1 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 19:33:21.10 JecHv8SP0 1/20

『あぁ、そうさ……ククク、止めれるもんなら止めてみな……』

P「馬鹿な真似はよせ! やめろ!」

『嫌だね』

P「お前……!」

『じゃあな、プロデューサーさん』

P「待て、おい! ……くそっ、切れたか」

P「仕方ない、とりあえずアイドル達には気をつけるように連絡しないと……」

元スレ
モバP「うちの事務所のアイドルを襲うだって……!?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1351161201/

3 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 19:42:13.09 JecHv8SP0 2/20

「クックック、さてと……」

「あれだけ可愛い子達がいるんだ……俺だってもう少しおこぼれがあっていいはず」

「気弱そうなアイドルなら強くいけばすぐにさらえるだろう」

「そして……フフフ」

「まずはこの『緒方智絵里』ちゃんでもいただくかな」

「計画は完璧だ……捕まるはずがない」

「フフフ……」

6 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 19:47:17.95 JecHv8SP0 3/20

智絵里「……ふぅ、お仕事疲れちゃた」

智絵里「あれ? プロデューサーさんからメール……えーっと」

「やぁ、こんにちは」

智絵里「きゃっ……!?」

「……」

智絵里「ど、どちらさま、ですか……? どうしてこんなところに……」

「なに、君のファンだよ……大人しくついてきてもらおうか」スチャッ

智絵里「……!」

「ケガはしたくないだろ? 大声も出さないほうがいい……」

智絵里「え……え……」

(このまま連れ込んでさらってやれば、見つからないようにするのなんて簡単なこと……)

智絵里「エクスカリバーっ……!」

  ―――ズバシュゥッ!

「えっ」

10 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 19:51:00.28 JecHv8SP0 4/20

智絵里「あ、あの……」

(ナイフが折れた……床にも裂け目が……)

智絵里「や、やめてください……! ケガは嫌です……」

「え、あ、うん」

智絵里「お、おとなしくしますから……命だけは……」

「……うん、というドッキリなんですよー!」

智絵里「ふぇっ……」

「いいリアクションでしたねー! あはは、それではー!」

智絵里「あ……あれ?」



(な、なんだあれは!? 手刀が光って直線状にあったものが真っ二つ……)

(くそっ、予定外だ! 他のアイドルにするしかない!)

14 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 19:55:58.80 JecHv8SP0 5/20

(こんなこともあろうかと、他のアイドルだって場所は把握してるんだ!)

(近くのスタジオで双葉杏ちゃんが収録してるはず……)

(あの子なら力もないし簡単に襲えるはずだ!)

(めんどくさがりなんだから、無駄な抵抗だってないだろう……)

「フフフ……なに、あれは何かの間違いなんだ……」

「俺の計画が間違えるはずがない……!」

15 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 19:59:09.55 JecHv8SP0 6/20

「あー、楽屋待機もめんどくさーい……」

「帰りたいなぁ……ん?」

 ガチャッ

「ふ、ふふふ……杏ちゃんだね」

「……誰?」

「なに、ファンだよ……ちょっと過激なね! ついてきてもら……」ガクッ

「……んー?」

「あれ……なんだか……急に身体に力が入らなくなって……!?」

「ふぁぁ……なんかよくわかんないけど、帰っていいよね? 責任とかめんどくさいからおじさんがオッケーしたことにするねー」

「お、おい……ま……」

「カラスは鳴いてないけどかえりましょー♪ ってねー、じゃ」

「うぅ……身体がだるい……重い……」

17 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 20:05:36.71 JecHv8SP0 7/20

「はぁ……おかしい。何故だ……!?」

「急に身体に力が入らなくなってやる気が奪われたような……」

「くそっ、この日のために計画を練ったんだ! この程度で諦めてたまるか!」

「次は……そうだ、大人しい子なら大丈夫だ……」

「子供だからスルーしてたが、古賀小春ちゃんならいつも近くの公園にいるはず……!」

「この際だ、誰かはさらってやらないと……」

「何人も襲ってやるはずだったのに出鼻をくじかれすぎたが、今度こそは」

23 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 20:09:52.15 JecHv8SP0 8/20

小春「うふふ~、ヒョウくんペロペロ~」

(……抱いているのはペットのイグアナ。近くに人気は無し)

(よし、一気にさらってやればいいんだ!)

「……」グイッ

小春「んっ……!? んんー!?」

「お、大人しくしろ! ついてきてもらおうか!」

小春「やっ……だ、だれですか……!? は、はなしてください~!」

(抵抗も弱い、これならさらえる……! ク、ククク!)

小春「た、たすけてっ……ヒョ、ヒョウくん~!」

「はっ、イグアナにたす……」

ヒョウさん「……」

「」

28 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 20:16:27.24 JecHv8SP0 9/20

「な、なんだアレ!? 明らかにイグアナじゃないナニカだったぞ!?」

「い、命からがら逃げだせたが……くそっ……どうなってやがるんだ……」

「いまどきの若者はいろいろなんとか離れしてるとは聞いてたが」

「若者の人間離れなんて聞いたこと無いぞ! ちくしょう!」

「お、俺は諦めないぞ……それなら、もっと年がいってるやつを襲えばいいんだ!」

「確か……そうだ、川島瑞樹がこのあたりに住んでるはずなんだ!」

「こ、こうなりゃヤケだ! さらえればなんだっていい!」

「俺の人生はもうめちゃくちゃなんだ、この際……!」

「襲えればなんだっていい! やってやる!」

34 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 20:20:42.43 JecHv8SP0 10/20

瑞樹「ふぅ、やっぱり若い子に負けないっていうのもなかなかに大変ね……」

瑞樹「今日は自分へのご褒美をあげなきゃ♪」

(いた……ふふふ、今度こそ……)

瑞樹「……?」

(おっと危ない危ない、見つかるところだった……もっと人気の少ない場所で)

瑞樹「私のファンの人かしら?」ニュッ

「ひぃっ!?」

瑞樹「あら?」

「か、顔だけ口……!」

瑞樹「いけない、なおさないと……うーん、こうかしら」シュルシュル…

「ひ、ひっ……」

瑞樹「ごめんなさい、嬉しくってつい顔を伸ばしちゃったけど食べる気は……あら?」

「い、命だけはたすけてぇぇ!」バタバタ

瑞樹「……もう、失礼しちゃうわね」

37 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 20:25:12.08 JecHv8SP0 11/20

「に、人間じゃなかった! 明らかに人間じゃなかったぁ!」

「もうダメだぁ、もういやだ……」

「う、うぅ……あ……」

志乃「……」フラフラ

「あ、あれは……柊志乃……か……?」

「……酔ってるみたいだし、あ、あれなら……どうにか……」

「人気のない路地のほうにいったし、あれならいけるはず……そうだ、大丈夫だ……」

「相手が普通の人間なら、大丈夫……大丈夫なはず……」

39 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 20:31:12.41 JecHv8SP0 12/20

(こ、今度こそ……あの年に不釣り合いの美しすぎる身体をむさぼってやる……!)

(ひ、ひひっ、気づかれてるわけがない! 今度こそ、今度こそ……)

志乃「……」ピタッ

(動きを止めた……? 気づかれたか? いや、でも振りかえってすらいないんだ)

(このまま、気配を消して近づけば大丈夫……大丈夫なはず……!)

志乃「北風はバイキングを作った……か」クイッ

(なんだ? 何か言ってるみたいだが……もう少し近くに……今だ!)

志乃「コォォォォ……」

「もらったァー!」

志乃「山吹色の波紋疾走!」ドゴォッ!

「あぎゃァーッ!?」

志乃「あら? ごめんなさい、知り合いかと思ったから強く撃ちすぎちゃった……大丈夫?」

「あ、あぐぅ……ぅぅぁ……」

42 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 20:36:47.22 JecHv8SP0 13/20

(に、逃げなきゃ……逃げなきゃ殺される! もうダメだ、諦めるしかないんだ……!)

(俺の人生は……!)

比奈「あれ? 志乃さんなにやってるんスか?」

志乃「あら、比奈ちゃん。ちょっと変わった人がいてね」

比奈「ふぅん……どれどれ……」

「あ……あぅあ……」

比奈「『ヘブンズドア』ー!」

「……」バサァッ

比奈「……あー、こいつとんでもないクズっスね。漫画のネタにもなりそうにないっス」

志乃「あら、そう? じゃあ結果的にはよかったのかしら」

比奈「まぁ、そうっスね。じゃあとりあえずここら辺だけもらっといてと」ビリッ

「……」ビクンッ

比奈「『これから先女性を襲おうとしてもうまくいかない』と……こんなもんでいいっスね」

45 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 20:41:46.70 JecHv8SP0 14/20

志乃「襲えなくしなくていいの?」

比奈「失敗する経験って、なかなか積めないんスよね。女を襲う男なんて役はやりたくてもできませんし」

比奈「適度に失敗したらその経験談でも読ませてもらおうかと」

志乃「あら、ひどい子。どう? これから一杯」

比奈「スンマセン、まだ原稿が……」

志乃「あら、残念……また今度ね?」

比奈「えぇ、日付が合えば……」

志乃「比奈ちゃんはいつも漫画を描いてるじゃない」

比奈「志乃さんがお酒を飲んでる日よりは少ないっスよ」

志乃「あら……一本取られたわね」

比奈「だからってワインを一本もらっても困るんスけど」

志乃「……この人はほおっておいていいのかしら?」

比奈「ま、いいんじゃないスか? もうどうにもならないでしょうから」

47 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 20:47:09.57 JecHv8SP0 15/20

「う、うぅ……頭が痛い……」

「なんだったんだ……俺は、いったい……」

「……あの……大丈夫ですか……?」

「あ……」

「ケガは無いみたいですけれど……いったい何があったんですか……?」

「あ、あなたは……三船……」

美優「あっ……バレちゃいましたか? あの、どうして……」

(どうやっても予定がつかめなかったが狙いとしては一番の本命……! 今こそ襲うチャンスのはずなのに……!)

美優「あの……」

「あっ、い、いえ! なんでも!」

48 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 20:51:08.46 JecHv8SP0 16/20

美優「よければ、病院まで付き添いましょうか……それとも、大事をとって救急車を……」

「い、いえ! いいんです! 俺はそんなことしてもらう資格なんて無いですから!」

美優「え?」

「あっ……」

美優「……あの、私でよければお話を伺いますよ?」

「お、俺は……俺は、最低の男で……」

美優「……」

(な、何故だ……この目に見つめられると、嘘をつけない……それどころか、自分の嫌なところやダメなところを見てもらいたくなってくる……!)

「それに、女性を傷つけようと……会社もクビになって、せめて大きなことをしようと思って……」

美優「そう、ですか……」

49 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 20:56:06.17 JecHv8SP0 17/20

美優「私も……」

「……?」

美優「私も。空っぽでした……」

「そ、そんなバカな……あなたは、アイドルとしても輝いていて……」

美優「いいえ、私の日々はモノクロだったんです。それを変えてくれたのは周りの人達と、プロデューサーさん……」

「……」

美優「それで、素敵に色づいた日々をすごして……せめて、私も誰かにとっての道しるべになれたらって」

美優「そんなふうに思いながら、頑張ってはみるんですけれど……だから、あなただって手遅れなんてことはないと思いますよ」

「あ……あぁ……」

(俺は……なんて馬鹿なことをしようとしてたんだ……)

(罪を……償おう……未遂でも、とんでもないことをしようとしてたことを、反省しよう……)

52 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 20:58:09.88 JecHv8SP0 18/20

P「三船さーん!」

美優「あっ、プロデューサーさん……」

P「何やってるんですか! 出歩いたら危ないって……」

美優「いいえ、大丈夫でしたよ……それに、もう心配いらなそうです」

P「え?」

美優「反省、したみたいですから……きっと、もう。しませんよ……」

P「……そうですか」

美優「えぇ。さぁ、事務所に戻りましょうか?」

P「そうですね。帰りましょう!」

53 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 21:00:57.96 JecHv8SP0 19/20

P「それにしても、アイドルを襲おうなんてバカな奴もいたもんだなぁ」

美優「え?」

P「ほら、うちの事務所のアイドルは過半数が人間離れしてるじゃないですか」

美優「……個性的なんですよ、きっと」

P「ものは言いようですね」

美優「ふふっ、私もアイドルですから」

P「……えぇ、そうですね」

美優「私の心を温めてくれたプロデューサーさんみたいに、ファンの皆さんも温めてあげたいんです」

美優「……いっしょに、いてくれますか?」

P「それは、もう。もちろんですよ」


おわり


56 : 以下、名... - 2012/10/25(木) 21:03:14.42 JecHv8SP0 20/20

ギャグが書きたかったんですけどね……
スタプラ凛とか、チェシャ猫みくにゃんとか、サイコガン持ってる木場さんとか
オオカミの気持ちになって野生化する仁奈とかも考えてたけどカットしましたごめんなさい

保守支援ありがとうございました!


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