1 : VIPに... - 2012/11/14 22:53:21.38 vAxWjEoF0 1/30

--地球は、狙われている--

2 : VIPに... - 2012/11/14 22:53:56.43 vAxWjEoF0 2/30

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宇宙戦艦


艦長「地球侵略の準備として、人類の観察を始めたが、なかなか成果が現れないな」

部下「艦長、新しい情報が手に入りました」

艦長「どんな内容だね?」

部下「地球の、特に日本という国ではアイドル活動が盛んなようです」

艦長「この星にもアイドルがいるのか。宇宙にも様々なアイドルがいるから、不思議な話ではないな」

部下「やはり、アイドルたちは民衆に対し、絶大な影響力を持っているようです」

艦長「なるほど、侵略後、民衆の心をつかむために利用できるかもしれない」

部下「中でも765プロという事務所に所属しているアイドルたちは、トップアイドルと呼ばれる、神聖な存在みたいですね」

艦長「なるほど、ところで、その男は何者だね」

P「おい、こら、離せ!」

3 : VIPに... - 2012/11/14 22:54:56.62 vAxWjEoF0 3/30

部下「彼は、765プロのプロデューサーです。アイドルを一躍スターダムにのし上げた、優秀な人物のようです」

艦長「アブダクションしたのか。いいぞ、宇宙人っぽくて!」

P「なんなんだ、お前たちは!!」

艦長部下「「宇宙人デス。コンゴトモヨロシク」」

P「うぅ、俺をどうするつもりだ」

部下「お前には、アイドルの解説役になってもらおうかと思ったが、役に立たなそうだからおとなしくしてなさい」

P「ひどい」

艦長「早速だが、765プロ内の様子を見てみようか」

P(役立たずの俺は、きっと殺されるんだ…)

部下「準備が整いました」

艦長「うむ。壁があっても問題ない。そう、宇宙望遠カメラならね」

P「なにそれほしい」

4 : VIPに... - 2012/11/14 22:55:37.04 vAxWjEoF0 4/30

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事務所

春香「うーん、プロデューサーさん来ないね」

千早「宇宙人にさらわれたのかしら」

春香「あはは」

5 : VIPに... - 2012/11/14 22:56:13.78 vAxWjEoF0 5/30

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宇宙戦艦

春香『…』

千早『…』

春香『…』

部下「すみません。マイクが故障しているようで音声がはいりません」

艦長「仕方ない。映像から情報を集めるしかないな」

6 : VIPに... - 2012/11/14 22:56:42.61 vAxWjEoF0 6/30

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事務所

春香「久しぶりにクッキー作ったんだ!千早ちゃん、食べてくれる?」

千早「そうね、いただくわ」

春香「春香さんの自信作ですよ!」

7 : VIPに... - 2012/11/14 22:57:09.65 vAxWjEoF0 7/30

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宇宙戦艦

艦長「彼女が手に持ってるものはなんだ?」

部下「あれはクッキーと呼ばれる食べ物ですね。甘くてサクサクしているそうです」

艦長「おお、実に美味しそうだ」

P(もう春香の作ったお菓子を食えないのか)

千早『』ゴホッ

艦長部下「「!?」」

艦長「何が起こった!?」

部下「まさかトラップ!?毒物が入っていたのかも知れません!」

艦長「仲間の命を狙うとは、人類はこうも野蛮なのか!?」

8 : VIPに... - 2012/11/14 22:58:12.66 vAxWjEoF0 8/30

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事務所

千早「ケホケホ、ちょっと春香!このクッキー、すごく塩辛いじゃない!」

春香「え、そんなはずないよ!味見してないものを食べさせるなんて…」

亜美「ふふ、残念だったな。はるるん、千早お姉ちゃん。…トリックだよ」

真美「双海家特製塩クッキーのお味はDo-dai?」

千早「ちょっと二人とも!…食べ物で遊んじゃダメよ」

亜美「うあー、ごめんなさい!!」

真美「スタッフの兄(c)がおいしくいただくから見逃してよ」

春香「もー、しょうがないなあ。さ、私のクッキーみんなで食べよ」

亜美真美「「あいあいさー!」」

9 : VIPに... - 2012/11/14 22:58:54.13 vAxWjEoF0 9/30


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宇宙戦艦

艦長「…」

部下「…」

艦長「見たか?」

部下「ええ、見ました。…間違いありません」



艦長部下「「あれはクローンだ」」





艦長「クローン技術は宇宙クローン法で禁止されている禁忌のはずだ」

部下「あんなに完璧なクローンは見たことがありません」

艦長「うむ。…地球の技術力について、根本から見直す必要がありそうだ」

P(宇宙に双子はいないのか?)

10 : VIPに... - 2012/11/14 22:59:40.81 vAxWjEoF0 10/30

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事務所


美希「あふぅ。あ、ミキの分のクッキー残しておいてね。ハニーが来るまで、もう少し寝てるの」

千早「こら、美希。あー、もう寝てる…」

春香「あはは、765プロの眠り姫は通常営業だね…」

11 : VIPに... - 2012/11/14 23:00:16.43 vAxWjEoF0 11/30

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宇宙戦艦


艦長「あの娘は随分と長い間寝ているな」

部下「あ、彼女は以前、調査の対象となってましたよ」

艦長「どうしてだね?」

部下「他の人類と比べると、睡眠時間が異常なんです」

部下「もしかすると、地球には、睡眠により活動停止に追い込む、未知のウイルスが存在しているのではないかと」

艦長「なるほど。我々がそのウイルスに免疫を持っているかわからないな…」

部下「ええ、細菌や微生物のせいで侵略失敗だなんて宇宙の恥ですね」

艦長「ああ、まったくお笑いだ。では、引き続き調査たのむよ」

P(本当に俺から情報得る気ないんだ…)

12 : VIPに... - 2012/11/14 23:01:23.58 vAxWjEoF0 12/30

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事務所

雪歩「みんなー、お茶淹れたよ!」

亜美「待ってました!!」

真美「この時期のお茶は身にしみるぜ」

「あはは。あ、ありがとう雪…熱っ」

雪歩「ご、ごめんなさいっ!!」

「だ、大丈夫だって。ほら、火傷してないでしょ?」

雪歩「うぅ、お茶すら満足に淹れられないなんて…こんなダメダメな私は、穴掘って埋まってますぅ!!」ザクッ ザクッ

「うわっ!雪歩、事務所に穴を空けないで!」

13 : VIPに... - 2012/11/14 23:04:01.79 vAxWjEoF0 13/30

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宇宙戦艦

艦長「…」

部下「…」

艦長「君は、スコップでコンクリートに穴を開けられるかい?」

部下「無理です」

艦長「私もだよ」

P(奇遇ですね、俺もです)

14 : VIPに... - 2012/11/14 23:04:42.82 vAxWjEoF0 14/30

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事務所


亜美「ゆきぴょんの掘り癖も直らないね」

真美「まるで犬みたいだよ」

雪歩「い、犬!?」

「こら。雪歩で遊ぶのはやめなよ」

雪歩「ま、真ちゃん///」

15 : VIPに... - 2012/11/14 23:05:46.32 vAxWjEoF0 15/30

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宇宙戦艦


艦長「それにしても、さすがトップアイドルなだけある。美男美女ぞろいだな」

部下「美的感覚は全宇宙共通ですからね。特に彼は、宇宙的美少年グランプリで優勝するレベルですよ」

P(こいつら殺す。いや、俺が殺されるんだった…)

16 : VIPに... - 2012/11/14 23:06:37.42 vAxWjEoF0 16/30

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事務所

やよいおり「「ただいまー」」

春香「やよい、伊織、おかえり。クッキーあるよ」

やよい「うっうー!ありがとうございまーす!!」

千早「うふふ。今日はいつも以上に元気ね」

春香「私のクッキーがそんなに嬉しかった?」

やよい「えっと、春香さんのクッキーも大好きですけど、な、なんと今日はもやし祭りの日なんです!!」

17 : VIPに... - 2012/11/14 23:07:13.85 vAxWjEoF0 17/30

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宇宙戦艦


やよい『ザザザ…今日…もやし祭り…ザザ』

部下「一瞬マイクが復活しましたね。えー、もやし祭り?」

艦長「」

部下「艦長?どうしたんですか?」

艦長「…君は『一条祭り』を知っているかね」

部下「『一条祭り』ですか?…知りません。不勉強なもので」

艦長「…いや、それでいい。これはSランク機密だからな」



部下「えっ、私に話してもいいんですか?」

艦長「まあ、ほぼ宇宙伝説化している話だからな『一条祭り』は宇宙に災厄をもたらす恐ろしい存在なのだ。そして、伝説ではなく、確かに存在している」

部下「はあ…それで、『もやし祭り』とどんな関係が?」

艦長「わからんかね?『もやし祭り』には『一条祭り』に似た禍々しさを感じないか?」

部下「た、確かに…」

艦長「行われるのは今日らしいな」

部下「はい。今日は彼女を徹底マークします」

P(なんだ『一条祭り』って)

18 : VIPに... - 2012/11/14 23:07:52.25 vAxWjEoF0 18/30

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事務所


伊織「あいつはまだ来てないのね」

「プロデューサー?ああ、まだだね」

伊織「きっと宇宙人にさらわれたのよ。…トップアイドルの伊織ちゃんを待たせるなんて。まったく、どんな神経してるのよ」

美希「あふぅ。あ、でこちゃん。おはようなの。今日もキラキラで羨ましいの」

伊織「誰がでこちゃんよ!」ピカッ

19 : VIPに... - 2012/11/14 23:08:28.69 vAxWjEoF0 19/30

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宇宙戦艦


伊織『…』ピカッ

艦長「め、目があああああああ!!」

部下「艦長、落ち着いてください!くそ、フロントカメラがやられた!」

艦長「な、なんだあ、今のは!!宇宙が生まれたかと思ったぞ…」

部下「艦長の宇宙ジョークは絶好調ですね。あ、カメラ切り替えますね」

P(宇宙ジョーク!?)

20 : VIPに... - 2012/11/14 23:09:12.78 vAxWjEoF0 20/30

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事務所


伊織「ったく。で、他に来てないのは誰?」

春香「えーと、響と…」

「たっだいまー!!」

真美「あっひびきん!グッドタイミングだよー」

「おお、なんかわかんないけど、嬉しいぞ!」

亜美「今日はひびきん一家大集合ですな」

「そうだぞ!最近は一緒の収録が増えて嬉しいんだ!なあ、みんな?」

ヂュ シャ- ブー ワン メソ

「えへへ、みんな嬉しいこと言ってくれるじゃないか!」

21 : VIPに... - 2012/11/14 23:09:43.84 vAxWjEoF0 21/30

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宇宙戦艦


艦長「…地球の知的生命体は人類だけと報告にあるが?」

部下「それは間違いありません。しかし彼女は人類以外とも、高いレベルで意思の疎通ができるみたいですね」

艦長「彼らは、侵略の際に人類に協力するだろうか?最悪、地球上の全生命体が相手になることも」

部下「一度シミュレートしてみましょう」

艦長「ああ、そうだな」

P(お前らも俺とコミュニケーションとろうぜ)

22 : VIPに... - 2012/11/14 23:11:15.66 vAxWjEoF0 22/30

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事務所


あずさ「遅くなりましたー」

春香「あ、おかえりなさーい」

律子「あら。来てないのは私たちだけだったのね」

貴音「いえ、プロデューサーがいらっしゃらないみたいですよ」

23 : VIPに... - 2012/11/14 23:11:52.35 vAxWjEoF0 23/30

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宇宙戦艦


艦長「また誰かきたようだな。モニターに映してくれ」

部下「ただいま。…あれ?」

艦長「どうした?また故障か?さっきから壁しか映ってないぞ。早く青い髪の女性を映しなさい」

部下「そ、それが彼女の正確な位置情報が割り出せなくて」

艦長「何?妨害されているのか?」

部下「…わかりませんが、彼女を完全に映すのは不可能みたいです」

P(やっぱGPSじゃだめか)

24 : VIPに... - 2012/11/14 23:13:05.35 vAxWjEoF0 24/30

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事務所

貴音「…はて、小鳥嬢はどちらに」

律子「小鳥さんは有給とってるわよ。昨日も、間に合うとか間に合わないとか騒いでたわ」

貴音「そうでしたか」

25 : VIPに... - 2012/11/14 23:13:41.59 vAxWjEoF0 25/30

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宇宙戦艦

艦長「あの銀髪の女性…」

部下「どうしました?何か気になることでも?」

艦長「いや、あの王族の子孫が地球にいるはずない。気のせいだ」

部下「はあ…」

貴音『…』ジー

艦長「…」

貴音『…』ジー

部下「……あの」

艦長「……なんだ」

部下「さっきから、彼女に見つめられているような…」

艦長「…」

26 : VIPに... - 2012/11/14 23:14:16.51 vAxWjEoF0 26/30

艦長「いや、しかし監視に気づくはずが…」

貴音『…』フリフリ

部下「艦長!手を振っていますよ!?」

艦長「な、なんだ!?あれは宇宙ジェスチャーじゃないか!我々に何か、伝えようとしている…?」

部下「すぐに解読します!」

27 : VIPに... - 2012/11/14 23:14:42.48 vAxWjEoF0 27/30

部下「解読結果が出ました!こ、これは!?」

艦長「『人質を返さなければ、千の艦隊が貴様の母星を襲撃する』…だと!?」

部下「お、脅しに聞こえませんよ!!」

艦長「は、早く彼を地球に届けよう!地球侵略も中止だ!!」

部下「撤退の準備も開始します!」

P(…貴音は何者なんだ?)

28 : VIPに... - 2012/11/14 23:15:19.90 vAxWjEoF0 28/30

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事務所

「なあ、貴音。何してるんだ?」

貴音「いえ、あんなところに監視カメラがあったのですね。つい、手を振ってしまいました」

「貴音はお茶目だぞ」

貴音「ふふふ」

29 : VIPに... - 2012/11/14 23:15:46.04 vAxWjEoF0 29/30

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こうして今日も地球の平和は守られた

頑張れ765プロ、負けるな765プロ

宇宙一のアイドルとなるその日まで…





ガチャ

P「………おはようございまーす」

アイドル「「「プロデューサー遅い!!!」」」



32 : VIPに... - 2012/11/14 23:20:44.56 vAxWjEoF0 30/30

以上です。書きためてあっても、恐怖のあまり、どんどん投下してしまうんですね
知りませんでした
一応ぱにぽにとのクロスっぽくしたかったんですが、宇宙人の特徴つかみきれなかったと反省してます

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