ジャーーン
澪「今のはいい感じだったな」
律「うん!上出来上出来!」
紬「唯ちゃん、完璧だったね!」
唯「えへへ~、そうかな?」
梓「そうですよ!すごかったです!」
唯「えっ!あずにゃんが人をほめたよ…」
梓「わ、私だってひとをほめます!」
唯「うへへ~、うそだよ!あずにゃん!」ギュー
梓(ああ、今日初めてのギューだ…)ホワワン
紬「あらあら」ウフフ
律「んじゃあ、そろそろ帰っちゃうか」
澪「そうだな。日が暮れちゃう前にかえろっか」
唯「ねえねえ、澪ちゃん!」
澪「うん?なんだ?」
唯「どうやったらあんなにすばらしい歌詞が書けるの?」
澪「なんだ藪から棒に…」
律「ふふふ~、教えてあげようか、唯」
澪「ばっ、律!やめろ!」
唯「なになに~?」
律「澪は毎晩日記とポエム(笑)を書いちゃってるんだぜ~」
澪「うわああああああああああああああああああっ!!」
唯「へえ、そうやったらいい歌詞が書けるんだ~」
梓「違うと思いますよ唯先輩…」
澪「律…おまえわかってるんだろうな?」
律「い、いやあ、ちょっとした出来心っていうかぁ。あは、あはははは」
澪「ぬうおわああああっ!」ガション
律「ぐわあああああああっ!!」
梓「うわ…あんな音初めて聞きました…」
紬「あんな二重奏を出せるのはあの二人だからこそよ!」
唯「う~ん…私も書いてみようかな」
梓「先輩じゃ1日目すら書かなそうですね」
唯「む~っ、言ったなあずにゃん!」グリグリ
梓「いたいです!」
唯「ねえ澪ちゃん、日記を書くコツってどんなの?」
澪「書くコツって言っても…べつにありのままを書けばいいんだよ」
唯「ありのまま…」
律「唯じゃ「今日のお菓子」みたいなコーナーがありそうだな」
唯「はうっ!なぜばれたの…」
澪「そんな感じでいいんだよ。唯が書きたいものを書いたらいいさ」
唯「うん!わかった!」
律「じゃあ明日な~!」
澪「またな」
紬「さようなら~」
唯「バイバ~イ」
梓「さよならです!」
梓「唯先輩!」
唯「な~に?あずにゃん?」
梓「ほんとに日記書くんですか?」
唯「うん!なんか楽しそうだし」
梓「そうですか」
梓(わたしがその日記に出るといいな)
唯「どうしたの?あずにゃん」
梓「にゃっ!なななんでもないです!」
梓「先輩!また明日です!」
唯「うん!バイバ~イ!」
唯「ふんふふ~ん♪」
唯「日記、何書こうかな…」
にゃ~
唯「ぬおっ!その声は…」
猫「にゃ~」
唯「おお~っ、猫ちゃん!」
唯「おーかわいいねえ」ヨシヨシ
猫「な~」ゴロゴロ
唯「あはは、なんだかあずにゃんに似てるな~」ナデナデ
唯「よし!君の名前はねこにゃんだ!」
ねこにゃん「にゃー!」ピョン
唯「えっへへ~!はねちゃうくらいうれしいか~!」
ねこにゃん「にゃー!」タタッ
唯「あっ!ねこにゃん待ってよー!そっちは道路…」タタッ
プアアアアアアアアアアン
唯「えっ」
ピーポーピーポー
梓「なんだろう…事故でもあったのかなあ」
梓「まさか唯先輩じゃ…」
梓「ま、そんなわけないよね」
憂「お姉ちゃん、遅いなあ」
プルルルルルルル
憂「はい、平沢です」ガチャ
憂「えっ!お姉ちゃんが…!」
憂「お姉ちゃあああん!」ダッ
唯「……」
憂「せんせい!おねえちゃんは…おねえちゃんは!」
医者「落ち着いてください。お姉さんは奇跡的に無事です。命に別条はないです」
憂「そ、そうですか。よかったあ」ホッ
医者「ただ…」
憂「ただ…?」
唯(…ん?ここはどこだろう?)
唯(なんにもないや)
唯(あっあずにゃんだ。お~い!あずにゃ~ん!)
唯(あれ?きこえてないのかなあ。おーい!)
唯(行っちゃった…。あっみんな!)
唯(まって!どこに行くの?りっちゃん!澪ちゃん!ムギちゃん!)
唯(なんで?なんでへんじしてくれないの?みんなわたしのことを嫌いになったの?)
………ゃん!
唯(嫌だよ…助けて…だれか…)
……えちゃん!
唯(ういー!たすけてー!)
お姉ちゃん!
唯「!」パチッ
憂「ああっ!お姉ちゃん!」
唯「……」
憂「心配したんだよ!無事でよかったよお!」ダキッ
唯(うい…。ここは…病院か)
唯「……」(もう、痛いよ、うい)
憂「うわあああああああああん!!」
唯「……」(ういー?もう大丈夫だってば)
憂「ヒック……グス」
唯「……」(あれ?声が…でない)
憂「? どうしたのお姉ちゃん?」
唯「……!」パクパク(うそ!声がでないよ!)
憂「お姉ちゃん!お姉ちゃん!!」
唯「……!」(たすけて…うい…みんな…)
憂「それじゃあお姉ちゃんは…」
医者「はい。事故の際、頭を強く打ってしまって言語機能がマヒしてしまったようなんです」
憂「そんな…」
医者「耳は聞こえています。ですが言葉を声に発することができないのです」
憂「お姉ちゃん…」ポロポロ
憂(今が一番お姉ちゃんが輝いてるのに…そんなのいやだよう)
ガラッ
憂「お姉ちゃん…?」
唯「……」(あ、ういー)
憂(不安にさせちゃだめだよね)「ちょ、調子はどう?」
唯「……」パクパク(うん!元気だよ!)
憂「そう…」
唯「……?」(どうしたの?うい?)
憂(もう我慢できない!)「あのね!お姉ちゃん」
唯「……」(なあに?)
憂「お姉ちゃんはね…事故のせいでね…声がでてないの…」
唯「……!」パクパク(えっ!そんなわけないよ~。ほら、聞こえてるんでしょ?)
憂「……」
唯「……」(うい?えっ?ウソ…)
憂「…ごめんねお姉ちゃん」
唯「……」(な、なんでういがあやまるのさ)
憂「わたしが…代わりになれたら…よかったのに…グス」
唯「……」(うい…)
憂「ごめんね、ごめんね、ごめんね…」
唯「……」ダキッ
憂「へっ!?お姉ちゃん?」
唯「……」(大丈夫だよ。わたし平気だもん)
憂「お姉ちゃん…」
唯「……」(声が聞こえてなくても…きっと相手には伝えることができるよ)
憂「おねえちゃあん」ウワアアアン
唯「……」(もう、ういは泣き虫さんだなあ)ヨシヨシ
憂「うわあああああああん!!!」
唯「……」(ねえねえうい!)トントン
憂「? なあにお姉ちゃん」
唯「……」(こうすれば相手とも意思疎通ができるよ!)カキカキ
『うい、おなかすいた』
憂「そうかあ!筆談ってやつだね!」
唯「……」(ひつだん?筆談っていうのかあ)カキカキ
『これでみんなと会話してみるよ!』
憂「うん!お姉ちゃんならきっとうまくいくよ!」
唯「……」カキカキ
『うん!がんばる!』
憂「がんばってね!」
学校
律「おっす、ムギ!」
紬「おはよ、りっちゃん」
律「あれ、まーた唯は遅刻かあ?」
紬「そうね。昨日は日記書くって言ってたし…夢中になって寝れなかったんじゃないかしら」
律「ありうるな」
先生「よーし、席について」
律「ありゃりゃ、先生来ちゃったよ」
先生「ひとつお知らせがある。平沢だが昨日事故にあったそうだ」
律「えええっ!」
紬「うそっ!」
先生「命に別条はないそうだが…安静をとるために入院中ということだ」
ザワザワ…
律「ウソだろ…唯が…」
紬「りっちゃん、どうしよう!唯ちゃんになにかあったらわたし…」
律「お、おおおちつけ!命に別条はないって言ってんだ!たいしたことないよ」
紬「そ、そうよね」
ガラッ
澪「律!きいたか!唯が事故に…」
律「聞いたぞ」
和「今、お家に電話してみたけど…誰もいないみたい」
紬「憂ちゃんは学校にいないのかしら」
律「そうだな!梓んとこに行こうぜ!」
バタン!
律「たのもー!」
澪「静かに入れ!!」ベゴン
律「おーいて」サスサス
梓「先輩たち…どうしたんですか?」
和「憂はいるかしら」
純「憂なら休んでますけど…」
梓「なにかあったんですか?」
紬「うん、じつはね…」
梓「えっ!唯先輩が事故!!!??」
律「詳しいことはわからないけど、いまは入院中だって」
梓「ゆいせんぱいが…事故…入院…」フラッ
澪「お、おい梓!」
律「ちょっとショックが大きすぎたみたいだな」
紬「わたし梓ちゃんを保健室に連れてくわ」
純「あっ!わたしも行きます!」
和「うーん、わからずじまいね」
澪「どうする?律」
律「よし!今日はお見舞いに行くか!」
澪「そうだな」
和「わたしも行っていい?」
律「和は唯の大親友だろ?当たり前じゃん」
澪「じゃあ放課後な」
律「ここか…」
澪「大丈夫か?梓」
梓「は、はい!もう倒れたりしません!」
紬「じゃあ行きましょう!」
和「すみません。唯?」コンコン
ガラッ
憂「は~い。あっ!みなさん!」
律「よう憂ちゃん」
澪「唯はいるのか?」
憂「あ、はい。あそこに」
唯「……」
梓「先輩!」ダッ
唯「……」
梓「わたし…わたし心配したんですよ!もうこんなことしないでください!」
唯「……」
律「唯?どうしたんだ?」
澪「まだ治ってないのか?」
紬「お菓子いっぱい持ってきたのに…」
和「唯?悪ふざけもいい加減に…」
唯「……」カキカキ
『ムギちゃん!おかしちょうだい!!』
紬「えっ」
梓「先輩?」
憂「あの、実は…」
律「言葉がしゃべれない!?」
憂「はい…。声は聞こえるんですが…」
澪「だから筆談してるってわけか」
唯『そのとおり!』
和「はあ…おどかさないでよ」
唯『ごめんね、のどかちゃん』
梓「唯先輩…」ワナワナ
唯「……?」
梓「唯せんぱあああああいいいい!!!!」ダキッ
唯「……!」
律「緊張してたのが一気に炸裂したようだな」
紬「よかったわあ」ハアハア
澪「ムギ、ここではおさえとけよ」
梓「びえええええええええええええええんん!!!」
唯(よしよし)ナデナデ
律「じゃあな唯。元気になったら顔出せよー」
唯『わかったよりっちゃん!』
澪「お菓子たべすぎるなよ」
唯『太らないから大丈夫だよみおちゃん!』
紬「無理しちゃダメよ?」
唯『うん!ありがとムギちゃん!』
和「学校行くときはわたしを呼んでね」
唯『頼りにしますよのどかちゃん!』
梓「先輩!わたし待ってますからね!」
唯『うん!はやく練習しようねあずにゃん!』
律「また学校でな」
憂「さようなら~」
ガチャン
憂「一気に静かになっちゃったね」
唯『そうだね』
唯「…!」カキカキ
唯『ういー。お願いがあるんだけど』
憂「ん?なにー?」
憂「ペンとノートだね!はい!」
唯『ありがと!』
憂「何に使うの?」
唯『事故の前に日記書くってはなしになってたんだ~。だから日記書こうとおもって』
憂「そうなんだ!いい考えだね!お姉ちゃん!」
唯「……///」テレッ
唯「……」カキカキ
唯「……!」(こんなもんかな!)
唯(もう寝ちゃおうかな)
唯(はやくギー太引きたいなあ)
唯「……zzz」
数週間後
ガラッ
唯「……」
律「おおっ!きたな~唯!」
紬「待ってたわよ唯ちゃん!」
唯『おまたせ~!』
女子1「唯ちゃん、大丈夫だった?」
女子2「遠慮なく筆談していいからね!」
唯『うん!ありがとね!』
律「よかったな、唯」
唯『みんなのおかげだよっ!』
律「よ、よせやい!文字にするとすんげえ恥ずかしいぞ!」
紬「あらあら」
放課後
唯「……」ダダッ
梓「ちょ、怪我したばっかでしょ!静かにしててください!」ダダッ
律「唯はいつもと変わんねえな」
澪「むしろ前よりパワーアップしてるな」
紬「すごくいいと思うわ!」
唯「……」ギュー
梓「ああ、先輩きついです…///」ホワン
ガチンコ
さわ子「やっほーーー!!!」
律「うるさいぞ!さわちゃん」
さわ子「やっと糞めんどくさいしごとから解放されたのよ?これぐらいはいいでしょ?」
紬「はい、先生」コト
さわ子「ああ、この一杯がわたしを乙女へと変えてくれるわあ…」ズズズ
律「年のくせに」
さわ子「ああん!?なんだとデコ!」
唯『まあまあ落ち着いてよさわちゃん』
さわ子「ああっ!すっかり忘れてたわ!唯ちゃん大丈夫!?」
唯『元気だよ~』
さわ子「ああ、かわいそうに…こんないたいけな子をこんな目に…ああ、神様、あなたは残酷すぎます」アーメン
澪「なんだか今日の先生テンションたかいな」
紬「金曜日だからかしら」
梓「ありえますね」
さわ子「でも唯ちゃん!あなたにはまだ隠された武器があるのよ!!」
唯「…?」
さわ子「この際無口ちゃんに変身しなさい!!」バーン
律「なんじゃそりゃ」
さわ子「簡単よ!しゃべらないで感情表現も抑え目にすればいいだけよ!」
唯『おお!』
梓「先生!唯先輩に変なこと吹き込まないでください!」
さわ子「あらあ。一番効果があるのは梓ちゃんだと思うけど?」ニタア
梓「んな!?そんなことないです!」
さわ子「じゃあ唯ちゃん!やっておしまい!」
唯「!」ビシッ
紬「あらあら、ビデオカメラは…」ゴソゴソ
梓「先輩?冗談は真に受けないでくださいよ」
唯「……」
梓「先輩?」
唯「……」
梓(調子狂うなあ)
唯「……」グイッ
梓「!」
律「おわああっ!梓の服の袖をつかんだあああ!!!?」
紬「あれは高ポイントね!」●REC
唯「……」
梓「な、なんですか先輩?」
唯「……」モジモジ
梓「!!」
律「モジモジ!モジモジしてるぞおおお!!?」
紬「いつもは元気な唯ちゃんが見せる恥ずかしがってる顔は強烈よ!!」●REC
唯「……」カキカキ
梓「?」
唯『好きだよ、あずにゃん』
梓「!!!///」プシュー
律「きまったああああああ!!!言葉で言えない気持ちを文面でええええ!!!?」
紬「恥ずかしすぎて言えないから書いちゃえ…なんて恐ろしい子なの…」●REC
澪「もういいだろ!!」パシンパシンパシン
律「あうっ」
紬「あうっ」
唯「!」
梓「はわわわわわわ///」
梓「ゆ、唯先輩はそのままでいいです!わたしには刺激が強すぎます!」
唯『そう?あずにゃんが言うならやめるよ!』
さわ子「あら残念。結構よかったのに」
梓「唯先輩はそのままがいいんです!」
律「梓、血が上りすぎだぞ」
紬「いい絵がとれました♪」
澪「はあ、やれやれ」
律「なあなあ、唯が治った記念に唯ん家にみんなで行かないか?」
澪「おい、迷惑じゃないのか?」
唯『大丈夫だよ!ういもよろこぶよ!』
紬「明日は休みだし…わたしはいきたいなあ」
梓「わ、わたしも…」
澪「みんなが言うなら…」
律「はい決定!じゃあ唯ん家にしゅっぱあつ!」
唯「」オー
唯の家
ガチャンコ
律澪紬梓「しつれいしま~す」
憂「おかえりなさ~い!みなさんもどうぞ!」
律「いやあ、わるいね憂ちゃん」
憂「いいですよ。みなさんがお姉ちゃんのためにやるんですから」
梓「憂、よろしくね」
憂「うん!梓ちゃんも楽しんでね!」
唯『じゃあご飯にしよう!』
律「いやあ、おいしかったなあ」
澪「おいしかったよ憂ちゃん」
憂「ありがとうございます!」
唯『みんな!トランプしようよ!』
梓「いいですね!」
澪「それなら唯も一緒にできるな!」
律「んじゃあ負けたやつは服を一枚づつ脱いでくルールにしようぜ」
澪「ぜったいいや!」
紬「あれっ脱がないの?」
梓「変態ですよムギ先輩」
唯『それじゃババ抜きスタート!』
梓「ああっ!またババだ…」
律「梓は顔に出るからな」
梓「じゃあ唯先輩。ひいてください」
唯「……」シュバッ
梓「ああーん、なんで左をとるんですか!」
律「だから顔に出てるんだって」
梓「3戦3敗…」
紬「負けてる梓ちゃんもかわいいわよ?」
梓「フォローになってないです…」
唯『そろそろお風呂にしよっか』
律「そうだな」
律「遊びつくしたな」
澪「ああ、こんなにはしゃいだのは久しぶりだ」
紬「楽しかったー!」
梓「はい!」
唯「……」
律「ん?どうした唯?」
唯『ちょっとトイレに行ってくるね』
澪「ああ」
梓(唯先輩?)
唯「……」
唯(このまましゃべることが出来なくなるのかなあ…)
唯(そうなったら、いやだなあ)
唯「……」ハア
梓「唯先輩?」
唯「!」
梓「あんまりトイレが長いから心配しましたよ。どうしたんですか?」
唯「……」カキカキ
唯『今日はね、とっても楽しかったんだ』
梓「はい」
唯『わたしが声を失ってるって忘れちゃうぐらい』
梓「先輩…」
唯『でもね、このままずっと声が出ないって思ったらすっごく悲しかったんだ』
梓「……」
唯『みんなは優しいからわたしがこんなでも普通に接してくれるけど、他の人はどう思うんだろうとか』
唯『わたしのせいでみんなに迷惑かけてると思うと悲しくて』
梓「……」
唯『あずにゃん、わたしってダメな子だね』
梓「! そんなことないです!唯先輩は悪くないです!!」
唯「……グス」
梓「どんなに先輩が悪く思っていても…わたしや憂や先輩方はぜんぜんそんなこと思っていません!」
唯「……」
梓「どんな唯先輩でもわたしは好きですよ」
唯「…!」ダキッ
梓「苦しかったんですよね。大丈夫です、みんなは唯先輩が大好きです。だから安心してください」ギュー
唯「……」ギュー
律「よかったなあ。うん、よかった」
澪「唯の奴、わたしたちがちゃんと支えなきゃな」
紬「うん!」
憂(よかったね、お姉ちゃん!みなさんはとってもやさしいよ!)
数日後
澪「次のライブ、どうしよっか」
律「う~ん、新曲でもいってみっか?」
紬「曲の方はもうできてるから、あとは澪ちゃんの歌詞だけね」
澪「そうはいってもなあ。そうポンポンと出てこないし」
律「あんなあまあまな歌詞じゃな」
澪「うるさい!」
唯「!」ビシッ
梓「どうしたんですか?唯先輩」
唯「……」ピラ
律「ん?これはなんだ?」
唯『わたしが考えた歌詞だよ!』
澪「ええつ!これ唯が書いたのか!?」
律「ふむ、どれどれ~…うん!すごいいい歌詞だな!」
紬「ええ!とってもいい!」
梓「曲とも合いそうですね」
澪「ゆ、ゆい~おまえってやつは~」
唯『やっぱりだめかな、みおちゃん』
澪「最高だよ!これにしよう!うん!」
律「書きたくなかっただけだろ」
梓「よかったですね!先輩!」
唯「!」コクン
律「でも、ボーカルはどうするんだ?唯は歌えないから…」
紬「澪ちゃんしかいないわね」
澪「えっ!わたし!?」
唯『みおちゃんに歌ってもらいたいなあ』
梓「わたしもです!」
澪「ええ、でも…はずかしいし…」
律「澪!おまえしかいないんだ!頼む!このとおり!」パン
紬「わたしも!」パン
梓「おねがいします!」パン
唯「…!」パン
澪「うっ…わかったよ。やるよ!」
律「ほんとか!?やったー!」
唯『ありがとう、みおちゃん!』
澪「唯の歌詞だもんな。精一杯歌うよ!」
唯「!」コクン
律「よーし!それじゃ練習開始!」
澪紬梓「おー!」
ライブ当日
澪「うう~緊張する~」ガクガク
律「もう何回もやってるだろ!」
澪「だって…なんだか時間が早く過ぎたような気がして…」
紬「いつも通りやればいいだけ」
梓「大丈夫ですよ」
唯『がんばろう、みおちゃん』
澪「う、うん。わかった」
律「よーし、それじゃいくぞー」
律「放課後ティータイム…」
律澪紬梓「おーーー!!」
さわ子「ああ遅刻遅刻~」ガタン
和「あ、先生」
さわ子「あら、和ちゃん。どう?あの子たちがんばってるかしら?」
和「ええ、すごいですよ」
澪「わたしの声聞こえなくても~♪」
澪「あなたにはきっと届くから~♪」
ワーーー キャーーーーー ミオチャーーーン ニャンコーーー
さわ子「よかったわ、盛り上がってるじゃない」
和「唯の声が出なくなったときはどうしようかと思ったけど…」
さわ子「それがあったからさらにバンドがよくなったと思うわ」
和「そうですね」
澪「みんなー!ありがとーーー!」
ワーーーーー キャーーーー サイッコウウウ ニャンニャーーーン
律「ライブ成功を祝いまして…」
澪紬梓さわ子「カンパーーーイ!」カコン
律「いやあ、もりあがったなあ」
梓「澪先輩の歌、最高でしたよ!」
紬「うん!すごかったわ!」
澪「そ、そうかな」テレッ
唯『みおちゃんありがとう!歌ってくれてわたしうれしいよ!』
澪「唯のために歌ったからな。感謝しろよ?」
律「な~に調子乗ってんだよ」スパコン
澪「いたっ!な、なにすんだよ律!」
さわ子「酒だ!酒を持ってこい!」
梓「うわっ!なんでお酒を飲んでんですか」
さわ子「ヒック!ガキにはまだはええよ!あははははっ!」
唯『さわちゃん…こわい』
梓「唯先輩が怖がってます!お酒はだめで…」
さわ子「ああ!?猫はだまって丸まっとけ!」
梓「ふにゃあああっ!?」
唯『ああっ!あずにゃん!?』
紬「うふふ」●REC
唯の家
憂「ふう、ライブたのしかったなあ」
憂「さて、おそうじおそうじ…」
憂「あっ、これお姉ちゃんの日記だ…」
憂「…見ちゃってもいいよね」
憂「えいっ!」パラッ
憂「あれ…?ほとんど落書きだ…」パラパラ
憂「あ!ここだけなんか書いてある…」
○月×日 晴れ
今日はみんなが遊びに来てくれた。
でも遊んでく内にわたしの声は出ないんだってことを忘れかけた。
そしてもう声は出ないんだってことにも気づいた。
でもわたしは悲しくなんかない。
だってりっちゃん、みおちゃん、ムギちゃん、あずにゃん、うい、のどかちゃん、さわちゃん先生、みんながいるんだから。
わたしの声が聞こえなくても、みんなには聞こえてると思うから。
みんなに感謝の気持ち、伝わるといいな。
唯
終わり
次の日
唯『みんな、話があります』
澪「ん?なんだ改まって」
律「なんだなんだ?」
唯『私、手術受けてみようと思う!』
梓「ほっ本当ですか!?」
唯「!」 コクコク
唯『手術で治るかわからないけどこのままじゃヤだし」
紬「唯ちゃん・・・」
唯『それに放課後ティータイムを歌いたいから!!』ビシッ
唯『だから手術が終わったらライブしようね!』
澪「・・・そうだな!私も早く唯と話したい」
律「唯、手術はいつなんだ?」
唯『明後日から入院するけどまだわからないんだ』
律「よし!じゃあ今からみんなで神社にお祈りに行くぞ!!」
紬「賛成!唯ちゃんの手術が成功するようにお祈りしましょう」
梓「律先輩にしてはなかなかいいアイディアです」
唯『///』ウルウル
神社
律「ついたぞ!」
澪「おさい銭はいれるのか?」
律「もちろん!」バリバリー
梓「やめてくださいー!」
唯ニヤニヤ///
紬「これぐらいでいいかしら」ユキチー
梓「!?」
唯ポカーン
律「いんやームギには驚いたなw」
梓「本当ですよ。1万円入れる人なんて初めて見ました」
紬「え・・・だってみんなあれぐらいかと思って・・・」
澪「・・・・・・まっまぁあれだけお祈りしたら唯の手術も成功だな」
唯『みんな本当にありがと・・・』
律「気にするなって。明日は入院の準備だろ?今日はもう帰りな」
唯コク
澪「唯!みんなついてるからな。安心して手術受けてこいよ!!」
梓「早く治してライブしましょうね!!」
紬「ライブの後はお茶しましょうね!」
律「待ってるぞー!!!」
唯・・・グズッグズ『絶対治してくるから待っててね!』
○月×日 晴れ
今日はみんなが私のためにお祈りしてくれた。
律っちゃんのサイフはかっこよかったし
ムギちゃんは1万円も入れてくれた。
手術は怖いけど自信がついたから頑張れるかな!
みんな本当にありがとうね。
声が出るようになったらちゃんとお礼言わなきゃ。
・・・
憂「お姉ちゃんー。そろそろ病院いくよ。」
唯イソイソ
憂「おっけ?」
唯コク
憂「じゃあいこっか」
唯・・・・・・ッグ
病院
医者「どうも平沢さん。」
憂「こんにちは、えっと、お姉ちゃんの手術はいつから・・・?」
医者「そうですね、早ければ明後日にもできますよ」
憂「そうですか。お姉ちゃんどうする?明後日で平気?」
唯・・・・・・コク
憂「そっか。じゃあ先生。明後日でお願いします」
医者「わかりました。じゃあ平沢さん。こちらの病室へ」
憂「お姉ちゃん。明日も来るからね。ちゃんと早く寝るんだよ?」
唯コクコク
○月×日 晴れ
今日から入院だ。
病室は静かで怖いよぅ
早く治してみんなとライブしたいな
だけど病院って暇だなー
ギー太もってくればよかった(笑)
次の日
憂「お姉ちゃん。ハイお菓子持ってきたよ。」
唯『ありがとー』
憂「ハイ。あーん」
唯アーン
唯『ウマイ!』
憂「フフ。ほら、沢庵もあるよ」
○月×日 くもり
今日は憂がお菓子持ってきてくれた
沢庵おいしかったなー
明日はとうとう手術・・・
不安だけど早く治したいって気持ちのほうが強いかな。
みんなからの応援メールで頑張れる。
明日はがんばるぞ!
手術当日
BJ「こんにちは。手術を担当しますBJです」
憂「お姉ちゃんのこと・・・よろしくお願いします!!」
BJ「その言葉が聞きた(ry」
唯『よろしくおねがいします』
BJ「任せなさい。では行きましょう」
憂「お姉ちゃん!!がんばってね!!」
唯ブイ!
・・・・・・・・・
憂「・・・」
律「おーい。憂ちゃん。」
憂「あ、律さん・・・それに皆さんまで」
澪「唯が心配で」
紬「こんにちは」
梓「唯先輩は?」
憂「今お姉ちゃんはがんばってるよ。」
澪「あれだけ祈ったんだ。成功するよ・・・な?」
律「澪・・・当たり前だろバカチン。」
梓「そうですよ!!きっと治ってます!!」
ガチャン
律「!!!!先生!!!!っゆゆゆ唯は!!?」
紬「律っちゃん・・・」
BJ「無事成功したよ。麻酔が切れるまで待ってなさい」
律憂澪梓紬「やったー!!!!!!」
・・・
唯「・・・!」
憂「あ、お姉ちゃん起きた!!」
律「!唯!!」
澪「・・・喋れるか?」
唯「・・・・・・ぁ・・・」
紬「唯ちゃん!」
唯「・・・み・・・んぁ・・・」ウルウル
唯「・・・み・・・んな・・・!!」
梓「先輩!!!!」ダキ
憂「お姉ちゃん・・・よかった・・・ッグス本当に・・・ヒック」
BJ「ふふ。平沢さんの手術は大成功です。後遺症もなく来週には退院できますよ」
憂「ありがとうございます!!」
BJ「ふっ・・・そのこ(ry」
律「・・・唯。お帰り」
唯「へへ・・・た・・だぃま」
○月×日 雨
手術終了!すらすらしゃべれないけど声はでるようになった!!
BJ先生ホントにありがとうございます!!
これからまたみんなとライブで歌えるって思うとうれしくってたまんないや!!
みんな本当に・・・
やっぱ日記に書かないで直接みんなに伝えよう。
そして・・・
律「まだかなまだかな」
澪「おちつけ律!」
梓「とうとう唯先輩も退院ですか。早く会って話したいです!!」
紬「ウフフ。今日は私の家で退院祝いね」
律「あ!!来たぞ!!」
憂「あ、みなさん」
唯「みんぁ!やっぉー!!」
律「きたきた!唯ー!」ダキ
唯「ひゃぁ///」
梓「先輩。今日はムギ先輩の家で退院祝いですよ!」
唯「ほんぉに!?やっぁ!!」
澪「元気そうでよかった」
紬「さぁみんな。いきましょう。もちろん憂ちゃんもね。」
憂「ハイ!ありがとうございます!いこ。お姉ちゃん」
唯「うん!」
唯「あ!みんぁ!ちょっと待っぇ!!」
澪「ん?なんだ?」
唯「・・・みんぁ!・・・ほんぉうにありぁとうね!!」
律「唯・・・」
唯「私!みんぁのこと大好き!!」
梓「やん///」
紬「ニヤニヤ」
澪「ふふ。みんなも唯が大好きだぞ。」
唯「へへへ」
憂「お姉ちゃん。よかったね!」
唯「あ!」
律「ん?唯どしたー?」
唯「ねこぉ!」
澪「唯は猫好きだからな」
唯「ほーらごぉごぉ」ニャァ
唯「あ!ねこさん、そっちはあぅないよ!」
憂「お姉ちゃんちょっと!!!」
澪「おぃっ!!唯っ!!!!!!!!!!」
唯「へ・・・?」
グシャアアアアアア
澪「・・・・・・・唯・・・・」
梓「・・・せん・・ぱ・・・い」
紬「いや・・・いやああああああああああああああああああああああ」
憂「・・・・・・やだなぁお姉ちゃん。そんなところで寝てたら・・・風邪ひいちゃうよ」
律「・・・そん・・・な・・・」
唯「・・・・・・・ぁ・・・・・・・・・」
END
171 : 以下、名... - 2010/01/21(木) 03:27:21.50 WEjgeKevP 81/232すまない・・・俺の文才じゃこれが限界だ・・・
そして俺は>>1じゃない。続きが気になって気がついたら書いていた。
後悔も反省もしている。許してくれ
最後に
乙ぐらい言ってくれwwwwwwwwwwwww
172 : 以下、名... - 2010/01/21(木) 03:28:49.19 AeO775bgO 82/232>>171
死ねば良いと思うよ
梓「おはようございます,澪先輩!律先輩!」
澪律「おはよう」
憂(梓ちゃん,私の憧れの人!)
梓「憂,おはよう!」
憂「あ…お…おはよぅ…」
憂(梓ちゃん,お姉ちゃん以外誰も近寄らない私に話し掛けてくれた…)
唯「あずにゃんおはよう!」
梓「唯先輩おはようございます!」
憂(私も…梓ちゃんみたいになりたい…!)
昼休み
憂(皆,友達と仲いいな,羨ましいな…)
A「平沢さん相変わらず暗いよね~」ヒソヒソ
B「まぁ,名前幽霊のゆうだしね~」ヒソヒソ
C「あんたら…これ,ゆうって書いてういって読むんだよ…」ヒソヒソ
B「…し,知ってたし///」
A「顔本気だったじゃん」
梓「…」
体育
先生「じゃあ皆,2人一組で組作って柔軟体操~」
憂(だ,誰か…)
A「おーい,B組もう」
B「はいよ~」
C「梓~,組もうよ~」
梓「あ…うん」
憂(今日は一人欠席だし,一人余るのはしょうがないよね…)
先生「ん?平沢は先生と組むか」
憂「…はぃ」
放課後
紬「お菓子タイム~」
唯「わーい!今日は何かな~」
律「お,チーズケーキか~」
澪「これ食べたら練習だぞ皆」
梓(憂の事,先輩に相談してみようかな…)
梓「あの~先輩方,ちょっといいですか?」
唯「ん~?なぁにあずにゃん?」
澪「どうした梓?」
律「練習ならこれ終わった後だぞ?」
紬「録画いるかしら?」
梓「録画はいりません」
梓「クラスでイジメまではいかないんですけど」
梓「一人ぼっちでいる子がいたら,皆さんはどうしますか?」
澪「そうだな,私なら…律に話し掛けさせるかな」
律「私かよ!」
紬「うふふ」
梓「唯先輩は?」
唯「それって憂の事?」
梓「え…あ,いや…」
唯「憂の事だよね?」
梓「唯先輩,それは…」
唯「知ってるよ私,憂がぼっちだって事くらい」
唯「私は憂の事なら何でも知ってるよ」
唯「生理の周期も,中学2年からずっとぼっちだって事も」
唯「実は憂が」
梓「や,止めて下さい!!」
唯「どうしたのあずにゃん?」
梓「そ,その…プライバシーは…守るべきです」
唯「プ ラ イ バ シ イ ? 」
梓「ゆ,唯先輩が言う知ってるは…憂の,プライバシーです!」
紬「はぁはぁ」
律「ゆ,唯,言い過ぎだって」
澪「そ,そうだぞ唯」
唯「あずにゃん,プライバシーってなに?」
梓「え,プライバシーは…プライバシーです」
唯「あずにゃん私ね,憂の事が大好きなんだよ?」
梓「それは,わかりますけど」
唯「好きな人の事を知りたいと思うのは自然なことじゃない?」
梓「で,でも,それでもプライバシーは守るべきです!」
澪「唯,梓の言う通りだぞ」
律「てか唯,今日なんか変じゃね?」
紬「はぁああん!!!」
澪「ムギうるさい」
唯「りっちゃん,私おかしいかな?」
律「今日は特に」
梓「そ,そうです!いつもの唯先輩はもっと…ふんわりほんわかしてます!」
澪「マシュマロみたいにふ~わふわ♪」
紬「澪ちゃん空気読んで」
澪「!」
唯「実はね昨日の夜,ひぐ…ひぐ何とかの鳴くころにってのを見てね」
唯「その影響かもしんない!皆ごめ…」
唯「み゙ん゙な゙ごべーん゙!」
梓「唯先輩,ワンピースも見たんですか?」
唯「うん!わかっちゃった?」
律「何だよ~,唯がおかしくなったかと思っただろ~」
唯「えへへ」
澪「唯その…」
唯「な~に澪ちゃん?」
澪「せ,生理の周期がどうとかは…」
唯「それは知ってるよ?姉妹だもん」
唯「たまにナプキンも貸し借りしあってるし」
律「うお~い!」
紬「いやあ~ん!」
唯「ていうか何の話してたんだっけ?」
梓「え…あ,あの,憂が一人ぼっちでいるんで何とかならないでしょうかって話を」
唯「え!?憂本当に一人ぼっちだったの!?」
梓「ええ!?それは知らなかったんですか??」
唯「そっか~…高校入ってからちょっと元気なかったもんな~」
澪「中学の時はどうだったんだ?」
唯「中学の時は…友達連れて来たりしてたよ!」
律「じゃあやっぱり高校入ってからか」
梓「どうしたらいいですかね?」
唯「…あずにゃんが」
梓「私が?」
唯「私と付き合う」
紬「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ!」
梓「なななな何言ってるんですか!!」
唯「じょ,冗談だよ~,そんなに怒らないでよあずにゃん」
律「まぁ唯,冗談が通じないくらい梓は憂の事を考えてるってことだ」
澪「私はちょっと本気にしちゃったかも…」
紬「ちっ!」
唯「ありがとうあずにゃん」
梓「う…うぅ…」
梓「なんか反則です」ボソ
律「でも憂ちゃんがぼっちなんて意外だよな~」
澪「あんないい子なのにな」
紬「どこか嫌われてるところとかわかる?」
梓「嫌われてるところですか?」
梓「ん~,皆は暗いって言うんですが,入学した時はむしろ明るかったんですけどね~」
唯「あずにゃんは憂と友達じゃないの?」
梓「え?」
梓「…入学した時に少し話した程度で,後は挨拶するくらいしか…」
唯「じゃあ何で友達にならないの?」
律「だな」
澪「どうしてだ梓?」
紬「梓ちゃん」
梓「はう…」
梓「えっと…その…」
皆「うんうん」
梓「皆さん,練習始めましょう!」
梓「武道館を目指して練習を!皆さんはあと2年高校生活があります!!
その間に一旗上げてスカウトされて一気にデビューです!
いつまでもお菓子ばっかり貪っていてはいけません,部活とは練習に練習を重ねて
いつか来る魅せるべき時の為にあるものです!
このままじゃあいつまで経っても進歩しませんよ!!!
私達のバンドはまだ全然初歩の段階,いやむしろまだ始まってすらいません!
ちょっと長いプロローグで立ち止まってる場合じゃないんです!!
さぁ,始めましょうよ!練習!!!!」
澪「…梓が,熱い!!!」
部活終了
唯「ちぇっ結局練習して終わっちゃったよ…」
律「腕痛ぇ~」
紬「指が…」
澪「今日は充実したな」
梓「では皆さんさよなら~!」
唯「あっ!あずにゃん!!」
唯「あ~あ…」
澪「明日もあるさ唯」
律「そうそう,あと家に帰ったら憂の事よく見ておけよ」
唯「うん,ありがとう二人とも!」
紬「唯ちゃん,もしもの事があったら録画お願いね」
唯「もしもの事?うん,ありがとうムギちゃん!」
唯「う~い~,ただいマシュマロ~」
憂「お帰りなさいお姉ちゃん」
唯「憂~アイス~」
憂「お姉ちゃん,それはご飯食べてからだよ」
唯「ん~も~」
唯「憂~,今日学校どうだった~?」
憂「ん?楽しかったよ,何で?」
唯「ん~何となく~」
憂「そ,そっか…」
唯(やっぱり元気ないな…)
憂「お姉ちゃんお風呂入りなよ」
唯「ん~,アイス~」
憂「お風呂の・あ・と!」
唯「む~」
チャポーン
唯「憂…やっぱり無理してる気がする」
唯「ちゃんと向き合わなきゃダメだよね!」
唯「よーし!明日の部活は憂の相談会だ!!」
憂の部屋
憂「もしかしてお姉ちゃん,何か気付いてるのかな…」
憂「そういえば梓ちゃんもお姉ちゃんと同じ軽音部だったな…」
憂「何か言ったのかもしれないな…」
憂「さすが梓ちゃんだけど,この事だけは言わないでほしかったな…」
憂「グス…ヒック…ズズ…」
憂「な,泣いてちゃダメだよね!」
TV「ありゃりゃ木さん」
TV「僕の名前を間違うな」
TV「噛みました」
TV「違う,わざとだ」
TV「噛みまみた」
TV「わざとじゃない!?」
憂「あ,アニメだ,こんな時間にもやってるんだ」
憂「そういえば小学生の頃はよくお姉ちゃんとアニメ見てたな…」
憂「…」
憂「あれ?ちょっと面白いぞ?」
憂「うわー,面白かった」
憂「明日も何かやるんだぁ,見てみようかな…」
憂「あっ,もうこんな時間だ!寝なきゃ」
憂「おはようお姉ちゃん!」
唯「う~い~,お~は~よ~う~」
憂「お姉ちゃん,早く食べないと遅刻するよ!」
唯「憂~食べさせて~」
憂「んもぅ!しょうがないな~,はいあ~んして?」
唯「あ~ん」
梓「おはようございます,唯先輩!」
唯「あずにゃんおはよう~」
憂「おはよう!梓ちゃん!」
梓「え!あ,お おはよう」
梓「ちょっと唯先輩」ヒソヒソ
唯「ん~?」
梓「今日の憂,なんか元気じゃありませんか?」ヒソヒソ
唯「ん~?…うん,そうかも」ヒソヒソ
梓「昨日何かありました?」ヒソヒソ
唯「昨日?いや,特には…」
梓「そう…ですか…」
教室
憂「おはよう!AちゃんBちゃん!」
A「あ,お おはよう」
B「おはよう…」
憂「あ,Cちゃんおはよう」
C「おはよう,どうした,今日は何か元気じゃないか?」
憂「そう?いつも通りだよ!孤独な少女は元気やでっ!」
C「あ,うん…」
梓(い,今のは…)
憂(今日もアニメが入るんだ!アニメがあれば私は頑張れる!)
A「ちょいと平沢さん,この問題わかるかな~?」
B「私も私も,わっかるっかにゃ~?」
憂「任せて!」
梓(う,憂が…一晩で変わった)
C「…進研ゼミか?」ボソ
梓「!」
放課後
唯「みんな,今日の部活は憂の相談会にしよう」
澪「だな」
律「唯,昨日憂ちゃん見ててどうだった?」
紬「何か録画する場面はあった?」
澪「ムギは黙って」
唯「ん~,昨日の夜はやっぱり元気ない感じだったけど…」
律「けど?」
紬「ペド?」
澪「ムギ黙れ」
唯「今日の朝なったら元気になってたの」
ガラガラ
梓「すみません,遅れてしまいました!」
澪「ムギ!」
紬「ええ!?」
梓「あれ?皆さん練習は?」
唯「あずにゃん,今は憂について話し合ってたところだよ」
梓「憂,今日は元気でしたよね」
唯「そうなんだよ~,あずにゃん何か知らない?」
梓「いえ,特には…」
澪「休み時間とかはどうだった?」
梓「相変わらず一人でいましたが,眼に力がありましたよ」
梓「あ,あとノートに何か書いてました」
律「DEATH NOTE!?」
梓「いえ,絵だと思います」
紬「もしかしたらBLかしら」
澪「ムギ!!」バシッ
紬「はぁああん!」
唯「じゃあ今日はそのノートをこっそり見てみようかな」
梓「唯先輩!プライバシー!」
唯「え,ああ,あはは,ごめんごめん」
梓「もう…」
澪「ムギ,脱いで」
紬「み,澪ちゃん?」
律「え…澪?」
澪「ムギにプライバシーはないんだよな?このブタめ!」パンッ
紬「いやぁん!は,はい,ありません!」
澪「よし,じゃあ今すぐ脱いでみせろ」
紬「はい,ご主人様」
律「た,大変だー!いや,変態か?とにかく澪とムギが壊れたー!!」
梓「ちょっ,止めて下さい澪先輩!ムギ先輩も脱がないで下さい!」
唯「あのー…」ポツン
唯(憂の話は…?)
梓「律先輩,さわ子先生を呼んで来てもらえますか!?」
律「ま,任せろ!」
梓「唯先輩も見てないで止めて下さいよ~!」
唯「あ,そうだよね!」
唯「澪ちゃんムギちゃん止めて~!」
澪「ムギ,やめよう」
紬「ええ!?何で?」はぁはぁ
澪「律がさわ子先生を呼びに行った,さすがにマズイ」
紬「そ,そう…」はぁはぁ
梓「ふー…」
唯「意外と簡単にやめたね」
バンッ!
律「ごめーん梓,遅くな…あれ?」
さわ子「どうしたの~慌てて~」はぁはぁ
律「すみません先生,澪達が喧嘩してたんですが,もう仲直りしてました」
さわ子「あら,そうだったの?まぁ,仲直りしたならよかったわ」
律「はい!」
さわ子「私はこれから会議があるから行くわね」
律「は~い」
澪「敵は去った,ムギ続きを…」
唯「憂のお話ーっ!!」
澪「あ,そういえばそうだったな,悪い唯…」
紬「ごめんね唯ちゃん」
唯「いいよ,自分の世界に入っちゃうことなんて,よくある話だよ」
律「唯なんてしょっちゅう自分の世界に入ってるもんな」
唯「りっちゃん!」
律澪紬「あははは」
梓「先輩,また話がズレてます…」
唯「ああ!しまった!」
唯「それでね,憂が今日は元気だったんだ」
澪「うん,よかったじゃないか」
紬「はぁはぁ」
澪「ムギ!そこはぁはぁするとこ違う!」
律「昨日の夜は元気なかったんだよな?」
唯「うん」
梓「ってことは夜から朝にかけて何かが…」
律「何か…」
律「っ!!////」
律「い,いや!憂ちゃんに限ってそれは!!」
唯「どうしたのりっちゃん?」
梓「何か思い当たるフシがあったんですか?」
律「な,何でもない!何でも!」
唯「…怪しい」
梓(夜にすること…)
梓(っ!!)
梓「律先輩,さっき思い付いた事を詳しくじっくり話してみて下さい」
律「だ,だから何でもないって言ってるだろ!////」
梓「何でもないって顔には見えないです!」
梓「さぁ!じっくりはっきり詳しく厳密に教えて下さい!」
唯「りっちゃん,私からもお願いだよ」
律「唯まで…////」
梓「律先輩!」
紬(じれったいわね~…)イライラはぁはぁ
澪(何でムギははぁはぁしてるんだ…)
梓「律先輩!!はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
律(唯はともかく梓の奴は完全にわかってるな…)
唯(んも~,りっちゃんの意地悪だな~)
唯(私なら夜にするって言ったらギー太の練習して…)
唯(ギー太にお股を擦り…)
唯(…もしかしてりっちゃんは…)
唯「はぁはぁはぁはぁ」
唯「りっちゃん早く教えてよ!」はぁはぁはぁはぁはぁはぁ
梓「そうです!意地悪しないで教えて下さい!」はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ
律「!」
律(唯まで息遣いが荒く!?)
律(気付いたのかー!?)
唯「りっちゃん!はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
梓「律先輩!はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
律(何なんだこいつらは…)
澪「二人とも息遣いが荒いぞ,病気か?」
紬「澪ちゃん!空気読んで!!」はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ
澪「!?」
律「言わない言わないぜぇーったーい言わなーい!!」
梓唯「ちぇっ!」
紬(あーん惜しい!)
澪「言えないことなのか律?」
律「こ,こいつらには言いたくない事なんだよ」
澪「ふーん?」
唯「じゃあ,憂が元気になった理由は…」
梓「決まりですね」
紬「それしかないものね」
律「え,いいの?」
澪「え?何それ?何何何何何何何何何?」
紬「澪ちゃん,空気!」
澪「…」
唯「スッキリしたところで,ムギちゃん!」
紬「はい」
紬「お菓子ターイム」
律「結局それかよ」
梓「まぁ,先輩らしいですけどね」
澪(ていうか,元気になった理由がわかっても一人ぼっちっていう問題の解決にはならないんじゃ…)
唯「ミルフィーユだぁ!」
律「ケーキとかどうやって持って来てるんだよ」
梓「こ,これ食べたら練習ですよ!」
紬「は~い紅茶ですよ~」
澪「おいひぃ」
帰り道
憂「最近はケータイでも動画が見れるから便利よね」
憂「おかげで昼休みに一人でも退屈せずに済んでよかった」
憂「そうだ,このケータイのタイトルは…」
憂「鳴らない電話」
憂「…ちょっと悲しくなってきたな,違う事考えよ」
憂「お腹が鳴くから帰ろ♪真っ直ぐお家へ帰ろ♪心が迷う時は,その笑顔が目印♪」
平沢家
唯「う~い~,ただいま~」
憂「お姉ちゃん,お帰りなさい」
唯「憂は今日お風呂は何時くらいに入る?」
憂「え?お風呂?ん~,8時半くらいかな」
唯「そっか,私は今入っちゃうから憂はゆっくり入るといいよ!」
憂「ありがと!どうしたの急に?」
唯「え,いや,何となくだよ!」
唯(憂はお風呂でやるかもしれないし,ゆっくりさせてあげなきゃ)
憂「ふ~ん?」
憂「ふ~,いいお湯だった~」
唯(あれ?普段通りだ)
憂「あ,お姉ちゃん新聞取って」
唯「はい」
憂「ありがとう」
憂(うわ~,深夜アニメって一日にこんなに入るんだ…)
憂(時間被ってるのもある,一応全部見てみたいしな~,ビデオ予約しなきゃ)
憂「~♪」
唯(憂が鼻唄歌ってる,機嫌がいいぞ)
唯(やっぱりお風呂でしたのかな?)
憂「おやすみ,お姉ちゃん」
唯「お~や~す~み~」
憂「ふふふ,やっとこの時間が来た」
憂「…あれ?おかしいな,時間になっても始まらないぞ」
憂「新聞新聞…時間もチャンネルも合ってる,何で!?」
憂「ん?野球中継で延長!!」
憂「なにそれーっ!何分!?」
憂「うわ,30分も…」
憂「もーっ!!!」
ジリリリリリリリリリ
憂「ん…あと5分」
唯「ひゃああああ!!うーいーっ!!!」
憂「んー…お姉ちゃん?どうしたの?」ムニャムニャ
唯「私達完全に遅刻だよー!」
憂「ええ!?うそ!!」
唯「もう9時過ぎてるよー!」
憂「わああああ!おおおおお姉ちゃん!何これ!?」
唯「私達寝坊したんだよ憂!」
憂「ええ!?うそ,ええ!?」
唯「と,とにかく準備!早く学校行こう!」
憂「う,うん!」
憂(う~,これも全部野球中継のせいだ!)
昼休み
憂(野球中継はムカついたけど,昨日のアニメは面白かったなぁ)
憂(そういえば掲示板で奨められたコードギアスってどんなんだろ)
憂(帰り道にTSUTAYAで借りようかな)
A「そういえばウチ最近アニメ見てんだよね」
B「うわ,オタク系?」
梓「最近はオタクじゃなくてもアニメ見る人増えたんだよ」
B「え,そうなの?」
梓「うん,私もじゅうおん!ってアニメ見てるよ」
憂「!」
A「あれ面白いよね~」
梓「うん,何気ない日常に隠されたメッセージ性ってのが深いよね」
A「え…なにそれ?」
B「梓なに言ってんの?」
梓「あ,いや…」
A「あれにメッセージ性とかあるの?」
梓「いや,制作者側の…ほら!」
A「ごめん,わかんないわ」
憂「そんな事もわからないの?」
A「…は?」
B「え,なに?」
憂「じゅうおん!には日常生活の何気なさの大切さとか,そういうメッセージが込められてるんだよ!」
憂「友情とか姉妹愛とか!世界平和とか!」
A「…マジ引くわ」
B「ヤバ,キモ…」
梓(こ,これはどっちに付くべきかな!?)
梓(憂に付いたら私はクラスからハブられ,A達に付いたら憂はますます…)
憂「梓ちゃん!梓ちゃんならわかるよね!?」
梓「!」
梓(わわ!どうしよう…)
梓(こんな時,先輩達なら…)
梓(そうだ,先輩達なら迷わずこっちの方に付くはず!)
梓「わかるよ!憂ちゃん!」
AB「!」
梓「私もアニメ好きだもん!」
憂「梓ちゃん…!」パァ
B「梓,あんたオタクだったの?キモいよ…」
A「もう近寄らないでくれない?キモいのうつるし」
憂「…酷い,二人共!梓ちゃんの友達じゃなかったの!?」
B「は~い!今やめました~」
A「ゴキブリとは友達になれません」
憂「っ!」
梓「いいんだよ憂ちゃん!」
憂「でも…」
梓「偽物の友達なんて友達じゃないから,それに今,私には本物の友達ができたから!」
憂「っ!!」
梓「あなた達みたいに人を偏見で判断する人なんて,こっちから願い下げです!」
梓「とっととお家に帰りなさい!」
憂「キュアブラック…!」
梓「行こう,憂ちゃん」
憂「…いいんで?」
梓「ふん,所詮,血塗られた道よ…!」(風の谷のナウシカより)
AB(なんか梓,私達といる時より生き生きしてる…)
憂「梓ちゃん…」
梓「ん,何?憂」
憂「ぅありぐぁとぅ…」グス…
梓「わ,私は別に!…」
憂「今日さ,コードギアスってアニメをTSUTAYAから借りようと思うんだけど,面白いのかな?」
梓「…私もまだ見てないから,一緒に借りよう!」(本当はもう5周くらい見た)
憂「うん!」
放課後
唯「今日も憂について話し合おうよ」
律「おーっし,ムギお菓子ターイム」
紬「はいはい」
澪「私今日は砂糖たっぷりの紅茶頼む」
紬「は~い」
ガチャ
梓「遅れました~,すみません」
憂「…あ,あの~」
唯「あれ?憂!?」
憂「皆さん,こんにちは」
唯「憂,どうしたの?」
律「何で梓と一緒?」
梓「あ,あの,実は」
紬「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
澪「こらムギ!」
梓「今日は皆さんに友達を紹介したいと思います,平沢憂です」
憂「えへへ」
唯「あずにゃん…!」
梓「憂は,クラスから一人浮いてて,話し掛け辛くて…」
梓「そんな憂に積極的に近寄ったら今度は私まで浮いた感じになるんじゃないかって思うと」
梓「中々近寄れなかったんです…」
梓「でも今日,ーな事があって,そんな事はどうでもよくなりました!」
梓「私と憂は友達です!例えクラスで浮こうが憂がいれば私は頑張れる!」
憂「梓ちゃん…」
唯「あずにゃん…」
律「よく言ったよ梓」
澪「まるで,私と律みたいだな」
紬「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ!!!!」
澪「ムギ!!!」
澪「何でいつも大事なところではぁはぁするんだ?このメスブタめ!!」
紬「はぁああん!」
澪「お前は本当にメスブタだよ!!こうしてやる!」パシンッパシンッ!
紬「澪様,いえ…お嬢様ぁ!!」
澪「この!この!!」ピシッパシンッ!
紬「いやぁああん!」
律「…今結構いい場面だったんだけどな,台なしだよ」
唯「澪ちゃん達は置いといて,憂」
憂「お姉ちゃん,気付いてたんだね…心配かけてごめんなさい」
唯「ううん,おめでとう」
律「おめでとう」
梓「おめでとう!」
憂「そして,世界中のチルドレンに」
憂梓「ありがとう!」
唯律「?」
澪「くの!くの!!」
パンッパンッ!
紬「エクスタシー!!」
帰り道
律「よかったな唯,憂に友達ができて」
唯「うん,本当によかったよ」
律「オ○ニー仲間が憂にもできたってわけだ」
唯「…りっちゃん,あずにゃんの話聞いてた?」
律「ああ!梓は熱いな!」
唯「うん,いや,そこじゃなくて」
律「梓のオ○ニー,見てみたいな」
唯「…そ,それは////」
平沢家
唯「今日は憂に友達ができてよかったな~」
唯「やっぱりあずにゃんはいい子だったよギー太」
唯「ギー太…」はぁはぁ
コスコス
唯「ん…気持ちいいよギー太…ギー太!」
くちゅくちゅ
唯「っ…エッチな汁がギー太に着いちゃったよぅ…うぅ…ギー太はここまで!」
唯「後は…指で…」
ズチュズズ…
唯「くっ…!ふゅぅ…」
チャチャチャチャ
唯「あぁ!あずにゃん!!」
グチュ…ヂュル…
唯「やばいよあずにゃん…イっちゃうよぅ」
唯「りっちゃん,澪ちゃん,ムギちゃん,あずにゃん,和ちゃん,憂…ごめんなさい」
唯「平沢唯は悪い子です」
唯「お股からエッチな汁をこんなに溢れさせて…」
ヂャヂャヂャヂャヂャヂャッ
唯「指も…」はぁはぁはぁはぁ
唯「止まらないよぅ!!止まらないんだよぅ!!!」
チャッチャッチャッチャッ!!
唯「くぅ!…っ!」
ピクンッ!
唯「ああぁぁああ!!」
ビクッビクッ!
唯「あはぁ…あぁ…」はぁはぁはぁはぁ…
唯「イっちゃった…」
トロー…
憂の部屋
憂「ルルーシュさん,カッコイイ…」
憂「ふふ,これでお姉ちゃんと同じ学年なんて信じられないな」
憂「やばい…先が気になって寝れないよ」ワクワク
憂「うわ…頭いいなぁ」
朝
憂「R2に続くんだ…」
憂「っていうか一睡もしてないや…」
憂「…」
憂「ゼロは私が護るーっ!!」(カレンの真似)
憂「な,なんか恥ずかしいな////」
憂「眠い…でも学校…だ…」
憂「zzz」
唯「zzz」
学校
梓「澪先輩,律先輩おはようございます!」
澪「おはよう梓」
律「うっす」
キョロキョロ
梓「…憂と唯先輩はまだ来てないんですか?」
律「んー,今朝はまだ見てないな」
澪「もう来てるんじゃないか?」
律「それはない」
梓「ですよねー」
梓「まぁ,どうせまた遅刻ギリギリとかに来ますよね」
澪「唯達のことだ,たぶんそうだろ」
憂「…あ,私ちょっと寝てた?」
憂「ん~と今は…2時?」
憂「あれ?まだ夜中?朝起きた気がしたけど…」
憂「!?」
憂「違う!昼過ぎてる!!」
憂「遅刻…いや,登校したころには学校終わってる!」
憂「うあ~,サボっちゃった~,どうしよう…」
憂「あっ!お姉ちゃんは!?」
唯「う~い~…アイス~」ムニャムニャ
憂「寝てたーっ!」
憂「…よし,このままお姉ちゃんを寝かせ続けて夜中に起こし…」
憂「ってダメだそれ!何考えてんだ私は!」
憂「とにかく起こして今からでも学校行って謝らないと!」
憂「言い訳は…生まれそうな妊婦さんを助けてたでいっか!」
憂「ごめんお姉ちゃん!起きてーっ!!」
学校
梓「あれ?憂と唯先輩!?」
梓「今日はどうしたの!?何の連絡もなしにこんな時間に!」
梓「先生が家に電話かけても通じないって心配してたよ!」
憂「うう,ごめん梓ちゃん!ちょっと寝過ぎちゃって…」
唯「憂がお寝坊なんて珍しいよね~あずにゃん」
梓「ね…寝坊って…」
梓「よかった~,二人共来ないから一緒に事故にでも遭ったかと思っちゃったよ…本当によかった…」
憂「梓ちゃん…ごめんね,心配かけて」
梓「ううん,無事ならよかったよ!早く先生のとこに行ってきなよ!」
憂「うん!じゃ,また後でね!」
唯「バイバ~イ」
澪「ん,あれ唯と憂ちゃんじゃないか?」
律「あ,本当だ。今来たんかな」
澪「何で今頃?風邪とかじゃなかったんだな」
律「唯はわかるけど憂ちゃんは風邪引かないだろ~」
澪「ちょっと行ってみるか」
律「だな。おーい!唯ー!憂ちゃーん!」
唯「あ,りっちゃんと澪ちゃんだ。やっほー二人共ー!」
憂(こんなとこ見られるなんて,なんか恥ずかしいなぁ////)
澪「今日はどうしたんだ二人共,今来たのか?」
唯「うん,ちょっとお寝坊しちゃって」
律「うっわ,唯らしい」
澪「憂ちゃんは?」
憂「じ,実は私も…」
律「えー!?憂ちゃんも!?」
澪「…そ,そうか。宿題とか徹夜でやったとか?」
憂「あ,いや…その…」
憂(やっぱり妊婦さんなんて言えない…)
梓「あれ?先輩達,何やってるんですか?憂達も職員室行ってきた?」
憂「や,まだ…」
澪「待て梓,私は今憂ちゃんに遅刻した理由を聞いてるんだ」
律「澪?」
唯「澪ちゃん?」
澪「憂ちゃん,何で遅刻したんだ?」
律「澪なんか怒ってる?」
唯「どうしたの澪ちゃん?」
梓「あ…澪先輩,もうその辺で…」
澪「怒るよ,理由によっては」
憂「…」
律「怒るって…どしたの澪?」
澪「梓のクラス,今日体育あったよな」
梓「はい,ありましたけど…」
澪「梓,今日の柔軟は誰と組んでた?」
梓「あ…う…Cさんです」
澪「嘘つけ!!先生とだろ!!!」
澪「いつもは誰かが必ず寄ってくるのに」
澪「しかもあれは何だ!?生徒の数は偶数だったのに,わざと梓を余らせて!」
梓「先輩!!」
澪「いいか憂ちゃん!梓はな,憂ちゃんの味方になった時からクラスの敵になっちゃったんだぞ!!」
梓「止めて下さい先輩!」
澪「梓の友達は憂ちゃんだけなんだよ,それを遅刻して,ほとんど休んで…」
憂「あ,梓ちゃん…」
澪「憂ちゃん!遅刻した理由は何だ!?」
憂「あの…その…」
梓「いいよ憂,言わなくて。私は気にして」
澪「憂ちゃん!!」
憂「あ…」
憂(徹夜でアニメ見て遅刻したなんて…言えないよ!!)ダッ
澪「あっ!」
梓「憂っ!」
唯「ういーっ!」
律(はぁ…澪の奴,憂ちゃん責めすぎだな)
紬「あら?皆こんなところでどうしたの?部活は?」
律「ムギ,行こうか」
紬「え?澪ちゃんや梓ちゃんは?あ,唯ちゃん来たんだ」
律「後でちゃんと説明するから,はいはい行くよ~」
紬「あ~れ~」ズルズル…
澪「…唯,何か知らないか?」
唯「いや~,さっぱり…」
澪「そうか…」
梓「…」
唯「あっ,でも昨日はDVDをいっぱい借りて来てたような…」
梓(唯先輩!ダメです!!)
唯「あ…」
澪「!」
澪「それかもしれないな,徹夜で見て起きれなかったとか」
唯「で,でも」
澪「憂ちゃん,何やってんだ!」
憂「わ…私…最低だっ!」グスッ
憂「梓ちゃんが…うぅ…」ヒック
憂「何やって…だろ…」
ズズ
憂「うぅ…こんな時でも,アニメ見てるよ…」グスッ
憂「もう…最低」
放課後ティータイム
紬(空気が,重い…)
律「ムギ,さっき説明した通りだから」ヒソヒソ
紬「う~…」
唯「あ…お,お菓子おいしいよムギちゃん!」
紬「そ,そう~?ありがとう唯ちゃん」
律「あ,あ~おいしいな~これ何て言うんだ?」
紬「チョコクリームケー」
澪「チコク!?」
律「言ってない言ってない!」
唯「ただいま~…憂~?」
唯「…靴はあるし帰ってるよね」
トコトコ
唯「お部屋かな…いた。けど」
唯「う~,話し掛けにくいな~…」
唯「ご飯の時にしようかな…」
唯「…静かだなぁ」
憂「あ,お姉ちゃん,ご飯できたよ」
唯「お!ありがとう憂」
憂「ううん…」
唯「憂…」
夕食
カチャカチャ
唯「…」パク
憂「…」モグモグ
唯「あ~,明日は晴れるといいな~」
憂「…そうだね」
唯「あ~でも,明日は雨の予報だよ~,どうしよう憂~?」
憂「うん,傘必要だね…」
唯「あー…ごちそうさま!美味しかったよ憂!」
憂「うん,ありがとう」
唯「わ,私お風呂に入るね!」
憂「うん…」
唯「…」
唯「いいお湯だったよ憂ー」
唯「憂も早く入りなよー」
唯「お湯冷めちゃうよー」
憂「うん,今入るよ…」
唯「う,憂,明日は学校ちゃんと行くよね?」
憂「…」
唯「憂が起こさないと,私また遅刻しちゃうんだからね~!頼りにしてるよ~」
憂「…お風呂,入るね」
唯「憂…」
憂の部屋
憂「…梓ちゃん」ポロポロ
憂「うぅ,せっかくお風呂入って顔も洗ったのに…またぐちゃぐちゃだよ」グスッ
憂「もう…ストーリーに感動して泣いてるのか何なのか,わからないよぅ」ポロポロ
憂「うっ,うぅ…胸が痛いよぅ…」ヒック…ヒック…
憂「私,どうすれば…」グスッ
憂「いや,やるべき事は決まってる」グシグシ
憂「ちゃんとしなきゃ」キッ
憂「私は梓ちゃんを傷つけちゃった,いや,裏切っちゃったんだ!」
憂「私は,やらなきゃ!」
憂「梓ちゃん,ありがとう」
憂「さよなら…」
学校
梓「あ,憂!今日は遅刻しないで来れたね!」
憂「あず…。中野さん,あの時なんでもっとフォローしてくれなかったの?」
梓「え,あ,中野…さん…?」
憂「中野さんのせいで私ばっかり責められたんだから!それでも友達!?」
梓「う,憂?」
憂「まったく,もうちょっと使えるかと思ったんだけどなぁ。あーあ!」
憂「中野さん,あなた期待外れだよ」
梓「…う…い」
ザワ…ザワ…
A「梓~,大事な友達とケンカ~?」
B「駄目よ~,喧嘩なんて」
梓「そ,そんなんじゃ!」
憂「そうだよ!友達とケンカなんて!」
梓「憂…」
憂「私,ゴキブリと友達になった覚えはないよ」
梓「!!」
A「…え」
B「あ,あっそ~?なら,別に…」
C「…酷い奴」
梓「…憂,なによそれ,どういう」
憂「いや,なんかもっと使える奴かと思ったんだけどね?全然ダメダメだったからさ」
梓「何よそれ…」
憂「ゴキブリ語はわからないんだ」
梓「何よ憂ーっ!!」
ガタタッ ガタッ
A「うわっ,ちょ!梓やめなよ!」
B「こんな奴,殴る価値もないって!!」
C「…クズね」
梓「あ…はぁはぁはぁはぁ!」
憂「あ~あ,汚いな~。ゴキブリに触られちゃったよ」
梓「!」キッ!
憂「ふ,ふん!」
A「行こう梓」
B「あんなの無視無視!」
ザワ…ザワ…
午後
先生「え~,平沢は体調が悪いらしく早退した」
A「あ~あ,ずる休みっしょ」
B「絶対そうだ」
梓「ふん!いい気味です」
放課後ティータイム
澪「…あの,唯」
唯「ん~,なぁに澪ちゃん?」
澪「その…憂ちゃんはどうだ?」
唯「あー,うん,昨日はやっぱり元気なかったよ…」
澪「そうか…ごめん…」ズーン…
唯「い,いや,澪ちゃんが謝ることじゃないよ!」
唯「憂が悪かったわけだし,それに私だって起きれなかったわけだし…」
澪「それでも…ごめん」
律「それは~,唯じゃなくて憂ちゃんに言うことだろうが~」ガバッ
澪「うひゃあ!律!!」
紬「はぁはぁはぁはぁ」
唯「ムギちゃん!」
ガラガラ
梓「すみません,遅れました!」
唯「あ!あずにゃん!」
澪「梓」
梓「あ~!よかった!まだお菓子ありました!!」
紬「梓ちゃんの分は残してあるから大丈夫よ~」
澪「あの~…梓?」
梓「はい?何ですか澪先輩?」
澪「その…憂ちゃんの事なんだけど…」
梓「え~?憂?」
澪「今日,どうだった?」
梓「どうって…憂は相変わらず一人ぼっちで過ごして,一人ぼっちで早退しましたよ」
皆「え?」
梓「劇団ひとりぼっちです!」
唯「えっと,あずにゃん?」
澪「それ,どういう…」
律「梓?」
紬「…は?」
紬「はぁはぁする展開は?」
律「ムギ!空気!」
梓「あれ?私何か変な事言いましたっけ?」
梓「…ああ,劇団ひとりぼっちは寒かったですよね!」
澪「梓,お前」
梓「皆さん!早くしないと練習する時間が無くなりますよ!」
部活終了
唯「あの~,あずにゃん…さっきの話なんだけどね」
梓「ん?ああ,憂の事ですか?」
唯「う,うん…」
澪「私も聞きたいな」
梓「えっとですねぇ,絶交しました!」
唯「え?」
澪「何?」
梓「やっぱり合わなかったみたいです。唯先輩とは外見しか似てなかったみたいです」
唯「う,憂はしっかり者だもんね!性格まで私と似ちゃったら大変だよぅ」タハハ
梓「そんなんじゃないです!そんなんじゃ…」
澪「…私だ」
唯「澪ちゃん?」
澪「私のせいだ…私が悪いんだ!」
澪「私があんな事を言ったから!」
唯「澪ちゃん違うよ!澪ちゃんは悪くないよ!」
澪「だ,だって!」
律「澪,唯の言う通りだ」
澪「律…」
律「言い方は少しきつかったかもしれないけど,愛があっただろ」
澪「うぅ…律…」グスッ
紬「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
唯「あずにゃん…」
唯「あ,あずにゃん,きっと何かの間違いがあったんだよね?」
唯「勘違いがあったんだよね?」
梓「…憂は」
唯「…!」
梓「嘘をつけない人ですよね」
唯「う,うん…」
梓「本気の眼で言われました。はっきりと」
澪「…」
律「梓…」
唯「ただいま…」
唯(憂,今日早退したって…)
唯(部屋の電気は消えてた…寝てるのかな?)
唯「うい~?」ソーッ
TV「ドッ!ガッ!」
唯(アニメ?)
唯(もしかして憂,帰ってからずっとアニメ見てたのかな?)
憂「あはは,ふふ…」
唯(あのDVDの山も全部アニメだ…)
唯「う~い~,ご~は~ん~…」
唯「…やっぱり先にお風呂にしようかな」
唯「ふー,いいお湯だった」
唯「あ…まだご飯作ってなかったんだ…」
唯「憂…お腹減ったよぅ」
唯「憂の作ったご飯,食べたいよぅ」
カッチコッチカッチコッチ…
唯「…た,たまには夕食カップラーメンでも悪くないかな!」
唯「憂の奴,これを狙ってたんだなー!さすが私の妹だよぅ」ズズー
唯「…久しぶりに食べたからかな?なんだか少ししょっぱいや…」ズズ…
学校
A「おーっす梓!」
梓「おはようAちゃん!」
B「おはよう梓」
梓「おはよっ!」
澪「あ…梓おはよう」
梓「おはようございます!澪先輩,律先輩!」
律「お,おう!」
唯「あずにゃん…おはよう」
梓「おはようございます唯先輩!」
憂「…」フイ
梓「…」フイ
唯(憂…あずにゃん…)
唯「じゃ,じゃあ憂!また後でね」
憂「ん,んん」
カタン
ジャラジャラ
憂(靴,画鋲だらけだ)
A「うっわ,それ穿くの?」
B「ドM~」
梓「ぷっ!憂はMだったんだ」
憂「…」チラ
AB梓「…」
憂「…」フイ
憂(このパターンだと…しまった!昨日は教科書置きっぱにして帰ったんだった!)
ボロ…
憂(やっぱり…ボロボロで落書きだらけか)
憂(今日も早退しようかな…)
A「やっば!鼻かみたい!紙ちょうだい紙!」
B「いいのあるよ!」
憂「あ?」
ビリビリー
B「ほら紙クズ!」
A「悪いね~…って汚いだろ!」
梓「あはははは」
憂「クズはクズとつるむ…か」
AB「あ?」
B「今なんつった?」
憂「あれ?聞こえるように言ったんだけどな~」
A「クズって言った?」
憂「なんだ,聞こえてるんだ」
パンッ!
梓「どっちがクズよ!」
A「ぷっ!」
B「言えてる」
昼休み
梓「学食行こう!」
B「お~?梓弁当持ってんじゃん」
梓「ここ,空気が悪いから」
A「あ~,わかる!」
B「幽霊がいるからね!」
憂「早く行けばいいよ」
梓「今何か聞こえた?」
A「いや全然」
B「空耳~ア~ワ~」
放課後ティータイム
唯「あずにゃ~ん」ダキッ
梓「ふわっ!?何ですか唯先輩!?」
唯「あ~,いや~」
澪「憂ちゃんの事が気になるんだってさ」
梓「…憂の事は,もういいじゃないですか」
唯「あずにゃん…」
紬(それからというもの,放課後ティータイムでは梓ちゃんがいる時は)
紬(憂ちゃんの話題は禁句という暗黙の了解が加わりました)
紬「少し遅れたけど,はぁはぁはぁはぁ」
律「ムギ!!」
学校
憂(梓ちゃんと絶交してから一ヶ月か…)
憂(早いな…)
憂(私はもう空気ってより,心のサンドバッグにされちゃってるな…)
ガッ
憂「痛っ!」
同級生「おー悪い,お前がそこにいるのが悪い!」
憂「くっ!」
同級生「お~い平沢~金よこせよ金」
憂「クズに貸すお金なんてないよ」
同級生「あ?貸す?よこせっつったんだよブス」
ガッ
憂「あぁっ…」
同級生「ったく,姉に似てトロいな」
憂「!」
憂「お姉ちゃんを悪く言うなっ!」
ガタタッ
同級生「うおっと!っブネーな!」
バシッ
憂「あぅ!」ガターン
同級生「金貰ったしお前もう帰っていいよ」
憂「くっ…」
午後
先生「平沢はまた早退か…単位危ないぞ?」
憂「テスト1位なんで大丈夫です」
先生「いや,出席日数がな…」
憂「お腹が痛いので失礼します…」
先生「平沢…」
唯「あれ?憂~」フリフリ
憂(お,お姉ちゃん!)
さわ子「平沢さん!話聞いてるの!?」
唯「す,すみませ~ん」
ガミガミ
唯(憂,今日も早退するんだ…)
唯「ただいま~」
唯「憂!!今日も早退したでしょ!?」
唯「ダメだよ~?アニメばっかり見てちゃ」
唯「って言っても何故か憂は成績いいからねぇ~」
憂「…お姉ちゃん,私,学校辞める」
唯「…え?」
憂「疲れちゃった…」
唯「う,憂?」
憂「私って自分で思ってたより,ずっと体力なかったみたい…へへ」ポロポロ
唯「う…い…」ポロポロ
憂「あ,でも辞めるっていっても違う学校に転入するだけだよ!」ニヒッ
唯「それでも…憂と離れるのは…」グスッ ズズ
憂「…お姉ちゃん」グスッ
憂「お姉ちゃんには言っちゃおうかな…」
唯「うぇ?」
憂「これ,このアニメ」
憂「コードギアスっていうんだけどね,見てよ」
唯「?…うん」
唯「…憂,み,見たよ」グスッ
憂「そっか。主人公のさ,ルルーシュって人お姉ちゃんと同い年なんだよ?見えないよね…」
唯「憂は」
憂「えへへ…」
唯「ルルーシュさんになろうとしたんだね…」
唯「でも,そんなの悲し過ぎるよ…もっと違う方法で」
憂「お姉ちゃん,私ね…アニメ好きなんだよ」
憂「たぶんもうアニメは止める事出来ないと思う」
憂「それ考えたらさ,それこそ澪さんに言われた事に何回もなっちゃうと思うからさ」
憂「そしたらその度に梓ちゃん,ひとりぼっちじゃん…」
憂「いろんなアニメを見たんだけど,やっぱりこのやり方がいいかなって思ったんだ」
唯「…」
憂「でも,私じゃルルーシュさんにはなれそうにな」
パンッ!
憂「いった…」
唯「憂のバカ!」
唯「わた,私は…ヒック 憂の…グスッ」
唯「お姉ちゃんなんだよー!!!」ヒック
唯「何で…アニメなんかで…」
唯「少しは…グスッ」
唯「頼りない…お,お姉ちゃんかもしんないけど…」ヒック
唯「少しはお姉ちゃんを頼ってよ!!!」ズズ…
憂「お姉…ちゃん」
唯「アニメに相談したって…決まった答えしか返って来ないんだよ…?」
憂「うぅ…グスッ」
唯「学校,変える必要なんて何もないよ?」
唯「憂が憂のままでいれば,きっといつか皆わかってくれる日がくるよ?」
唯「だから憂…」
唯「もう少しだけ行ってみよう?」ニコッ
憂「お…ねぇちゃ…ヒック」
憂「うぁぁああああ…」
唯「憂…お疲れ様…」クスンクスン
朝
憂「なんか,スッキリしちゃったな…」
憂「あんなに悩んでたのに,嘘みたい」
TV「話すだけでも楽になるものよ,らしいわよ」
憂「本当だ,お陰で随分楽になった!」
唯「うい~,おはよう」
憂「おはよう!お姉ちゃん!朝食だよ」
唯「うわっ!一月ぶりの憂の手作りの朝食だー!!」
憂「今までごめんね,お姉ちゃん」
憂「でもお姉ちゃんも一人で起きれるようになったね!」
唯「えへへ,これも憂のおかげかな?」
憂「あ…はは…」
唯「ふははは」
憂「あ,その笑い方はリアルにやられると気持ち悪いよ」
唯「うぇ!?憂酷い!!」
学校
憂(あ,梓ちゃん達…)
A「幽霊の気配がするぞー」
B「出た!霊感少女!」
梓「むむっ!私も感じますよ~」
A「鬼の手ーっ!」
憂(来たっ!)
ヒラリ
A「あっ!?」
B「ん??」
梓「えっ!?」
憂「私はもう,やめたの!」
AB「はぁ?」
梓「?」
同級生「おい財布,お前学校辞めんのかよ?」
同級生「えー,どうでもいい~」
同級生「じゃあさ,最後にヤらせてくんね?」
同級生「うわっきたね~」
ゲラゲラ
憂「私,財布じゃないよ?平沢憂だよ!」
A「な~に言ってんのこいつ~」
B「意味不明~」
梓「ふふ」
先生「授業始めるぞ~,皆席つけ~」
憂「あ…」
ガタ ガタ
憂(休み時間になったら…)
キーンコーンカーンコーン
憂(よしっ!)
先生「平沢~,ちょっと来てくれ~」
憂「!?」
指導室
先生「平沢,最近学校どうだ?」
憂「…昨日までは,楽しくなかったです。でも,今日からはちゃんとします」
先生「平沢…」
憂「先生,今まですみませんでした」
先生「平沢,先生は応援してるからな」
憂「ありがとうございます先生!」
憂「では,失礼します」
ガラ
憂「あ」
梓「あ」
憂(梓ちゃん…)
憂「あの…梓ちゃん!おはよう!」
梓「…」フイ
憂「あ…あのね梓ちゃん!」
憂「今までごめんなさい!」
梓「…ついて来ないでくれる?」
憂「ムシのいい話かもしれないけど…」グスッ
憂「私また,梓ちゃんと…」ヒクッ
憂「仲良く…したい…の」ヒック
梓「…」スタスタ
唯(あ,憂とあずにゃん)
憂「本当に…ごめ…ごめんなさい!!」ヒック ヒック
梓「…」チラ
梓「ふん」フイ
唯(あ~…あずにゃ~ん…)
梓「…私が」
憂「え」
梓「私がどれだけショックだったかわかる!?」
梓「一人だけ浮かれて友達気分で…」
梓「どれだけ惨めな思いをしたか,憂にはわかるの!?」
憂「ぅぅ…」
唯「でも,あずにゃんって,憂の事は今でも憂って言ってくれてるよね」
梓「唯…先輩…」
憂「お姉ちゃん…」
唯「私なら嫌いな子は,名前も呼びたくないと思うんだけど…」
唯「あずにゃんは,どうなのかなぁ?」
梓「わ,私は…」
キーンコーンカーンコーン
梓「教室戻ります!失礼します!」ダッ
唯「あ…」
唯「憂,私も協力するからね!」
憂「ありがとう,お姉ちゃん!」
唯「さ,早く教室戻ろう?」
憂「うん!」
律(梓,お前このままだと本当に大事なもの失っちゃうぞ…)
憂(今がどんなに辛くても,諦めないで頑張ってれば明日はきっといい日になる!)
ガラッ バッシャーン
憂「冷たっ!」
同級生「雨女はっけーんぬ~べ~!」
A「つおりゃあ鬼の手ぇ!」
バシッ
憂「痛ぁ!」
A「俺の生徒に手を出すなぁ!だっけ?」
B「いや,わかんない」
梓「そんな感じです」
憂「くっ…私は妖怪じゃない!人間よ!」
A「えーと,人体模型がなんかそんな感じの事言ってた気がする」
B「お前ぬ~べ~ファンなわけ?」
梓「ぬ~べ~面白かったですよ」
憂(こんな話聞いてると,本当どうでもよくなってくる…)
憂(ああ,この人達は私が何をされても気にもとめない人達なんだなって諦めたくなってくる…)
憂(でも,それでも…!!)
憂「や,やめてよ…」
AB「は?」
憂「こういう事,もうやめてよ!!」
憂「うぅ…謝るから…」グスッ
A「うーわ,ウザ」
先生「おーい授業始め…うわっ!何やってんだお前ら!?」
先生「ん?平沢さん大丈夫!?」
憂「あ…すみません先生,水こぼしちゃって…」
先生「こぼすって…ぶっかけられたろこれ!?誰が」
憂「先生!今日は暑かったんで水浴びしたんです!」
先生「え…」
憂「今片付けますから,はは…」
先生「…」
梓(何よ,皆を庇ったつもり!?)
同級生「早く片付けてね~」
同級生「これで勉強遅れたらあんたのせいだよ」
先生「んなこと言ってないで誰か手伝いなさい!」
同級生「…」
キーンコーンカーンコーン
同級生「あ~腹減ってきた,平沢,ぱんつくって~」
憂「パ,パンなんて今作れないよ!」
同級生「あ?何言ってんの?ああそうか,言い方悪かったかも」
同級生「今穿いてるパンツを食って食べてみてよ~」ニヤニヤ
憂「そんなこと出来ないし,パンツなんて食べれないよ!」
同級生「皆押さえて」
ガシッ
憂「!」
ダンッ!
憂「痛い」
同級生「平沢憂のパンツ脱がすよ~」
同級生「フー!フー!!」
憂「い,いや!やめて!!」
同級生「梓~,あんた脱がせって」
梓「え…」
憂(梓ちゃん…!?)
A「今までの恨みもあるし,いい機会じゃん?」
B「楽しい~」
憂「あ,梓ちゃん!やめて!お願い!!」
梓「…」
クラス「あ~ず~さ!あ~ず~さ!あ~ず~さ!あ~ず~さ!」
梓(こ,こんな)
紬(憂ちゃん!?)イライライライライライライライライライライライライライラ
同級生「梓が平沢憂のパンツ脱がせたぞ~!」
同級生「平沢憂は今ノーパンでーす!」
憂「う…うぅ…」ポロポロ
梓「あ…気分はどう?」
憂「うぅ…ごめんね梓ちゃん,こんな事させて…」グスッ
同級生「よーし,このままチョーク挿れる?挿れちゃう?」
同級生「平沢憂の初体験はチョークでした~ってか?」
梓「あの…それは…さすがに…」ボソ
同級生「チョークだと処女喪失すんの~?もっと太い物の方がよくない~?」
梓「あ…」
梓(私チョーク挿れるの?憂のアソコに…)
梓(誰か止めてよ…)
同級生「梓~やれ~」
同級生「写メ撮ろ~」
梓(や,やだ…)
バンッ!
唯「憂をイジメるなーっ!!」
クラス「ザワ…」
梓(唯先輩!?)
同級生「誰あの人?」
同級生「平沢憂の知り合い?」
同級生「イジメるな~だって」
唯「憂,大丈夫!?」
憂「お姉ちゃん…どうしてここに?」
唯「ムギちゃんが教えてくれたの!」
憂「ムギ先輩…」
唯「ごめんね憂!ごめんね!!」
唯「憂がこんなんなってるなんて知らなくて…」
唯「こんなんで…頑張れって言った私…」
憂「ううん…ありがとうお姉ちゃん」
梓「あ…私,私…」
唯「あずにゃん!」
梓「ひっ!」ビクッ
シー…ン…
唯「こんな…クラスの人をバカにして,楽しいふりをしてる」
唯「こんな事が…楽しいの?」
唯「皆も…一人を犠牲にして送る学校生活は,楽しいの?」
同級生「犠牲って…」
同級生「ねぇ?大袈裟だよね…」
梓「わ…私は…」
唯「これ,憂が見てたの…」
梓「コードギアス…?」
唯「最後まで見ればわかるよ…」
梓(こんなの,何回も…)
梓(っ!)
梓「ゆ,唯先輩…これって…最後に…主人公が…」
唯「あずにゃん見た事あるんだね…」
梓「あ…ああ…」
同級生「あ,梓?どしたの?」
ダッ!
同級生「あっ梓!?」
屋上
梓「わ,私…ギアスは何回も見たのに…」
梓「あんなに…好きだったのに…」グスッ
梓「憂に,なんて事…」グスッ
梓「何で私気付かなかったんだろう…うぅ…」ズズ
唯「あずにゃん…」ハァハァ
唯「現実にね,あんな事やられても気付かないもんだよ…」
梓「唯…せんぱ…」
唯「小学生の時に先生厳しくされたらさ,その先生の事恨んじゃうでしょ?」
唯「何年かしないと,その先生のありがたみが解らないのと同じだよ…」
憂「ごめんね,梓ちゃん…」
梓「憂…!」ボロボロ
憂「私じゃルルーシュさんには…なれなかった…」ボロボロ
梓「う,憂…」
梓「ごめ…なさ…」ヒック
梓「ごめん…なさい!!」
憂「ううん…謝るのは…私だよ…」グスッ
憂「梓ちゃん…ごめんなさい!」
梓「ごめんなざい…」
唯「うん,うん…」ボロボロ
唯「二人とも…もういいんだよ…」
紬(はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ)
澪「はっ!言わなきゃいけない気がする!」
澪「ムギっ!!」
和「!?」
唯「あずにゃん,これからどうするの?」
梓「…」
憂「…梓ちゃんはさ,このままでいいよ」
梓「え…」
憂「お姉ちゃん,私やっぱり転校するよ,いいよね?」
唯「憂…」
憂「ふふ,先生には悪い事しちゃうな~…頑張るって言ったばかりなのに…」
憂「でも,梓ちゃんと仲直りできたからいいかな」
梓「よくない…よくないよ!」
憂「え…」
唯「あずにゃん,憂は」
梓「わかってます!憂は私を助ける為にこうなって!」
梓「だから…!」
憂「梓ちゃん…」
唯「どうする気?」
紬(はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ)
梓「憂,私と一緒に地獄まで堕ちてくれますか?」
紬(はぁは…!?)
憂「…」グシグシ
憂「いいよ,梓ちゃん!」
唯「えええええ!?」
紬(そんなこと,させないわ!)
ピッピッピッ
トゥルルルル…ピッ
澪『おームギ,なんだ?』
紬「もしもし澪ちゃん?お願いがあるんだけど」
澪『怖いなぁ』
紬「今から梓ちゃん達の教室に行って,言ってほしい事があるの」
澪『ししし下ネタとかは言わないぞ!?』
紬「きゃっ澪ちゃんのエッチ~!」
澪『き,切るぞ!』
紬「待って澪ちゃん,ごめんなさ~い」
澪『ったく…』
教室
同級生「ねぇ,どうする?」
同級生「梓まで出てったし」
同級生「平沢の姉とかどうなの?」
A「ちっ…梓の奴…」
B「テンション下がる~」
澪「…内容はわかった,けど」
紬『けど?』
澪「私も少し言いたい事は言わせてもらうぞ」
紬『余り厳しくしないようにしてね?』
澪「わかってるよ」
紬『じゃあ後で私も行くからね~…はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ』
澪「わかっ…ムギ!!!」
ガラガラ
澪「あー,お前らのやった事はまるっとごりっと全部お見通しだ!!」
同級生「え…誰?」
同級生「み,澪先輩だ!」
同級生「軽音部の?」
同級生「あの人が!?」
同級生「え,ウチらやってた事全部見られてたの!?」
澪「お前らな,憂ちゃんに何か恨みでもあるのか?」
同級生「…」
A「あ,あいつ,梓に酷い事を言ったんですよ」
B「そうだ,あいつから梓を裏切ったんだ」
澪「何言ってるんだお前ら,私は今の事を言ってるんじゃないんだよ」
AB「?」
澪「こういう事になる前,皆して憂ちゃんをハブにしてただろ?」
同級生「それは…」
同級生「平沢さんが誰だかの悪口言ってるって聞いて…」
同級生「そっから?かな…皆相手にしなくなったっていうか…」
澪「それ,誰に聞いたんだ?」
同級生「えっと…Aだっけ?」
同級生「あれ?私はBだった気が…」
澪「AとB,前に出て来て」
A「…」
B「…」
澪(ムギの言った通り,大半は別に憂ちゃんを嫌いなわけでもなく)
澪(ただノリと雰囲気と勢いだったわけだな。で,この二人か…)
澪「何で憂ちゃんをおとしめたんだ?」
A「べ,別に私達は…おとしめるとか…」
B「…羨ましかったんです,憂が」
A「!?」
澪「羨ましい?」
B「憂は,可愛いくて,明るくて,頭も良くて…」
澪「…」
B「…私の,憧れ…でした…」
A「B…」
澪「愛情の裏返し…か」
B「だけど…私ったら全然反対の事をしちゃって…うぅっ」
澪「そうか…」
屋上→教室
梓「憂,私こんな事はもうこりごりです!」
梓「たぶん大体の人達は憂に恨みも何もないと思うから,まだ頑張れば止めれるかも…」
憂「それでも止まらなかったら…?」
梓「その時はさっき言った通り,地獄の学生生活を一緒に満喫しましょう」
憂「ふふ,そんなの満喫したくないよ」
憂「でも二人一緒なら,地獄じゃないかも」
唯「じゃあ,私は天国から二人を見守ってるよ!」
憂「お姉ちゃんひどーい!」
梓「唯先輩は天使ですから!」
紬(二人に地獄なんて似合わないわ!)
紬(二人には天国に,いえ絶頂に,いえ楽園に行ってもらわないと!)
紬(はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ)
紬(澪ちゃんの説得で今頃教室は鎮まり,生徒の大半は罪悪感でいっぱいなはず)
紬(ジ・エンドは近いわ!)
紬(さぁ!いざ楽園へ!)
紬(はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ)
B「なんて言ったところで,今更遅いですよね」
澪「…それは,君次第だよ」
ダンッ
梓「皆さん!今までごめんなさい!!」
梓「私,憂と仲直りしました!だからもう…憂をイジメるのは…」
澪「梓,憂ちゃん,こいつらが憂ちゃんを孤立させた原因だよ」
梓「え…澪先輩,あの意味よく…」
紬「つまりね,この二人実は憂ちゃんと仲良くなりたかったのよ」
梓「ムギ先輩まで…」
紬「でも憂ちゃんは人気があるから自分達では近づいてもそんなに仲良くなれないかも…」
紬「だったら,悪い噂でも流して孤立させて,誰とも仲良くならないようにしてしまえ」
紬「そういう事をしてるうちに,自分達も近付けなくなってしまった」
紬「かしら?」
B「…」コク
同級生「なにそれ…」
同級生「ちょっと自分勝手じゃね?」
同級生「ありえないわ…」
澪「この二人どうする?」
梓「そ,それは憂に任せます」
憂「どうするも何も…」
憂「…仲良くしたいなら,私は皆と仲良くなりたいです!」
梓「憂…」
澪「憂ちゃん」
紬(ふ,ふふ…楽園は…もうすぐ!)
唯「憂,それでいいの?」
紬「唯ちゃん?」
唯「憂が今までどんなことをされてきたのか…」
唯「私…想像もしたくないけど,あんまり許したくない」
澪「唯…」
同級生「自分の欲の為に孤立させたとかないよね~」
同級生「レズなんじゃない?」
同級生「近付きたくないわ~」
澪「お前ら!!!」キッ
ビクッ
澪「お前らも今まで憂ちゃんをイジメてたくせに!」
澪「よく自分達だけそんな事言えるな!!」
憂「澪さん…」
紬「そうね,確かに私もそう思うわ」
紬「でも唯ちゃん,澪ちゃん」
紬「憂ちゃんはそういうの,嫌なんだと思うな…」
憂「…」
紬「やっぱり,楽え…学園は,皆楽しい方がいいと思うの」
憂「紬さん…」
紬「だからといって反省は必要よ?繰り返しちゃいけないから」
紬「過去に戻ってやり直す事は出来ないの,だから…これからは理想に進むのよ」
紬(酒池肉林の,理想郷に!)
唯「ムギちゃん…」
同級生「…あの,平沢さん…今までその…ごめんなさい!」
同級生「ごめん…私も流されて…つい」
同級生「ごめん…なさい」
同級生「今まで…ごめん…」
クラス「ごべーんっ!」
憂「うっ…うん,うん!」ボロボロ
梓「よかった…」ボロボロ
紬「本当に,よかったわ…はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
澪「…ムギ…ま,いっか」
唯「貴女たちはどうするの?」
A「…私は…」
B「憂が許しても…」
憂「…二人は」
AB「っ!」ビクッ
憂「罰として」
憂「これからは私と仲良くしてね!」ニッ
唯「憂…」
梓「バカですね憂は」
憂「梓ちゃん」
梓「それは罰じゃなくて,ご褒美って言うんですよ!」
憂「あはは,そっか」
A「ひら…憂,今まで,ごめんなさい!」
B「ごめんなさい,これからは…仲良く…したいよ…」
紬(それからというもの,憂ちゃんへのイジメは無くなった)
紬(やっぱり憂ちゃんに原因があったのではなく,それぞれ自分に原因があったみたい)
紬(憂ちゃんはというと,楽園…学園生活を満喫している)
紬(憂ちゃんはやっぱり梓ちゃんルートが良さそうだけど)
紬(私的には姉妹ルートもあると思うの)
紬(血縁者だからこその壁,それを二人の愛で乗り越える!素敵だわ!)
紬「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
律「ムギ!!!」
和「唯,私…私…!!」
唯「和ちゃんも陰ながら応援してたんだよね!!」
律「唯…」
唯「りっちゃんがいなかったら部活があれだったよね!」
さわ子「…」
唯「さ,さわちゃん先生は…音楽の授業が忙しかったから仕方ないよね!」
紬(唯ちゃん,ハーレム…)
紬(はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ)
紬(お・わ・り!)