まどか「皆もっと甘えて良いんだよ?」
元スレ
まどか「私のお姉ちゃん属性が注目されないのはおかしいよ!」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1322757030/
さやか「はいはい」
マミ「あらあら」
まどか「な、なんで鼻で笑うの?」
さやか「だってまどかってどう考えても妹系じゃん」
まどか「そんなことないよ!ちゃんと弟もいるもん!」
さやか「まぁそうだけどさ」
まどか「一人っ子のマミさんよりお姉ちゃんなんですよ」エッヘン
マミ「そうねぇ、私もお姉さんがほしかったわ」
まどか「まど姉さんに甘えて良いんですよ」
マミ「あら、じゃあ遠慮なく」ギュッ
まどか「ふわぁ」
さやか「あんたが甘えた声だしてどうすんのよ」
マミ「お姉ちゃーん」
まどか「あふぅ」ギュッ
さやか(どう見ても姉の胸に埋もれる妹)
まどか「だ、ダメダメ!ズルいですよそれ!」
マミ「何が?」
まどか「うぅ……姉より優れた妹がいちゃダメー!」
マミ「あらあら」ナデナデ
まどか「ふはぁ」
まどか「や、やっぱりマミさんじゃダメだよ!歳上だもん!」
マミ「勝ったー」
さやか「別に喜ぶとこじゃないですよ」
まどか「さやかちゃん!お姉ちゃんの胸に思いっきり甘えなさい!」
さやか「……」
まどか「あ、あれ?」
さやか「……」ゲシゲシ
まどか「いたっ!」
さやか「ほらほらお姉ちゃん、妹にいじめられてるよ」ゲシゲシ
まどか「や、やめてー」
マミ「もう、ダメよ美樹さん」
さやか「じょ、冗談ですよ」
まどか「うぅ~」
さやか「とにかくわかったでしょ?」
さやか「マミさんのお姉ちゃん力を100としたら、まどかのお姉ちゃん力は23くらいだよ」
まどか「そ、そんな低いの?」
さやか「うん」
マミ「き、気にすることないわよ、私なんてただ歳上なだけなんだから」
まどか「うぅ……さやかちゃんのアホー!」ダッ
さやか「ありゃ」
マミ「あんまりからかっちゃいけないわ」
さやか「可愛くってついつい」
まどか「ぐすん……さやかちゃんめ、どうしてくれよう」
杏子「何泣いてんだ?」
まどか「杏子ちゃん!」
杏子「さやかにいじめられたか?」ニヤニヤ
まどか「ち、違うもん!さやかちゃんが反抗期なだけだもん!」
杏子「よくわかんねぇけど、ポッキーやるから泣き止めよ」
まどか「わーい」ポリポリ
まどか「でね、さやかちゃんがひどいんだよ」
杏子「おう、そうかそうか」
まどか「……ちゃんと聞いてる?」
杏子「聞いてる聞いてる」
まどか「むー」
杏子「聞いてるけどさ、結局はお前の問題なわけじゃん」
まどか「う、うん」
杏子「じゃあ自分で解決するしかないな、お姉ちゃん力だかなんだか知らないけど、ほしけりゃ自分で手に入れな」
まどか「杏子ちゃん……」
杏子(お姉ちゃんか……モモにとって、あたしはちゃんとしたお姉ちゃんだったのかな)
まどか「杏子ちゃん?」
杏子「あ、悪い悪い、考え事してた」
まどか「杏子ちゃんでも考えるんだねー」
杏子「ぶっ飛ばすぞ」
まどか「ごめん」
杏子「まぁいいや、さやかでもからかいに行くか」
まどか「うひひ」
さやか「で、戻ってきたと」
杏子「おうおう、うちのまどかを可愛がってくれたそうじゃねぇか」
さやか(妹がいじめられたから姉が出てきたようにしか見えない)
さやか「あんなの遊びでしょうよ」
まどか「ひどいー」
杏子「おーよしよし」
さやか「む……」
さやか「ふん!まどかなんてそうやって誰かに甘えてるのがお似合いだよ!」
まどか「ふんだ!さやかちゃんなんかもううちの子じゃありません!」
さやか「最初から違うし……」
まどか「いいもん、私は杏子ちゃんとお姉ちゃんチームでやっていくもん」
杏子「そうだそうだ」
さやか「むぅ」
まどか「ねー」
杏子「なー」
さやか「な、なによ、二人して……」
杏子(なんだかんだでまどかが放っておけないくせに……まぁこの辺で勘弁してやるか)
マミ「ちょっと二人とも」
杏子「げっ」
マミ「美樹さんのこといじめないでもらえるかしら」
さやか「マミさぁーん!」ギュー
マミ「よしよし」
さやか「えへへ」
まどか「ぐぬぬ……」
マミ「佐倉さん、あなたはそんな子じゃなかったはずよ」
杏子「はいはい」ホジホジフッ
マミ「なんて反抗的なのかしら!」
杏子「べろべろばー」
マミ「……いいわ、だったらこっちも私と美樹さんの一人っ子チームでやってきます」
まどか「きょ、杏子ちゃん」
杏子「マミに言われたらつい……」
マミ「素直な美樹さんの方が可愛げがあるわね」ギュッ
さやか「はふん」
まどか「ぐぎぎ」
杏子「ふぬぅ……だ、だからどうした!こっちはしっかり者のお姉ちゃんズだぞ!」
まどか「そうだよ!下の子のために色々我慢したりしてるんだよ!」
マミ「例えば?」
まどか「ケ、ケーキの苺を弟にあげたりとか」
マミ「あらあらうふふ」
まどか「お、お風呂で体洗ってあげたりとか!」
まどか「絵本読んであげたりとか!」
まどか「怖い夢見て泣いてる時は一緒に寝てあげたりしてるもん!」
さやか「確かにちゃんとお姉ちゃんしてるけど」
マミ「うーん」
まどか「ぬぅ」
杏子「うっ……ぐすっ……うえっ」
まどか「杏子ちゃん!?」
杏子「む、昔を思い出して……モモぉ……ごめん、ごめんなぁ」
まどか「えっ、えっ」オロオロ
杏子「ひぐっ……ぐすん」
まどか「あ、あの……」
さやか(仲良し姉弟の話が効いたんだろうなぁ)
まどか「ええっと」
杏子「……」
マミ「佐倉さん、鹿目さんが困ってるわ」
杏子「だって」
マミ「お姉ちゃんなんでしょ?しっかりしなきゃ」
杏子「うん……」
まどか(あわわわわ、このままじゃ杏子ちゃんもとられちゃう!)
まどか「杏子ちゃん!」
杏子「ん?」
まどか「私の胸で思う存分泣いていいよ!」
杏子「無いじゃん……」
まどか「失礼な!探せばあるよ!」
杏子「探さなきゃ無いんだろ?」
まどか「う……ぐ……」
マミ「……」ニコニコ
まどか(余裕の笑み……おのれぇ)
まどか「ふ、ふん!杏子ちゃんもマミさんにお姉ちゃん負けしたんだね!」
さやか「何その新カテゴリー」
杏子「なっ!マ、マミになんか負けるかよ!」
マミ「ひどい言われようね」
まどか「お姉ちゃん負けするとマミさんの手下になるんだよ」
杏子「い、嫌なこった」サッ
まどか「これでまた二人だよ!」
杏子「だいたいマミは卑怯なんだよ!」
マミ「卑怯?」
杏子「な、なんだよ、その、それは!」
マミ「何の話?」
杏子「だ、だからその、そ、それ、おっきいやつ……」
マミ「これ?」ユサユサ
杏子「持つな揺らすな言うなぁ!」
マミ「顔真っ赤にして……」
杏子「うるせーうるせー!おかしいだろ!一歳しか違わないのに!」
まどか「そうだそうだ!不公平だ!」
マミ「そう言われてもねぇ」
さやか「まぁまぁ落ち着きなよ」
まどか「持ってるさやかちゃんにはわからないよ……」
さやか「まどかもその内大きくなるって」ポンポン
まどか「うぬぬ……上から目線だぁ」
さやか「ほれほれ、なんなら触らせてあげようか?」
まどか「いらないよ!あかんベーだ!」
さやか「まぁこの子ったら素直じゃないんだから」
マミ「胸の大きさなんてどうでもいいじゃない、大きくても色々と不便なのよ」
まどか「うわあああああ!」
杏子「聞きたくない!勝者の戯れ言を聞きたくないぃ!」
マミ(何なのかしら……)
まどか「敵はすぐに自分たちが有利なフィールドに誘ってくるよ」
杏子「全くだ」
マミ「あなたたちが胸の話を始めたんじゃない」
まどか「でもこっちも確実に勝ってる部分があるよ!」
さやか「ほほぉ?」
杏子「あったっけ……利きチョコ対決なら負ける気しないけど」
まどか「オムツ!さやかちゃんもマミさんも、オムツ代えたこと無いでしょ!」
マミ「無いけど……」
さやか「それがなんなの?」
まどか「ふふん!オムツも代えれないような人にお姉ちゃんは務まりませんよーだ!」
杏子「ごめん……」
まどか「えっ!?」
杏子「あたし下手くそで、よく妹泣かせてた……」
まどか「わーお……」
杏子「お姉ちゃん失格……」
まどか「い、今のはアレだよ、その、氷山の一角的な」
まどか「そ、そうだ!お姉ちゃんは時に優しく時に厳しくなくちゃいけないんだよ!」
まどか「いたずらしたり好き嫌い言ったら叱らなきゃダメなんだから」
杏子「好き嫌いダメ、絶対」
まどか「マミさんなんか弟がいたら絶対に甘やかしますよ!」
マミ「そうねぇ、好き嫌い言うなら叱るのも大事ね」
まどか「ですよ」
マミ「でも叱ってばかりもよくないわ、ちゃんと食べられるように工夫して作ってあげたりして好きにさせなきゃ」
まどか「うおあー!!」ベシッ
さやか(リボン叩きつけるほど怒らなくても……)
まどか「ぬぁー!悔しいよぉ!悔しいよぉ!」ジタンダジタンダゴロゴロ
杏子「マミのくせに生意気だ!」
マミ「もー……」
まどか「杏子ちゃん!何かお姉ちゃんらしいとこで勝てるのないの!?」
杏子「……」
マミ「実際に姉なのはあなたたちなんだから、それでもう勝ちでしょ」
杏子「……ある」
さやか「えっ」
まどか「ほんと!?」
杏子「お上品なマミには出来ないこと」
マミ「何かしら?」
杏子「おらぁ!」ボスッ
マミ「きゃあ!?」
まどか「体当たり!?」
杏子「おらおら!」
マミ「な、なんなの急に?」
杏子「このやろ!こんなヘビーウェポン装備しやがって!」
マミ「や、止めなさい!」
まどか「……」ポカーン
さやか「何を盛ってんのよ」
杏子「違ーう!これがマミには出来ないことなんだっての!」
まどか「ど、どういうこと?」
杏子「あたしは弟いないから解んないけど……こうやってじゃれてくる弟に付き合うのはマミには出来ないはずだ!」
まどか「おお!杏子ちゃん天才!」
さやか「姉の乳を揉みしだく弟がいるの?」
杏子「あ、いや、これは不可抗力ってやつだ」
まどか「あ、でも、たつやも赤ちゃんの時は私のおっぱいに……」
さやか「それはまた話が違うでしょ……ほら離れなさいよ」ヒョイ
杏子「離せ!」ジタバタ
さやか「そんなに元気が余ってるならあたしが遊んであげるから」
杏子「バカにしやがって!」ムキー
さやか「ウルトラマンだぞーなんちゃって」
杏子「帰れ帰れ、三分待たずして帰れってんだ」
マミ「もう、佐倉さんったら強引なんだから……」
まどか「うぐぐ……マミさんが心を育て、さやかちゃんが体を育てる……なんてタッグ……」
さやか「私の方もっと言い方無かったの!?」
杏子「か、勝てねぇ……姉であるあたしたちがなんで……」ガクッ
まどか「うぅ……ごめんねたつや、ダメなお姉ちゃんで」
マミ「……はい、そこまで」
まどか「マミさん……」
マミ「もう気が済んだでしょ、誰が一番お姉ちゃんかなんて誰にも決められないわ」
杏子「……」
マミ「決められるとしたら、弟と妹だけよ……鹿目さん」
まどか「は、はい」
マミ「私や美樹さんと比べるより、弟くんにとって良いお姉ちゃんになるように頑張ってあげて?」ニコッ
まどか「マ、マミしゃん」
まどか「うわぁー!マミさーん!」ギュッ
杏子「マミー!!」ダキッ
さやか「えっ、えっ……マ、マミすわぁーん!」ギュー
マミ「あらあら、皆甘えん坊さんね」ヨシヨシナデナデ
杏子(負けた……完膚無きまでに)
まどか(マミさん暖かい……落ち着くなぁ……)
さやか(勢いで抱きついてしまった)
マミ「これからは皆仲良くするのよ」
まどか「はぁい……」トロン
QB「やれやれ、君たちがマミに勝てるわけないじゃないか」
まどか「キュゥべえ」
杏子「肉まんみたいな顔しやがって、LAWSONに並べてやろうか」
QB「えっ」
さやか「あたしたちがマミさんに勝てないって……?」
QB「ああうん、他はともかく、これに関してはね」
QB「見ていると君たちは姉力で勝負していたようだけど……所詮は姉妹兄弟の話でしかない」
QB「マミは既にもう一つ上の次元に到達している」
まどか「ど、どういうこと?」
QB「母性……マミの母力は君たちを遥かに超えているよ」
QB「厳しく優しくそしてどこまでも深い、母なる愛だ」
マミ(真顔で何言ってるのかしらこの子……)
マミ「子どもどころか、旦那さんもいないのにねぇ?」
さやか「言われてみれば確かに保母さん?保護者?」
マミ「ちょ、ちょっと」
杏子「母さん……」
マミ「えぇ……」
まどか「ママーー!!」ギュッ
マミ「わあっ!?」
さやか「マミさん……マママミさん……ママミさん!」
杏子「魔法おかん!」
マミ「はいぃ!?」
QB「よーし、皆でマミを胴上げだ!」
マミ「いいわよそんなの!」
さやか「遠慮しないでください!」ヒョイ
マミ「きゃあ!!」
まどか「マーミさん!マーミさん!」
杏子「マーミ!マーミ!わっしょーい!」
さやか「ばんざーい!」
ワッショーイ!ワッショーイ!
マミ「…………暁美さんは今頃何をしてるのかしら」
マミ「私がお母さんなら、あの子は長女かしらね……あぁ私も毒されてきてる」
ワッショイワッショイ!
マミ「もう好きにして……とにかく皆仲良くね……」
マミさんがワッショイされてる頃――
ほむら「ほ・む・ら、ほむらよ、言ってみて」
たつや「ほむりゃ?」
ほむら「ら、よ……言いにくいのかしら」
たつや「ほむりゃ!ほむりゃ!」
ほむら「まぁ徐々にでいいわね……ほむらおねえちゃんは?」
たつや「おねえちゃん?まろか?」
ほむら「まどかとは違うのよね……」
たつや「おねえちゃん!まろか!」
ほむら「ほむら義理姉ちゃんよ……覚えておいてね」
たつや「ほむら!」
ほむら「そうそう、さすがまどかの弟、良い子ね……うふふ」ナデナデ
たつや「ほむら……おねえちゃん!」
終わり