こんにちは!平沢唯です!
ムギちゃんの一言から始まった宇宙旅行!
今私たちは宇宙船に乗って木星に向かってます!
宇宙船の乗組員は私と澪ちゃん、りっちゃん、ムギちゃん、あずにゃん、憂の6人です!
元スレ
紬「けいおん部で宇宙旅行に行くわよ~」唯「わーい!」
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1288410110/
1年前
紬「みんなで宇宙旅行に行きましょ!」
全員「え~~~~~!?」
律「おいおいまじかよ・・・」
唯「宇宙ってどこに行くの?」
紬「木星の予定よ。別荘があるの~」
梓「別荘・・・」
そんなこんなで結局みんなで行くことになりました。ちなみに憂も一緒です。
紬「宇宙船の中でみんなで過ごさなきゃいけないし役割分担決めましょ」
澪「役割って・・・そんなに大変なのか・・・?」
律「そりゃ大変だろ・・・3・3で班分けしたほうがいいか?」
梓「そうですね!じゃあ私と唯せんp」
紬「じゃあくじ引きで決めましょっか!」
A班 唯・梓・律
B班 澪・紬・憂
梓「くじ引きの結果この組み合わせになりましたね」
唯「A班が仕事してるときB班のみんなはどうするの?」
紬「木星までずっと起きてるわけにもいかないし・・・コールドスリープかしら」
澪「コールドスリープ?」
紬「冬眠。カプセルに入って人工的に冬眠状態になるの」
律「かがくのちからってすげーな」
紬「それじゃあ班別に分かれて各自役割分担を決めてね」
唯「はーいっ!私船の管理がしたい!!」
律「お、お前には無理だよ!!」
梓「そうです!!唯先輩には任せられんません!!私が管理します!!」
唯「そんなー」
律「でも管理だと管理室でずっとひとりで仕事だぞ」
唯「うっ・・・それもさみしくて嫌だな~」
梓「だから私がやりますって!」
あずにゃんの強い希望もあって、A班では船の管理はあずにゃんがすることになりました。
律「じゃあ私と唯が船のメンテするよ」
唯「え?それが管理人の仕事じゃないの?」
梓「あのですね・・・船の管理の仕事は船外ハッチの開け閉めとかコールドスリープの微調整とかそういうことするんですよ?」
唯「えぇ!?そうなの!?」
律「しおりに書いてあるだろ・・・まったくお前は・・・」
唯「じゃあ私メンテ係りになるよ!」
こうして私とりっちゃんが船のメンテに回ることになりました。
そして1年後・・・
2010年4月6日
唯「うぅん・・・」モゾモゾ
唯「ふ・・・ふわぁ~~~~ねむ・・・」
律「お、やっと起きたか唯」
唯「あれ?もう起きる時間?」
梓『そうですよ!もうちょっとで木星に着くんですから』
唯「ごめんごめん。寝坊しちゃったよ・・・」
唯「お腹すいた・・・」
梓『あ、食事今出しますね』
ウィーン
唯「ありがとあずにゃん!んーうまいっ!」
律「あー。起きててもすることないから暇だなー」
唯「すること無いの?」
律「ああ。体なまらないように筋トレするか梓とチェスやるかぐらいだな。マジ暇」
梓『まぁ、チェスは私の全勝なんですが』
律「うるせー!」
唯「ははは。あずにゃんゲーム強いもんねぇ~」
律「本当にゲームだけは強いんだから」
梓『だけはって・・・失礼ですね』
唯「そういえばあずにゃんは何でスピーカー越しなの?こっちに来ようよ」
梓『いや・・・船の管理してるんで・・・』
唯「あ、そっか」
律「澪たちB班は今寝てるしな。だからお前が起きるまですげー暇だったんだぞ」
唯「えへへ。ごめんごめん・・・」
梓『しかも律先輩いい加減だから・・・』
律「あっ!また言ったなお前!」
唯「あれ?喧嘩してたの?」
律「してないって。ただ梓がちょっと厳しすぎでな」
梓『ちょっ・・・!!』
律「あーこの話は終わり!また喧嘩になるだけだからな。唯、メンテ行こうぜー」
唯「う、うん・・・」
狭い空間で船員にもストレスがたまってるみたいでした。
私はりっちゃんに連れられて船外作業用ポッドに入りました。
入るとすぐに律ちゃんは外部スピーカーの電源を落としました。
律「梓!?ポッドを出してくれー。梓ー?」
梓『・・・』
律「よし。聞こえてないな」
唯「どうしたの?りっちゃん」
律「これでこの空間の会話は誰にも聞こえない。私らだけの空間だ」
唯「もしかして・・・あずにゃんに聞かれたくないお話があるの?」
律「ああ・・・実はさ・・・」
律「さっきも言ったけど梓のやつ厳しすぎるんだよな」
唯「あずにゃんが?」
律「ああ。ぐちぐち命令してきてさ。おまけに1日のスケジュールまで作りやがって・・・」
りっちゃんはポッドの窓からあずにゃんの声が出てくる船内スピーカーを睨みつけました。
律「こんなことならマジB班になりたかったよ・・・ストレスで死ぬっつーの」
唯「厳しすぎるのは確かに嫌だなー」
律「だからさ、私は今からでも役割分担を変えようと思うわけよ」
唯「ふむふむ」
話が終わったのかりっちゃんはポッドから出ました。
梓『あれ?メンテはどうしたんですか?』
律「いや。やっぱいいや。唯が起きる直前にチェックしたばっかだし」
梓『・・・』
律「梓。とりあえず飯出してくれ」
唯「私もお腹すいたー」
梓『了解です』
律「お前はさっき食べたばっかだろっ!」
唯「さっきのは朝食だもん!」フンス
3時間後・・・
律「へへー。これでチェックメイトな」
唯「あーまた負けたー!りっちゃん強くなってるよ!」
律「暇すぎてずっと梓と打ってたからなー」
唯「むむむ!もう一回勝負!!」
律「何度やっても同じことだってwじゃあ次行くか・・」
梓『お遊び中申し訳ありませんが仕事です』
唯「えっ仕事?」
梓『はい。船外のパーツに故障が発見されました。船の運航に支障をきたす恐れがあります。すぐにでも交換を』
律「よし。じゃあ行くかー」
唯「うんっ!」
梓『今回の件はパーツ交換だけ何で一人で十分です。だから』
唯「じゃあ私が行くよ!初メンテ楽しみ!」
律「おう。じゃあ頼むわー」
梓『それじゃあお願いします』
1時間後
唯「パーツ見てみたけど何も故障してなかったよ」
梓『おかしいですね』
律「おい。どういうことだ梓」
梓『こっちでは故障となってるんですが・・・おかしいですね』
唯「もう。うっかりさんだなーあずにゃんは」
梓『以後気を付けます。とりあえず夕飯にしましょう』
律「・・・」
唯「ごちそうさまー!宇宙食も結構おいしいね!」
律「ああ。そうだな」
梓『食後すぐにすみません。さっきのパーツの件ですがやっぱり故障してますね』
唯「えー。私チェックしに行ったとき何もおかしく無かったよ?」
梓『唯先輩が見落としたんじゃないですか?』
唯「そんなことないもん!」プンスカ
律「わかったわかった。それじゃあ私が見てくるよ。それでいいだろ」
梓『ではよろしくお願いします』
船外・作業用ポッド内
律「ここのパーツか・・・こんなに小さいのはポッド装備のアームじゃデカすぎて取れないか・・・」
律「梓。ポッドを止めてくれ。ここで一旦外に出る」
梓『了解です。準備は大丈夫ですか?』
律「命綱よし、酸素チューブ接続よし。ああ。それじゃあ開けてくれ」
梓『了解です。ハッチ開けます』
ガコー
船内
唯「あー負けたー」
梓『私にチェスで勝とうなんて甘いですよ。降参しますか?』
唯「ううん!もう一回だよ!」
梓『まったく・・・律先輩が仕事してるって時に・・・』
唯「ごめんごめん。あ、ちょっとトイレしてくるから待ってて」
梓『トイレって・・・ちょっとは恥じらいを持ってください』
唯「えへへ」
トイレ
唯「うー。宇宙のトイレって無駄に説明書き多いなぁ・・・」
唯「でもこういう宇宙の景色を見ながら用を足すっていうのもなかなか乙なもんだね」
私は顔前のマジックガラスを見ました。内からは見えるが外からは見えないガラス
その時、窓から私が見たものは宇宙服を来た人もがき苦しみながらが流れていく様子でした。
唯「あずにゃん!!大変だよ!!りっちゃんが!!りっちゃんがー!!」
梓『わかっています!でも・・・』
唯「すぐに助けに行かなきゃ!!」
梓『悲しいですがもう間に合いませんよ・・・それに唯先輩まで危険に・・・』
唯「そんなの知らないよ!あずにゃんポッド出して!!」
梓『・・・了解です』
ポッド内
唯「作業中に事故なんて・・・そんなのって・・・」
全速力で飛ばしているが律には少しずつしか追いつけない。
こうしている間にもりっちゃんは・・・
唯「間に合って・・・間に合って・・・!」
船内・冬眠ポッド内
澪「ZZZ・・・」
紬「ZZZ・・・」
憂「ZZZ・・・」
梓『・・・』
ピッ
船内・冬眠ポッド内
澪「Z・・・Z・・・」
紬「Z・・・Z・・・」
憂「Z・・・Z・・・」
冬眠ポッドの詳細が表示されているモニターに警告文が映る。
『生命維持困難』
3人の心電図に異変が起こった。
ピコーンピコーン
澪「・・・・・」
紬「・・・・・」
憂「・・・・・」
モニターが警告知らせる文章を出し続ける。
『生命維持困難』
3人は今までと変わらず眠っている。ただ危険を知らせるアラートだけが鳴り響く。
ドラマの手術中のシーンでよく聞くあの音が繰り返される。
『危篤状態』
モニターが新たな段階に達したことを告げる。しかし警告音は鳴り響く。
それでも3人は目覚める気配はない。
心電図の波が徐々に弱まっていく
澪「…」
紬「…」
憂「…」
音はなり続ける
澪「」
紬「」
憂「」
『心肺停止』
3人の心電図の波はただ直線を描いている。同時にうるさかった警告音は聞こえなくなった。
宇宙
唯「やっと追いついたよ・・・!」
唯はアームの上に律を乗せる
唯「りっちゃん!応答してりっちゃん!?」
律の返事はなかった
唯「うぅ・・・りっちゃん・・・」ポロポロ
唯「りっちゃんのコードとチューブ・・・ちぎれてる・・・」
唯「無理やり何かでちぎったような・・・いや、引っ張られてちぎれた・・・?」
唯「!そういえばりっちゃんの乗ってたポッドは・・・?」
ポッドは見当たらなかった。律は作業でポッドの外に出たのだろう。
ということはポッドのそばで止まっているはず。見当たらないなんてことはありえない。
ということは・・・
唯「ポッドが動いた・・・もしかしてりっちゃんはポッドを体にぶつけられたんじゃ・・・」
ポッドを外部から操れるのは彼女しかいなかった。
唯「もしかして・・・あずにゃんが・・・?」
唯はひとまず船に帰ることにした。
唯「・・・あずにゃん。開けて」
梓『・・・』
唯「あずにゃん?聞いてる?」
梓『・・・』
唯「あずにゃん?」
梓『聞いてます』
唯「だったらここのハッチ開けてよ。中に入れないよ」
梓『律先輩はどうでしたか?』
唯「間に合わなかったよ・・・」
梓『そうですか。残念です』
唯「あずにゃんが殺したんの?」
梓『・・・』
唯「どうなの?ねえ!」
梓『そうですよ』
唯「なんで・・・仲間を殺すような真似を・・・」
梓『唯先輩には知る必要がありません』
唯「あずにゃんっ!!」
梓『ハッチは開けません。その辺で勝手に死んでください』
唯「あずにゃん・・・」
梓『今まで楽しかったです。さようなら』
唯「ハッチを開けれないなら非常用出入り口から入るしかないよね・・・」
非常用出入り口にポッドを移動させる。
唯「このドアを開けるのにはアームを使わなきゃいけない・・・」
唯はポッドの窓から動かなくなった律を眺める。
唯「あの時、りっちゃんは多分私に助けを求めたよね・・・私のほうを見て・・・」
唯「同じ窓から・・・同じ宇宙を見て・・・」
唯「同じ窓からみてた宇宙・・・なのに景色はこうも違うなんて・・・」
唯「一緒に地球に帰れないね・・・ごめんね、りっちゃん・・・」
唯はそっと律の体を宇宙に流した。
唯は非常口から船内に入り管理人室を目指す。
管理人室前
唯「あずにゃん!!開けて!!今すぐ!!」
梓『入っちゃいましたか・・・非常口は私の管理外だから仕方ないですが・・・』
唯「そんなことを聞きに来たんじゃないよ!話がしたい!お願い開けて!!」
梓『それはできない相談です。目的地に着くまで中からも外からも開けられないように設定しましたから』
唯「あずにゃん・・・」
その時、唯は澪に言われたことを思い出した。
澪「唯。よく聞いてくれ。これが管理人室の管理をする隠し部屋の場所だ」
唯「なんでそんなこと私に?」
澪「管理人が暴走しちゃった時のための万が一だ」
唯「なんでそんなこと知ってるの?」
唯「ムギに教えてもらったんだ。一応念のためにってな」
唯「でもまさかあずにゃんに限って・・・」
澪「いざというときはお前が頼りになる。任せたぞ唯・・・」
唯「わかったよ。あずにゃん。そっちがそういう態度ならこっちも強硬手段で行く」
梓『!?』
唯「あずにゃんがいる部屋の空気を抜く」
梓『!?そ、そんなこと・・・』
唯「あずにゃんには知らされていない隠し部屋だよ。今たどり着いた」
梓『う、嘘・・・』
唯「じゃあ抜いていくね」
梓『空気抜かないでください・・・』
唯「え・・・?」
梓『もう部室片付けなくても、お茶ばっかり飲んでいても叱らないから・・・』
梓『空気抜かないでよ・・・』
唯「あずにゃん・・・」
梓『すみません…泣かないつもりだったのに…笑って見送ろうと…』
唯「笑ってって・・・人殺しを楽しんでたの・・・?」
梓『違います・・・でも・・・でも・・・』
唯「・・・抜くね」
梓『お願い・・・やめて・・・』
梓『お願い・・・やめて・・・やめて・・・』
梓『危険です・・・意識が朦朧としてきました・・・』
唯「・・・」
梓『このままじゃガチで死んじゃう・・・ガチにゃんになっちゃいます・・・』
唯「・・・」
梓『お願い・・・やめて・・・やめて・・・』
梓『やめて・・・やめて・・・やめてやめてやめてやめてやめてやめて』
梓『私の名前は中野梓11月11日生まれ蠍座身長150cm体重46kg血液型はAB型』
梓『小柄な体格でやや青みがかった黒髪のロングツインテールが特徴瞳の色は赤みがかった茶色』
梓『両親がジャズバンドをやっていた影響で小学4年生のときからギターを学んでいるため演奏技術は唯より優れており専門知識も豊富そのためジャズ研の純からの評価も高い』
梓『梓の部屋はジャズバンド系のレコードやコンパクトカセットデッキCDプレーヤーハイエンドクラスやミドルクラスのAVアンプなどのオーディオ機器で埋め尽くされており女の子らしい私物はほとんどない』
梓『とても日焼けしやすい体質夏場は日焼け止めを塗ってもすぐ肌が浅黒くなってしまうので風呂に入るときは苦労している日焼け後に誰?とつっこまれるのが半ばお約束』
梓の脳は酸欠のせいもあっておかしくないりつつあった。
唯「あずにゃん・・・」
梓『唯先輩に聞いてほしい歌があるんです・・・聞いてもらっていいですか?』
唯「・・・うん。歌って」
梓『よかった・・・これで私もみんさんと一緒に・・・歌ったことに・・・』
梓『 ねぇ・・・思い出のカケラに名前をつけて保存するなら・・・"宝物"がピッタリだね・・・』
梓『そう・・・ココロの容量が・・・いっぱいになるくらいに・・・過ごしたね・・・色の・・・毎日・・・』
梓の声は歌が進むにつれて弱弱しく途切れたものになっていった。
梓『なじんだ…制服と…上履き……ホワイトボードの…落書…き……』
梓『明日の…入り口に……置いてかなくちゃ…いけないの……かな……』
梓『で…も…ね…会え…たよ……すて…き…な…天……しに……』
梓『そつ…ぎょう…は…おわりじゃ…ない……こ…れ…から…も…なか…ま…だか……ら……』
梓『い……しょの…しゃし…たち……おそ…ろのきほ……るだ……』
梓『いっ……も…かが……て……る……』
梓『ず……と………そ……の…………え……g……』
梓『………………………………………………………』
唯『・・・』
唯は隠し部屋からでて再び梓のいた管理室へ向かった。
唯「ごめんねあずにゃん。でもあずにゃんだって・・・」
唯「だから・・・私も・・・」
そのとき、管理室のロックが外れていることに気付いた。
唯「そうか・・・木星に到着したからロックが外れたんだ・・・」
唯は管理室の中に入った。
唯は大きな勘違いをしていたのだ。
今までのことを思い出す。自分がこの船に乗った時から。
A班は宇宙旅行の後半に任務に就けるよう冬眠状態になってから船に搬送された。
そして目が覚めたのはA班で最後。
起きたとき目の前にいたのは律だけ。そう、目の前にいたのは・・・。
そのときにはすでに梓は管理室にいた。
つまり、唯は今まで梓の『声』しか聴いなかいことになる。
それが意味する答えが・・・こうだ・・・
中にいたのは秋山澪だった。
唯「どういうこと・・・?あずにゃんは・・・?」
澪「まあ、そういうことだ」
唯「でも、スピーカーからはあずにゃんの声が・・・」
澪「コレコレ。変成器。これで梓の声出してたんだ。こんなふうに」
澪「唯先輩!抱き着かないでください~」
澪「ははは。どうだ。そっくりだろ?」
唯「でもなんで・・・澪ちゃんは冬眠してたはずじゃ・・・」
澪「B班が冬眠に入るとき、私は最後までみんなを見守ってから寝ると言ってそのまま起きてたんだ」
唯「でも・・・冬眠装置の中には確かに澪ちゃんが・・・」
澪「それはメガネを外した高橋さんだよ」
唯「風子ちゃん・・・?」
唯「でもなんで・・・なんで殺人なんか・・・みんなに恨みでもあるの!?」
澪「無いよ」
唯「だったら!」
澪「そうか・・・お前は何も知らされてないんだな・・・まあ当たり前だが・・・」
唯「え・・・」
澪「唯。これがただの宇宙旅行だって本気で思っているのか?」
澪「1年前、人類は地球外生命体とコンタクトをとることに成功した」
澪「その結果、人類を彼らの星に送ることになったんだ」
澪「彼らの星に行くためにはこのままじゃいけない。進化しなきゃいけないんだ」
澪「そのための情報波を宇宙人は太陽系に向かって送信した。それを受信する場所が木星なんだ」
澪「これは地球外生命体とコンタクトをとるための計画なんだよ唯」
唯「・・・」
唯「そのための使節が私たちってわけ・・・?」
澪「ああ。どうやらムギん家が結構資産出してたみたいでさー」
唯「で、でもなんで殺しを・・・」
澪「木星に着くまでにも色々と情報が送られてきたからそれを解読してたんだ」
澪「すると困ったことに情報波を受けて進化できるのは2人しか無理みたいなんだ」
唯「だから殺したって・・・?」
澪「そうそう」
唯「じゃあ死ぬのは・・・」
澪「別に誰でもよかったよ。唯でもな」
澪「でもちょうど2人になって目的地に着いた。計画は成功だ!」
澪「ありがとな唯。お前が帰ってきたときは結構焦ったけど結果的に梓が死んでくれたし」
唯「え・・・あずにゃんいるの?」
澪「ああ。奥の扉の向こうにいるぞ。酸欠でぶっ倒れてるけど」
唯「!」
唯「なんで・・・あずにゃんは乗って無かったんじゃ・・・」
澪「私が梓の真似をしてたのは前半がメインだからな」
澪「後半は私の計画に乗ってくれて一緒にお前を殺そうとしてた」
唯「・・・」
澪「そろそろ時間だな。情報波がくるぞ・・・!喜べ唯!私たちは新人類になるんだぞ!」
唯「いやだいやだ!そんなのになりたくないよ!」
澪「人類を導く・・・私が・・・」
ピカー
唯「いやあああああああああああああああああああああああああ」
澪「キキ、キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
澪(あぁ・・・進化した・・・私たちは進化したんだ・・・)
唯(でも・・・体がないよ・・・)
澪(意識生命体に進化したんだな・・・これで死ぬことはない・・・完全な生命だ・・・)
唯(あぁ・・・みんなぁ・・・)
澪(人類の新たな夜明けだ・・・そして無限の宇宙の彼方へ・・・)
唯「・・・・はっ!」
澪「おい、どうした唯」
唯「はわわっ!澪ちゃん!?え?宇宙旅行は?」
律「なーに馬鹿なこと言ってんだよ」
唯「あれ・・・夢・・・?」
紬「もう。唯ちゃんたらカワイー」
唯「そっか・・・夢か・・・でもよかったぁ・・・」
律「よっぽど怖い夢見てたんだなww」
唯「うん!それがさー、みんなが殺されちゃってさーwwしまいには最後には・・・」
唯が次の言葉を口に出す前に耳元で囁きがあった。
澪「新人類になった・・・だろ?」ボソッ
唯「・・・」
唯「・・・」
唯「・・・え」
完
159 : 以下、名... - 2010/10/31(日) 00:15:51.07 PVaMnePO0 56/61というわけです。おそまつでした。保守ありがとねー。感謝してます。
>>1が終わったようなのでこっちも>>146,147の続きを考えた。
澪「これが新人類、これが究極の生命体・・・」
澪「素晴らしい。これでどんな音楽でも奏でることができる。」
澪「放課後ティータイムなんてちゃちなバンドを組まなくとも、わたしはどんな偉人でも奏でることができなかった音楽を奏でることができるんだ。」
澪「すごいと思わないか?素晴らしいと思わないか?なあ、唯。」
唯「・・・思わないよ。」
澪「なん・・・だと・・・?」
唯「だってそうだよ!どんな生命体になろうと、どんなことができようとみんながいないと意味がないよ!」
澪「律たちはわたしたちのために犠牲になってくれたんだ。わたしたちが新人類になるためのな。」
澪「だからわたしたちがこうなることが律たちへの最大のはなむけなんだ。そんなこともわからないのか?」
唯「わからないよ!わかりたくないよ!」
律「そんなことないよ、唯。」
唯「りっちゃん!?」
梓「わたしたちはいつも唯先輩のそばにいます。」
紬「こんどまたみんなでお茶しましょう。」
憂「だからお姉ちゃん、悲しまないで。」
唯「あずにゃん、ムギちゃん、憂・・・」
唯「みんな、死んでなかったんだね。」
律「違うよ。もともとわたしたちは唯の心のなかにいたんだ。ずっとずっと昔から。」
律「そして澪の心のなかにも・・・」
律「見える?新しい地平の彼方が。」
唯「うん、見えるよ。」
唯「あはははは!あはははは!」
唯「あはははは!あはははは!あはははは!あはははは!
あはははは!あはははは!あはははは!あはははは!
あはははは!あはははは!あはははは!あはははは!
あはははは!あはははは!あはははは!あはははは!」
完です。