男「おう、ハゲ関係ないだろ」
妹「ふんっ、私みたいな優しい妹がいなけりゃ一生童貞だった癖に」
男「おう、童貞関係ないだろ」
妹「義理の妹だから中に出してもいいみたいな考えなんでしょ?ヘンタイ兄!!」
男「おう、義理関係ないだろ」
妹「…へ?」
男「俺は別にお前が本当の妹だろうと中に出したい、それくらいお前は魅力的だよ」ナデナデ
妹「はぁぁぁあ?何言ってんの?バカ兄!ハゲ!!」
男「おう、ハゲ関係ないだろ」
妹「もう!シャワー浴びてくる!!」スタスタ
元スレ
妹「妹に中に出すなんてサイッテ―……ハゲ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1393136172/
妹「…はぁ」ザァァァァ
妹「こ、ここにお兄ちゃんの精子が…」サスサス
妹「…」ポー
妹「って早く出さなきゃ…!妊娠でもしたらどうするのよ…」ヌチャァ
妹「んっ…」トロォ
妹「こ、こんなに出したんだ…」
妹「…」ペロ
妹「…変な味」
妹「ふぅ…」ガラガラ
妹「なんか顔合わせ辛くなっちゃうよね、きっと…」
妹「…」ガサゴソ
妹「…あれ?」
妹「私のパンツが無い」
妹「ア、ノ、ヤ、ロ、ウ~!!」ゴゴゴゴ
妹「ちょっとバカ兄!!」バタン
男「おう、タオル一丁でどうした」シコシコ
妹「そ、それ私のパンツじゃん!!」
男「おう、パンツ関係ないだろ」スーハー
妹「全然あるから!!キモいから!!」
男「俺な…?もう妹とえっちするの辞めようって、誓ったんだ」
男「だからこれからは1人でえっちするよ」シコシコ
妹「へ?、な、なんで…?」
男「そりゃあやっぱり今日やらかしちゃったし、今後もやらかさんとは限らないからな」シコシコ
妹「な、な、今更何言ってんのよこのハゲ!」
男「おう、ハゲ関係ないやろ」
妹「もう知らない!勝手にハゲてろ!」バタン
男「今日は良く怒るな…」
prprprpr
男「おわ!?俺の携帯が鳴るってどういうことだよ!?」ピッ
メール「先輩、元気に引きこもってますか?久し振りに会いたいな、なんて思っちゃったりしてます。生きてたら返事くださいね」
男「後輩ちゃんか、懐かしいな…、引きこもり関係ないだろ」
男「元気に引きこもってまーす、ピースピースっと」
prprprprpr
男「おわ!?」
メール「わぁ、相変わらず気持ち悪い返信で安心しました、明日ちょっとお会いできませんか?○×喫茶で13時に待ってます」
男「返信早すぎだろ…」
男「んー、外出に着ていく服なんて持ってねーよぉ」ボリボリ
男「何着たらいいか妹ちゃんに聞くか」
ドア【ハイッタラコロス】
男「マジギレモードじゃん…、親父のスーツでいいか…」
男「にしても話ってなんだ?、まさかマルチとかに引っかかってないだろうな…」
男「とりあえずシコって寝よ」
妹「…」
妹「…なんでこうなっちゃったんだろ…」グスン
妹「明日…仲直りできるかな…?にゃーにゃー」ツンツン
猫のぬいぐるみ「…」
妹「…はぁ」
PiPiPiPiPi
男「んおおぁあ?」カチ
目覚まし【12:40】
男「は?」
男「うっひょおおおおおお!」
男「なんで起こしてくれないんだよ!!目覚まし!!」
男「スーツ用意しといて良かったぜぇ…!」ガサガサ
男「歯磨きながらスーツ着ながらウンコするなんて久々だな」ガチャガチャ
男「おし、行くか!」ドタドタ
妹「あ、馬鹿兄、おはよう」
妹「…」
妹「あ、あのね?」
男「すまんこ!後にしてくれ!!」ガチャ
妹「ちょ、ちょっと」
妹「なんなのよ…」ポツーン
男「…やべぇ4mも走った…」ゼェゼェ
男「しかしあの喫茶電車で15分だろ?まだ余裕じゃないか?」チラ
時計【13:15】
男「んほぉぉおおおおお!」
~~~~~~~~~~~~
男「ゼェッ…ゼェッ」
男「つ、着いた」
チリンチリン
マスター「いらっしゃい」
男「ア…………ドモ………」
男「こ、後輩ちゃんは…」キョロキョロ
男「い、いない、やっぱり30分はマズいよなぁ…?」
チリンチリン
後輩「ばーん」スッ
男「へ…?」
後輩「やっぱり30分遅刻ですね」ニコ
男「はぁ…脅かすなよ…」
後輩「ふふ…久し振りに先輩の驚く顔が見たかったんです」
男「んで、急にどうしたんだ?」
後輩「ハゲ」
男「えっ」
後輩「治してみませんか?」
男「ハゲ関係ないだろ」
後輩「ふふ…ボク凄い薬を見つけたんです」
男「(まさかのマルチか)」
後輩「先輩今無職ですよね、それに妹と二人暮らし、血液型はA型、平成3年5月26日生まれ
好きな料理はオムライスで生活リズムは朝の4時に寝て昼3時に起きる、トイレは4回、更には妹さんと…」
男「落ち着け、落ち着けトイレは関係ないだろ」
後輩「あ、すいません、それでこの育毛剤のテスターになるとお金が貰えるんですよ」ピラ
後輩「不味い話では無いと思うんです…」
男「先輩として一つ忠告すると、こういうのには手を出さない方がいい、騙されるぞ」
後輩「…」
後輩「責任は全部ボクが負います、それにこの薬は大手の企業の下で開発された薬なんです、マルチじゃないです」
後輩「昔の…先輩に戻って欲しいから…」
男「…はぁ」
男「わかったよ、テスター位はするよ、商品化してもゼッテー買わないけどな」
後輩「先輩…」
男「だからそんな顔すんなって」ナデナデ
後輩「あぅ…」
男「で、そのテストはいつなんだ?」
男「ってこれ今日じゃん!?」
後輩「そうでもしないとハゲ先輩動かないじゃないですか…」
男「ハゲ関係ないだろ」
男「で、この建物でテストするのか」
後輩「はい、まだ時間ありますけどね」
後輩「ボクのデータだと先輩説得するのにもっと時間がかかると思ってましたから、予想外でした」
後輩「ちょっと向こうの方で時間まで休んでましょっか」
男「お、おぉ」
妹「…」ジー
妹「(あのメンヘラっぽい女はなんなの?、近いっての!離れろ!)」フリフリ
男「…!」
後輩「どうしました?」
男「いや、なんか離れろって声が聞こえたような…」
後輩「…それは怖いですね、もっとくっつきましょう」ムニュ
男「おほぉう」
後輩「先輩は…もし髪の毛が生えたらどうします?」
男「そりゃあ社会復帰したいよ、そんでハゲがバカにされない社会にしたい」
男「薬はな…?身体は治せても歪んだ心は治せないんだ、だから、俺は歪んだハゲが二度と生まれないような、そんな世界は人の手でないと生まれないって思ってるんだ」
後輩「なんかもう心からハゲてますね」
男「ハゲ関係ないだろ」
後輩「でも、本当に良かったです、中身は昔通りの先輩で」
男「お、おう」
後輩「そろそろ時間です、それじゃハゲ治しに行きましょうか」スッ
男「ハゲ関係ないだろ」
薬剤師「それでは次の方~」
男「お、俺だ」
後輩「それじゃ、無事に髪が実りますように祈ってます」
男「俺の髪は果物か」
ガチャ
薬剤師「おぉ…これはスゴイハゲですね…」
男「な…!」
ハゲ達「おぉ~」パチパチ
男「なんだこのマジカル空間は」
薬剤師「この薬はハゲのレベルが高い程髪が生えるんですよ」
男「レベル関係ないだろ」
薬剤師「それではこのiPSH細胞と薬の効果、ご覧あれ」
男「iPSH細胞…?」
薬剤師「ご存知無いのですか?貴方が3ヶ月前に提供してくださった細胞からできた、頭皮を活性化させる新たな細胞ですよ」
男「提供?そんなことしたか…?」
薬剤師「はい、これで完了です、また3ヶ月後に来てくださいね、きっと明るい未来が待ってますよ」
薬剤師「それと、シャンプーは控えめに、といっても洗う髪がありませんから心配は無いと思いますが、一応」
男「は…はぁ」
男「ありがとうございました」ガチャ
後輩「先輩、お疲れ様です、どうでした?」
男「あぁ…なんかよくわからんかったな…」
後輩「ふふ…きっと治りますよ」
男「そういえば細胞を提供ってどういうこと?」
後輩「…!」ギクリ
後輩「お、怒らないでくださいね?」
後輩「先輩が昔…私の口に出したその…」
男「口に?出した?」
後輩「せ、精子を培養してたんです…」
男「なるほど…それを提供したのか」
男「いや~勝手に細胞とられて俺のクローンでも作られて、俺ブラザーズみたいになったらどうしようかと思ったよ」
後輩「ご、ごめんなさい…」
男「次からは気をつけてくれよ?ハゲの遺伝子がばらまかれたら大変だからな」
後輩「…」
男「そういえば今何時だ?」チラ
時計【22:30】
男「うお、毛根な時間」
後輩「先輩、もう少しお話しできませんか?」ギュ
男「…?」
男「じゃ、ちょっと飲むか」
後輩「…!」
後輩「はい!」
~~~~~~~~~~~~~~~
男「…で、あん時の後輩の顔、面白かったなぁ」ケラケラ
後輩「ボ、ボクがホラー苦手だって知ってて見せたんじゃないですか!」
ワイワイ
妹「…」
妹「(あんなお兄ちゃんの顔初めて見る…)」
妹「(あの後輩とかいうの…お兄ちゃんの何なんだろ…)」モヤモヤ
男「ん…?大丈夫か?」
後輩「少し飲み過ぎちゃったかも…」フラフラ
男「そうか?なんなら送ってくよ」
後輩「ボク、最近この近くのホテルに泊まってて…そこまでお願いできますか…?」
男「ま、善処するよ」ヨット
後輩「ふふ…先輩のおんぶ久し振りです…」
男「あぁ…今非常にキツい」ヨタヨタ
後輩「ほら、あとちょっとです、ふぁいとー!」
妹「…!?」
妹「あそこ…ホテ…ル?」
妹「な、なんで…」ペタン
DQN「あれ?君ちょーかわうぃーじゃん?」
妹「…!?」
DQN「こんなとこにいるって、君結構遊んでるでしょ」ジュル
妹「う…キモ、ハゲの次くらいにキモ…」
DQN「一緒にラブラブしYOYO」ガッ
妹「!!」
後輩「先輩…ちょっと身体が熱いです…ボタン外してください…」
男「…」
男「なんかこんな事、前もあったなぁ…」ポチポチ
後輩「ふふ…覚えてますか?」
後輩「その時は口に出すだけで終わっちゃいましたよね…」
後輩「あの時の続き…してみませんか…?」スル
男「…」
男「…」スッ
男「ゴメン、無理だ」
後輩「…え」
男「ハゲはさ、遺伝させちゃだめなんだ…」
後輩「そ、そんな理由!?ハゲなんか関係ないですよ!」
男「ハゲは…関係あるよ」
男「俺は…ある特定の人物としか…ハゲが遺伝しない子供を作れないんだ…」
後輩「ま、まさかそれって…!」
男「そう…妹さ、彼女はまだ俺を受け入れてくれてないけど…いつかは…」
男「だからゴメン…」ダッ
後輩「そんな…先輩!待って…」フラフラ
後輩「あぅっ」ズサ
後輩「先輩…!先輩…!」ボロボロ
男「ゼェっ…ゼェっ…」
後輩「って体力無いんかい!!」
後輩「はやく…はやく妹さんの所に行ってあげてください…彼女、ボク達をずっと尾けていましたから…」
男「後輩…!」
男「また一緒に食事でもしよう!」ダッ
男「妹ぉぉぉおおおおお!!!」
DQN10「…こ、こいつやりやがる…!」
妹「一体何人出てくるのよ…!」ハァハァ
DQN13「だが大分乳酸が溜まってきてるようだぜぇ?」ジュルリ
DQN13「ふくらはぎの微妙な痙攣、腕を構える際の僅かな筋肉の重さ、隠してるようだが俺にはわかる」
妹「ぐっ…!」
DQN12「もらったぁぁぁ!!!」
妹「!!!」
DQN12「…」ピクピク
妹「…?」チラ
DQN10「なんだハゲてめぇはぁぁ?」
男「ゼェっ…ゼェっ…」
男「ハゲ関係ないだろ…」
妹「お、お兄ちゃん?」
男「馬鹿兄からやっとお兄ちゃんって…」
妹「ふんっ!こんな時まで遅刻して…!」
妹「怖かったんだから…」グス
男「妹、まだ戦えるか?」
妹「もう…無理…」
男「そっか、ちょっと目を瞑っててくれるか?」
DQN10「なんだかわかんねぇけどよぉ?」
DQN11「ハゲなんて雑魚だぁ!!やっちまえ!!」
男「毛根な戦いは、辞めにするつもりだったのにな…」
男「毛達、もう一回だけ、俺に力をくれ…」モジャラワァァアアア
DQN10「な、なんだよあれ!?」
DQN13「ば、化け物だ…!!」
男「気持ち悪いだろう?こんな呪われた見た目、まだハゲてたほうが数億倍マシなんだよ」
DQN14「ヒッッ!助けて!!」
男「この姿は、後の世界に伝わるべきじゃない…だから、悪いけどちょっと頭強く打つよ」
男「毛砕決貫!!!!!」
DQN「ぐおぁぁあああああ!!!!」
男「…ゴメンよ毛達…、そしてありがとう」シュルシュルシュルシュル
妹「お、お兄ちゃん…」
男「…」
男「ごめんな、気持ち悪いもん見せて…」
妹「か、かっこいい…」ポー
男「へ?」
妹「かっこいいよ!お兄ちゃん!!」ギュ
男「」
こうして、俺と妹は仲直りができた
妹「覇毛の一族…?」
男「そう、俺達は代々毛が異常に長く毛を操ることができる一族の子孫なんだ」
男「そして、俺の一族が代々短命なのもこの毛を操る能力のせいなんだ」
妹「…?」
男「ほら、本来の姿だとさ、怪物みたいじゃないか?」
男「それで代々俺の一族は適度な長さで毛を堪える、毛締め、という技で過ごしてたんだ」
男「でもその技は一日中使わなきゃならない、やがては身を滅ぼす悪魔の技だったんだ」
男「だから俺は、少しでも長く生きようと…毛自体を封印することにしたんだ」
男「だからさ、まだこの世界のどこかで生きている、覇毛の末裔のために、俺はハゲが馬鹿にされない世界を作りたいんだ」
妹「そ、そんなことがあったの…」
男「そして更に不思議なことに、妹と俺の間の子供は、覇毛の力が無くなる、という事までわかったんだ」
妹「ふぇ!?こ、子供?」
男「そう、だから子作りセッ○スしよう、妹」
妹「え~、だって今のお兄ちゃんハゲてるからなぁ…」
男「ハゲ関係ないだろ!!!!」
妹「うーそ、ハゲなんて関係ないよっ」チュッ
FIN