男「うん」
幼馴染「産まれた時からずっと一緒だったよね」
男「そりゃお隣りさんですから」
幼馴染「だからって高校大学まで一緒にする事はなかったよね」
男「まぁ」
幼馴染「男ってさ、結構モテるよね」
男「そうか?」
幼馴染「ほら、中学の時に○○ちゃんに告白されてたじゃん?」
男「そんな事もあったな」
幼馴染「○○ちゃん可愛いのになんで断ったの?」
男「…なんでだろうな?」
幼馴染「高校の時も男の事好きだって娘何人かいたんだよ?」
男「マジ?初耳なんすけど」
幼馴染「うっわーわざとらしー」
幼馴染「卒業式が終わった後××ちゃんに告白された事知ってんだからね?」
男「…誰にも言ってないのになんで知ってんだよ」
幼馴染「企業秘密って奴でさぁ旦那」
幼馴染「○○ちゃんも××ちゃんも可愛いのに何がいけなかったのよ」
男「うーん、正直ちょっとうっとうしくなってきた」
男「お前こそどうなんだよ?彼氏の一人でも作らないのかよ?」
幼馴染「彼氏ねぇ…」
幼馴染「実は卒業式の日に私も告白されたんだよね」
男「……えっ?」
男「マママママジで?知らなかったわ?誰に?」
幼馴染「チャラ男くんに。彼打ち上げの時もずっと私の隣キープしてたじゃない?」
幼馴染「薄々は感じてたんだけどねー。酒が入ってきたら露骨に肩とか触ってきたしさww」
男「……………」
幼馴染「アンタ捕まえて逃げようかと思ったらアンタはアンタで××ちゃんの猛攻くらってるし」
幼馴染「後から聞いた話だとチャラ男と××ちゃんが手を組んでたらしいんだよねー」
幼馴染「最初は仕方ないかーと思って我慢してたんだけど、チャラ男が調子に乗ってきてさ」
幼馴染「テーブルの下で手握りに来てやんのwww」
男「…………」イライラ
幼馴染「私もさすがに面倒くさくなかってね、酔っ払ったフリして一次会で抜ける作戦に泣く泣くシフトしたのよ」
幼馴染「最初の店出て二次会の店決めしてる最中にドロンを狙ったらさ」
幼馴染「行けるっ!と思ったらまーたチャラ男に捕まっちゃってさ」
男「……………」イライライライライライラ
幼馴染「『幼馴染ちゃん大丈夫ー?俺が送ってってあげるよーwww』」
幼馴染「『そんな状態の幼馴染ちゃんを一人で帰らせるなんて心配だからさww』だってwww」
幼馴染「男はその時他の野郎共と騒いでたから気付かなかったかもしれないけど」
男「(確かに…あの日はいつの間にか幼馴染がいなくなってた…)」
幼馴染「結局チャラ男のゴリ押しとチャラ友の援護のせいで一緒に帰るハメになったんですよ。実は全然シラフだったけど」
男「……………!?」ドクン!
幼馴染「でまぁ渋々帰ってたんだけど、チャラ男の歩く道どう考えても駅じゃないのよ?」
男「…………」
幼馴染「ねぇ…さっきから何静かになってるの?もうちょっと反応してってば?」
男「あ、……あぁ」ドクンドクン
幼馴染「でチャラ男に着いて行ったら案の定ですよ」
幼馴染「『幼馴染ちゃん疲れたでしょ?ちょっと休んで行こうよ』ってマジテンプレな誘い文句が飛んできまして」
幼馴染「全然シラフだったからね。さすがにまずいと思って断ったんだけどさ」
幼馴染「チャラ男ったらマジしつこくて、そのまま入口前で押し問答」
幼馴染「そしたらチャラ男も作戦変えてきてさ、私告白されちった」テヘペロ
幼馴染「チャラ男の事はなんとも思ってなかったけど正直ときめいたわ、告白って凄いね。……って男?」
男「……それで?」
男「………チャラ男の告白、どうしたんだよ?」
ほ
幼馴染「え?そりゃ断ったよ」
男「そうか…」ホッ
幼馴染「でもチャラ男もしつこくってさー、そこから更に食らいついてきたのよ。しまいにはアンタの話になるし」
男「なっ……」
幼馴染「『知ってぜ、お前男とは子供の頃からの付き合いなんだっててな。やっぱり男の事が気になってんのかwww』から始まり」
幼馴染「『そりゃあずっと一緒だもんなぁwwでもお前の男への想いは勘違いだぜ?その想いは男女の好きってヤツじゃない』とドヤ顔で続け」
幼馴染「『お前の男へのその気持ちは兄妹のそれなんだよ』としめて頂きました」
男「………………ッ!」
幼馴染「正直感心したね。確かにあるかもって思ったよ」
男「そん……な……」
ほし
幼馴染「そしたら段々チャラ男もヒートアップしてきてさ、なんか男の事をけなし始めたわけよ。そりゃあもうボロっボロに」
幼馴染「で最後にお決まりの『あんなヤツの事、俺が忘れさせてやるから』ですよ」
男「あの………野郎ッ……」ギリッ
幼馴染「決め台詞が終わるやいなや私の肩をガッシリつかんでどんどん顔近づけてきてさ」
幼馴染「私も我慢できなくてさ、『あーもうダメ』って思って」
幼馴染「思わずチャラ男の顔ぶん殴っちゃったよ」
男「クソッ!!」
男「………………」
男「………えっ」
男「は?いや、あ、……いやえっ?」
幼馴染「そりゃあもう渾身の右ストレートで。チャラ男吹っ飛んじゃってさwww」
幼馴染「チャラ男ポカーンって顔って顔しててさ、あー今思いだしただけでも笑いがwww」
男「いや……そこはキスしてホテルに行って処女喪失するとこだろ…」
幼馴染「……え、何それ。男ってもしかしてそういう趣味?昔の男に調教されまくった女とかが好きなの?さすがの私でもそれはないわ…」
男「い、いや、そうじゃなくて。どうして今の流れからチャラ男を殴ろうとか思ったの?」
幼馴染「???決まってんじゃん、アイツが男の事をボロクソにけなしたからだよ。アイツ男の事なんも知らないのに好き勝手言ってさ」
男(キョトンとした顔すんな。何当たり前の事言ってんの?みたいな顔すんな)
男「いや、でもさっきチャラ男の兄妹論に感心したとかなんとか…」
幼馴染「あー、あれね。感心した、本当に感心した。あそこだけはチャラ男を認めてやってもいい」
男「…??ゴメン、全く話の要領を得ないんだけど」
幼馴染「兄妹間の恋愛なんて現実じゃありえないよね?禁忌だよね?」
男「うん」
幼馴染「チャラ男曰く男と私は兄妹みたいな関係なんだよね?」
男「うん」
幼馴染「でも男と私は血が繋がってないよね?」
男「そりゃね。血が繋がってたら修羅場だね」
幼馴染「それはつまり…。男と私は血の繋がらない兄妹という事にならないかねっ!」
幼馴染「兄妹で付き合っても何も咎められない!もちろん結婚もできる!」
幼馴染「しかも二人がむ、むっ…むすばれる…と…きゴニョゴニョ…それはつまり!」
幼馴染「合法近親相姦という事になるのではないのかね!?」
男「ぇ、ぇぇー」
男「つーか付き合うとか結婚とか近親相姦とか…。言ってて恥ずかしくならないの?」
幼馴染「…………ふーん?」
幼馴染「ふーん?そんな事言っちゃうんだー?」ニヤニヤ
男「な…なんだよ」
幼馴染「私がチャラ男にお持ち帰りされたって勝手に勘違いして顔真っ赤にしてプルプルしてたのに、そんな冷たい事言っちゃうんだー?」
男「!!!!」
男「いゃっ、ちがっ、あっあああああれはだな!!」アセアセ
幼馴染「…………………たの?」
男「えっ?」
幼馴染「……あの時私がチャラ男にお持ち帰りされて……し、処女を奪われちゃって……良かったの?」
男「幼馴染……」
幼馴染「一次会からずっとチャラ男君に言い寄られて、正直嫌だった」
幼馴染「無駄に距離近いし、体ベタベタ触ってきて気持ち悪かった…」
幼馴染「私が散々助け求めてるのに男は××ちゃんにデレデレだったし」
幼馴染「ホテルに連れていかれそうになった時なんて、ホントに怖かったんだから」
幼馴染「口ぶりは優しかったけど、チャラ男君の目全然笑ってなくて…」
幼馴染「ホントにあのままレイプされちゃうかと思った」
幼馴染「それでもなんとか逃げられたのは男のおかげなんだよ?」
男「…おれ…の?」
幼馴染「チャラ男君に男の事馬鹿にされて、私カーッとなっちゃって」
幼馴染「あんな事産まれて初めてだった。一気頭に血が登っちゃって…」
幼馴染「男の事何も知らない癖に。男のいい所、カッコイイ所なんにも知らないくせにー!って思ったら手が出てた」
幼馴染「男のいい所を挙げろって言われたら一晩じゃ終わらないくらい私は男の事を知ってる」
幼馴染「○○ちゃんや××ちゃん、それに男の事を好きだった他の女の子達なんか比べものにならないくらい男の事好きなに」
幼馴染「……私じゃ、駄目なの?」
幼馴染「私じゃ男のお嫁さんになれないのかな?」
男「…………ッ!」ガシッ!!
幼馴染「うわわわっ!お、男っ?ききき急にどーした!?」
男「駄目なわけ……ないだろッ!」
幼馴染「…え?」
男「幼馴染以外!考えられるわけないだろ!」
男「ずっとずっと、幼馴染の事が好きだった!現在進行形で好きだ!これからもずっと好きだぁ!」
幼馴染「…………ホント?」ガシッ
幼馴染「ホントにホント?」ギュッ
幼馴染「ホントのホントのホントにホントなの?」ギリギリギリッ
男「お、幼馴染…、苦しい…」
幼馴染「いいから答えて!」ギリッ
男「ホ、ホントだよ…カハッ…俺は幼馴染が好きだ。幼馴染以外の女なんて考えられない」
幼馴染「!!!じゃ、じゃあいいんだね!?男のお嫁さんになってもいいんだねっ!?」
男「どんだけ話が早いn 幼馴染「答えてっ!?」
男「……何馬鹿な事言ってんだよ…」
幼馴染「……えっ?」
男「結婚の約束なんて、……とっくの昔に済ませだろ」
幼馴染「………………」
幼馴染「……………グスッ」
男「お、幼馴染?どどどどうした?」
幼馴染「ヒグッ…グスッ…ウェェェン」
男「なな泣くな!落ち着けって!」
幼馴染「ウェェェン…」
幼馴染「ウェェェン…ウェェェヒヒヒヒ」
男「ん?」
幼馴染「ウェヒヒヒヒ…ヒハハハハハ」
男「…お、幼馴染さん?」
幼馴染「男の嫁だぜヒーハァァァァァ!!!」
幼馴染「……………」
男「散々暴れ周りましたね」
幼馴染「…ハィ」
男「気は済みましたか」
幼馴染「……八割方発散できました」
男「説教はとりあえず後にするとして…。もう落ち着いてお話ができますか?」
幼馴染「わりとへいきです」
男「そうですか…それでは」ゴホン
男「先程はその場の雰囲気であのような事になってしまいましたが、改めて」
男「幼馴染さん、好きです。俺と付き合ってください」
幼馴染「」
幼馴染「……やってくれたな男よ。お前は一々私のツボを突いt 男「返事」
幼馴染「グッ…」
男「返事。早く」
幼馴染「ぐぬぬ…」
幼馴染「………………」
幼馴染「………わっ、私もずっと男くんの事が好きでした」
幼馴染「ふつつか者ではございますが、どうかよろしくお願い致します」深礼
男「こちらこそ、よろしくお願い致します」深礼
幼馴染「……………恥ずかしくて死にそう」
男「ついさっきまでもっと恥ずかしい事をしてたのはどこのどいつだ」
幼馴染「………さて、これで私達はめでたくか、かっ、かっ…カップルとなったわけですが」
男「にやけすぎですね」
幼馴染「かっ、かかかか彼女の幼馴染ちゃんから男にお願いがあります」
男「おぉ、どした」
幼馴染「そ、その……ス……を…」
男「ん?」
幼馴染「今すぐ私ときしゅをしなさい!!!!」
男「噛んだ上になんと直球で風情の無い…」
幼馴染「う、うるさい!ホラ!早く!ちゅーしろちゅーを!!」
男「………初めてなんだぞ。無茶言うなって」
幼馴染「わ、私だって初めてに決まってるでしょ!!」
男「……わかった。でも恥ずかしいから目を閉じて」
幼馴染「…………ん」
男「い、いくぞ…」
……………チュッ
幼馴染「!!!」ガシッ
男「えっ?ちょ、離し…ムグゥ!!」
幼馴染「ふっ……んっ……ジュルッ……んんっ…」
男「んっ…プハッ」
幼馴染「へへへ。ファーストキスで舌入れちった」テヘペロ
男「………一々可愛い真似はやめなさい」
男「………俺としてもおいしい思いをしたので今の暴挙には目をつぶろう」
幼馴染「へへへ。男と唾液交換しちゃった…」テレテレ
男「人の話を聞け!」
男「………で、だ。俺が幼馴染の言う事を聞くだけじゃ不公平だよな?俺からも頼みがある」
幼馴染「へへへ。なになに?なんでも聞いちゃうよ?」
男「幼馴染としたい」
幼馴染「」
幼馴染「なななななななな何をするのかなー?ゲーム?そうだね男とゲームとか最近全然してないもんねー」
幼馴染「それともデート?いいねデートいいねまさにカップルって感じだねどこ行く?買い物?映画?水族館?」
男「幼馴染」
幼馴染「!」ビクゥ
男「俺は、幼馴染とセッ○スがしたい」
男「お前の処女を俺が奪いたい。俺の童貞をお前にささげたい」
男「俺のチ○コをお前のマn 幼馴染「わー!わー!わー!アーアーアーキコエナーイ」
男「駄目…か?」
幼馴染「ぅ……。その…、嫌じゃないけど…、正直こわいかも」
男「大丈夫、優しくするから…。安心して?」
幼馴染「で、でも…まだ心の準備が…ゃ、やっぱりこわいよ…」ドサッ
幼馴染「てててて何で私ベッドに押し倒されてるのー!?」
男「まぁまぁ」
幼馴染「お、男?ち、ちょっとだけでいいから待って?やっぱり初めては雰囲気が大事だと思の。だから…ね?ね?」
男「まぁまぁまぁまぁ」
幼馴染「うわーん!」
幼馴染「ふぅぅ……」
男「………お前が俺の事を良く知ってるように、俺もお前の事を良く知ってるよ」
幼馴染「…え?」
男「学校では気さくで誰に対してもフレンドリーな姉貴系キャラだけど、実はロマンチックな夢見る乙女だって事」
幼馴染「!!!!!」
男「図星」
幼馴染「……な、ならもうわかるよね?私、初めてはもっとロマンチックな感じがいいなぁなんて思ったり…」
男「あともう一つ」
男「ゴリゴリの力押しに弱いって事。頼み込まれたら断れない気の弱さ」
男「チャラ男との話を聞かされた時、俺がどんだけ焦ったと思ってんだ」
幼馴染「アアアアアアアレはその、男を嫉妬させるために話をデカくしたというか盛ったというか…とにかくごめんなさい!心配かけてごめんなさい!」
男「許しません。俺はゴリ押しで行きますから、本当に嫌なら言ってください」
幼馴染「うわぁぁーん!卑怯だよぉぉぉ!」
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・
幼馴染「汚された…私は汚された…」
幼馴染「ゴメンね男…。初めては貴方にあげたかったのに…」メソメソ
男「だからその男がお前の初めてを奪ってやったろーに」
幼馴染「あんなの私の男じゃないやい!このケダモノー」
幼馴染「私の知ってる男はとっても優しくってカッコよくって!クラスでもクール系爽やかキャラで通ってて誰と話す時でもニコニコ笑顔を絶やさない心の広さを盛ってるように見せかけてるけど実はすっごい意地悪な奴なの!」
男「よくわかってるじゃん。ごちそうさまでした」
幼馴染「うわぁぁーん!」
幼馴染「痛かった!すっごく痛かった!死ぬかと思いました!」
男「とかいいながら最後は『男ぉ!男ぉ!』ってベロチューして来た奴は誰だ!」
男「『中にぃ!中にちょうだぁぁぁい!』じゃねーよ!ホントに焦ったわ!!」
幼馴染「だってエッチな漫画だと必ず中出しじゃない!私だって中に欲しかったんだもん!」
男「可愛く言えば許されると思ってんじゃねぇ!」
男「しかも事後には俺のチンコを掃除するという完璧なアフターケア」
男「お前ホントに俺のチンコで股から血を流してた幼馴染かよ。びびっちゃったぞこの野郎」
幼馴染「ひっどーい!ホントに初めてだもん!ふ、ふふふふぇゴニョゴニョは男のために練習してただけだもん!!」
男「……………」
幼馴染「あ、あれ?男?」
男「お前マジで口慎めよ」
男「これがエロ漫画の世界だったら今の一言で第二ラウンド突入だぞ?」
幼馴染「あ、それはホントに辛いんで勘弁してください」
男「まぁそんなに怒るなって」ギュッ
幼馴染「あっ…」
男「確かに強引にしたのは悪かったけど、お前と一つになれて嬉しかったよ」
幼馴染「うん…。私も、すっごく、すっごく、すっご~く痛かったけど、それ以上に嬉しかったよ…」ギュッ
男「可愛いなぁもう」
幼馴染「男…、もっと強くギュッとして…。ギュッとしながらキスして…」
男「ハハハ、こやつめ」
男「月並みな台詞だけど、今すっげぇ幸せだわ」イチャイチャ
幼馴染「えー、多分私の方が幸せだと思うなぁ」イチャイチャ
男「ずっとこの幸せが続くといいな」
幼馴染「うん…そだね」ギュッ
幼馴染「ねね、男。今日は疲れちゃったし、このまま泊まっていきなよ。今日はお父さんもお母さんも会社に泊まるって」
男「あぁ、さすがに俺も疲れた。お言葉に甘えます…」
幼馴染「ふふっ。お休みなさい」
男「ぅぅん…ムニャ」
幼馴染「………」
男「…………」
幼馴染「………」
幼馴染「ふふっ。私、とうとう男としちゃった♪……………近親相姦♪」
男「いやだからちげーから」
おしまい