1 : 以下、2... - 2014/01/17 00:01:25.46 Isnz0caW0 1/25


美希「うーん……」ジー

「ん、どうしたの?」

美希「……ミキ、視力が落ちちゃったかも」

「えっ!?」

美希「カレンダーの文字がさっぱり見えないの……」

「なんでそんな急に?」


2 : 以下、2... - 2014/01/17 00:02:07.70 Isnz0caW0 2/25


美希「最近、よくベッドでスマホとか使ってるから、かな」

貴音「それはよくありませんね」

美希「だよね……あっ、そうだ! ねえねえ貴音、そのメガネ貸して?」ヒョイ

貴音「良いですが……それは近眼用ですよ? 美希には合わないのでは」

美希「むむ……クラクラするの……」

「もう、自分に合わないメガネなんてやめなよ!」

3 : 以下、2... - 2014/01/17 00:02:43.38 Isnz0caW0 3/25


美希「これは、メガネを買うしかないの」

貴音「そうですね……視力が悪いと何事も上手くいきません」

「貴音は昔っから目が悪いもんね」

貴音「ええ。視力を矯正することは良いことですよ、美希」

美希「そうだね……うーん」

ガチャリ

P「おーす、ただいま」

「おかえりー」

4 : 以下、2... - 2014/01/17 00:03:20.99 Isnz0caW0 4/25


P「さっみいな今日は……よいしょと」

貴音「あなた様、今お茶を」

P「おお、ありがとう貴音。お前らだけか?」

美希「そうだよ。さっきまで雪歩と真クンがいたけど、どっかに出かけちゃって」

P「そうか……あれ」

「ん、どうしたの?」

P「いや……事務所に帰ってきて片付けようと思ってた書類作成が済んでる」

5 : 以下、2... - 2014/01/17 00:04:28.66 Isnz0caW0 5/25


貴音「どうぞ」

P「ありがとな、貴音。これ、どういうことだろ」

貴音「……この、一番下のふぁいるは」

P「ん……プロデューサーさんへ? なんだこれ」カチッ

美希「ミキに見せて! ……ん? むむ……」ズイッ

P「どれどれ……『お仕事お疲れ様です! 自分の仕事が終わってしまったので、勝手ですが作成しておきました』」

美希「うーん……?」

6 : 以下、2... - 2014/01/17 00:05:11.20 Isnz0caW0 6/25


「美希、そんなに近づくともっと目が悪くなるぞ」

美希「そ、そうだよね」

P「美希、どうしたんだ?」

「実は美希、目がすごく悪くなってるんだ。メガネが欲しいって」

P「駄目じゃないか、ちゃんと買わなきゃ! ……『確認しておいてください、今日はもう帰って構いません! 音無』だって」

貴音「小鳥嬢は先ほど、買い物に出かけてしまいましたが……まさか書類を作っていたとは」

P「おお……綺麗に作ってあるな」

7 : 以下、2... - 2014/01/17 00:05:42.89 Isnz0caW0 7/25


P「どうしよ……暇になってしまった」

「そうだ、プロデューサー!」

P「うん?」

「みんなで美希のメガネを買いに行く、ってのはどうかな!」

P「なるほど……それはいいかも」

美希「えっ、いいの?」

P「ああ、せっかくだからな」

貴音「それならば、わたくしの行きつけの店はいかがでしょうか。ふれーむも多く、選べますよ」

8 : 以下、2... - 2014/01/17 00:06:51.33 Isnz0caW0 8/25


美希「それじゃあ、お願いするの!」

P「よーし! じゃあ、先に出ててくれ。音無さんが帰ってきたら、事務所の鍵を渡すから」

美希「りょーかいなの!」

「美希、せっかくだからおしゃれで高めのヤツにしたら?」

P「あ、あんま高いのは勘弁な……俺からの、普段頑張ってる美希への誕生日プレゼントってことで」

美希「えへへ、ミキは誕生日のときのあれだけでもよかったんだよ?」

9 : 以下、2... - 2014/01/17 00:08:20.90 Isnz0caW0 9/25


貴音「美希、『あれ』とは?」

美希「オトメの秘密なの!」

「気になるなぁ……そんじゃプロデューサー、外で待ってるね!」

P「あいよ」

バタン

P「メガネかぁ……俺のメガネもだいぶガタが来てるな」

―――
――

10 : 以下、2... - 2014/01/17 00:09:23.62 Isnz0caW0 10/25


貴音「この道を右に曲がったところにある、小さいビルです」

P「お、ここだな」

美希「結構小さめのお店なんだね」

貴音「はい、ですがここは品質も良いのですよ? わたくしも昔から通っております」

「へぇ~……自分も目が悪くなったら、ここでメガネ買おうかな」

貴音「響、それはいけません。視力は良いのが一番なのですから」

「そうだね、自分は目を悪くしないように気をつけないと」

11 : 以下、2... - 2014/01/17 00:10:07.13 Isnz0caW0 11/25


P「ほい、降りろー」

美希「はいなの!」バタン

P「それにしても、コインパーキングが近くにあって助かったよ」

貴音「そうですね……しかしこの場所は、少々値が張るのでは?」

P「大丈夫大丈夫。せっかくの半ドンなんだから、じっくりメガネを見ていこう」

「なんか楽しくなってきた、早くいこう!」

12 : 以下、2... - 2014/01/17 00:10:43.69 Isnz0caW0 12/25


P「広いなぁ」

美希「フレームがいっぱい飾ってあるの……」

店員「いらっしゃいませ」

P「すみません、この娘にメガネを」

店員「分かりました。それでは、こちらで検眼をお願いします」

美希「はいなの! じゃあハニー、行ってくるね!」

P「おう」

13 : 以下、2... - 2014/01/17 00:11:25.74 Isnz0caW0 13/25


「こんなにフレームがいっぱいあるんだなぁ」

貴音「ふふっ、響には少々珍しいのではないですか?」

「うん、普段は滅多に見ないからな。かけないし」

貴音「このように数多くのふれーむが並んでいるのは、なかなか見る機会がないですからね」

「そうだな……あっ、これ貴音のメガネのフレームじゃないか?」

貴音「確かに、このふれーむですね」

14 : 以下、2... - 2014/01/17 00:12:41.41 Isnz0caW0 14/25


P「響は視力いいんだよな」

「うん、自分完璧だからなー」

貴音「響は裸眼でもかなり遠くの文字を読めますよね」

「確かこの間の健康診断は、両目とも1.4ぐらいだったぞ」

P「すごいなぁ」

「沖縄に居たころはもうちょっとあったんだけどね」

15 : 以下、2... - 2014/01/17 00:13:23.06 Isnz0caW0 15/25


貴音「あなた様は、裸眼ではどれぐらいの視力なのですか?」

P「俺は右が0.3、左が0.5ぐらいだな」

「プロデューサー、画面見すぎだぞ」

P「ははは……ごもっとも。気をつけるよ」

貴音「メガネをかけながら画面を見るのも、あまり良いことではありませんから」

P「そうだな、仕事の時だって画面見すぎて目が疲れるし」

16 : 以下、2... - 2014/01/17 00:14:23.42 Isnz0caW0 16/25


美希「終わったよ、ハニー」

P「お、早いな」

店員「お好きなフレームを選んでください」

美希「はーい」

貴音「美希、ふれーむはとても重要ですよ」

美希「分かってるけど、いっぱいあって迷っちゃうの」

「こんなにあると、どれがいいのか分からないね」

17 : 以下、2... - 2014/01/17 00:14:59.26 Isnz0caW0 17/25


P「ここは3,000円のフレームのコーナーだな」

美希「カラフルだね」

貴音「この赤ぶちのメガネは透き通っていて綺麗ですね……」

「これ、安いフレームなんだよね? 全然安っぽく見えないぞ」

P「そうだなあ、でもほら」

「ん?」クルッ

18 : 以下、2... - 2014/01/17 00:15:39.75 Isnz0caW0 18/25


P「このへんはめっちゃくちゃ高そうだろ?」

「これ……メタル?」ヒョイ

P「響、あんまり触らないほうが」

「よ、よんまん!?」

P「な、こういうのは高いんだよ」

19 : 以下、2... - 2014/01/17 00:16:33.98 Isnz0caW0 19/25


貴音「美希、このふれーむはどうですか?」

美希「ん、赤ぶち?」

貴音「ええ。この前の撮影でこのような色のメガネをかけていたでしょう」

「あぁー、自分もすごく似合うなって思った!」

美希「かけてみるね! ……どう?」

21 : 以下、2... - 2014/01/17 00:17:22.80 Isnz0caW0 20/25


P「おぉ、似合うな」

「美希は何をしても似合うね」

貴音「ええ、羨ましいですね。ふふっ」

美希「それじゃあ、みんなが選んでくれたこのフレームにするの!」

店員「お決まりですか?」

美希「はいなの!」

22 : 以下、2... - 2014/01/17 00:18:35.53 Isnz0caW0 21/25


 ――

ブロロロ…

貴音「美希」

美希「ん?」

貴音「車内でもメガネをかけていると、酔ってしまいますよ」

貴音「そうなの?」

貴音「はい。美希は平気やもしれませんが、わたくしは車に弱いので……」

23 : 以下、2... - 2014/01/17 00:19:12.97 Isnz0caW0 22/25


美希「でも、ミキはまだつけてたいな」

P「美希、ずっと嬉しそうにフレーム撫でてるもんな」

美希「だって、みんながミキのために選んでくれたんだもん!」

「本当に似合ってるよ、美希にぴったりだな!」

美希「ありがとうなの、響っ」ギュッ

24 : 以下、2... - 2014/01/17 00:19:52.63 Isnz0caW0 23/25


「わわっ、急に抱きつくなっ!」

貴音「……あなた様」

P「ん?」

貴音「これは、わたくし達からのぷれぜんとです」

P「……これは!」

美希「シルバーのフレーム、ハニーっぽいでしょ?」

25 : 以下、2... - 2014/01/17 00:20:21.53 Isnz0caW0 24/25


「自分たち、こっそり選んでたんだぞ!」

貴音「あなた様の視力に合っていると思いますよ?」

P「みんな……ありがとう! 事務所まで走って、すぐにかけてみるよ!」

美希「えへへ、大切にしてね? ……うぷ」

P「……え」

美希「き、きもちわるくなってきたの……」

「ぷ、プロデューサー車止めて! 止めてっ!」

P「と、とりあえずメガネを外すんだ!」

26 : 以下、2... - 2014/01/17 00:20:50.37 Isnz0caW0 25/25


 フェアリーは全員メガネが似合うと思うんです。
 お読みいただき、ありがとうございました。お疲れ様でした。

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