アスカ「その前に、一度だけ思い出が欲しいの。お願い」
カヲル「…………分かったよ。その代わり、これきりで忘れて、シンジ君と仲良くね」
元スレ
アスカ「いよいよ明日、シンジと結婚して碇アスカになるの」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1360371480/
カヲル「また来たのか。今度は何の用だい? 新婚旅行は?」
アスカ「旅行は途中で切り上げ。どうしてもあんたの顔が見たくて、我慢できなかったから……」
カヲル「まさか、シンジ君に気づかれてないだろうね」
アスカ「絶対大丈夫よ! シンジにバレたら、あんたに嫌われるもの」
カヲル「そう。さあ、顔も見たのだから、もうシンジ君のところに帰るんだ」
アスカ「……もう一回抱いて。お願い! 忘れられないの! 抱いてくれたら、またシンジに優しくするから!」
カヲル「はぁ」
カヲル「レイと結婚することになったよ」
アスカ「!!」
シンジ「そうなの!? おめでとう!」
カヲル「ありがとうシンジ君」
カヲル(これで彼女も大人しくなるだろう)
Email:From ASUKA
女には興味ないって言うから諦めたのに、ズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルい!!!!不倫してくれなきゃ許さない
カヲル「……はぁ」
レイ「また来たのね」
アスカ「あいつは?」
レイ「中よ。哀れね、弐号機パイロット……私は毎日カヲルに可愛がってもらえてるのに」
アスカ「……」ギリッ
レイ「羨ましい?」
アスカ「あ、あんただって、シンジへの体裁の為に結婚してもらっただけじゃない。だから夫が堂々と不倫するのも止められないくせに」
カヲル「ケンカはやめなよ。二人とも」
レイ「あ。あなた……」
アスカ「カヲルぅ……」
カヲル「遅くならないうちに、することを済ませてしまおう。シンジ君に悟られないためにね」
カヲル「旅行?」
シンジ「うん。取引先から招待券もらったんだけど、4名までなんだ。せっかくだからどうかなと思って」
アスカ「いいじゃない! 子供いない内しかこんなの行けないし、一緒にイキましょうよ!」
レイ「私もイキたい」
カヲル「……」
シンジ「どうしたの?カヲル君。あの、都合とか悪かったら遠慮しないで。急な話だし」
カヲル「い、いや、何でもないよ。そうだね、シンジ君と旅行に行けるなんて素敵な機会だ。行こう」
シンジ「あ……席、一人と三人で離れちゃう」
カヲル「僕が一人で座るよ」
レイ「嫌。離れたくない……」ギュゥ
シンジ「はは、仲良いね。そっちの方が僕らよりさらに新婚なんだから一緒にいなよ」
アスカ「しゃーないわね。じゃ、また後でねシンジ」
シンジ「うん」
レイ「あなた」ギュッ
アスカ「こっちとあっちなら、シンジには見えないわ。カヲル……」ギュッ
カヲル「はぁぁ」
シンジ「部屋二つ取れてるから、2、2で別れよう」
アスカ「中々いい部屋じゃない。景色素敵だし」
シンジ「荷物こんなもんでいいかな?」
アスカ「ごくろーさま。私ちょっと、レイ達の部屋行ってくるわ」
シンジ「え? うん」
コンコン
レイ「……」ガチャ
アスカ「露骨に不機嫌って顔ね。発情してたところを邪魔しちゃったかしらぁ?」
レイ「愛してもらえない代わりに、いつでも可愛がってもらえる約束で結婚したもの」
アスカ「で、また盛ってたわけね」
レイ「なら、あなたは何をしに来たの?」
アスカ「……シンジに優しくする分の代金をもらいに」
カヲル「せめて旅行の間は我慢してくれないか?」
アスカ「横目であんたを見ながらずっといい奥さん演じるなんてムリよ……だから……」
レイ「あなた。私も、続き……」
カヲル(どうしてこうなったんだろう)
アスカ「ぁ……ンぅ……ぁっ」
シンジ「くっ、う」
ドクッドクドク
シンジ「ハァ、ハァ、アスカ……」ギュッ
アスカ「ふふ。ほら、言いなさいよ」
シンジ「あ、あ、あ、愛してるよ」
アスカ「毎日口にしてるのに照れるのね」
シンジ「だって……でも、真剣に言ってる」
アスカ「ありがと。あ、ねえ私、もう一回お風呂入ってくるわ。汚れちゃったし」
シンジ「え……う、うん」
アスカ「また後でね」スルッ
シンジ(そういえばアスカは最近、愛してるって言ってくれないな。照れてるのかな?)
レイ「ひぃあああ、あ! あ~~~~~~ッッッ!!」ガクガクガク
カヲル「ふぅ」
アスカ「ね、ねえ、また私……おねがい、おねがいぁい」
カヲル「だけど」
アスカ「シンジなら大丈夫よ、絶対混浴になんて来ないし、来たってここの影ならすぐ見えないし……ね?」
カヲル「……」
アスカ「ンあああ! すごっイひぃ! ああああ! もっとぉ、そこっあああ!!」
カヲル「くぅ」
アスカ「イイの、あああ! しんじなんかのとぉぜんぜっちがっんあああああああ~~~~!」
―――
シンジ「……」ソワソワソワ
シンジ「……」ソワソワソワ
オギャアアアア!!
シンジ「!!!」
看護士「おめでとうございます、お父さん」
シンジ(僕が……お父さん……!)
シンジ「アスカ、ありがとう! お疲れ様」
アスカ「うん……シンジ」
赤ちゃん「おぎゃああ」
シンジ(僕とアスカの子供なんだ。この子が―――)
シンジ「……あれ。目が赤い」
アスカ「」
終劇