男性「・・・・・・」
女性「初めてですよね?ではこちらにお名前と電話番号お願いします」
男性「・・・はい」スラスラ
女性「はい、えーと・・・長木・・・すいません、下のお名前がちょっと分からないのですが」
男性「・・・かみひこです」
女性「失礼しました、長木上彦さんですね。今日はどうなさいますか?」
男性「短くお願いします」
女性「はい、ではこちらにおかけください」
男性「・・・・・・」ギシッ
女性「えーと、短くですよね。髪型はどうします?」
男性「・・・・・・今のままで」
女性「分かりました」ポシュポシュ
元スレ
カランカラン 女性「いらっしゃいませ」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1320328163/
女性「~♪」チョキチョキ
男性「・・・・・・」
女性「結構、髪の量多いんですね」
男性「・・・・・・」
女性「最後に髪切り行ったのいつぐらいですか?」
男性「・・・覚えていません」
女性「そ、そうですか・・・」チョキチョキ パサッ
男性「・・・・・・」
女性「でも髪の質はいいですね」
男性「・・・ありがとうございます」
女性「私から見ても羨ましいですよこれ。どこのシャンプー使ってます?」
男性「・・・メ○ットです」
女性「えっ!○リッ・・・あ、ホントだ匂いが・・・」クンクン
男性「・・・・・・」
女性「○リットでこれだけ髪がいいのも珍しいですね」
男性「・・・・・・はぁ」
女性「あー羨ましい・・・」ジョキジョキ
女性「そういえば長木さんって彼女とかいます?」
男性「・・・・・・・・・・・・」
女性「あ・・・す、すいません・・・」
男性「・・・いえ・・・」
女性「あの、不躾ですけど、一度も・・・?」チョキチョキ
男性「・・・・・・まぁ・・・はい」
女性「・・・そうですか」
男性「・・・・・・・・・・・・」
女性「・・・・・・・・・」ヴーン
男性「・・・・・・・・・」
女性「(会話が・・・・・・)」ヴィーン
―1時間後―
女性「はい、お疲れさまでした。大体このぐらいで」
男性「・・・・・・ありがとうございます」
女性「よかったあ、気に入ってもらえて」
男性「・・・・・・おいくらですか」
女性「あ、はい。今回は初回料金とカットのみということで1815円ですね」
男性「・・・・・・・・・」スッ
女性「はい、じゃあ2020円からお預かりします。205円のお返しです」
男性「・・・・・・ではまた」カランカラン
女性「ありがとうございましたー(何だか変な客だったなぁ)」
母親「あら、お客さん?もう帰っちゃったの?」
女性「あ、お母さん。大丈夫なの具合」
母親「まあまあ良い感じよ」
女性「無理しないでね、店なら私に任せておけばいいから」
母親「大丈夫なの?ホントに」
女性「だいじょーぶだって、もー心配性ねお母さんったら」
母親「だって、桐恵は昔っからそそっかしいから」
女性「はいはい」
母親「さてと、久々に買い物行きましょうかねえ」
女性「・・・ホントに無理しないでね」
母親「はいはい」
―2週間後―
カランカラン 女性「いらっしゃいませ」
男性「・・・・・・」
女性「あ、長木さん・・・」
男性「・・・・・・どうも」
女性「(嘘・・・髪の毛がもうあんなに・・・)」
男性「・・・・・・あの」
女性「はっ、えと、ごご注文は」
男性「・・・・・・もしかして、驚いてます?」
女性「い、いえ・・・(かなり)」
男性「・・・いえ、いいんです。僕昔からこうなんです」
女性「は、はぁ・・・・・・」
男性「・・・・・・この間のと、同じで」
女性「わかりました(長木さん凄い人だった)」
女性「今日もカットのみで?」
男性「・・・・・・はい」
女性「分かりました」チョキチョキ
男性「・・・・・・・・・」
女性「そういえば、昨日のドラマ観ました?『白刃取り探偵』」
男性「・・・・・・・・・ドラマは観ないです」
女性「あ、そうなんですか・・・面白いですよシラタン、是非観てみてください」
男性「・・・・・・・・・はぁ」
女性「・・・・・・・・・・・・」チョキチョキ
男性「・・・・・・・・・・・・」
女性「(また会話が・・・・・・)」シャクッ パサッ
女性「はい、お疲れ様でした」
男性「・・・・・・ありがとうございました」
女性「えーと今回は・・・カットのみなので、1500円ですね」
男性「・・・・・・」スッ
女性「はい、ちょうどですね」
男性「・・・・・・ではまた」
女性「ありがとうございましたー」
(その後も、2週間おきに長木はこの店に訪れる)
カランカラン 女性「あ、長木さんいらっしゃい」
男性「・・・どうも」
母親「あ、この人かい桐恵が良く言う長木さんって」
女性「ちょ、ちょっとお母さん///」
男性「・・・・・・あの」
女性「ああ、この人私のお母さんなの」
母親「初めまして、いつも娘がお世話になっております」
男性「・・・・・・いえ」
母親「ホント静かな人ね」ボソボソ
女性「そこが彼の魅力なのよ」ボソボソ
男性「・・・・・・えと、いつものように」
女性「はい、じゃあどうぞー」
母親「さて、久々にチェックしましょかね」
女性「もー、子供扱いしないでよー。ごめんなさいね長木さん」
男性「・・・・・・・・・はぁ」
母親「(ふーん・・・なかなかあの子も上達したわね)」
女性「・・・・・・・・・・・・」シャクッシャクッ パサパサ
男性「・・・・・・・・・・・・」
母親「(静かねえ・・・)」
母親「(・・・あれ、何だか目まいが・・・っ)」ポテン
女性「はい、お疲れ様でした・・・あれ、お母さん?寝てるの?
もう、風邪引くわよお母さん、起ーきーてーって」ユサユサ
母親「・・・・・・・・・」ユラユラ
女性「・・・え、ちょ、ちょっとお母さん!大丈夫!?しっかりして!!」
男性「・・・どうしました」
女性「いえ・・・実は、母は持病を患ってまして」
男性「・・・・・・!これは・・・」
女性「あの、どうかしました?」
男性「・・・急いで病院に連れて行ってください」
女性「え・・・そんなに?」
男性「もしかしたら・・・とにかく急いでください」
女性「わ・・・わかりました!えと、まずは・・・」
男性「・・・近くに私の車があります。それに乗りましょう」
女性「いえ、そんな・・・迷惑に・・・」
男性「・・・私はいいですから、桐恵さんのお母様を早く・・・」
女性「・・・すみません。お母さん、行こっ」
母親「・・・・・・っ・・・・・・」
―病院―
医師「検査の結果、胃に腫瘍が見られました」
女性「しゅ、腫瘍ですか・・・」
医師「ええ、しかもかなり大きめです。もうちょっとで危ない所でした」
女性「・・・あの、母は・・・」
医師「大丈夫です、発見が早かったので手術で完全に取り除けます」
女性「・・・良かったぁ・・・」
母親「・・・・・・ん」
女性「あ、お母さん。起きた?」
母親「ここは・・・そっか、あの時・・・ごめんね桐恵」
女性「お礼なら長木さんに言って。あの人が病院に連れて行ってくれたの」
母親「そうなの・・・長木さんって何者なのかしら」
女性「そういえば・・・・・・でも、何だか知っちゃいけない気がする」
母親「ふふ、そうね」
女性「ほーんと、良かったー・・・あれ、長木さん?」
母親「一緒じゃないの?」
女性「あれ・・・どうだったっけ・・・」
母親「ホントそそっかしいわねえ」
女性「あっちゃー・・・私のバカ」
母親「次会った時にお礼しなさいよ」
女性「当たり前よ」
―車内―
男性「・・・・・・・・・・・・ッシュン!!」ブーン
―2週間後―
女性「・・・あ、そういえば今日・・・」
カランカラン 女性「!!」
男性「・・・・・・どうも」
女性「長木さん!この間はありがとうございます!
そしてすみませんでした!」
男性「・・・!いえ、私は・・・」
女性「いえ、お礼の一言も言えずに・・・」
男性「・・・・・・助かり・・・ましたか・・・?」
女性「はい!おかげさまで母は元気です!」
男性「・・・良かった」
女性「あの・・・お礼といっては何ですが・・・」
男性「・・・・・・はい」
女性「・・・御一緒に、お食事でもどうでしょうか」
男性「・・・・・・・・・・・・」
女性「はっ、や、やだ私何言ってんだろ」アセアセ
男性「・・・・・・こちらこそ喜んで」
女性「・・・え、い、いいんですか?」
男性「・・・・・・・・・はい、私でよければ」
女性「は、はい!」
男性「・・・・・・えと、ではいつものように」
女性「分かりました!ではこちらに」ウキウキ
男性「・・・・・・楽しそう、ですね」
女性「だって・・・やっとお礼が言えたから・・・」
男性「・・・・・・・・・どうも・・・」
女性「♪♪♪」チョキチョキ
男性「・・・・・・・・・」
女性「そういえば、どうして分かったんですか?」
男性「・・・・・・何の、ですか」
女性「母の病気です、腫瘍が発見されたので・・・どうして分かったのかと」
男性「・・・・・・いえ、昔同じ様な状況に遭いまして・・・その時」
女性「そ、そうですか・・・・・・」シャキシャキ
男性「・・・・・・・・・・・・」
女性「あの、食事の予定ですが・・・いつ頃がよろしいですか?」
男性「・・・・・・いつでもいいですよ」
女性「いつでも・・・なら今日にします?なんちゃって」
男性「・・・あ、いいですよ今日」
女性「え、あ、そうですか?やった!
ではこの後、よろしくお願いします!」
男性「・・・・・・こちらこそ」
女性「(楽しみ!!)」シャクッシャクッ パサッ パサパサッ
女性「お母さん?」
母親「ん、ああ桐恵ね、そんなにおめかししてどうしたの?」
女性「長木さんとこれからお食事するのよ」
母親「なるほど、それがお礼ね」
女性「その通りです」
母親「頑張んなさいよ!」トンッ
女性「イエッサー!」ビシッ
女性「じゃ、行ってきます」
母親「行ってらっしゃい(大丈夫かしらね・・・)」
―PM7:12 待ち合わせ場所にて―
男性「・・・・・・・・・・・・」
女性「あっ!長木さんすいませーん!!」タタタタ
男性「・・・・・・あ、どうも」
女性「すいませっ・・・はぁ・・・はぁっ・・・待ひ、待ちました?」ゼェゼェ
男性「・・・大丈夫ですか?」
女性「いえっ・・・はい。では行きましょ・・・ふぅー」
男性「・・・・・・ちょっと休んでからにしましょう」
女性「いえ、あの・・・・・・やっぱり・・・はい」
男性「・・・・・・そこにベンチが」
女性「ふぅー」ペタン
男性「・・・・・・・・・」ペタン
女性「そろそろ、はい」
男性「・・・・・・大丈夫、ですか?」
女性「はい・・・いきなり迷惑かけちゃって・・・アハハ」
男性「・・・・・・いえいえ」
女性「では・・・あそこの店、すっごく美味しいんですよ。行きましょ!」
男性「・・・はい、桐恵さん」
女性「・・・・・・あの、もしよろしければ・・・下の名前で呼んでもよろしいですか?」
男性「・・・・・・・・・僕はかまいませんが・・・」
女性「えへへ・・・何かすいません・・・では、上彦さん、行きましょう」
ギュッ
男性「・・・!!」ピクッ
女性「あ、手はまずかったですか?」
男性「・・・・・・いえ、ちょっとビックリしちゃって・・・すいません」
女性「よかった、嫌じゃなくて・・・・・・では失礼して」
ギュッ
―Restaurant Le Couple―
チリンチリン
店員「いらっしゃいませ、ご予約いただいた馬場桐恵様と・・・そちらは?」
女性「上彦さ・・・長木上彦さんです」
店員「かしこまりました、ではこちらのテーブルへどうぞ」
男性「・・・・・・なかなか良い所ですね」
女性「この間友達と来て、それ以来大好きなんですここ」
男性「・・・・・・・・・僕はこういう所、全然」
女性「ふふっ、じゃあ色々教えてあげますからね」
男性「・・・よろしくお願いします」
女性「かしこまりまし・・・なんかいつもの時みたい」
男性「くすっ」
女性「・・・上彦さんの笑顔、初めて見たかも」
男性「・・・・・・そうですか」
女性「結構、可愛いような、でも・・・かっこいいですね」
女性「さて、何から頼みますか・・・って、よく分かんないですよね」
男性「・・・・・・すみません」シュン
女性「あ・・・大丈夫ですって、私に任せてください!」
男性「・・・・・・では、桐恵さんのお好きなように」
女性「はい!えと、じゃあ・・・これと、これとで・・・あ、上彦さんは何がお好きで・・・?」
―――――――――――――
男性「・・・・・・ごちそうさまでした」
女性「ごちそうさまでした」
男性「・・・相当食べましたね」
女性「大丈夫、お金なら余分に・・・・・・あれ」
男性「・・・どうしました」
女性「・・・・・・・・・・・・財布忘れた・・・」ジワッ
―桐恵自宅―
財布「私って一体」ポツン
男性「・・・だ、大丈夫ですって・・・とりあえず私が」
女性「そんな・・・・・・また迷惑かけちゃった・・・うぅっ・・・」
男性「・・・そんな泣かないでください、これどうぞ」スッ
女性「うっ・・・ありがとーございまず・・・」チーン
男性「・・・・・・何か、見られてますよ・・・」
女性「ごめんなさい・・・!」グスグス
男性「・・・・・・とりあえず出ましょうか・・・」
女性「はい・・・ヒクッすいません・・・んっ」
男性「・・・・・・何とか足りて良かったですね」
女性「もーやだ・・・上彦さんに迷惑ばっかりかけて・・・」
男性「・・・・・・僕は嬉しいです」
女性「・・・ふぇっ」グスッ
男性「・・・・・・桐恵さんのお気持ちだけで、僕は」
女性「ひぐっ、うわぁぁぁぁぁぁん!!!」ダキッ
男性「!!!」ドキッ
女性「ごべんなざい!ごめんなざい!わだしが・・・わだしのぜえでっ!!」
男性「お、落ち着いて・・・落ち着いてくだ・・・ちょっ」
女性「わだじったらホントちっしゃい時から!そぞっかしくで!
いづもメーワグばっかかけてで!」
男性「・・・・・・・・・・・・」
女性「今日も・・・がみひこさんに・・・迷惑かげちゃっだじ・・・!
こんな人・・・嫌でずよね・・・!?」
男性「・・・・・・・・・・・・ぇ」
女性「・・・いいんでず、ヒック私いっつもこうだから・・・」ズルッ
男性「・・・あのっ!」ガシッ
女性「・・・・・・」
男性「・・・・・・そんなに、自分を責めないでください」
女性「・・・でも・・・・・・!」
男性「僕は好きです!!!!」
女性「・・・・・・!!」
男性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
女性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
女性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・え」
男性「・・・・・・・・・・・・・・・ですから・・・その・・・・・・す、好きです。桐恵さんのことが」
女性「・・・・・・でも私、こんなんだし・・・顔もあんまり良くないし・・・」
男性「・・・そういうんじゃないです、僕は、桐恵さんが好きです。ただ、それだけです」
女性「・・・・・・ありがとうございます」
男性「・・・・・・あの、これを・・・」スッ
女性「・・・・・・この箱は・・・」カパッ
男性「・・・・・・桐恵さん、僕と、付き合ってくす、い!いたっ・・・舌が」
女性「・・・・・・くすっ」
男性「・・・・・・・・・///」
女性「ここまでされなくても私はずーっと、上彦さんのこと、好きでしたよ!」ギュッ
男性「・・・・・・・・・!!」
女性「こんな駄目な人でよければ・・・よろしくお願いします!!!」
男性「・・・・・・・・・あ、ありが、とございます」グスッ
女性「やだ、今度は上彦さんが泣いちゃった」
男性「・・・すいません・・・」
女性「謝んないでください・・・!」
男性「・・・すいま」
女性「コラッ」
男性「・・・・・・はい」ズーッ
女性「では・・・・・・あっちの方行ってみましょ」
男性「!!!!!(ネオン街・・・)」
女性「こればっかりは私も初めてで・・・///」
男性「・・・・・・ははっ///」
女性「・・・・・・ふふっ///」
・
・
・
―HOTEL Burned Inside―
女性「んっ・・・ちゅ・・・はぁっ」
男性「んはっ、んっ・・・ぷっ」
女性「・・・ホントに初めて?」
男性「・・・はい」
女性「なんか・・・すごく恥ずかしい///」
男性「・・・・・・僕も、正直死んじゃいそうです」
女性「うふふっ、ホント、夢みたい」ピチャ
男性「うっ・・・」
女性「見よう見まねだけど・・・頑張るから・・・」
男性「・・・・・・・・・・・・」
女性「んっ・・・んむっ・・・・・・えと、大丈夫?」
男性「・・・・・・あ、はい・・・」
女性「無言だと分かんない・・・」
男性「・・・すいません」
女性「ね・・・そろそろ・・・」ムギュ
男性「・・・は、はい」
女性「やさしく・・・して、ね」
男性「・・・・・・頑張ります・・・」ピトッ
女性「あっ・・・うっ・・・いづっ・・・!」
男性「!! 血が・・・」
女性「いいの・・・っ、続けて」
女性「あっ・・・・・・う・・・いあっ!いっ!!」
男性「はっ・・・はあっ・・・桐恵さんっ・・・!」
女性「・・・んっ、さんっ、上彦さんっ!好き!」
男性「僕も・・・桐恵さんのこと・・・大好きです!!」
女性「ああっ・・・そろそろ・・・イっ・・・あっ、はあっ・・・!」
男性「・・・僕もっ・・・そろそろ・・・イきそうです・・・・・・!」
女性「いいよっ・・・!一緒に・・・っ、一緒イこっ!!」
男性「うぐっ・・・・・・ううっ!!」
女性「あっ・・・うううっ!!!」
男性「・・・・・・あ!ゴムつけ忘れ・・・!!」
女性「いいじゃないそんなこと」
男性「・・・・・・え?」
女性「え?だって・・・・・・・・・ね?」パチッ
男性「・・・・・・すいません・・・」
女性「謝るくらいなら、好きって言って」
男性「・・・好きです桐恵さん///」
女性「素直すぎ・・・でも好きだから許す!」
男性「・・・くすっ」
女性「・・・えへへっ」
女性「これからどうする?」
男性「・・・そうですね・・・・・・あ」
女性「ん?」
ひったくり「おら、どけどけ!!」ドカッ
男性「うぅっ・・・!」フラッ ドテッ
女性「きゃっ!」ドテッ
男性「うぅ・・・・・・あ」
トラック運転手「うお、うわあああああああああ」キキィーーーッ
男性「・・・・・・・・・・・・き」ドンッ
女性「いてて・・・・・・あれ、上彦さん?上ひ・・・・・・
・・・・・・え?嘘・・・上彦さん!!い、いやあああああああああああああああああっっっっっっっっ!!!!!!!」
男性「・・・・・・・・・・・・うぅっ」ピクッ
女性「!!上彦さん・・・!」
男性「・・・・・・き、桐恵・・・さん・・・う」
女性「待ってて・・・すぐ病院に」
男性「いや・・・僕はもう・・・・・・」
女性「絶対助けてみせるから!」
男性「ホントに・・・無理・・・だっt」
女性「黙って!!!!!」
男性「・・・・・・・・・・・・っ」
女性「いつもみたいに・・・・・・静かにしててよ・・・・・・!
いつもみたいに・・・・・・笑ってよ・・・!
ねえ!!上彦さん!!!」
男性「・・・・・・・・・すい、ま・・・・・・せ・・・・・・・・・」
女性「・・・また謝ってる・・・・・・ダメって・・・・・・謝ったら・・・・・・・・・
・・・・・・ねえ、ねえって・・・。上彦さん・・・ひっく・・・ぐすっ・・・・・・!」
男性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
医師「・・・・・・」フルフル
女性「・・・・・・・・・・・・・・・」
医師「・・・・・・・・・」
男性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
女性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん、彦・・・さん」ギュッ
男性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ダラリ
ピ―――――――――――――――――
女性「 !!!!」ユサユサ
母親「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
女性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ボーッ
母親「・・・・・・・・・・・・・・・桐恵」
女性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
母親「・・・・・・・・・・・・・・・・・・りんご、剥いたから」コトッ
女性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん」
シャクッ
女性「・・・・・・・・・」ポロポロ
シャクシャクシャクシャクシャク
女性・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」ポロポロポロポロ
―時は流れ、4年後 長木上彦墓前―
子供「ママー、こっちー?」
女性「そうよ、パパにご挨拶しなさい」
子供「はーい、パパこんにちわー!」
女性「ただいま、上彦さん」
女性「伸彦もおかげさまで元気です」
女性「髪切ってもすぐに伸びちゃうところは、あなた似ですね」
子供「いーじゃん、ママが切るんだしー」
女性「ふふっ、そうね・・・・・・それじゃ、お参りしたら帰りましょう」
(・・・・・・・・・・・・)
女性「(あれ?今・・・)」
子供「?? ママどーしたの?」
女性「え、あ、うううん・・・今、パパがいたような気がしてね・・・」
子供「(キョロキョロ) だーれもいないよ?ママったら変だなー」
女性「そうね・・・お腹空いてるからかしらね」
女性「(これからも、私たちをどうか見守っていてください)」
子供「(おゆうぎ会で主役がとれますよーに・・・)」
女性「・・・・・・よしっ、伸彦帰ろっか」
子供「うん、僕お腹減ったよ」
女性「ママもよー」
ザッザッザッザッ・・・
女性「(あーあ、髪切るの大変ね)」
男性(・・・・・・・・・すいません)
女性「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・謝っちゃダメって・・・・・・何言ってんだろ私)」チョキチョキ
カランカラン 女性「いらっしゃいませ」
おしまい