兄「え・・・あ!」
女「」クスクス
兄「足りない分です。すいませんでした」
女「うん、許した」クスクス
男「おい女・・いくぞ・・」
女「あ・・うん」
女「じゃあね!頑張って!!」
兄「は・・はい!!」
兄「ありがとうございました」
元スレ
女「・・・おつり足りないよ」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1293375833/
兄「」スタスタ
兄(バイト疲れた・・・連チャンはさすがに堪える。我ながらナイスガッツ!!敬意を評すぞ)
兄(早く家帰ってギャルゲーにいそしもうぞ)
兄(・・・女さん・・か)
兄(・・・ふむ)
家
兄「ただいま帰られたし兄ぞ」
妹「おっつー」
兄「おお妹よ、おっつー」
妹「どうしたの?にやにやしちゃって?」
兄「ん・・久しぶりに女の子としゃべったからなぁ」
妹「僕も女なんだけど」
兄「なに?どれどれ?」モミモミ
妹「ひ!!」
兄「ほほほ、なんと小さき膨らみかな」モミモミ
妹「無礼者めがぁぁぁぁ」バッチーン
妹「死にたいのか貴様!!」
兄「うぅ・・・」
妹「お・・お兄ちゃん?・・・」
兄「・・・・・」
妹「お兄ちゃん!!お兄ちゃ」
兄「ほほほ、油断大敵とはこのことよ」モミモミ
妹「ひっ!!///」
兄「感じるのかw」
妹「・・・いい加減にしろバカ兄いいいい!!!!」バキッ
兄「ううわ ううわ ううわ ううわ・・・」
妹「YOU LOSE」
兄(強くなってる・・・)
兄部屋
兄「いたた・・・」
兄「強敵だぁ、なんて強さだ・・・戦闘能力53万のレベルの域に達したか!?」
兄「・・・ギャルゲーしよ」
朝
妹「・・・ちゃん・・・お兄ちゃん!!起きて!!」
兄「うぅ・・・眩しいですぅ」
妹「起きなさい!!学校!!学校!!」
兄「はっ!!学校いかねば」
兄「・・・・」
妹「どうしたの?」
兄「・・・重い・・乗るな」
妹「たまには僕とスッキンシップするのも悪くないと思うよ」
兄「スキンシップなら毎日してるだろうが」
妹「ほれー」バタバタ
兄「・・・・」
妹「・・・ど、どうしたの?」
兄「気にするな、妹のお尻が当たって興奮しているだけだ」キリッ
妹「バカ兄いいいいいいいいい」ボカ
兄「お前がやってきたんだろうがぁぁぁぁぁぁぁ」
がああ がああ がああ がああ
学校
友「顔ぼこぼこだぞwどうした?w」
兄(妹にフルボッコにされました)
兄(なんて言えるかぁぁぁ!!)
兄「い・・・・」
友「い?」
兄「因縁つけられたんだよ、あの・・ちょっとそこで」
友「え!!・・・」
友「・・・悪かったな・・・俺でよければ相談にのるよ・・・」
兄(とんでもないこと言ってしまったぁぁぁ!!)
兄(友よ、頼むから誰にも言わないで・・・)
女「因縁って・・誰から?」
兄「へ?」
女「誰から?」
兄「あ・・いやあ・・・」
兄(この人あの時の)
友「どういう意図でそうなったんだ?」
兄「・・・これは・・俺の事情だ・・俺だけでなんとかしなきゃいけないんだ」
兄(切り返しうまいぞー70点てとこか)
女「・・・そう」スタスタ
兄「?・・・おい友よ、ときに伺うがあのおなごは誰だ?」
友「知らんのか あの方はなあ・・・・」
兄「?」
友「・・・誰じゃ?」
兄「打ち首獄門じゃあああああああああ」ガスガス
友「ひひいいお許しをーーー」
先生「ええぃ静まれーい!!!!」
ぴた
先生「紹介する、転校生の女だ、みんな仲よくしてやってくれよ」
ざわ・・・ ざわ・・・
友「あ!さっきの・・・」
友「兄さん!こいつは上玉です」
兄「騙されるな!!やつはおそらく布石・・・こいつにはとんでもない、圧倒的裏がある・・・」
友「しかし兄さん、未曾有の可愛い女の子ですよ!」
兄「ここは耐えるんだ・・・必ずチャンスはやってくる!!」
-
友「も・・もう無理です」ダッダッダッダ
兄「やめろーやめるんだあ!!」
女「!?」
友「好きです、付き合ってください」
シーン
兄「あ・・あ・・あ・・あ・・」
女「ふふっ無理」ニコ
兄「友おおおおおおおおおおお!!!!!!」
友「兄さあああああああああん!!!」グハア
兄「っくそ!、っくそ!、なんてこった!!・・友!!おしい友人を、亡くした・・・」
女「」クスクス
先生「席は兄の隣なんかどうだ、今ちょうど空いたところだ」
女「」クスクス
兄(騙されん、いくら可愛いからと言ってやつは友を葬った女の子だ・・・誘惑には決して・・・)
兄(化けの皮をはいでやるわ、ぬははは)
女「よろしくね、バイトさん」ニコ
兄「むう・・・///」
休み時間
友「」
兄「大丈夫か!?まさかお前があんなおなごにやられるとは・・・」
友「兄・・・さん・・・きお・・つけて・・」
兄「おお!!友よ、誠に大義であった!!」
兄「せめてもの手向けじゃ」ジャー
友「アツ!!!!!!!!!てめー熱湯じゃねーか!!」
兄「ぬははは、死ぬがいい、貴様は末代まで恥じてゆくのだ」
女「」クスクス
兄「おい貴様、なにがおかしい?」
女「君たちが勘違いしてるからだよ」
友・兄「?」
女「私は付き合えないと言ったけど、それはあくまで現時点の話。そうでしょ?急に告白されても見ず知らずの人にOKなんか出すほうがむしろおかしな話じゃない?」
兄「うっ」
友「じゃあまだ俺にもチャンスが・・・!!」
女「うん」ニコ
兄「そち!!騙されてはいかんよ!!」
友「ふふふふ、君さっき何やってくれったっけ?」
兄「ひっ・・・よすのじゃあぁ・・・」
友「仕返しじゃあ!!」ジャアー
兄「うわあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
うわああ うわああ うわああ うわああ・・・
女「」クスクス
帰り
友「じゃあな」
兄「おお、まっすぐ帰りなさいよ」
友「わっかってらい!!」
兄「」
女「待ってよ!!」タッタッタッタ
兄「女か・・・こっちなのか?」
女「うん」ニコ
兄(惑わされるな・・・わが志は折れんのだ)
女「・・あのさ」
兄「ん?」
女「”因縁つけられた”って・・・」
兄「あ??」
女「言ってたじゃん」
兄「・・・あ」
女「思い出した!?聞かせてよ」
兄(この女俺の黒の歴史を掘り掘りしおってっ・・・屈辱)
兄「い・・・いも」
女「芋?」
兄「妹・・・です」
女「?」
女「妹君にやられたってこと?」
兄「うう・・・・・」
女「へw・・ふふ・・・・あははははははw」
兄「・・・ぐすん」
女「なんだ、安心したよ」
兄「安心した?」
女「抜けてるからね、バイトさんは」ニコ
兄「うっ・・・」
兄(きいい、どこまでも忌々しい小娘め!!ふんずけてやりたいわ!!)
女「私こっちだから、じゃあね」ニコ
兄「ああ、じゃあな」
女「うん」ニコ
兄(ふむ・・どこか憎めないやつだな)
兄(悪い奴でもなさそうだし)
兄(いや、たった数時間で人を見極めたつもりになるなんて愚の骨頂ぉ!!)
兄(・・・・・)
兄(・・・・?)
兄(まあいいか・・・さて)
ガチャ
兄「っそこだっ!!」ブン
妹「おそいっ!!」ブン
兄「ぐわああ、メインカメラをやられたか」
妹「また腕をあげたな、兄!!」
兄「っく!!妹!!」
兄「ニュー兄は伊達じゃない!!」モミモミ
妹「ひあっ!!///」
兄「相変わらず小さき膨らみだ!!」モミモミ
妹「ふっ・・・///」
妹「」ハッ
妹「ちいっ!!」ゴリ
兄「ぐっはあ・・・」バタン
妹「くっくっく、あの世でも元気でなぁ」ニター
兄「あっバイトだった」
妹「僕にかまってる暇じゃなっかったんだ・・・」
妹「ごめんねお兄ちゃん・・」シュン
兄「ふふ、なーにバイトよりお前といる時間がなによりも大切さ」ナデナデ
妹「///」
兄「バカが、油断大敵と何べん言わせるかあ」モミモミ
妹「しま・・っく///」
兄「じゃあいってくるぞ妹よー」
妹「いってらー」
バイト
兄「だるい・・だるい・・だるい・・・」
兄「だるいだるいだるいだるい」
兄「・・・・」
兄「地球の終わりが今来たら、俺、絶対に、はしゃぐな!!」
兄「仮に隕石が降って人類滅亡なら、全力でメテオコール」
兄「おにぎり田んぼに投げてぇ」
兄「・・・」
兄「だるい」
ウォーン
兄「だるっしゃいませー」
兄(カップルか・・)
兄(ふーむ・・・)
兄(もし俺に魔法が使えれば)
兄(まず男をガチムチゲイAV男優として就職させる)
兄(そしてそのマニアックビデオを彼女に見せるね、絶対)
カップル男「これお願いします」コト
兄「お!さすが兄貴!!」
カップル男「?;」
兄「ちゃんとまともなところ就職するのだぞ!!」
カップル男「えっ・・はぁ・・・」
兄(ふふ、今日も人を救った、我ながらなんていいやつ)
ウォーン
兄「いらっしゃいませっ・・・あ」
女「」クスクス
兄「ひやかしかいお客さん」
女「あながち間違ってないかもしれんぞ、店員さん」
女「それにしても、お客さんいないねー」
兄「楽でいいぞ、お前が来るまでな」
女「ふふ、いいじゃない、可愛い女の子が来たんだよ」ニコ
兄(何を考えてやがるこのアマ、隙をみて揉んでやろうか)
兄「・・・」
女「ちゃんと仕事してるんだねー」
兄「一応な」
兄「ほら、廃棄」
女「サンキュー♪」
女「」モグモグ
女「おや?こんなところにゴミが落ちてますぞ店員さん」
兄「それお前が出したやつだろが!!」
兄(死んで地球に詫びろ!そのついでに兄貴に犯されろ!)
女「兄貴さんに犯されるなら本望だよ」クスクス
兄「なん・・だと・・」
兄「ふっ・・笑わせるなよ小娘がw」
兄「貴様のその小柄STYLEで、兄貴の大型ビームサーベルを受けきれるわけがなかろうてw」
兄「僕が一番兄貴を乗りこなせるんだ!!」
女「冗談だよ、兄君はそっちの人なんだ、へー」クスクス
兄(こ・・小娘ええええええええええええ!!)
兄「お、おのれ!わしを愚弄しおるかっ!!」
女「兄様、私はあくまで推測を口にしたまでで」
女「なんでそこまで声を張るのかな?」
兄「くっ・・・う、うるさああい!!!」
女「返す言葉が見つからないみたいだね」クスクス
兄(・・・俺を怒らせた野郎が悪いんだ)ゴゴゴ
兄(まだ我がシスターにも試していない我が最終奥義・・・)
兄(じっちゃん!!今こそ封印を解くぜ!!)
兄「くらえ!流派兄方不敗が最終奥義イイ!!」ビュンッ
女「!!?」
兄(勝った!!)
ドンッ
兄(気がつくと、僕は仰向けで横たわっていた・・・)
兄(視界はぼやけ何も見えない)
兄(一体何が起こったというのだ)
女「おはよう♪兄君」
兄(女が顔を覗かせる、可愛いなぁ)
兄(そして例のごとく女は僕に膝枕を・・・)
兄(枕はジャンプだった・・・)
兄(しかも月刊・・・痛い)
兄「膝枕しろよ!!!」
女「元気だね、よかった」
兄「よかった?貴様がやったんだろう」
女「元凶は兄君だよ」
兄「むう・・・」
女「ふふふ、じゃあ帰るね」
兄「うん、ばいばーい」ブンブン
女「」クスクス
兄(結局、何しにきたんだ?)
兄「お、もうそろそろ終わりだな」
ガチャ
兄「っ流派兄方不敗が最終奥義イイ!!」ブン
妹「ししょおおおおおおおおお!!」バタン
妹「」ピクピク
兄「フフフ妹よ、戦利品は貰って行くずら」モミモミ
妹「うっ・・・///」
妹「勝っても負けても戦利品はハントされてるようn・・」
兄「死人がっ!しゃべるな!!」バシン
妹(・・・強くなってる)ピクピク
兄「さーて、妹のおっぱいも揉みしだいたし」
妹「・・・当たり前みたいに言ってくれる、ずいぶんあたいの胸も安っぽくなったもんだね」ムク
兄「!!?」
妹「おらおらおらおらおらおらおらああ!!」バシッ
兄「・・・」
妹(き、きかない!)
兄「」スッ
妹(ぶたれる!!)
兄「」ダキ
妹「!?」
兄「妹よ、なぜこんなに愛くるしい妹をぶたなきゃならないんだい?」ナデナデ
妹「お兄ちゃん///・・僕は」
兄「がははは!あいも変らず学習能力が乏しいやつめ!!」
妹「え?」
兄「そうかそうか、まだ揉まれ足りんのか!」モミモミ
妹「ひっ・・やめっ」
妹「くふっ、ひゃっ、・・はぅ・・あっ、もう、・・・むr」
兄「」コリコリ
妹「へ?・・もぉ・・はっ、ああああああああああああぁぁぁっ!!」ビクンビクン
妹「くっ、ああああぁぁああっ・・・うっ・・・」ビクンビクン
兄「あれっ?」ハッ
妹「んあっ・・・あふっ・・・」ピクピク
兄(これはいかん!!いかんよ兄よ!!自制心を保て!いくらなんでもシャレにならんぞ!!)チラ
妹「うぅ・・・」
兄(くそっ!夢中になりすぎた!!)
妹「お、にぃ・・ちゃん・・・」
兄「へ?ハイ、ナンデゴザイマスカ?オジョウサマ」
妹「・・・もっと、気持ちよくして・・ほしいな」
兄「・・・・」
兄「」
兄「ぶるrrrrrrrrrrrrぁぁぁぁあああああああああ!!」ガバ
兄「うわあああああああrrrrrrrrrrrr」ガバ
チュン チュン
兄「」ゼイゼイ
兄「なんという夢落ち」
妹「・・・・フーッ」
妹「うなされてたね、大丈夫?」
兄「うわああああごめんよおおおお」ヒシ
妹「!!?、しがみつかまないでよ」
兄「ごめんなさい、おーいおいおい」
おーいおいおい おーいおいおい
妹「落ち着いた?お兄ちゃん?」
兄「見くびるなよ妹、我が強じんたるメンタルを」
妹「さすが兄者だ、そんな夢を見ておいて平然といられるメンタルに感服するぜ」
兄「・・・」
妹「僕は気にしてないよ」
兄(ふむふむ、さすが我が妹よ、なんという器の大きさかな)
兄(!?、まてよ)
兄(夢で最終奥義が効いたんだ)
兄(もしかしたら・・)
妹「お・・お兄ちゃん?・・・」
兄「妹よ!今日が年貢のおさめどきじゃあ!!」
兄「流派兄方不敗が最終奥義イイ!!」ブン
妹「だから貴様はアホなのだあ!!」
ドンッ
兄(気がつくと、僕は仰向けで横たわっていた・・・)
兄(視界はぼやけ何も見えない)
兄(一体何が起こったというのだ)
妹「お兄ちゃん・・」
兄(妹が顔を覗かせる)
兄(そして例のごとく妹は僕に膝枕を・・・)
兄(ガチで膝枕だった)
兄「妹ー、超愛してるー!結婚してくれー!」ダキ
妹「がっはっはっはー、ならば私に忠誠を誓うがいい!!」
兄「がっはっはっはー、それはこっちのせりふだー」モミモミ
妹「なっ・・・///」
兄「くっくっく、小さき膨らみめ!まだ兄貴の方が大きいわ!」モミモミ
妹「滅殺」キラキラ
兄「何!?やつのゲージはすでにマックスだったというのかー!」
ボコボコボコボコ
ぎゃー
天
兄「じゃあ学校いこっか」ニコ
妹「どんどん雑になってきてるね」ニコ
学校
友「むむむ・・・」
友「で?」
兄「は?」
友「女にあれを使ったんだろ?」
兄「ん?・・あぁ、まぁ」
友「お前も悪いやっちゃなぁw」
友「揉みしだいたんだろ?どうだったんだよ?」ハアハア
兄「わかんない」
友「わからないだと?」
兄「え?、は、はい、一体その後何があったのかわからないんです」
友「ばかも休み休み言え!あの技は完璧だ!地獄ともいえるあの日々を忘れたとは言わせんぞ!!」
兄「じっちゃん、しかし・・」
友「ええい!言い訳など聞きたくもない!」
友「兄よ!貴様の技は決まらなかったのじゃ!!」
友「それ故に記憶を失くしたとでまかせを言いおる!!」
友「それが自己の腕を過信し過ぎた結果であろうて」
兄「そ、そんn」
友「兄よ、貴様は・・」
友「二流だ」
兄「ガーン」ガーン
兄「じっちゃん・・俺間違ってた」
友「ふふふ、それを気づけたならわしは何も言わん」
兄「じっちゃん・・見ててくれ・・俺もっともっと強くなる!」
友(ふふふ、兄はきっとわしをも凌駕した力を得るだろう)
友(兄なら・・やつを倒せるかもしれん)
女「楽しそうだね」クスクス
友「まぁ、女さん、人の話を盗み聞きでして?」
兄「まぁ、なんていやらしいメス豚なのかしら」
女「メス豚とはずいぶんな言い草だね、昨日はあんなことを私にしておいて」
友「え!?」
友「・・・」クル
兄「」ゴゴゴ
友「・・ごっくん」ゴゴゴ
兄「」ゴゴゴ
兄「」ニマリ
友「きいいいいいいい、殺すうう!分子レベルで殺すうう!!」
-
兄「ほざけ老いぼれ、時代が変わったのだよ。いや、時代が僕に追いついたのかな」
友「く、くそがぁ!!」グオー
兄「貴様は用済みだ!」バキ
友「ち・・ちくしょーー」パーン
-
友「」プスプス
女「」クスクス
兄「貴様!見せもんじゃねーぞごらぁ!!」
女「教室に居れば嫌でも目に入るよ」クスクス
兄「むう・・・」
放課後
友「」
兄「友ちゃん、起きて」
友「む・・おお兄ちゃん、おはよー」ムク
兄「ねえ、今日はどこに連れってってくれるのー?」
友「ひ・み・つ」
兄「もー友ちゃんったらー、エロい所連れてく気なんでしょー」
友「期待してるくせにー」
女「ねえ」
兄・友「?」
女「私も連れてって」
友「いや、ゲーセンだぜ?」
女「うん」ニコ
ゲーセン
女「ゲーセンに初めてきたよ」
兄「そうなのか?珍しいなぁ」
女「そうかな・・あ、あれやりたい!」
友「クレーンゲームか、ド定番だな」
ウイーン ボテ
女「むー」
友「俺が取ってやんよ」
兄「お前こそド定番だなw」
友「むふふw」
ウイーン ボテ
友「なんだと!」
兄「クックック」
友「!?・・何がおかしい!」
兄「本質がわかっていない・・クレーンの本質が」
兄「それでは素人の右往左往と同じ」
ざわ・・・ ざわ・・・
友「何が言いたい」
兄「物を取ろうとする焦りがもろに出ている」
兄「今のワンゲームで決定的にその焦りが出ていた」
兄「吊ろうとする概念に縛られる、そもそもそれがダメ」
兄「求められている要素、柔軟性だ」
兄「吊るのではなく、あくまで穴に落とす」
ざわ・・・ ざわ・・・
静かに流れる兄の理 その理に皆聞き入っていた
女「・・兄」
兄「まあ見てな」ガチャン
ウイーン
グッ
友「なっ!押しただと!!」
友「ばかな!!そんな常軌を逸した考え方が・・」
ドス
友「ばかな!!」
兄「ほら、やるよ」
女「ありがと」クスクス
兄「女、いくぞ」
女「うん」クスクス
友「く・・くぅ・・」ガク
女「友と離れていいの?」
兄「あいつはどうせ麻雀だ」
女「へー」
女「・・世の中不平等」
兄「?」
女「幸福な人間が存在するだけ、不幸な人間が存在する」
女「私はそれが許せない、どうにかしたい」
兄「どうにもできねーだろ」
女「意外と薄情だね」
兄「100人中90人は同じこと言うと思うが」
女「残り10人は?」
兄「現実逃避するんじゃない?」
女「そうかもね」
女「でも、君にも言えることなんだよ、もう、たぶん遅いけど・・」
兄「?」
兄「あ、バイトだわ」
女「うん、またね」ニコ
兄「友によろしく」
女「うん」ニコ
女「・・・」
家
兄「妹ー!!・・あり?」
シーン
兄「夜歩きとは、許さん!帰ってきたら色々揉みしだいてやらねばな」
兄「フヒヒw」
バイト
兄「いらっしゃいま・・」
男「ちょっといいか?」
兄(あれ?確か女と一緒にいた・・)
兄(考えてみれば女はゲーセンが初めてっていってたんだ)
兄(だとしたら、この男に生活を縛られていたと仮定すると・・・)
兄(こ、殺される)
男「女に何か言われたか?」
兄「ひっ・・・へ?」
男「」
兄「女ッスか?あー、なんか色々と・・」
男「そうか」
男「君は偶然あの時、女に会ったわけじゃないんだ」
兄「へ?」
男「女はきみを助けてくれる」
兄「え?え?」
男「」スタスタ
兄(助かったぁ!マジで殺されるかと思った!)
兄(今日は女、来ないのか・・)
家
兄「妹ー、いもうとー」
シーン
兄「妹?」
シーン
兄「連絡なしで、どこ行きやがったよ・・」
兄「・・・」
朝
路上
ガヤガヤ・・・
兄(ん?空家が騒がしなぁ)スタスタ
近所さん「兄くん!!」
兄「?」
近「兄くん!兄くん!兄くん!!」ガバ
兄「ど、どうしたんですか!!そんな趣味は・・」
近「妹ちゃんが・・妹ちゃんがぁ!!」
兄「!?」
兄「!?」タッタッタッタ
兄「い、妹・・・?」
兄「うっ・・おえぇ・・」ボタボタ
妹は細切れの肉片で発見された
原型は皆無で、唯一顔だけが綺麗に残っていた
綺麗に残っていただけに、それが異様だった
どんな最後を妹はむかえていったのか
計り知れない
家
兄「ひっく・・うわあああああああ」ポロポロ
ガチャ
女「世の中不平等」
女「君は100人中の10人となってしまったんだよ」
兄「あああああああああああああああ」ポロポロ
女「現実逃避はどんな気分?」
兄「かえれええええええええええええ」ポロポロ
女「まだ言葉は通じるみたいだね、危ない感じだけど」
女「さて」
女「幸福な人間が存在するだけ、不幸な人間が存在する」
女「私はそれが許せない、どうにかしたい」
女「今、君が答えるなら、なんて言う?」
兄「できるなら・・・もし叶うなら・・・」ポロポロ
兄「くそおおおおおお、死ぬ、死ぬんだあああああ」ポロポロ
女「意志があるみたいだね、繰り返しになるけど私は幸福な人間が存在するだけ、不幸な人間が存在することが許せない」
女「なぜ妹ちゃんが死んだのか、突然すぎることもあって納得もいかないし理解もしがたい」
女「兄くん、私は救済のチャンスを与える者」
兄「・・・・」ポロポロ
女「兄くん、兄くんは妹ちゃんを出来るならば助けたい?」
兄「・・・・うん」ポロポロ
女「なら助けてきなさい、あなた自身の力で、真実を確かめてきなさい」
・・・・・・
兄「うわあああああああ」ガバ
チュン チュン
兄「」ゼイゼイ
兄「夢・・落ち?」
妹「うなされてたね、大丈夫?」
兄「い、妹?」
妹「?」
兄「よかった生きてる・・」
妹「?」
兄(生きてる・・)
学校
放課後
友「」
兄「友ちゃん、起きて」
友「む・・おお兄ちゃん、おはよー」ムク
兄「ねえ、今日はどこに連れってってくれるのー?」
友「ひ・み・つ」
兄「もー友ちゃんったらー、エロい所連れてく気なんでしょー」
友「期待してるくせにー」
女「ねえ」
兄・友「?」
女「私も連れてって」
友「いや、ゲーセンだぜ?」
女「うん」ニコ
兄(?・・ちょっと夢と似すぎてないか?)
兄(言動も何もかも・・・)
女「」
兄「あ・・悪い、やっぱ無理」
友「うわー自分から誘っておいt」
兄「起こしただけですー」タッタッタッタ
女「がんばってね」ニコ
友「?」
友「・・・」ニヤ
空家前
?「悪いな、おじさん達のためにがんばってもらうよ」
?「フヒヒヒ、こういうビデオはね、実は裏で高値取引の対象なんだよ」
妹「んんー」モガモガ
?「なあに、心配しなくても20分もすれば痛みも感じなくなるさ」
兄(やはり妹がいる・・)
兄(あれ?あれは、あの時の兄貴!!)
兄(兄貴はすでにそっちの方だったのか・・)
兄(意気揚々と来てはみたが・・・どうする)
兄(選択なんて俺にあるはずがない!!)
兄(妹はここで殺される!!そんなの、ごめんだ!!)
兄(妹と一緒に家に帰るんだ!!)
兄「兄貴!!覚悟おおお!!」グオー
妹「むー!!」モガモガ
兄貴「ん?」
監督「あ?」
兄「あべし!!」バキ
兄(兄貴つえぇ・・・)バタン
兄貴「どうする?」
監督「聞かれた可能性はあるな、こいつも殺すか?」
兄「・・・」キュー
兄貴「寝てるようだし、まずこいつからだなw」
妹「むー」モガモガ
友「させるかよ!!流派兄方不敗が最終奥義イイ!!」
兄貴「アッー///」バタン
監督「あ、兄貴!?」
友「おら!起きろ!!」バシ
兄「アッー///」
兄「あれ?友、おはよー」
友「状況をみろ!!妹ちゃんと逃げるぞ!!」バシ
兄「アッー///」
兄「はっ!!え?なんで友が?」
友「面白そうだから、お前を尾行したんだよ!」
兄「まあ、なんという変態なのかしら」
妹「ぷはぁ!ふー苦しかった」
友「お前らマイペースすぎw逃げるぞ!!」
グサッ
兄「あ?・・へ?」ボタボタ
友「兄ーー!!」
妹「お、おにいちゃーん!!」
監督「口を封じるが我が定め、いわばルールだ」
監督「身近なナイフだが、オーソドックスにこいつで殺るのが」
監督「一番興奮を実感できるw」ハアハア
兄「逃げろ!!」ガバ
監督「自ら死を望むかw」ハアハア
友「あ、兄!!!!」
兄「」ボタボタ
友「・・・・兄」
友「・・・に、逃げるぞ!!」タッタッタッタ
妹「離せ!お兄ちゃんお兄ちゃん・・うわあああああああああああああ」タッタッタッタ
グシャ
兄は細切れの肉片で発見された
原型は皆無で、唯一顔だけが綺麗に残っていた
綺麗に残っていただけに、それが異様だった
兄を殺害した監督と兄貴は捕まったらしい
どんな最後を兄はむかえていったのか
想像したくもない
家
妹「ひっく・・」ポロポロ
ガチャ
女「・・世の中不平等」
女「幸福な人間が存在するだけ、不幸な人間が存在する」
女「私はそれが許せない、どうにかしたい」
妹「ひっく・・ううううううううう」ポロポロ
女「かつて100人中90人はどうにもならないと答え」
女「残り10人は現実逃避と推測する者がいた」
女「あなたはどう思う?」
前半戦完
今日も目覚ましの音でいつもの朝を迎えた
お兄ちゃんより少し早く起きて朝食を作るのが
僕の日課
お兄ちゃんはやはりというか
僕が起こさないといけない
自分から起きるということはまず無い人だ
そのはずだけど・・
もし、今日、お兄ちゃんはうなされて起きたなら
信じざるなきゃいけない
あれが夢でなかったこと
これから起こりうる数時間後のこと
もしそれが真実で
この寝顔も数時間もすると無残な死体と変わり果てると思うと
また涙が止まらなくなりそうになる
兄「うわあああああああ」ガバ
やっぱり自分から起きちゃうんだね、お兄ちゃん
淡い期待も静かに散っていった
でも安心して
お兄ちゃんだけは殺させない
あんな姿、見たくない
妹「」ポロ
妹(あ、ダメ!ダメ!泣いちゃ!!)
妹(お兄ちゃんに心配させちゃう!!)
兄「」ゼイゼイ
妹「うなされてたね、大丈夫?」
繰り返すものか
繰り返させない
妹の学校
妹友「おはー妹ー、お!いつになく真剣な顔だねぇ」
妹「ん?おはよー、ううん・・ちょっとね」
妹友「またフったんでしょ!!妹は人気があっていいですなぁ、近寄りがたい存在でいらっしゃる」
妹「なにそれ?違うよ」
妹友「またまたご謙遜を、もしかして百合なのかな?私、妹に狙われてる!?」
妹「違うよ!!!!」
妹友「かっかっか、わかってますよw冗談にむきになるなってw」
妹「むー」
妹友「ふふふw・・まあ」
妹友「ブラコンも大概にしなよ」
妹「ちが」
妹友「いいや、違わない」
妹「・・・」
妹友「大好きなお兄さんのこと考えてたんでしょ?」
妹「・・・」
妹友「兄弟仲良いのは良いことだけど」
妹友「それとこれとを、割り切れないのはダメ」
妹「・・・」
妹「・・・割り切ろうとはしてるけど」
妹友「なら尚更」
妹友「まあ徐々に徐々に、ね」
妹「・・・うん」
妹友「さてー、お兄さんに揉みしだかれた妹の胸はどのくらい大きくなったかな?」モミモミ
妹「ひあ・・///なんで知ってるの?」
妹友「あらー、カマはかけてみるもんだねぇw」
妹「///」
妹友「うーむ、やっぱ揉みしだかれても大きくはならないみたいだねぇ・・」ガッカリ
妹「」ゴゴゴ
妹友「な、なんだこのおぞましい戦闘能力は!?」
妹「戒名の用意はできたか?」ゴゴゴ
妹友「ひ、ひ・・・ご、ごめんなさい!!ゆるして・・」ブルブル
妹「」ガシ
妹友「あ、ああ!!」ジタバタ
先生「ん?あ、あのクラッチは!?」
妹友「たすk・・」フワ
先生「ハーフネルソン投げっぱなしぃぃぃぃぃ!!」
妹友「がっっ!!」バキ
先生「こらー、妹、妹友が死んじゃうだろ、ほどほどにしろー」
妹「ハッ!!ごめんね妹友ー」
妹友「」ピクピク
先生「こら、妹友、いつまで寝てるんだ!」
休み時間
妹(まず、事件を回避する方法として、あいつらに会わないことだよね)
妹(僕が捕まらなければ、何も起きやしないんだから)
妹友「うぅ・・妹ぉ・・まだ痛むよぉ」ヒリヒリ
妹「妹友が変なこと言うからだよ」
妹友「変じゃないよ!事実じゃん!!」
妹「むー」
妹友「?」
妹友(今日はなんだか本当におかしいなぁ)
妹友(いつもならもっと言い返してくるのに)
妹友(・・ふーむ)
放課後
妹(今が僕がいつも下校する時間帯・・)
妹(つまり僕が1時間ぐらい校内に潜んで帰れば、会わない可能性が高い)
妹(運命は、繰り返さない)
妹友「ありー?妹いないなぁ」
妹(妹友!?なんで!?部活は!?)
妹友「妹大丈夫かなぁ、今日は特別ぼーっとしてたし」
妹友「ふーむ・・・」
妹友「先生にも休むって言っちゃったし・・」
妹友「しゃうがない、一人でけーるかな」
妹(ダメ・・いっちゃダメ!!)タッタッタ
妹「はぁ・・はぁ・・」タッタッタ
妹「!?」
妹「いない・・」
妹(そんな数分で見失うわけないのに・・)
妹「・・・」
妹「・・・行くしかない」
空家
妹友「」ブルブル
兄貴「悪いな、おじさん達のためにがんばってもらうよ」
監督「こういうビデオはね、実は裏で高値取引の対象なんだよ」
監督「まぁ、お目当てのお譲ちゃんは、なぜか来なかったんだけど」
監督「お譲ちゃんも可愛いから捕まえたってわけだよ」
監督「だからお譲ちゃんには代打として頑張ってもらうんだ」
妹友「」ブルブル
監督「可哀そうに、偶然おじさん達がいて、偶然お目当てが来なくて、偶然お譲ちゃんが来て」
監督「偶然偶然」
監督「偶然に、偶然お譲ちゃんは死ぬんだ」
妹友「ふっ・・くっ・・」ゾクゾク
監督「ここまでくれば、むしろ必然だな」
監督「なあに、心配しなくても20分もすれば痛みも感じなくなるさ」
妹友「」ジタバタ
監督「暴れても無駄さ、兄貴特性ロープで手足を固定されてちゃなぁw」
兄貴「・・・」
兄貴「始めようか」
監督「おっとその前に」
兄貴「?」
監督「顔には傷つけるなよ、その方がうけがいいんだ」
兄貴「あぁ、わかった」
妹「妹友ーー!!」タッタッタ
妹友「!?」
兄貴「あいつは!?」
妹「兄貴はここが弱い!!」バシ
兄貴「アッー///」バタン
妹「くらえ!!」ガス
監督「うっ・・うげぇ・・」ガク
妹「監督のポケットにナイフがあるはず、これでロープを」ゴソゴソ
ザクザク
妹友「う・・ひっく・・」
妹「さ、逃げよう!!」
監督「フヒヒヒ、お譲ちゃん」ガシ
妹「!?」
監督「飛んで火に入る夏の虫とは」
監督「まさにお譲ちゃんのことだねw」
監督「おい!兄貴起きろ!」
兄貴「やろう、なぜ俺のウイークポイントを」
妹「逃げて!妹友!!」
妹友「・・・うぅ」
妹「捕まりたいの!?」
妹友「・・警察・・呼んでくる!!」タッタッタ
兄貴「まてや!!」タッタッタ
監督「やめろ」
監督「どうせ交番おろか公衆電話なんか、この辺にはない」
監督「第一、財布も携帯も没収したんだ」
兄貴「しかし!顔を見られたんだぞ!!」
監督「かまわねーよ、それより」
監督「俺はこいつが死ぬ様を今!見てみたいんだよ」
妹「う・・」ブルブル
監督「いいねいいね、もっと恐怖しろ、ふるえろ!!」
監督「あがいてみせろ、もがいてみろ、泣いてみせろ」
妹「・・・」ブルブル
監督「ころすぅw」
監督「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すw」
妹「ひっ!?」ゾクゾク
兄貴(・・・悪魔、死神)
兄貴(いいや、こいつにはそんな例えでは生ぬるい・・そのくらい)
兄貴(俺はいつも補助役にまわっていた)
兄貴(死に触れることすら気が狂いそうなのに)
兄貴(どうして俺に人を殺せようか)
監督(おい、兄貴)
兄貴(!?)
監督(ビデオを回せ)
兄貴(・・・)
兄貴(俺も逆らえない立場なんだ)
兄貴(逆らえば俺の大切な人が・・・)
監督「さて、準備できたな?」
兄貴「あ、あぁ」
監督「ふふふ、へさdfgfhんgmj、くl。。khgjでゃrd」
監督「ギギギギギいいいいいいいいいいいいいいいい!!」グサ
妹「あっ、あぁっ」
妹「がががががががががががあああああああああああああああ!!!!!!!!!!」ブシュ
監督「sssssssssssssssssss」ザックザック
妹「ああっ!!んああっ!!sdfghjklkjhgfdvbn!!」ブシュブシュ
妹(痛いなぁ・・・)
妹(死ぬってこんな感じなんだ・・・)
妹(・・・今はすごく痛いけど、そのうち感覚もなくなる)
妹(僕はお兄ちゃんも救えたし、妹友も救えたし、満足なんだよ)
妹(だから悲しまないでね)
妹(僕はそんな感情望んでないから)
妹(僕は幸せだから)
妹(もう十分に)
妹(これ以上の望んだら罰があたりそうだよ)
妹(お兄ちゃん・・)
妹(来世ではちゃんとした恋人として)
妹(僕と一緒に時を過ごして、結婚して)
妹(幸せな日々を)
妹(幸せだった日々をまたおくれたらいいなぁ)
妹(ちょっとずうずうしすぎかな?)
妹(大好きだよ、おにいちゃ・・・・)
・・・・・
家
兄「ひっく・・うわあああああああ」ポロポロ
ガチャ
女「・・・世の中不平等」
女「君は100人中の10人となってしまったんだよ」
兄「あああああああああああああああ」ポロポロ
女「現実逃避はどんな気分?」
兄「・・・・」ポロポロ
女「兄くん?」
女「・・・」
兄「・・・」ポロポロ
女「・・・」
女「もう一度だけ聞くよ」
女「幸福な人間が存在するだけ、不幸な人間が存在する」
女「私はそれが許せない、どうにかしたい」
女「今、君が答えるなら」
兄「ずうずうしい」ポロポロ
兄「不幸を実感しているからこそ幸福が実感できる」
兄「平等のために不幸に直面して、平等のために幸福に直面しなければいけない」
兄「不幸は起こってしまったものはしょうがない」
兄「現実と直視ができない、直視したくない」
兄「どうにかしたいが、それは無理だ」
兄「あがこうにもあがけない、それは」
兄「平等のために」
女「・・・」
兄「不幸なしに幸福なんてありえない、が」
兄「でも・・・もう・・・」ポロポロ
女「・・・」
女「なら1回だけ図々しくさせてあげる」
兄「・・・・」ポロポロ
女「今の兄くんは真の意味で不幸なんだよ、いくら不幸になろうが幸福になることはない」
女「幸福が欠けちゃったからね、しかも非日常的に」
女「真の意味で幸福な人間は不幸も幸福も持った人間」
女「私の言った不平等は、この前者と後者との差にある」
女「兄くん、兄くんは妹ちゃんを出来るならば助けたいんだよね?」
兄「・・あぁ」ポロポロ
女「なら助けてきなさい、あなた自身の力で、真実を確かめてきなさい」
女「あとね、」
女「妹ちゃんもね、兄くんと同じこと言ってたよ、じゃあね」ニコ
兄「」バタ
男「・・いいのか?そんなこといって」
女「数千回の中で、初めて違う答えに行き着いた」
女「なら次の世界でも、きっと違う結果が生まれるよ」
男「・・・」
女「じゃあ、次行こうか」
男「次?彼は?」
女「兄くんならもう大丈夫だよ」
兄「」
女「」クスクス
END
初投稿で及ばずながらでしたが
なんとか終わりましたw
安西先生、妹がほしいです・・・乙
203 : 以下、名... - 2010/12/27(月) 02:45:09.82 ziN0nJBS0 100/102意味わからないです先生・・・
この後兄はどうするっていうんですか・・・?
204 : 以下、名... - 2010/12/27(月) 02:46:07.50 j+JCbxwa0 101/102え、終わり?
205 : 以下、名... - 2010/12/27(月) 02:46:59.93 B7jdnN6P0 102/102
>>203
ご想像にお任せします
>>204
終わります、ごめんなさい