≡君彩≡正座中
周防桃子「……」
箱崎星梨花「……」
松田亜利沙「……あの、ありさたちはなんで正座させられてるのでしょうか?」
桃子「これから桃子がお説教するからだよ」
元スレ
周防桃子「お説教だよ!」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1615211118/
所恵美「何か悪いことしちゃったかなぁ」
桃子「わからないの?」
恵美「うーん……?」
矢吹可奈「なんだろう……?」
亜利沙「……わからないです」
桃子「……一人だけニュアンスが違う気がするけど」
亜利沙「ええっ、そんな、け、決して思い当たることが多くて、どれのことかわからないってことでは」
桃子「桃子は何も言ってないけど」
亜利沙「あ、はい、すみません」
桃子「わかんないみたいだから言うけど……桃子たちはプロだよね」
恵美「まぁ、一応そうだね」
桃子「だから、越えちゃいけないラインってあるんだよ。わかる?」
可奈「越えちゃいけないライン?」
桃子「みんなが何をしたかと言うと……星梨花、よろしく」チラッ
星梨花「イチャイチャしやがって!」
恵美亜利沙可奈「え?」
恵美「どういうこと?」
桃子「みんな、お兄ちゃんとカップルみたいなことしてたよね?」
恵美「え?」
可奈「へ?」
桃子「100歩ゆずって、こことか個室とかならまだ良いよ。でも、周りに一般の人がいるところでやるなんて、どういうこと!?」
可奈「そんなことはしてない……はず」
亜利沙「……あの、桃子ちゃんセンパイ、ちなみに、ですけど」
桃子「何?」
亜利沙「やむを得ず、の場合は大丈夫ですか? ありさ、この前……」
桃子「ああ、おんぶ?」
恵美「えっ、亜利沙、プロデューサーにおんぶしてもらったの?」
亜利沙「いやっ、そのっ……ありさは最初、断ったんですよ?」
桃子「いいよ、亜利沙さん。それは足を痛めて歩けなくなったんでしょ? だったらまだわかるから」
亜利沙「あ、ありがとうございますぅ……でも、それ以外って……?」
桃子「桃子が言ってるのは、カップルしかしないようなことをやってたってことだよ!」
恵美「カップルしかしないようなこと?」
可奈「うーん?」
亜利沙「……そんなことしましたっけ?」
桃子「まだわかんないの? それは……」
桃子「あーん、だよ!」
恵美「え?」
可奈「あ……」
亜利沙「う……」
桃子「まずは可奈さん」
可奈「……はい」
桃子「ここに決定的な証拠があるんだけど」
可奈「え?」
桃子「これはどういうこと?」
『メルティング・ユー 矢吹可奈』
桃子「……」チラッ
星梨花「イチャイチャしやがって!」
可奈「ご、ごめんなさい」
桃子「何か言いたいことはある?」
可奈「その、決してイチャイチャしようなんて思ってなくて……プロデューサーさんのがおいしそうだったから、つい」
桃子「そんな言い訳通用しないよ!」
可奈「……そう言われるとそうだね」
桃子「しかも、これ、わざわざバレンタインにお兄ちゃんを呼び出して付き合わせたんだよね?」
可奈「はれ? な、なんで知ってるの?」
桃子「朝イチでお兄ちゃんにお説教したからだよ。お兄ちゃん、全部吐いたから、桃子は何でも知ってるよ」
可奈「ひょええ……」
桃子「他の人でも良いのに、お兄ちゃんを選んだってことは、こういうことするつもりだったんでしょ!」
可奈「そ、そんなつもりは……」
桃子「とにかく! 周りに一般の人もいるんだから! ダメだよ!」
可奈「うう……反省します……」
桃子「次は亜利沙さん」
恵美「ねえ、桃子、亜利沙はそういうことしないんじゃない?」
亜利沙「恵美ちゃん、ありがとうございます……でもですね」
恵美「え?」
亜利沙「ありさは罪を認めます」
桃子「へえ」
亜利沙「だから、そのですね、この場で写真を公開するのだけは勘弁していただきたいなぁ、と」
桃子「これなんだけど」
亜利沙「やあーん!」
『ひとくちだけ…♪ 松田亜利沙』
桃子「……」チラッ
星梨花「イチャイチャしやがって!」
亜利沙「すみませんでした!」
桃子「何か言い訳は?」
亜利沙「えっとですね……ひとくち分、シェアしただけで決してイチャイチャしようとは……」
桃子「まあ、シェアならいいよ。そのくらいなら普通だし」
亜利沙「ほ、本当ですか?」
可奈「それなら、亜利沙さんはセーフ?」
桃子「それで、されたの?」
亜利沙「え?」
桃子「あーん、されたの?」
亜利沙「それはですね、その……」
亜利沙「プロデューサーさんがカットしてですね、フォークを渡してくれようとしたんですよ」
桃子「うん」
亜利沙「ですけど、あまりにおいしそうでしたし、早く食べたかったんで、思わずそのままパクッと」
桃子「それはあーんだよ!」
亜利沙「……はい、おっしゃるとおりです。ごめんなさい」
桃子「まったく……最後は恵美さん」
恵美「アタシ、シェアはあるけど、そんな、あーんなんてされたことない……はず」
桃子「本当に?」
恵美「うん、多分……」
桃子「たしかに、恵美さんはあーんされてないかもね」
恵美「じゃあセーフ?」
桃子「でも、あーんしたんだよね? ほら!」
『美味しいアプローチ 所恵美』
恵美「……あっ」
桃子「……」チラッ
星梨花「イチャイチャしやがって!」
恵美「で、でも、たこ焼きじゃん? お祭りじゃん? 普通じゃない?」
桃子「仲良くない人にもするの?」
恵美「……しないけどさ、それに、そんな串にかぶりつくわけじゃないし、いわゆる間接キスみたいなことにはならなくて」
桃子「そうじゃないって言ってるでしょ! アイドルがそういうシチュエーションになった時点でアウト!」
恵美「……はい、おっしゃるとおりです」
桃子「しかも、何? もっと顔近づけてとか言ったの?」
恵美「え? えっと……多分。落ちちゃうし」
桃子「アイドルが、男性と身を寄せ合って、たこ焼きを同じ串で食べさせ合う……どう思う?」
恵美「……いや、アタシの分はアタシで食べたから」
桃子「そういうことじゃない! 言い訳しないで!」
恵美「……はい、すみません」
桃子「3人とも、これは一歩間違えたらスキャンダルだよ」
恵美亜利沙可奈「はい……」
桃子「自分だけじゃなくて、他の人にも迷惑がかかるんだからね。プロとしての自覚が足りないよ」
恵美亜利沙可奈「ごめんなさい……」
ガチャ
百瀬莉緒「おはようござい……正座?」
桃子「あ、莉緒さん」
莉緒「これって、桃子ちゃんのお説教タイム?」
桃子「そうだよ。みんな、周りに一般の人がいる状態で、お兄ちゃんと……」チラッ
星梨花「イチャイチャしやがって!」
桃子「だったから。アイドルとしてダメだって、反省してもらってるんだよ」
莉緒「あら、そうなの……あ、それじゃあ私も正座するね」ペタン
桃子「え? 莉緒さんも何かしたの?」
莉緒「ええ、胸の谷間にバレンタインチョコを入れて、渡そうとしたことがあるの」
桃子「へ?」
莉緒「プロデューサーくん、結局取ってくれなかったの。酷くない? 結構恥ずかしかったんだから」
『甘ーいサプライズ 百瀬莉緒』
みんな「……」
桃子「可奈さん!亜利沙さん!恵美さん! これからは気をつけること! いい?」
恵美亜利沙可奈「……わかりました」
莉緒「あれ?」
桃子「それじゃあ、他にもやった人いるから……行こ、星梨花」
星梨花「はい!」リオサンニイワナクテイインデスカ?
桃子「……」イイヨ、オニイチャンヒイテタトオモウシ
ガチャ バタン
可奈「ぁぁぁ……じんじんしびれるぅぅぅ……」
亜利沙「ありさはもう足の感覚がありません……」
恵美「辛いね……にゃはは……」
莉緒「あれ? 私は?」
おわり
26 : 名無しさ... - 21/03/08 23:34:43 1J5 26/26≡君彩≡の共通点でした。亜利沙は状況証拠ですが。
完結報告してきます。