兄「そろそろ寝るから」
妹「うん」
兄「じゃあ」
兄「お休み」
妹「うん」
兄「・・・」
妹「・・・」
兄「お休み」
妹「・・・」
兄「一緒に寝るの?」
妹「うん」
元スレ
妹「・・・」兄「・・・一緒に寝るの?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1321375203/
兄「自分の部屋で寝た方がいいんじゃない?」
妹「・・・」
兄「せっかく、物置だった部屋を綺麗にしてもらったんだし」
兄「こっちの部屋よりも広いし、ベットとか家具も立派だよ」
妹「別にほしくなかった」
兄「・・・」
妹「・・・」
兄「じゃあ、おいで」
妹「うん」
兄「・・・」
妹「・・・」
兄「・・・」
妹「・・・」
兄「そんなにくっつかれたら暑い。妹も暑いでしょ?」
妹「・・・」
兄「暑いでしょ?」
妹「・・・」
兄「・・・」
兄「もうちょっとだけ離れて。暑くて寝れない」
妹「・・・」ギュー
兄「・・・」
兄「・・・」
妹「・・・」
兄「・・・」ゴロン
妹「!」
妹「そっち向かないで。こっち向いて寝て」
兄「ずっと同じ態勢で抱きつかれてて、暑いし疲れたよ」
妹「こっち向いて寝て」
兄「じゃあ少し抱きつくの緩めて」
妹「・・・」
妹「・・・」スッ
兄「ありがとう」
妹「・・・」
兄「言うこと聞いてくれてありがとね」ナデナデ
妹「!」
妹「もっと撫でて」
兄「いいよ」ナデナデ
妹「・・・」
兄「・・・」ナデナデ
妹「・・・」ギュー
兄「・・・」ナデナデ
妹「・・・」
兄「はい終わり。じゃあお休み」
妹「もっと撫でで」
兄「明日も学校だから。そろそろ寝ないと遅刻する」
妹「遅刻してもいいから撫でて」
兄「お休み」
妹「・・・」
妹「お休み」
10分後
兄「・・・」
妹「・・・」
兄「・・・」
妹「お兄ちゃん」
兄「何?」
妹「・・・」
妹「何でもない、まだ起きてるか聞いてみただけ」
兄「そう。お休み」
妹「・・・」
30分後
妹「お兄ちゃん」
兄「・・・」
妹「お兄ちゃん」
兄「・・・」
妹「お兄ちゃん、寝た?」
兄「・・・」
妹「・・・」
妹「・・・」ゴソゴソ
兄「・・・」
兄「(はぁ、またか・・・)」
妹「ふーふー」クチュクチュ
兄「・・・」
妹「ふー!ふー!」クチュクチュ
兄「(胸が吐息で熱い・・・)」
妹「ふー!ふー!」クチュクチュ
兄「(最近、毎晩毎晩僕の胸に顔を埋めて息を荒げて呼吸して・・・)」
兄「・・・」
兄「(体臭をかがれているんだよな多分・・・)」
兄「(それに)」
妹「ふー!ふー!」クチュクチュ
兄「(これ、どう考えても自分のを弄っている音だよな・・・)」
妹「ふー!ふー!」クチュクチュ
兄「(早く終わってくれ・・・)」
妹「んっ!あっ・・・!っはぁっはぁ・・・ふぅ」
妹「・・・」
妹「お兄ちゃん」
兄「・・・」
妹「・・・」
妹「・・・」ゴシゴシ
兄「(行為を終えて、後処理をして)」
妹「・・・」
妹「・・・」
妹「すぅ・・・すぅ・・・」
兄「(それからはすぐに寝付くんだよな・・・)」
兄「・・・」ナデナデ
妹「すぅすぅ・・・」
兄「どこで覚えたんだか」
兄「これさえ止めてくれたらな」
兄「素直だし、可愛いし、良い妹なのに」
兄「・・・」
兄「止めさせなきゃな・・・いや、年頃だし仕方のないことなのか?」
兄「でも兄相手にはいけないことだよな多分・・・」
兄「・・・」
兄「眠い」
妹「・・・」
兄「おはよう」
妹「何で先に起きたの?1人で。起こしてくれても良かった」
兄「まだ時間が早かったし、妹も気持ちよさそうに寝てたから」
妹「・・・」
兄「ごめん」
妹「お父さんとお母さんは?」
兄「もう出かけていたよ。今日も帰りは遅いと思う」
妹「ふーん」
兄「・・・」
兄「いただきます」
妹「・・・」モグモグ
兄「いただきますは?」
妹「今日も」
兄「え?」
妹「今日も夜はお兄ちゃんと二人きり?」
兄「・・・」
兄「多分」
妹「ふーん」
妹「行ってきます」
兄「・・・行ってらっしゃい」
兄「夕飯のお弁当これでいいかな。最近似たようなものばかりだな」
兄「妹も別に文句は言わないけど」
兄「・・・」
兄「今日も二人とも帰り遅いのか」
兄「はぁ」
兄「妹もう帰って来てるかな」
兄「ただいまー」
シーン
兄「まだ帰って来てないのか」
兄「・・・」
兄「何で安心してるんだろ。別に・・・ん?」
「んっ・・・!あぁぁ!」
兄「・・・」
兄「・・・ただいま」
妹「おかえりなさい。はぁ・・んん!」
兄「何してるの?」
妹「わかんない。でもここに押しつけると・・・んっ!」
兄「それ妹の机じゃないでしょ、やるなら自分の机でして。というか止めて」
妹「うん。でもお兄ちゃんの机の角の方が気持ち、いいから・・・あぁっ!」
兄「・・・」
兄「・・・下で先に弁当食べてるから」
妹「いただきます」
兄「ごちそうさま」
妹「・・・」モグモグ
兄「・・・」スッ
妹「どこ行くの」
兄「食べ終わったから部屋に戻る」
妹「ここにいて」
兄「・・・」
妹「座って。あたしが食べ終わるまでここにいて」
妹「・・・」モグモグ
兄「・・・」
妹「・・・」モグモグ
兄「何かこっち見てない?落ち着かない」
妹「うん」
兄「うんって・・・」
妹「じゃあ何かお話して」
兄「・・・」
兄「さっき何してたの?」
妹「さっきって?」
兄「僕が帰ったとき」
兄「・・・股間のあたりを僕の机に押しつけていた」
妹「知らない」
兄「・・・」
妹「何?」
兄「あれ止めて」
妹「どうして?」
兄「どうしてって・・・わかるだろ?」
妹「知らない」
兄「はぁ」
妹「どうしてそんな困った顔するの?」
兄「・・・」
妹「お風呂入る。上がるまでに機嫌直しておいて」
兄「今日は自分の部屋で寝てね」
妹「・・・」
兄「疲れた」
兄「机は・・・拭いたのか。相変わらずこういうところは几帳面だな」
兄「・・・」
兄「ダメだ、本当に疲れた。あいつうんどんエスカレートしていっているみたいだ」
兄「風呂は今妹が入っているんだよな」
兄「・・・」
兄「眠い。明日の朝にするか」
妹「お風呂出た」
兄「ノックくらいしてから入って来て」
妹「もう寝るの?」
兄「うん」
妹「ふーん」
兄「・・・」
妹「・・・」
兄「・・・お休み」
妹「うん」
兄「どうしてそこに立ってるの?」
妹「ベット整え終わるの待ってる」
兄「・・・」
妹「温まったまま寝たいから早くして」
兄「今日は自分の部屋で寝るって言った」
妹「言ってない。お兄ちゃんが勝手に決めただけ」
兄「自分の部屋で寝て。妹の部屋はベットも」
妹「一緒に寝る」
兄「・・・」
妹「早くして。風邪引いちゃう」
妹「一緒に寝ると温かいね」
兄「そうだね」
妹「あたしの身体も温かい?」
兄「・・・」
妹「シャンプーの香りする?」
兄「・・・」
妹「・・・」ギュー
妹「どうしてさっきから怒ってるの?」
兄「・・・」
兄「怒ってないよ」
妹「怒ってる」
兄「怒ってない」
妹「・・・」
妹「頭撫でて」
兄「・・・」
妹「ねえ、撫でて」
兄「・・・」
妹「・・・」ギュー
妹「・・・」
兄「はぁ」ナデナデ
妹「あ」
妹「・・・」ギュー
兄「・・・」ナデナデ
妹「ねえ」
兄「何?」
妹「キスして」
兄「・・・どうして?」
妹「いいからして」
兄「それはおかしいよ」
妹「して」
兄「妹は可愛いし学校じゃモテるでしょ。そういうのは恋人を作って」
妹「して!」
兄「・・・」
兄「・・・」チュッ
妹「・・・口にして」
兄「だからそういうのは恋人と」
妹「そんなのいらない。お兄ちゃんがいるから」
兄「・・・」
妹「もう一回」
妹「今度は口にして」
兄「じゃあ、口にキスしたらもう僕でああいうことはしないって約束する?」
妹「知らない」
兄「とぼけるならキスもしない」
妹「・・・」
兄「兄妹の間でああいうことをするのは良くないと思う」
妹「・・・」
妹「約束する」
兄「・・・」
妹「約束したんだからキスして」
兄「・・・」
妹「早く」
兄「・・・」
兄「・・・」チュ
妹「ん・・・」
妹「・・・」
兄「もういいでしょ。お休み」
妹「もう1回」
兄「わがままだよ」
妹「これで最後だから」
兄「ダメ。お休み」
妹「・・・」
妹「お兄ちゃん」
兄「なに・・・ん!!」
妹「ちゅ・・ちゅぱ・・・ん・・・ちゅー・・・・・・」
兄「はぁはぁ」
妹「はぁはぁ」
妹「はぁはぁ」
妹「ふふ」
妹「お兄ちゃんとキスしちゃった」
妹「唇と唇で」
妹「舌も入れた」
妹「大人のキスだよね?」
兄「・・・」
妹「ふふふ」
545 : 以下、名... - 2011/11/17(木) 20:59:37.30 bSPW9wwP0 32/107>>1が続き書かないなら俺が書いてみようかなと
1.ssなんて書いたことないからgdgdになる
2.即興だからgdgdになる
3.もうすぐバイトの時間だ
この3つが我慢できるなら書く
兄「キスしたよ。もういいでしょ」
妹「もっとしたい」
妹「お兄ちゃんだってキスは気持ちよかったよね?」
兄「・・・」
妹「・・・」
兄「早く寝たい」
妹「だめ、もっとして」
兄「・・・」
妹「・・・」
兄「・・・んっ・・・ちゅ」
妹「んんっ! ・・・ちゅっ・・・ちゅぱ・・・ふぁ・・・」
妹「ちゅー・・・ぴちゃ・・・んっ・・・」
兄「・・・ふ・・・はぁ・・・寝よう?」
妹「・・・うん、気持ちよかったよお兄ちゃん」
兄「・・・」
三十分後
兄「(寝れない・・・)」
妹「・・・すぅ・・・すぅ」
兄「(今日はあれ以来、特に何も無く眠りについたな)」
兄「いつもならやるのに・・・今日に限ってはやらないんだな」
兄「満たされたからか」
兄「いやいや何が満たされたんだ」
兄「・・・」
兄「(性欲・・・それとももっと他の物?)」
兄「(他のってなんだ)」
兄「・・・」
妹「すうすう」
兄「わからない」
兄「妹、どうしてこんなことするんだ」
兄「わからない・・・寝よう」
一時間後
妹「・・・」
兄「・・・ぅ・・・すぅ」
妹「(大好きなお兄ちゃんとキスできた)」
妹「・・・やった」グッ
兄「・・・ぅ・・・すぅ」
妹「大好きだよ・・・お兄ちゃん」チュッ
妹「(大好きなお兄ちゃんとやっと・・・)」
妹「(ドキドキして眠れないよ)」
妹「ふふふ」
兄「・・・」スッ
妹「・・・すう・・・すう」
兄「(眠い・・・でも朝だ)」
妹「お兄ちゃ・・・すう・・・」
兄「・・・」
兄「(寝てると、普通の子供みたいなのにな)」ナデナデ
兄「(俺に依存しすぎているのか)」ナデナデ
兄「(・・・甘やかしすぎてるのか)」ナデ・・・
兄「・・・」
兄「・・・ご飯食べよう」
兄「・・・」モグモグ
兄「なかなか起きないな」
兄「様子を見に行くか・・・」スッ
兄「おーい」
妹「お兄ちゃん・・・」
兄「起きてたのか、ご飯食べよう」
妹「・・・」
兄「おーい」ブンブン
妹「・・・うん」
兄「(大丈夫かな・・・なんか元気なさそうだ)」
兄「(・・・昨日寝るの遅かったし、仕方ないか)」
妹「・・・」モグモグ
兄「・・・」
妹「お父さんとお母さんは」
兄「今日も遅いと思うよ」
妹「そっか」
兄「・・・」
妹「・・・」
兄「元気が無いみたいだけど、どうしたんだ」
妹「ううん」
兄「・・・そっか」
妹「・・・」
兄「具合が悪いなら、休んでもいいよ」
妹「いい」フルフル
兄「大丈夫か」
妹「・・・」
兄「(大丈夫なのか?)」
妹「・・・行ってきます」
兄「い、行ってらっしゃい・・・」
バタン
兄「・・・何かあったのか?」
兄「でも俺が目を離したのは深夜の間だけで、何かなんて起こるわけないし」
兄「なんだったんだろう・・・」
兄「(気になって授業に集中も出来なかった・・・)」
兄「ふぅ、あれ妹の靴がある」
兄「帰ってきてるのか」
兄「(また昨日見たいな事をやってるんじゃないだろうな)」ムッ
兄「・・・昨日の今日で、そんなわけ無いだろうけど」コソコソ
兄「(・・・音は聞こえない)」キィ・・・
兄「・・・」
兄「いないよな」
兄「(昨日言い聞かせたとおりなんだけど、なんか釈然としない・・・)」
兄「入ってもいい?」トントン
妹『いいよ』
兄「今日は早かったんだ」ガチャ
妹「うん」
兄「・・・」
妹「・・・」
妹「それだけ?」
兄「え、いや」
妹「・・・」
兄「今日はどうしたんだ?なんか元気ない気が・・・」
妹「そんなことない」
兄「そうか?」
妹「うん」
兄「そ、それならいいんだけど」
妹「・・・」
兄「(いつもなら、甘えてくるのに)」
妹「・・・」
兄「・・・」
兄「(なんだ? なんなんだ・・・)」
妹「まだ何かあるの?」
兄「・・・いや」
妹「・・・」
兄「(おかしい・・・)」
兄「下に、弁当あるから」
妹「後で行く」
兄「うん」
兄「(・・・)」
兄「・・・」モグモグ
兄「・・・」モグモグ
兄「・・・」ゴックン
兄「(妹が来てないのに食べ終わってしまった)」
妹「・・・」トコトコ
兄「遅いよ」
妹「ごめんなさい」
兄「部屋に戻るから」
妹「うん」
兄「・・・」
妹「・・・」モグモグ
妹「なに?」
兄「いや」
兄「(絶対におかしい・・・)」
兄「(もしかしてこれは兄離れなのか?)」
兄「(でも、昨日まではべったりだったのにこんな事ってあるのか・・・?)」
兄「(妹の歳だと、友達にそれはおかしいと言われたからとか・・・)」
兄「(いやでも、こんな風になったのは朝からだから、その線は無いか)」
兄「(・・・朝、何かやったか?)」
兄「なんなんだ、分からない」
兄「妹に尋ねる・・・しかないな」
遡ること早朝
妹「・・・」
妹「(・・・)」
妹「(・・・お兄ちゃんが居ない)」
妹「(何にも変わってない)」
妹「(どうして・・・? 昨日はエッチな所も見せて、キスもしたのに)」
妹「(どうして、分かってくれないの)」
妹「(お兄ちゃんからキスだってしてくれたのに・・・)」
妹「・・・キスだってさせたのに」
振り返れば鮮明に思い出せた
兄「なに・・・ん!!」
半ば強引にしたキス
もどかしい気持ちを抑えられなくて舌を差し込んだ
お兄ちゃんはそれに答えるように、舌を絡ませてくれた
妹「ちゅ・・ちゅぱ・・・ん・・・ちゅー・・・・・・」
私はとても嬉しくって、その舌をすするった
お兄ちゃんの唾液が私の喉を通るのが分かった
とても気持ちがよかった
兄「はぁはぁ」
妹「はぁはぁ」
終わった後もその余韻に浸るように顔を近づけたままにして、息がかかるような距離で会話した
そしてもう一度キスをした
次はお兄ちゃんからしてくれるように仕向けた
そのお兄ちゃんから貪られるようなキスは、その前のキスとは違って満たされる感じがした
とても嬉しかった
大好きなお兄ちゃんにキスしてもらえて、嬉しかった
お兄ちゃんが私を受け入れてくれたような気がした
兄「キスしたよ。もういいでしょ」
そうお兄ちゃんが言って、その日はそのまま寝た
とても胸の奥が暖かくて、幸せだった
でもよくよく思い出せば、その時のお兄ちゃんの表情はとても迷惑そうな顔をしていた
そうだ、その時は気付けなかったけど、迷惑そうな面倒くさそうな顔をしていた
冷静になった今だから、気付く
お兄ちゃんは私を受け入れてなんか居ない
むしろお兄ちゃんにとって私は邪魔
特に私の好意が邪魔
思い返せば、そんな節があった
でも認めたくなかった
照れ隠しか何かかと思っていた
でも違った
ただ私が邪魔なんだ
妹「・・・」ブル
妹「・・・」
兄「おーい」
妹「お兄ちゃん・・・」
兄「起きてたのか、ご飯食べよう」
妹「(お兄ちゃんは、私が妹だから優しくしてくれるんだ)」
妹「(好意でもなんでもなくて、私が妹だから)」
兄「おーい」ブンブン
妹「・・・うん」
妹「(私が妹だから・・・)」
妹「(もうあんな顔されるの嫌・・・)」
妹「(・・・私を、嫌いにならないで)」
妹「(いつものように振舞おう、それでいてお兄ちゃんの迷惑にならないようにしよう・・・)」
妹「(今更のような気がするけど、そうしないと・・・これ以上嫌われるのは嫌・・・)」
妹「お父さんとお母さんは」
兄「今日も遅いと思うよ」
妹「そっか」
妹「(昨日、なに話してたっけ)」
妹「(たぶんこれで良いんだよね、こんな風な事を話してたよね)」
兄「元気が無いみたいだけど、どうしたんだ」
妹「ううん」
兄「・・・そっか」
妹「・・・」
妹「(・・・)」
兄「具合が悪いなら、休んでもいいよ」
妹「いい」フルフル
兄「大丈夫か」
妹「(心配なんて、かけてちゃ駄目)」
妹「(お兄ちゃんの負担になるようなことは、もうしない)」
妹「行ってきます」
兄「行ってらっしゃい・・・」
バタン
妹「・・・」ギュゥ
妹「(男の人って、もっと一杯勘違いするような物じゃないの?)」
妹「(キスなんてしたら、好きなんだって思っちゃうんじゃないの?)」
妹「妹だから・・・」
妹「私がお兄ちゃんの妹だから駄目・・・」
妹「(どうして、私はお兄ちゃんの妹なの・・・?)」
妹「(お兄ちゃんの事が、こんなに好きなのに、私が妹だから・・・駄目なの?)」
妹「(学校行ったけど、先生に怪しまれて、すぐ帰らされちゃった・・・)」
妹「(家に戻ったけど、何もすること無い)」
妹「(お兄ちゃんの部屋に行きたい)」
妹「(こんな広い部屋、私要らない)」
妹「(お兄ちゃんの匂いのする所が良い・・・)」
妹「駄目、迷惑・・・迷惑なのよ」
妹「迷惑なの・・・お兄ちゃんに引っ付いてたら、お兄ちゃんが私を嫌う・・・の・・・に」
妹「・・・ヤダ・・・ヤダよ・・・」
妹「寂しいよ・・・辛いよ・・・」グスッ
妹「早く着てよお兄ちゃん・・・抱きしめてよ・・・なでなでしてよぉ・・・」スンッスンッ
兄「・・・」
兄(でも、なんて声をかければいいんだ・・・元気か! とか?)
兄(・・・ええい、なんでも良い、とりあえずノックだ)
兄「い、妹?」トントン
兄「・・・」
兄「(あれ?)」
兄「い、妹ー?」トントン
兄「(・・・寝てるのか?)」
兄「おーい?」ギィィ・・・
妹「・・・」
兄「寝てるの?」
妹「・・・起きてる」
兄「お、起きてるなら返事ぐらいしてくれ、ビックリしたぞ・・・」
妹「ごめん・・・なさい」
兄「(目元が赤くなってる・・・泣いてたのか?)」
兄「何か悩んでるの? 良かったら、相談に乗るよ?」
妹「・・・」フルフル
兄「・・・頼りないかもしれないけど、でも話したほうが楽になるときってあるし」
妹「いい・・・」フルフル
兄「(何で話してくれないんだろう・・・もしかして、虐めか何かか・・・?)」
兄「話せないことなのか? お兄ちゃんに話すのが嫌なのか?」
妹「・・・違う・・・違う」ポロポロ
兄「・・・(泣く出した妹に、背中を摩ってやることしかできないなんて、なんて無力なんだ)」スリスリ
妹「・・・めて・・・やめて・・・」
兄「妹?」
妹「やめてよ・・・! やめてよぉ・・・!」
兄「・・・」
妹「私の事なんて気にしないでよ・・・! お兄ちゃんは私の事なんて気にしないでよ・・・!」
妹「私の事が嫌いなら、嫌いって言ってよ・・・私の事なんて無視してよ・・・!」
兄「なに言ってるんだ・・・」
妹「諦めようって思ってるのに優しくしないで・・・! 辛くて胸が張り裂けそうなのに!」
妹「好きなのに、キスしたのに、迷惑そうな顔しないでよ・・・急に居なくなったりしないでよ・・・」ポロポロ
妹「もうやだよ・・・どうして私、お兄ちゃんの妹なの・・・? どうしてお兄ちゃんは私の事を好きになってくれないの?」
妹「・・・もう・・・嫌・・・」
兄「・・・」
兄「(・・・昨日は、なんともなかったのに)」
兄「・・・」
妹「・・・嫌いなら・・・もう出て行ってよ・・・好きなら・・・抱きしめて・・・」
妹「それくらい、望んだって贅沢じゃないでしょ? ねぇ、お兄ちゃん・・・」
兄「(・・・きっと、起きてたんだ)」
兄「(起きて、妹はずっと考えていたに違いない・・・)」
兄「(だから、こんなに思いつめてたんだ)」
兄「(俺が迷惑そうな顔をしたばっかりに)」
妹「・・・すん・・・ぐずっ・・・」
兄「・・・ごめん」
妹「・・・謝らないでよ」
兄「(俺は、妹が好きなんだろうか)」
兄「(好きではある。でも家族としてだ。性的な関係は持ちたくない・・・)」
兄「(でも、嫌いじゃないんだ。嫌いじゃ・・・)」
兄「・・・」ギュッ
妹「・・・」
兄「・・・嫌いなわけが、無いじゃないか」
妹「・・・うん」
兄「好きだよ、好きだよ。でも家族としてだ」
兄「いきなり、性的な関係には・・・なれない」
妹「・・・うん・・・うん」ポロポロ
妹「ごめんなさい・・・私が妹で・・・ごめんなさい」
兄「・・・」
兄「(これでいいのか)」
兄「(これが・・・正しいんだよな・・・そうだよな?)」
兄「(・・・好きでも、この選択で間違ってないんだよな?)」
兄「(なあ誰か、どうにか言ってくれ)」
兄「・・・」ギュッ
妹「・・・すんっ・・・すんっ」ポロポロ
兄「・・・」
兄「・・・でも」
妹「うん・・・」
兄「いきなりは無理だけど」
兄「少しずつ受け入れることは出来るから」
妹「・・・うん」
兄「だからまずは、お前が良ければだけど」
兄「妹とか兄とか家族とか、そんなの気にしないで」
兄「恋人として居るのも、悪くない・・・かな」
妹「・・・」
兄「異性として慕われるのは、悪くない事だから・・・」
兄「昨日やったようなディープキスとか・・・まだ無理だけど」
兄「少しずつなら受け入れられるから」
兄「だから、妹が良ければ付き合おう」
妹「・・・良いの?」
兄「でもまずはデートからとか、そう言った感じで頼む」
兄「いきなりは、心の準備が・・・出来ないからさ、あはは」ヘラッ
妹「無理・・・してない?」
兄「してないよ、って言っても信じてくれないか」
兄「俺が悪いんだしな」
妹「お兄ちゃんは悪くない・・・! 悪くないの・・・」
兄「庇ってくれるんだな、ありがとう」
兄「でも、こればっかりは俺が悪いから・・・」
妹「・・・」
兄「妹、顔を上げて?」
妹「・・・?」
妹が少し身を引いて顔を上げる
涙のあとが残るその顔を優しく撫でて、「大丈夫だよ」と呟く
兄「少し目を瞑ってくれると、嬉しい」
妹「・・・うん」
言われたままに瞳を閉じる妹
今から何をするのかも理解していないようだった
頬をなでていた手を妹のその長い髪へと回し、撫でる
もう片方の手はその細い腰へ
抱きしめながら、その髪を梳きながら、早くなる鼓動を抑えて
ゆっくりとゆっくりと近づいていきながら
妹のその柔らかい唇を奪った
その体が一瞬、ビックリしたように震えたのが分かった
でも俺は離さない
好きだと言う気持ちが嘘になってしまわないためにも、しっかりと抱きしめて離さない
少しの間、戸惑ったように固くなっていた妹
でもその内、気持ちが伝わったのか背中に手を回してきてくれた
それから長い間、キスをしたままで居た
ただ唇と唇をつけるだけのつたないものだった
でも俺たちにはそれだけで十分だった
それだけで十分に幸せだった
余韻を味わうようにゆっくりと唇を離す
「はぁ・・・」
震えるような熱っぽい息が妹の口から漏れる
キスが終わっても抱きしめあったままで居た
示し合わせたわけでもなく、ただこうして居たかった
「お兄ちゃん・・・ありがと」
「何が?」
「私を受け入れてくれて」
「私、怖かった。お兄ちゃんが私を嫌うんじゃないかって、そう思えて」
抱きしめる力が強まる
もう離すつもりなんてない
ただ頭にあるのは、これから少し大変になるかもしれないと言う、そんな事だけだった
「後悔、してる?」
妹のそんな問いに、首を振って答える
「いいや、ただお前にも年頃の女の子らしいところもあるんだなあって思って」
「なに、それ・・・ふふっ」
「なんだかな、やってみると意外と行ける気がしてきたよ。恋人関係」
「そっかそれなら良かった・・・お兄ちゃん」
「もう一回、していい?」
そこから先は答えるまでも無い
恋人らしく、でも激しすぎない程度の熱いキスを何度もお互いの気が済むまでした・・・
「お兄ちゃん、大好き」
「俺も・・・好きだよ」
~end~
668 : ◆6TGbHupifcge - 2011/11/18(金) 00:21:51.59 +2ewM87t0 62/107くだらない乗っ取りだったけどお疲れ様でした
>>1には本当にごめんなさい
兄「じゃあ俺寝るから」
妹「……」
兄「お休み」
妹「おやすみ」
兄「……」
兄「え?」
妹「……」
兄「どうした?」
妹「……」
兄「一緒に寝たいのか?」
妹「ぅん」
兄「えー、もう何歳だよ」
妹「……」
妹「……」
兄「……」
兄「わかったよ、どうぞ」
兄(昨日怖い夢でも見たのかな?)
妹「……」モゾモゾ
兄「……」
妹「……」モゾ
妹「……」
兄「……」
兄「一緒に寝るのなんて、久々だな」
兄「昔はよく、一人で寝るのが怖くて、潜り込んできてたけど」
兄「今日もそうなのか?」
妹「すぅ……」
兄「?」
妹「すぅ……」
兄「……」
兄(すぐ寝てしまったか……、安心したのかな?)
兄(かわいいやつ)
……
……
兄「ぐー……」
ぬくぬく
兄「……?」
兄「!」
ぎゅー
妹「……」
兄(お、おいおい)
妹「お兄ちゃん……」
兄(……)
妹「お兄ちゃんっ……」ギュ
兄(む、胸が……)
妹「大好き……」ギュー
兄(……寝たふり)
妹「お兄ちゃん……」ギュ
妹「……すんすん」
兄「!」
妹「んっ……」キュン
妹「……すんすん」
妹「んんっ……」モゾ
兄(お、おいおい)
妹「お兄ちゃん、いい匂い……」
妹「……えへへ」
妹「そろそろ寝ないと……」
妹「おやすみ、お兄ちゃん」
ぎゅ
妹「すぅ……」
兄「……」
……
ジリリリリリリ
兄「!」
カチッ
兄「くぁ……朝か……」グググッ
兄「……いない、か」
……
……
ジュー ジューッ
妹「……」
兄「おはよう」
妹「……」
兄「いつも、ありがとな」
妹「……」ジューッ
コトッ
妹「……」
兄「ありがとーございます」
妹「……」ペコ
兄「いただきます」
兄「はむっ……」モグモグ
妹「……」ジーッ
兄「ん?」
妹「……」プイッ
兄「……」
妹「……」プイッ
兄「……」
兄(いつもは全然喋らないのにな……)
兄(昨日の夜の……あれは何だ?)
兄(夢……だったのか?)
兄(……だとしたら、俺は何て夢を見てんだ)
兄「くぅーっ……」
妹「?」
……
兄「準備できたか?」
妹「……」コク
兄「じゃあ、行くか」
ガチャ
兄(と言っても、方向はまるで違うんだが)
兄「また、夕方にな」
妹「……」
てくてく
……
兄「……」
兄(本当に何だったんだろうか)
兄(俺の、妹に対する潜在的な感情が、夢に出たのだろうか……?)
兄(……だとしたら、あんな夢……、兄貴失格じゃないのか……?)
兄「うーむ」
「おい、ボーっとしてんじゃねーぞ」
兄「す、すいませんっ」
……
ガチャ
兄「ぐぁぁぁ……っ」
兄「ただいまーっ……」フラフラ
……
兄「ふーっ」ボスンッ
兄(あー、いいソファー買って良かった……、ん?)
妹「……」プイッ
兄「……」
妹「ご飯」
兄「あ、もう出来てるのか」
妹「……」テクテク
……
兄「いただきます」
妹「……」
兄「はむ……」モグモグ
妹「……」モグモグ
兄(いつも、俺が帰るまで待っててくれてるんだよな……)
兄「いいんだぞ、腹減ったら先に食べてもらってても」
妹「……」
妹「……」プイッ
兄「ごちそうさま」
兄「うまかった」
妹「……」
兄「コタツに入ってテレビでも見るか」
……
ポチッ
『おかしいでしょ!なんなんだアンタ!』
兄「……」
もぞ
兄「?」
妹「……」ピト
兄「……」
兄(メシの後のこの時間に、一緒にテレビ見るのは日課だが……)
兄(最近、二人の距離が徐々に縮まってきてて……)
兄(今ではもう普通に触れてくるな……)
『ちょっと待ってくださいよ!おかしいでしょ!』
兄「……」
妹「……」ポム
兄(肩に頭が乗ってるぞ)
妹「……」
『おかしいでしょ!おかしいでしょ!』
妹「……」
ポチッ
『その先には……ハンター』
『やべっ、逃げろ、逃げろっ』
『うわぁぁっ、捕まったっ!!』
兄「……」
ぎゅ
兄「?」
妹「……」ブルブル
兄「はは、怖いのか?」
妹「……」
兄「あんなのに街で会ったらどうする?」
妹「……」
兄(……あれ、むはんのu……)
ぎゅ!
兄「うぐ!?」
妹「……」ギュー ブルブル
兄「ごめんごめん」
兄「あんなのいないよな、テレビの中だけだ」
妹「……?」
兄「うん、本当に」
妹「……」
すっ
兄「あ」
妹「……」テクテク
ジャーッ
カチャカチャ
兄「……あ、片付けか」
妹「……」カチャカチャ
兄「……」
兄(しかし、喋らんな……)
兄(学校で、上手くやっていけてるのか……?)
兄(……兄貴は心配だよ)
妹「……」カチャカチャ
兄(……小さい背中)
兄(……抱き締めたい)
妹「……?」チラ
兄「……」プイッ
兄(いかんいかん、俺は何を考えてる)
兄(死ぬべき)
妹「……」カチャカチャ
兄「……風呂洗ってくるわ」
……
……
兄「ふぅ……」
兄「風呂上がりのカフェオレの美味さ……」
ガチャ
妹「……」ホクホク
兄「お、出たか、お前も飲むか?」
妹「……」コク
兄「はい」
妹「……」
妹「んく、んく……」
妹「ぷは」
兄「……」
妹「……」
兄「さて……もっかいコタツでテレビでも見るか」モゾ
ポチッ
『次のうち、どれでしょう』
『A、木刀で人助け……B、近所の子供と河童を交換……C、ひよこを可愛がる』
兄「……」
妹「……」モゾ
兄「明日、休みだな」
兄「どっか行くか?」
妹「!」
兄「……家でゆっくり過ごすか?」
妹「水族館」
兄「水族館行きたいのか?」
妹「……」
兄「いいな、行こうか」
妹「……」ニコニコ
兄「じゃあ今日は、早めに寝ますか」
妹「……」
兄「んじゃ、また明日な」スッ
兄「お休み」
妹「おやすみ」
兄「……」
妹「……」
兄「……」
兄「今日も?」
妹「ぅん」
もぞ
妹「すぅ……」
兄(今日も、か……、昨日のが、夢だったのかどうかも確かめなきゃならんし……)
兄(寝たふりしてみるか)
兄「……ぐー」
妹「すぅ……」
兄「ぐー……」
妹「……」
兄「ぐー……」
妹「……」ユサユサ
兄「ぐー……(!)」
妹「……」
ぎゅむ
兄「ぐー……(!!)」
妹「お兄ちゃん……」
妹「お兄ちゃん、お兄ちゃん……」モゾ
兄(……)
妹「あったかいっ」ギュ
妹「……」
妹「すんすん」
妹「んっ……」キュン
妹「……」
妹「何だか、切ないよぉ……」
妹「おしっこの近くが、変な感じだよっ……」
妹「お兄ちゃんっ……」スリスリ
兄(!!!)
兄(股を……)
妹「はぁ、はぁ……、お兄ちゃんっ……」スリスリ
妹「気持ちいいよぉ……」スリスリ
兄(っ……)
すりすり
妹「ぁ……、んっ……」
兄「ぐー……」
兄(耐えろ、耐えろ……)
兄(今反応したら、妹が……)
妹「はぁ、はぁ……」
妹「お兄ちゃん、お兄ちゃんっ」
すりすり
妹「んぁ……」
妹「ぁ……切ないぃっ……」ジュン
妹「お兄ちゃんーっ」ギュ
兄(……)
兄「ぐー……」
兄(お、おい)
兄(声でかいよ、起きちゃうと思わんのか)
妹「……」
妹「大好き……」ギュ
兄「!」
妹「……すぅ」
兄「……」
兄(妹……)
兄(妹っ)
妹「お兄ちゃん……むにゃ……」
ぎゅ
妹「ぁ」キュンッ
妹「ぇ……?」
兄「ぐー……」
妹「お、お兄ちゃん……?」
兄「ぐー……」
妹「……えへへ」
妹「……」
ちゅ
……
兄「くー……」
妹「すぅ……」
……
……
兄「ここか、でかいなー」
妹「……!」パァァァ
兄「……はは」
妹「……!」テテテッ
兄「待て待て、そんな急ぐなって!」
兄(……はは、こんな良い顔も、するんだな)
ワイワイガヤガヤ
……てくてく
兄「……」
妹「ーーっ!!」ピョンピョン
兄「はは、ずっと来たかったのか?」
妹「……!」コクコクッ
兄「……」
なでなで
妹「ぁ……」
兄「手繋いで、まわろう」ギュ
妹「……」
ぎゅ
兄「何が見たい?」
妹「……」キラキラ
兄「……」
兄(はは、全然聞いてないか)
妹「くらげっ」
兄「ん?」
妹「あれ、あれっ」
兄「おー、クラゲだな」
妹「かわいい……」
兄「……」
なでなで
妹「……」ジーッ
兄「……」
兄(ずっとクラゲ見てる)
妹「……」
兄「クラゲ好きなのか?」
妹「うん」
兄「そうなのか」
妹「……」
兄「俺も好きだ」
妹「……」
その後、二人でしばらくクラゲを見て、
それから1日かけて色々なところを見て回った。
……なぜクラゲが好きなんだろう。
ほわほわと漂って生きている姿が、自分と重なって見えるのか、
それとも、そんな生き方に憧れのようなものを感じるのか。
妹は、ただずっと、かわいいと言っていた。
……
水中を、妹と手を繋いでゆっくりと歩く。
それは、とても楽しかったが、同時に、切なさも感じた。
ただ、優しく握ったその小さな手は、とても、温かかった。
夕暮れ、家に着く頃には、いつもの無表情な妹に戻っていた。
ガチャッ
兄「ただいまー」
妹「……」
兄「今日、楽しかったな」
妹「……」
兄「……」
兄「メシも食ったし、風呂入って寝るか」
妹「……」
……
……
兄「……」モゾ
妹「……」
兄「おいで」
妹「……」
妹「……」モゾ
兄「……」
妹「……」
兄「お休み」
妹「……」モゾ
兄「……」
目の前で小さく丸まったその愛おしい姿に、俺の体は、勝手に動き出していた。
ぎゅ
妹「ぁ」ピク
兄「……」
兄「ごめんな」
妹「ぇ……?」
兄「……」
兄「俺、全部、知ってるんだ」
妹「……」
兄「俺が寝てから、お前が、俺に何をしてるか」
兄「何を言ってるか」
兄「……全部知ってた、聞いてた」
兄「ずっと黙ってて、ごめん」
妹「……」
兄「……それでな」
兄「俺もお前に一つだけ、言いたいことがあるんだ」
妹「……」
兄「……」
ぎゅ
妹「ぁ……」
兄「俺も、大好きだ」
妹「……?」
妹「お、お兄ちゃん……?」
妹「……ぇ、ぇ?」
妹「う、嘘」
妹「嘘だっ」
兄「はは、本当だよ」
妹「……」ポロ ポロ
兄「妹……」ギュ
妹「ぁっ……ぐすっ……」
妹「で、でもっ……」
妹「だめっ」
兄「?」
妹「そ、そんなの……だめなのっ……」
兄「……?」
兄「どうして」
妹「……だって、だってっ」
妹「私たち、家族なんだよ……?」
妹「す、好きでも……、何にもしちゃだめなんだよ……?」ポロ ポロ
兄「……」
兄「それで黙ってたのか」
兄「今の関係が崩れるのが、怖くて」
妹「ぅぅ……」ポロ ポロ
兄「……」
ぎゅ!
妹「ぁっ」
兄「心配すんな、どーでもいいんだ、そんなこと」
妹「お、お兄ちゃっ……」
ちゅ
妹「んっ……」ピク
兄「……」
妹「んんっ……」
兄「……」
妹「ん……」
兄「……」
妹「んっ……」ギュ
その夜、俺たちは、キスをした。
何度も、何度も、お互いのカラダを、隅々まで味わうかのように、強く抱き合いながら。
妹とのキスは、まるで、久々に会う恋人とのセッ○スのように、甘く、切なかった。
俺たちが、お互いを感じ合い、深く知るのには、それで、十分だった。
兄「……」パッ
妹「ぷは」
兄「……」
妹「はぁ、はぁ……」
妹「お兄ちゃん」
兄「?」
妹「私も、ずっと黙っててごめんね」
兄「……いいよ」
妹「……」
妹「お兄ちゃん」
兄「ん?」
妹「私も、大好き」
ちゅ
おわり。