あやめ速報-SSまとめ-

　
そら「この前、過去に行って写真を撮っていたら良い感じのまつりちゃんが撮れたんですよ」

P「どれどれ。わぁ凄く良い写真ですね」

そら「この写真をこの前撮ったパレードライブと一緒にプレゼントしようと思いまして」

P「なるほど、過去と現在の対比が凄くエモいですね」

そら「そうでしょうそうでしょう。欲しいですか？」

P「そうですね。とても気になるので一枚ください」

そら「それでは他の写真とよく混ぜてからこの封筒に入れまして」

P「なんで？」

そら「はい、一枚だけ引いて良いですよ」

P「なんで？」
　

　
P「……まぁいいや。一枚引きますね」

そら「あ、翼ちゃんですね」

P「宣材写真のやつですね」

そら「可愛いですね」

P「そうですね……、でも出来ればまつりの写真が」

Prrrrrrrrrrrrr

美咲「はい、765プロライブシアタ―の……、はい？」

美咲「あの、プロデューサーさん。タイムパトロールっていう方から御電話です」

P「え、オレ？　はい、お電話代わりました」

P「はい、早坂さんはうちがお世話になってるカメラマンですが……」

P「お話ですか？　どのような御用件でしょうか。私で良ければお伝えしますが」

P「え？　もう劇場の前に来てる？　わ、分かりました。大丈夫です」

P「ごめん青羽さん。劇場の前にタイムパトロールの方が来てるみたいだから案内してもらえる？」

美咲「分かりましたー」

P「どうしたんですかね？」

そら「全然分かりませんね」
　

タイムパトロール隊員（以下隊員）「突然の訪問申し訳ないです。私こういう者でして」

P「はぁ、よろしくお願いします」

隊員「貴女が早坂さんですね？」

そら「はい、私が早坂そらです」

隊員「早坂さんは何度か時間渡航を行っていますね？」

美咲「えっ！？　いやぁそんなまさか……」

そら「してますね」

美咲「えぇっ！？」

P「そらさんだからスルーしてたけど冷静に考えるとやばい」

隊員「時間渡航によって別の時空に影響を与えることは航時法に違反する恐れがあるのはご存じですね？」

そら「はい。ですが私は別の時空には全く影響を及ぼしていません」

美咲「プロデューサーさん、航時法ってなんですか？」

P「分かんないですがヤバそうな状況ということは分かります」

隊員「ここに、765プロさんの所属アイドルである北沢志保さんの写真があります」

P「なっ！？　そんな写真初めてみましたよ！？」

隊員「タイムパトロールですから」

P「なるほど？」

隊員「早坂さんは過去に渡航した上で、当時には無い技術を使って撮影して、それを現代で商材として利用していますよね？」

そら「そうですね。ですが過去の彼女たちには何ら影響を与えていません」

隊員「これは北沢志保さんがアイドルになる前の写真。つまり時間渡航の存在を示唆するものなので、現代に影響を与えてしまうものになるんです」

そら「何故です？　解像度などはその時代が有する最高峰のものと同等にしているので判別は出来ないと思いますが」

P「そらさんそんなことしてたんですか？」

隊員「そうですね。しかしこの写真は北沢志保さんがアイドルになる前の写真です。アイドルになる前の北沢志保さんが765プロさんのカメラを正面に見据えた写真を撮るのはおかしくないですか？」

そら「果たしてそうでしょうか」

P「そらさん、なんでそんな喧嘩腰なんですか」

美咲「なんか急にそらさんが怖くなってきました」

そら「こう、姿を透明にして、フラッシュを焚かずに撮影すれば良いだけです」

隊員「そう。そのために未来の秘密道具が必要になる。秘密道具の存在を示唆してしまうのも現在に影響を当たるのでアウトです」

P「秘密道具ってなんですか？」

隊員「後で記憶消しておきますね」

P「ヒエッ……」

　
そら「秘密道具なんて必要ありませんよ。ただ姿を透明にするだけなら」

そら「こうすれば良いんです」ｽｩｰ

隊員「消えた！？」

P「消えた！？」

美咲「え？」

そら「秘密道具は使っていません。ただの私の『能力』です」ｽｩｰ

P「戻った！？」

美咲「え？　え？」
　

　
そら「秘密道具は使用していないので、未来文明の示唆には当たりません」

隊員「なるほど、確かに……」

P「それで良いんだ」

美咲「え？　いま、そらさん消えてませんでした？」

隊員「で、ですが！　早坂さん、あなたは時間渡航に使用する機器を登録していませんね！」

隊員「未登録の時間渡航装置の使用は航時法で禁じられています！　これは言い逃れできませんよ！」

そら「あぁ、そのことでしたら」

ｶﾞﾁｬ

そら２「特に問題ないですね」

隊員「なっ！？」

P「えっ！？　そらさんが二人！？」

そら３「わたしたちは」

そら４「すこし過去から来た早坂そらです」

P「どんどん増えていくぞ！？」

美咲「ほわぁ～そらさんがいっぱい～」

ｼｭﾝｼｭﾝ

P「消えた！？」

　
そら「今わたしは何も装置を使っていませんね？　時間渡航も私の『能力』です」

隊員「し、しかし、何らかの小型の装置を使っている可能性も！」

そら「どんな未来に行っても時間渡航装置で最も小さいものは『腕時計サイズ』です。そのことはタイムパトロールさんが一番ご存じでは？」

隊員「ぐっ……」

P「なんなのこの人」

美咲「わぁ～そらさん凄いですね」

P「美咲ちゃん帰ってきて」
　

　
隊員「と、とにかく！　みだりに別時空に影響を与えるのはやめてくださいね！」

そら「はい。分かりました」

隊員「航時法に抵触したらすぐに逮捕しますからね！　それでは！」

P「なんかお疲れ様です。すみませんでした」

そら「ちなみに空も飛べますよ」ﾌﾜｧ

美咲「わぁ！　そらさん凄いです！　私も飛びたいな～」

P「美咲ちゃん」
　

　
そら「あ、そういえばもう一枚の写真バレちゃいましたね。過去に行って志保ちゃんを撮ってきました」

P「えぇと……」

そら「大丈夫です。志保ちゃんにはバレていないので」

P「うわぁ、凄く良い写真ですね」

そら「でしょう？　一枚どうですか？」

P「そうですね。じゃあ一枚ください」

そら「じゃあこの封筒に大量の写真と一緒に入れまして」

P「なんでですか！！！！！」


おわり