なにを期待したんだい?腹筋じゃないぞ、腕立て伏せだ
元スレ
姉「弟はえっちぃ姉ちゃんの方が好きなんだぁ」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1232345555/
姉1「弟はえっちぃ姉ちゃんの方が好きなんだぁ」
弟「そ、そんな事ないよ!姉1ちゃんの方が……」
姉2「そう……あの言葉は嘘だったのね……」
弟「姉2ちゃん!?なんでここに?」
こんなんかと
姉1「たった今私の方が好きって言ったんだし、えっちぃ姉ちゃんは部屋に帰りなよ」
姉2「そ、そんな……わたしは弟のためにあんな事やこんな事をしたのに……」
姉1「帰れよ」
弟「そうだ、帰れ帰れ」
姉2「……さよなら」
姉2「わたしって、やっぱりちょっと暗めの性格だからダメなのかな……」
姉2「あんなに可愛がってたのに……昨日だって……」
姉2「もう一度、話してみようかな」
弟の部屋
コンコン
弟「ん?誰?」
姉2「わたし……入るよ……」
弟「あ、今は無理、帰れ」
姉2「少しだけでいいから……」
弟「無理だっての、帰れよ」
姉2「わたしの事、やっぱり好きじゃないの?」
弟「うるさいよ」
姉2「……そ、そっか……残念だなお姉ちゃ」
弟「うるせぇっての!」
姉2「……」
姉2「そうだ、姉1ちゃんと話し合えば、弟だって理解してくれるかも……」
姉2「姉1ちゃんの部屋に行ってみよう」
コンコン
姉2「あれ?寝てるのかな?返事がないなぁ……」
コンコン
姉2「女同士だし、入っても大丈夫だよね
ガチャ
姉2「姉1ちゃん起きて……え……?」
姉2「あれ?いない……出かけたのかな?玄関に靴あるか見に行ってみよ」
姉2「しっかし、うちの階段って段差が高いなぁ……」
ドン
姉2「え……?あ、落ち……」
病院
医者「一命は取り留めたものの、打ち所が悪かったようで……」
弟「ど、どういうことだよ!」
医者「まあ、植物状態ですが、この程度で済んだのは本当に奇跡ですよ」
弟「じゅざけんなよ!あんた医者だろ!治せよ!」
医者「……私は忙しいのでね、失礼」
姉1「あんた演技下手すぎ」
弟「そうか?でもこれで邪魔者はいなくなったんだし、いいじゃないか」
姉1「そうね、じゃあ帰りましょうか」
17 : 以下、名... - 2009/01/19(月) 15:44:17.71 WhidpsPj0 9/123ここまでがOP
ここから本編
ってゲームをやりたいんだけど誰か知らない?
自宅
弟「しっかし、姉2もウザかったけど、いなくなったらいなくなったで色々とつまんねえな」
姉1「そうだね、なんか攻撃対象がいなくなったって感じ」
弟「……ちょっと疲れたし、部屋に戻るよ」
姉1「え?あ、うん……そうだ、夕飯は何食べたい?」
弟「なんでもいい」
姉1「それが一番困るんだって……ってもう行っちゃった」
弟の部屋
弟「よく考えたら、姉1ちゃんの方がウザいなぁ……姉2ちゃん、帰ってこないかなぁ」
弟「病院に行って、何か方法がないか聞いてみるか」
医者「無理ですね」
弟「本当に何も方法はないのかよ」
医者「……私も人間ですから」
弟「…………」
医者「私はやりたくありませんが、人の道を外れたような方法なら」
弟「kwsk」
医者「姉2さんの脳は生きてます、ということはつまり、脳を移植すればあるいは」
弟「じゃあそれをやろう、今すぐニダ」
医者「移植する器がありませんから、それに拒絶反応等も考えると……」
弟「器ってどういう物があればいいんだ?」
医者「……漫画の話ですが、馬の脳をヒトに移植したりしてましたね」
弟「ほうほうそれでそれで?」
医者「まあ、ああいうのは無理だとしても
親族くらいの人間ならピッタリとハマる人もいるかもしれません」
弟「親族……ね」
医者「さて、今日はもう遅いし帰りなさい」
弟「親族ねぇ……」
姉1「さっきから難しい顔して、何考えてるのさ」
弟「あ、いやちょっと学校の宿題で……」
姉1「あんた学校行ってないじゃん」
弟「…………」
姉1「ほんと学校くらい行きなさいよ、もう甘やかしてくれる姉2ちゃんだっていないんだから」
弟「…………はぁ」
姉1「ため息つきたいのはこっちだよ、学校であんたの事聞かれた時とかすごく困るんだからね」
弟「部屋で考えるよ……」
姉1「どうせゲームするだけでしょ」
弟「…………」
弟「また病院に行ってみるかな」
医者「今日は何の事について聞きにきたんですか?」
弟「いや、その……昨日の話の続きですけど、器ってどういう状態がベストなんですか?」
医者「まあ、健康であることだね」
弟「ですよね」
医者「何を考えているかはわかりませんが、妙な事はしない方がいいですよ」
弟「い、いや別にそんな」
医者「現実を受け止め、受け入れる事が大切です、今日はもう帰れ忙しいんだ」
弟「暇そうにフリーセルやってたくせに……」
弟「姉1ちゃんの体に姉2ちゃんが入ればなぁ」
弟「でもあの医者は協力してくれないだろうし」
弟「あの医者をどうにかして丸め込んで、姉1ちゃんを病院に連れてく方法を考えないと」
病院
医者「またあなたですか、今日も一昨日の続きですか?」
弟「まあ、簡単に言うとそんなとこです」
医者「諦めなさい」
弟「……これを見てください」
医者「通帳?ほう、すごい額ですね」
弟「これ全部あげるんで、やってもらえませんか?」
医者「……私は医者だ……だが、医者である前に人間だ」
弟「ってことはつまり?」
医者「喜んでやらせてもらおう」
弟「じゃあ、器について一緒に考えてほしいんだけど、健康な人をどうにかできないかな?」
医者「どうにか……と言いますと?」
弟「つまり、健康な人をここに連れてきて、眠らせたりしてその間に姉2ちゃんの脳を」
医者「……まあ、あなたが連れてこれるんなら、仕方ない協力しましょう」
弟「じゃあ連れて来れそうだったら連絡入れます」
弟「作戦1、見舞いという名目で連れてく→当て身→麻酔→手術」
弟「作戦2、健康診断→麻酔注射→手術」
弟「作戦3、散歩→当て身→救急車→麻酔→手術」
弟「どれがベストかな……やっぱり3……」
弟「でも救急車であの病院に運ばれると決まったわけでもないしな」
弟「散歩→当て身→病院に運ぶ……をやればいいのか」
弟「姉1ちゃん、たまには姉2ちゃんの見舞いに行かない?」
姉1「やっぱりあんた、姉2ちゃんが恋しいのね」
弟「い、いやそうじゃなくて、一応姉弟なんだし、見舞い行かないと不自然だろ?」
姉1「引き篭もりのあんたが見舞いに行く時点で不自然極まりないんだけどね」
弟「…………」
姉1「ほら、都合悪くなるとそうやってすぐ黙るのがダメなのよ」
弟「…………」
姉1「でも、弟の言う事も一理あるね、明日のお昼に行こっか」
弟(……勝った)
弟「もしもし、明日の昼ごろに行きます ガチャ」
弟「明日は失敗できない……」
「昨夜未明、この一軒家から叫び声が聞こえると通報を受け警察が駆けつけたところ
男性が刃物のような物で数箇所刺され、死亡しているのが発見されました
事件発生から、被害者の姉は失踪しており、警察は重要参考人として消息を追っています
以上、お昼のニュースでした」
41 : 以下、名... - 2009/01/19(月) 16:34:19.35 WhidpsPj0 19/123書こうと思ってスレ開いたわけじゃないからgdgdになってたし
打ち切られたようです
打ち切られなかった場合
姉1「ほら、起きなさい、そろそろ出かけるよ」
弟「あ、あと2分」
姉1「じゃあ2分で着替えなさい」
弟「…………」
姉1「じゃあ行こっか」
弟「はい……」
姉2の病室
姉1「黙祷」
弟「いや、まだ死んでない……」
姉1「…………」
弟「白いハンカチかけんなよ」
姉1「つまんない帰ろうよ」
弟「え?あ、うん」
ドスッ
姉1「え…………?」
パタ
弟「先生、お願いします」
医者「よし、手術室に運ぶぞ」
医者「さて、今から手術を始めるわけだ、出てってもらおう」
弟「ま、まあ当然だよな」
医者「おそらく、長期戦になるだろうから家に帰ってても」
弟「いや、待ってます……PSP持ってきたし」
医者「…………」バタン
弟「ふう、緊張してきたな……」
2時間後
弟「PSP飽きたしDSでもやってよう」
4時間後
弟「さて、ワンダースワンでもやるか」
6時間後
弟「Zzz」
?時間後
弟「……手術室のランプが消えた……終わったのか?」
ガチャ
弟「せ、先生、お疲れ様です」
医者「…………」
弟「ど、どうしたんですか?あ、さすがに疲れましたか」
医者「…………失敗した」
弟「……え?」
医者「二人とも、亡くなったよ……」
弟「……い、意味わかんねーよ」
医者「やはり、医者だって人間であるべきだったんだ……中に入るといい」
弟「…………」
弟「うわあああああああああああああああああ」
True End
じゃあ>>53から勝手に続き書く、あれだったら言ってくれよ
弟「俺、本当バカだ。ずっと引き込もってて……」
弟「中学校にも全然行ってないし」
弟「今年でもう中三……受験生なのに……」
弟「俺、無くしちゃった……」
弟「ずっと、俺のことを最後まで気に掛けてくれた人達を……」
弟「俺が……」
――――殺した……――――
弟「……俺、どうしたら良いんだよ」
弟「誰もいなくなっちまった……」
弟「父さんも母さんも、ずっと前に死んじまって。姉ちゃん二人だけだったのに。」
弟「最後の家族も……俺が……」
弟「………償えるのか?」
弟「姉ちゃん達には、死んだら絶対に謝ろう」
弟「……引き込りもやめる」
弟「……エロゲも全部捨てる」
弟「プロバイダーも解約する」
弟「PS3もぶっ壊す」
弟「勉強もする、家事もやる。高校だって……ちゃんと行く」
―――だから
――――――姉ちゃん
そして二年の月日が流れた
友「弟!!今日帰りゲーセン行こうぜ!!」
弟「あっ、ごめん友。俺今日野暮用があってさ………」
友「あっ……そういえば今日だっけ?……お前の姉ちゃん達の死に日……」
弟「うん、だからゴメン。今日は色々と忙しいんだ。また今度行こうぜ」
友「あぁ、気にすんな。じゃあな」
弟「おうw」
弟「ふぅ………」
姉達があの日、病院の手術室で息を引き取ってから二年が経った。
俺はこの春、高校二年になろうとしている。
必死に頑張って勉強した。
学校にも、吐きながら通った。
勉強の遅れを取り戻すことは容易かった。
しかし、地元の進学校を目指すとなれば話は別。
中学の奴らに追い付くことは出来ても、真剣に高校受験を目指している奴らに追い付くのは至難の技だった。
でも、諦めないでやってこれた。
それは一重に、あの二人のお陰だったと思う。
あの二人を喜ばせたい……いや、違うな。
二人を死に追いやった罪から逃げたかったんだ。
弟「こんな俺を……姉ちゃん達は許してくれるのかな?」
弟「姉ちゃん、久しぶり。お正月以来だね……」
弟「長い間を開けてごめん。ちょっと色々忙しくて……」
弟「………」
弟「姉ちゃん、ごめんなさい……」
弟「俺、ずっと、悪い子で、我儘で、ガキだった……」
弟「ほんとに……ごめん」
弟「これ、姉ちゃん達が大好きだった餡蜜。二つあるから、仲良く食べてな……」
弟「ごめん」
口から出てくるのは謝罪の言葉だけ。それ以外の言葉を口にする権利は、俺にはまだ無いと思ったから。
きっと無い。これから、言えるようになるのかも、分からない。
弟「ふぅ、帰るか」
住職「おい、君」
弟「はい?どうかしましたか?」
住職「君、何かおかしいところはないか?」
弟「は?」
住職「体が怠かったり、寝てるとうなされたり」
弟「? ないですけど?」
住職「そうか、いや、気にしないでくれ。―――それはそうと」
住職「随分と熱心に拝んどったが……」
弟「二人の姉の、墓なんです」
住職「……そうか、なるほど」
弟「それじゃあ……失礼します」
住職「ん?あぁ、気を付けてお帰り」
弟「はい」
住職(そうか、姉か……まぁ大丈夫のようだし、放っておいても問題ないじゃろう……)
弟「なんだったんだ?あの人、なんか怖いな」
弟「まるで俺が、何かに憑かれてるみたいな」
弟「……ははは、姉ちゃん達かも、な」
弟「二人に殺されるのなら、それも良いのかもしれない」
弟「でも、せめて、その前に謝らせてくれるのかな………」
弟「はぁ、今日もまた一人……」
弟「姉ちゃん、会いたい、な………」
弟「ご飯食べる気にならないや………」
弟「寝よ、もう、なんだか疲れた」
そして、彼女達は、現れた
?「あとは自分達の目で見て確かめなさい。期限は三日、延長はありません」
?「……私は、すぐにでも〇〇〇〇〇」
?「私もです」
?「駄目です。規則ですから。それから貴方たちの意志がこの五日間でどう変わるか、私は期待しています」
?「……あり得ません」
?「………」
?「そうですか……では……」
?「………」
?「………」
?「変更はしませんし出来ません。ただ、最後に暖かな姉弟を演じてみるのも悪くはないと、私は思います。
では―――――」
凄く懐かしい夢を見た。
どんな夢だったかなんて覚えてない。
だってそれが“夢”だから。
長い間夢見た何かが、そこにあった。
弟「………もう、朝か」
弟「なんだか、すっごく懐かしい匂いがする」
姉1「…………」
弟「…………」
姉1「………久しぶり」
弟「!!!!!!!!」
姉1「思ったより―――いいえ、私達がいたころよりも片付いてるわね」
弟「………」ワナワナ
姉1「それに冷蔵庫も覗いたけど、アンタもしかして自炊してるの?」
弟「………なんで?………なんで姉さんが?」
姉1「……なによ?いちゃ悪い?私達の家よ、ここは」
弟「………もしかして、姉2も……」
姉1「アンタに朝御飯食べさせてあげるんだって、いまキッチンよ」
弟「嘘……じゃ、ないんだ、よね?」
姉1「なに?前みたいに揉んでみる?私の胸でも(どうせ何も変わってないでしょ、盛りの付いた猿が………)」
弟「…………」
弟「ねぇ……ちゃぁーん……グスッグスッ」
ギュウッ
姉1「あっ//バカ//なにするのよ!!」
弟「ゴメンッ、ゴメンッ、でも……俺、ずっとグスッ、謝りたくて。姉ちゃん達に、酷い事ばっかりしてたの………」
姉1「!? 今更謝ったって!!………遅いわよ……」
弟「うぅグスッ……でもっ、ほっ、本当にグスッ、ゴメンなさ、いグスッ」
姉1「………知らない」
弟「でもっ、帰ってきてくれて……これで、俺、謝れた。許して貰えないだろうけど…謝れたからグスッ」
姉1「ふんっ、知らないわ。そんなの」
弟「………」
『ああっん……たすけてぇ!!姉1!!』
弟「!? 今の声………」
姉1「姉2よ。まったく、何をしてるんだか」
姉2「姉1!!弟に朝御飯作ってあげたいのに!!全然触れないよぉ……。冷蔵庫も開けられない……」
姉1「アンタ、なにも聞いてなかったの?」
姉2「え?」
姉1「アイツが言ってたでしょ、私達が触れれるのは弟だけだって……」
姉2「えっ、それじゃあ弟に作ってあげられないよぉ……」
ガバッ
弟「……姉ちゃん!!」
姉2「えっ!?なに!?弟?いきなりそんな///」
弟「ゴメン、本当にごめんなさい……」
姉2「えっ、あ、あははははwどうしたの?いきなり」
弟「夢、みたいだ。また、三人で、この家にいるなんて……姉ちゃん……」
姉1「…………」
姉2「…………」
一日目
弟「―――♪―――♪」
姉1「ねぇ、アンタ。なんでそんな適応してんの?」
弟「ん?どうしたの?姉ちゃん」
姉1「だ・か・ら!!私達幽霊なのよ!?どうしてそんな簡単に受け入れてるのよ!?」
弟「……だって、本当に、二人に会いたかったから」
姉2「………」
弟「ずっと、俺のこと大切にしてくれてた姉ちゃん達に、会って、謝って、………」
姉1「私は許さない!!」
姉2「姉1……(コイツ……私を殺そうとしたくせに……)」
姉1「絶対に許さないから!!今も、仕方なくここにいるだけなんだから!!」
弟「それでも!!……俺は嬉しい」
弟「朝飯は俺が作るから」
姉1「………ふんっ」
姉2「姉1ちゃん……」
弟「――♪―――♪」
ジュー ジュー ガチャ ガチャ
姉1「!?」
姉2「ほえー……」
弟「――♪―――♪」
姉1(こいつが、料理するなんて……)
姉2(凄く手際が良い、ずっとしてたんだろうなぁ)
弟「よし、はい。簡単なのしか出来ないし……その……姉2より美味しくは作れないけど……」
姉1「!?」
姉2「凄く……美味し……そうだね」
弟「へへへwそうかなぁ///」
弟「食べてみて……くれる?」
姉1「ふっ、ふんっ!バカじゃないの!?私達は死んでるのよ!!ご飯だって食べられないし、体にも触れられないの!!」
姉2「あっ……そういえば……」
弟「ごっ、ごめんね、姉ちゃん。なんか1人で張り切っちゃって……」
姉1「誰のせいだと思ってんのよ………」
姉2「………」
弟「………ごめん」
すたっ
姉1「えっ?ちょっ、ちょっと!?それどうするのよっ!?」
弟「姉ちゃん達が、食べられないなら、俺も食べない」
姉1「!? なに言ってんのよ!?また思ってもみないことをっ!!」
姉2「そうだよ、私達は気にしなくていいから、弟は食べて?」
弟「いや、俺も、食べない。絶対に」
姉1「ばっ、バカ!!食べなさいよ!!そんなの続くわけ無いでしょ!?」
姉2「そうだよ、お腹減って死んじゃうよ……!?」
姉1「………」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
?「本当に、弟を呪うんですね」
姉1「はい、アイツ……絶対に許さない。ねっ?姉2」
姉2「えっ!?あぁ……まぁ……」
?「分かりました。
ではこれから二年間、貴方たちは下界を見ることが出来ませんが、よろしいですか?」
姉1「はい」
?「人を呪うということは、貴方も呪われるということです。
輪廻から外れても後悔はしませんね?」
姉1「はい」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
姉1(私は……弟を呪い殺すのに、なんで心配なんか……)
姉2「………」
弟「うん、じゃあ捨てるのも勿体ないし……」
チンチーン
姉1「!?」
姉2「!?」
弟「ははw仏壇に味噌汁とご飯と秋刀魚の開きってシュールだねw」
弟「あれ?姉ちゃん達、どうかした?」
姉1「えっ……なに?これ?」
姉2「これって……もしかして!?」
弟「えっ?えっ?なに!?」
姉1「………」
姉2「グスッ……グスッ……グスッ」
弟「姉2、どうしたの?何かまずいことした?」
姉2「……グスッ、ちがうのぉ。弟の…グスッ、作ってくれたご飯……しゅごく、あっ噛んじゃったよぉ……」
弟「もしかして、仏壇に備えたら食べられるのかな?」
姉1「………」
姉2「……ありがと、ね」
姉1「………」
弟「あの、姉1はどうだった?」
姉1「ふっ、普通よ!?姉2の御飯の方が美味しいわっ!!」
弟「あぅ、ゴメン。今度はもっと……」
姉1「良いから!早くアンタも食べなさい!!私達は食べれたんだから!!」
弟「あっ、でも今日は良いや。もう時間ないし」
姉2「えっ?どこかに出かけるの?弟……」
弟「ん?まぁね。これから学校なんだよ」
姉1姉2「!…」
姉1「アンタ!?高校いってんの!?」
弟「えっ?まぁ、うん」
姉2「どこっ!?」
弟「一応、姉ちゃん達と一緒なんだ……へへっ//」
姉2(一体どうなってるの……)
姉1(私達が知らない二年間になにがあったのよ……)
弟「それじゃあ……その、着替えてくるから、姉ちゃん達は、家にいてね」
姉1「………(私達が知らない間に……コイツは……)」
姉2「………(もしかして、ずっと頑張ってたのかなぁ……)」
姉1「………」
姉2「………どうしよう、姉1」
姉1「そっ、そんな事言ったって、私は………。そっ、それに!!アイツも今は反省してちょっと真面目なフリしてるだけよっ!!」
姉2「私達の高校……ちょっと勉強したぐらいじゃ入れないよぉ……」
姉1「あぅ……」
姉2「それに、弟は中学の時、学校に行ってなかったんだよ?」
姉1「………」
姉2「きっと……すっごい頑張ったんだよ、ね」
姉1「………」
姉2「それなのに、私達なんて……」
姉1「……グスッ……グスッ、そんなこと言ったってぇ!!知らない!!知らないもんっ!!」
姉2「姉1………」
姉1「弟が努力してたのなんて知らない!!見てないもんっ!!
私が知ってる弟は……グータラで、自分勝手で、全然努力しない、駄目な奴だったもん!!!!」
姉2「………」
姉1「………」
弟「どっ!?どうかしたの!?姉ちゃん達!!」
姉1「うぅ……」
姉2「あっ、なんでもないのって、弟………」
姉1「!?」
弟「えへへwどうかな?自分では着慣れてきたつもりなんだけど………」
姉1「はぁ………」
姉2「弟……凄く、似合ってるよ。本当に、私達の高校に、合格してくれたんだね………」
弟「………うん」
姉2「ありが、とグスッ。本当にありがと、ねグスッ」
姉1「………」
弟「じゃあ……俺は行ってくるから、絶対、ここにいてくれよ……。頼むから、急にいなくなったりしないでくれ……」
姉2「うん、大丈夫だよ。私達は留守番してるからね」
姉1「……さっさと、行きなさい!!遅刻するわよっ!!!」
弟「あっ……うん。それじゃ……」
ガチャ
姉1「………」
姉2「……姉1、私やっぱり……」
ガチャ
姉1姉2「!?」
弟「絶対、いてね?」
姉2「あははw大丈夫だから、弟は行っておいで」
弟「あっ、うん。ごめん……」
ガチャ
姉1「………」
姉2「弟、可愛いね……」
姉1「………」
姉2「すっごく、可愛い……や」
姉1「うぅ……」
スー
姉2「あっ、姉1!どこ行くのよー!!」
姉1「絶対、私がっ!アイツの化けの皮を剥がしてやるんだから!!」
姉1「私の学校ってことは、ここからバスね」
姉1「ギリギリ、間に合うか間に合わいかくらいだ」
姉1「アイツの事だから、きっとのそのそ歩いてるはず……」
姉1「飛べるって便利だなぁ、やっぱり幽霊も捨てたものじゃないかも……」
姉1「アイツは、どこだろ?」
姉1「!? あっ!!」
弟「はぁ……はぁ……」
姉1(走ってる……)
弟「!?」
姉1「あっ、バス着ちゃった!!あれに乗らないと絶対に間に合わないよ!!」
姉1「あー、絶対に間に合わないや」
弟「ちく………しょう……」
ダーッ
姉1「アイツ……」
姉1「……うん」
ビュー
姉1「ちょっと!!バカ運転手!!とまりなさいよ!!」
姉1「聞こえないの!!ねぇ!!まだ、人いるじゃない!!」
姉1「あー、もう……」
――――私の弟がまだ乗ってないのよっ!!!!
ブロロロ
弟「………」
姉1「あぅ、ごめん。私達のせいだよね」
弟「………」
姉1「ごめんね、弟は頑張ったのに」
弟「………」
姉1「駄目だ……恥ずかしくて弟の前に出ていけない……」
ピッ
弟「もしもし、友か?」
弟「すまん、今日遅れるわ……あぁ、うん。そうか、サンキュー」
弟「はぁ、なにやってんだよ。俺……」
弟「真面目になるって誓ったのに……」
弟「はぁー、皆勤消えちまったな……」
弟「でも、今日は、いいか」
弟「姉ちゃん達、なにが好きなんだろ?俺が作ってやらなきゃ……」
弟「うん、今日はご馳走だな」
姉1「弟………」
とぼとぼ
弟「………」
姉1「どうしよう……学校まで付いてきちゃった……」
ガラガラ
弟「遅れてすいません」
教師「おっ、弟が遅刻か?珍しいな。どうしたんだ?」
弟「えっ……その……」
姉1(私達が変な話したから……ごめん、弟)
弟「ちょっと良い夢を見たんで、寝坊しちゃいました」
姉1「!?(良い、夢?でも、そんな言い訳じゃ……)」
教師「そうか、まぁお前が言うならそうなんだろうな。わかった、座れ」
弟「はい」
姉1(あれ?)
スー
姉2「あっ……お帰り」
姉1「………」
姉2「どう……だった?」
姉1「バカ」
姉2「えっ!?」
姉1「バカみたいだ……私……。弟に復讐だって?笑っちゃうよ………」
姉2「姉1………」
姉1「私達が弟を殺そうとしてる間に、あの子、随分変わっちゃってた……」
姉2「………」
姉1「もう……駄目だ。あの子、怨めない……」
姉2「………」
姉1「私……駄目になっちゃったよぉー!!!!!グスッ」
バッ
姉1「そのためにグスッ、ずっと、我慢してきたのにぃ!!!!!」
姉2「よしよし」
二日目
姉1「………」
姉2「………」
弟「………zzz」
姉1「そろそろ……起こす?」
姉2「えっ?まだ五時だよ?」
姉1「だってぇ……」
姉2「弟と遊びたいのは分かるけどねw もう少し寝かせてあげよう?ね?」
姉1「あっ、うん……」
弟「………zzz」
ぴぴぴ♪ぴぴぴ♪
姉1姉2「!?」
弟「……ん?もう、朝かぁ……」
弟「あっ………」
姉1「………おはよ」
姉2「おはよ♪」
弟「………グスッ…グスッ」
姉1「ちょっと!?アンタいきなりなに泣いてんのよ!?」
姉2「どうしたの?」
弟「………眠ったらさ、いなくなってるんじゃないかと思って」
姉1「………」
姉2「ふふwバカね。私達はいなくならないわよ」
弟「………うん」
姉2「じゃあ早速朝御飯にしよー♪姉ちゃんお腹ペコペコだよぉ♪」
姉2「弟、ほんとに料理も上手になったんだね」
弟「うっ……そう、かなぁ?」
姉2「うん♪ねっ、姉1」
姉1「…………うん//」
弟「……うん!!ありがとう!!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
弟「じゃあ……いってきます」
姉2「いってらっしゃい♪」
姉1「……気を付けなさいよ」
弟「……うん♪」
姉1「……あぁ」
姉2「うふふ♪弟、嬉しそうだったね♪」
姉1「あっ……うん」
姉2「どうしたの?一緒に行きたかった?w」
姉1「ばっ、バカ!!何言ってんのよっ!!」
姉2「あぁー、赤くなってるww」
姉1「えっ!?いやっ!?これは……ちがうもんっ!!」
姉2「はいはいwそういう事にしときますよw」
姉1「……もうっ」
姉2「あと、一日だよ………」
姉1「………わかってる」
姉2「このままだと弟は………」
姉1「わかってるってば!!!!」
姉2「…………」
姉1「…………」
『約束の三日まで、もう半分が過ぎた』
姉1姉2「!?」
?「どうでしたか?久しぶりの姉弟水入らずの一日は……」
姉1「あっ………」
姉2「…………」
?「憎む相手の傍にいるのは苦しかっただろうに、悪趣味な事をして悪かったな」
姉1「あっ……あの……」
姉2「私達、止めます。弟を呪う事……」
?「ん?どういう風の吹き回しだ?
しかし、それは出来ん」
姉2「えっ?」
姉1「…なんですって!?」
?「人を呪うというのは、大変な事なんだ」
?「二年もの歳月を費やすほどに」
?「それを変更なぞ、出来るわけがないだろう」
姉1「ふっ、ふざけないでよっ!?」
?「ふざけてなどいない。本当の事だ。生きている人間を殺すには、それなりの準備がいる」
姉2「そんなのって………」
?「お前たちから言いだしたことだ」
姉2「あっ……うぅ」
姉1「………」
?「なかなか良いものを見せてもらった。姉弟の絆か……ふはははは………」
姉1「ちょっと!?待ちなさいよ!!!」
姉2「………」
『形あるものを消すというのは、そういう事だ。形がなければどうにでもなっただろうがな、ははははは…………』
>>167 から
姉2「どっどっ、どうしよう………」
姉1「…………」
姉2「私達のせいで、弟が………」
姉1「………わかってるわよ」
姉2「うぅ……グスッ」
姉1「きっと何か方法があるわ……アイツを助けてやれる、なにかが」
姉2「…………」
姉1「見つけて……みせるんだから」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ガチャ
弟「ただいまー、姉ちゃん達お腹空いてない?」
弟「………あれ?」
弟「なんで………」
弟「姉ちゃん………」
ガチャ
弟(どこ行ったんだよ……あれだけ、勝手にいなくならないでって頼んだのに………)
ガチャ
弟「ここか!?」
弟「………いない」
弟「なんで、なんだよ。俺、せっかく………」
弟「うわあああぁぁぁああ!!!!!!!」
ガシャン ガチャ ガチャ ガシャン
弟「はぁ、はぁ………」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
姉2「ねぇ!どこいくの、姉1?帰ろうよ、弟も心配してるよ、きっと……」
姉1「部屋の中にはなんのヒントも無かった。それなら……歩き回るしか無いじゃないッ!!!」
姉2「でも……一体どこへ………」
姉1「確か……こっちだったような気がするの」
姉2「あれ?ここって」
姉1「そうよ、ここは………」
――――私達の墓よ
姉2「………」
姉1「………」
姉2「………自分のお墓を見るって、なんだかシュールだね」
姉1「………古墳時代なんかじゃ、しょっちゅうあった事よ」
姉2「うっ、そうだけど……」
姉1「綺麗……だ」
姉2「うん、最近来たばっかりなのかな」
姉1「あっ、餡蜜」
姉2「ふふw私達の好物、弟が供えてくれたんだね、きっと……」
『だれだね、そこにいるのは……』
姉1「!?」
姉2「え?」
住職「君たちは……」
姉1「私達が……」
姉2「見えるんですか?」
住職「ん?ああ、見えとるよ」
姉1「どう……して?」
住職「ワシが寺の坊主だからじゃないか」
姉2「あっ……そっか……」
姉1「………」
姉2「………」
住職「それで、君たちはどうしてこんなところに?」
姉1「………」
姉2「ここが、私達のお墓だからじゃないですか?」
住職「あぁ、そうか」
姉1「あの、一つ聞いて良いですか?」
住職「ん?なんじゃ、なんでも聞いてみい」
姉1「呪うって、どういう事ですか?」
姉2「ちょっと!?姉1」
住職「ん?誰か呪うのかい?」
姉1「質問に答えてくださいッ!!」
住職「あー、すまんすまんw
うーん、人を呪うというのは大変恐ろしいことじゃ。呪う側の人間もただでは済まん」
姉1「………」
住職「輪廻転生の輪から外れ、ずっと終わることのない闇の中を彷徨い続けることになる」
姉2「………」
住職「ふぅ、ただそれだけじゃ」
姉1「どうすれば……いいの?」
住職「ん?やっぱり誰か呪うのか?」
姉1「私……わた、し。グスッ、とんでも、ないことを………グスッ」
姉2「姉1……」
姉1「ほんと、私……バカだ。弟がどんな気持ちで、二年間、一人で生きてきたかなんて、全然気にしないで、私………」
姉2「………」
住職「ほぉ、呪いの相手は毎日この墓に来ていたあの少年か……」
姉1「………」
姉2「……毎日?」
住職「おぉ、毎日きとったw毎日毎日、ちがうお菓子とちがう花を持ってきてな。
ワシも心配だったんでな、学校が終わるとすぐに来ていたから、あの分じゃ友達ともろくに遊んどらんな」
姉1「(キッ)どうしてそんなこと言うのよ!?」
姉2「姉1…落ち着いてよぉ………」
住職「いやいや、それが“真実”じゃからな」
姉1「………」
姉2「………」
住職「学校が終わると来て、毎日お前等の墓を磨いとったわw
最近来ないから気になってたんじゃがなぁ……あれだけ会いたがっていた姉と会えたんだ。きっとお前等に呪われるのも本望として受け入れるだろうよ」
姉1「そんなの……絶対、いy」
『絶 対 嫌 よ ! !』
姉1「!? 姉2?」
姉2「弟は……絶対、助けるんだもんっ……」
住職「………」
姉2「私達のせいで弟が死ぬ、そんなの、絶対嫌だよぉ………」
住職「そうか、まぁ精々あがきなさい」
姉1「ふんっ、アンタに言われなくても……」
住職「はははw随分嫌われたのぉ……」
姉1「行くわよ、姉2」
姉2「あっ、うん」
住職「あぁ、そうじゃ。どうせあの少年が死ぬなら、その前に一発ヤラせてやったらどうだ?」
姉1「さっ、最低///何言ってんのよっ////」
姉2「そんなこと……出来ません////」
スーッ
住職「幽霊でも、赤くなるんじゃな」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
弟「姉ちゃん、姉ちゃん、どこだよ……はぁ、はぁ」
弟「でも、俺、ここぐらいしか見当つかないし………」
住職「おっ」
弟「あっ」
弟「あっ、あの、この前はどうも」
住職「ん?ああ」
弟「それじゃ……俺、急いでますんで」
住職「なぁ、少年」
弟「?」
住職「もし、その墓に眠る人たちに、呪い殺されるとしたら……どうだ?怖いか?」
弟「姉たちにですか?」
住職「ああ、そうだ」
弟「俺は……構いません。二人に殺してもらえるなら、本望です」
住職「………プッ」
弟「あれ?」
住職「フハハハハwwwwいいぞ、少年。なかなか面白いwwww」
弟「? じゃあ俺は急ぎますんで……」
住職「あぁ、少年。もし、姉に会うことがあればな………」
――――形あるものを呪うのは難い
住職「逆に考えろといっとけ」
弟「? 帰ったら、伝えます」
住職「はははw帰ったらか、やっぱり面白いなwお前はwwww」
弟「それじゃ」
住職「おうw」
住職「形……か。あいつら、気付けるんかの……」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
スーッ
姉1「……あれ?アイツは……」
姉2「いないの?」
姉1「うん……」
姉2「私たちがいなかったから……」
姉1「そっ、そんなわけないじゃん。きっと寄り道してんのよっ!!」
姉2「そう、かな……。そうだったら良いよね」
姉1「………うん」
姉2「………すっごい荒れてるね」
姉1「……バカでしょ。幽霊はタンスにでも隠れられるとでも思ってるのかしらね」
姉2「また……迷惑、かけちゃったね……」
姉1「……うん」
姉2「………。 ? あら、これ、なにかしら?」
姉1「グスッ、グスッ」
姉2「!? 姉1!!見て!!この大学ノートの束!!!」
姉1「………ふぇ?グスッ」
姉2「弟の………日記だよ………」
姉2「………。 ? あら、これ、なにかしら?」
姉1「ん?どうしたの?」
姉2「!? 姉1!!見て!!この大学ノートの束!!!」
姉1「………」
姉2「弟の………日記だよ………」
姉1「えっ?」
姉1「……どこ?」
姉2「ほら、あの開いてるノート……」
ガバッ
姉2「あっ、駄目だよ………」
……………
………
……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
俺は変わりたい。いや、変わらなくちゃ駄目だ。
姉ちゃん達には色んな酷い事をした。
俺を愛してくれてるから。
俺を何より大切にしてくれてるから。
どんな我儘でも聞いてくれた。
どんなに辛く当たっても受けとめてくれた。
でも、俺は
そんな二人の優しさにいつまでも気付かずに
ずっと甘えてた。
変わらなきゃ。
変わらなくちゃ。
俺は、変わる。変わってみせる。
姉1「アイツ……」
姉2「………グスッ」
姉1「これ、何冊あるのよ……」
姉2「毎日、毎日、きっと書いてくれてたんだね……」
姉1「あっ、こっちにも……」
…………
………
……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
無事、高校に入学できた。
二年間、ずっと目指していた場所。姉ちゃん達が居たあの学校に、俺も入ることが出来た。
姉ちゃん達が、俺を守ってくれてたのかな。
いや、俺がそう思いたいだけだ。きっと。
努力は、したと、思う。
でも、全然足りない。
こんなんじゃまだ足りない。
姉ちゃん、学校、一緒に行きたかったな。
姉ちゃん………。
姉1「………」
姉2「そうだ……そうだったよぉグスッ、私達、一年間は、一緒に通えたんだよね……」
姉1「そんな事……いわないでぇ……」
姉2「……グスッ」
姉1「ヒック……グスッ……」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今日は、姉ちゃん達の二回忌。
もう二年か、早いな。
夢を見たんだ。懐かしい夢。暖かい夢。優しい夢。
でも、きっとそれは幻。所詮“夢”。
二人が俺を怨んでないとは、思えない。
わかってる。多分一生、俺の罪は、消えてくれない。
いっその事、殺してほしい。 俺を呪ってほしい。 そしたら、きっと俺たちは三人でいられる。
ずっと……。
――――ずっと
姉1「………」
姉2「………」
ガチャ
弟「………!? 姉ちゃん!?」
姉1「………弟」
姉2「おとうとぉ……」
ガバッ
姉1「ちょっと///」
姉2「あんっ///」
弟「…………」
姉1「アンタッ!?またえっちぃことを……」
弟「……グスッ、なんで、勝手にいなくなっ……ちゃったんだよぉ……グスッ」
姉2「………」
姉1「………うぅ……ゴメン……ゴメンねぇ………」
姉2「…………」
弟「えっ?ねえ……ちゃん?」
姉2「ん……えへへぇ///」
弟「ちょっと!?どうして急に脱ぎだすんだよ!?」
姉2「うーん/// 久しぶりでしょ?私の……その……身体……見るの///」
弟「待ってよ!!俺、そんなっ……」
姉1「姉2……」
姉2「えへへ///恥ずかしいなぁ/// 生きてた頃は……その、一杯みてたけどねぇ///」
弟「ちょっと……ほんとに、やめて。お願いだよ……」
姉2「駄目だよw弟ったら、前は私におっぱい揉ませろとか一杯……その、言ってたじゃんか///」
弟「それは……全部姉1に殴り止められたし……」
姉1「当然でしょ!?」
姉2「うーん……あの時は、えっと、私も拒否しちゃったけど………///」
姉1「ちょっと!?姉2……」
姉2(姉1、私決めたわ。きっとこの運命には逆らえないのよ。それに、弟も多分そうなる事を望んでる……)
姉1(……そうかもしれないけど)
姉2(それに……ね?私、ちょっと………///)
姉1「えっ……もしかして、貴方……」
弟「………?」
姉2「弟、私……好きになっちゃったかも///」
弟「へっ?」
弟「なっ、なにいってんだよっ!?」
姉2「えへへー///良いでしょ?」
ギュッ
弟「お、お姉ちゃん//やめて、やめてよぉ……」
姉2「やーめない♪うふふ♪前とは、その……立場が逆、だね///」
弟「そんなぁ……」
姉2「ほらっ、その……弟のしたかった事、姉ちゃんに、全部して、良いんだよ?///」
弟「………」
姉2「ほらぁ///こんなに姉ちゃんが弟を好きだって言ってるのに……」
弟「俺、姉ちゃんが好きだけど……」
姉1「あっ、私だって!?」
弟「へっ?」
姉1「私だって!!好き、だもん……弟のこと///」
弟「えええぇぇええ!!!!!!」
脱ぎ脱ぎ
姉1「はっ、恥ずかしいから見ないでよっ!!」
弟「じゃあ脱ぐなよ!」
姉1「良いのっ!私だって!女の子だもんっ!!えっちぃ事もしてみたいし、興味あるんだもんっ!!!!!」
弟「だからって……なんで俺と……」
姉2「だめ、かな?私達、ほんとに弟の事……好きになっちゃたの///」
ギュッ
弟「ねっ、姉ちゃん!?胸がっ……」
姉2「えへへー//大きいでしょ? 姉1よりもおっきいんだよ?双子なのに、不思議だよねw」
姉1「でもでも!!私のほうが細いからっ///えっと……そのぉ……」
ギュッ
姉1「姉2にだって……負けてないもん///」
弟「姉ちゃんまで……」
むくむく
姉2「あぁw弟だって私達と一緒じゃーんwここ、おっきくなってるよ?」
弟「そりゃ、姉ちゃん達が……服脱いで、身体押しつけてくるから……」
姉2「ふふふっwゴメンね。だから私が楽にしてあげるよ」
ガバッ
姉2「うわぁ……///」
姉1「男の人のって……こんなにおっきぃの?///」
弟「…………////」
姉2「……触っていい?」
さわさわ
弟(もう触ってるじゃん……かぁ//)
姉2「なんか、ぬるぬるしてきたよ?これって……気持ち、良いんだよね?///」
弟「やめろって、ほんとに……あっ///」
姉1「ふっ、ふんっ!!やらしいわよ!!弟!!」
弟「裸で言われても……」
姉2「うふふw姉1羨ましいのぉ?駄目よ、弟はあげないもーん」
すりすり
弟「あっ///姉ちゃん!!駄目だよ!!ほんとに、おれ……でる……」
姉2「……良いよ、出して。お姉ちゃん、もっと弟の事しりたいの、お願い……」
弟「あっ、出るッ……」
姉2「……うぅ///こんなに出るとは思わなかったよぅ///」
『ジュルジュル』
弟「んっ///ねっ、姉ちゃん!?」
姉2「ほらっ、これフェラっていうんでしょぉ/// なんだか凄くえっちぃ音でるね///」
弟「こんなの、駄目だって………」
姉1「…………」
………
……
…
弟「姉ちゃん……なんで、うっ//こんなこと……」
姉の愛撫はとてもたどたどしく、未経験であることが簡単にわかった。
姉2「だってぇ///こっちの方が弟を生で感じられるもんっ////」
弟「だからって……///」
ジュボっと言う音を立てて再び姉は大きく俺の一物を吸い込んだ。
弟「駄目っ、だってっ///また、いく……」
ジュボ
姉2「んっ///出して、良いよ?姉ちゃんの口の中で……弟の、姉ちゃん飲みたいなぁ///」
姉1も姉2も、すでに何も身に纏っていない。
姉2が音を立てるたびに、姉ちゃんの豊かな胸がプルンと震え、上下に跳ねた。
弟「姉ちゃん……あっ///」
ジュルジュル ジュッパ
姉2「んんっ//はやくぅ、弟///私に、弟の、頂戴よぉ////」
弟「あっ、ほんとに……あっ//だめだよっ………」
俺は、最後の抵抗とばかりに腰を引いた。
姉2「あっ……きゃっ///」
実の姉、しかも霊体にされて飛び出した、俺の欲望は自分でも驚くほどの量だった。
弟「あっ……姉ちゃん。ゴメン、ほんとにゴメンなさい……。俺、ずっとしてなくて………」
姉2「うへへへ///髪にも掛かっちゃったよぉ///」
そういえば、射精なんていつぶりだろう。
二人が、死んで、いや。居なくなってから一度もした記憶がない。
姉への罪悪感と射精後の虚しさに苛まれていると
ふと、冷たい視線を背後に感じた。
姉1「この……種馬///」
姉1「姉2ばっかり……ずるい……」
弟「ちょっと!?姉ちゃんまで……」
上目遣い、少し涙目で俺を睨む姉ちゃんは、そのー、とても美しかった。
確かに、胸は姉2程大きくはない。
でも、もともと姉2とちがい身体を動かすことが嫌いだった姉1の肌は、白雪のように真っ白で、きめ細かく、身体の凹凸を覗いても、充分魅力的だ。
姉1「私も……して、良い?」
その言葉はますます俺の罪悪感と忘れていたつもりのあのどす黒い気持ちを掻き立てた。
弟「……駄目、だから」
姉1「むぅ………」
俺の返事に不満の声を漏らし、頬を膨らませる。
―――やめて
――――――そんな気持ちは捨てたんだ
姉1「もうっ、姉2より……気持ち良くするからぁ//ねぇ、いいでしょぉ?///」
弟「あっ……」
野郎は分かると思う。立て続けに二度出して、三回目を強要されるのは、“天国”であり“地獄”だ。
姉1「あのっ!恥ずかしいからっ!!見ないで、ね?お願い///」
弟「嫌なんだって、お願いだからさ………」
姉1「……姉2ばっかり、やってもらって。弟は、やっぱり私のことが好きじゃ……」
弟「ちがう!!ほんとに大好きだし、大切なんだよ、だから……」
姉1「ふーん、私のは嫌なんだ」
弟「えっ、だから……」
姉1「座れっ!!!」
弟「はっ、はいっ!!」
姉1「ふんっ」
弟「あの、姉ちゃん?」
姉1「アンタなんて、“足”で十分よ」
姉1「ふっ、ふん。不様な姿ね……」
弟「姉ちゃんが座らしたくせに……」
姉1「……ねぇ?弟、こういうのって編みタイツじゃなくても」
弟「いらないからっ//」
ギュッ
弟「あうっ///」
姉1(うわぁ、すごく生々しい感触が……///)
弟「姉ちゃん、やめてよ……」
姉1「うるさいっ、アンタは黙って座ってればいいの……」
弟「あっ//駄目だって……それに、もう出ない……」
むくむく
姉1「あっ、うぅ///ほっ、ほらっ!!なによ!?これ!!嘘ばっかり言って!!!」
姉ちゃんの、“妙に器用”な足技に俺のも再び力を取り戻した。
姉1「あぅ///足だけでこんなになるなんて………///」
弟「うぅ……恥ずかしい……」
ぐにぐに
弟「あっ///」
姉1「ほらっ!弟も気持ち良いんでしょ?こんなに、ピクピク震えて……」
弟「あっ……」
一糸纏わぬ姉ちゃんは、気付いているのかいないのか、大胆に股を開いて俺のアソコを刺激する。
少し動くだけで、姉ちゃんの、その、アソコがちょっとだけ見える。
弟「姉ちゃん、濡れてる……」
姉1「ぬっ、濡れてないもんッ///」
姉1「んっ//」
弟「あっ、やめろって!ほんとに怒るぞ!!」
姉1「ふんっ、弟なんて……怖くないもんっ」
それを聞いた俺は
1、もう諦めよう 17禁
2、どす黒い感情が蘇った 18禁
>>327
327 : 以下、名... - 2009/01/20(火) 19:01:56.58 i7gjuzgUP 97/1231
弟「グスッ……もう、いい。もう良いよ」
姉1「えっ、あっ!?ごっごめんね、弟」
弟「………グスッ」
いやだった。こんな事を俺は望んでいない。
姉ちゃんが好きだ。
この言葉に、偽りは、無い。
絶対にだ。
ただ
弟「こんなこと……したく、ない」
姉1「………」
姉2「………」
姉1「………」
姉2「………」
弟「俺は、ほんとに、姉ちゃんの事が好きだけどっ……」
姉2「……ごめん」
心から申し訳ないというように、姉2は謝った。
――――だが
姉1「なんでよっ!?なんでそんなに嫌がるのっ!!!私達、もう消えちゃうのよ!!!
それに………弟だってもう死ぬの、私達が、殺すの……殺したくないって、思ったって、殺しちゃうのよっ!!!!!」
姉2「!?」
弟「………それ、どういうこと、なの」
姉1「私達は、いえ、私は死んだわ」
姉1「そして、あの世とこの世の境で、魂を売ったわ」
姉1「弟を、殺すために」
姉1「許せなかった。姉2より私を選んでくれたって……そう思ってたのに」
姉1「私はずっと闇の中を彷徨った」
姉1「二年、長かったわ……」
姉1「私は、アンタの事だけを想ってた」
姉1「二年間、なにも飲まず食わずで」
姉1「幽霊だもんっ、食べなくても大丈夫だったみたい」
姉1「私は、アンタだけを想って」
―――アンタを殺すために二年費やした
弟「そうだったんだ……」
弟「へへへwやっぱりなw」
弟「やっぱり許してもらっえるわけなかったよね」
弟「ははは」
姉1「でも!!」
弟「………」
>>338
姉1「………でも、好きになっちゃったの」
弟「………」
姉1「私も、姉2も、アンタの事、見なおしちゃった……」
姉1「いやだよぉ……。生きてほしいよぉ……弟……」
姉2「………グスッ」
弟「…………」
姉1「ごめん、グスッ、ほんとにバカだった、私………」
弟「姉ちゃん………」
弟「俺、ずっと姉ちゃん達を困らしてた」
姉1「………」
姉2「………」
弟「我が儘ばっか言って、姉ちゃん達のこと困らしてた」
姉1「………」
姉2「………」
弟「姉ちゃん達が、大好きだったはずなのに、壊しちまった……」
―――だから、俺は
弟「この先の人生を、全部二人に捧げるつもりだった……」
弟「贖罪のためだけに、生きるつもりだった」
姉1「………」
姉2「……そんなこと、ないよグスッ」
弟「でも、今、姉ちゃんに許してもらえた」
弟「それだけで、俺は良い。満足だよ」
――――だから
――――姉ちゃん
弟「俺を………」
――――殺して、ください
そう呟いた瞬間に、俺は、俺たちは、真っ白な光に吸い込まれた。
ここがどこだか、わからない。
今まで何をしていたのか、そんな記憶さえ、あの光に食われたように、朧気に揺れた。
ただ、そこには
俺と、二人の姉。
そして
――――時間だ
一人の美しい女性がいた。
弟「ここは………」
姉1「………」
姉2「………」
弟「姉ちゃん、震えてる?」
姉1「……終わりだわ」
姉2「………」
?「そうだ、約束の三日目の朝が来た」
弟「!? だれ?」
姉1「私達!!あのっ……やっぱり……」
?「無理だ、今更変更はできん」
姉2「お願いします!!全部間違いだったんです!!だから………」
?「言っただろ、“形ある物を壊す”というのは、こういうことだ」
姉1「………わからず屋ッ!!!」
姉2「お願い!!お願いだから!!生まれ変われなくても良いっ!!だから、お願い、弟だけは……」
?「ふふふ、弟か、随分と仲良くなったみたいじゃないか」
姉1「アンタ……知ってたのね!?弟がずっと苦しんで努力してたのをっ!!」
?「ああ、だったらどうした?」
姉1「最ッ低よ………」
二人の声を聞いて、俺は彼女が誰なのかを、本能と少しの理性で悟った。
弟「いいよ、姉ちゃん」
姉1「……弟」
姉2「………」
弟「俺、この二年間、生きてて良かったとか、思ったことない」
弟「息してるけど、生きてない。そんな状態だった」
弟「もう、死んでるのと一緒。きっとこの先、楽しい事なんて、ないって思ってた」
弟「でも、この二日間は本当に楽しかった」
弟「二人の、お陰だよ。ありがとう」
――――そして
弟「俺の所為で、次にいけなくて、ごめんなさい」
弟「俺も同じ想いだ。なぁ、俺は生きることは望まない。
この先、どんなことも望まない。
俺は、姉ちゃん達がいればいい」
?「残念だが、できない。輪廻の外は闇だ。何もない。何も見えない。何も聞こえない」
弟「……そっか、最後の我が儘のつもりだったんだけど、残念だな」
姉1「駄目!!アンタは死んじゃ駄目よ!!!」
姉2「そうだよっ!!私達の分も生きてよぉ」
弟「………ありがとう、でも良いんだ。俺は償いたかった。そのチャンスが、今目の前にあるんだ。なにも恐くない」
?「…………」
――――それに
弟「姉ちゃん達に殺されるなら、本望だわw」
奴が言う。最後の確認の言葉を。
?「最後に確認するぞ、お前たちは二人とも弟を呪うことを誓った、間違いないな」
姉1「………」
姉2「………」
?「そして二年間、外界から隔離され、その怨念を募らせた」
姉1「………」
姉2「………」
?「形ある物を殺す、変更は出来ない。そしてその対象は……」
俺ってわけか。
形ある物、ね。
ん!!
弟(なにか、忘れてるような気がする………)
そういえば
住職「逆に考えろといっとけ」
あれはどういう事だろう。
あの人は、姉ちゃんにそれを伝えろといった。
わからない。だが、一応言われたかぎりは伝えておこう。
弟「姉ちゃん?あの、お寺の住職さんが――――」
俺は、二人に、彼の言葉を伝えた。
伝えてしまった。
姉1「――――」
形ある物、ならその反対は―――
姉2「――――」
変えられない、ならその反対は―――
姉1「!?」
姉2「!?」
?「…………」
嫌な風が、俺の頬を撫でた。
?「では、始める。弟くん、怨まないでくれよ。こんな場所に連れてきたのは君のためでもある。
こんな状況は初めてだからな、色々と楽しませてもらったよ。
最後に愛する家族に挨拶でもしたらどうだ?
私からの贐だ―――」
弟「俺は―――」
言葉が響かなかった。悲しかったからではない。
二つの大声によって、俺の言葉が遮られたのだ。
姉1「待って!!!」
姉2「分かったわ!!!!」
弟「えっ?どうしたの?」
?「ふむ、言ってみたまえ。君たちには随分楽しませてもらったんだ。出来ることなら、やってやろう」
姉1「弟は、絶対死なせない!!」
姉2「私達が守るから」
弟「えっ!?」
?「諦めろ、無理だといっただろ」
姉1「いいえ、無理じゃないわ!!」
姉2「私達は、呪う対象をかえる」
?「はぁ、だからそれは出来ないと―…」
姉1「形ある物、には、ね……」
姉2「それじゃあ、形の無いものにはどうなのかしら?そう、例えば―…」
『 幽 霊 、と か ね 』
頭をハンマーで殴られたような衝撃が襲った。
いま、二人はなんと言った?
弟「ねえ……ちゃん?」
姉1「私は、姉2を恨むわ……」
姉2「私は、姉1を恨む………」
姉1「形の無いものには変えられるんでしょ!?どうなのよ!?」
姉2「出来るのっ!?出来ないのっ!?」
?「それが……お前たちの“答え”か?」
姉1「ええ、弟が生きられるなら、私は輪廻の外よりも暗い世界で生きてみせる!!」
姉2「弟の為なら、きっと私達は大丈夫!!」
…………
………
……
?「………くっくっく」
姉2「………何がおかしいの」
?「はーっははは、これは良い!!実に私は気分が良いぞ!!!」
?「良いだろう、その願い――……」
――――聞き届けよう
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
?「ふふっw」
神「なんだ、ご機嫌じゃないか」
?「いやな、お前との賭け。勝たせてもらったぞ」
神「………なに!?それじゃあ二年間もずっと幽体で居続けたものがいるのかっ!?」
?「ふふふwあぁ、幽霊だって腹は空く。それは自分達に捧げられた供物によって賄われる。ある程度は保つが、なにも人と変わらない」
神「恨まれる対象に、二年間も供物を捧げた奴がいるのか!?」
?「ああ、それでソイツら。どうしたと思う?」
神「うーむ――」
?「あのなぁ―――……」
…………
………
……
良 い 夢 見 さ せ て く れ た お 礼 だ
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
姉1「弟はえっちぃ姉ちゃんの方が好きなんだぁ」
弟「…………」
すごく懐かしい。なんだろう、これ。
姉2「………」オロオロ
弟「ううん………俺、二人とも大好きだ」
そう、俺は
姉1「え?」
姉2「ふぇ?」
この二人が、大好きなんだ。
弟「姉ちゃん、俺勉強する。中学にも行く。家事も、全部手伝うから――……」
――――同じ高校、いっていいかな?
姉1「………あれ、なんで涙が……」
姉2「……私も……」
弟「姉ちゃん、ずっと言わなきゃいけなかった。いや、言いたかったこと、いうな―――………」
姉ちゃんが、姉ちゃんで良かった。
大好きです。
END
430 : 以下、名... - 2009/01/21(水) 01:00:30.31 95GnF6ZPO 123/123終わりです。>>421の最初の文は、このネタを考えた人に敬意を払って、半角、そのまま引用させてもらいました。
さぁ、1日このスレで勉強し損ねた俺に叱咤の言葉をくれ!!!!!