さやか「とにかくやたらめったらにモテモテになりたい!」
QB「…それだと、このスレを覗いてるおまえらとかからもモテモテになるけど、いいのかい?」
さやか「え゛、それは嫌だなー」
元スレ
さやか「QB、あたし、決めたよ!あたしの願いは…
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1327771704/
さやか「じゃあ、どんな願いにすればいいのよ」
QB「そんなこと僕に聞かれても・・・」
さやか「えーと、うーんと・・・」
QB「そもそも君は上条恭介の腕を治したいんじゃなかったのかい?」
さやか「んー、本当はそうだったんだけど・・・」
~回想~
ほむら「その願いはやめなさい、美樹さやか」
さやか「!?転校生?なんでここに?」
ほむら「もう一度だけ言うわ、上条恭介の腕を治す、なんて願ったってあなたは報われない」
さやか「・・・え!?」
ほむら「たとえば、あなたが上条恭介の腕を治したとして(ry
ほむら「・・・となって、あなたの願いは何も報われない」
ほむら「それどころか、上条恭介自身も、そのあとずっと後悔に苛まれながら生きることになるわ」
ほむら「大切な幼馴染を、失ってしまったってね」
さやか「・・・」
ほむら「美樹さやか?」
さやか「恭介が!恭介が一生後悔しながら生きるなんて!」
さやか「うわああああん!恭介が可哀想!恭介、恭介えええええええ!」
さやか「う、うわああああああああああっ!!」ダダダダダダ
ほむら「・・・逃げてった・・・」
さやか「・・・ってことがあってね」
QB「へ、へえ」
QB(あいかわらず要領を得ない話し方でわけがわからないよ・・・)
QB(まあ、魔女化については知らないままみたいだね)キュップイキュップイ
QB(しかし、暁美ほむらめ・・・やってくれる!)
QB(おかげで僕のさやか→まどか連続契約ボーナス1.5倍、20年の有休計画もオジャンだよ・・・ッちいぃぃっ!)
さやか「うーんうーん・・・」
QB(・・・さっきのよくわからないこと言ってた時点で契約しておけばよかった・・・)
QB「じゃあ、僕はもう寝るね」
さやか「ちょっと待って!QB、あたし、決めたよ!あたしの願いは・・・」
さやか「恭介の恋人になりたい!だよ」
QB「・・・まあ、君がそれでいいっていうなら・・・」
QB「君の願いはエントロピーを凌駕・・・しない!?」
QB「美樹さやか、君はどれだけ魔力が低いんだい?たった一人の精神操作すらできないなんて・・・」
さやか「これで明日から、上条さやかになれるんだね!」
QB「違うよ!全然無理だったよ、さやか。現状をよく確認するんだ、さやか。どこまで愚かなんだい、さやか」
さやか「よーし、へんしーん!」
さやか「・・・」
さやか「これが・・・あたしの魔法少女コスチューム・・・!まるで見滝原中学の制服にそっくり!」
QB「いや、だから君は魔法少女でもなんでもないよ、さやか」
さやか「なんだとー!魔法少女さやかちゃんを馬鹿にするなー!さやかちゃんの恭介を想う気持ちは本物だよ!」ムギュー
QB「やめて!雑巾絞るみたいにボクを絞らないで!」
QB「ていうか素でこんだけ強いとか、もはや魔法少女さやか☆マギカならぬ法力鬼女さやか☆オウガだね!」
さやか「さやか☆オウガって言うな!」ブチブチブチブチィィィ
QB「やめ、それ以上は捻切れ、ひぎゃああああ!?」
~翌朝~
QB「昨晩はひどい目にあった・・・」
QB「自分が魔法少女になれていないことを理解できていない上に、契約内容が履行できていないことを告げたら・・・」
(さやか「ふざけてる場合じゃないよ、QB!こうなったら、QB自身がさやかちゃんの恋愛を成就させなきゃね!」)
QB「拒否ったら、見境なく個体を叩き潰しはじめる始末・・・」
QB「どんな場所に隠れても、研ぎ澄まされた第六感と圧倒的な筋力、無限の体力で追いつめてくる・・・」
QB「しかも、個体が無制限であることが理解できないから理論で説き伏せることもできない・・・」
QB「ありえない、ありえないよ。アレはもはやホモ・サピエンスじゃな」グチャ
新QB「・・・ただの石?いや、コンクリートの破片だ・・・どっかから飛んでき」グチャ
新々QB「・・・マズイ!どっかからコンクリ片で狙撃され」グチャ
新々々QB「さやかだ・・・!こんなことできるのはさや」グチャ
新々々々QB「もうこの死体たちは諦めよう・・・とにかく今は射線から逃げなくちゃ・・・!」
新々々々QB「暁美ほむらに潰された個体もあるっていうのに・・・!」
新々々々QB「すでにここ数年分のエネルギー収支が赤字に傾きつつあるよ」
~帰り道~
まどか「・・・!じゃあ、さやかちゃんも魔法少女に!?」
さやか「うん!・・・へへ、ちょっといろいろあったけどね」
まどか「そんな・・・このあいだ、マミさんがあんな目にあったばかりなのに・・・」
さやか「・・・うん」
まどか「さやかちゃんは怖くないの?」
さやか「・・・でも、これであたしはみんなを守ることができる」
まどか「でも、でも」
さやか「まどかだって・・・本当の意味で守れるから」ギュ
まどか「ささささやかちゃん・・・///」
さやか「それに、ね、実は魔法少女になってからいろいろやってみたんだけど、これが意外と爽快なんだよ!」
さやか「今朝なんか、ジャスコの屋上駐車場から石投げてみたら、通学路の近くを歩いてたQBにまで届いたんだよ!」
まどか「え、ええ!?だってジャスコって200m以上離れてるよね!?」
さやか「うん、ホントすごい!まー、舞い上がっちゃってますね!あたし!」
まどか「・・・後悔とかはないの?」
さやか「・・・どうせだったら」
さやか「どうせだったら、もうちょっと早く心を決めるべきだったなって」
さやか「あの時の魔女、あたしと二人がかりで戦ってたら、マミさんもあんな目に合わずに済んだかもしれない・・・」
まどか「・・・私も、私もあのとき契約してれば・・・もしかしたら、マミさんは・・・」
まどか「絶対に無理しないでね・・・さやかちゃん・・・」
さやか「おう!・・・大丈夫、あたしがまどかを守るから・・・ね?」
まどか「さやかちゃん・・・///」
~ほむほーむ~
ほむら「・・・まさか、美樹さやかが魔法少女になってしまうなんて・・・」
ほむら(あれだけ、毎日釘を刺していたのに・・・!)
ほむら(やっぱり転校初日に、『はい論破~w』と言ってしまったのがまずかったのかしら?)
ほむら(美樹さやか、彼女は魔法少女になるたびに、絶望して魔女となり、まどかを苦しめる・・・)
ほむら(・・・魔女化する前に、私が引導を渡すべきかしら・・・?)
ほむら「・・・とにかく、今晩は統計上、最もハコの魔女が出やすい日ね」
ほむら「ワルプルギスの夜のためにも、グリーフシードは集めておかなくちゃ・・・」
~路上深夜~
さやか「QB!覚悟しろー!恭介はさやかちゃんを好きになってなかったじゃないか!」
QB「だ、だから、君との契約はま・・・ぎゃ」グチャ
さやか「ふっふーん!魔法少女さやかちゃんのライダーキックを見たか!」
QB「だから、さやか、君は魔法少女でもなんでもなく・・・」
さやか「なんだとー!魔法少女さやかちゃんを馬鹿にするなー!さやかちゃんの恭介を想う気持ちは本物だよ!」アイアンクロー
QB「そ、それと全く同じセリフを昨晩も聞いたよ!」ギチギチギチギチ
さやか「??? だから?」
QB「あがっ!?」パキョ グチャ
QB「だ、だから、もうそろそろ手を打とうじゃないか!」
さやか「・・・・・・うわー間違えてQBの頭握りつぶしちゃった・・・」
QB「君の恋路を応援するよ!だから、さやか、君もこれ以上僕の個体をむやみやたらと殺さないって契約してほしい!」
さやか「えー?ええと・・・?とりあえずQBの体で手ふかせて!」
QB「それが君の願」グチャ
さやか「なわけないでしょーが!・・・尻尾で拭いとこ・・・」フキフキ
QB(いまのチョップはまさかツッコミのつもりかい?・・・頭部が、唐竹割にされてるんだけど・・・)
QB「とにかく、話を聞いてくれる体勢になってくれて、うれしいよ!」
さやか「魔法少女さやかちゃんは、ちゃんと他人の話も聞けるいい娘だからね!罪を憎んで人を憎まず!」
QB「う、うん。さやかは、難しい言葉を知っててえらいね!」
さやか「えへへぇー」ニヘラ
QB(馬鹿もおだてればなんとやら、ってやつだね)
QB「まず・・・恋愛の成功には、相手の心理を理解している必要があるよね!」
さやか「そうだけど・・・でも、あたしは恭介の心ならだいたいわかるよ!」
QB「たとえば?」
さやか「腕が治って、ヴァイオリンをもう一度弾けるようになりたい!」
~病室~
上条「はあ・・・もう腕は動かない、か」
上条「・・・僕の、いままでの14年間は何だったんだろうか」
上条「ま、そんな些細なことは置いといて、今月号の百合姫でも読もう」
ペラッ ペラッ
上条「たまらんっ!女の子同士の!親友以上恋人未満の空気!」
上条「手をつなぐときにも!ちょっとだけ照れるぐらい!そんな空気もいいよね!やわらかいよねー!」
QB(たぶん何にもわかってない・・・だから大量のCDをお見舞いに持ってって、毎回彼をマジ切れさせてるんだろうな・・・)
QB(彼女を見てると、やはり感情というものは重度の精神疾患であるというのが納得できるよ)
さやか「というわけで、あたしにはそれ必要ないから」
QB「いや、必要だよ!むしろ君にとっては必須事項だといってもいい!」
さやか「ええー?」
QB「それに、相手の心理を理解していると思っていても、実はそうじゃなかったなんてよくある話だよ!えーと、ほら君の大好きなスイーツ恋愛小説でも!」
さやか「ふむふむ」
QB「だからね!ふふん、実は心を読むスペシャリストがこの見滝原にはいるんだよ!」
さやか「おおっ!QBネット起動ですな!」
QB「まずは彼女に会いに行くといい、そして協力してもらうんだ!」
さやか「ラジャー!!!」
さやか「まってろー恭介ー!いやっほー!」タッタッタッタッ
QB「・・・行ったみたいだね・・・」モグモグ
QB「とにかくやられた個体のエネルギーを回収しないと・・・」モグモグ
QB「ふん、やはり君は愚か者だよ、さやか」モグモグ
QB「魔女が人間の話を聞くと思うかい?そんなわけない。魔女には他人への絶望しかない、自分の好きなように生きる存在だ」モグモグ
QB「たしかに、ホモサピエンスとしてはあり得ない攻撃力を誇る彼女でも、魔女には太刀打ちはできない、魔女を倒すには魔力が必要だからね」モグモグ
QB「勝ったぞ・・・!!!」キュップイ
~廃工場~
まどか「仁美ちゃん!目を覚まして!仁美ちゃん!」
仁美「さあ、鹿目さん。素晴らしい世界に行きましょう・・・私たちとともに・・・!」
まどか「ダメ・・・それはダメっ!そういうことをしたら、二度と社会復帰はできない、ってママが言ってたもん!」
仁美「邪魔をしてはいけません。あれは神聖な儀式ですのよ」
まどか「だって、あれ危ないんだよ?ここにいる人達、みんな社会的に死んじゃうよ!」
仁美「・・・波紋がどんなに素敵なことか、鹿目さんにはわかりませんか?」
仁美「スタンドなんてただの後付けですわ・・・」
仁美「鹿目さん、あなたもすぐにわかりますから」
まどか「え」
まどか「放してっ!!」
まどか「っこの!えーい!」ガシャー
仁美「あー!?ジョジョの奇妙な冒険Part1 第1巻から第5巻がー!?」
モブA「な、何をするだー」
モブB「汚物は消毒だー」
モブC「そこに痺れる!あこがれるゥ!」
仁美「俺は人間をやめるぞーッ!まどまどーッ!」
まどか「・・・ど、どうしようっ・・・どうしようっ、まるでジョジョPart1のセリフみたいなこと言ってる人たちに囲まれちゃった・・・!」
まどか「や、やだっ・・・こんな・・・ジョジョファンでもないのに・・・!」
まどか「あっ・・・いやだっ、助けてっ・・・誰かあぁぁ!」
ダニイェル+イェニフェル「・・・」ガッ
まどか「え?うそ・・・魔女の手下・・・いやッ離してよ、やだよ!きゃー!?」
~ハコの魔女の結界~
まどか「う、うう。ここって・・・魔女の結界!?」
ハコの魔女「クスクスクスクスクス」
まどか「・・・ひっテ、テレビ!?」
ハコの魔女「・・・あたしはエリー・・・心を見透かす、棺の死神・・・!」
まどか「な、なんか厨二っぽい発言(笑)が飛び出したよ・・・!」
ハコの魔女「クスクスクス」
まどか「あ・・・劇場版ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド・・・!?」
まどか「やめて!そんなの見せないで!」
ハコの魔女「クスクス」
まどか「・・・!いや!いやだよ!ちがう!私は、私はジョジョファンじゃないよ!」
まどか「あっ、こ」
まどか「罰なのかな・・・これって」
まどか「きっと私が、ジョジョアンチで北斗の拳との区別もついてなかったから・・・バチが、当たっちゃったんだ」
まどか「あ、ああぁ!あーあ!あ、あぁ。あっあっ、あ・・・」
まどか(さやかちゃん・・・!さいごにもう一度、さやかちゃんに会い・・・たかった・・・よ・・・)
ズズン
ハコの魔女「!?」
まどか「・・・あ・・・」フラ
バサッ ダキッ
まどか「マン・・・ト・・・?」
さやか「・・・まどか」ギュ
まどか「さ、さやかちゃん・・・!」
まどか「さやかちゃん・・・その格好・・・マントの下は、見滝原中学の制服・・・?」
さやか「ん?あーはっは、んーまあ何、あたしの魔法少女衣装、見滝原中学の制服にそっくりなんだよね」
さやか「・・・ダサいかな?」
まどか「そ・・・そんなことないよ!かっこいいよさやかちゃん・・・!」キラキラキラ
まどか(さやかちゃん!さやかちゃん!さやかちゃん!)
まどか(ああ・・・もう私の下着、ぐしょぐしょだよ・・・!)
まどか(やっぱりさやかちゃんは私の王子様だよおお・・・ふおおおぉぉぉお!)
ハコの魔女「ぐ、ぐううううううううう!」
さやか「まどか、危ないから下がってて」
まどか「さやかちゃん・・・うん!さやかちゃん、絶対に!絶対に負けないでね!」
さやか「・・・うん、この・・・マミさんの形見のさやかちゃんバットで!」
ハコの魔女「・・・ダニイェル+イェニフェル、攻撃」バッ
ダニイェル+イェニフェル「!」シュバッ
さやか「そっち!?なめるなあああああああ!」ブンッ
ハコの魔女「・・・何、あの武器・・・釘バット?」
ダニイェル「!!?」ゴキッ
イェニフェル「!」バッ
さやか「逃がさないよ!」ブン
イェニフェル「!?」ゴシャ
ハコの魔女「・・・あたしの手下が次々やられてく・・・?ぜ、全然歯が立たない・・・!」
ワーワーゴシャバキッ
ハコの魔女「・・・こうなったら、あたしの精神攻撃で」ミョンミョンミョンミョン
ワー!グシャガスッガスッ
ハコの魔女「・・・」ミョンミョンミョンミョンミョン
サヤカチャンクラーッシュ!ギャー
ハコの魔女「・・・」ミョンミョンミョンミョンミョン
サヤカチャンヤクザキック!ゲシゲシゲシ
ハコの魔女「・・・」ミョンミョンミョンミョンミョン
サヤカチャンマジカルアイアンクロー!ミチミチミチ...ペキョ
ハコの魔女「・・・」ミョンミョンミョ・・・
ハコの魔女「効か・・・ない・・・?脳容量が小さすぎて、目の前の戦いでいっぱいいっぱいになってる・・・!」
ハコの魔女「こちらの精神攻撃が入り込めるだけの空き容量が残ってない・・・」
ハコの魔女「あいつって・・・ほんとバカ」
さやか「・・・さて」シュタ
ハコの魔女「え・・・?あ、あたしの手下は・・・?」キョロキョロ
ハコの魔女「全滅!? 72体のダニイェル+イェニフェルが全滅!? さ・・3分もたたずに・・・?」
さやか「ちょっとあんた」
ハコの魔女「なななななななな!?」
さやか「ねえ」
ハコの魔女「!?!?」
さやか「あんたがハコの魔女さん?」
ハコの魔女「いやあああぁぁああ!?ぷりーず!ぷりーずきりんぐみーそふとりー!」
さやか「え、ええっとその・・・あなたがハコの魔女さんでしょうか?」
ハコの魔女「嫌だ嫌だ嫌だ!死にたくないよおおお!?ああああああああ、嘘です!」
さやか「あ、あの・・・」
ハコの魔女「死にたくないけど、体少しずつバラバラにされながら息絶えるのはもっと嫌です!殺すなら一瞬で意識がなくなる方法で・・・!」
さやか「・・・」
ハコの魔女「最期に、もう一度だけ・・・駅前のケーキ屋さんのモンブランをッ・・・食べたかったよ・・・!」
さやか「人の話を聞けーッ」ゲシッ
ハコの魔女「」ヒュー.........ゴシャッ
燃えるゴミは月・水・金!
ジョジョの奇妙な冒険Parte5 黄金の風 第60巻より
ハコの魔女「」ビクビクッビク
さやか「うーん、大丈夫かな・・・これ」
まどか「何か変な痙攣してるよ・・・」
さやか「とりあえず人形っぽい方にキズはなさそうだけど・・・」
まどか「あのパソコンの中、こんな娘がはいってたんだね・・・」
さやか「これ、どっちが本体だったんだろう・・・もしこのパソコンの方だったらやばいかなあ・・・」
まどか「でも、まだGSになってないよ?」
さやか「? GSってなんだっけ?」
まどか「え?」
ほむら「GSは、魔女を倒すと手に入る、魔女の魂。SGを浄化するために必要なもの、私たち魔法少女に必須なものよ・・・」
さやか「あ!」
まどか「ほむらちゃん!」
ほむら「・・・美樹さやか」
さやか「ふん、遅かったじゃない。転校生」
ほむら「本当に、魔法少女になってしまったのね・・・」
ほむら(・・・?美樹さやかのコスチュームが、いつものと違う・・・?武器も、ってなにこれ!?ファンシーさとグロテスクさを兼ね備えた釘バット!?)
ほむら「それで・・・何をもたもたしてるの?さっさととどめを刺さないと・・・」チャキッ
まどか「と、とどめなんかさしちゃだめだよ!」
ほむら「え、な、何をしてるの?」
さやか「見てわかんない?」
ほむら「・・・魔女を介抱してるようにしか・・・」
まどか「そうだよ!」
ほむら「ごめんなさい、まどか、いまいち話が見えないんだけど・・・?」
さやか「ふふーん、実はこの魔女が、さやかちゃんラブラブ将来計画に必要なのだ!」
ほむら「は?」
さやか「QBに教えてもらったんだー、この娘って人の心が読めるみたいなんだよね!」
まどか「で、それを上条くんとのアレコレに役立てたいんだって!」
ほむら(QBが魔女の情報を美樹さやかに与えた・・・?どういうこと?・・・また何かよからぬことを企んでいるのね)
ほむら「・・・そう。美樹さやか、あらかじめ言っておくけど、魔女はあなたが考えているほど甘い存在じゃないわ」
ほむら「仲良しこよしができる相手ではないの、・・・」
さやか「・・・でも」
ほむら「でも、ではないわ。例外は存在しない・・・あとで後悔することになるのは、あなたよ」
ほむら「まどか、行きましょう、すでにその魔女の魔力が解けて洗脳されていた人たちが目覚めかけてるわ」
まどか「え?」
ほむら「・・・じき、救急隊と警察がやってくる、あらぬ疑いはかけられたくないでしょう?」
まどか「で、でもさやかちゃんもまだ残ってるし・・・せめて、この娘が目を覚ますまでは」
ほむら「この魔女が目を覚ましたら、またすぐに襲ってくるわ・・・行きましょう」グイッ
まどか「え、ほむらちゃん!ちょちょっと待ってよ!痛い!痛いよ!」
さやか「ちょ!転校生!まどかをいじめるなー!・・・ああ、もうどうしよう!?」
ハコの魔女「う、ううーん?」
さやか「お!目が覚めた!?」
ハコの魔女「ああ、あたし・・・怖い夢を、とても、怖い夢・・・」チラッ
さやか ニコッ
ハコの魔女「・・・・・・」キュー コテン
さやか「えええええええ?なんで!?」
さやか「もういいや、おんぶしてこう!一度は目が覚めたし、大丈夫だよね」ヨイショ
ハコの魔女「」グデーン
さやか「パソコンの方も・・・ああ、もう重たいなー!」
さやか「待ってよーてんこうせー!」ダダダダダダダ
~通学路 翌朝~
さやか「そっか、あれ、仁美も巻き込まれてたんだ・・・」
まどか「うん・・・すっごく怖かった」
さやか「なんか無理やりジョジョPart1を読ませようとしていたんだって?」
まどか「うん・・・私たち、一般人からしたら、ジョジョはPart3からしか面白くならないっていうのに・・・」
まどか「・・・結局昨日のあの娘とは仲良くなれたの?」
さやか「うん!なんか名前はキルシュテンっていうらしくてね!あだ名がエリー!パソコン使うのが得意なんだって!」
まどか「へえ。えっと、それで、なんだっけ?心をなんとかするっていうのは?」
さやか「うーんそれなんだけどねー」
~さやかの部屋~
さやか「えー?じゃあ心を読めるっていうのは・・・嘘?」
ハコの魔女「い、いや嘘じゃな・・・」
さやか ブンッブンッ
ハコの魔女「ああああああ釘バット!?釘バットだめ!素振りやめて!」
さやか「そんな・・・じゃあ、パソコン壊しちゃダメだったんだ・・・中身だけ狙えばよかったのかな・・・」ショボン
ハコの魔女「ええ!?な、中身ってあたし・・・!?」
さやか「うん!」ニコヤカ
ハコの魔女「キラキラでGLITTER×GLITTERな、いい笑顔でうなずかないで!」
ハコの魔女「あたしの読心術は、あたしの心眼とハコの力が合わさって、はじめて成立するものなの・・・あたし単体じゃ、相手の心が何となくわかる程度かな?」
さやか「なんとなくって?」
ハコの魔女「例えば・・・むむむ!むむむ!」
さやか「?」
ハコの魔女「わかったよ・・・さやかさんの心に浮かんだ単語は・・・『ジョン・カビラ』だね!」
さやか「まあ、そうだけど」
ハコの魔女「ところでジョン・カビラって?新発売のクッキーとか?」
さやか「あ・・・その程度しかわからないんだ・・・」
ハコの魔女「?」
さやか「その・・・パソコンの方はどうにかならないの?」
ハコの魔女「自作PCだから、修理に出すことはできないし・・・そもそも魔力のこもったオリジナルパーツが多いから・・・」
ハコの魔女「大急ぎでやっても、たぶん2週間ぐらい・・・」
さやか「そんなぁ・・・」
~通学路~
まどか「じゃあ、すぐには使えないんだ・・・」
さやか「うん・・・でも、エリーとも友達になれたし!悪いことばっかりじゃなかったね!」
まどか「ふーん・・・・・・でも、さやかちゃんの一番の親友は私だよね・・・?」ボソ
さやか「? 何か言った?まどか?」
まどか「ん、んーん!なんでもないよ!」
さやか「そういえば、あのあと、転校生に連れてかれちゃったけど、大丈夫だった!?」
まどか「う、うん!お家まで送ってもらったの」
さやか「そっか、よかった!なんか転校生ってまどかのことになるとちょっと鬼気迫る表情で動いてることがあるから・・・」
まどか「うん・・・ときどき、ものすごく怖いときがあるよね・・・」
まどか「でも!普段はすごくやさしいんだよ!」
さやか「・・・まどかには、ね」
まどか「さやかちゃん・・・」
さやか「ま、もし何かあったら、魔法少女さやかちゃんに任せなさーい!」ダキッ
まどか「さやかちゃん///」
さやか「おおう!やはりまどかはかわゆいのう!まどかはあたしの嫁だー!」
まどか「ティヒヒヒヒヒヒ」
まどか(ふおおおおおっ!さやかちゃんに抱きしめられると、音は止まって 時間はスロウリィに 虹色のラヴビームだよおおおおおおおっ!)
~教室 休み時間~
ほむら「・・・!?じゃ、じゃあ昨日の魔女は、今、美樹さやかの家にいるの!?」
まどか「う、うん」
さやか「転校生、声デカいよ」
ほむら「美樹さやかには言ってないわ」
さやか「いや、だって一番の当事者はあたしでしょ」
ほむら「ぐっ・・・てっきり、あの後戦闘にでもなったんだと思ってたわ・・・」
さやか「えー、ならないよ。エリー、いやキルシュテンだっけか?とにかく、いい娘だったよー」
ほむら「あ、ありえない・・・」
まどか「今日、帰りにさやかちゃんのうちに遊びに行くんだけど、ほむらちゃんも来る?」
ほむら「なぜ私が美樹さやかなんかの家に!?」
さやか「まどかがエリーとお話してみたいんだって」
ほむら「い、いいわ。私は遠慮するわ」
ほむら「それよりも、美樹さやか、あなた家の方は大丈夫なの?」
さやか「というと?」
ほむら「相手は魔女なのよ!?魔法少女であるあなたがいなくなった隙をついて、家を結界化してる可能性は考えないの!?」
さやか「えー?ないない」
まどか「う、うーん?」
ほむら「・・・ふん、あとで後悔するがいいわ」
~美樹家~
ハコの魔女「くすくす・・・愚かな魔法少女よ・・・自分が相手にしてるのが、誰なのかわかっていなかったようね?」
ハコの魔女「・・・棺の死神 キルシュテン!」
ハコの魔女「またの名をH.N.エリー!」
ハコの魔女「くすくす・・・美樹さやか!」ビシッ
ハコの魔女「あなたは力は強いけど、おつむの方はお馬鹿さんだったわね・・・」
ハコの魔女「・・・」
ハコの魔女「うーん・・・ドッキリはこんなもんでいいかなあ・・・」
ハコの魔女「でも・・・やっぱやめようかなあ」
ハコの魔女「もし本格的に勘違いされたら、あたし、殺されちゃうかもしれないし・・・」
ハコの魔女「しかも、よく考えるとさやかちゃんってドッキリに引っかかるタイプとか、ドッキリ見破って周りを白けさせるタイプというより」
ハコの魔女「想定外の行動をとって企画自体をぶち壊して、周りを青ざめさせるタイプだよね・・・」
ハコの魔女「・・・」
ハコの魔女「やめよ」
ハコの魔女「ダニイェル!ジュース持ってきて!」
ハコの魔女「・・・ダニイェルー?」
ハコの魔女「あ・・・そういえば手下、もう1体も残ってないんだった・・・」
ハコの魔女「はあ・・・また1からやり直しかー・・・やだなー」
ハコの魔女「もう、このままさやかちゃん家の子になっちゃおうかな・・・働きたくない・・・」
ハコの魔女「うーん・・・さやかちゃんのベッドやわらかい・・・ねむたくなっちゃった・・・」
ハコの魔女「・・・」
ハコの魔女「・・・ZZzzz・・・」
~数時間後~
ハコの魔女「Zzzzz」ツンツン
ハコの魔女「んー?・・・Zzz」
ハコの魔女「Zzz」ツンツン
ハコの魔女「んー?さやかちゃん?」
まどか「ちがうね」
ハコの魔女「!?」ガバ
まどか「・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ハコの魔女「あ、あ、さ、昨夜のえと・・・さやかさんのお友達の方ですよね?」
まどか「そうだね」ゴゴゴゴゴゴ
ハコの魔女(な、何かに怒ってる・・・?)
ハコの魔女「ど、どうなされたんでしょうか?あれ、さやかちゃんは・・・」
まどか「さやかちゃんはお台所にジュース取りに行ったね」ゴゴゴゴゴゴ
ハコの魔女「あ、あははははは」
まどか「ところで何をやっていたのか聞いてもいいかな?ハコの魔女」ゴゴゴゴゴゴ
ハコの魔女「えーと、眠たくなっちゃってつい寝てしまったのですが・・・」
まどか「ふーん・・・一応聞いておくけど、さやかちゃんのベッドの匂い嗅ぎながら転げまわってたわけではない、と?」ゴゴゴゴゴゴ
ハコの魔女(あ、そうか!あたしを変態かなんかだと勘違いして怒ってたのね!)
ハコの魔女「ちちち違います!そんな変なことしてません!」アセアセ
まどか「・・・そっか!じゃあいいよ!ウェヒヒヒヒ!」ニヘラ
まどか「私、鹿目まどか!まどかって呼んで!よろしく!」
ハコの魔女「あ・・・あたしは、エリーです・・・よ、よろしくお願いします」
ハコの魔女(誤解が解けてよかった・・・)
まどか「うん!」ポフッ
ハコの魔女「え、あの?まどかちゃん?」
まどか「ふおおぉおおぉぉぉ!さやかちゃんのベッドぉ!さやかちゃんの匂いだよ!さやかちゃん!さやかちゃあん!」ゴロゴロゴロゴロ
ハコの魔女「・・・な、なんなんだろうこの娘・・・」
ガチャ
さやか「おまたせー」
まどか「わーい!さやかちゃん!ありがとう!」シュバッ
ハコの魔女「・・・!? え、いまのいままでベッドで転げまわって・・・!?」
まどか「何の話?」チゥー
さやか「あ、エリー起きたんだ。おはよう」
ハコの魔女「おおおおあようございまあす」
さやか「あははは緊張しなくていいよ!あたし達、友達なんだし!」
ハコの魔女「あ、ありがとう」
さやか「エリー、何が好きかわからなかったから、あたし達と一緒のにしちゃったんだけど・・・大丈夫だった?これ、飲める?」
ハコの魔女「うん!こんな姿だけど、食べ物は人間とほとんど一緒だし・・・」
さやか「そうなんだ!・・・よかった」
~公園の一角~
QB「まさか・・・まさか戦力を吸収されてしまうなんて・・・!」キュップイ
QB「どうなってるんだ!?さやか・・・いや、美樹さやかはハコの魔女を屈服させたというのか?」
QB「・・・魔女というのは理性に乏しい・・・もしかすると、何かくだらないことで、屈伏してしまうのかもしれない!お菓子が欲しいとか!」キュップイ
QB「ま さ か!ハコの魔女はヒキコモリだ何だ言いつつ、最も積極的に外部に干渉するタイプの魔女だ」
QB「たかがお菓子ごときで!そのぐらい自分で手に入れてくるはずだ!」
QB「こんなこと、今までなかった!なぜ!なぜだー!」ゴロゴロキュップイ
QB「・・・いや、そもそも魔女にとどめを刺せていないということには変わりない」
QB「つまり、やはり美樹さやかの攻撃では魔女は倒せなかったはずなんだ・・・!」
QB「冷静に考えると、ハコの魔女自身の戦闘力は相当低い。むしろ精神攻撃を仕掛けて魔法少女を狩るタイプだ・・・」
QB「なるほど、美樹さやかがバカすぎて精神攻撃がきかず、動揺したハコの魔女は混乱して、そのまま格下相手に屈伏してしまったんだな」
QB「それなら・・・とっておきのあいつらを使おう」
QB「小手先の作戦など通じぬ超攻撃型の魔女・・・」
QB「独善の魔女、エルザマリア」
QB「そして、魔法少女をも煙に巻く知略型の魔女・・・」
QB「趣の魔女、シズル」
QB「きゅっぷいきゅっぷい!きゅっぷいきゅ・・けぷ、きゅっぷい!」
QB「むせた!」キュップイ
~教室~
ほむら「・・・で、なんでこいつがここにいるのよ!」
ハコの魔女「ご、ごめんなさい」アセアセ
さやか「転校生、声が大きいよ」ヒソヒソ
まどか「ほむらちゃん、みんなが見てるよ・・・!」ヒソヒソ
ほむら チラッ
モブ1「暁美さん・・・いま何もない場所を指さしながらこいつとか言ってなかった・・・?」ヒソヒソ
中沢「う、うん・・・なんなんだろう、なんか見えてるのかな」ヒソヒソ
モブ2「中沢、おまえ席となりだろ・・・大丈夫か?いきなり、除霊の壺とか売られるかもしれないよ?」ヒソヒソ
中沢「や、やだな・・・どうしようそうなったらどうすればいいいんだ!?」ヒソヒソ
ほむら「くッ・・・登校中に学校の方から魔女の反応がしたから・・・大急ぎで駆け付けたというのに・・・!」
さやか「だから転校生!声がでかいって」ヒソヒソ
ほむら「うるさいわよ美樹さやか!」
まどか「うるさいのはほむらちゃんだよ!おちついてほむらちゃん!」ヒソヒソ
ハコの魔女「ご、ごめんなさい・・・やっぱり帰るね・・・」
さやか「うーん、大丈夫じゃないのかなーていうかテレパシーが使えないのは何でだろう?」
まどか「そういえばQB、昨日から見ないね」
ほむら「・・・おおかた、またどっかで何かをたくらんでるんでしょう」
まどか「ひどいよー、QBはそんなに悪い子じゃないよ!」
ほむら「いいえ、悪者よ」
ハコの魔女「うーん。でも、魔法少女なのにQBを悪く言うなんて、ほむらちゃんは変わった人なんだね!」
ほむら「・・・あなたにほむらちゃん呼ばわりされたくないわ、ハコの魔女」
ほむら「それに、あなたも魔女になってしまったのなら、わかってるんじゃないの?QBがどんなことをしているのか」
まどか「そういえば、魔女って何から魔女になるの?」
さやか「QBは人間の負の感情の塊だ~みたいなこと言ってた気が・・・」
ハコの魔女「??? う、うーん・・・なんなんだろう?あたしもよくわからない」
ほむら「・・・興味深いわね」
ほむら(やっぱり、魔法少女時代のことは記憶にはないのね・・・)
ハコの魔女「あたしの最初の記憶は・・・魔女として、気がついたら結界の中でぼーっと突っ立ってたことだし・・・」
さやか「ふーん」
キーンコーンカーンコーン
さやか「あ、先生が来た!」
まどか「・・・ごめんね、エリーちゃん」
ハコの魔女「ううん・・・あたし、学校の中見て回ってきていいかな?」ソワソワ
さやか「うん。気を付けてね!」
ハコの魔女「・・・うん!」ワクワク
まどか「ティヒヒヒヒ、エリーちゃんって本当にいい娘だね!」
さやか「そうだね、なんか純粋っていうか・・・」
ほむら「静かにしなさい、席に戻るわよ」
まどさや「はーい」
~放課後~
ほむら「今日1日観察してたけど・・・特に何をする気配もみせないわね・・・」チラッ
ハコの魔女「~♪」
さやか「いいなあエリーは歩かなくてもいいんだ」
まどか「あれ?そういえば、パソコンなおったの?」
ハコの魔女「外見だけだよ・・・中身は空っぽ」
まどか「そうなんだ・・・宙に浮くパソコン・・・いいなあ」
ハコの魔女「だって地べたを直接歩いてしまったら、さやかちゃんの家に上がれないし・・・」
さやか「えーそんなの気にしなくていいのに。足洗えばぜんぜんO.K.だよ!」
ほむら「本当に人間に懐いてるのかしら?・・・まさかね・・・・・・」
ほむら「・・・え、これは!?」ピコーンピコーン
ハコの魔女「!? 他の魔女・・・?」
さやか「?」
まどか「え、他の魔女が近くにいるの・・・?」
ほむら「ええ・・・これは・・・しかも2体同時に・・・?あっちの公園かしら・・・?」ピコーンピコーン
ハコの魔女「そうかも・・・」
さやか「?」
ほむら「美樹さやか、あなたも魔法少女でしょう、キョトンとしてないで行くわよ!」
さやか「お、おう!この町の平和は魔法少女さやかちゃんがバリバリ守っちゃいますからねー!」
~趣の魔女結界~
ほむら「・・・」
趣の魔女「上下上下左右左右BA・・・」
ほむら「見たことない魔女だけれど・・・気持ち悪い外見ね。でも」
ほむら「大して強くない魔女ほど、外見を大層に見せているものよ?」
カチ
カチ
ズズーン・・・カランカラン
ほむら「・・・さっさとGSを回収して美樹さやかの援護に回りましょう」スッ
ほむら「え!? GSが消え・・・」
趣の魔女「罵加賀Mi瑠~♪」ガスッ
ほむら「くあ!?」ドサ
~影の魔女結界~
まどか「さやかちゃん・・・」
さやか「う、うん何か真っ暗っていうか真っ黒っていうか・・・」
ハコの魔女「この結界・・・まさか!」
さやか「え?」
ハコの魔女「・・・独善の魔女・・・エルザマリア・・・!」
さやか「エルザマリア?」
ハコの魔女「・・・彼女を倒すには、遠距離攻撃でないと」
まどか「遠距離・・・?その魔女には、近づけないの?」
ハコの魔女「うん、彼女の周りには、常に手下・・・といっても意識などなく、エルザマリアに近づくものに自動で追尾、攻撃を仕掛けるロッドだけど」
さやか メモメモ
ハコの魔女「それらによるファランクスが張り巡らされているの・・・とてもじゃないけど、近づけるようなものでは・・・」
さやか メモメモ
まどか「エリーちゃん・・・さやかちゃんにそんなにいっぺんに喋っても、多分何も伝わってないんじゃ・・・」
ハコの魔女「あ・・・!ご、ごめんなさい!えと、つまり・・・」
さやか「大丈夫だよ!まどか!エリー!」
まどエリ「「??」」
さやか「ジャーン!なんと、今回、さやかちゃんは自由帳にメモを取っておいたのだ!」
まどか「・・・!!す、すごいよさやかちゃん!さやかちゃんがメモを取るなんて・・・!」
ハコの魔女「え・・・ああ、うん。そうなんだ。うん、すごい」
さやか「えへへへ、ありがと、まどか」
さやか「というわけで・・・ジャーン」
メモ
うん、彼女のまわりには、つねに手下
いしきなど時動で迫尾
ケルロッド
針巡られているのとても
さやか「・・・つまりどういうこと?」
ハコの魔女(んマジかよ!?)
まどか「あー・・・惜しいよさやかちゃん!自動って字は、『時』じゃなくて『自』だよ!」
さやか「やっぱりそうだった!?くう・・・ちょっと悩んだんだよね!」
まどか「えーと・・・あと、追尾の『追』の右上の部分は『白』じゃないよ!」
さやか「え、そうなの!?」
まどか「うん。こういう字だよ・・・確か」
カキカキ 追
さやか「そうだったんだ・・・あたしいままでいつも『迫』で書いてたよ!ありがと!」
まどか「あとは・・・ごめんね、後半は何が書いてあるのかよくわからない・・・ケルロッド??・・・針??」
さやか「ううん、字の間違いを教えてくれただけでも、すごくうれしいよ!やっぱり、まどかはあたしの嫁になるのだー」ダキッ
まどか「さささささやかちゃーん!///」
まどか(ふおおおぉぉっ!今日一日分のさやかちゃんの汗を吸収したさやかちゃんのフローラルな制服のにおいが私の鼻孔をくすぐってもうさやかちゃ・・・あ、れ?)
まどか(軽くイっちゃった・・・)ビクッビクッ
ハコの魔女「・・・」
ハコの魔女「あ、もういいの?」
さやか「結局エリーは何言ってたの???」
ハコの魔女「つまり、魔女に近づこうとすると」
さやか「ふんふん」
ハコの魔女「ものすごーくたくさん攻撃を受けちゃって」
さやか「うん」
ハコの魔女「押し戻されちゃうから近づけないよ、ってこと」
さやか「なるほど!考えるより先に殴れ!ってことだね」
ハコの魔女「ええぇぇぇええ!」
さやか「?」
ハコの魔女「なんで?なんでそうなるの?」
さやか「要するに魔女がたくさん攻撃してくるから近づけないんでしょ?」
ハコの魔女「う、うん・・・そうね」
さやか「だったら、攻略方法はひとつだけ!」
ハコの魔女「・・・?」
さやか「魔女の攻撃を頑張って全部よけて、魔女の本体に頑張って釘バットを当て続ければいいんだよ!」
ハコの魔女「うん。間違ってはいないけど、でもそれ、ホントに『間違ってないだけ』だよね・・・?」
さやか「うーん・・・」
ハコの魔女「とにかく、待とう!ほむ・・・いえ暁美さんを待とう!ね!」
さやか「うん・・・そうだね、まどかもなんか妙に満足げな顔でぐったりしてるし・・・」
まどか「・・・んあっ・・・さやかちゃん///」
ハコの魔女「うん・・・」
キャッキャウェヒヒキャッキャッキャ
影の魔女「・・・」
影の魔女「・・・」
影の魔女「なにがおきたというのでござるか」
影の魔女「そこは拙者の指定席・・・」
影の魔女「拙者の・・・」
影の魔女「・・・・・・厠に行って帰ってきたら、拙者の席が変な人たちに占拠されてるんですが」
~公園~
ほむら「・・・くっ」
ほむら「まさか、撃破されたことを偽装する魔女がいたなんて・・・」
ほむら「ふふ・・・ふふふ・・・なるほど、油断は命取り・・・そういうことね?」
ほむら「まどかたちは・・・まだ、向こうの結界から出てきていのね・・・」
ほむら「かといって、今突入すると、私も命を落としかねない・・・」
ほむら「さいわい、まどかたちの生命反応はまだある・・・致命傷を負っているわけでもなさそうね・・・」
ほむら「一度、出直しましょう・・・」
ほむら「・・・まどか、無事でいて・・・!」
~影の魔女結界~
さやか「あー・・・おそいなー転校生」
まどか「うん・・・ほむらちゃん、どうしたんだろう」
まどか(下着変えたい・・・)
ハコの魔女「・・・」グー
さやか「・・・」
まどか「・・・」グー
ハコの魔女「くす」
まどか「あはは」
さやか「まどかもエリーもお腹すいてるんだね」
まどか「う、うん・・・」
ハコの魔女「えへへへ」
さやか「はい」
まどか「あれ、これって・・・」
さやか「うん。スニッカーズ」
ハコの魔女「・・・いいの?・・・むむむ」
さやか「うん。まだあるしね」
まどか「さやかちゃん・・・!」
ハコの魔女「・・・のこり2本しかないのに?」
まどか「え?」
さやか「あちゃー・・・さっきの、むむむはやっぱり読心術だったんだ」
さやか「・・・エリーには嘘つけないな」
まどか「だ、だったら食べれないよ・・・!エリーちゃんとさやかちゃんで食べて!」
さやか「何言ってんのよ。あんたたちの方がお腹すいてんでしょ?これはあげるから」
ハコの魔女「二人とも、何か勘違いしてない?あたしは魔女。さやかちゃんやまどかちゃんよりも物を食べる必要性は低いんだよ?」グー
ハコの魔女「あ・・・///」
さやか「ぷっ」
まどか「ウェヒッ」
ハコの魔女「ううううう」
さやか「じゃあさ、2本あるうちの1本を、3人で分けて食べよ!」
まどか「うん」
ハコの魔女「・・・うん」
さやか「んーよいしょ、よっと」ポキポキ
さやか「ありゃりゃ?」
まどか「あはははは、さやかちゃん、長さが全然違うよー」
ハコの魔女「じゃあ、この一番短いのはあたしが」
さやか「ええー、これを3つにわけたのはさやかちゃんなんだから、ここは責任を以てさやかちゃんが一番短いのをもらうんだよ!」
まどか「私が一番体が小さいんだから、私が一番短いのをもらうの!」
アタシガイチバンミジカイノ!チガウヨワタシ!ウェヒヒヒヒヒ!
影の魔女「うむ」
影の魔女「拙者の目利きが正しければ・・・」
影の魔女「かの人間達のうち、一人は拙者と同じ」
影の魔女「かの人間たちは、9割がた気づいてないようですね」
影の魔女「我々モノノフ、すなわちブシドーはカタギの人からは恐れられる存在」
影の魔女「モノノフは世を忍び、人に知られることなくヒッサツシゴトニンするのが習わし。カタギに近づき・・・あのように甘食を頬張るなど」
影の魔女「羨ましいでござる・・・」ワナワナ
影の魔女「拙者も・・・カタギのふりして」
影の魔女「いや」
影の魔女「しかし失敗して、他のモノノフどもからスイトンのジツを食らうのもいとわろし・・・!」
さやか「うーんうーん・・・まないた!」
まどか「たいこ」
ハコの魔女「コカ・コーラ」
さやか「らー!?・・・うーん・・・らっこ?」
まどか「それはもう言ったよ、さやかちゃん・・・」
さやか「ぐぬぬぬぬぬ!」
さやか「らー、らー・・・らーめn・・・いや、違う!」
ハコの魔女「・・・」
さやか「らーらー、ラザニア?」
まどか「・・・それはさっきエリーちゃんが言ったばっかりだよ・・・」
さやか「うぬぬぬぬぬぬぬぬ、ら、ら、ら、」
影の魔女「ライター」ボソ
さやか「ライターだ!」
まどか「!?」
ハコの魔女「!?」
さやか「・・・?」チラッ
影の魔女「・・・」ドヤァ
さやか「・・・」
さやか「うぉおい!?」
さやか「なんでここにいるの!?」
まどか「!?」バッ
影の魔女「!?」バッ
ハコの魔女「!?」バッ
さやか「いやいやあんただよ」
影の魔女「拙者のことですか?」
まどか「う、うん」
影の魔女「拙者は通りすがりのオイノリ=ガール。ちょっとそこらをふらついてたら、摩訶不思議。ケッカイのジツに引きずりこまれちゃったでござる。てへぺろ☆」
ハコの魔女「・・・」
影の魔女「ゆえに拙者はモノノフではなく。その体は無限の剣でできていた」キリッ
まどか「・・・モノノフ・・・?」
影の魔女「!?・・・せ、拙者、モノノフといふ言葉を初めて聞きました!」
影の魔女(なるほど、拙者の全身が黒いことを怪しんでるんでござるな)
影の魔女「拙者、さきほど書道をたしなんでいたところ」
影の魔女「間違えて全身に墨を引っ被ってしまって」
まどか「いきなり訳が分からないこと言い出したよ・・・墨?」
さやか「ていうか、このなんちゃって侍なしゃべり方・・・な、何なの?」
ハコの魔女「ええと・・・?」
影の魔女「うむ。墨です。書の道はすばらしいです。いとはげしき興奮を覚え、気づいた時には頭から墨を引っ被ってしまっていました」
ハコの魔女「何言ってんだあんた・・・」
まどか「・・・エリーちゃん、これがえーと、墨の魔女?」
ハコの魔女「墨じゃなくて影だった気が・・・」
影の魔女「魔女?拙者は魔女ではなくモノノフですよ」
影の魔女「!?」
影の魔女「誘導尋問、ですか」
影の魔女「その心眼、尊敬に値します。そのとおり、拙者こそ影のモノノフ・・・エルザマリア!」
さやか「・・・あれ?魔女じゃないの?」
影の魔女「拙者はモノノフです」
まどか「影のもふもふエルザマリア?」
さやか「いや、違うでしょ、墨の魔女でしょ」
まどか「??? でもさっき影って・・・あれ?日陰のもふもふ?」
さやか「うん?墨の影女?」
まどか「日陰の影女?」
さやか「墨の日陰だよ」
まどか「墨の日陰女?」
さやか「隅の日陰女」
まどさや「「隅の日陰女!」」
影の魔女「違います」
ハコの魔女「・・・あの、隅の日陰女エルザマリアさん・・・」
影の魔女「違う違う違う違う違う違うでござる!あーあーきーこーえーなーいー!」
影の魔女「拙者は影のモノノフ。そもそも、こちらが名乗ったのなら、そちらも名乗るのが礼儀じゃないんですか!」
さやか「あたし、美樹さやか!好きなものは恭介で嫌いなものはうじうじした日陰女!」
ハコの魔女「ハコの魔女、H.N.エリーことキルシュテンです。好きなものはインターネットとパソコンの魔改造、嫌いなものはうじうじした武士道だよてへぺろ」
まどか「鹿目まどかだよ。好きなものはさやかちゃ・・・イニシャルS.Mさん!将来の夢は自分のイニシャルをM.Mにすること!嫌いなのは墨だよ!」
影の魔女「・・・どうやら、本格的に拙者を愚弄しはじめたようでござるな・・・!がしかし、これまた幸運、美樹さやか自らこのケッカイのジツにかかるとは」
影の魔女「拙者はとあるお方から美樹さやかの抹殺を命令されています」ゴゴゴゴゴ
影の魔女「そなたらには、どこか親しみを覚えます。出会い方が違えば・・・生涯の友にもなれたでしょう、きっと、いいえ、絶対・・・」
影の魔女「・・・ですが、所詮、拙者はモノノフの一人。涙を呑んで、美樹さやかを討たねばなりません!掟はやぶれません!」ゴゴゴゴゴ
影の魔女「やぶったらスイトンのジツでボッシュートされてしまいます!」ゴゴゴゴゴ
さやか「これは・・・さっきまでのなんちゃって侍じゃなくて・・・!」
ハコの魔女「影の魔女・・・エルザマリア・・・!」
まどか「さやかちゃん・・・!」
影の魔女「幸か不幸かお主らの立っているは、逃げ場のない崖っぷちです!」
影の魔女「この結界から脱出するには、拙者の傍を通るしかない!ヰアイヌキ・ソードを極めし拙者の秘術、とくと照覧あれ!」
影の魔女「そぇぁぁぁぁあああああぁぁっ!ゼバスティアンズのジツ!」
ゼバスティアンズ ゾワッ
影の魔女「選ぶがよい。そこから飛び降りて死を選ぶか・・・拙者のゼバスティアンズのジツで切り捨てられるか・・・!」
まどか「どうしよう・・・」
ハコの魔女「まあ、幸い近づかなければどうってことのない攻撃だし・・・」
さやか「ますます転校生がくるまで動けなくなっちゃったね」
1時間経過
さやか「ダウト!」
まどか「ぶぶー、残念あってるよ!」
さやか「なにー!またさやかちゃんの負けか!」
ハコの魔女「これでさやかちゃん13戦13連敗だね・・・」
さやか「エリーは読心術使えるんだから、やっぱりズルいよ!」
ハコの魔女「だから、こうして魔法が使えないようにツインテールをポニーテールにしてるよ!むむむ、も言ってないし!」
さやか「えーそれでも怪しいよー」
まどか「うーん・・・」
ハコの魔女「うう・・・信じてよー・・・」
影の魔女「いつまでそこで耐えられますかね?ふふ」
2時間経過
さやか「うう・・・和訳わかんないよ」
まどか「エリーちゃん英語はわからないの?」
ハコの魔女「ごめん・・・ドイツ語だったら・・・」
さやか「宿題、もう飽きた―!ねえまた七並べしようよ!」
まどか「だめだよ!さやかちゃん!」
影の魔女「せいぜい足掻くがよい!」
3時間後
さやか うつらうつら
まどか「Zzz・・・Zzz・・・」
ハコの魔女「さやかちゃんも、寝ちゃって大丈夫だよ?」
さやか「う・・・でも、あの日陰女が・・・」
ハコの魔女「ごめんね・・・あたしのこと、やっぱり信じられないよね?・・・あたしも・・・魔女、だし・・・」
さやか「そ、そんなことないよ!エリーは私の友達だもん!」
ハコの魔女「そんなに騒ぐと、膝の上のまどかちゃんが起きちゃうよ」
さやか「う・・・うん」
ハコの魔女「・・・眠かったら、あたしに寄りかかっていいよ?」
さやか「うう、ごめんね、エリー・・・」
さやか「・・・Zzz」
影の魔女「・・・ビビってますね!ビビってますね!寝たふりして拙者を油断させようったって、ソーワトンヤガオロサナイでござる!」
4時間後
まどさや「Zzz」
ハコの魔女「~♪」
影の魔女「・・・早く・・・あの、早く攻撃してきてください・・・ほら、今なんて拙者ちょっと油断して・・・」
影の魔女「・・・WALKMAN?」
5時間後
まどさや「Zzz」
ハコの魔女「・・・!ッ!!ッ!・・・・・!」カチャカチャ
影の魔女「・・・眩暈が・・・しかし、あれは見間違いじゃないでしょう・・・」フラフラ
影の魔女「プレイステーションポータボーで遊んでいるのでござるか・・・?」フラフラ
影の魔女「しかし、拙者には逆転の必殺カウンター攻撃が・・・」フラフラ
6時間後
まどか モゾモゾモゾ
まどか(ふおおおおぉぉぉぉぉ!目が覚めたらさやかちゃんの股間が目の前に・・・!さやかちゃんのパンツ!スーハ―スーハ―イイニオイダナー)
さやか「ん~?あれ?まどか起きたの?・・・ちょ、スカートの中に顔入っちゃってるよ!」
まどか「ウェヒヒヒヒヒ」
さやか「エリーは・・・」
ハコの魔女「ッ!!!!」カチャカチャカチャァチャ
さやか「ゲームやってるよ・・・」
ハコの魔女「・・・こ、これは!?い、いやあああ!?潰される!」
まどか「あー!そこで、そこで撃竜槍使わないと・・・!」
さやか「いや、撃竜槍はさっき使っちゃったから・・・ああ、船が壊される・・・!」
ハコの魔女「ああああああああッ!」チャラーン
まどか「あーあ」
さやか「あちゃー」
ハコの魔女「うう・・・どうしても勝てない・・・」
さやか「えーあたりまえでしょ・・・あたしもまどかと一緒じゃないと挑まないよ、そいつ」
まどか「うん・・・私も一人でやろうとは思わないな・・・」
ハコの魔女「でも、このためだけに専用の爆弾ネコも育てたんだよ・・・」
さやか「っていってもねえ」
影の魔女「あ、あの・・・」
さやか「ん?」
影の魔女「このジツ・・・見た目よりずっとつらいんです・・・」
まどか「?」
影の魔女「その、ずっとマラソンしてるような辛さですから・・・」
影の魔女「拙者、もう・・・もう多分6時間ぐらいやってます・・・」
影の魔女「もう・・・お腹・・・痛いから・・・」ジワッ
まどさや「・・・」
影の魔女「その・・・攻撃・・・早く・・・・・・お願いしま」
影の魔女「・・・あ、だ、だめ・・・!」
ゼバスティアンズ シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
さやか「ゼバスティアンズが消えたね」
影の魔女「・・・・・・あああ、うそ・・・嫌・・・!」
さやか「・・・」
まどか「・・・」
ハコの魔女「・・・」
影の魔女「スイトンのジツは嫌・・・!」
影の魔女「・・・・・・ちょ」
影の魔女「調子こいて・・・すみませんでした・・・・・・」
ほむら「まどかあああああっ!」
まどか「ほむらちゃん!」
さやか「あ、転校生が来た」
ほむら「まどか!まどか!まどか!よかった!ごめんなさい!あなたを守れなくて!無事でよかった、ほんとうによかった!」
さやか「うーん、ま、転校生も無事だったし、帰るか」
影の魔女「・・・・・・」
ハコの魔女「・・・影の魔女さん・・・どうしよっか・・・?」
ほむら「・・・!この場でとどめを刺すに決まってるわ!」
影の魔女「!」ビクッ
影の魔女「・・・ス・・・スイトンのジツですか・・・?」
さやか「えー」
ハコの魔女「それはちょっと・・・」
ほむら「魔女であるあなたがいる前で言うのは心苦しいのだけれど、所詮魔女は魔女なのよ?」
ほむら「今回は・・・どうやって倒したかは分からないけど、回復したら、また人を襲いだすでしょう。そして、そのときに同じ手が通用するとは限らない」
ほむら「そんな危険因子を放置しておくなんて・・・頭がどうかしてるとしか思えない」
さやか「???」
まどか「あとで、わかりやすく解説してあげるね!さやかちゃん!」
さやか「おう!さすがまどか!やっぱりあたしの一番の親友だよ!」
まどか「ウェヒヒヒヒヒヒヒ!」
ハコの魔女「・・・それでも、あたしは・・・あたしは、さやかちゃんを、まどかちゃんを襲ったりしない!」
ハコの魔女「こんな・・・不気味な魔女でしかないあたしを、本当に友達として見ていてくれている!」
ハコの魔女「魔女と魔法少女は和解することだってできる!」
影の魔女「・・・!?」
ほむら「・・・そう。」
ほむら「もうひとつ、忠告しておかなければならないことがあったわ」
ほむら「魔法少女にとってはGSの回収は死活問題なのよ?GSは魔女を『殺』さなければ手に入らないわ。いつまでも、仲良しこよしができるとは思わないことね」
ほむら「ハコの魔女、あなたはそれをどう考えているのかしら?」
ほむら「まあ、魔女は仲間意識が薄いから、特に何も考えていないかもしれないけど」
ハコの魔女「・・・もし、さやかちゃんのSGが濁り切ってしまうというのなら、そのときは喜んであたしのGSを差すよ」
ハコの魔女「ただ外に憧れ、ただ外を憎悪するだけ、ネットに籠って実質何もしていなかったあたしを本当の世界に連れ帰って来てくれた、さやかちゃんのためなら」
ハコの魔女「GSになることで、さやかちゃんの役に立てるなら、さやかちゃんの苦しみを癒してあげられるなら!あたしは・・・死ぬことなんて怖くない」
ほむら「・・・!・・・!」
ほむら(・・・一緒・・・昔の私と一緒・・・!?何もできなかった私なんかを、外の世界に導いてくれた、まどかと私と・・・!)
ほむら(違う!こいつは魔女!言葉巧みに私を騙そうとしてるだけかもしれない!でも、いいえ、もしかしたら、まさか、違う!)
ほむら「ち・・・違う!そんなはずない!私は・・・私は・・・か、鹿目さんを!いやああああああああっ!」タッタッタッタッタッ
ハコの魔女「え・・・帰っちゃった・・・」
まどか「?」
さやか「うう、エリーぃぃぃぃ!」ガバ
ハコの魔女「きゃ!?さやかちゃん!」
まどか「!!!」
さやか「言ってることはよくわかんなかったけど、エリーが私のために死んじゃうのはいやだ!死んじゃうのはだめだよ、エリー!」
ハコの魔女「い、いや死なないよ・・・ちょっと!」
まどか「え、え、え、エリーちゃん!?くううううう!さやかちゃんのお嫁さんになるのは私だよ!?」
ハコの魔女「ちょ、ちょっとまどかちゃんまで!?うわわ!ちょっと落ち着いて!ふたりとも落ち着いてー」
影の魔女「・・・」
影の魔女「あ、あの人間たちは・・・ハコ殿がモノノフだと知って、その上で付き合っている・・・?」
影の魔女「・・・どうして・・・うう。どうすれば・・・拙者は・・・どうすれば・・・!」
~1週間後~
影の魔女「・・・・・・どうしてこうなった・・・」ボソ
さやか「何か言った?」
影の魔女「な、何も言ってないです、さやか殿!」
さやか「そう?・・・うーん・・・やっぱこの黒いのが・・・」
ガチャ
まどか「お邪魔しまーす!」
ハコの魔女「ただいまー」
さやか「あ、まどエリ、おかえり!」
影の魔女「キルシュテン殿!まどか殿!」
まどか「あ、マリちゃんどうなった?」
さやか「こうなった」
影の魔女「・・・」
まどか「・・・うん、やっぱり無理があるんじゃないかな・・・」
影の魔女「拙者の姿・・・そんなに人姿に相似して無いんですか・・・?」
ハコの魔女「・・・少なくともあたしよりは似て無いんじゃないのかな・・・」
さやか「エリーはね・・・ちょっと背が高いし、手足のバランスも何か違うけど・・・結局だいたいの関節隠せば人間に見えるし・・・」
まどか「肌もファンデーションとかぬれば人間っぽいよ!」
まどか「今日も別に変な目で見られなかったしね!」
ハコの魔女「そ、そうかな・・・?」
まどか「うん!」
さやか「それにひきかえエルザマリアはねー・・・」チラッ
影の魔女「・・・」
まどか「体の大きさは私の方がちょと大きいよね!」
影の魔女「拙者自身は小さいですが、モノノフとしての心意気は人一倍と自負しております!」
さやか「あと何よりも全身真っ黒だし」
影の魔女「もっとカラフルになるべきでしたか・・・オーロラカラーとか」
ハコの魔女「その・・・髪の毛?に絡まってる枝みたいなのって、本当にとれないの?」
影の魔女「こ、これは拙者の体の一部です・・・どんなに体の形を変えようとしても絶対に出ちゃいます・・・」
まどか「切っちゃうのは?」
影の魔女「こ、この髪の毛?は髪の毛じゃないでござる!・・・切ったら痛いです!」
さやか「確かに、夜中トイレ行くときに間違えてふんずけたら泣きじゃくってたよね」
影の魔女「あ、あれ以来もう床では寝れないです・・・」
まどか「かといって天井にびちゃーっとへばり付いてるのもちょっと怖いよ・・・」
まどか「私の中では、マミさんの次にトラウマだよ・・・」
さやか「いや、マミさんのことはどっちかっていうと、周りのみんなより、マミさん自身の方がトラウマになってるんじゃないのかなあ」
まどか「うん・・・わたしは絶対にあんなことになりたくない・・・かな」
ハコの魔女「あの、まどかちゃんとさやかちゃんの会話にちょくちょく出てくるマミさんって・・・誰?」
影の魔女「何度聞いても、話せない、の一点張りで・・・さすがの拙者もマミ殿のことが気になってきました」
ハコの魔女「そもそも生きているのか?故人なのか・・・?」
影の魔女「お菓子の魔女と交戦して悲惨なことになったってことぐらいしか聞いてないですし・・・」
影の魔女「この間、暁美殿にも聞いてましたけど、話せない、さっさと帰らないと爆殺するの一点張りでとりつく島もありませんでした」
さやか「ごめんね、転校生はああ見えて優しいとこもあるはずだから・・・って、まどかが言ってるから」
ハコの魔女「うん。まどかちゃんが言うんだから、きっと本当は優しい娘なんだろうね」
影の魔女「まどか殿は正直者で皆にやさしい、正におなごの鏡でござる」
まどか「ティヒヒヒヒ、みんなありがとう。何か照れちゃうな・・・でも、とにかくマミさんのことは」
さやか「話せないよ・・・ううっ、マミさん・・・!」
影の魔女「そういえばキルシュテン殿のドクシンのジツでさやか殿やまどか殿のお心を覗くことはできないのですか?」
ハコの魔女「今のあたしにできるのは、キーワード拾いぐらいだし・・・」
ハコの魔女「マミさんの情報はいままで『ヘッドドリル・ダブルドリル・ゴールデンドリル・おっぱい』ぐらいしか・・・」
影の魔女「厳しい・・・ドリルの化け物しか思い浮かびません」
さやか「とりあえず、まずはエルザマリアを人間みたいに見せることを優先しないとね!」
まどか「せっかく普通の人間にも魔女の姿が見えるようできることが分かったんだもん!」
ハコの魔女「いままではどこ行ってもこそこそ動き回らなくちゃいけなかったのが、ようやく普通に遊べるんだもんね・・・!」
影の魔女「・・・」
さやか「そして、エルザマリアを仲間外れにするわけにはいかないしね!」
まどか「ウェヒヒヒヒ、マリちゃんも一緒だよ!」
影の魔女「きょ、恐悦至極です・・・!」
まどか「でも・・・エリーちゃんの体も、おもしろいよね!」
ハコの魔女「そ、そうかな・・・?」
さやか「そうだよねーやっぱ人間とはいろいろ違うんだなー、ってときどき思う」
まどか「ウェヒヒヒ、その関節の部分って、どうなってるの?」
ハコの魔女「え、関節・・・?」
まどか「なんか不思議・・・お人形さんみたい!」
さやか「ね、カワイイよね!」
まどか「うん!」
ハコの魔女「カワイイって・・・そんなこと、冗談でも言ってもらえる日が来るなんて・・・」ポロッ
さやか「ちょ・・・ちょっと、泣かないでよ」
ハコの魔女「うん・・・うん・・・!」
影の魔女「拙者は、その関節だと負荷のかかり過ぎでとれてしまいそうで怖いです・・・」
ハコの魔女「うーん・・・たしかにすぐとれちゃうけど・・・」
さやか「へー、とれるとき、痛くないの?」
ハコの魔女「少し痛いけど・・・でもあんまり、かな?」
ハコの魔女「関節ぽきぽき鳴らす時ぐらいの痛さかな?」
まどか「じゃあ、そんなに痛いわけじゃないんだ!」
ハコの魔女「うん」
影の魔女「その関節、はずれても平気なんですか?また生えてくるとかですか?」
ハコの魔女「いや、さすがに生えてはこないよ・・・魔力でもう一度作り直すことはできるけど・・・」
さやか「へー」
ハコの魔女「あ、ただ一度取れても、すぐはめ直せば、また神経繋がるから全然大丈夫!」
さやか「すぐって?」
ハコの魔女「30分ぐらいまでなら・・・」
まどか「すご~い!」
さやか「じゃあ、1か所はずしてみていい?」ワクワク
影の魔女「わー!」ドキドキ
ハコの魔女「え、ええ、いいけど・・・」タジッ
さやか「じゃ、いきまーす、せいッ!」グイ
ハコの魔女「ストオオオオオオップ!ストップ!ストップ!」
さやか「なんで?」キョトン
ハコの魔女「なんで?ってなんで!?なんで首なの?」
さやか「えー、だって一番面白そうなところだし・・・ねー?」
まどか「うん。ティヒヒ」
ハコの魔女「いや、無いよ!無い無い!頭取れて死んだらどうすんの!?」
影の魔女「・・・きょ、梟首でござる・・・」ガタガタ
さやか「え、く、首とれると死んじゃうの?」アセアセ
ハコの魔女「い、いや試したことないから死ぬかまでは分からないけど・・・」
ハコの魔女「ていうか試す訳ないじゃん!?死ぬかもしれないのに!?」
影の魔女「せ、拙者も、キルシュテン殿の梟首など見たくないでござる!」ガタガタ
まどか「そうだね・・・」
さやか「ごめんね・・・エリー。あたし、たかがおふざけで、大切な友達のこと殺しちゃうとこだったんだ・・・ごめんね。最低だよね・・・ごめん!」グスッ
ハコの魔女(なにこれ・・・一瞬イジメかと思って怖かったけど・・・)
ハコの魔女「そ、そんなに謝らなくても大丈夫だよ・・・」
ハコの魔女「さやかさんはちょっと考えが足りないところがあるから・・・でも大丈夫、少しずつ、一緒に直してこ?」
まどか「ううっ、ごめんね!エリーちゃん!私、エリーちゃんのこと勘違いしてた・・・!」
ハコの魔女「・・・勘違い?」
まどか「もしかしたら、エリーちゃんはさやかちゃんを狙ってるのかもしれない!」
まどか「さやかちゃんが油断した隙に、口の中から恵方巻きが出てきて、さやかちゃんを食べちゃうのかもしれない!」
まどか「さやかちゃんが油断した隙に、言葉たくみにさやかちゃんをひんむいて熟練のテクで食べちゃうのかもしれない!って」
さやか「・・・まどか・・・」
影の魔女「まどか殿・・・あの、後半の言葉、どういう意味で・・・?」
まどか「でも、やっぱり違ったんだ!やっぱり、エリーちゃんは優しい魔女のエリーちゃんだよ!」
ハコの魔女「う、うん・・・えへへ」
さやか「いやー、正直まどかの言ってることさっぱり分かんないけど、なんかまどかとエリーの仲も一段階レベルアップしたみたいだし!」
さやか「関節はずさせて」
ハコの魔女「え?いやいやいやいやいや!その話題は今一件落着したじゃん!」
さやか「?」
ハコの魔女「そんな不思議な顔しなくても・・・いや、もういいですどうぞ」
ハコの魔女(や、やっぱりイジメ!?)
まどか「さやかちゃん!首はだめだよ!」
さやか「わかってるわよ。さやかちゃんだってそんなにお馬鹿さんじゃないよ!」
ハコの魔女「あ、あはは」
さやか「じゃ、いっくよー!そぉいっ!」グイッ
ハコの魔女「だめえええええええ!」
さやか「なんで?」キョトン
ハコの魔女「なんで?ってなんで!?なんで胸と胴の間の関節なの?」
さやか「えー、だって首の次に面白そうだし・・・ねー?」
まどか「うん。ウェヒヒ」
ハコの魔女「いや、無いよ!無い無い!そこ取れたらあたしの内臓全部出て来ちゃうよ!?」
影の魔女「・・・せ、切腹でござる・・・」ガタガタ
さやか「え、エリーの体の中って内臓入ってるの?」アセアセ
ハコの魔女「い、いや中身見たことないから分からないけど・・・」
ハコの魔女「ていうか見たことある訳ないじゃない!?死ぬかもしれないのに!?」
影の魔女「せ、拙者も、キルシュテン殿の切腹など見たくないでござる!」ガタガタ
まどか「そうだね・・・」
さやか「ごめんね・・・エリー。あたし、たかがおふざけで、大切な友達のこと殺しちゃうとこだったんだ・・・ごめんね。最低だよね・・・ごめん!」グスッ
ハコの魔女「それもストップ!何か今のやり取り完全にデジャヴだったよ!」
ハコの魔女「そんな致命的そうな場所じゃなくて、もっとこう、指先とか、そういうのいってみようとは思わないの!?」
さやか「なーるほど!」
まどか「してやられたね!さやかちゃん!」
まどさや ドッ キャッキャウェヒヒ
ハコの魔女「・・・ようやくわかった。これ、イジメじゃない・・・」
ハコの魔女「さやかちゃんは真性のバカすぎて、まどかちゃんはさやかちゃんに盲信的すぎるんだ・・・」
影の魔女「・・・ゆ、指摘でござる・・・」ガタガタ
~昼休み~
さやか「・・・ってことが昨日あったんだけど」
ほむら「その、週末のお出かけ、って私誘われてないのだけど・・・」
まどか「そのお誘いも兼ねてのほむらちゃんへの相談だよ!」
ほむら「そ、そうだったのね・・・」
ほむら(というか、結局こいつも美樹さやかの家に居候することになったのよね・・・)チラッ
影の魔女「メーン!メン!メン!メン!メン!メン!メン!メーェェエン!」
ほむら(正直、さっきから面打ちの掛け声がうるさいわ)
ハコの魔女「むむむ!マリちゃん、暁美さんがうるさいって」
影の魔女「・・・!?あ、暁美殿!申し訳ありませんでした!」
ほむら「いえ・・・大丈夫よ」
影の魔女「拙者、少し屋上で面打ちしてきます!」
さやか「うん気を付けてねー」
まどか「あ、私マリちゃんと一緒に面打ち見てくる!」
さやか「いってらー」
ほむら「・・・まどかはアレのどこがおもしろいのかしら?ただうるさいだけじゃ・・・」
ハコの魔女「なんかちっちゃいのがぬめぬめビシバシ動くのが面白いんだって」
ほむら「・・・よくわからないわ」
さやか「で、そのちっちゃいぬめぬめビシバシについてなんだけど・・・」
ほむら「アレを人間の姿に偽装しろですって?正直、まだ人骨模型に人間の格好させてた方がマシだわ」
さやか「そうなんだよねえ」
ハコの魔女「マリちゃん、ちょっとしたことで人間型じゃなくなっちゃうし・・・」
さやか「転んだら確実にびちゃーって広がるしね」
ハコの魔女「普段は物静かなのに、たまにモノノフの誇りとかなんとか、よくわからないことで怒りだして・・・」
さやか「体内から木刀取り出すからねー」
ほむら「・・・そもそもあの娘、目鼻口すら無い気がするんだけど・・・」
さやか「いや、それはあるよ。近づいてみてみたらちゃんと見えるよ。転校生、全然あの子に近づかないじゃん・・・」
ほむら「だってあの娘、影の魔女でしょ・・・」
ほむら(・・・私だって別の時間軸で影の魔女と交戦したことがあるわ・・・全身噛みつかれて時間停止すら無効化されたときは、正直死んだと思ったわよ・・・)
ハコの魔女「どうしたの?苦虫をかみつぶしたような顔して」
さやか「転校生、なんか虫食べたの?」
ハコの魔女「苦虫をかみつぶす、っていうのはしかめっ面をする、って意味だよ」
さやか「それならしかめっ面でいいじゃん!」
ハコの魔女「・・・まあ確かにそうなんだけど・・・」
さやか「やっぱ、エルザマリアは無理なのかなー」
ハコの魔女「うーん」
ほむら「・・・そういえば、あなた自身は上条恭介とはどうなったのかしら?」
さやか「痛いところ突いてきますねーさすが転校生!」
ハコの魔女「まあ・・・少なくとも気まずくはなってないけど・・・」
さやか「うん。最近はあたし一人で行くよりもまどかと一緒に行ったときの方が喜んでくれて・・・」
ほむら「・・・美樹さやか、あなたには非常につらいことかもしれないけど・・・」
ほむら「上条恭介はあなたじゃなくてまどかに恋してるのでは?」
まどか「もしかすると、そうなのかもしれない、って。私だけで行ってきたこともあるよ!ウェヒヒ」
ほむら「まどか!?」
影の魔女「本日の昼の修業は終わりました・・・結論から申し上げまするに、上条殿のまどか殿への恋慕は見られないです!」
影の魔女「スイーツも甘いも噛みしめた拙者が言うのでござる!大体あってます!」
さやか「うん・・・だと、いいなあ」
ハコの魔女「・・・まあそこは安心して大丈夫じゃないのかな・・・」
さやか「そういえば、エリーの読心術では?何かわかったりしないの?」
ハコの魔女「う、うーん、ちょっとわからないかな・・・あははははは」
ハコの魔女(まさか上条恭介が百合男子だなんて・・・口が裂けてもいえないなあ・・・)
ハコの魔女(正直、さやかちゃんとまどかちゃんが上条君の前でいちゃいちゃしてるのがいまの3人にとってはbestなんだよねえ・・・どうしよ)
~街を見下ろす展望台~
QB「まさか君が来てくれるとは・・・ね」
杏子「マミの奴、しばらく再起不能なんだろ?だったらその間にここもいただいちまおうって思ったんだけど・・・」
QB「そうなんだ・・・魔法少女でもないのに、魔女をつぶしてる娘がいてね」
杏子「何ソレ?超ムカつく」
杏子「でもさあ、こんな絶好の縄張り、そんなよく分かんないやつに荒らされるってのも、癪だよねぇ」
QB「どうするつもりだい?杏子」
杏子「決まってんじゃん。要するに、ぶっ潰しちゃえばいいんでしょう?」
杏子「・・・その娘」
QB(まさか・・・さやかを魔女にぶつける作戦が、すべて失敗するとは思いもしなかったけど・・・)
QB(身体再生能力も遠距離砲撃ももたない美樹さやかが、いったいどうやってエルザマリアのファランクスを突破したのか・・・)
QB(幼稚園児用雑誌のなぞなぞですら本気で頭を悩ませている美樹さやかが、いかにしてシズルのトラップを見破ったのか・・・)
QB(というか、なぜさやかは魔女を倒せたんだ・・・?彼女には魔力など全くないのに、わけがわからない・・・本当にわからないよ)
QB(あの後も何体か魔女をぶつけてみたけど、美樹さやか自身の身体能力とキルシュテン、エルザマリアの援護がある限り、とても勝てるとは思えない)
QB(かといって、あれ以上強い魔女と言えば、もはや僕の手持ちにはいない・・・いや、1体だけいるけど、あれは魔女、と呼べるものか・・・)
QB(あれは魔法システムの象徴、あれを形あるものに具現化したら、また過去の魔法少女たちの記憶に乗っ取られ、暴走しはじめるだろう)
QB(そんなことになったらもはや大赤字なんてものじゃない、鹿目まどかでエネルギーを回収できる見込みがあるなら何の迷いもなく実行しただろうけど・・・)
QB(こんなイレギュラーだらけの不安定な状況で、そんな大博打は打ちたくない)
QB(失敗すれば、この星にきてからやってきたこと、すべてがパーだ)
QB(だが、これ以上あの極めつけのイレギュラーにかき乱されてたまるものか・・・!)
QB(佐倉杏子はベテランの魔法少女。・・・力も知恵も強固な意志も備えた彼女を美樹さやかでは倒すことはできないだろう)
QB(・・・僕には使命があるものでね・・・美樹さやか、最大級のイレギュラーよ。ここで消えてもらう)キュップイ
~美樹家玄関 夜~
まどか「うわわわわ・・・ご、ごめんね!さやかちゃん!遅れちゃって」
さやか「全然大丈夫だよ!だいたいまどかは魔法少女じゃないんだし、無理に参加する必要はないんだよ」
まどか「そんなわけにはいかないよ!私はさやかちゃんのおよ・・・大親友だからね!」
さやか「く~、まどかめ~!かわゆいの~かわゆいの~!」
キャッキャウェヒヒ
ハコの魔女「ふああぁぁああぁ。ねむっ」
影の魔女「何を言っているんです、キルシュテン殿!今はドッグの刻、拙者たちモノノフが活動を開始する時間です!」
ハコの魔女「マリちゃんはそれでいいんだろうけど、あたしは最近はさやかちゃんたちと一緒の生活サイクルで活動してるから、9時過ぎると眠くて眠くて」
影の魔女「なるほど」
影の魔女「話しは変わりますが・・・最近は治安がいとあしき状況でござる。」
影の魔女「拙者が言うのもアレですが、交渉にも応じず、見境なく襲いかかるモノノフのいと多きこと!」
ハコの魔女「そうだね・・・芸術家の魔女さんも鳥かごの魔女さんも・・・暗闇の魔女さんとも・・・」
影の魔女「・・・なんの言葉も交わすこともなく戦闘に突入してしまいました・・・」
ハコの魔女「ま・・・よく考えると、普通の魔女と魔法少女の戦闘もそうだし、魔法少女同士でも、魔女同士でも縄張り争いで殺しあうことも多々あるからね」
ハコの魔女「あのときは、マリちゃんがまどかちゃんを守ってくれて、本当によかったと思うよ」
影の魔女「これで、拙者の剣もスタップソードではなく、セイヴァーとなったのでござる!」
ハコの魔女(そもそもあたしの場合は最初からさやかちゃんがあたしを仲間に引きずり込もうと動いてたみたいだし・・・)
ハコの魔女(マリちゃんの場合はたまたまマリちゃんがバカすぎただけだしねー・・・)
ハコの魔女(あのときはおちこんでたさやかちゃんも、今はなんとか立ち直ってくれたし・・・一応大丈夫かな)
さやか「いよっしゃー!今夜も悪い魔女をやっつけろ!」
ハコの魔女「み、見滝原は私たちが守る・・・」
影の魔女「悪のモノノフは容赦せぬ!」
まどか「見滝原防衛隊!出撃だよ!」
~落書きの魔女手下の結界~
影の魔女「落書きの魔女を倒せたのはいいんですけど・・・」
まどか「まさか、使い魔が町中に飛び散ってっちゃうなんてね」
さやか「ううっ、エリー、ツカイマレーダーに反応あるー?」
ハコの魔女「うーん、なんせ昨日完成したばかりの、今日初使用だから・・・正直ノイズが大きすぎて・・・」
影の魔女「拙者たちが近くにいるのもノイズの一因ですか?」
ハコの魔女「・・・そうかも」
ツカイマレーダー テレレレッテッテッテーン
ハコの魔女「あ、ツカイマレーダーに反応あり!」
さやか「いまのレベルアップ効果音が!?」
アーニャ ブーン
まどか「あ、いたよ!」
さやか「待てーーーーッ!」
ハコの魔女「あーあ、行っちゃった」
影の魔女「あんな速く走られると、拙者たちでは追い付けないです」
さやか「逃がすか!でやあああぁ!」ブン
ガキーン
アーニャ「!?」
ブーーーーーン
さやか「な、何?」
さやか「使い魔が・・・!追わなきゃ・・・!」
杏子「やめろって」チャキ
さやか「何すんの!?もしかすると、人が殺さr」
杏子「いいじゃん、別に」
杏子「4、5人喰わせて魔女にすれば、グリーフシード孕むんだから」
杏子「卵産む前の鶏締めてどうすんの?」
さやか「・・・!」
さやか「あんた、悪い魔女に襲われる人達を見殺しにする気!?」
杏子「なんかさぁ、勘違いしてない?」
杏子「弱い人間を魔女が喰う。その魔女を私達が喰う」
杏子「それが当たり前のルールでしょ?学校で習ったよねぇ・・・食物連鎖ってやつ?」
さやか「??? む、難しいこと言われればはいそうですかって引き下がるさやかちゃんじゃないのよ!」
杏子「は? いや、だから人間が一番弱くて、魔女が真ん中で、魔法少女が一番強い関係の食物連鎖だよ!」
影の魔女「ふむ・・・アトミックチェーンディストラクションでござるな」
さやか「アトミックチェーンディストラクション・・・!」
まどか「すごい!さやかちゃんが10文字以上の横文字をスラスラと喋ってる!」
ハコの魔女「・・・食物連鎖はどんな言葉に訳してもアトミックチェーンディストラクションにはならないと思うけど・・・」
杏子「・・・」チラッ
影の魔女 ウニョウニョ
ハコの魔女 ピコピコ
まどか ウェヒヒ
杏子「まままままままま魔女だぁぁぁぁぁぁッ!?」
影の魔女「ん?お主、魔法少女でござるか?」
ハコの魔女「みたいですね、私たち、人間と仲のいい魔女です。よろしく」
杏子「くっ、気づかなかった・・・!?」
さやか「とにかく!そのなんとかチェーンデラックスのために人を殺すなんて、信じられない!」
杏子「な、ちょ、ちょっとまて、その前にあんた、魔女連れ歩くってどういうことだ!?」
さやか「そんなことより人を殺すってどういうこと!?」
杏子「いや、その前に魔女・・・」
さやか「まどか!こっちきて!そいつ人を殺そうとしてるんだよ!」
まどか「・・・!?さ、さやかちゃん・・・!」ダキッ
さやか「まどか・・・こんなに怯えて・・・!」
さやか「あんた!まどかに何したの!?」
杏子「何もしてないだろ!どっからどう見ても何もしてないだろ!?むしろ、あんたの言葉に怯えてるだけじゃねーか!」
まどか「さやかちゃん!さやかちゃん!怖かったよ・・・」ダキツキッ
まどか(今守られてる!さやかちゃんに守られてる!このシチュエーション、たまんないよ!く~、今夜のおかずはこれで決まりだよ!)
杏子「いや、お前だって見てたじゃん!あたし明らかに何もやってないだろ!?」
さやか「そう言われるとそうだったかもしれない???」
まどか「さやかちゃん!私、あの赤いのに、ひどい目に合わされそうになったの・・・」
まどか「すごくこわかった。もう、私、死んじゃうのかなって、さやかちゃんに会えなくなっちゃうのかなって・・・」
まどか「でも、よかった・・・生きていると、さやかちゃんのぬくもりが、こんなにも気持ちいいんだなって・・・さやかちゃん・・・!」スリスリ
さやか「まどか・・・よかった!あたし、まどかのこと助けられたんだね」ギュッ
さやか「・・・・・・許せない!」ギロッ
杏子「だめだこいつら、早くなんとかしないと」
影の魔女「そえあああああ!拙者の抜刀術【力】+【技】を見よ!」カチャカチャ
ハコの魔女「やった!しっぽ!しっぽ切れたよ!」カチャカチャ
影の魔女「ふふん!攻撃後にいちいち決めポーズなんぞしておるから・・・きゃー!?武器!武器まだしまってないです!」カチャカチャ
ハコの魔女「こ、このー!あ、気絶した!」カチャカチャ
影の魔女「た、助かりましたキルシュテン殿!さすが笛!」カチャカチャ
ハコの魔女「よーし、叩くよ叩くよ」カチャカチャ
影の魔女「でりゃー強ため斬でござる!」カチャカチャ
杏子「おい、そこの木偶人形と黒いの」
ハコの魔女「ん!・・・草っぱらの方に逃げたよ!」カチャカチャ
影の魔女「・・・突入します!」カチャカチャ
ハコの魔女「あたしは自分強化かけ直すね!」カチャカチャ
影の魔女「キ、キルシュテン殿!敵はムシアツメのジツをしています!」カチャカチャ
ハコの魔女「まずいよ!斬って斬って!あたしもすぐ行く」カチャカチャ
杏子「こいつらもこいつらで緊張感なさすぎだろ!?」
杏子「くそっ!なんなんだこいつら!?」
杏子「こっちのPSPやってる人外っぽいのは明らかに魔女だし・・・」
杏子「この青髪と淫乱ピンクは魔女の口づけで操られてんのか・・・?」
さやか「とにかく許さないよ!・・・魔法少女は希望をその力に変えて戦う存在なんだ!それが人殺しなんて・・・!許さない!」
杏子「いや、だってお前魔法少女じゃないだろ」
さやか「は?」
まどか「? さやかちゃんは魔法少女だよ」スリスリ
ハコの魔女「ただの人間が釘バット1本で魔女を撲殺できるわけないじゃん、あんたバカ?・・・あ、捕獲できるみたい」カチャカチャ
影の魔女「拙者もこの1週間見てきましたが、さやか殿の身体能力は人間のそれを凌駕しているでござる・・・拙者、シビレ罠しか持ってきてないです」カチャカチャ
杏子「え、だってQBが・・・」
さやか「・・・QぅぅBぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!何!?あんたQBの居場所知ってるの!?」ガシッ
杏子「え、い、いや、昼間会っただけだよ、ほら、あそこの展望台あるとこ!」
杏子(い、いつの間に胸倉つかまれたんだ!?全然動き見えなかったぞ!?)
さやか「ぐううううう!QBめ!さやかちゃんとの契約を中途半端にほっぽってぇぇぇっ・・・・・・あたし達も次のクエスト参加したい!」スイッチON!
ハコの魔女「落書きの魔女の手下はどうするの、さやかちゃん?・・・・・・うん!次は砂漠に潜ってる噛みついてくるやつやろうよ!」カチャカチャ
影の魔女「あの手下どもはもうあちこちに散らばってしまったでござる・・・・・・あのカラフルなやつですか?拙者、あいつ嫌いです」カチャカチャ
まどか「また、エリーちゃんの使い魔レーダーが完成したらさがそうよ・・・・・・私はのどちんこ狙うよ!」カチャカチャ
さやか「今日はこの赤髪の娘に邪魔されちゃったしね、しょうがない・・・・・・いいなあ、遠距離武器は、あたしも双剣やめて、弓にしようかな・・・」カチャカチャ
杏子「・・・」
杏子(なんなんだこいつら・・・何か普通の友達同士っていうか、ほんとに魔女と魔法少女・・・あ、いや人間だったっけ?)
杏子「・・・ほんとに人間か?こいつ」
杏子(まさかこいつも魔女の一種じゃないだろうな・・・人間によく似た魔女?ピンクの方は使い魔か?)
杏子(QBが言ってた通りだ、わけわかんねぇ。うぜぇ・・・超うぜぇよ)
杏子「・・・あの、あたし帰っていい?」
ハコの魔女「おやすみなさーい」カチャカチャ
影の魔女「お疲れさまでござる!」カチャカチャ
まどか「じゃあね!・・・・・・今日さやかちゃん家に泊まっていい?」カチャカチャ
さやか「ちゃんと使い魔も狩れよ!・・・・・・うん、家には連絡した?」カチャカチャ
まどか「えへへ、もう連絡済だよ!」
ワイワイサヤサヤキャッキャウェヒヒ
杏子「・・・・・・」
杏子「もしあの青髪も魔女だったとしたら、とにかくやばいな・・・魔女が3人も固まって行動してやがる」
杏子「割に合わねえ勝負なんざする必要ねえけど・・・もし周りの魔女を食いつぶしてるってんなら、相当まずいんじゃないのか?」
杏子「もう一度、QBにちゃんと話をきかなきゃな」
ほむら「・・・・・・佐倉杏子」ボソ
杏子「!? うわああ!?」
杏子「い、いつから?いつからそこにいたんだ?ていうか名前!?何であたしの名前を?」
杏子(くそ・・・こんな目の前にいたのに、全く気配を感じなかったぞ!?)
ほむら「・・・佐倉杏子・・・あなたにはこのループではもう会えないものかと思ってたわ」
ほむら(気配を消していたんじゃなくて、時間停止して目の前に移動しただけなんだけどね・・・)
杏子「はあ!?」
ほむら「いえ、なんでもないわ・・・それよりも、あなたに手伝ってほしいことがあるのだけど・・・」
~朝の通学路 数日後~
杏子「・・・」
まどさや キャッキャウェヒヒ
杏子「・・・」
杏子(ワルプルギスの夜・・・ねえ)
杏子(まあ、ほむらの言ってたことがどこまで本当かはわからないが・・・)
杏子(・・・っくそ!あたしは分け前のグリーフシードが目的なだけだ!)
杏子(見滝原や風見野を守るためじゃねえ!)
杏子「・・・・・・」
杏子(まあ、マミのやつも・・・いや・・・あたしはあんな目にはあいたくないな・・・)
杏子(まあいいさ。とにかくいまはあのピンク頭がQBと契約しないように見張ればいいんだろ)
杏子(でも、ホントにQBからあいつらに接触するかなー?ピンク頭はまだしも、QB自身はやたらとあの青髪を恐れてるし・・・)
まどさや キャッキャウェヒヒ
杏子(くっそー他人のイチャついてんの見てるほど、つまんねえことはないからな・・・)
杏子(今日はほむらの家に午後集合だったな・・・何か旨いもんでも食わせてもらえるんかな?)
杏子(・・・そういえばいつもあいつらといっしょにいる魔女どもはどこいったんだ?)
~見滝原市内~
影の魔女「見えたでござる!そこおおおおおっ!」
QB「ぎゅっぷい゙!?」グシャ
ハコの魔女「だーかーらー!殺しちゃダメでしょ・・・さやかちゃんは生きてる状態のQBに会いたいんだって」
QB デローン
影の魔女「峰打ちでござる!」
ハコの魔女「ゼバスティアンズ使ってれば、峰打ちもくそもないでしょ・・・」
影の魔女「くうううううう!次が現れるまで、ポケモンの続きをやるでござる!」カチャカチャ
ハコの魔女「・・・せっかくニンテンドーDSで新作出てるんだから、わざわざGBでやらなくてもいいんじゃ・・・」
影の魔女「GBも充分面白いです!エリーも赤をやればいいんです!」カチャカチャ
ハコの魔女「よりによって赤緑なの!?・・・ちなみに手持ちポケモンは何?」チラッ
影の魔女「この道端で寝てるポケモン、どうやって起こせばいいのかさっぱりでござる~!」カチャカチャ
ハコの魔女「・・・・・・ゴルバット、ゴースト、ゴースト、ゴース、フシギダネ、ゴースト」
ハコの魔女「ユンゲラー1匹で全滅しそうなんだけど」
影の魔女「ふ・・・キルシュテン殿にはまだわからないでしょう」
影の魔女「・・・拙者の体は剣でできている」
影の魔女「血潮は影で 心は祈りで」
影の魔女「幾たびの戦場を超えて不敗」
影の魔女「ただの一度も敗走はなく ただの一度も救いは無い」......ドムドムドムドムドム
影の魔女「彼のモノノフは常に独り 影の丘で祈り傅く」ドムドムドムドムドム
影の魔女「故にその生涯に意味はなく」ドムドムドムドムドム
影の魔女「その体はきっと剣でできていた」ドムドムドムドムドム
ハコの魔女「ごめん、マリちゃんが何を言っているのか、割と訳が分からないの」
影の魔女「ゴーストタイプめちゃ大好きだと言いたかったのでござる」ドムドムドムドム
ハコの魔女「むしろ居合切り大好きって言いたかったんだと思ったんだけど・・・」
影の魔女「居合切りはフシギダネ殿の専売特許でござる!」ドムドムドムドム
ハコの魔女「・・・あとね、マリちゃん。ポケモンのドムドムドムドムっていう壁にぶつかる効果音が聞こえて、全部台無しだよ」
QBレーダー アーメンアーメンゴスペルアーメン...
影の魔女「この音楽は・・・!」
ハコの魔女「うん!QBが半径1㎞圏内に現れたね!・・・ジャスコの方か」
影の魔女「・・・拙者の腕の見せ所ですね!」
~ジャスコ屋上~
QB「はあ・・・もう鹿目まどかのエネルギー回収は無理かもしれない・・・」
QB「・・・なぜか魔女たちまで僕を追いかけまわすし・・・」
QB「いったいどこで間違えたんだ・・・鹿目まどかと仲のいい、美樹さやかを狙ったのが間違いだったのか?」
QB「僕の予定だと、美樹さやかを上条恭介関係の願いで魔法少女にしたあとで、上条恭介の変態性癖に気づかせ」
QB「さらに、大して才能の無い美樹さやかに少し強めの魔女をぶつけ、鹿目まどかの才能と比較してみせる」
QB「そうして、愛するものから振り返ってもらえないことと、いままで自分が守り続けてきた者が自分より強かったことに気づかせることで絶望」
QB「絶望の末、魔女化した美樹さやかを見せて、鹿目まどかを徹底的に動揺、混乱させ、その上で超強力な魔女・・・いざとなったらワルプルでも起動させて」
QB「鹿目まどかと契約、魔女と相討ちさせることでエネルギーを得るはずだったのに!!!」
QB「どこで間違えた!?巴マミが生き残ったせいか?鹿目まどかが同性愛者だったせいか?」
QB「暁美ほむらとかいう正体不明の魔法少女のせいか?佐倉杏子を無理やり投入したせいか?」
QB「魔女たちとコミュニケーションをとらせてしまったせいか?・・・美樹さやかがバカすぎたせいか?」
QB「もういい。もう考えたくない。赤字だろうと降格だろうとかまうものか、こんな星、あんな魔法少女のなりそこない、もういらない」
QB「あんな馬鹿とコミュニケーションとろうとした僕も馬鹿だったのかもしれない・・・よろしい、ワルプルだ」
QB「時間は予定通り2日後!よーしそう考えるともう、ワクワクしてきたぞー!積み木崩しって、たのしいね!」
QB「・・・ん?ま、またあの魔女たちが来たのか!うう、なぜ魔女である君たちが僕を狙うんだい?わけがわ」ズバッ
影の魔女「今度こそ峰打ちでござる!」ドヤァ
ハコの魔女「でもQBが・・・キュゥとべぇに分かれてるよ・・・」
影の魔女「・・・」チラッ
QB デローン
影の魔女「・・・もう、拙者、剣の腕に自信が無くなってきました・・・」ショボン
ハコの魔女「いや、単純に力が強すぎるだけでしょ・・・」
影の魔女「ん?」
ハコの魔女「どうしたの?」
影の魔女「そろそろ時間です!暁美殿のご自宅にお招きを受けているでござる!」
ハコの魔女「あら、本当ね。・・・じゃあ、QBはもうあきらめて、行こっか」
影の魔女「まあ、別にさやか殿自身も最近はQBのこと忘れかけてますしね」
ハコの魔女「・・・さやかちゃん、ちょっと記憶力低すぎるんだよね・・・まあ、これからはあたしが補助してけばいいか・・・」
影の魔女「結局はQB捕獲作戦は失敗でしたが・・・いい運動でござった!」
~ほむほーむ~
ほむら「・・・今日みんなに集まってもらったのは・・・」
まどか「・・・」
さやか「・・・」
杏子「・・・」
ハコの魔女「・・・」
影の魔女「・・・」
ほむら「ワルプルギスの夜について話すためよ」
まどさや「「?」」
杏子「・・・」
ハコの魔女「ヨーロッパのお祭りのこと?」
影の魔女「プルプル?」
マミ『・・・魔法少女の間で口伝されている伝説に残ってるわ、超大型の大災害クラスの魔女よ』
まどさや「「マミさん!!!」」
ほむら「・・・」
杏子「・・・マミ」
影の魔女「え、そちらのお方が巴マミ殿ですか!?」
ハコの魔女「なるほど・・・ヘッドドリル・ダブルドリル・ゴールデンドリル・おっぱい・・・ね」
マミ『いままでごめんなさい、とくに鹿目さんと美樹さんには心配と迷惑をかけちゃったわね・・・美樹さんは魔法少女になってしまったそうね?』
まどか「そんなことないです!マミさん」
さやか「あたしはぜんぜん、マミさんこそあんなことがあったのに・・・本当に大丈夫なんですか?」
マミ『もう大丈夫。ただ、まだみんなの前に姿を現すのはやっぱり恥ずかしいから、いまはSkype越しに参加させてもらってるの。ごめんなさい』
ハコの魔女「・・・初めまして、ハコの魔女キルシュテン、H.N.エリーです。」
影の魔女「拙者はエルザマリアと申します。」
マミ『・・・おどろいた、本当に魔女の娘たちがいるのね』
さやか「・・・マミさん!エリーたちは・・・何て言うんだろ、とにかくいい娘です!あたしとまどかの親友なんです!」
さやか「信用してあげてください、お願いします」
ハコの魔女「紆余曲折ありましたがいまは人間の社会道徳に概ね従って生きようと考えています」
ハコの魔女「・・・まあ、ハッキングに関しては好きなようにさせてもらうけど。ネットの小宇宙は最狭にして最大だし?」
影の魔女「拙者もです!ちょっと前までは、ローニンとしてヒッサツシゴトニンしてましたが」
影の魔女「今は美樹家に仕える侍です!ブシニニゴンワナイの誓いです!」
さやか「・・・」
マミ『・・・面白そうな娘たちね。・・・ごめんなさい、私はまだ魔女と話すってことに慣れて無くて、ちょっと怖いけど』
ほむら「・・・数日で慣れるわ、巴マミ」
まどか「最初はあんなに嫌がってたほむらちゃんも、いまでは話しかけることができるようになったもんね!」
ほむら「え、ええ」
ハコの魔女「そんな怖い顔で睨まないでよー、暁美さん」
ほむら「・・・まあいいわ」
さやか「でさ、転校生。今日はなんでみんなを集めたの?」
ほむら「・・・さっき言ったでしょう。ワルプルギスの夜について話すためよ!」
さやか「?」
ほむら「本気で怪訝そうな顔しないで!」
まどか「ウェヒヒヒヒヒヒ」
ほむら「というわけで、ワルプルギスについてと・・・私の今まで経験してきたことについて、みんなに話させて欲しいの」
ほむら「・・・私は、私は・・・未来からやってきたの」
ほむら「何度もこの時1か月を繰り返しているの」
ほむら「・・・」チラッ
まどか「さやかちゃんさやさや~w」
さやか「話し長くなるのかな・・・誰か三行でまとめてほしい・・・」
杏子「飯・・・」(こないだもう聞いたしな・・・)
マミ『・・・』 ← 紅茶を淹れに行って、パソコンの前にいない
ハコの魔女「」カチカチカチ ← 携帯をいじってる
影の魔女「」 ← 溶けてる
ほむら「・・・」
ほむら「・・・ザ・ワールド!時よ止まれ!」
カチッ
ほむら「・・・みな止まったわね」
ほむら「これで、私だけの世界・・・ね」
ほむら「今まで経験してきたイベント的にハコの魔女戦、美樹さやかvs佐倉杏子、美樹さやか、志筑仁美の恋の鞘当て、影の魔女戦と終ったら」
ほむら「あとは魔女に堕ちていく美樹さやか、オクタヴィア戦、まどかへのほむほむ語り、ワルプル戦、まどかの契約しか残ってないじゃない!」
ほむら「今回美樹さやかは魔法少女になってから2週間近くたつけど、オクタヴィアになりそうにないし!」
ほむら「ほむほむ語りなんてぶっちゃけいつもよりキャラが多いだけな上に」
ほむら「まどかはムカつくぐらい美樹さやかにべったりで、私の話を聞かないし!」
ほむら「美樹さやかはバカすぎて私の話を理解できないし!」
ほむら「巴マミは・・・言えないわ・・・」
ほむら「佐倉杏子にはもう解説しちゃったし!」
ほむら「ハコの魔女キルシュテンは何話しても人形ネタか自虐ネタにしかならないだろうし!」
ほむら「影の魔女エルザマリアは勘違いブシドー女だし!」
ほむら「だから、ワルプル当日、要するに3日後の夜まで私自身を逆キンクリするわ!」
ほむら「もう、どうにでもな~れ! キング・クリムゾン!」
カチッ
~【Walpurgisnacht】~
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ほむら「・・・はっ!?」
マミ「・・・?どうしたの?暁美さん」
ほむら「と、巴マミ?あなた引きこもってたんじゃ・・・?」
マミ「え、だから昨日から復帰して、みんなでパーティしたじゃない・・・」
ほむら「・・・へ?」
さやか「ほむら何言ってんの?」
ほむら「え!?」
影の魔女「ほむら殿自身が言ってたんじゃないですか、自分のことはほむらと呼べと」
さやか「昨日はほむらと杏子で大暴れしてたもんね!」
ほむら「・・・そ、そうだったわね!ちょっと緊張しすぎて、なんか記憶が混乱してるみたいね」
ハコの魔女「・・・正直、ほむらちゃんの言ってたことは半信半疑だったけど・・・本当にくるみたいね」
マミ「ええ・・・風が強くなってきたわ」
ほむら(・・・重要なところでキング・クリムゾンなんてやるんじゃなかったわ・・・状況がさっぱりわからない)
ほむら「・・・まどかは・・・」
さやか「避難所行ったじゃん」
マミ「・・・私は、この日、この時、この場所に立つために生まれてきた・・・!」ブツブツ
影の魔女「カラフルな象がパレードしてるでござる!」
マミ「あの日、失うはずだった命を・・・拾ってしまったのは、この日のため」ブツブツ
さやか「すっごーい!・・・まどかにも見せたかったなー」
マミ「父と母の命を犠牲にしながら、その命を、こんな石ころに変えながらも生きながらえたのは・・・」ブツブツ
ハコの魔女「あれパレードかなー??? まどかちゃんにも見せたいし、とりあえず録画しとこーっと」
マミ「ここで、史上最大の魔女を討ち滅ぼし、すべての魔法少女の無念を、絶望を・・・円環に閉じた悪夢を絶たんがため!」ブツブツ
ほむら「・・・美樹さやか、あなたは変身はしないの?」
マミ「確かにあなた達、魔法少女の一生は悲劇だった」ブツブツ
さやか「変身済みだけど?」
マミ「暁美さんも、鹿目さんも、美樹さんも、佐倉さんも、そして私自身も・・・」ブツブツ
ほむら「・・・ただの見滝原中の制服にしか・・・あの、この前ひっかぶってたマントは?」
マミ「運命が違えば悲劇の歯車のひとつになっていたかもしれない」ブツブツ
さやか「? ああ、あれ?あれ視聴覚室のカーテンだけど?」
マミ「でも」クワッ
ほむら「はあ!?」
さやか「???」
マミ「ここで、終わりにしてあげる・・・」チャキ
ほむら「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっとまって!美樹さやか!ソウルジェムは!?」
さやか「???」
マミ「この! 悲しいお芝居に!」ビシッ
⑤
ほむら「あなたのソウルジェムを見せてと言っているの!何で不思議そうな顔してるのよーーーッ!?」
さやか「???」
④
マミ「いま、幸せの幕引きをしてあげる!」
②
ほむら「あなた、魔法少女じゃないじゃないーーーーーッ!」
①
超巨大魔女「キャーッハハハハハハハハハハ!!!」
マミ「さあ来なさい!ワルプルギスの夜!魔弾の舞踏 巴マミが、あなたの伝説の、最期に刻まれる名となる!」キリッ
さやか「あはははは、よくわかんないけど、さてはほむら、本番に弱いタイプだな!」
ほむら(どどどどどどうするのよコレーーーッ!?)
マミ「美樹さん!暁美さん!ワルプルギスの夜の使い魔がくるわ!」
さやか「さやかちゃん小隊了解しましたー!んじゃ、行くよ!エリー!エルザマリア!」
ハコの魔女「おっけー!」
影の魔女「御意!」
ほむら「美樹さやか!ダメっ!行ってはダメっ!」
ほむら「そんな・・・美樹さん!だめ!あなたは魔法少女じゃないの!行ってはだめ、死んでしまう!」
ほむら「・・・く、美樹さん・・・!何で・・・何であなたはいつも・・・・・・馬鹿・・・なの・・・美樹さん・・・!」
ほむら「美樹さん・・・」
ほむら「また、救えなかった・・・美樹さん・・・今回は、大丈夫だと思ったのに・・・」
ほむら「あんなに幸せそうな美樹さんを、久しぶりに見れて・・・私も、私は・・・浮かれてしまっていた」
ほむら「・・・」
ほむら「・・・たとえ、また時間をさかのぼるにしても」
ほむら「今は!全力を尽くす!ここも、私の戦場だから!」
「キャハハハハハハハ」
「エルザマリア!援護して!」「御意!」
「ティロ・フィナーレ!」
「キルシュテン殿弱いでござる―!」「当たり前でしょー!あたしは精神攻撃専門だもーん!」
「ティロ・フィナーレ!ティロ・フィナーレ!」
「キャハハハハハハハ」
「ティロ・フィナーレ!ティロ・フィナーレ!ティロ・フィナーレ!」
「ティロ・フィナーレ!ティロ・フィナーレ!」
「さやかちゃん釘バッーーーートっ!」
「美樹さんたちは回復のためいったん引いたのね!?時間を止めて対地ミサイルを使うわ!」
「花火だー」「花火ー」「花火でござる」
「もちろん録画済みだよ」 「さすがはエリー!」
キャハハハハハ・・・キャハハ」 「ティロ・フィナーレ!」
「そういえば佐倉杏子は?」「昨日の宴会でつぶれて二日酔いでござる!」「なんですって!?」
「ティロ・フィナーレ!」
「さやかちゃんパイルバンカー!」「歯車が1個はずれたでござる!」「さやかちゃんかっこいい!」
「キャハ・・・ハハ・・ハハハハ」
「ティロ・フィナーレ!ティロ・フィナーレ!ティロ・フィナーレ!」
「ティロ・フィナーレ!」 「待たせたな!佐倉杏子・・・今帰って来たぜ!」
「そういえば衛星砲は使わないんだ?」「何それ!?」「えー、一緒にハッキングして時間合わせまでしたのにー」
「着弾まで・・・あと10秒、9、8、7・・・」「ちゃんとみんな退避したでしょうね!?」
「あれ?杏子殿いなくないですか?」 「6、5、4、3、衝撃、今!」
「ギャ・・・・・・・・・・・・・」
「あれは花火じゃなかったね」「光が降ってきたでござる」「もちろん録画済み」「佐倉杏子は?佐倉杏子知らない!?」
「みんな!みんなー!」「まどか!」 「あれ!?みんな死にそうだったんじゃ・・・じゃあさっきの地揺れは?」
「ロケットランチャーがもうない・・・!」 「拙者は皆の防御に徹するでござる!」
「まだまだいけるよー!」 「マミさんは?」「ティロ・フィナーレ叫びすぎて喉枯れたって」「まだ撃ってるけど」
「エリー何これ?」「ワルプルの歯車」「すごい!落し物報酬じゃん!」「その発想はなかったです!」
「あれ?でもQBが・・・」「QB!?QB捻り潰す」 「きゅっぷいきゅっぶえッ!?」
「キャ・・・・・・・・・・・ハハハ・・・・・・・ハ」
「やれ!ほむら!」「ほむら殿!」「ほむらちゃん!」「ほむらちゃん!」「・・・・・!」「マミ、無理すんな」
「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
超巨大魔女「・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
ほむら「・・・落ちて・・・いく・・・あんなにキラキラして・・・」
さやか「あはははは、死ぬかと思ったけど・・・意外といけるもんだね・・・お腹すいた・・・」
ハコの魔女「・・・・・・明日あたりVIPにスレたてなきゃ」
影の魔女「拙者!拙者!ううううっ!」
マミ「・・・!」ヒシッ
杏子「ああ!マミ!勝ったんだ・・・!あたしたち・・・勝ったんだ!見滝原を守ったんだ!風見野を守ったんだ・・・!」ヒシッ
まどか「・・・見て、夜が・・・明ける・・・!」
さやか「まどかー、エリー、エルザマリアー、帰り何処のファミレス寄る?ジョナサン?」
ハコの魔女「ジョナサンでいいよ」
影の魔女「うう!拙者、天下分け目の戦いに、恥ずかしながら生き残ったでござる・・・!」
まどか「ちょっと高めにロイヤルホスト行きたい・・・あ、でもエリーちゃんたちの服ないね・・・」
マミあん「ZZzzz...」
その日、私はワルプルギスの夜を、運命の夜を超えた
私は・・・あの日、目の前でなくした未来を、あの日、この手からこぼれおちた過去を
いま、とりもどした
エピローグ 『百合男子と魔法使いについての考察』 上条恭介
~病室 1週間後~
上条「はあ・・・ワルプルも無事に通過して、でも結局腕は動かないままか・・・」
上条「一応足はなんとか歩けるけど・・・」
上条「ヴァイオリンはもう無理かな・・・」
上条「・・・」
上条「ま!その代り、僕にはリアルゆるゆりを目の前で見せつけてくれる幼馴染がいるからね!」
上条「捨てる神あれば拾う神あり!ヴァイオリンの神には腹パン食らわされたけど、百合神は僕に微笑んでくれているようだね!」
上条「くうう、さやかと!鹿目さんの!あのナチュラルにイチャつきあう感じがたまらない!」
上条「さやかの同性同士特有の遠慮のないボディタッチ!さやかの、鹿目さんを大切な親友として想う純粋な気持ち!」
上条「鹿目さんの、ときたま見せるじとっとした熱っぽい目!アレは確実にさやかに恋してるね!」
上条「ああ!たまらないいいいいいいい!ぬはああああ!鹿目さんッ!さやかぁぁあああああ!」ガンガンガンガン
ガラッ
看護師「上条さん!?上条さん大丈夫ですか?」
上条「はい問題ありません」ピタッ
看護師「・・・もし何かあったら、遠慮なく呼んでくださいね」
看護師(ここの病室の子は、ときたま机を叩きまくるのよね・・・・)
看護師(天才的なヴァイオリン奏者の卵だったらしいし・・・そりゃ、腕がいきなり動かなくなれば荒れもするわよね・・・)
看護師(・・・可哀想に)
ガラララ
上条「・・・」
上条「今の状態だと、おそらくまど攻めのさや受けだろう」
上条「そもそも真の百合男子は百合に受け攻めなんて無いと考えるらしいが・・・」
上条「僕はそうだとは思えない」
上条「とにかくまどさやだった場合・・・普段おとなしいが強い思いを抱いている鹿目さんが」
上条「その抑えきれなくなった想いをさやかにぶつける!」
上条「おとなしい娘が実は攻め!そのギャップがたまらない!」
上条「最初は戸惑うさやかだが・・・」
上条「そこはやはりさやかだ。大切な親友のため、無理しながらでも鹿目さんの想いを受け止めるだろう」
上条「やがて、鹿目さんを傷つけないためのお芝居が本当の愛へと変わり・・・」
上条「さやかの雰囲気から、それが偽りの愛だと薄々感づき、いつ別れ話を切り出そうかと悩んでいた鹿目さんも」
上条「本当にさやかが自分を愛しはじめてくれたことに気づいて・・・」
上条「うおおおおおぉぉぉぉおおおぉおぉおおおおおおおッ!!!!!まどさや!まどさやぁあっ!」ガンガンガンガンガンッ
ガラッ
看護師「上条さん!?やっぱり上条さん・・・」
上条「もーまんたいです」ピタッ
看護師「・・・本当に、何かあったら、遠慮なく、呼んでくださいね」
ガラララ
上条「・・・」
上条「ふつうのさやまどの場合・・・あのイチャついてるさやかがじつは本当に鹿目さんに触りたくてイチャついているパターンが考えやすい」
上条「それもそれで十分美味しい!・・・いささか食傷気味だが、しかしまさか、リアルでこんな状況に遭遇できるなんて思ってなかったからな!」
上条「だが、ここはあえて、食傷気味のさやまどに対するアンチテーゼである、まどさやではなく、1周回って、やはりさやまどがいいんじゃないか・・・?」
上条「元気一筋パッと見ボーイッシュだが実は乙女系、さらになにやら勘が鋭いさやかのことだ」
上条「ふとしたことで、鹿目さんの想いに気づいてしまうだろう」
上条「だが、自分はそういう趣味がないからと、鹿目さんの告白タイミングをことごとく潰してしまう」
上条「やがて鹿目さんは、さやかが自分を避け始めていること、そしてその理由に気づいてしまい・・・学校を休みがちになってしまう」
上条「それに対して、さやかも自分と鹿目さん関係について悩むだろう」
上条「そして鹿目さんのことを考えていくうちに、やがて、とあるひとつのことに気づいてしまう!」
上条「もしかすると、自分も鹿目さんのことが好きなのではないか」
上条「それなのに、自分は鹿目さんの同性愛的な側面を毛嫌いし、いまは鹿目さんは学校にすら来なくなってしまった」
上条「居ても立ってもいられなくなったさやかは鹿目さんの家に押しかけ、嫌がる鹿目さんの部屋に半ば強引に押し入ってしまう」
上条「・・・そのへやはさやか一色の部屋だった」
上条「鹿目さんはさやかを想うあまり、いままでのさやかとの思い出の品や、さやかの写真の数々を部屋中に飾っていた・・・」
上条「それを見られて絶望する鹿目さん。もうお終いだ、さやかに、自分が変態だったことが知られてしまった」
上条「でもさやかはそれらの品々について何も言わずに、鹿目さんを抱きしめて謝罪する」
上条「いままで鹿目さんを避けてしまってすまなかった、本当は自分も自分も鹿目さんが好きだったんだ、と」
上条「思いもよらぬ告白に鹿目さんは呆然とするしかなく・・・」
上条「自分から告白することはあっても、まさか、さやかから告白されるなんて考えたこともなかったから・・・」
上条「鹿目さんも今までためこんできたさやかへの想いをぶちまけるように告白し、やがて二人は強く抱き合って・・・」
上条「うおおおぉぉおおおおッ!さやまどッ!さやまどぉぉぉぉぉっ!」ガンガンガンガンガンッ
上条「ん?」ピタッ
上条「・・・」ニギニギ
上条「なーんだ手が動くじゃないか」
上条「ヴァイオリンでも弾くかな」
上条「・・・ってヴァイオリン無いじゃないか」
上条「そういえば、さやかがヴァイオリンどうのこうの言ってたな」
上条「さやかと鹿目さんに持ってきてもらおう!」
上条「うーん、さやかは本当に最高の幼馴染だな!」
上条「指も動くようになったことだし、ナースコール連打しよう」ダダダダダダダダダダダダッ
~放課後 屋上~
さやか「うーん!風が気持ちい!」
まどか「ティヒヒヒヒヒヒ」
ほむら「そういえば、志筑仁美はどうなったのかしら・・・?さすがにもう退院してるでしょう?」
ハコの魔女「」ギクッ
影の魔女「どうしたんでござるか!?キルシュテン殿?」
さやか「ああ、仁美?なんか、よくわからないけど今エジプトにいるらしいよ?」
ほむら「は?」
さやか「詳細は知らないけど、今朝あたしとまどかのところに手紙が来たんだ」
まどか「いろんな人が写った写真が一緒に入ってたよ」
影の魔女「拙者、写真のことは聞いてないですよ!?」
さやか「だってエルザマリア、英語で書かれてるーって言ったら・・・」
ハコの魔女『読めない文字に興味なんてないでござる、拙者、早朝鍛錬に行ってきます!』
影の魔女「せ、拙者の声が!?」
ハコの魔女「録音したんだよ~」
まどか「すごい!エリーちゃんのハコすごい!」
ほむら「器用なものね・・・」
ハコの魔女「あと、その写真だったら、一応スキャンしといたけど?」
ほむら「・・・見せてもらいたいわ」
ハコの魔女「よいしょ」
まどか「そうそうこの写真!時代錯誤な学ランの男の子と、変なお爺さんと、タワーな髪型のお兄さんと」
さやか「あと、このアラブ系の外人さんと、仁美の抱っこしてる、このぶっさいくな白黒のワンちゃん!」
ほむら「・・・・・・え」
さやか「手紙の内容はねー何か英語で書かれてたからよくわかんなかった」
ハコの魔女「・・・ドイツ語なら、あたしもでも読めたんだけど」
影の魔女「正直、魔女文字以外の言葉がそんなに読めるだけでもすごいです。拙者もゲームがなければ、日本語なんて読めなかったでござる」
まどか「私もよくわからなかったけど、エンプレス・グリーンがどうのこうのとか、DLOさんがどうのこうのとか書かれてたよ」
ほむら「・・・そう、彼女も彼女で何か大きな運命に巻き込まれているのね・・・」トオイメ
~♪
さやか「あ、電話??恭介からだ!」
ハコの魔女「盗聴録音準備スタンバイ!」コソコソ
影の魔女「なんと、上条殿からですか?ここはオクチチャックのジツでござる!」
まどか「何だろう・・・もしかして手が治ったとかかな!?」ワクワク
さやか「んーな奇跡起きるわけないでしょーまどかはかわいいなー」ウリウリ
まどか「ウェヒヒヒヒヒ」
さやか「・・・・・・はいもしもしー!さやかちゃんだよ!」
~END~

