1 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします - 2014/12/01 02:55:47.69 Aiiedp/w0 1/15


モバP「……」カタタタ、タン

ガチャ

本田未央「おっはよーございまーす!」

P「あぁ、おはよう」

未央「もーっ、朝からテンション低いよプロデューサーっ」ムギュー

P「ごふっ……!」ベタン


2 : VIPに... - 2014/12/01 02:59:30.80 Aiiedp/w0 2/15


未央「爽やかな朝なんだからテンションあげてこうよー」

P「あー駄目だ、元気が未央に吸い取られていく。あと一ヶ月はテンションが低いままだな」

未央「なんでそうなるの!?」ガガーン

P「未央には元気を引き付ける引力がある。だから俺の元気が未央の方に流れていくんだ」

未央「ううっ、じゃあどうすればいいのさー」ブー

P「とりあえず俺の背中から離れよう。パソコンの画面が“j”で埋め尽くされる前に」

未央「むー……」

3 : VIPに... - 2014/12/01 03:02:45.11 Aiiedp/w0 3/15


P「一般論だが、あまり異性にそういうことをしない方がいいらしいぞ」

未央「まあまあプロデューサー、私たちの仲なんだし大丈夫だって!」

P「それもそうだな。勘違いの起こらないような仲だ」

未央「えーっ、そういうことなの?」

P「そういうことだ」

4 : VIPに... - 2014/12/01 03:04:51.42 Aiiedp/w0 4/15


P「しかしパソコンは文字削除がしやすくて助かるな」カタータ

未央「うーむ……」

未央「!」ピーン

P「ん、消し過ぎたか」

未央「……」コソコソ

未央「よいしょっ!」スルッ

P「うおっ」

5 : VIPに... - 2014/12/01 03:06:40.61 Aiiedp/w0 5/15


P「どうした、急に生えてきて」

未央「背中からなら元気を分けてあげられるかな、って!」

P「なるほど、考えたな」

未央「ふふん、でしょでしょー。どう、テンション上がってきた?」

P「……あぁ、上がってきた」ギュ

未央「っ!?」

6 : VIPに... - 2014/12/01 03:08:46.82 Aiiedp/w0 6/15


未央「げ、元気になってきたのはいいケド、ちょっとダイタンすぎじゃないかな?」

P「誰が無敵鋼人だ」

未央「へ?」

P「……すまん、忘れてくれ」

未央「……うん」

7 : モバPにかわりましてキザPがお送りします(SSL) - 2014/12/01 03:11:15.09 Aiiedp/w0 7/15


P「未央は温かいな」

未央「……」

P「明るいし、温かいし、引力があるし。まるで太陽だ」

未央「そ、それほどでも――」

P「このふわっとした栗色の髪も」ナデ

未央「っ」ピクッ

P「干したての布団のように柔らかくて、落ち着く匂いがする」

9 : モバPにかわりましてキザPがお送りします(SSL) - 2014/12/01 03:14:03.59 Aiiedp/w0 8/15


P「そういえば今の状態を、なんというか知っているか?」

未央「知らない、けど」

P「『あすなろ抱き』というんだ」

未央「へ、へぇ~」

P「もう二十年くらい前か、その辺りの頃に『あすなろ白書』ってドラマがあってな」

P「ある登場人物の男がこうやって、主役の女を抱き締めて言うんだ」






P「『俺じゃダメか?』」ボソッ

未央「~~~っ!」ゾクッ

10 : VIPに... - 2014/12/01 03:17:45.48 Aiiedp/w0 9/15


未央「ね、ねえ、プロデュ――」

P「――と、俺を勘違いさせたいなら、これくらいのことは平気でできないとな」パッ

未央「……へ?」

P「演技力レッスン・エクストラってヤツだ。勉強になっただろう」

未央「ぁ……」パクパク






未央「もうっ!」

P「ははは」

11 : VIPに... - 2014/12/01 03:20:06.39 Aiiedp/w0 10/15


未央「あーもー、プロデューサーの女ったらし!」プンスカポン

P「ははは、怒るとコミカルで可愛いな」パシャ

未央「なんで今撮ったの!?」

P「お、いい感じに撮れたぞ。未央も見てみろ」

未央「そういうことじゃなくってさ――あれ?」

12 : VIPに... - 2014/12/01 03:23:12.27 Aiiedp/w0 11/15


未央「星の髪飾り……」スッ

P「えらく似合ってるな、選んだ奴は相当センスがいいらしい」

未央「プロデューサー、いつの間に……?」

P「じゃあヒントを出そう」






P「撫でているとき以外にチャンスはなかった」

未央「ちょっとは考えさせてよ!?」ガガーン

13 : VIPに... - 2014/12/01 03:26:50.56 Aiiedp/w0 12/15


P「ちなみにこういうテクニックを『ミスディレクション』と呼ぶ」

未央「いや、そういうことじゃなくって」

P「ちなみにその髪飾りはバースデイプレゼント、というヤツだ」

未央「あっ……」

P「ハッピーバースデイ、未央」

未央「……ありがとう、プロデューサー」

14 : VIPに... - 2014/12/01 03:31:11.72 Aiiedp/w0 13/15


P「嬉しそうでなによりだ。これからも勘違いのない仲でよろしくな」

未央「……もう遅いよプロデューサー。私、さっきのでちょっと勘違いし始めちゃったみたいだし」

P「自覚症状があるなら、ただの勘違いだろう」

未央「そう、だよね……」






P「……が、お前が目指している六ツ星……そこまで辿り着いてまだ、その勘違いが続いていたらそのときは、な」

未央「プロデューサー……」

15 : VIPに... - 2014/12/01 03:34:03.26 Aiiedp/w0 14/15


未央「あっという間に六ツ星まで駆け抜けちゃうから……プロデューサー、待っててね!」

P「待ってたら未央をサポートできないんだがな」

未央「えへへ、そうだったよ。じゃあプロデューサー、これからも一緒に駆け抜けていこうねっ」






未央「ミツボシにこの髪飾りも足して、今は四ツ星だね! あと二つ!」

P「そういう問題なのか」

未央「そういう問題なんだよー♪」

16 : ◆4z2E.PK0ZYHD - 2014/12/01 03:34:46.17 Aiiedp/w0 15/15

これにて終了です。パーティーマジックお疲れ様でした! そしてハッピーバースデー未央!

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