男「だから変な安価とかやめてほしいなあ」
男「なんの気なしに>>3しよう」
元スレ
男「とても平凡な僕が安価でとても平和な一日を送る」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1419837469/
3 : チェリーマジシャン - 2014/12/29 16:19:03.39 pEm8kQhCNIKU 2/60ジョギング
男「ジョギングをしよう」
男は100km/h超のスピードで走り始めた。
男のような平凡な人間にとって、長時間の移動といえば電車。
自分の脚で走るときであってもいつもの癖でそれくらいのスピードが出てしまった。
>>10「よう! 男じゃないか。こんなところで奇遇だな」
10 : 以下、\... - 2014/12/29 16:34:28.96 oS/ABHe8NIKU 4/60指名手配中の連続猟奇殺人犯
指名手配中の連続猟奇殺人犯「よう! 男じゃないか。こんなところで奇遇だな」
男「あ、こんにちは」
だが、平凡な男にそんなすごい知り合いなどいるはずもない。
殺人犯は普通の人になり、被害者は全員生き返った。
男「一緒にジョギングでもどう?」
殺人犯だった人「いいね! やろうやろう」
――同時刻、某所
被害者189「あれ? 俺は死んだはずじゃ……まあいい、これで思う存分>>15ができる」
15 : 以下、\... - 2014/12/29 16:45:01.79 yuYgtkswNIKU 6/60親への恩返し
被害者189「これで思う存分親への恩返しができる……」
連続殺人の元被害者その189は満足そうな笑みを浮かべた。
被害者189「お父さん、お母さん……俺に>>18してくれたよね」
18 : 以下、\... - 2014/12/29 16:55:45.51 gELGVuqYNIKU 8/60虐待
被害者189「お父さん、お母さん……俺を虐待してくれたよね」
被害者189「その時ついた額の“肉”の字形のアザが消えずバカにされっぱなしだ!」
被害者189「その“恩返し”は嫌というほどさせてもらう……ククク!」
被害者189「そのために俺は悪の組織に入ったんだ!」
――悪の組織・会議場
被害者33「いやーめでたいめでたい!」
被害者92「どっかのアホが我々だけを狙って皆殺しにしていったときはどうしようかと思ったけど……」
被害者4「これで悪事の限りを働き放題ってわけですな!」
被害者208「まずは復活初仕事として>>21するか!」
21 : 以下、\... - 2014/12/29 17:14:13.74 fLm/sq2GNIKU 10/60改造手術
被害者208「改造手術するか!」
被害者112「まさかのアレを!? 復活早々大胆ですねー!」
被害者41「じゃあ189君、実験台になってー!」
被害者189「えー? なんで俺が!」
被害者41「額に肉(笑)」
被害者42「額に肉(笑)」
被害者43「額に肉(笑)」
被害者189「あーわかった、やるよ! くそー両親め、この恨みは絶対に晴らしてやるからな!」
――町の中
通行人「キャー人よ! 人が100km/h超のスピードで!」
男「ああ、いつも電車から見るのと変わらない光景だなあ」
被害者189「待て!」
男「な、なんですか?」
殺人犯だった人「なんだと! コイツ……>>25!」
25 : 以下、\... - 2014/12/29 17:35:26.04 fLm/sq2GNIKU 12/60身体中に肉の字が
殺人犯「コイツ……身体中に肉の字が !」
被害者189「ハハハハハ! その通りだ! さあ俺の全身を蔑むがいい!」
まわりにいるすべての人が、被害者189の全身に描かれた肉の字に嘲笑の視線を向けている。
被害者189「いいぞいいぞ! そして俺は憎悪の心を増幅させる……!」
辺りの空が、被害者189の心の闇で黒く染まる。
殺人犯だった人「ど、どうするよ男?」
男「>>28しよう!」
28 : 以下、\... - 2014/12/29 17:53:35.60 7jp5IvmsNIKU 14/60自殺
男「自殺しよう!」
殺だ人「お……男ぉぉぉぉぉ!」
そういうが早いか男は100km/h超のスピードで車道に突っ込んだ。
男「…………あれ?」
凄まじい衝突音の後、そこには傷一つついていない男の姿があった。
とても平凡な男のこと、ガンや心疾患などのありふれた原因でなければ死ねるはずがない。
被害者189「>>31」
31 : 以下、\... - 2014/12/29 18:17:25.67 pEm8kQhCNIKU 16/60なん…だと…
被害者189「なん…だと…」
男「なん…だと…ってwブリーチかよw」
被害者189「えへへーw」
やはり平凡な男は漫画の話で談笑するほうが肌に合っていた。
こうして町に平和が戻り、男と被害者189はそこそこ親しい友達になった。
――悪の組織
被害者159「被害者189が脱落したか……」
被害者43「ヘタレー」
被害者41「ダサーい」
被害者42「ありえなーい」
被害者159「早急に次の手を打たねば……被害者76! >>34の能力を持つ被害者76!」
34 : 以下、\... - 2014/12/29 20:29:17.03 24QeoZ57O 18/60世界書き換え
被害者159「世界書き換えの能力を持つ被害者76。その能力を活かして次の任務を遂行してもらおう」
被害者76「わかりました」
――町の中
被害者189「でさwwwハンガー投げつけられたからって殺人をwww」
男「ハwンwガwーwww」
殺だ人「ひwwどwwいwwww」
男「ん? あれはなんだ? >>37が>>39に!」
37 : 以下、\... - 2014/12/29 20:52:25.72 37xLkThK0 20/60父
39 : 以下、\... - 2014/12/29 20:53:51.68 DigqIa/p0 21/60おじいちゃん
男「父がおじいちゃんに!」
父「そういうお前も10年ほど見ない間に立派なオッサンではないか」
男は社会の中核をなす40代中堅サラリーマン。だから社会の少数派である若者はその若さだけでもって異質に見えたりする。
その男の父親が既におじいちゃんなのは当然のことである。
被害者76「あーよく寝たー。そろそろ能力で>>44するか」
44 : 以下、\... - 2014/12/29 21:05:11.95 CE0Ye+XJ0 23/60オ○ニー
被害者76「能力でオ○ニーするか」
被害者76「普通にやるだけじゃつまらない。だから俺の世界書き換え能力の出番!」
被害者76「我がチンコよ……>>47になれぇぇぇい!」
47 : 以下、\... - 2014/12/29 21:13:41.98 /92gLCzs0 25/60クリトリス
被害者76「我がチンコよ……クリトリスになれぇぇぇい!」
被害者76「やった! 成功だぜ……いや、成功だわ」
被害者76「任務の時に色仕掛けなんかも使えるし一石二鳥! さて出かけますか」
被害者76は初めてのクリトリスの感覚を存分に味わった後、任務のため>>51へ向かった。
51 : チェリーマジシャン - 2014/12/29 21:26:43.53 IgjyNvrz0 27/60サイタマキングダム
被害者76は任務のためサイタマキングダムに降り立った。
市民A「さいたまさいたま!」
市民B「さいたまさいたまさいたま!」
市民C「さいたま~~~!」
被害者76「さて……能力を開放するには打って付けの場所ね」
被害者76「そうだ、性転換ついでに能力に名前をつけよう」
被害者76「名付けて……>>55!」
55 : チェリーマジシャン - 2014/12/29 21:41:46.38 IgjyNvrz0 29/60チェンジザワールド
被害者76「名付けて……チェンジザワールド!」
被害者76「うん、ここに来るまでの5時間28分34秒ずっと頭をひねって考えてただけあってベリグーな名前ね!」
市民「ちょっと おねえさん! こんなところで なにしてんの!」
被害者76「発動せよ……チェンジザワールド!」
――数十分後 サイタマキングダム内某所
男「着いた着いたサイタマキングダム!」
殺だ人「もうすぐ憧れのAGO48が生でみられるんだな!」
被害者189「めんどくせえ。それより声優のライブに行きてえ」
父「年寄りをひっぱりまわすのはやめんかい!」
市民「ぎゃー! たいへんだ! >>59だぞお!」
59 : 以下、\... - 2014/12/29 21:56:23.35 /92gLCzs0 31/60>>1
市民「ぎゃー! たいへんだ! >>1だぞお!」
市民の走ってきた方向に目をやると、巨大な>>1が町を踏み荒らしまわっていた。
逃げ惑う人々。
殺だ人「きゃああああ! AGO! AGOおおおお!」
父「戦時中を思い出す……って今日び年寄りだからって戦災を知ってるかどうか微妙なとこじゃん!」
そのとき、>>62が男たちの目の前に落ちてきた。
62 : チェリーマジシャン - 2014/12/29 22:07:59.27 IgjyNvrz0 33/60ハンガー
男は目の前に落ちてきたそれを拾い上げた。
男「これは……ハンガー!」
殺だ人「ハンガーだね」
被害者189「ハンガーだ」
父「ハンガーじゃ」
しかしハンガーを落とされたくらいで殺人を犯す者など平凡な男の知り合いにはいない。
被害者76「チッ……失敗ね」
男「なんだお前は!」
被害者76「殺だ人が殺人を犯すように仕向け、刑務所へ幽閉」
被害者76「我々の組織を全滅させた危険人物が消えて組織は安泰……という手はずだった」
被害者76「そのために巨大>>1を出現させて町中にハンガーを飛び交わせたのに」
殺だ人「ふざけるなッ!」
男「殺だ人……?」
殺だ人「お前らの組織は……>>65したんじゃないか!」
65 : 以下、\... - 2014/12/29 22:26:45.94 4jIHO5Dw0 35/60民営化
殺だ人「お前らの組織は……民営化したんじゃないか!」
被害者76「それがどうしたって言うのよ!」
殺だ人「それに伴うリストラによって悪の組織の人間が大量に野に放たれた」
殺だ人「日々悪に怯える一般市民の恐怖……わかるか? わからないよな! お前たち自身が悪の組織の人間だからな!」
殺だ人「だからお前たち全員にわかるようにしてやったのさ」
殺だ人「猟奇殺人という方法で! ……そのはずなんだが」
男「そんなわけないだろ! 僕の知り合いが殺人犯なわけないじゃないか」
殺だ人「だよねー、組織の人ちゃんと生きてるし」
被害者76「だまって聞いていれば……(元)殺人犯の勝手な言い分じゃない。時間の無駄だった」
被害者76「というわけで、こんどは私の能力で直接あなたを消そうか!」
被害者76「チェンジサワールド……>>70」
70 : 以下、\... - 2014/12/29 22:43:12.34 dKN9n+Ef0 37/60女装に目覚める クオリティが低いので社会的に死ぬ
被害者76「チェンジサワールド……女装に目覚めるもクオリティが低いので社会的に死ね!」
殺だ人「…………なんともないぞ」
被害者76「…………あ、対象を指定するのを忘れた! 今の能力>>73にかかってる!」
73 : 以下、\... - 2014/12/29 22:48:24.74 Jl4MF7Hm0 39/60父
父「あふぅん」
突然父が奇声を上げる。
男「どうした? 父さん」
父「ワタシ……女装に目覚めちゃったみ・た・い☆」
その姿は見るもおぞましく、化け物そのものだった。
殺だ人、被害者189、被害者76、そして近くにいた大勢の市民がもだえ苦しみ、絶命する。
男「何が起こったんだ! 母さん! 救急車を!」
母「そ、そうね」
親が女のかっこうをしていたらそれが母親でなくてなんなのだろうか。
死んでいった人々の常識のなさには驚かされる。日ごろから女装男ばかり見ていたとでもいうのか。
男と母は知人を失った悲しみにくれながらサイタマキングダムを後にした。
――悪の組織
被害者159「被害者76も脱落か」
被害者43「ヘタレー」
被害者41「ダサーい」
被害者42「ありえなーい」
被害者159「こうなったら……最後の手段に出るほかあるまい」
――葬儀場
男と母はサイタマキングダムで散った知人の葬儀に出ていた。
お坊さん「ナムナム……ナムナム……!?」
お坊さん「>>83」
83 : 以下、\... - 2014/12/29 23:15:06.25 37xLkThK0 42/60はて?続きがわからんのぉ……適当にすませるか
お坊さん「はて?続きがわからんのぉ……適当にすませるか」
お坊さんは立ち上がり、自己流のお経を唱え始めた。
お坊さん「YO! YO! 人のすべての終わりが死! 意味ねえっての終わりだし!」
男「ちょっと!いきなり何なんですか!」
お坊さん「OH! これは立派なお経でぃ! 文句言う奴もう極刑! Ahh!」
男「どうすればいいんだよ……」
母「>>86しなさい」ゴニョゴニョ
86 : 以下、\... - 2014/12/29 23:36:40.90 37xLkThK0 44/60キスで口を塞ぎなさい
母「キスで口を塞ぎなさい」
男「わかった」
男は自己流のお経を唱え続けるお坊さんに歩み寄り――
お坊さん「WOW! 要らねお香! 帰って乱交――んっ!?」
大胆にもキスをした。
平凡な男がそこまでする相手――最愛の妻以外にありえなかった。
妻「あなた……愛してる」
男「僕もだ」
次の日、男と妻は死んだ知人のことなどすっかり忘れて>>89へ旅行へ出かけた。
89 : 以下、\... - 2014/12/29 23:57:56.31 0Jmuz+kU0 46/60北朝鮮
旅行先の北朝鮮にて。
男「北朝鮮に着いたぞ!」
妻「ちょっと待って。何かおかしい……」
北朝鮮の様子は>>92だった。
92 : 以下、\... - 2014/12/30 00:02:26.59 GPn2ywBb0 48/60世紀末
北朝鮮の様子は世紀末だった。
モヒカン「ヒャッハー! 核だ核だー!」
そこらじゅうに溢れかえるモヒカン。
妻「見て! あそこにいる人だけモヒカンじゃないわ!」
男「なにっ! お前何者だ!」
被害者159「クソッ! タイミングを見てかっこよく登場しようと思っていたのに!」
被害者159「まあそれはいいとして……お前、今までよくも我々の邪魔をしてくれたな……」
男「失礼ですが……どちらさまでしょう」
被害者159「いいだろう、教えてやる。我々の組織の目的は>>96だ!」
96 : 以下、\... - 2014/12/30 00:20:17.59 qKcouYf30 50/60世界平和
被害者159「我々の組織の目的は世界平和だ!」
男「世界平和だと?」
被害者159「そうだ。妙な仲間を引き連れては我々の邪魔をしてくれたが……チャラにしてやる」
被害者159「お前こそが、我々の目的――世界平和のカギなのだからな」
男「僕が……世界平和の……?」
被害者159「争いはなぜ起こる? 異なる個性を持つ者どうしがぶつかり合い、そこに歪みが生まれるからだ」
被害者159「ならばすべての人間を没個性にしてしまえばよい。この世からすべての争いは消える」
被害者159「新人類のモデルとしてお前の平凡っぷりに目をつけ、ひそかに調査したが……予想以上だった」
被害者159「スポーツマンのように長距離移動に自分の足を使ったりもしない。知り合いに殺人犯なんて一人もいない」
被害者159「どこをさがしてもボロが出ない。平凡中の平凡だ!」
被害者159「さあ、我々と共に世界平和を実現させようではないか」
男「――ふざけるな!」
男「平凡だって? 平凡なんて!」
被害者159「何ぃ?」
男「時速100km/hで走らされるわ、女装男を母と呼ぶ羽目になるわ、変な坊さんが妻になるわ……平凡の名のもとに散々な目にあった!」
男「平凡なんて……糞食らえだ!」
被害者159「……それは、我々の世界平和に刃向かうということかね?」
被害者159「ならば残念だが――死んでもらおう」
男「させるか!」
男は被害者159に>>103の先制攻撃を浴びせた。
103 : 以下、\... - 2014/12/30 00:58:14.58 F/7KNxLx0 54/60話し合い
男「僕の話を聞け!」
被害者159「まあいいだろう、いくらでも聞いてやる。平凡中の平凡であるお前に反撃などできまい」
男「僕は平凡なんかじゃない。いや、平凡なんてどこにも存在しないんだ」
被害者159「バカな! 平凡こそ世界平和のカギだ。そのためなら我々はなんだってする!」
被害者159「たとえ世間から悪の組織と呼ばれ、実際に親への復讐など悪事目的で組織に入る者がいたとしても!」
男「じゃあなにか? まったく同じ人間が何百も何万もいるっていうのか?」
被害者159「えっ……」
男「人間は一人ひとり違う……それだけのことだよ。僕が言いたいのは」
被害者159「そんな……簡単なことだったのか」
被害者159「我々のしようとしていたことは……人類そのものを殺すことだったんだな」
被害者159「わかった。私が間違っていた」
被害者159「これからは一人の人間として、世界平和のためにできることをやっていこうと思う」
被害者41「――ちょっと待ってよ」
被害者159「お前たち……いつからここに」
被害者41「ボス。まさかこの屁理屈野郎に言いくるめられて組織畳むとか言うんじゃないですよね?」
被害者159「なんだと! 彼の話を聞いていなかったのか!」
被害者43「別に? ウチらは金さえ稼げりゃそれでいいしー」
被害者42「おっと動かないでくださいね? アンタの後ろは取りましたから。さっきから目の前ばっか見ちゃって悪の組織らしくもない」
被害者159「グッ……」
男「――やれやれ。まだ終わるわけにはいかないか……」
被害者159「男……!」
男「最後にもう一度――この呪われた力を使うことになるとはな」
男はそういうと被害者41たちに向かってゲロをぶちまけた!
被害者41「うわ! 汚……ぇ……え?」
男の体液――ガンと心疾患以外を寄せ付けない最強の抗体は、被害者41、42、43の心の醜い部分を完全に浄化した。
被害者42「あれ……私たち……」
被害者43「なんてことをーーー!」
被害者41「ごめんなさぁぁぁぁぁい!」
被害者159「わかればいいさ。過ちを犯すのも人間だからな。さ、帰って組織のみんなを説得するか」
一連の騒動は過ぎ、平和な一日が始まった。
男は以前どおりのサラリーマン生活に戻った。
父の女装癖は抜けなかったが、そんな父をきちんと父と呼び、本当の母、本当の妻、子供と家族で幸せに暮らした。
成り行きで妻になったお坊さんとも、この時の縁で家族ぐるみの付き合いをするようになった。
悪の組織は解散。構成員たちは自分のやり方で世界平和を目指しはじめた。
被害者189の両親は、被害者189を心から愛し、虐待を悔いていた。
だから、被害者189が親より先に死んだことで復讐は成ったと言えるかもしれない。
誰もが、この世で一つしかない、自分の人生を生きている――――
おしまい
――サイタマキングダム保健所
>>1「ふぇぇ……こんなおっきくなっちゃったらおウチにかえれないよぉ……」
こんどこそおしまい