1 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 21:16:56.21 MoR8I0f50 1/106





「そろそろどこに入部するか決めた?」

「ううん、まだ。純は?」

「私はジャズ研かなー、憂は?」

「わ、私は家の手伝いとかあるから部活はちょっと」

「そっかー、どこにしようかなー」

「あ! 梓はあそこでいいじゃんあそこ、にひひ」

「あそこ?」

「廃部寸前のほら!」

「なんだっけ?」

「……」

「前に一度みにいったじゃん! もう忘れたの?」

「んー、あー……ああ、あれか」

「思い出したよ。もしかしてセッ○ス部のこと?」



元スレ
唯「セッ○スファイトしようよあずにゃん」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1298204216/

10 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 21:20:48.42 MoR8I0f50 2/106


「そうそう、セッ○ス部」

「セッ○スかー、なにするところなんだろうね?」

「えっと……」

「そりゃセッ○スするんじゃない? セッ○ス部ってくらいだし」

「セッ○スするんだ……ところでさ」

「ん?」

「セッ○スって何?」

「……えーっと、憂、パス」

「えぇ!? あ、あのね、セッ○スっていうのはー……」

「サックスみたいな?」

「ううん、全然違う。どっちかっていうとスポーツみたいな感じかな」

「ラクロスみたいな?」

「ちがうよ。まぁ知らなくても仕方ないかもね」

「教えてくれないの?」

「ごめんね、話すと長くなるから今日のところは私帰るね」


11 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 21:24:40.26 MoR8I0f50 3/106


「純ー」

「わ、私は実はしらないんだーあはは……」

「えー、何それ」

「気になってるなら体験入部してきたらいいじゃん」

「うーん……」

「じゃあジャズ研いってきまーっす、ばいばーい」

「えー……私一人でー? もぉー」

「……はぁ、ならちょっとだけ覗いてみようかな。覗くだけ」




「きちゃった……ここがセッ○ス部……怪しい匂いがプンプンするね」

「これ……勝手に入っていいのかな。まぁいっか」

カチャリ

「すいませーん……」

「あれ、誰もいないのかな」


13 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 21:28:35.67 MoR8I0f50 4/106


……


「え、廃部したんですか」

先生「そうなのよ、去年いた先輩たちはみんなプロ入りしちゃってね」

「つ、つまり……」

先生「もう学校にも来てないの」

「強豪校なんですね!」

先生「そうね」

「失礼しました」



「廃部か……」

「あーあ、部活どうしよう。入らないと内申に響くらしいしなー」

「私も何かでプロ入りできたらそもそも学校なんて来ずにすむのに」

「みんなプロになるってくらいなんだからセッ○スって簡単なのかな」

「……よし、ちょっと調べてみよう」


20 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 21:34:04.30 MoR8I0f50 5/106


テクテク

「どこへいけば調べられるんだろう」

「図書館かな?」

「いってみよう」



図書館

「んー、何処を探しても見つからない」

「すいませーん、セッ○スについて書かれた本ってありますかー?」

受付「ご、ごめんなさい、ウチには置いてないの」

「そうですか……あの、セッ○スについて調べたかったらどこへ行けばいいですか?」

受付「そうね、実際にセッ○スサロンとかセッ○スカフェに行ってみたらどうかな」

「セッ○スサロン? そんなのがあるんですか?」

受付「この街の裏通りにいくつかあったはず」

「そうなんですか、ありがとうございます」スタスタ

受付「でもあんまりおすすめは……あ、行っちゃった」


24 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 21:39:22.01 MoR8I0f50 6/106




「裏通り裏通り……あ、ここかな?」

「うわー、なんか怪しげなトコにでちゃったぞ」

「……」キョロキョロ

「確かにここだよねー」

「うーん……パッと見それっぽいのがみつからない」

「今日のところは諦めようかな」

「……ん、あの後ろ姿は……憂だ!」

「ど、どこいくんだろう……家こっちじゃないよね」

「迷いもなく突き進んでいく……あ、見失わないようにしなきゃ」

「うわ、私いま探偵みたい!」

「……お」

「あれ、建物に……入っていっちゃった」

「おぉ、こ、ここは……!!」

「セッ○スサロン……平沢? あれ? 憂の家?」


25 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 21:43:15.40 MoR8I0f50 7/106


「お店っぽいけど入っていいのかな」

「……ええい、かまうもんか!」

トコトコ

カランカラン


「いらっしゃいませー……って、あぁー」

「憂! 働いてるの!?」

「やっぱり来ちゃったんだ」

「やっぱりって?」

「なんとなく予想はしてたよ、梓ちゃんがここにくるって」

「あの、憂。私、なにもしらないんだけど」

「知らなくても大丈夫だよ。とりあえずセッ○スしていく?」

「初心者なんだけど私にもできるの?」

「大丈夫だよ、ちゃんと教えてもらえるよ」

「ふーん、じゃあ試しに……あ、ここもしかしてお金いる?」


29 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 21:51:59.86 MoR8I0f50 8/106


「はじめてだからお代はいいよ、友達だし」

「ありがとう!」

「じゃあそこでお茶飲んで待ってて。対戦相手さがしてきてあげる」

「う、うん……」


「はー、セッ○スかー。一体どんなスポーツなんだろう」

「一対一でやるのかなー」

「なんかルールブックとか置いてないかな」ゴソゴソ

「お、あるじゃん」

「なになにー」

「セッ○スは、えっと、今の我々の社会では不要となったコミュニケーション手段の一つである」

「基本は一対一で行われ、先に相手を絶頂に導くことで勝利が決定する」

「この娯楽は原来、過去から未来へと歴史を紡ぐ高尚なものであったと言われているが」

「生命革命以来、人の世から徐々に姿を消していった」

「んあ? な、なんかよくわからないな。てかルールかいてないし!」



31 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 22:01:55.37 MoR8I0f50 9/106


「梓ちゃん、相手がみつかったよ」

「あ、ほんと?」

「ラッキーな相手だよ」

「え?」

「どもどもー憂の姉の唯で~す」

「ど、どもです。梓っていいます」

「おっけーかたくならないでいいよ。私がやさしく教えてあげるから」

「お姉ちゃんはね、プロのセッ○スファイターなんだよ!」

「ふふん」

「ぷ、プロ!? あ、もしかしてウチのセッ○ス部の」

「うん! あずにゃんにとっては先輩だね! 唯先輩って呼んでいいよ」

「あの、すいませんはじめてなのにプロの方に教えていただけるなんて……恐縮です」

「いいよいいよ、かわいーもん。才能ありそう」

「可愛い? なにかかんけーあるんですか……?」

「とりあえず奥の部屋いこ?」


34 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 22:08:13.51 MoR8I0f50 10/106


プレイルーム

「あの……なんでベッドが」

「この上でやるんだよ」

「そうなんですか」

「じゃあ道具の説明するよ?」

「はい」

「まず一番大事なのはこれ」

「なんですかコレ。変な形」

「これはPENISって呼ばれてるセッ○スに使う道具だよ、どっちかっていうとパーツかな?」

「へぇー、これをどうやって使うんですか?」

「攻める側が装着するんだよ」

「装着?」

「まぁみてて」

スチャ

ウィーン ドウィーン


37 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 22:14:01.65 MoR8I0f50 11/106


「わわっ! 色と大きさが変わった!!」

「中にDNA解析プログラムが組み込まれてて装着した人によって姿形が大きく変わるんだー」

「すごい……すごいおっきくなった……」ツンツン

「あっ、ちょ、ちょっとまって」

「え?」

「ダイレクトフィードバックシステムのおかげでまるでホントの自分の体のように感覚があるんだよ」

「触られてるのがわかるってことですか?」

「そういうことだね。それに普通の肌よりかなり敏感なんだよ」

「へぇー、時代は進歩したものですねー」

「まぁこんなの何百年も前からあるらしいけどね」

「私がしらなかっただけですか」

「セッ○スに興じる人もずいぶん減ったってことかな。寂しいね」

「憂のおねえさ……唯先輩はもうセッ○スをしはじめて長いんですか?」

「ううん、まだそんなに」

「でもプロなんですよね! すごいです!」


40 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 22:18:40.56 MoR8I0f50 12/106


「そうだね。まぁちょっと人より才能があったっていうか……ね?」

「きょ、今日はよろしくお願いいたします!」

「そんな腰低くしなくてもいいよー、いっぱいセッ○スを楽しも?」

「は、はい!」

「じゃあ説明つづけるね? あ、コレより後は実際にセッ○スしながらにしよっか」

「それがいいかもですね! わかりました! で、私はどうすれば」

「おっけー、まずは衣服を脱いで」

「え?」

「服を脱ぐんだよ」

「どうしてですか? ユニフォームに着替えるんですか?」

「裸になるの。裸がユニフォーム」

「へぇー……っていやです!」

「え? どうして?」

「それは……あれ? あ、別に嫌じゃありませんでした」

「びっくりしたよ。さぁ脱いで脱いで。私も脱ぐから」ヌギヌギ


42 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 22:24:04.67 MoR8I0f50 13/106


「は、はい……」ヌギヌギ

(あれ? なんかおかしい……ッ……頭痛が……)

「どうしたの? 体調が悪かったらセッ○スはしないほうがいいけど大丈夫?」

「だ、大丈夫です」

(収まった……なんだろう)

(はじめてセッ○ス部を知ったときと同じ痛み……)

「脱ぎました」

「うん、いい子だね。お肌もつるつるで可愛いよ」

「え、可愛いなんて人に対して失礼ですよ」

「ごめんごめん、でもこれ以外に形容する言葉がなくてさ」

「変なの」

「あれ、お腹怪我してる? バンソーコー……大丈夫」

「あぁ、そうなんです。ちょっと……」

「まぁいいや。さっそくそこのベッドに寝て!」


44 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 22:29:34.21 MoR8I0f50 14/106


「なんだか妙な気分になりますね」

「うふふー、いまからすっごくいいことするんだよー」

「やっぱり相当楽しいんですか?」

「たのしいしー、きもちいしー、幸せだしー、最高だよー」

「そうですか」

「じゃあ私に体あずけて。うん、そんな感じ。えへへ、優しく教えてあげるから」

「は、はい……」

「そういえば、名前、なんて呼んだらいい?」

「なんでもいいですよ」

「うーん、じゃああずにゃんにしようね。なんだか機械猫っぽいし」

「わ、わかりました」

「あずにゃん……最初はチョコーっと痛い人もいるみたいだけど我慢してね?」

「はい……痛いんですか?」

「人によるかな」サワサワ

「ひゃっ!? な、なんてとこ触るんですか!! んっ、ちょっ、唯先輩!!」


46 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 22:39:05.00 MoR8I0f50 15/106


「ね、きもちいでしょ?」ムニムニ

「あ、だめっ……あのっ、そこは汚いですから」

「綺麗な色だね……可愛い、チュ」

「ちょっと! んぅ……あっ、あぁ、ふっ」

「わかる? きもちいでしょ?」

「あっ、あっ、ん……これがきもちい? ……あっ」

「そう、私たちが遥か過去に置き去りにしてきた感覚」

「あっ、あ、んぅ、やぁあ……」

「いまからあずにゃんは目覚めるよ」

「DNAに刻み込まれた、快楽への欲求と欲望が表にでてくるの」

「あぅ……んあ、はっ、ああぁ」

「私と思う存分セッ○スしようね。したくなるよ。そしてたくさん気持ちよくなろうね」

「んぅ、ああああっ、唯先ぱ……ああ」

「ほら、もっともっときもちよくなっちゃえ!」クリクリ

「ああああああっ!!!! んあぁあああ!!  ああっ!!」


48 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 22:45:52.64 MoR8I0f50 16/106


「……はぁ、ハア……な、なに……これ」

「頭の中きもちよくなった?」

「……はぁ、はい……びっくりしました」

「自分の体に変化あるのわかる?」

「はい……すごく、火照ってるっていうか……なんか、変です」

「あずにゃん、いまのが絶頂って感覚だよ」

「ぜっちょ……あ、ってことはこれが負け……ってことですか?」

「まぁそうなるね。でも初めてだから仕方ないよ」

「そうですか……」

「相手を絶頂に導いたら勝ち! 私の勝ちー! えへへ」

「唯先輩もこんな風に気持ちよくなるんですか?」

「うん、なるよ。みんななれる」

「私、なんか……いま、幸せでいっぱいです」

「次はもっともっと気持ちよくなれるよ。やったねあずにゃん」

「そうなんですか……やったぁ……やったぁ」


49 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 22:53:52.42 MoR8I0f50 17/106


「えへへ、気に入ってくれて嬉しいな」

「こんなにいいものをいままで知らなかったなんて」

「だれもちゃんと教えてくれないからね」

「唯先輩に出会えて良かったです……」

「おっと、感謝されるのは嬉しいけどそのセリフはまだ早いんじゃない?」

「こっからがセッ○スの真髄だよ」

「……」ドキドキ

「これ、触ってみて」

「あっ……さっきよりずっと大きくなってます……」

「あったかいでしょ」

「ちょっと熱いくらいですね……なんか脈打ってておもしろいです」

「いまからこれをねあずにゃんが今気持ちよくなったとこにいれるの」

「……え?」

「私もあずにゃんもいっぺんにきもちよくなれる魔法だよ」

「それをいれるときもちいいんですか? 不思議です」


50 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 22:59:02.72 MoR8I0f50 18/106


「とってもきもちいよ」

「わかりました……いれてください」

「うん、頼まれなくてもいれる。どっちみち我慢できないし」

「我慢?」

「こんなかわいいの前にして、いれずに勝ち逃げなんてありえないってことかな」

「ふぇ?」

「いっきま~っす」

「え、まってほんとにはいるんですか!?」

「だいじょぶだいじょぶ。ゆっくりするから」

「……んっ」

「優しくねー」

「あっ……ちょ、ちょっとまってくださ……あっ!?」

「力ぬいてー」

「あぁ……うぅ……」

「あずにゃんのここは小さいなー、まだ全然入ってないよ」


51 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 23:05:11.09 MoR8I0f50 19/106


「え? もう入ってるんじゃないんですか?」

「ぜーんぜん」

「え? え? でももう、きもちい、ああっああっ!!」

「痛くないようにちょっとだけお薬ぬったからね」

「あっ、んぅ……」

「あずにゃん、私の顔みて?」

「うっ、うぅ……唯先輩」

「顔真っ赤にしちゃってもーかわいいなー」

「なんかっ、あっ、はずかしっ、っていうか……ああぁ」

「まだ全然はいってないのにそんなにきもちよくなっちゃって、ずるいなぁ」

「あっ、ゆ、唯先輩はきもちいんですか?」

「まぁまぁね、入り口あたりちょんちょんしてるだけだし」

「あっ、あっ……あああっやっ、きもちっ、んぅ」

「そろそろいっかな」

ズプリ


54 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 23:16:09.58 MoR8I0f50 20/106


「あああっ!!?」

「おっ、キツ……あっ!! ああっ!!?」

(な、なにこれなにこれなにこれ!!?)

(私が感じてる? 百戦錬磨の私が!?)

(嘘! 私はセッ○スの天才平沢唯だよ!?)

(遺伝子レベルで恵まれた才能をもってるんだよ!! なのに!!)

(この子のあそこは私の超がつくほどの名器すらを凌駕するっていうの!?)

(それじゃあまるで……神器だよォ!!)


「んぁああっ、はぁ、あああ、唯先ぱぁい!!」

「あっ、あずにゃ……あっ、きもちっ……」

「あつくておっきぃのがはいってます……ううぁう、あああ」

「あずにゃんのおま◯こきつきつだよぉ……あああっ、きもちいよおお」

「あああっ、きもちよくなってくだひゃい……あああぅ」

「あずにゃん! あずにゃあああん!!」



55 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 23:23:16.24 MoR8I0f50 21/106


(才能、天才……これはそんな言葉ですましていいレベルじゃない……)

(憎らしいほどの気持ちよさ……)

(でもいまは考えないで……快楽に身をまかそう)

(こんな神器に出会えた奇跡を喜ぼう)

(神様……いや、マザーシステム様、あずにゃんをこの世に産んでくれてありがとう)


「あずにゃん!あずにゃん!ああああっ!!」

「にゃあああぅ! 唯先輩! わたひっ、またっ、おかしく、ああああっ」

「いっぱいきもちよくなって! きもちよくなっていいよ!!」

「やああああっ!!?」

「イッて! いいよ!! 早く!!」

(このままじゃ私がもたないよっ!)

「にゃあああう、あああん、やぁ、はぁああ」

「ん、ん、んあああっ」

「にゃああああああああああああ!!!」


63 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 23:46:50.23 MoR8I0f50 22/106


「あっ、あずにゃんきもちいよ! 最高だよ!!」

「にゃ、みゃ、ああっ、は……あぁ」

「いったね! 私ももうすぐいくからおま◯こ貸してね」

「ひゃ、あっああああぁん、だめぇあああ」

「あずにゃっ、あっ、私、イク、ああっ」

「にゃ、にゃ、にゃ、あ、ああ、あ」

「イクっ、あ! ああああああっ……!!!」ドプドプ

「あ、はぁ、はぁ……はぁー、やばい、ああっ」

「な、なんかでてます……」

「きもち、よすぎ……あずにゃん……さいこー」

「なんか出しました? あついのが……中に」

「せーしっていうんだよ」

「せーし?」

「PENISをつけてるときにイッたら、あ、絶頂って意味ね」

「出ちゃうんだよ。それが敗北のサイン」


66 : 以下、名... - 2011/02/20(日) 23:53:54.16 MoR8I0f50 23/106


「ってことは私は唯先輩に勝ったんですか?」

「ううん、先にイッたからあずにゃんの負けー」

「そうなんですか、残念です」

「でもきもちよかったでしょ?」

「あ、はい……きもちよかったです。すごく」

「私もあずにゃんのおま◯こきもちよかったよー」

「おま◯こってなんですか?」

「って呼ぶんだよ。いま入れたとこ」

「お◯んこですか……変なの」

「あんまり人前で言っちゃだめだよ? セッ○スする人しかしらない単語だからね」

「わかりました」

「もっかいする?」

「え? セッ○スですか?」

「うん、次はあずにゃんがこれつけてみなよ」

「はい! つけてみたいです!」


68 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 00:04:13.76 Gc6YU48F0 24/106


「ほい、どうぞ」

「えっと、これでいいんですか?」

「じゃあ横のスイッチ入れて」

「んと、はい」

ウィーン
ドウィーン

「わぁ! おっきくなりました! みてください!」 

「す、すごぃ……」

「唯先輩のときよりおっきいですか?」

「あはは、やっぱこっちも神器なんだ……」

「え?」

「あずにゃんの小さい体にはずいぶん不釣合いだね」

「そうですか? 結構気に入りました。いまからこれを唯先輩のおま◯んこにいれていいんですよね?」

「うっ……」

「どうしました?」


69 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 00:10:02.62 Gc6YU48F0 25/106


「いやぁ、随分と凶悪だなぁと思って」

「?」

「私プロだけどいれられるのはあんまり得意じゃないんだよね」

「……へぇー」ムクムク

「まだ大きくなるの!?」

「私、早く入れたいです! どんな感じなのか知りたいです!」

「わ、わかったよぉ、唯先輩のおま◯こで試してみなさい」

「えへへ、もちろんこっちでする時もきもちいんですよね?」

「きもちいよー」

「私もこの白い変な汁でますか?」

「せーしだよ、イケばでるよー」

「ああそうでした。せーしだしてみたいです」

「うん、じゃあしよっか。今度は私が下ね」

「はい! では失礼して」

「んー、そうそう、そんな感じで覆いかぶさって」


114 : 冒険の書【Lv=1,xxxP】 - 2011/02/21(月) 14:15:55.34 Gc6YU48F0 26/106


「ここであってますか?」チョンチョン

「んっ、んっ、あ、うん……」

「おもしろいですね」

「もうー、はやくいれちゃおうよ」

「はい」

「ゆっくりね」

「ゆっくり、ゆっくり、あ!」ヌルッ

ズブブ

「ああああっ!!! んあああっ」

「ああああっ、んぅ、はいっちゃいましたぁ」

「んっ、ちょ、ああぅ、おっき……あああん」

「す、すご……これが……おま……◯こ」

「い、いいよその……まま、私がきもちよくなるように」

「は、はい……でもぉ、ああっん、んああ」

「ふああっ、んぅ、よゆーなさそうだね」


116 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 14:23:50.57 Gc6YU48F0 27/106


「だってぇ……んんっ、唯先輩のおま◯こきもち……あああ」

「あずにゃんのもおっきくて……かたくて……んぅ、あっ」

「も、もう限界です、わたし」

「えー、はやいよー」

「うううっ、ああっ、ごめ、なさ」

「あずにゃん、ちゅーしながらイッてごらん」

「ちゅー……?」

「私のここに、あずにゃんのくちびるを重ねるの」

「は、はい……んちゅ、ちゅむ、んっ」

「チュプ、チュ、んふ」

「んんぅ!! んあああっ!!」

「んぅ、ん、いいよ、中でビューしちゃって」

「にゃ、あ、あ……んにゃあああああっ!!」ビュクビュク

「んっ、ああ、あはは、えへ、いっぱい出てる……イッちゃったね」

「にゃふ、あふ……あぁ、ハァ……はぁ、きもひい」


118 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 14:30:13.50 Gc6YU48F0 28/106


「はじめてにしてはいい感じだったねー。やっぱ才能あるよあずにゃん」

「ハァ……はぁ、そうなんです……か?」

「あずにゃんのおち◯ちんとってもきもちいよ!」

「おち◯ちんって?」

「PENISのことをおち◯ちんって呼んだりするんだよ」

「そうですか……」

「ねぇ、これでセッ○スのことわかったでしょ?」

「はい。ありがとうございます。勉強になりました」

「で、どうだった?」

「どうって…………さいこーでした」

「きもちよかったでしょ」

「…………はい、死ぬかと思いましたよ」

「うんうん! これで今日からあずにゃんもセッ○スファイターだよ」

「セッ○スファイター……嬉しいです」

「どんどんセッ○スして上手になっていこうね?」


119 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 14:39:19.36 Gc6YU48F0 29/106


「はい! 私これから頑張ってセッ○スしていつか唯先輩に勝ってみせます」

「お、それってプロに対して言ってるのかな?」

「あ……す、すいません」

「ふむ……あ、そうだ。今度アマチュアセッ○スの大会があるんだけどでてみない?」

「大会? そんなのあるんですか?」

「プロ以外のセッ○スファイターが参加できる大会だよ」

「私なんかで大丈夫ですか? 超ビギナーなんですけど」

「うん! 参加に制限はないから」

「大会か……でも、ウチの学校セッ○ス部潰れたんで、どこで練習したらいいか」

「ここへおいでよ! 私がいるときは優先的に相手してあげる」

「ほんとですか!? あ、でもプロ相手だとお金とか……」

「いいよお金なんて、憂の友達だし。それに私にとっても良い経験になるし」

「いい経験?」

「んー、あずにゃんのおま◯こはレアだからね。プロの世界でもここまでの名器を持ってる人はそうはいないよ」

「なら、お言葉に甘えて……」


120 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 14:47:35.85 Gc6YU48F0 30/106


「おっと、私この後指導セッ○スの予約はいってるからまたね」

「あ、はい。今日は本当にありがとうございました」

「ファイトがある日はいなかったりするけど、私の予定なら憂に聞いてくれてもいいよ」

「わかりました」

「大会のエントリーについては憂に言ったらやってくれるから」

「はい」

「じゃあね、チュ」

「んぅ……さよならです」



「お、おつかれ~。初セッ○スどうだった?」

「う、うん。さいこーだったよ」

「でしょ~? 嬉しいな梓ちゃんもセッ○ス仲間だなんて」

「憂はいつからやってるの?」

「お姉ちゃんのちょっと後だよ」

「このお店は?」


123 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 14:55:54.58 Gc6YU48F0 31/106


「あぁ、このサロンはお姉ちゃんがプロ入りしたと同時に開店したの」

「プロセッ○スファイターもうかるんだ……こんな綺麗なお店……」

「勝ち続ければね」

「ってことは唯先輩って強いの?」

「うん、10年に一度の逸材っていわれてるよ」

「へぇー……」

「それにね聞いて聞いて! 去年度の新人王、新風杯、若葉杯、若手三冠なんだよ!」

「あ、前戯王トーナメント杯は準決勝で負けちゃったけどね」

「うわぁ、よくわからないけどすごいんだ!」

「セッ○ス界について学びたかったらその辺の雑誌とか持って帰っていいよ」

「うん、ありがと。あ、それと今度アマチュアの大会があるって聞いたんだけど」

「あー、あるよ。来月のやつでしょ? でもね、あれ申し込み期限過ぎちゃったんだ」

「あ……そうなんだ」

「ごめんね? キャンセル枠がでたらすぐに教えるから」

「ありがとう。それじゃあ私もう帰るね」


124 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 15:03:17.56 Gc6YU48F0 32/106


「また明日学校でね」

「うん、じゃあね。唯先輩によろしく」



「さて、帰って雑誌読もうかな」

「にしてもよかったな……セッ○スがあんなにいいものだなんて」

「えへへ、はやくまたセッ○スしたいー」

「唯先輩の言ったとおり、一度開いたこの欲求は抑えきれないよ」

「ああ……どうせなら唯先輩とセッ○スがしたい」

「気軽に大会出るって言ったけど、他の人とすることを考えたら……なんかヤかも」

「おっかしいなー、なんなんだろうこの気持ち」

「私ってほんとにセッ○スに向いてるのかなー……」

「あ……ッ、また……頭イタ……い」

「あ……イタタ、なんだろ……少し風が冷たくなってきたな。早く帰ろう」



セッ○スファイター梓~覚醒辺~ 【完】


164 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 21:59:37.88 Gc6YU48F0 33/106


【学生居住区―Cランク寮】


「ふーやっと帰ってきた。暖かい布団に入りたい」

「えっとカードキーどこだったっかな」ゴソゴソ


 『プライベートカードをスリットしてください』


「わかってるって、待ってよ」


 『プライベートカードをスリットしてください』


「うるさい! あ、あったあった」

「……」スッ


pipipi

 『シリアルナンバー、音声認識モード』


「aZ-281111。帰宅処理」



166 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 22:08:35.22 Gc6YU48F0 34/106


 『おかえりなさいませaZ-281111。現在の時刻は21時17分22秒。現在の時刻は21時17分26秒』

 『全消灯まで残り4時間42分29秒。外出の際は電子端末にてガイドラインに従い申請を―――』


「あーはいはい、いちいち言わなくてもいいようるさいなぁ」

ガチャリ バタン pi-

 『ドアーをオートロックします。外出の際は電子端末にてガイドラインに従い申請を―――なお申請――』


「はぁー、疲れたー」

「せっかくいい気分だったのにうざったいアナウンスのせいで……あーもう!」イライラ

「ん、ちょっと腰がいたいな、よっこらしょっと」

「あー、あー……」

「…………えへ、初セッ○スしちゃったんだ……」

「夢のような時間だったなぁ」

「あ、そうだ、雑誌雑誌!」

「唯先輩のこと書いてあるのかな」

「ハウツー本も借りたし今日中に読めるトコまで読んでおこう」


169 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 22:14:44.87 Gc6YU48F0 35/106


「っとその前に晩ご飯~」


 『ポイント残高不足により購入制限がかかっています。スタンダードメニューから選んでください』
 
 『なお電子端末による購入は23時30分までとなっておりますので――――』


「あれ、今月そんなにポイント使ったけ」

ピッピッ

「ふーん、なら今日はもうドリンク剤でいいや。そーしんっ!」ピッ


ガタン

「~♪」チューゴクゴク

「頑張って勉強していい点とらないとなー、ろくにポイント貯まりゃしないよ」

「成績優秀な憂はいまごろディナーセットAかな? あはは」

「あ、てかあの子お金稼いでるっぽいしお金でポイント買ってるのかな」

「ずっるー」

「~♪」チューゴクゴク


172 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 22:22:52.97 Gc6YU48F0 36/106


「ふう。さてと、どれから読もうかな」

「『週刊セッ○ス倶楽部』『月刊PENIS』『現代のセッ○ス事情』」

「やっぱこの『ビギナーズセッ○ス』にしよ」

「なになに」

「…………」

「ふーん……大概しってるね。今日教えてもらったことばっかり」

「へー、で、結局セッ○スが元来なんの意味があるのかはわかってないんだ」

「学者たちももっと頑張ってよ!」

「つまりセッ○スもスポーツやボードゲームみたいな単なる娯楽の一つなんだよね」

「なんで廃れたのかはちょっと詳しく書いてないや」



175 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 22:29:53.03 Gc6YU48F0 37/106


「ええと、お、セッ○スファイター(通称SF)について!」

「……へー、やっぱセッ○スファイターってお金稼げるんだ!」

「プロとアマチュアがあって、プロはニッポンセッ○ス協会からファイトマネーがもらえると、ふーん」

「アマチュアセッ○スファイターの登録には協会または最寄りのセッ○ス協会加盟店よりライセンスを発行」

「発行? えっ、もらってないよー」

「ライセンス取得後、プロの登用には試験をうけるか、アマチュアの大会でファイトポイント(FP)を稼ぐかする、なるほどー」

「唯先輩はどっちでプロになったのかな」

「てか憂はアマチュアのセッ○スファイターなんだよね? 学校きてるし」

「よーし早速明日ライセンス登録してもらおーっと」

「登録料は無料、年間ライセンス維持費1000P、うわ、結構学生には厳しいな」

「100点10回もとらないとだめじゃん」

「でもライセンスなしでセッ○スしてもFPつかないみたいだし……」

「登録する価値はありそうだね!」


177 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 22:41:16.16 Gc6YU48F0 38/106


「よーし、あとは唯先輩の記事をさがそう」

「これかな、これかな?」ペラッペラッ

「お、新風杯についての記事だ。ちょっと古いけど」

「えっと、『今年度の新風杯を制したのは、まさにセッ○ス界に新しい風を吹き込むにふさわしい大型新人であった』」

「おおお! 唯先輩のことだよね! すごい!」

「『名前は『平沢唯』プロ登用試験をぶっちぎりの成績で通過し、プロ入りしてからは破竹の勢いでトーナメントを勝ち進み、見事に新風のタイトルを獲得した』」

「『ちなみに彼女が一年で打ち立てた、『セッ○スファイト31連勝』という記録はセッ○ス協会設立後はじめての快挙である』」

「『彼女の30連勝達成を記念して開かれたパーティにはセッ○ス学の権威Dr.山中の顔もあったようだ』」

「『インタビュアーが彼女に来年度の抱負を聞いてみた』」

「『え~? 抱負~? じゃあファイトマネーいっぱい稼いでいっぱいいっぱいアイス食べたいなー豊富だけに!』」

「…………」

「でもすごいすごい! そんなにすごい人だったんだ! 人は見かけによらないなー」

「『最後に、彼女の快進撃を止める者が今後のセッ○ス界に現れることを期待する』」

「なんかうずうずしてきた! セッ○スファイトって心も体も熱いじゃん!!」

「うわー! よし! 寝るまで一人でセッ○スのトレーニングしよう!」


178 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 22:47:04.31 Gc6YU48F0 39/106


「んと、どうやればいいのかな」

「『ビギナーズセッ○ス』にのってるのかな」

「……」ペラペラ

「……『忍耐力をつけましょう』」

「ん? あぁ、絶頂に達したら負けだもんね」

「でもあの凄まじい快楽を我慢するなんてなかなかできないよ」

「『快楽に負けずに相手を打ち負かしたらいい』って簡単に書いてあるけど」

「一度気持ちよくなったらとまらないよね」

「その辺がプロとアマの差なのかな」

「そういえば唯先輩はきもちいきもちい言いながらも結構冷静だったかも」

「かっこいいなー。私もあんな風にクールにセッ○スがしたい」

「よし! まずは我慢を覚えるとしよう」

「自分で触って、とにかく我慢!」

「あ、その前にパンツ脱がなきゃ」スルスル ストン

「い、いきま~っす……」


180 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 22:54:04.75 Gc6YU48F0 40/106


「……」サワサワ

「……んっ」

「あっ……声でちゃう」

「隣に迷惑かな」

「まぁいっか。まだ全消灯じゃないし」

「んっ、んっ、あ、あう……」

「やぁ……ああっ、きもちい」

「一人セッ○スもきもちいよ……」

「んっ、あっ、あああ唯先輩っ」

「ん? あれ……おかしいな」

「一人セッ○スしてたら唯先輩の顔がどうしてもうかんできちゃう」

「なんだろうこの感じ……んっ、ああ」

「やっ、あ、唯っ、せん、ぱ……ああっ」

「はぁ……がまん……しなきゃ」スリスリ

「あああああっ!! だめえええ! い、い、ああっイクっ」


185 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 23:05:47.19 Gc6YU48F0 41/106



……


「はぁ……あれから10回くらいイっちゃった……」

「快感のコントロールって難しいな」

「一人でするぶんには手を弱めたらいいんだけどそれじゃ意味ないし」

「もし相手にされてるときにきもちよくなってきたらどうしたらいいんだろう」

「他のことを考えるとか? テスト、将来、宇宙」

「うーん、でも私の場合どうしてもセッ○スに集中してしまうような……」

「おま◯こにおちん◯んいれられたらきもちよすぎて頭変になっちゃうよ」

「あ、ちょっとまって、ということは。たしかこのページ」ペラペラ

「あった! 手淫! テクニック!」

「これでおま◯こに入れられる前に相手に快感ダメージを与えればいいんだよ!」

「えっと、相手のPENISを刺激する方法」

「え? 手でこするだけ? あ、舐めるとかもあるんだ」

「でもウチにはPENISないし……練習しようがない……イメトレだけして明日唯先輩相手に試してみようかな」


187 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 23:17:40.72 Gc6YU48F0 42/106


「というかなにか代わりになるものないかな」

「んー、細長い物ー」


キーン キーン

「あっ……」


 『全消灯時間になりました。楽園のみなさまに良い眠りと夢を』

 『全消灯時間になりました。楽園のみなさまに良い眠りと夢を』

 『おやすみなさい。本日はお疲れ様でした』


「あ、あー……どうりで眠いはずだ……」

「おやすみなさいマザー」

「明日も平和を。世界に安定を。星に健やかな眠りを」

「……zzz」


……




189 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 23:24:22.64 Gc6YU48F0 43/106


「おっはよー梓!」

「うん、オハヨ!」

「お、元気だね。なんかいいことでもあったー?」

「まぁね!」

「もしかしてセッ○ス部絡みとか? ねぇねぇどんな部だった!?」

「あー、セッ○ス部は廃部になってた。けどセッ○スについてはいろいろ知ることができたよ」

「へー! 教えてよセッ○ス!」

「純はしってるような口ぶりだったじゃん」

「てへー、ちょっと知ったかぶりしちゃったかなー」

「ふーん。セッ○ス、純の嫌いなスポーツ系だったよ」

「えっ、嘘! 結構激しい感じ?」

「まぁ、かなり激しいかな。へとへとになるし体のあちこち痛いし」

「うわー……じゃあいいや。誘われても困るし遠慮しときまーっす。あんたセッ○スこれから始めるの?」

「うん! やるよセッ○ス! でも学校ではやらない」

「じゃあどこで? どっかあいてるグラウンドとかあるの?」


191 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 23:29:21.48 Gc6YU48F0 44/106


「ふっふーん! 実はねー裏路地になんと」

「ストーっプ!!」

「ふぇ?」

「あ、憂おはよ。どしたのそんな慌てて」

「い、いやなんでもないよっ」

「で、裏路地がなんだって?」

「え? あー、あのね」

「ほんとなんでもないよっ! なんでもっ!!!」

「なんであんたが答えるのさ」

「……ちょっと純ここで待ってて。憂、こっち」

「うん……」

「あ?」




194 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 23:34:05.75 Gc6YU48F0 45/106




「実はね……セッ○スサロンで働いてることは黙っててほしいの」

「え? でも就労届けだしてるんでしょ?」

「……」

「え? だしてないの? どうして」

「セッ○スは……アンダーグラウンドな娯楽だから」

「?」

「あまり人に言っちゃいけないの。認知度も低いし、人によっては心象も悪い」

「そうなの?」

「梓ちゃんも昨日の昨日まで知らなかったでしょ?」

「まぁそうだけど。素敵な事だと思うなーセッ○ス」

「私もそう思う。でもね、聞いて。セッ○スはね、この世で唯一」

「? 唯一?」


「マザーに嫌われる娯楽なの」



195 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 23:38:59.00 Gc6YU48F0 46/106


「……マザーに? なんで?」

「わからない……でもずっとそうだったから」

「それで廃れていったっていうの?」

「わからないよ」

「……あんなの楽しいしきもちいのに?」

「うーん……でもマザーに悪く思われたくないし」

「それであんな裏路地に」

「一応セッ○ス協会自体は公認なんだけどね」

「よくわかんないよ。マザーが何をしたいのか」

「とにかく! あんまり人には言わないで!!」

「わかったよ。憂がそういうなら」

「で、梓ちゃん今日もサロンくる?」

「うん! いくいく! あ、そのときついでにライセンスを発行して欲しいんだけどできる?」

「うん! 電子端末もってきたら登録してあげる!」

「やった! これでちゃんとしたセッ○スファイターになれる!」


199 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 23:45:29.40 Gc6YU48F0 47/106



……


「やっほー! あずにゃ~ん! まってたよー」ギュウウ

「うわっ! 唯先輩待ち構えてたんですか!?」

「うん! あずにゃんとセッ○スできるのが楽しみでさ!」

「わ、私も楽しみでした!」

「早速しようよセッ○ス!」

「はい! っとその前に」

「うん、ライセンスの登録だね。これしとかないとアマチュア大会にもエントリーできないからね」

「えっと、端末どうすればいいの?」

「プロフィールでデータ送信選んでくれればあとはこっちで処理するよ」

「おっけー」pipi

「ふむふむ、おー、あずにゃんって成績優秀なんだねー!」

「ちょ、勝手に人のデータベース見ないでください! てか憂のほうが成績いいですし」

「憂ー早く登録おわらせてよー。私もうずっとそわそわしちゃって、変な人みたいだよー」


200 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 23:49:15.25 Gc6YU48F0 48/106


「うん……いましてるんだけど、あれー」

「?」

「おっかしーなー」

「憂? どうしたの?」

「えっとね。エラーが……あれー?」

「エラー? 協会のほうが問題で?」

「ううん、一応協会に問い合せてみたけど、向こう側に異常はないみたい」

「じゃあどうして……」

「梓ちゃん。これちゃんとしたプロフィールだよね? シリアルナンバーも間違ってないよね?」

「うん。そうだけど……」

「おかしいな? いままでこんなことなかったよ」

「な、なんか不安になるんだけど……」

「ごめん。でも登録ができないとライセンスが発行できないよ」

「え~~!? じゃあ私セッ○スファイターになれないってこと?」

「憂~! あずにゃんの分なんとかしてよー!」


203 : 以下、名... - 2011/02/21(月) 23:54:14.74 Gc6YU48F0 49/106


「そういわれても……」

「……クスン」

「と、とりあえず今日はライセンス無しでやろうよ! どうせ指導セッ○スだから戦績つかないし!」

「そ、そうですね……」

「ごめんねー、私もう一度エラーの原因を探ってみる」

「うん、ありがと」

「それでどうしてもダメなら、めんどくさいと思うけど協会まで直接端末もっていってくれない?」

「わかった。どこにあるの?」

「マザーホームの近くに立ってる大きなビルだよ。後で地図データわたすね?」

「うん!」

「さ、奥の部屋行こあずにゃん! はやくセッ○ス~~」グイグイ

「わかりましたから引っ張らないでください」

「今日はもっとたくさんのこと教えてあげる!」

「えへへ、私もちょうど試したいものがあるんですよ」

「へー楽しみだなーふふふ」


207 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 00:02:10.64 6M6MARj60 50/106


……

クチュ クチュ

「……どうですか」

「………うーん」


キュ クチュ

「……こ、これは?」

「……うーん」


「……だめですか。イメトレの成果でませんでした」

「手淫はねー、やっぱ経験と鍛錬の賜物だからねー」

「一朝一夕じゃなかなかうまくならないよ」

「そうですか……すいません」

「澪ちゃ、あ、私の友達で現プロ☆(ホシ)3の澪ちゃんはうまいんだよー」

「へー、そういえば記事でみました! プロ試験で唯先輩と最後まで争いあったんですよね!」

「うん、かなりの強敵だよー、おっぱいも大きいし」


210 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 00:11:42.18 6M6MARj60 51/106


「おっぱい……」

「あずにゃんはちっこいねー」

「そうですね」

「武器にならないねー」

「……いいですよ」

「その分強力なおま◯こをもってるからトントンかなー」

「……はぁ、その私のおま◯こすごいすごいって言いますけど自分じゃわからないんですよ」

「すごいよー、たぶんね、相当な実力者じゃないと即ビューしちゃう」

「ビューってせーし出すことですか?」

「うん、多分あずにゃんのおま◯こに入れただけでみんなビューしちゃうね。あずにゃんの勝ち!」

「でも私、おそらく我慢ができないタイプだとおもいます。だから入れられるとこっちもすぐイッて負けちゃったり……」

「ほえ?」

「昨日一人セッ○スしててそう思ったんですよ」

「んー、忍耐力ってなかなかつかないからねー。敏感さんなんだねー」

「名器持ちは敏感ってよく言われるね。あずにゃんは神器だから超敏感なのかな? ふふふ」


211 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 00:19:20.05 6M6MARj60 52/106


「唯先輩も名器なんですよね?」

「あ、どっか書いてあった?」

「はい。まれに見る名器+セッ○ステクニックと」

「んー、これといって意識はしてないけどね」

「すごいですね。どうやって鍛えたんですか?」

「わかんない。気づいたらセッ○スしてた」

「天才ですね」

「あずにゃんも天才だと思うよ」

「え?」

「初めてで私をあそこまで追い詰めたんだから。若手三冠王の私を」

「そ、それは……私のおま◯こがたまたま……」

「ううん、それだけじゃないよ。セッ○スに大事なのは興奮」

「興奮?」

「あずにゃんが可愛くて私が興奮しちゃったってこと。興奮したら感度があがってイキやすくなるからね」

「ま、また可愛いって! それ人間を形容する言葉じゃないですよ!」


213 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 00:23:42.90 6M6MARj60 53/106


「わかってるよごめん。でも他に言葉が見つからないの」

「……まぁいいですけどね。嫌な気はしませんし」

「ねぇあずにゃん。どうして私はあずにゃんとのセッ○スで興奮しちゃったのかな」

「え?」

「わからないんだ……この感覚がなんなのか」

「私もわかりません……昨日からずっと唯先輩の顔が頭から離れなくて」

「……うん、私も」

「頭からずっと……あっ、ッ……」

「あずにゃん?」

「い、いえ……頭が……また、あっ」

「大丈夫?」

「すいません……最近偏頭痛がひどくて」

「お薬のんでる?」ナデナデ

「どうしてもおさまらないんですよ。自分でも不思議なんです」

「メディカルセンターいく? 私車だすよ?」 


214 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 00:31:46.82 6M6MARj60 54/106


「結構です。もう大丈夫なんで」

「心配だよ……セッ○スできそう?」

「はい! しましょうセッ○ス!」

「う、うん! じゃあ今日はちゃんとしたルールに則ってセッ○スしようね」

「あ、ということは時計つかうんですね!」

「お、予習済みか~えらいえらい」ナデナデ

「はい! 昨日と今日でいっぱい勉強しました」

「じゃあジャッジリングもしってるよね?」

「イッたときにピーピーなるんでしょ? さっき憂に借りてきました」

「そうそう。これがあればイッたときの反応が薄い人でも正確な判定ができるよ」

「とりあえずつけます」

「じゃああずにゃんが先攻で、リバースまでは10分にしよう。それで時計セットしておくね」

「はい! 今日は一回くらいは勝ってみせます!」

「えへー生意気ー」

「いっぱい気持ちよくなってくださいね唯先輩!」


216 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 00:37:02.03 6M6MARj60 55/106



……


「あっ、いっ、あああぅ」

「んっ、んっ、んっ、あ」

「やば、やっぱきもちーや、あずにゃんのおま◯こ」

「にゃ、あっ、うあ、ああっ」

「き……っつ……あっ、キちゃう」

「はぁ……あっ、あああっ、やん」

「いいね、いい顔してるよあずにゃん」

「だめ、ああっ、いっ、あああっ」

「きのう、あずにゃんとセッ○ス、ああっ、した、せいで……」

「にゃ、あっ、なんです、か? あっ」

「今日のファイト、つまんなかったよ、うっ」

「えっ? あっ、んぅ、あっ、それって、にゃふっ」

「なんか、ああっ、ものたりなくてっ、あああっ!」


221 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 00:45:07.10 6M6MARj60 56/106


「にゃっ、でもっああああっああん、相手はっプロでしょ」

「うん、でもねっ、ああっ、ぜんぜん、だめ」

「えっ、うう、ああ」

「あずにゃんがいい、よすぎ!」

「うっ、あっ、あっ、あっ!」

「あはっ、もうすぐイッちゃうねあずにゃん、ピーピーいっちゃうね」

「うっ、にゃあっ……ああっ」

「それと、私、あずにゃん以外ではビューしたくないな」

「えっ? あっ、んっ、ん、ん、うぅ」

「あずにゃんの中でビューしたい。もう勝ち負けとかどうでもよくなっちゃう」

「それくらい心地いい。なんだか……とっても変な気持ち」

「ゆ、ゆいせんぱっ……あっあああああ!」

「一緒にイケたら、あっ、う、幸せかな? んっ、あっ……ね?」

「イクッ! あっあ、にゃあああっあああっ!!!!」

pi- pi- pi- pi- 


225 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 00:50:39.29 6M6MARj60 57/106


「くぅ……んんっああああ」ビュクルビュクル

「うにゃあああっあああ、ああぅ……はぁ」

「はぁ……すご、ハァ……さいこー」

「わたしもです……さいこーでした」

「あずにゃんはやっぱり入れられるほうが好きみたいだね」

「はい……かもしれません」

「ねぇ、もう一回したい」

「え、プロがアマチュア相手におねだりなんて……バカですよ」

「いいよ……だってしたいんだもん、あずにゃんと。誰よりも」

「う……私も唯先輩ともっともっとセッ○スしたいです……けど」

「わーい、じゃあいいよね? えへへっ」

「プロ……に」

「え?」

「私もなれますか? 唯先輩を追い詰めるくらいの実力があれば私にも……」

「……うーん……それは」


226 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 00:55:21.82 6M6MARj60 58/106


「……無理ですか?」

「……なれるとおもう。いや、なれる。確実に」

「そうですか! なら!」

「でも……」

「でも? あ、先にライセンス登録の件をなんとかしないとですね」

「それもあるけど。聞いて、私としてはね?」

「はい」

「あずにゃんにはプロになってほしくない」

「…………え?」

「才能はある、技量もこれからつく、若いし将来性も抜群。だけど」

「私はあずにゃんにはプロになってほしくない」

「はい? ちょっと何いってるのあk」

「あ、あ、ご、ごめんね。ほんと私何言ってるんだろ……おかしいな」

「唯先輩……?」

「おかしい……あずにゃんがプロになることを考えたらさ……なんか心臓の奥のほう?がギュウウってなって」


228 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 01:05:31.54 6M6MARj60 59/106


「……変だね、これ」

「私もです……唯先輩が他の人とセッ○スしてることを考えたら……よくわかんない気持ちになります」

「なんでかな」

「なんででしょう」

「……あずにゃん。プロを目指すの?」

「当面の問題がクリアできて、なおかつ気持ちが整理できたら、本格的に考えてみます」

「そうだよね……天職だもんね。やっぱりそれがいいよ」

「はい。たくさんポイントを稼いで、お金もちになって、いまの寮を出てもっともっとマザーの近くに住みたいです」

「それが私たち人間の幸せ……」

「はい……マザーの御腕に抱かれて眠るのは幸せです。疑う余地もありません」

「だよね……そのためにみんな切磋琢磨しているんだもん。なのに……」

「……」

「ごめん、今日はもう帰っていいかな。疲れちゃった」

「はい。ありがとうございました。またセッ○スしたいです」

「うん。間違いなく約束するよ。じゃあまたねあずにゃん!」


232 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 01:13:44.04 6M6MARj60 60/106


「……マザー……か」

 『一度退室すると自動でドアーロックが――再入室の際は―――』


「……」イラッ

「唯先輩……私、最近変です」

「なんで、マザーが…………いや、大丈夫。私は絶対外れたりしない」

「明日も平和を。世界に安定を。星に健やかな眠りを」ブツブツ

「この楽園から弾かれたら、私たちのような脆弱な者は生きていけないもの」

「……ッ、頭痛がひどいや……あはは」


「梓ちゃ~ん、おつかれー。お姉ちゃん先帰っちゃたー」

「あ、憂。ごめんまたタダでセッ○スルーム使わせてもらっちゃって」

「いいよ。それにしても今日は随分早かったね? あれ、どうしたの顔色悪いよ?」

「う、ううん。なんでもないの」

「あ、そうそうそれでね。やっぱり協会にいってほしいの。どうしても原因がわからなくて」

「そ、そっか……わかった。調べてくれてありがとう。明日学校が終わったらいってみるよ」


234 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 01:21:09.96 6M6MARj60 61/106




「プロ入りか……それっていろんな人とセッ○スするってことだよね」

「まぁもちろんアマチュアでもするんだろうけどさ……」

「なんかそれって変だよね。なにが変なのかはわからないけどそんな気がする」

「もしかしてマザーに嫌われる理由ってそこかも」

「……なんてね」

「さ、今日も帰ってご飯食べて、雑誌よんで、一人セッ○スして……また明日に備えて……」


「……なんで生きてるんだろう」


「あ、まただ……ヤダ」


「また……うん……消え入りたいような気分になる」





セッ○スファイター梓~困惑編~ 【完】



268 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 10:41:41.38 6M6MARj60 62/106


 「どうしてこんなことになったの!」
 
 「だから―――言ったじゃない」

 「でもこの子は――――じゃなくて―――希少な」

 「あなた―――おこがましいの、これ以上は」

 「ウエーン、うえーん」

 「あぁごめんね、怖かったでしょごめんね」

 「ウエーン、うえーん」


 『7時00分をおしらせします。みなさん今日も一日がんばりましょう』

 『楽園のみなさまに良い目覚めと希望を』


「ん……ふぁ……朝か」


 『7時00分をおしらせします。みなさん今日も一日がんばりましょう』

 『楽園のみなさまに良い目覚めと希望を』


「今日は……セッ○ス協会にいくんだっけ……ふぁ~あ」


271 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 10:48:54.83 6M6MARj60 63/106


「朝は……ドリンク剤でいっか……」

「ぐびぐび♪」

「ぷはっ」

「はー、昨日のもやもやは晴れないな……唯先輩どうしてあんなこと言ったんだろう」

「あの人は謎だ。謎」

「ん、あ、そっか……今日は……会えないんだ」

「なんかさみしーかも」

「協会いって時間があまったら一応セッ○スサロンに顔だそうかな」

「でも毎回ただで使わせてもらうのって憂に悪いような……」

「唯先輩怒られたりするのかなぁ」

「あ、っと。そろそろスクールに行かなきゃ」

「ちゃんと真面目に勉強してポイントためてそれでサロン代支払おう。そう決めた!」

「端末に今日の予定を入力。午後にテスト……よし!」

「今日も一日平和にすごせますように」

「マザー…………いいや、考えても仕方ない」


272 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 10:56:15.26 6M6MARj60 64/106


……


「んーっと、確かこの辺だったような」

「マザーの御下は建物がごちゃごちゃしててわからないよ」

「私みたいなちんちくりんな学生は滅多にこないしね」

「早く成人してマザーに挨拶したいなぁ」

「あ! このビルかな」

「ニッポンセッ○ス……うん、ここだ!」

「入っていいのかな……」

 
 『御用の方はシリアルナンバーを入力後、要件をタッチパネルから選んでください』


「「aZ-281111。要件は……なんだろ、ここで試合とかあるんだ、へー」

「問い合わせ? いや違うな。あ、ライセンス更新でいいのかな」

「いいや、えい」ピッ


 『しばらくお待ちください』


273 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 11:01:13.51 6M6MARj60 65/106


ウィーン

 『ようこそいらっしゃいませ。左奥カウンターにお進みください』


「お、開いた開いた」

「おじゃましまーす……」


「こんにちは、ライセンスの更新?」

「こんにちは。あ、えっと、今日は登録で来ました」

「登録? 最寄りのサロンかカフェでしなかったの?」

「あ、いえ、しようとしたらできなかったんです」

「できなかった……もしかして平沢セッ○スサロンから?」

「は、はい。一応紹介状あります」

「わかった。じゃあ確認してみるわね。端末貸して頂戴」

「お願いします」

「……」カタカタ

「…………」


274 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 11:05:37.49 6M6MARj60 66/106


「…………おかしいわね」

「あの……」

「あなた過去に軽犯罪歴や記憶更新歴あったりする?」

「いえ! ないですないです!」

「そうよね。あったら普通記載されるものね」

「……うぅ」

「それにそんな悪い子にも見えないし」

「……あの、それで」

「うーん。どうしても機械が受け付けてくれない。エラーばっかりはくのよ」

「それは一体……」

「ちょっと待って。博士を呼んでくるわ。ちょうどここに来てるの」

「はい」

「椅子にかけて待ってて」

「わかりました」

「…………登録できなかったらどうしよう」


277 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 11:14:51.59 6M6MARj60 67/106


「登録できなかったらアマチュアセッ○スファイターにすらなれないんだよね」

「公式記録がつかないから当然ポイントも稼げない……」

「そんなのやだよ」

「プロになって唯先輩と同じ土俵でセッ○スしたい」

「唯先輩に勝ちたい。もっと気持ちよくしてあげたい」

「あれ……なんで唯先輩のことばっか。関係ないのに」

「そりゃあ私にセッ○ス教えてくれた恩人ではあるけど……」

「あれれ……ッ、うっ、あ、最近の偏頭痛はところかまわず……イタタ」

「唯先輩のことを考えると頭と心臓の奥のほうが痛くなる」


「おまたせ」

さわ子「んもー、ちょっとめんどくさいことおしつけないでよーせっかくこれからお茶しようと思ってたのにぃー」

「あっ!」

さわ子「で、この子の登録がダメなんだっけ? この子であってる? ん? ……あっ」

「Dr.山中ですよね!? 雑誌でみました! 唯先輩のパーティの!!」



280 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 11:25:26.27 6M6MARj60 68/106


さわ子「……あなたは」

「この端末なんですが」

さわ子「……ふーん」

「えへへ、セッ○ス学の権威にこんなとこで会えるなんて光栄です!」

「まだアマチュアですらないのに随分と物知りね」

さわ子「……そう、大きくなったのね」ボソッ

「はい? すいません聞き取れませんでした」

さわ子「いやいやなんでもないのよー! さぁて、じゃあちょっと見てみましょっか」

「あ、お願いします!」ペコリ

「先生、私一応中枢に連絡とってみましょうか?」

さわ子「いやー、いいわよ別に。もう問題はわかったから」

「え? は、はやいですね。さすがです」

さわ子「この子の出生シリンダー単位でエラーが起きてたみたい。もう大丈夫。すぐに修正されたわ」

「あ、確かにエラーはかなくなりましたね。にしてもラッキーでしたね、この子と同じシリンダーの人の更新がたまたまかぶらなくて」

さわ子「……うん、そうね。はい、私の役目終わり~! よし、お茶してこよっと」


281 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 11:31:37.61 6M6MARj60 69/106


「本当にありがとうございました!」

さわ子「……ま、がんばって頂戴」

「はい! いつか私もプロになって、パーティ開いて先生をお招きします!」

さわ子「うふふ、なにそれ」

「唯の30連勝記念パーティの記事を読んだそうです」

さわ子「そうなんだ。唯ちゃんに憧れる子って今おおいのよね」

「それでは先生。お疲れ様でした」

さわ子「はーい。まったねー」



「あ、それで登録についてなんですけど」

「あぁ、ごめんなさい。いまからするわね」

 「あ~ずにゃんっ!」ギュウウ

「うにゃっ!?」

 「あずにゃ~ん、こんなところで会えるなんて~」スリスリ

「うわっ何何!? あ! 唯先輩!!」


282 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 11:39:23.75 6M6MARj60 70/106


「んぅ~、何時間ぶりの抱き心地だろ~」

「やめてくださいこんなところで」

「あら、二人とも知り合いだったの? ただのファンの子かと思ってたわ」

「もう何回かセッ○スした仲だよー。ねー?」

「はい、そうなんです」

「へぇ、アマでもない子が唯とセッ○スできるなんてラッキーね」

「あずにゃんのおま◯こきもちいんだよー? あ、和ちゃんまだお仕事中?」

「そうよ、いまからこの子のライセンスを登録するの」

「あれ、唯先輩とお知り合いなんですか?」

「まぁね、スクール時代の同期よ。腐れ縁とも言うかしら」

「和ちゃんは秀才だったからね、推薦で働き場所が決まったんだよー」

「それでもほんとは中枢にいきたかったのよ」

「えー? ちゅーすーは怖いとこだから行っちゃだめだよー」

「私も中枢で働いてみたいと思ってました。けど今はプロのセッ○スファイターになりたいです」

「セッ○スファイター……あっ! それで登録は?」


283 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 11:46:47.61 6M6MARj60 71/106


「いましてるトコよ」カタカタ

「……わくわく」

「あずにゃんもこれでちゃんとしたセッ○スファイターかー」

「はい、やっとポイントがつきます!」

「いろんな人とセッ○スするんだよねー……」

「はい。いろんな人と……」

「それじゃあ最後にシリアルナンバーを音声入力するわ。それが終わったらライセンス発行よ」

「いろんな……あっ、ツ、ああああっ!」

「あずにゃん!?」

「え?」

「ああああっ、イタ、あっ、ツツ、頭が、割れちゃうっ」

「あずにゃん! 大丈夫!? また頭いたいの?」

「だ、だいじょう……うぐ、ああああっ!!!」

「和ちゃん! メディカルセンターに!」

「ええ、わかったわ。すぐに!」


284 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 11:56:13.93 6M6MARj60 72/106



……


 「どうしてこんなことになったの! ひどい!!」
 
 『だから―――なんてやめなさいって言ったじゃない』

 「でもこの子は! ――――じゃなくて世界で―――希少な」

 『あなたたちのやってることはとってもおこがましいのよ、これ以上は!』

 「ウエーン、うえーん」

 「あぁごめんね、怖かったでしょごめんね。よしよしもうしないから」

 「ウエーン、うえーん」

 「ごめんね。でも大丈夫。すぐに忘れるわ。許しももらった」

 「あなたもみんなの仲間になれるのよ。良かったね」

 『それが、この子にとって幸せだっていうの? バカげてる』

 「これ以上悲しい思いはしてほしくないの」

 『それで代わりに――されるなんて』

 「ごめんね―――あとはよろしくね」


287 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 12:01:07.58 6M6MARj60 73/106




「あっ……あ……はっ!」

「おきた? あずにゃん」

「ここは……」

「協会で倒れちゃって、そのままメディカルセンターまで連れてきたよ」

「病室?」

「うん、とってもうなされてた。大丈夫?」

「はい……」

「……」ナデナデ

「私、どうしたんでしょうか。最近、すごい体が変」

「あずにゃん……」

「あと、それとは別に、怖い夢がどんどん近づいてくるんです」

「怖い夢?」

「はい……起きたらいつも忘れてしまってるんですが、すごく怖かったような」

「……マザーがいい夢をみせてくれないの? 夢情報はインプットされてるんでしょ?」


290 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 12:08:07.17 6M6MARj60 74/106


「わかりません……わからないです」

「あずにゃん……」

「こんなこと話しても仕方ないかもしれませんが、私、昔っからちょっと変なんです」

「あずにゃんは変じゃないよ……変じゃない」

「変なんです。アナウンスにはいちいちイライラするし、運動にしても勉強にしても冴えないし」

「……?」

「外に出て、楽園の天井を見上げるだけで、気分が悪くなるんです」

「どうして?」

「わかりませんよ。みんなそういうもんだと思ってたら違うみたいですし」

「あずにゃん……私心配だよ。あの……さっきあずにゃんのこと変じゃないっていったけどさ」

「はい」

「少し変わってるなって思ったことはある」

「そうですか……」

「私いままで指導セッ○スで初めての子と何人かしてきたけど」

「あずにゃんだけみんなとは違う反応なんだよ。なんか、くすぐったいっていうか、うまく言えないけど」


291 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 12:13:17.00 6M6MARj60 75/106


「あ、そういえばライセンスの登録……できたんですかね」

「音声入力してないからできてないよ。端末は私がもってる。はい」

「そうですか、ありがとうございます……」

「もう一度ゆっくり考えようよ。あんまり急がなくてもプロの世界はどこかへ行ったりしないよ」

「……はい、ちょっと。考え直します」

「……ねぇ、あずにゃん。セッ○スは好き?」

「好きです……でもそれは、唯先輩とのセッ○スに限るかもしれません」

「私もね、あずにゃんとのセッ○スが好き……だから、今日」

「え?」

「はじめて、すっぽかしちゃった。セッ○スファイト」

「ええ!?」

「なんでだろうね。連勝記録もかかってたし、今期の成績も大事なはずなのにさ」

「なんてことを……」

「公式セッ○スルームに入ろうとしたら、あずにゃんの顔が浮かんできて」

「なんか、知らないうちに逃げだしてた。不戦敗だね。あはは」


292 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 12:18:01.37 6M6MARj60 76/106


「あははじゃないですよ。怒られませんか?」

「怒られると思う。怖いなぁ」

「ならどうして……」

「私もちょっと考えたいことがあるからさ。このまま休みとろっかな」

「休み? 試合をすっぽかし続けるってことですか?」

「うん、一応協会には連絡いれといてさ」

「……でもそれだと戦績が」

「いいよ。もともとそんなにこだわってなかったから」

「勝ち負けに執着したら、いいセッ○スはできないし」

「ありのままの唯先輩が強いってことですね」

「いまの調子で公式セッ○スファイトしても、惨めな結果になるよ。対戦相手にも失礼かも」

「……唯先輩」

「あずにゃん、突然だけどウチへこない?」

「唯先輩のおウチへ?」

「うん、あずにゃんといっぱいセッ○スして、鍛え直すよ」


296 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 12:26:25.67 6M6MARj60 77/106


「でも、私スクールとか……」

「車で送り迎えしてあげる」

「そうですか、それはありがたいですね。私外歩くの嫌いなので」

「だからーウチに来てよあずにゃん!」

「わかりました……荷物まとめていきます」

「うん! 楽しみだね!」

「唯先輩とセッ○ス漬けの毎日が送れるんですよね」

「うん。毎日平沢プロ☆5が指導セッ○スしてあげよう」

「う、ま、まぁ……ありがとうございます」

「そうと決まれば! よし! 和ちゃんに連絡いれてくる」

「しばらく試合さぼりまーすって? やっぱそれ怒られますよ」

「修行っていったでしょ! 修行!」

「……」

「和ちゃんならきっとわかってくれるよ!」

「……ふふ、楽しみです」


298 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 12:33:18.20 6M6MARj60 78/106


「一日10回はあずにゃんイカせちゃうぞー!」

「わ、私はじゃあその間唯先輩を5回はイカせてみせます!」

「やってみろーアマチュア以下めー!」

「実力はプロに見劣りしないって言ってくれたじゃないですかぁ!」

「あははっ! 怒ってる怒ってる」

「もおー!」

「あずにゃんも一緒に超強くなっちゃおうね!」

「当然です!! やってやるです!」



(頭痛……おさまらないなぁ)





セッ○スファイター梓~決断編~ 【完】





310 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 13:23:03.79 6M6MARj60 79/106


「んっ、んっ、ああぅ、ああっ!」

「にゃ、はっ、ひゃあ、あああん」

「だめぇ、ああん、そこ、きもちい、あああっ……あっ」

「ゆい、ああっん、せんぱ……やぁん……んぅ」

「んっ……はぁ」

「んんっん……あう……ああっ」

「ひゃああん!! んんぅ!! あっ!?」

「んんぅ……ふ、あっ、あっ! だめイクっ!」

「いいよ、イッて」

「ああああ~~っ!!? あぁっ!?」

pi- pi- pi- pi- 

「……クス、イッちゃったね。可愛い」ナデナデ

「う……あぁ……あ……ハァ、はぁ」

「これで私の30連勝。あーあ! あの一回がなければ50連勝くらいだったのに」

「あ、ひ……うぅ、くやし、ああっ、ん、ハァ、はぁ……」


314 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 13:31:37.17 6M6MARj60 80/106


「でも良い線までいってるよ。手淫のレベルもあがってきたし」

「そ、そうですか……ハァ、はぁ」

「この二週間ほどでだいぶ強くなったね。もうプロの下位層なら蹴散らせるくらい」

「う、やったぁ……うれしいです」

「こんだけ強けりゃアマの大会なんて出ても意味ないねぇ、もし登録するんならすぐにプロ試験うけたほうがいいかも」

「でも……登録は……その」

「うん……登録しちゃったら否応でも誰かの相手しなきゃならないよ。どうする?」

「唯先輩は……もう気持ちの整理つきました?」

「ううん。やっぱり今でもあずにゃんとだけセッ○スしていたい。あずにゃんがいい」

「……」

「あずにゃんは?」

「たぶん……同じ気持ちです」

「そっかぁ…………ふー、じゃあもう少しここにいなよ」

「でも……唯先輩お仕事しないと」

「ファイトマネーもポイントもまだたんまりあるし、いまんところは大丈夫だよ」


317 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 13:38:16.82 6M6MARj60 81/106


「そうじゃなくって……唯先輩みたいな輝いてる人がこんなとこで学生ごときの相手をずっとしてるなんて」

「いいよー、あずにゃんがいいもん」

「……憂が怒っちゃう」

「憂は理解があるとおもうけどね」

「なんだか申し訳ないです」

「えへへ、いい子いい子」ナデナデ

「……あの、もっかいしませんか?」

「セッ○ス? いいの? 疲れてない?」

「はい……したいです」

「そういうことなら喜んで! 私先攻でいい?」

「はい……いっぱい気持よくしてください」

「よし、じゃあ仰向けに寝てー」

「んっ……あ、あと……」

「ん?」

「ちゅーしてください……ちゅー……好きなんです」


318 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 13:42:16.27 6M6MARj60 82/106


「なんだか最近わがままさんだねぇ。はい、ちゅー」

「んっ……チュプ、ちゅ」

「ちゅー好きなんだー。私も好きだよー」

「はい……なんか、ちゅーすると体があったかくなるっていうか」

「うん、わかるよ」

「はい……」

「いれるね?」

「ど、どうぞ」

「ふふふー」

ツプ ズププ

「んっ、あっ」

「ん、入った。あはっ、何度いれてもきもちいなー」

「にゃっ、あっ、おっきいです……」

「あずにゃんのほうがおち○ちんおっきいけどね。嫌味かな?」

「ち、ちがっ、ああっ、んっ、んぅ」


320 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 13:48:53.44 6M6MARj60 83/106


「動くよ?」

「ファイトなんですから……いちいち聞かなくても」

「うーん……ファイトかぁ……そうだよねー」

ズッチュ ズッチュ

「にゃ、ひっ、あ……あああん、にゃああん」

「どう、きもちい? チュ、ちゅぷ、んちゅ」

「んふぅ……んんっちゅ、あっ、ああっ、んんっ」

「あずにゃんとセッ○スしてると幸せだなー、今日もいい夢みれるかなー」

キーン キーン

「えっ、あっ、あっ」


 『全消灯時間になりました。楽園のみなさまに良い眠りと夢を』

 『全消灯時間になりました。楽園のみなさまに良い眠りと夢を』

 『おやすみなさい。本日はお疲れ様でした』


「あっ、うそっ、もうっ!?」 


322 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 13:56:01.92 6M6MARj60 84/106


「あっ、唯先輩っ!」

「zzz」

「PENISがしぼんでいく……あぁ、またか……」

「zzz」

「電子供給の終了、強制睡眠、とっても……真っ暗」

「あは、真っ暗な世界で、またひとりぼっち……」

「何も買えない。窓も開かない。寝なきゃいけない」

「はじめて気づいたのは……あれ、スクールのお泊り会だったかな」

「みんな遅くまではしゃいで興奮してさ、寝るに寝れないって言ってたのに」

「消灯時間がきたらピターっと……あはは」

「どうして……どうして私だけ変なの」

「唯先輩……あなたの寝顔を見るたびに……」

「私、心臓がひっくりかえりそうになるくらい自分の事が怖くなります」

「私は誰……」

「マザーはなにも教えてくれない……唯先輩……助けて……怖いよぉ……」


327 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 14:05:25.47 6M6MARj60 85/106



……


「おはよーあずにゃん」

「あぁ、おはよーございます……」

「あんまり眠れなかった? やっぱ遅くまでセッ○スしちゃだめだねー」

「そうですね。ちょっとこれからは自重しましょうか」

「でもねーセッ○スしながら寝たら、あずにゃんの夢がみれた気がするよ」

「はぁ……そうですか」

「あずにゃん……夢のなかで……泣いてたような気がする」

「泣きませんよ」

「頭今日は痛くない?」

「はい。大丈夫です」

「よかった! じゃあ朝ごはんにしよっか!」

「あ、私ドリンク剤でいいですよ」

「えー、ちゃんと朝食セットたべようよー。私のポイントなんていくらつかってもいいからさー」


332 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 14:13:35.87 6M6MARj60 86/106


「もう二週間もお世話になってるんですから無理ですよー」

「気にしなくていいよー私のわがままに付き合ってくれてるんだからー」

「とはいっても」

「もう! はい、買っちゃった。食べてね」

「うぅ……勝手です」

「おいしいものを食べて元気になってね。早く偏頭痛治るといいね」

「はぁ……こればっかりはなーって気にもなってきますけどね」

「えー、あずにゃんはネガティブだねー」

「唯先輩みたいなカラっとした性格ならどれほど救われたか」

「そんなにカラっとしてるかな」

「仕事サボって平然とぶらぶらしてられるなんて、羨ましいくらいですよ」

「ひどい~」

「たまには憂のとこにも顔だしてあげてください。ひとりで店番なんてかわいそうじゃないですか」

「憂はしっかりしてるから大丈夫だよ」

「そういうことじゃなくてですね……はぁ」


333 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 14:19:38.57 6M6MARj60 87/106


「ねぇねぇまだ時間あるしさ」

「え?」

「朝セッ○スしない?」

「えー……間に合わなくなったらどうするんですか」

「すぐに終わらせて見せよう」

「そ、そんな簡単に負けませんし!!」

「じゃあする?」

「負けませんから!!」

「えへ~、挑発したらすぐのってくるんだから~いじっぱりー」

「なぁ~もう! 私の方こそすぐにイカせてあげます! ピーピー言わせちゃいます」

「でもその前に」

「……なんですか」

「ちゅー。したいでしょ?」

「……し、しますけど」

「うん!」


343 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 14:52:12.02 6M6MARj60 88/106


2ヶ月後

「うっ、と、アイタタ……はぁ」

「今日も頭いたいし、気持ち悪いし……最悪」

「唯先輩、そろそろ朝御飯たべますよ。席ついてください」

「う、うん……」

「どうしたんですか?」

「あの……あ、やっぱなんでも……」

「あ、『週刊セッ○ス倶楽部』届いたんですね」

「えっと、これは……」

「読ましてください」

「……」

「どうしたんですか? また不戦敗についてグチグチ書かれてるんですか?」

「いやー……それもあるけど」

「いまさらでしょ? あの記者もこりませんね。こんなので唯先輩を挑発してもなにも変わらないのに」

「見ても怒らないでねー……はい、どうぞ」


347 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 15:00:11.04 6M6MARj60 89/106


「『平沢唯電撃引退、空白のタイトルは誰のものへ』」

「『原因は体調か、協会がだんまりの理由とは』……って」

「なんですかこれええええ!!!」

「ひいいいいっごめんなさーい!」

「謝るとかそんなのどうでもいいです! なんで勝手に引退してるんですか!」

「だってぇ……だって」

「私になにも言わずに……勝手に……うっ」

「だってあずにゃん……もうずっと体調わるいもん。ふらついたりしてるし」

「それとこれとは関係ありませんよ」

「だれか近くにいてあげないと……」

「だめですって……いまからでも復帰してください。唯先輩はプロのセッ○スファイターなんですから」

「セッ○スしてるときが一番輝いてるんですから!!」

「でもあずにゃんのほうが大事だもん!」


352 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 15:06:50.25 6M6MARj60 90/106


「お金稼がなきゃ生きていけませんよ」

「わかってるよぉ……でもまだ貯蓄あるし」

「サロンはどうなるんです! プロ名義じゃないと経営できないでしょ! 憂は!?」

「いまは澪ちゃんの名義で経営してる……」

「バカ!!」

「ひっ」

「大馬鹿なんですね。こんなつまんないことで人生棒にふる気ですか!?」

「だって……こんなことって……あずにゃんのことなのに」

「いいから今日は協会まわって関係者に謝ってきてください! 憂にも!」

「うーんでもでも……」

「こんなバカな人はじめてみました。もちろん悪い意味でですよ」

「うえーん……あずにゃん、私もうプロは……」

「弱気になってどうするんです。あー、やっぱりずっと籠らせてたのが失敗でした」

「ひきこもってるとプロの世界が怖くなるって気持ちはなんとなくわかります」

「けど修行の成果を見せる前に逃げ出してどうするんですか!」


354 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 15:11:33.06 6M6MARj60 91/106

「……」イラッ

「怒らないで……あずにゃんのそんな顔みたくてやめたわけじゃないもん」

「バカ……うっ、うく……ううっ、おおええええええ」

「あずにゃん!?」

「おえっ、うっぷ、あ、うえええええ」

「おええええっおへ、うぉおおえ」

「あ、あ、うああああ、大丈夫!? あずにゃん! 急いでメディカルセンターいかなきゃ!」

「だ、だいじょう……うへ、おえ、だいじょうぶです。いつものことですから」

「いつも……? いつも吐いてたの!? ねぇ!!」

「最近……ひどくて。きもちわる、う、ええ」

「もうだめ! 絶対今日こそメディカルセンターつれてくからね!」

「だ、だめ……協会、いって……」

「引退は取り消さない! あずにゃんが元気になるまで復帰もしない!!」

「うっく…………うう。とりあえずこれ片付けてから」

「あずにゃん……あずにゃん……側にいるから……大丈夫、絶対良くなるよ」ナデナデ


358 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 15:17:23.81 6M6MARj60 92/106


……


 「どうしてこんなことになったの! ひどい!!」
 
 『だから生体実験なんてやめなさいって言ったじゃない』

 「でもこの子は! シリンダー――じゃなくて世界で唯一母体から―――希少な」

 『あなたたちのやってることはとってもおこがましいのよ、これ以上は!』

 「ウエーン、うえーん」

 「あぁごめんね、怖かったでしょごめんね。よしよしもうしないから。私が悪かった」

 「ウエーン、うえーん」

 「ごめんね。ほんとごめん。でも大丈夫。すぐに忘れるわ。条件付きでマザーに許しももらったし」

 「あなたもみんなの仲間になれるのよ。良かったね」

 『条件……? それが、この子にとって幸せだっていうの? バカげてる』

 「これ以上悲しい思いはしてほしくないの、この子も生きているんだから」

 『それで代わりに――されるなんて』

 「ごめんね私の可愛い梓、そして―――あとはよろしくね」


361 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 15:23:13.37 6M6MARj60 93/106


……


「熱い……熱いよぉ唯先輩……火が……」

「マザーが怒ってる。コワイヨォ、怖いよぉ」

「また怖い夢がおそってくる……」

「いやだ……私は、私は……」

「うえーん、ウエーン」


……


【マザーズベッドタウン―Aランク メディカルセンター:待合室】


「あずにゃん……大丈夫かなぁ」

「吐き気と頭痛……なんかの病気だったり」

「お薬で治るといいけど」

「もっと早く連れてきたらよかった」

「私のせいだ……最低……あずにゃんの体調、わかってるつもりになってた」


363 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 15:29:02.41 6M6MARj60 94/106


「……」

「あれ? なんか……ドタバタ、あわただしいな」

「なにかあったのかな……」

「あずにゃん……帰ったらおいしいものたべてゆっくりしよ」

「もうセッ○スはしばらくしないよ……だから、早く元気になってね」

「あずにゃん……私、あずにゃんのことが……あれ?」

「おかしーな……好きって言葉は……人に使っていい言葉じゃないのに……」

「そっか、最近、私も変なんだ……あはは」

「あずにゃんと出会ってからー……ずっと変だ……」

「頭のなか……ぐるぐるぐるぐる」

「ぐるぐるぐるぐる……」

ウィーン

「結果がでたわ」

「あ、和ちゃん! あずにゃんは! あずにゃんは大丈夫!?」

「簡潔に話すわね。シリアルナンバー『aZ-281111』の処刑が決まったわ」


365 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 15:38:41.24 6M6MARj60 95/106


「…………は?」

「そして同罪であなた、『Y-271127』の更生プログラムの注入も決定したわ」

「ちょ……ちょっとまって……和ちゃん?」

「『Y-271127』、期限までは3日あるわ。3日後、指定の時間に端末に表示された場所に向かって頂戴」

「まって! まってよ!!!」

「残念よ。こんな形で同期を失うなんて。『Y-271127』」

「わからないよ……わからないよ……こんなのって!!」

「「ごめんなさい。でも大丈夫。すぐに忘れるわ」

「ああ、ああああっ!!」

「次会うときはあなたはどんな名前なのかしらね『Y-271127』」

「……ッ! あずにゃん!! あずにゃんに会わせて!! 処刑なんて!!! ふざけないでよ!!!」

「わがままは言わないの。これはもう決定よ」

「……あ、あ、あ……」

「それとも楽園から追放がお望み?」

「追、放……イヤ、それ、だけは……」


367 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 15:42:22.11 6M6MARj60 96/106



「はっ!」

「……また、病室だ」

「唯先輩は……」

「ここ、メディカルセンター?」

さわ子「そうよ」

「あ! Dr.山中!」

さわ子「みんなはさわちゃん先生とかさわ子先生って呼ぶわ」

「さ、さわ子先生……どうしてここに」

さわ子「ねぇ、梓ちゃん」

「あれ、私の名前……あ、そういえば前に端末みましたよね」

さわ子「……うん。ちょっと話したいことがあるの。それでふらりとね」

「え?」

さわ子「マザーについて」

「マザー……あぁ、そうですか……やっぱり私」


368 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 15:46:50.56 6M6MARj60 97/106


さわ子「その前に、ごめんなさい」

「え? どうして謝るんですか」

さわ子「あなたのこと、守れなかったなぁって……中枢まで行ってなにしてんだか」

「はい?」

さわ子「マザーと約束したのよ。マザーシステムじゃなくて、あなたのマザーと」

「私の……マザー?」

さわ子「うん、ちょっと歳は離れてるけど、仲の良い友達でね」

「はぁ」

さわ子「かっこ良かったし可愛かったし、でも、バカだった」

「……?」

さわ子「あまり残された時間もないし、簡潔にいうわ」

「え?」

さわ子「あなたのマザー、マザーに処刑されちゃったの。重い重い、この世界には重すぎる罪で」


「……え?」


370 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 15:52:36.97 6M6MARj60 98/106


さわ子「彼女にはそれしかなかったのよ。それしか……あなたを守るには」

「よくわかりません」

さわ子「わかるわよ。あなたは賢いもの」

「あの、さわ子先生。私って……一体」

さわ子「悲しいわね。私があなたの立場なら、とっくに自壊プログラムで自殺してるわ」

「……わけわかりませんよ」

「教えてください! もうこんなぐるぐるした思いをするのは嫌なんです!」

「それと、唯先輩!唯先輩に会いたい!」

さわ子「わかったわ。……もう全部、解放してあげる。きっとそれがホントの私の役目。ちょっと後ろむいてくれる?」

「はい……」

さわ子「……けっこう痛いかも、我慢してね」

「え? あっ、ツツ、うっ……あっ――――――ああああああああああああ!!


371 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 15:58:02.49 6M6MARj60 99/106


……

 「どうしてこんなことになったの! ひどい!! なにもかもめちゃくちゃじゃない! パーよ!」

 「この子は神になるの! マザーを越える! 邪魔しないでよ!!」
 
 『だから生体実験なんてやめなさいって言ったじゃない! マザーにバレないとでも!?』

 「でもこの子は! シリンダー生まれじゃなくて世界で唯一母体から生まれた希少な……私の!!!」

 『あなたたちのやってることはとってもおこがましいのよ、これ以上は追放処分よ!』

 「ウエーン、うえーん」

 「……あぁ、梓ごめんね、怖かったでしょごめんね。よしよしもうしないから。私が悪かった」

 「ウエーン、うえーん」

 「ごめんね梓。ほんとごめん。でも大丈夫。すぐに忘れるわ。今、条件付きでマザーに許しももらったし」

 「これであなたもみんなの仲間になれるのよ。良かったね。神様なんかにしようとしてごめんね」

 『条件……? それが、この子にとって幸せだっていうの? バカげてる……あんたバカよ』

 「仕方ないわ。これ以上悲しい思いはしてほしくないの、この子も生きているんだから」

 『それで代わりに処刑されるなんて! あなたは中枢の人間なんだからまだなんとか……!』

 「ごめんね私の可愛い梓、そしてさわ子、あとはよろしくね……この子きっといい子になるから」


373 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 16:05:17.84 6M6MARj60 100/106



「あっ……あっ……私」

さわ子「三日後、私は中枢のマザーシステムを少しだけいじる」

「え?」

さわ子「うふふ、大停電よ。全てのロックがはずれて、ドームも少しだけ開く」

「あの……そんなことしたら」

さわ子「あなたはここにいてはだめ、禁忌の存在」

「さわ子先生……」

さわ子「行きなさい、生きるのよ。あなたは大丈夫」

「でも……私、唯先輩がいないと……グス」

さわ子「それは無理、唯ちゃん、いえ、私たちはマザーがないと生けていけないもの」

「……」

さわ子「あなたは唯一、楽園から追放されても生きていける人間」

「無理です……無理ですよ」

さわ子「マザーチップももうないわ、頭も軽いでしょ? ほら、立って」  


375 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 16:14:58.96 6M6MARj60 101/106


「……唯先輩は……唯先輩」

さわ子「残念ながら、あの子はきっと今拘束されてるわ。会うことは叶わない」

「そんな……」

さわ子「お腹の子、大事にね」

「子供……うっく、無理です……無理ですよぉ」

さわ子「苦しいかもしれないけど。あなたは生きている、生きている以上は生を紡がないといけないの」

さわ子「私たちは機械も同然。マザーズチルドレン」

「うう、唯先輩…・…唯先輩……」

さわ子「さぁ、もうこのお腹のバンソーコーもいらないでしょ」

ペリペリ

「あっ……傷が」

さわ子「あの時から変わらない……ふふ、文献によるとね、へそっていうんだって」

「へそ……?」

さわ子「これはあなたが本当の人間である証、いままで隠してばっかりでずっと辛かったでしょ? ごめんね」

さわ子「梓ちゃん……こんな世界で……ごめんね……」


377 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 16:20:06.76 6M6MARj60 102/106



三日後


「あは、ほんとうに真っ暗だ。時刻は15時、5分前」

「楽園でただ一人……」

「私、ただ一人……」

「よしよし」ナデナデ

「一人じゃなかったね。お前がいるもんね」ナデナデ

「それじゃあ唯先輩……元気でね」

「楽しかったです……いままで、ずっと」

「ドームの最果てなんて初めてきたな」

「てかいままで、これがドームだったなんてしらなかった」

「マザーは偉大、いや、マザーをつくりあげた人類かな?」

「あはは、ドームの外にはなにがまってるんだろう」

「地獄かな? 恐怖かな?」

「それともほんとうの楽園かな……? なんてねー」


380 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 16:24:17.65 6M6MARj60 103/106


「うっぅ……唯先輩……唯先輩……」

「私、いきてみせます……唯先輩の子供、ちゃんと、育てて……」

「もうこんな悲しい思いしなくても……すむように……うっく、グス」


ギュ


「え?」


ギュウウウウウ


「え!?」


「あずにゃん……びっくりしちゃった」

「えっ!?」

「あずにゃん……大丈夫、私がいるよ」

「唯先ぱ……どうして!! 唯先輩!!!!」

「和ちゃんがここへ、この時間に来いっていうから……きたらさ、あは、あずにゃん……グスいたし、あは」


385 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 16:30:47.01 6M6MARj60 104/106


「あははっ! あずにゃん……私たち、処刑よりもっと厳しい処分だよ!」

「……はい!! 唯先輩と一生ふたりきりなんてめちゃくちゃ厳しいです!!」

「追放されたよ! 楽園から追放されたよ!!」

「……はい……!! 二人ともバカだから追放されました……」

「あずにゃん……」

「唯先輩……あ、でも電子供給が……」

「バッテリーは山ほどあるし、たぶん電気は大丈夫、あ!」

「え?」

「PENIS忘れちゃった」

「い、いりませんよ……そんなもの」

「え~、あずにゃんPENIS大好きなのにー」

「こんなときまでセッ○スのこと考えさせないでください」

「ぶー……」


387 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 16:38:02.26 6M6MARj60 105/106


「ふふ、相変わらずで安心しました。私の唯先輩のままです」

「そう? よし、じゃあ行こうか! 新天地!」

「はい……いきましょう」

「あずにゃん、この扉の先にどんな世界が待ち受けていても」

「はい。私たちは、ずっと、ずっと永遠に一緒です……」

「あ、そうだ……ねぇ、あずにゃん」

「はい?」

「今のこの気持ちを相手に伝えるにはどんな言葉を使えばいいの? 好き?とはなんか違うんだよね」

「えっと、うーん……そうですねぇ」



「『愛してる』がいいんじゃないでしょうか」


「おお! 愛してる! そんな使い方が!」

「いっぱい愛してるよ~あずにゃん!」


「ふふ……えぇ、私も愛してますよ。唯先輩」


388 : 以下、名... - 2011/02/22(火) 16:39:07.51 6M6MARj60 106/106



セッ○スファイター梓~旅立ち編~ 【完】



「セッ○スファイトしようよあずにゃん」

お し ま い


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