとして6カ月の減俸と1週間の便所掃除、降格』
ミサト「(えぇ…)」
―レリエル戦、シンジが取り込まれて1時間後―
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …
潔癖症「なにこの揺れは…新手の使徒…!?」
メガネ「パターン確認されず!場所の特定急げ!!」
ロン毛「震源感知!…本部内です!!」
ミサト「一体何が!?」
ゲンドウ「(ソワソワガタガタキョドウフシンフシン)」
冬月「碇、貧乏ゆすりやめろ」
―やっぱりバルディエル戦でダミープラグを使用しちゃったようです―
ゲンドウ「命令違反。エヴァの私的占有。稚拙な恫喝。これらは全て犯罪行為だ」
シンジ「…」
ゲンドウ「何か言いたいことがあるか?」
シンジ「なぜ…あんなことをしたの?」
ゲンドウ「…」
シンジ「たしかに僕は命令を無視した、でも他に方法もあったと思うよ…」
ゲンドウ「しかしあくまで我々の任務は使徒の殲滅だ、命令を無視した以上あの方法しかあるまい」
シンジ「父さんとはわかりあえたと思っていたのに…あれは嘘だったの?」
ゲンドウ「公私混同をするな、あくまで今私はNERV総司令官、碇ゲンドウの立場で話をしている」
ゲンドウ「他に何か言いたいことはあるか?」
シンジ「やっぱり父さんが何を考えているのか理解できないよ…」
ゲンドウ「そうか、ならば出ていけ」
シンジ「はい…」
ゲンドウ「逃げ出すのか。」
シンジ 「…」
ゲンドウ「今までの償いもしたかったのだが、もう会うこともあるまい」
シンジ 「はい…」
ゲンドウ「シンジを殴ったカスみたいな奴を犠牲にしてシンジを助けたことの何がいけなかったのだろうか…」
冬月「お前の方がよっぽど公私混同しとるわボケ」
―第七ケイジ―
ゲンドウ「シンジは出て行ってしまった…」
初号機「…」
ゲンドウ「もう少しだったのだが…」
初号機「…」
ゲンドウ「あと4つの使徒を倒せば…また3人で…」
初号機「…」
ゲンドウ「すまないな…ユイ…」
―ぜルエル戦にて―
潔癖「駄目です!エヴァ初号機、起動しません!!」
ゲンドウ「もう一度コード108からやり直せ…」
ゲンドウ「やはりダミーを拒絶するか…」
ゲンドウ「シンジでないと駄目なのだな…ユイ…」
シンジ「乗せてください!!僕を…この初号機に乗せてください!!」
ゲンドウ「…!」
シンジ「父さん…」
ゲンドウ「なぜここにいる…」
シンジ「…」
シンジ「いつまでも…子供のままじゃいれないんだよね…」
ゲンドウ「…」
シンジ「僕はあの時父さんの前から逃げ出した…」
シンジ「でもそれは一方的な我儘にすぎなかった…」
シンジ「形はどうであれ父さんと一緒に過ごせてうれしかったんだ…」
シンジ「ただ、それのせいで僕は甘えてしまったんだと思う」
シンジ「感情だけで動いちゃって…恥ずかしくて…情けなかった…」
シンジ「そして何より…」
シンジ「父さんの期待を裏切ってしまったのが、悔しかった…」
ゲンドウ「シンジ…お前…?」
シンジ「これも我儘なのかもしれない、でももう一度父さんの期待に応えたいんだ…」
シンジ「だから…だから…!!」
ゲンドウ「…」
ゲンドウ「何をしている、早く着換えろ…」
シンジ「えっ…」
ゲンドウ「プラグスーツに着換えろと言っているんだ…」
シンジ「父さん…」
ゲンドウ「ただ帰ってきたら…」
シンジ「…?」
ゲンドウ「説教してやるから…覚悟しておけ…(ニヤリ」
シンジ「は、はい!!」
リツコ「(もうサードインパクトおこっちゃえwwwwwwww)」
―シンジ君が初号機に取り込まれちゃったようです―
潔癖「日に日に司令がやつれていきますね…」
メガネ「つい半年前まで近寄りがたい人だったのに…」
ロン毛「いまじゃただのしがないやつれたおっさんだもんな…」
ゲンドウ「シンジィ…シンジィ…」
冬月「やめろ碇、気持ち悪い」
めんどいから省略&こうだったらいいのに脳内補完タイム
【アラエル戦】
シンジ君とゲンドウキャッキャウフフしてくれていたおかげでNERVは意外に損害が少なく、
予算も予想以上にあったのでポジトロンライフルの強化に成功。
アスカは精神汚染されることなくなんとかアラエルを殲滅。
シンクロ率も徐々に回復。
【アルミサエル戦】
やはりこちらも予算増による対浸食タイプ用兵器の開発に成功。
零号機、初号機、弐号機のエヴァ全機出撃となるもなんとか殲滅。
綾波は2人目のまんまルートに。
都合良すぎ?
―第3種接近遭遇―
カヲル「僕はカヲル、渚カヲル。君と同じ仕組まれた子供、5thチルドレンさ」
シンジ「よろしくね、カヲル君(ニコッ」
カヲル「こちらこそ、シンジ君(ニコッ」
ゲンドウ「シンジが危ない気がする」
―NERVのお風呂にて―
カヲル「君の心は硝子のように繊細だね、好意に値するよ」
シンジ「えっ…」
カヲル「好きってこt
カラカラカラ
ゲンドウ「シンジ…偶然だな」
シンジ「父さん!なんでここに?」
ゲンドウ「し、仕事が遅くなってな…泊まることにしたから入ろうとな…」
シンジ「そ、そうなんだ…」
ゲンドウ「隣、入るぞ…」
シンジ「(何も僕をカヲル君とで挟むように入らなくても…)」
ゲンドウ「(不純異性交遊ならまだしも、不純同性交遊なんていかんからな…)」
―風呂あがーりー♪―
シンジ「じゃあ、僕帰るよ。じゃあね、父さん。」
ゲンドウ「あぁ、気をつけて帰るんだぞ。」
シンジ「うん。それじゃカヲル君も気をつけてね!」
カヲル「じゃあね、シンジ君♪」
ゲンドウ「私もそろそろ…仕事があるのでな…」
カヲル「碇司令、少しお話が…」
ゲンドウ「……」
ゲンドウ「ゼーレの使者が何の用だ…」
カヲル「なぁーんだ、知ってらっしゃったのですか。なら話は早いです。」
ゲンドウ「…?」
ゲンドウ「委員会がまた何か言ってきたのか…?」
カヲル「いえ、お話というのは委員会とは関係ない、僕個人の意思です」
ゲンドウ「シンジならやらん(キリッ」
カヲル「そういうんじゃなくてですね…」
ゲンドウ「…なら何の用だというのだ…」
カヲル「えっと…あの…」
ゲンドウ「どうした、早く言え。私とて暇ではないのでな。」
カヲル「じゃあ単刀直入に言いますね…」
ゲンドウ「なんだ」
カヲル「僕と一緒に、委員会裏切りませんか♪」
ゲンドウ「!?」
ゲンドウ「正気か…?それとも罠か…?」
カヲル「いえ、本気ですよ♪」
ゲンドウ「…」
カヲル「確かに僕はゼーレの使者であり、あなた方リリンの17番目の敵でもあります。」
カヲル「当初僕は命令でシンジ君に近づき、NERV本部へ侵入後エヴァを奪い、サードインパクトを起こす予定でした。」
カヲル「ただ…」
ゲンドウ「何だ…」
カヲル「あまりにも…シンジ君が人間らしくて…」
ゲンドウ「何が言いたい」
カヲル「ゼ―レの命令で一人のリリンをだましてサードインパクトを起こすのは簡単です」
カヲル「しかし彼と初めて会った時、彼を見て『リリン』というより『人間』だと感じたのです」
ゲンドウ「…続けろ」
カヲル「うまく言えないのですが…僕もシンジ君と一緒に生きてみたいと思って…」
ゲンドウ「…」
カヲル「僕は確かに使徒であり、人間ではない。」
カヲル「ただ、彼みたいな『人間』として生きてみたいと思ったのです」
ゲンドウ「ゼ―レが黙っちゃいないぞ…」
カヲル「所詮彼らは僕のことをただの人形としか思っていません…」
カヲル「あんな奴らのためにシンジ君をだまして死にたくない…」
ゲンドウ「わかった…」
カヲル「最も、シンジ君がもっと心を閉ざした世界だったらわかりませんでしたけどね♪」
ゲンドウ「そうか…」
カヲル「あとはあわよくばシンジ君と
ゲンドウ「それは拒否する(キリッ」
カヲル「あれま…」
天の声「無駄な説明ターイム!!」
実際半信半疑だったゲンドウだがこの言葉を信じ委員会を裏切ることに。
NERVの諜報部隊がゼ―レのメンバー一人一人の暗殺に成功。
議長でもあるキール・ローレンツは死ぬ間際に
「碇め…我々は…人類補完計画を…」
とつぶやき死亡したが詳細は不明。
その後カヲルはシンジに使徒であることを告げるものの、
シンジは全く信じず、冗談だと受け取ったので問題はなかった。
そして…
シンジ「何?父さん。こんなところで話だなんて…」
ゲンドウ「…」
シンジ「ど、どうしたの…?」
ゲンドウ「すべての使徒を倒し、サードインパクトの危機がなくなった今」
ゲンドウ「お前に真実を告げる時が来た」
シンジ「…」
ゲンドウ「まず1つ目、レイのことだ」
シンジ「綾波のこと…!?」
ゲンドウ「あぁ…あいつは…」
ゲンドウ「ユイの…クローンだ…」
シンジ「!?」
ゲンドウ「あいつはユイの残された細胞で作られたクローン人間だ」
シンジ「そんな…」
ゲンドウ「遺伝子的にはユイと同じで、養子にした場合お前の姉か妹にあたる」
シンジ「…」
ゲンドウ「レイも身寄りがない以上、私が引き取ろうと思っている」
ゲンドウ「シンジ、レイとは家族になるんだ…」
シンジ「綾波と…家族に…?」
シンジ「…」
ゲンドウ「そしてもう一つ」
シンジ「ユイは…生きている…」
シンジ「!!」
シンジ「か、母さんが!?」
ゲンドウ「正確にいえば、『元に戻せる』だがな…」
シンジ「…?」
ゲンドウ「お前も薄々感づいているだろう、エヴァに乗っていたのなら…」
シンジ「あれは幻じゃなかったの…?」
ゲンドウ「あぁ…」
ゲンドウ「初号機のコアにはユイの魂が宿っている」
ゲンドウ「だからお前やレイとシンクロすることができたのだ」
シンジ「…」
ゲンドウ「エヴァがもう不要となった以上、ユイを再生することは理論上可能なのだ」
ゲンドウ「お前をサルベージしたときのように…」
シンジ「!」
シンジ「母さんが…帰ってくる…」
ゲンドウ「あぁ…私とユイとお前、そしてレイと暮らそう、4人でな…」
シンジ「父さん…!」
ゲンドウ「シンジ…今まで本当にすまなかった…本当に…」
シンジ「…あれ?でも待ってよ?僕ら3人とはまだしもそこに綾波が入るって…」
ゲンドウ「…!」
シンジ「しかも母さんと綾波は…」
ゲンドウ「………」
シンジ「父さん、やけに脂汗かいてるけど…まさか…」
ゲンドウ「ああ…どうしよう…」
シンジ「どうしようって…きちんと説明するしか…てか説明って」
ゲンドウ「自分の14歳のクローン造ってハァハァしてたなんて言ったらユイに嫌われてしまう」
シンジ「論点はそこじゃない」
シンジ「というより、まずは母さんのサルベージが成功しないと話にならないでしょ?」
シンジ「僕のときは実験自体は失敗しちゃったんだし…」
ゲンドウ「それは問題ない、赤木君のおかげでサルベージ自体の成功率はほぼ100%に上がった」
ゲンドウ「雑煮に溶けてしまった餅を再生できるくらいの確率だったお前の実験とは違う」
シンジ「僕は餅以下だったのかよ…」
―サルベージ成功、そして未知との遭遇―
ユイ「この娘は…」
綾波「(この人…)」
シンジ「(どーすんのさ父さん!母さんすごく綾波のこと見てるよ!)」
ゲンドウ「(やっぱりユイの14歳のクローンだからな、かわいいのだろう…)」
シンジ「(だから論点はそこじゃねぇっつってんだろぉが!!)」
ゲンドウ「(しかしどうすれば…)」
ユイ「あなた、説明してくださる?(やさしくも怒りに満ちた声で)」
シンジ「(やっぱ母さん怒ってるよ!!なんかスタンドみたいなの見えるもん!後ろにゴゴゴゴゴって擬音みえるもん!!)」
ゲンドウ「(こうなったら…すべて説明するしかあるまい…!)」
シンジ「(と、父さん正気!?それはいくらなんでもまずいんじゃ…)」
ゲンドウ「(安心しろ、ある「可能性」にかける…!)」
シンジ「(可能性ってなんだよ…って父さん!!)」
ゲンドウ「ゆ、ユイ…実はな…」
カクカクシカジカシカクイムーヴ(説明中)
ゲンドウ「…というわけでな…」
ユイ「…」
シンジ「(もし父さんが死んでも3人で暮らすから安らかに眠ってね…)」
ゲンドウ「ゆ…ユイ…?」
ユイ「なーんだそうだったのー!どうりで私に似てかわいいと思ったわー!」
ユイ「あなたお名前なんていうの?」
綾波「綾波…レイです…」
ユイ「レイちゃんっていうのね!かわいいー!!さすがあたしのクローンね!」
ユイ「私のことはお母さん、母さん、ママ、母上って好きなように呼んでいいからね!」
レイ「はい…」
ユイ「もー!そんな他人行儀にならないで!私達今日から家族なんだから!ウフフフフ♪」
シンジ「へ…?」
ゲンドウ「やっぱりな…助かった…」
シンジ「父さん…母さんってもしかして…?」
ゲンドウ「結婚するまでは知らなかったんだがな…結婚してからどんどんひどくなって…」
シンジ「な、なるほどね…だからあんなにベタ褒めするんだ、あーあんなに頭なでられて綾波動揺しまくってるよ…」
ゲンドウ「レイのこと…気に入ってくれたようでなによりだな…」
シンジ「そう…だね…」
ゲンドウ「し、シンジ…」
シンジ「何?父さん?」
ゲンドウ「お、お前も…か、かわいいぞ…?(照」
シンジ「と、父さん…(照」
アスカ「気持ち悪い」
終劇