1 : 以下、名... - 2013/01/22(火) 15:46:35.07 w1SLR8Ov0 1/14

先輩「あれ。女さんじゃないか、おはよう」

「あ、先輩おはようございます」ペコ

先輩「女さんがこの駅を利用してるとは思わなかったよ」

「経由駅なんですよ、ここは。先輩は最寄ですか?」

先輩「そうだよ。よく知ってるね」

「当たり前じゃないですか。先輩の事ならなんでも知ってますもん」

先輩「ははっ、なんでもは言い過ぎだと思うけどなー」

「先輩は一年生から人気ですから、なにかと情報が入ってくるんですよね」

先輩「ん?……私が人気?」

「自覚ないんですか?」

先輩「確かに最近よくメアド聞いてきたり、手紙渡してくれる子が多いなぁとは思っていたけど……」

先輩「私、人気者だったのか。じゃあ下級生の子達がやたらと告白してくるのはドッキリじゃなかったんだ」

「鈍感すぎませんか」



元スレ
女「ノンケの女の子を落とす」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1358837195/

8 : 以下、名... - 2013/01/22(火) 16:00:46.14 w1SLR8Ov0 2/14

先輩「いや、だって今までこんな経験ないし……慣れない事だから」

「そうなんですか? 先輩、男性的で格好良いし意外ですね」

先輩「それからあんまり褒められるのにも慣れてない」

「照れてるんですか」

先輩「そうだよ。お世辞でも照れるものは照れる」

「クール系で通ってる先輩が褒め言葉に弱いとは良い事聞きました」

先輩「ちょ、言いふらすのはやめようか」


10 : 以下、名... - 2013/01/22(火) 16:08:35.00 w1SLR8Ov0 3/14

「別に言い触らしはしないですけど」

先輩「よしよし、それで良い」

「先輩の弱みを皆で共有してしまうと、先輩への褒め言葉が横行した挙句」

「先輩に耐性がつく恐れがありますからね」

「私は褒められるのに弱い先輩のままでいて欲しいので誰にも言いません」

先輩「……女さんってなかなかのサディストだよね」

「そうですかね」


11 : 以下、名... - 2013/01/22(火) 16:20:52.27 w1SLR8Ov0 4/14

「先輩、素敵です」

先輩「早速精神攻撃きたよ」

「先輩ってなんでそんな背が高いんですか? 本当に女の子?」

先輩「あー……私は寝る子だったから」

「私も暇さえあれば昼寝する奴でしたけど、160cmもないですよ」

先輩「それはお気の毒に。でも女の子ならそれくらいの方が可愛らしくて良いと思うけど」

「可愛らしい……?」

先輩「頭も撫でやすいしね」ナデナデ

「……はわわ」


13 : 以下、名... - 2013/01/22(火) 16:32:01.33 w1SLR8Ov0 5/14

先輩「なんか満更でもなさそうだね……」ナデナデ

「だって気持ちいんですもん」

先輩「そうなんだ。高身長だと頭を撫でてもらう機会がないから分からないな」

「私が撫でてあげましょうか?」

先輩「……届く?」

「そこまでちっちゃくないですよ! ほら!」ナデナデ

先輩「おお、凄い凄い。やればできるもんだね」

「で、どうですか? 頭を撫でられた感想は?」ナデナデ

先輩「……頭皮マッサージ受けた時と同じ感じがする」


18 : 以下、名... - 2013/01/22(火) 16:47:01.47 w1SLR8Ov0 6/14

「あ、電車来ましたね」

先輩「足が寒いから暖房の効いた車内に入れるのはありがたい」

「冬なのにそんなスカート短くしてるからですよ」

先輩「そんなに短いかな」

「短いですよ。痴漢されても知りませんからね」

先輩「今まで痴漢された事なんかないけどね」

「そういう事言ってると痴漢しますよ」

先輩「ええー」


20 : 以下、名... - 2013/01/22(火) 16:56:46.33 w1SLR8Ov0 7/14

先輩「大体それを言うなら女さんも短いだろうに」

「それでも先輩よりは生脚の露出度は控え目なので大丈夫です」

先輩「そう?」ジー

「先輩の方が脚が長いんですから必然的にそうなるでしょうに」

先輩「うーん、どうかなー」ジー

「あの、そんな嘗め回すような目で見られると恥ずかしいんですけど……」

先輩「誓って嘗め回してはいない。それじゃまるで私が痴漢じゃないか」

「先輩になら痴漢されても……なーんて冗談です」

先輩「そういう事言ってると本当に痴漢するよ」

「きゃー」


23 : 以下、名... - 2013/01/22(火) 17:08:53.20 w1SLR8Ov0 8/14

先輩「……それにしても女さんは肌が白いね」

「生まれつき色白なんです。色が白いと顔が赤くなるのが分かりやすいので、たまに困りますけどね」

先輩「なるほどね。ちなみに今も顔が赤いけどそれはどうして?」

「……先輩の色気にあてられた所為です」

先輩「なかなか面白いジョークだね」

「ジョークじゃありません」

先輩「……え?」


24 : 以下、名... - 2013/01/22(火) 17:18:04.37 w1SLR8Ov0 9/14

「先輩の事、格好良いとか素敵だって言ったのもお世辞なんかじゃなく本心から言ったんですよ」

先輩「え、いや、お、女さん?」

「今日、先輩と会ったのだって偶然なんかじゃありません」

「先輩がいつも登校してる時刻から逆算して最寄り駅に到着する時刻を割り出したんです」

先輩「なんで……?」

「先輩と一緒に学校に行こうと思ったからです」

先輩「そう思ってくれるのは嬉しいけど……どうしてそこまで……」


27 : 以下、名... - 2013/01/22(火) 17:24:07.65 w1SLR8Ov0 10/14

「ここまで言っても分かりませんか?」

先輩「うん」

「なんでそんな鈍感なのか疑問なんですけど」

先輩「そう言われましても……」

「じゃあ、こうすれば分かりますか?」

先輩「――――!!?」

電車内<ザワザワ

「……分かりました?」

先輩「……あー、うん。たぶん」

先輩「もしかして、私の事が好きだったりする?」

「……キスまでしたのになんで疑問文なんですか」


29 : 以下、名... - 2013/01/22(火) 17:32:29.91 w1SLR8Ov0 11/14

先輩「な、なんで?」

「正直言うと一目惚れでした」

「四月の時、部活動勧誘してる先輩を見かけて惹かれたんです」

先輩「だからうちの部活に……?」

「そうです。先輩と仲良くなりたくて入部しました」

「それで先輩と触れ合ううちにもっと好きになって……」

「先輩」

先輩「な、なにかな」

「付き合ってください」


30 : 以下、名... - 2013/01/22(火) 17:36:38.38 w1SLR8Ov0 12/14

後日

「そんな事があったの」

先輩「うん、他の人には内緒にしといてくれよ」

「分かってるって。それで返事は?」

先輩「……保留にした」

「えー? なんで? あんた、日頃から女ちゃんの事可愛い可愛いってあんなに言ってたのに」

先輩「あれは後輩としてって意味だよ。別に変な意味じゃない」

「気がないならいっその事キッパリ断ってあげればいいのに」

先輩「いや、完全に気がわけでもないんだ」


32 : 以下、名... - 2013/01/22(火) 17:44:37.88 w1SLR8Ov0 13/14

先輩「女さんが可愛いのは事実だし、なにより私は純粋に後輩として女さんが好きだ」

「でも、付き合うとなると話は別ってわけ?」

先輩「まぁ、そうなんだけど」

先輩「でも、ここ数ヶ月間たくさんの後輩達の告白を受けて私は変わったよ」

先輩「同性愛は別におかしい事じゃないって思えるようになったんだ」

「そう。それで?」

先輩「もう少し気持ちの整理がついたら、女さんに告白のお返しをするよ」

先輩「そうだね。まずは、先輩後輩の関係じゃなくお友達から始めてみようかな」


34 : 以下、名... - 2013/01/22(火) 17:52:16.26 w1SLR8Ov0 14/14

先輩「―――まずはお友達から始めてみようかな」

物置

(……ふふふ、良かった。首の皮一枚で繋がった……)

(お友達から、かぁ。まぁ、ファーストキスはもう奪ったんだし……)

(すぐにでも私ナシでは生きていけないようにしてあげますからね、先輩)

(ふふふ。……うふふふふふ)

(ノンケだろうが、鈍感だろうが絶対落としてみせるんだから!)













おしまい


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