「私ね、お兄ちゃんの事が好きだった」
「ずっとずっと、うんと小さな頃から」
「結構アピールしてるつもりだったんだけどな」
「でもお兄ちゃんは気付いてくれなくて──うぅん、それとも気付かないフリをしてたのかな?」
「覚えてる? 私が小学校五年生のとき。お兄ちゃんと一緒にお風呂入ったよね?」
元スレ
妹「お兄ちゃん結婚おめでとう」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1327665763/
「覚えてない? ふふ、そんなわけないじゃん。お兄ちゃん私のお尻におち○ちん擦り付けてイッてたよね?」
「え? 私が分かってないとでも思ったの? 私が小さいからって、知らないと思ったんだ?」
「おバカ」
「知ってたよ。全部全部」
「その日から、お兄ちゃんよく私の部屋に来たよね?」
「私をうつぶせに寝かせて、お尻脱がせて──猿みたいに腰振って。出すだけ出して部屋に戻って」
「私のこと、そんな風にしか見てないから気付かないんだよ。私の気持ちに」
「ちゃんと気付いて、私の思いを聞いてくれていたら。きっと今頃は──」
「お兄ちゃんがいけないんだよ? 私のことなんて、考えてくれてない」
「いつだってそうだったよね。最初もそう」
「ビックリしたんだからね。お兄ちゃんが突然部屋に来て、『脱いで』なんて言うから」
「暫くお兄ちゃんが来てなかったからどうしたんだろうと思ってたのに、まさかそんなこと考えてたなんて」
「妹とエッチしたいなんて。私、そんなに魅力的になってた? そりゃ、中学生になってたし、胸も結構あったからね」
「あの時、お兄ちゃん初めてじゃなかったよね? 分かるよ。だってなんか手馴れてたし。気持ちよかったし」
「キスのし方がやらしかった。私キスも初めてだったのに、お兄ちゃん舌絡めてきて、とっても興奮したんだよ?」
「エッチは、とっても気持ちよかった。お兄ちゃん私が処女だって信じてくれなかったよね」
「処女なのに気持ちよくなるなんて変だ──って」
「毎晩お兄ちゃんのこと考えながらオ○ニーしてたんだから、当たり前じゃん」
「そんなこと、あの時は恥ずかしくて言えなかったんだけどね」
「本当だから」
「だから私、お兄ちゃんしか知らないよ」
「嬉しい?」
「キスも、セッ○スも、もちろんフェラも、全部お兄ちゃんだけ」
「私の胸を触ったのも、私のあそこをいじめてくれたのも、お兄ちゃんだけだから」
「カタチはどうあれ、私はお兄ちゃんに愛してもらって、相思相愛になれたと思ってた。でも」
「お兄ちゃんはそうじゃなかったんだね。彼女がいた」
「彼女がいるくせに妹とセッ○スする背徳感に燃えてたんでしょ?」
「そうだよね。絶対そう。絶対、絶対、絶対そう」
「だって、あの女が泊まりに来た日に私が夜這いをかけたら、お兄ちゃんやめろって言いながら、私の口で気持ちよくなってたよね?」
「あの時ぴゅっぴゅしたのが、一番量が多かったよ」
「お兄ちゃんって意外とマゾだもんね?」
「ぴゅっぴゅしてって私がお願いすると、すぐに気持ちよさそうな顔してイッちゃうし」
「でも、そんなお兄ちゃんも好きだよ? だからいつも頑張って飲んであげてるんだから」
「お兄ちゃんは褒めてくれなかったけど」
「あとさ。ずっと気になってたんだけど、どうして彼女にはゴムをつけるの?」
「それって、あの女が大切だから?」
「私は子供ができても堕ろせばいいとでも思ってたんでしょ?」
「いっつも中出しだったし。最初のときから──ずっと。それとも単に、妹とするときに生だと興奮するから?」
「お兄ちゃんのことだから、きっとそうだよね。変態だもん」
「よく今までデキなかったよね。相性が良いのか悪いのか、わかんないね? うふふ」
「でも、エッチの相性は抜群だったよね」
「お兄ちゃんのはカリが大きくて──あ、『のは』っていっても、お兄ちゃんのしか知らないよ?」
「嘘じゃないよ」
「ここ──膀胱の辺りかな? この辺を引っ掛かれるとね、ビリビリッって頭に白い電気が走るんだけど」
「気持ちよくって、すぐにイッちゃうの。お兄ちゃんもだよね? 彼女より私の方がイクの早いって言ってたもんね?」
「それともそれって、ゴムをつけてるせいだった?」
「彼女と生でした時と私と、どっちが早かった?」
「ふふ、冗談だよ。私知ってるもん、彼女と生でした事ないんだよね? させてくれなかったの?」
「でも、てことはさ。生でエッチしたことあるの、私だけなんだね。じゃあ中出しも?」
「そうなっちゃうよね──えへへ。ちょっと嬉しいカモ──」
「──なんて、喜ぶわけない」
「私はお兄ちゃんだけなんだよ?」
「お兄ちゃんしか知らないの」
「私はあの女とは違う。私はお兄ちゃんだけ」
「わがまま言っているの分かるよ。でも、私はお兄ちゃんに尽くしてきたつもり」
「なのに、お兄ちゃんはあの女と結婚するんだね」
「別にいいよ。法律だから」
「私とお兄ちゃんが結婚できないのは、この社会のルールだから」
「でも、私と一緒に居ることができないって、どいうことなの?」
「──いい加減答えてよ」
「妹と恋愛しちゃいけないなんて、妹と一緒に住んじゃいけないなんて、法律には書かれてないよ?」
「そんなの、近親姦を悪し様に見る輩が世間で口走ってるだけでしょ?」
「私たちは違う。あんなに愛し合ってた」
「毎日親に隠れてキスしたよね。それは、愛してたからだよね?」
「デートして、プレゼントまで贈ってくれたよね? ホテルに行って愛し合った」
「まるで彼女みたいに」
「うぅん、私はずっとそう思ってた。お兄ちゃんの彼女だって」
「あの女と同じ──うぅん、それ以上の」
「私はね、あの女は生贄[スケープゴート]だって思ってた」
「私との関係を両親や世間に隠す為の」
「でも違った。あの女が本命だった。私はただの遊び」
「どうして? 私に好きって言ってくれたことは、嘘だったの?」
「ただ私を喜ばせたかっただけ? 私が喜べば、私がエッチさせてくれるって思ったから?」
「──もういいよ」
「私はもう、分かっちゃったから」
「例えお兄ちゃんに彼女がいなくたって。私としかエッチしてなくったって」
「お兄ちゃんはきっと、私を選んではくれなかったから」
「それは社会とか世間が批判するからじゃない」
「お兄ちゃんには、もっと好きな子がいるんでしょう?」
「知ってるよ。私」
「それは、『背徳』って、言うんでしょ?」
「お兄ちゃんは背徳に恋をしていたんだ」
「私じゃなく、あの女でもなく」
「私もあの女も、結局は背徳に対する生贄でしかなかったんだ」
「いい気味だね。うふふ」
「──もうすぐ、あの女が来るよ」
「全部バラしたから」
「私が隠し撮っていた写真や動画を全部全部。全部、送ってあげたから」
「だからもうすぐ、殺しにくるよ」
「あの女嫉妬深いもんね。お兄ちゃんのこと大好きだったもんね」
「私が目の前で殺されたら、嬉しい?」
「嬉しいよね。お兄ちゃん背徳大好きだもんね」
「大丈夫だよ。その次に大好きなあの女には、私、一切手を出さないから。だから安心して?」
「じゃあ、最後にエッチしよっか」
「見せ付けてあげようよ。私たちがどれだけ相性がいいか」
「そうしたらあの女も、きっと喜んで私を殺してくれる」
「ねぇ、お兄ちゃん?」
「ねぇ」
「どうして返事してくれないの?」
「もしかして、死んじゃった?」
「死んじゃったの? お兄ちゃん──あぁ──」
「取り返しのつかないことしちゃった」
「うふふ」
「取り返しのつかないことって、興奮するよね」
「背徳──うふふ。やっぱり私、お兄ちゃんの妹だね。一緒。一緒。嬉しい、嬉しいな」
おわり。