ある日の事務所―――
P「李衣菜、李衣菜ー? ちょっと来てくれー」
李衣菜「はーいっ。なんですかプロデューサー?」
P「よしよし、よく来た」ナデナデ
李衣菜「ん……なにかお手伝いすることでも?」
P「ないけど?」ナデナデ
李衣菜「え?」
P「え?」ナデナデ
元スレ
モバP「だりーな! だりーなかわいい!」
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李衣菜「いやいや、じゃあなんで呼んだんですか」
P「なんでって……そりゃ、李衣菜を撫でたかったから」ナデナデ
李衣菜「はぁ? よくわかりませんけど、とにかく放してくださいよっ」
P「あぁっ、そんな殺生な!」
李衣菜「殺生て……なんでまた撫でたいなんて」
P「おい李衣菜!」バンッ
李衣菜「わぁ! なんですかもう!」
P「撫でたい気持ちに、理由がいるかい?」
李衣菜「いや知りませんけど」
P「だってお前、ここに超可愛い李衣菜がいるんだぞ。そしたらどうする?」
李衣菜「まったく意味がわかりません。あと可愛いじゃなくて、私はロックです!」
P「撫でたくなるじゃん?」
李衣菜「だから意味がわかりません」
P「撫でたくなるんだよ……撫でたいんだよぅ……撫でさせてくれよぅ」
李衣菜「わかりました、わかりましたよ! 撫でたきゃ撫でていいですから!」
P「よっしゃぁ! ではさっそく……よ~しよしよしよし!」ワシャワシャ
李衣菜「あぅぅ、んもー恥ずかしいなぁ……」カァァ
P「だりーな! だりーなかわいい!」
次の日―――
P「李衣菜ーりいなーりーいーなー」ナーデナーデ
李衣菜「……あのですね」
P「なんだ李衣菜ー?」
李衣菜「なんで今日も撫でてるんでしょう?」
P「え、だって昨日撫でていいって」
李衣菜「昨日は昨日! 誰がずっと撫でていいなんて言ったんですか!」
P「!!!!」
李衣菜「そんなに驚くことあります?」
P「だって、だって……な、撫でていいって……撫でていいって言ったのに……」
李衣菜「う、ショック受けすぎでしょ……」
P「李衣菜に嫌われた……嫌われちゃったよぉ」
李衣菜「ちょ、嫌うわけ無いでしょ! いいです、撫でてください! あー、撫でてほしいなぁー!」
P「い、いいのか?」
李衣菜「ま、まぁ? 寛大な心がロックを育てるものだし? プロデューサーなら全然いいし?」
P「ありがとう李衣菜! チョロいな!」ナデナデ
李衣菜「えっ?」
P「いやなんでも!(あっぶね、つい本音がポロッと。ふへへ)」ナデナデ
李衣菜「んー、プロデューサーって撫でるの上手ですよねー」
P「李衣菜が可愛いからなぁ」ナデナデ
李衣菜「ロックです……はふぅ……」
ドア「ガチャ」
凛「おはようございm……なにしてるの?」
P「おー、おはよう凛」
李衣菜「おはよー……ってほわぁ!? りりり、凛!」
凛「プロデューサーが李衣菜を撫でてる……なるほど。なるほどなるほど」
李衣菜「えっとねこれはね!? ぷ、プロデューサーが撫でたいって言うから仕方なくでね!」
凛「そうなの?」
P「あぁ。李衣菜は可愛いからなぁ」
李衣菜「ロックなんだってば! じゃなくて、べべべ、別に撫でられても気持ちよくなんてないしぃ!?」
凛「ふぅん……でもホントは嬉しい?」
李衣菜「当たり前だよえへへ♪」テレテレ
P(かわいい)
凛(かわいい)
李衣菜「ってちがあああああう!」
李衣菜「ないない嬉しくない! プロデューサーなんてどうでもいいもんっ!」
P「がーんっ」
凛「どうでもいいの? ホントに?」
李衣菜「いいのいいの! プロデューサーなんて、全然イケてないしダメダメだね!」
凛「そっか……。私はプロデューサーのこと好きなんだけどな」
李衣菜「えっ」
P「えへへ照れるなぁ」
凛「普段はふざけたりしてるけど、いつもみんなのこと想ってるし……」
凛「そういうところ、とってもかっこいいと思うな」
李衣菜「えっ、えっ?」
凛「でも……そっか、李衣菜はプロデューサーのこと好きじゃないんだ」
李衣菜「あ、いやそのっ、好きか嫌いかで言えば限りなーく好きに近いよ、うん!」
凛「そうなの? でも私は大好き。……ふふ、言っちゃった」
李衣菜「ちょっ!?」
P「凛……ありがとな」
凛「ううん、素直になっただけだよ」
P「凛……」
凛「プロデューサー……」
李衣菜「えええ、なにこれ……変だよ絶対おかしいよぉ……」
凛「李衣菜はプロデューサーのこと、そこまで好きじゃないってさ」
P「そうなのかぁ……悲しいなぁ」
李衣菜「あ、あの」
凛「仕方ないよ、李衣菜はロックだから」
P「そうか、ロックだもんな。仕方ないか」
李衣菜「どういうことなの!? 確かに私はロックだけどわかんないよ!」
凛「私、ロックって孤高の存在だと思うんだ」
P「そうだな、常に独りで走り続ける……それこそロックだ!」
李衣菜「そ、そう! ロックはこ、ココー? だもんね! いやでもプロデューサーのことは、うににに……!」
凛(テキトーなこと言ってるんだけどな)
P(意味のないことで悩んじゃう李衣菜かわいい!)
李衣菜「う、うぅ……プロデューサーとロック、どっちを取ればいいの……!」
凛「李衣菜」
李衣菜「凛……。私、どうしたらいいかな……」
凛「李衣菜、聞いて。……李衣菜は李衣菜のロックを追い求めればいいんだよ」
李衣菜「私の、ロック……?」
凛「そう。さっき私が言ったロックなんて、李衣菜が気にすることじゃないよ」
凛(そもそもテキトーだし)
李衣菜「そう、かな? 私の、私だけのロックがあるかな? ううん、あるよね!」
凛「うん、あるよ絶対!」
P(丸め込まれちゃう李衣菜かわいい!)
李衣菜「よおし! 私だけのロックを見つけるぞー! それで、プロデューサーだって捕まえちゃうんだから!」
凛「ふふ、負けないからね!」
李衣菜「私だって! プロデューサーのこと、誰よりも……す、すすっ好きだもん!」
P「やったあ!」
凛「李衣菜、顔真っ赤だよ?」
李衣菜「あうぅ、慣れないこと言うの恥ずかしいよ……えへへ」
凛「李衣菜はホントにかw……こほん、恥ずかしがってる姿もロックだね」
李衣菜「そ、そう? 参っちゃうなぁもう! きっと全身からロックが溢れてるんだよ♪」
凛「うん、そうだね」ニコニコ
P(調子に乗ってよくわからないこと言う李衣菜かわいい!)
凛「あ、そろそろレッスンの時間だ」
李衣菜「ホントだ。じゃあプロデューサー、今日もロックに頑張ってきます!」
P「あぁ、行ってらっしゃい。凛、今日はありがとうな」bグッ
凛「ううん、私も楽しかったよ」bグッ
李衣菜「?? なにしてるの?」
凛「なんでもないよ。さぁ、行こう?」
李衣菜「うん! 行ってきまーす!」
ドア「ガチャ、バタン」
P「頑張れよー」
P「……ふー」
P「えーっと」ゴソゴソ
P「録れてるかなーっと」ピッ
『当たり前だよえへへ♪』
『うににに……!』
『す、すすっ好きだもん!』
P「ウッヒョオオオオ! かわええええ!!」
P「やばいこれはやばい、永久保存版だこれぇ! しかも……」ピッ
『私はプロデューサーのこと好きなんだけどな』
『とってもかっこいいと思うな』
『でも私は大好き』
P「凛も可愛いよおおおお! うわああああ!!」ジタンバタン
ドア「ガチャ」
ちひろ「お疲れさまでーす、って」
P「ふひ、ふひひ! 可愛い可愛い可愛い……!」
ちひろ「」
P「こりゃもう全員分集めるか! 集めちゃうか!?」
ちひろ「」ガタガタ
P「うひひひひ! 楽しみだなぁ!」
ちひろ「あわわわ、もしかしてスタエナの飲み過ぎで……!?」ガクブル
P「だりーな! だりーなかわいい!」
P「しぶりん! しぶりんかわいい!」
P「みんなかわいい! いやっほおおおう!」ガタッ
ちひろ「ひぃぃぃ……! わ、私が悪いの!? だ、誰かぁー!」
おわり