真美「ってことで兄ちゃん、お年玉ちょうだい!」
P「おい……お前の方が俺より給料貰ってるだろうが」
真美「お給料はパパとママが管理してて、全然自由に使えないんだよー」
P「なるほど、そりゃそうか……」
真美「ねえねえ、いいっしょ?減るもんじゃないしー」
P「減るわ!思いっきり!俺の財布から!」
P「ダメなものはダメ、我慢しなさい」
真美「ぶー」
元スレ
真美「お正月だよ、にーちゃん!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357067438/
真美「じゃあ兄ちゃん、ギュッてして?」
P「……え?」
真美「ねえねえ早くー」
P「お、おう」
P「……こうか?」ギュッ
真美「うん!……これがお年玉ってことで、今年はガマンしたげる」
P「真美ィ……」
真美「えへへ……」
やよい「うっうー!おはようございますー!」
真美「」ビクッ
P「おーやよい、おはよう!それと、あけましておめでとう!」
やよい「はい、おめでとうございますー!」
やよい「あれ……真美?なにしてるの?」
真美「な、なんでもないっぽいよ!」
P「いや、真美のやつがお年玉くれくれって言うもんでな」
真美「そうそう、やよいっちはお年玉いくら貰ったの?」
やよい「おとしだま……?」
真美「うんうん」
やよい「おとしだま……ってなんですか?プロデューサー」
P「えっ」
真美「えっ」
P「やよい……お前マジか……」
真美「やよいっち……」
やよい「う?」
P「やよいィ!!」ガバッ
真美「あっ」
やよい「はわっ!!ぷ、プロデューサー!?」
P「やよい!お年玉ってのはな……お年玉ってのはな……」
P「こういうものなんだよ!」
真美「えっ」
やよい「そ、そうなんですかぁ……」
やよい「プロデューサーのお年玉……えへへ、あったかいです……」
P「やよいィ……」
真美「……」
真美「ちょ、ちょっと兄ちゃん!」
P「ん、どうした?真美」
真美「真美にもお年玉、ちょうだい!」
P「何言ってんだ、さっき……」
真美「いいっしょ、減るもんじゃないし!」
P「しょうがないな……ほら」ギュッ
真美「えへへ、兄ちゃんあったかい……」
やよい「うー……」
やよい「ぷ、プロデューサー!」
P「今度はやよいか、なんだ?」
やよい「私にも、もう一回くださいっ!」
P「全く、いつになくわがままだな……ほら」ギュッ
やよい「ぷろでゅーさぁ……」
真美「むむむ……」
真美「兄ちゃん!真美にももう一回……」
P「ダメだ、もう2回やったろ?それでおしまい」
真美「うぅ……兄ちゃんのケチ」
P「やよいも、な」
やよい「はい!」
P「よしよし、やよいはいい子だなぁ」
真美「うむむむ」
P「それで……二人とも、なんでわざわざ事務所に来たんだ?折角の正月休みなのに」
真美「んー……亜美はお仕事だし、家にいてもアレだし……」
P「あー、竜宮は正月特番だっけか……」
P「ごめんな、俺の力量が足りないばかりに」
真美「そんなこと言わないでよ、これは兄ちゃんのせいじゃないっしょ!」
真美「来年は家族も親戚もギャフンと言わせてやるんだから!」
P「……そうだな!」
真美「やよいっちは?」
やよい「私は、その……」
P「ん?」
やよい「えへへ、プロデューサーに会いたくて」
P「!!」
真美「!!」
P「やよいィ!!」
やよい「プロデューサー!!」
P「やよい……ありがとうやよい」
やよい「私こそ……プロデューサーに会えてうれしいですっ!」
P「やよいィ……」
やよい「ぷろでゅーさぁ……」
イチャイチャ
真美「……」
真美「あ、あのさ兄ちゃん」
P「どうした、真美?」
真美「真美もね、ホントは兄ちゃんに会いたくて来たの」
P「真美ィ……!」
真美「お休みの間、ずっと寂しかったんだよ?」
真美「……兄ちゃんに、会えなくて」
P「……真美ィ!!」
真美「兄ちゃん!!」
やよい「……」
やよい「プロデューサー、あの……」
P「どうした?やよい」
真美「兄ちゃん、あのさ……」
P「次は真美か」
やよい「プロデューサー!」
真美「兄ちゃん!」
P「お、おい!ちょっと待て……なんだこれは」
P「とにかく落ち着け、二人とも……正月くらい穏やかに過ごそうじゃないか」
真美「うん……ごめんね兄ちゃん、やよいっち」
やよい「私も……ごめんなさい、真美、プロデューサー」
P「よしよし」
P「それじゃ、落ち着いたところで……三人で初詣でも行くか?どうせ暇だしな」
真美「おっ、いいねーそれ!」
やよい「うっうー!賛成ですー!」
P「カギは掛けたな……よし」
P「うお、やっぱ外は冷えるな……」
P「というか、お前らそんな薄着でよく寒くないよなぁ」
真美「んっふっふ~!女は強いんだもんね、やよいっち!」
やよい「うんっ!そういうことですよ、プロデューサー!」
P「そ、そうか」
P「何でもいいけど、カゼ引かないでくれよ」
真美「へーきへーき!」
―――
その辺の神社
やよい「うわ、すごい人ですねー」
P「正月だからな……こりゃ、万が一バレたらエラいことになるな」
真美「大丈夫っしょー、変装バッチリだし」
やよい「そうですよ、その時はその時です!」
P「うん、まあ大丈夫とは思うけど一応な」
P(早めに適当に済ませて、メシでも食って帰るか……)
真美「あ、兄ちゃん!真美知ってるよ、この真ん中って神様が通る道なんでしょ?」
P「おお、詳しいじゃないか真美」
真美「んっふっふー、この前テレビでやってたもんね!」
P「真美は賢いなぁ」
やよい「プロデューサー!あの狛犬って、昔はライオンだったんですよ!」
P「えっ、マジで?」
やよい「はい!テレビでそう言ってましたーっ!」
P「やよいは賢いなぁ」
真美「兄ちゃんっ!」
やよい「プロデューサーっ!」
P「またかお前ら」
P「あのな……あんま大きい声出すなよ、バレるだろ」
真美「ごめんなさい……」
やよい「ごめんなさい……」
P「うっ……まあな、別にいいんだけどな……もうちょい抑えよう、な?」
真美&やよい「はーい」
真美「あっ!兄ちゃん、真美リンゴ飴食べたい!」
真美「兄ちゃん、兄ちゃんってば……あれ?」
真美「いない……やよいっちも」
真美「……」
真美「んっふっふ~!二人とも、いい年して迷子とは困っちゃいますなぁ~!」
真美「……」
真美「どうしよう……」
P「本当に人多いな……はぐれないように手つないどくか」
やよい「はい!……あれっ、真美?」
P「どうした?」
やよい「真美が見当たらなくて……」
P「なに……マジだ、どこいったんだよアイツ……」
P「とりあえず、電話してみよう」
P「…………音沙汰無しか」
やよい「もしかして、事務所に置いてきちゃったのかなーって」
P「かも知れんな、不味いぞ……」
P「とりあえず探そうか、そんなに遠くには行ってないはずだ」
やよい「そうですね……」
P「やよい、携帯持ってるよな?」
やよい「はい、充電もバッチリです!」
P「よし、手分けして探そう。何かあったら連絡くれ」
やよい「わかりました!」
P「よっし」
真美「とりあえず人ごみから出たけど……ここ、どこだろ」
真美「兄ちゃんたち、どこにいるのかな……」
真美「うう、寒いしおなか減ったよぉ……」
真美「……」
真美「……」
真美「ぐす……兄ちゃぁん……」
やよい「真美!」
真美「ふぇ?……やよいっち!」
やよい「もー、探したんだよ!一人でどこかに行っちゃダメでしょーっ!」
真美「うぅ、ごめんやよいっち……」
真美「……あれ、兄ちゃんは?」
やよい「あっ、今から電話するね!別のところを探してるから」
真美「そっか……」
真美「あのさ、やよいっち……見た?」
やよい「なに?……真美の泣いてるところ?」
真美「!! ちょっ!」
やよい「えへへ、分かってるよ!プロデューサーには内緒にしとくね!」
真美「……ありがと、やよいっち」
やよい「いいんだよ、真美!」
P「真美、お前なあ……」
真美「ごめんなさいっ!」
P「……まあ、俺の監督責任もある」
P「こっちこそ、ちゃんと見てなくてすまなかったな」
真美「兄ちゃん……」
真美「んっふっふ~!しょうがないから、許してあげよっかな~」
やよい「真美?」
真美「ごっ、ごめんなさい!ごめんなさいぃ!」
P「? お、おう……まあ何でもいいけど」
―――
P(それから、結局一日中2人に振り回されたのであった)
真美「ねえねえ、そういえば……兄ちゃんは神社でなにお願いしたのー?」
やよい「あー!それ、私も気になりますっ!」
P「決まってるだろ?もちろん『今年こそ、皆がトップアイドルになれますように!』だ!」
真美「……それって神様に頼っていいの?」
P「うっ」
やよい「私たちの実力じゃ無理……ってことなんですか……?」
P「そ、そんなわけないぞ!そもそも、こういうのは気持ちの持ちようであってだな……」
P「それより、そういうお前らは何を頼んだんだ?」
やよい「それはー……」
真美「兄ちゃんには秘密っしょ!」
P「マジかよ……なんか疎外感を覚えるんだが」
真美「大丈夫だよ、兄ちゃん!だって……」
やよい「私たちがずっとそばにいますから!」
P「真美、やよい……」
P(こりゃ、今年もいい年になりそうだな)
おわり