兄「き、昨日も金やったじゃないか…」
妹「千円で足りるかよばかやろー」
兄「そんなに俺だって持って無いよ…」
妹「バイト代入ったばっかじゃねーのか?千五百円でいいからよ」
兄「お前もバイトすればいいだろ」
妹「中学生がバイトできるかよ!しばくぞ」パンパン
兄「あいたた」
元スレ
妹「オラッ!クソアニキ金だせや」兄「ひぃ」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1315048643/
妹「たくよーさっさと出せばいいんだよ」
兄「そんなに毎日何に使うんだ」
妹「あ?おやつに決まってんだろ」
兄「ぷっ…」
妹「何がおかしいんだこのー」ゲシゲシ
兄「いててて!やめてー」
妹「ケッ…情けない兄貴だぜ…じゃあな」
兄「ふぅ…行ったか」
妹友「おっ…ハーゲンダッツなんて景気いいじゃん」
妹「あぁ、兄貴脅して金せしめてきた」パクパク
妹友2「妹の兄貴ってあの結構格好いい人?」
妹「は?あのダサ坊のどこがいいんだよ」パクパク
妹友「私もそう思う」
妹「ケッ…あんな兄貴いらねーよ…」
妹「今帰ったぜ」
兄「おかえり、晩飯出来てるぞ」
妹「いらねーよ。おやつで腹いっぱいだから」
兄「ご飯ちゃんと食べないとだめだってば」
妹「るせーなーもー」
兄「ほら、今日はお前の好きなグラタン作ったぞ」
妹「…そ、そこまで言うならちょっと食ってやんよ」ゴクリ
兄「さ、座って座って」
兄「あ、食べる前にちゃんと父さんと母さんに線香あげないとな」
妹「いいだろ別によ」
兄「こういうことはきちんとしないとだめだ」
妹「ったく…めんどくせーったら」
兄「父さん母さん、今日も妹と二人で元気に暮らしています」
妹「死んだ人間になにいっても聞こえねーよ」
兄「いいんだよ…こういう事は自分に言い聞かせるために話すんだ」
妹「意味わかんねーし」
兄「ぽくぽくちーん…よし、食べよう」
兄「いただきます」
妹「はぐっ…がつがつ…えへへっ」
兄「美味しい?」
妹「…うっ…んな訳ねーだろ!しばくぞ」
兄「グラタン頬張って笑ってたような」
妹「ケッ…眼科に行ってきな…もぐもぐ…えへっ…」
兄「ほらまた」
妹「う、うるせー!こっち見んなっ」
兄「学校は楽しい?」モグモグ
妹「はぐはぐ…別に楽しくなんかねーよ」
兄「部活もやめちゃったもんなぁ」
妹「別に…関係ねーし」
兄「好きな人とかいないの?」
妹「ぶっ…!何言ってんだよ!殺すぞ」
兄「いや、好きな人がいたりすると学校って楽しいからさ」
妹「…いねーよ、そんな奴」
兄「ふーん。大人しくしてれば可愛いのにな」
妹「しばくぞこら」パンパン
兄「いでっいでっ」
兄「あたた…」
妹「次にくだらねー事いったら蹴るからな」ゲシゲシ
兄「もう蹴ってるし」
妹「ふんっ…私みたいなのが可愛いわけねーだろ」
兄「背も小さいしロリフェイスだし需要あると思うけどな」
妹「ぷっつーん」
兄「いや、悪かった…この通り」
妹「ケッ…」
兄「ところで明日は何か予定ある?」
妹「ねーよ。帰って寝るだけだ」
兄「りょうかい」
妹「…?何だよ」
兄「別に何でもないけど」
妹「兄貴は何すんだよ…何か予定あんのか?」
兄「まぁ、なくもないけど」
妹「バイト行くなら、おやつ代おいてけよな」
兄「へいへい」
妹「…ん…」
妹「ふん…ファッキンな朝だぜ…」
妹「…顔…洗いに行くか…」
妹「ん…?手紙がドアに…」
妹「『お兄ちゃんはバイトの早出なので先に出ます。朝ごはんはテーブル、冷蔵庫に弁当があるよ』」
妹「『あとおやつ代、二千円も入れとく。冷たいものばっかり食べないようにね』」
妹「……」
妹「ケッ…シケてやがる…ぜ…」
妹「……」パクパク
妹「……」パクパク
妹「……」パクパク
妹「……ふん…不味い朝飯だぜ…」
妹「……」パクパク
妹「……」パクパク
妹「……うっ…」パクパク
妹「………うぇっ…えん…父さん…母さん…」
妹「…クソッ…泣くもんか…ぐすっ…」パクパク
妹「…くっ…う…」パクパク
妹「…クソアニキのせいだ…」パクパク
妹「…私の好きなものばっかりでも…」パクパク
妹「独りぼっちじゃ…美味しくないぜ…兄貴…うっ…」
妹「…」
妹「もう…学校に行くぜ…」
妹「やっと昼飯の時間かよ…ふん」
妹友「おーい一緒に食べよーぜー」
妹「あぁ…」
妹友2「いつもうまそうな弁当だよね…自分でつくってんの?」
妹「これは兄貴が…」
妹友「マジでー!いい兄貴じゃん…いいなー」
妹友「マジ濡れそう」
妹「濡れる?なにいってっかわかんねー…あれ…また手紙」
妹友「どしたの?」
妹「…『今日はなるべくはやく帰ってきてね』」
妹「ケッ…知るかよ」
妹友「放課後さぁ、カラオケ行かない?」
妹「…今日?」
妹友2「いいだろー?三人でフィバろうよー」
妹「い、いいぜ、行くぜ…」
妹友「やったー」
妹友2「予約入れとくよーもしもし、夜10時までお願いしまーす」
妹「じゅ、10時!?」
妹友「いいっしょー別に門限ないし」
妹「あ、あぁ…」
妹「…」
妹「いいか…別に…兄貴は」
兄「よし…部屋の飾り付けは完成…と」
兄「誕生日おめでとうのくす玉もよし」
兄「一発勝負だからうまくいくかどうかだな…はは」
兄「えっと…ケーキとシャンパンと…」
兄「寿司の出前も取っておくか」
兄「もしもし…サビ抜きで上二人前」
兄「ふぅ…こんなもんかな」
兄「おっと…プレゼントは隠して置かないと」
兄「5時か、もうすぐ帰ってくるかな…」
兄「…」
兄「あいつ…悪ぶってるけど、本当は寂しいだけなんだよな、きっと」
兄「父さんと母さんが死んでから少し変わっちゃったけど…」
兄「俺がしっかり支えてやらないとな、うんうん」
兄「…」
兄「それにしても、少し遅いなぁ」
ピンポーン
兄「おっ…なんだ出前か…」
妹友「ヘイヘイ妹、ノリ悪いよー」
妹「そ、そんな事ない…」
妹友2「まだ7時だよー」
妹友「次はコンプレックス行くよービーマイベイベー!」
妹「じ、時代錯誤にもほどがあるぜ」
妹友2「妹も歌いなよ」
妹「わ、私は…もうたくさん歌ったから…帰りたいぜ」
妹友「だめー!」
兄「遅いなぁ…もう8時だ」
兄「事故とかじゃないだろうなぁ…メールしてみるか」ピピ
兄「……おっ返事が…なになに」
兄「『うるせーばかもうすぐ帰るっつーの』…か」
兄「やれやれ…待つとするか」
兄「誕生日パーティーだから早く帰ってこいとも言えないしな…」
兄「おっと…豚汁あっためなおすか」
妹「じゅ、10時になるから、帰ろうぜ!」
妹友「なにいってんの、延長に決まってんじゃん」
妹友2「歌はいいからさーまったりしてこうよ」
妹「お、お金がもったいないぜ…」
妹友「いいじゃん、あんたは兄貴からまた貰えば」
妹友2「家に帰ってもつまんないしねー」
妹「でも…」
妹友「ははーん…さては兄貴が恋しいんだ」
妹友2「なんだかんだ言ってブラコンだねー」
妹「……」
妹「ケッ…するぜ…一時間延長」
兄「うーん…もう11時か…」
兄「日付変わっちゃうよ…せっかく一年に一回のイベントなのに」
兄「……」
兄「俺…やっぱり嫌われてるのかなぁ…」
兄「あ…寿司が…乾いちゃってる…」
兄「ケーキも…悪くなっちゃうなぁ…」
兄「……」
兄「片付けよう…か…はは…」
兄「……」
兄「……ふぅ…」
妹「…はぁっ…はぁっ…」スタタタタ
妹「クソッ…こんなに遅くなるなんて…」
妹「ほんとにファッキンな連中だぜ…あいつら…」
妹「と、とにかく家まで…走って…はぁっ…」シュタタタタタ
妹「つ、着いた」
妹「はぁっ…はぁっ…か、帰ったぜ、兄貴」ガチャ
妹「…はぁっ…はぁっ…」
妹「寝た…のか…兄貴は…」
妹「はぁ…暗い…ぜ…」
妹「で、電気…つけないと」
妹「電灯のヒモこれ…かな…きゃっ…!!」ドサドサ
妹「なんななな、何なんだぜ?!紙…布…?」
妹「く、暗くてよくわからないぜ…こ、こっちが…電気?」パチ
妹「………えっ…!」
妹「垂れ幕…誕生…日おめでとう…?」
妹「あ、兄貴は……もしかして今日…これを…」
兄「誕生日おめでとうー!」パシュパシュパシュ
妹「ぎゃーーっ!」
兄「遅かったじゃないか…日付が変わるとこだったぞ」
妹「あ…兄貴…ごめん…わ、私…」
兄「ケーキと寿司は少しカピカピになったけど、食えるとは思う」
妹「…兄貴…うぅっ…ぐすっ…私…」
兄「間に合ってよかったな…はい誕生日プレゼント」
妹「うぇ…えん……兄貴…ごめんなさい…遅くなって…」
兄「PS3だけど、お前の欲しがってた60Gは高くてなぁ…」
妹「いいぜ…そんなの…えっ…えっ…ぐす…」
兄「泣いてないで食おう」
妹「美味しいぜ、お、お兄ちゃん…」
兄「ん…気のせいか幻聴でお兄ちゃんって」
妹「げ、幻聴じゃなくちゃんと言ったぜ、お兄ちゃん…」
兄「やっぱ寿司が古くなってたんじゃ、それか豚汁か」
妹「そんな事ない…すごく…美味しいよ…お兄ちゃん」
兄「ゾワワワワ」
妹「な、何?」
兄「いや…聞きなれないせいか寒気が」
妹「ケ、ケッ…嫌ならいつも通り喋ってやるぜ…」
妹「しかし、この部屋の飾り付け、凄すぎるぜ…」モグモグ
兄「なんたってお前の誕生日だからなぁ」ズズズ
妹「そ、そそそそんな事言っても私はデレたりしないぜ?」
兄「別に期待はしてないけど」
妹「…ちょっとなら、甘えてあげてもいいぜ…?」
兄「あ、シャンパン忘れてた、待ってろ」
妹「は、話を聞いて欲しいぜ…」
妹「全然誕生日の話なんてしないから忘れてると思ってたぜ」グビグビ
兄「先月から準備してたよ」グビグビ
妹「そ、そんなに前から!?」
兄「この折り紙のわっかが意外と手間で」
妹「い、言ってくれれば手伝ったんだぜ…」
兄「お前にお前の誕生日の準備させてどうするんだよ」
妹「あ…そうだぜ…」
兄「ププ」
妹「こ、この…しば…く」
兄「あわわ」
妹「司馬てつや」
兄「ちばてつやね」
ボーンボーン
兄「お、0時かぁ」
妹「…」
兄「一時はどうなることかと思ったけど…間に合ってよかった」
妹「うん…ありがとう」
兄「誕生日のおまけにおやつ代も、渡しておこうか」
妹「も、もうおやつ代はいらないぜ…」
兄「ん?いいのか?」
妹「う、うん…今までごめん」
兄「まぁ、欲しくなったら言ってね」ナデナデ
妹「ふぁ…な、なでなで…」カァ
兄「よしっ…寝るか」
兄「ふぁ…さすがに今日は疲れたなぁ…」
兄「炊飯器のタイマー○、ボイラー消した、ガスの元栓もよし…寝よう」
妹「兄貴、ちょっといい?」
兄「ん?」
妹「あ、あの…やっぱり誕生日プレゼント…もうひとつ欲しい」
兄「はは、おやつのお金か」
妹「ちげーよ!…たまには兄貴と一緒に寝たい」
兄「…いいよ」
妹「えへへ…入るぜ」
妹「へへへ…一緒の布団」ゴロゴロ
兄「シングルだから狭いだろ」
妹「くっつけば平気だぜ?ほら」
兄「顔が近くて照れる」
妹「キスできるくらい近いぜ」
兄「変な事言ったら駄目だよ」
妹「あ…動揺してんな、兄貴」
兄「う、うるさい」
妹「えへへ…冗談だぜ…」ゴロゴロ
兄「あのさ…」
妹「なんだよ」
兄「お前、俺の事嫌ってないの?」
妹「は、はぁ!?何でそんな事言うんだぜ?」
兄「いや、だって最近冷たかったし」
妹「そ、それは…最近兄貴が構ってくれなかったから…」
兄「あ…それは誕生日の準備で」
妹「てっきり…彼女でも出来たのかと思ってたぜ」
兄「はは…」
妹「父さん母さんが死んで、二人で生きて行こうって言ったのに…裏切られた気がしてたぜ」
兄「なるほどな」
妹「バイトも増えて、私を独りにしてたし…」
兄「お前のプレゼントを買いたくてな」
妹「そ、そっか…」
兄「お前が毎日タカりに来るからなかなか貯まらなかったけどな」
妹「うぅ…てっきり彼女にプレゼント買うのかと思ってたから…」
兄「嫌がらせ?」
妹「だぜ」
兄「それさえなけりゃ60G買えたのにな」
妹「う…ちょっと後悔してる…ぜ…」
兄「じゃ、嫌ってるわけじゃ無いのね」
妹「あ、当たり前だぜ!」
兄「そか…よかった…むにゃむにゃ…」
妹「眠いのか?」
兄「あぁ…少し」
妹「子守唄でも歌おうか?」
兄「はは、お願いしようかな」
妹「♪ビーマイベイベー…」
兄「お前俺を笑い死にさせる気か」
妹「な、なんでだぜ?」
妹「♪ひーとーみを閉じれば…」
兄「くぅ…くぅ…」
妹「寝たぜ…」
妹「…兄貴、私さ…」
妹「兄貴に好かれるような…いい子になるぜ…」
妹「あと、さ…」
妹「私の誕生日…今日なんだぜ…ふふっ…ばーか…」
チュンチュンチュンチュン
兄「うーん朝か…ふぁ」
兄「妹は…いないか」
兄「ん…くんくん」
兄「布団が…女の子ぽい匂いだな…」
兄「…」
妹「おはよう、朝だぜ」
兄「うわっ!」
妹「どうした?」
兄「いや、別に」
妹「ふーん…それよりさ、朝飯作ったから食べようぜ」
兄「え、えーーーっ!」
兄「まさかお前がご飯作ってくれるなんて」
妹「わ、私だってやればできるんだぜ…」
兄「うん、ありがたく頂くよ」
妹「へへ…食べてみてくれよ」
兄「じゃあ味噌汁を」ズズズ
妹「ど、どう?」
兄「ん…う、うまい。」
妹「ほ、ほんと!?私も食べるぜ…」ズズズ
兄「あ、ちょっと待て…」
妹「うぇっ…水っぽい…」
兄「…お前…多分ダシとらないで味噌だけ入れたろ」
妹「だ、駄目なんだぜ?」
妹「さ、魚は多分大丈夫だから…」
兄「鮭か、美味しそうだ」モグモグ
妹「ど、どう…?」
兄「み、水を…水くれえええ!」
妹「な、何なんだぜ!?はい水」
兄「お、お前塩鮭に更に塩ふった?」ゴクゴク
妹「え…だって…違うのか?」
兄「これはもとからしょっぱいからいいんだよ…ふぅ…」
妹「ご、ごめんなさい…だぜ…
妹「こ、この卵焼きは自信作だから…期待していいぜ」
兄「これが駄目なら今日の朝飯は全滅だな」
妹「ま、まだご飯がある!」
兄「ご飯は俺が昨日セットしたやつだ…お前はよそっただけだろ」
妹「うぅ…そうだけど」
兄「まぁ…卵焼きを食べてみよう」ガリゴリガリゴリ
妹「……」
兄「うまいなこれは。俺が全部食べるよ」ガリゴリ
妹「もういいぜ兄貴…無理しなくても」
妹「捨てるぜ全部」
兄「おい、食べ物を粗末にするな」
妹「こ、こんなもん…兄貴に食わせられないよ」
兄「いいから貸せ。食うから」
妹「あっ…」
兄「ばくばく…しょっぱい…痛い…」
妹「無理すんなって…」
兄「お前が作ったんだから無理でも食うしかないだろ!」
妹「えっ…」
兄「ほら、お前も食べな。卵焼きはやめとけ」ガリゴリ
妹「…うん…へへ…しょっぱいぜ…」
兄「ちょっとのおかずでご飯がたくさん食べれて経済的だな」
兄「最近妹が変わった気がするな…」
兄「朝は俺より早く起きてるし」
兄「料理も頑張って続けてるみたいだし…味はまぁおいといて」
兄「喋り方はあいかわらずだけど…家に帰ってくるのも早くなった」
兄「そーいやロンスカで聖子ちゃんカットの友達連中が家に来なくなったな」
女「何ぶつぶつ独り言言ってるのかな?」
兄「いや、妹の変わりっぷりにちょっと」
女「妹ちゃん…可愛いよね」
兄「口が悪いけどな」
女「なんか小さい子が粋がってる感じがして可愛い」
兄「まあ実際小さいからな」
女「小動物系だよね、将来はすごく美人になると思うよー」
兄「なればいいけどな」
女「あ、今日CD借りにいっていい?」
兄「うん分かった」
女「久しぶりに妹ちゃんにも会いたいな」
兄「きっと喜ぶよ」
兄「じゃあ待ってて…今飲み物持ってくるから」
女「うんっありがとう」
兄「かまってちゃんのCDはこれね」
女「友達を殺してまでとみんな死ね…そうそうこれ聞きたかったの」
兄「飲み物麦茶しかないけどいい?」
女「私大好きだよ」
兄「はいよ」
女「じゃいただきます」ズズズ
兄「うん、飲んで」ズズズ
女「妹ちゃんはまだ帰ってこないの?」
兄「もうそろそろ帰ってくると思うんだけどなぁ」
妹「今帰ったぜー」ガラガラ
兄「おっ帰ってきた」
女「くすっ…相変わらずみたいだね」
妹「兄貴ー入るぜっ」
兄「丁度いいタイミングだな」
妹「今日さ、家庭科の時間にクッキーを……」ガチャ
女「こんにちわ、お邪魔してます」
妹「……作ったんだけど」
兄「女さんに会うのも久しぶりだろ、ほら挨拶」
妹「……」
兄「ん?その手に持ってるのは何?」
妹「ケッ…なんでもないぜ…」
妹「女さんは何しにきたんだ?」
兄「おい、そんな言い方って無いだろ…」
女「あのね、CD借りに来たの」
兄「そうそう、かまってちゃんの」
妹「かまってちゃんのCDはこれだろ、オラッ持ってけ」ガチャ
女「きゃっ…」
兄「おい!何するんだよ」
妹「ふん…ゲーロゲロだぜ…糞が…マジで」
女「そんな歌詞があったね」
妹「こ、堪えない女だぜ…」
兄「こら、ちゃんと謝れ」
妹「ふん…」
女「いいよ別に、手が滑っただけだよ」
妹「もう用事は済んだだろ、帰ればいいぜ」
女「…えっ…」
兄「こら、なんて事言うんだ!」
妹「るせーっ!しばくぞ」
女「…うん、私帰るね」
兄「おいおい」
妹「返すときは学校で返せよな、わざわざ家に来るんじゃないぜ」
女「うん…二人の生活の邪魔してごめんね」
妹「わ、わかればいいんだぜ…」
兄「…女さん、ごめんね」
女「ううん…じゃ、また明日ね」ガチャ
妹「ふぅ…」
兄「…」
妹「へへ…兄貴、クッキー食べようぜ…?」
妹「今日はさ、ちゃんと味見したから大丈夫だぜ…」ゴソゴソ
兄「……」
妹「バニラエッセンスも砂糖も…焼き加減も申し分ないぜ、はい、あーんして…」
兄「……この…!」パシッ…!
妹「きゃっ!…あ、兄貴…?!」
兄「あっ……」
妹「痛い…ぜ…」ジンジン
兄「す、すまん…」
妹「あ…ク、クッキーが全部…」
兄「……」
妹「ぶ、ぶつなんてひどいぜ…」
兄「お、お前があんまりにも失礼だから」
妹「ふん…知らねーよそんなのっ」
兄「こ、こいつっ…!」
妹「ひっ…」
兄「……」
妹「な、殴らないのかよ」
兄「あぁ…」
妹「ケッ…相変わらずチキンな兄貴だぜ」
兄「なんでいきなりあんなことしたんだよ」
妹「…ふん」
兄「女さん、お前に会うの楽しみにしてたんだぞ…」
妹「…私は別に会いたくなかったぜ」
兄「そんなこと言うなよ」
妹「わ、私はただ…兄貴と」
兄「俺と?」
妹「家庭科の…クッキーが上手に作れたから…兄貴と一緒に」
兄「え?」
妹「い、一緒に…食べたかった…だけ…なんだ…ぜ…ぐす…」
兄「…」
妹「うっ…ぐす…も、もう絶対絶対…作ってやらないんだぜ…クソ兄貴っ…!」ダダダッ
兄「ま、待て!」
兄「…妹が部屋から出てこない」
兄「クッキー…って…これか…全部床におっことしちゃったな…」
兄「…もぐもぐ」
兄「うん、美味しいよ…」
兄「はぁ…頭に血が上っちゃって…なんて事しちゃったんだろ」
兄「父さんとか母さんなら、どうしてただろうなぁ」
兄「そもそもなんであんなに女さんを嫌うのか」
兄「うーん…これが原因でグレたりしないだろうか」
兄「…」
兄「やっぱり…仲直りしないと…な」
妹「うっ…ぐすん…絶対…兄貴に嫌われたぜ…えっ…えぇんっ…」
妹「あ、兄貴が悪いんだぜ…いきなり女なんか連れてくるから…」
妹「クッキーだって…せっかく頑張って作ったのに…ぐすっ…」
妹「……」
妹「…わ、分かってるぜ…悪いのは私だって…」
妹「でも…だって…うっうっ…ぐす」
妹「わ、私はひねくれてるから…いつもこうだぜ…」
兄「なあ、晩ご飯食べに来いよ」トントン
妹「!?」
兄「なぁ…さっきは叩いて悪かった、仲直りしよう」
妹「…ケッ…あんなの叩かれたうちに入んねーよボケ」
兄「きゃっとか言ってなかったか?」
妹「耳垢栓塞なんじゃねーのか?」
兄「ちゃんとまめに掃除してるよ」
妹「へっそうかよ」
兄「なあ、入っていいか?」
妹「だ、だめ!レディの部屋なんだぜ?」
兄「あれ、鍵がかかってる…しかたないなぁ」
兄「一緒に晩ご飯食べよう」
妹「…食欲ないからいい。兄貴一人で食えよ」
兄「そうか…お前の好きなカニクリームコロッケなんだが」
妹「…ゴクリ」
兄「お兄ちゃん一人でたべちゃうぞー」
妹「か、勝手に食えばいいぜ…!私はもう寝るんだよっ」
兄「そっか…今日はごめんな…」
妹「…」
兄「お前が嫌なら、もう女さん連れてこないから」
妹「……!」
兄「じゃ…」
妹「…くぅ…カニクリームコロッケ…食べたいぜ…」
妹「兄貴は…もう寝たな…よし」コソコソ
妹「キッチンに…へへ…コロッケが残ってるぜ」
妹「やっぱり、ちゃんと残しておいてくれたんだな…兄貴」
妹「…いただきます…もぐもぐ…」
妹「ん…書き置き…なんだぜ?」
妹「『お前のことだから夜中に食うんだろうけど、焦らないでちゃんとチンしろ』」
妹「バ、バレバレだぜ…クソッタレ」
ちーん
妹「んと…2枚目があるぜ」モグモグ
妹「『今日はクッキーありがとう。全部ありがたくいただきました』」
妹「…ケッ…ふ、二人で食べたいっていったんだぜ…私は…」
妹「仕方ないから…また、作ってやるぜ」モグモグ
妹「ん?三枚目まであるぜ…」
妹「『明日なんだけど、バイトもないから一緒に出かけないか』」
妹「『妹ちゃんと観に行ったらって、女さんがくれた映画のチケット同封しておく』」
妹「『明日には可愛い妹の笑顔が戻ってる事を祈ります…了』」
妹「……」
妹「…ファックな女だぜ…あい…つ…何だよ…」
妹「わ、私が一人でバカみただけだぜ…クソッ…」
妹「…」
妹「…ごめんなさい、女さん」
妹「ありがと…私…兄貴と一緒に映画観にいく…!」
妹「で、何て映画なんだぜ…」ゴソゴソ
妹「えーっと…七人のさや侍…!?」
妹「…カオスな内容っぽいぜ…女さん…」
妹「というわけで映画館だぜー」
兄「なんとなく地雷くさい映画だけどまあいいか」
妹「………」ゴクリ
兄「どした?」
妹「な、なんでもない…」
兄「あ、ポップコーンか、ひとつください」
?「ありやしたー」
兄「あとそのウインナー挟んでるやつととコーラ二つ」
?「へいお待ち」
妹「やけに威勢がいいぜ」
兄「ほい…お前のやつ」
妹「へへ…ありがと、兄貴」ガツガツ
兄「映画、始まるな」
妹「兄貴、手をつないでもいい?」
兄「いいよ」
妹「えへへ、あったかいぜ…」キュッ
兄「なんだか照れくさいなぁ」
妹「ねぇ、肩に、頭をのせていい?」
兄「う、うん…」
妹「こうすると多分、恋人同士に見えるぜ」
兄「あはは、俺の彼女はお前かぁ」
妹「そ、そうだぜ…?ポップコーン食べさせてよ」
兄「はい、口開けて」
妹「はむはむ…美味しいぜ…」
?「デュフフwww前の席のカップル少しうるさいデスwwwwwマナーww違反デスwww」
妹「あ?うるせーぞピザデブ。しばくぞ」
デュフ男「なんたるwwwwロリ美少女のくせになんたる物言いwwwこれは御仕置きが必要ですwwwデュクシwww」
妹「あ?やんのかこのー!」
兄「よせって…」
妹「空いてるんだから違う席いけよてめー」ゲシゲシ
デュフ男「デュフフwwww僕は太ってるから蹴られてもあまり堪えないですwww」
妹「こ、この…」
兄「いいからこういう手合いは無視したほうがいい」
妹「わ、わかったぜ」
兄「うーんなんていうか」
妹「意外すぎるラストだったぜ」
兄「さや侍全員まさか野武士に斬り殺されて村が崩壊するとは」
妹「なんの役にもたってなかったぜ?」
兄「やっぱさやだけじゃ人は守れないんだ」
妹「うんうん、せめて逆刃刀じゃないとな」
兄「いやぁ悪かったな…つまんなかっただろ」
妹「そ、そんなことない…兄貴と一緒なら何でも楽しいぜ!」ギュ
兄「おわっ…そっかそれならいいけど」
妹「これからどうする?」
兄「帰ろうか」
妹「ええーーー!やだ!もっと遊びたいぜ」
兄「いいよ…どこいく」
妹「えっと、フードコートで何か食べたい」
兄「お前いつか太るぞ」
妹「う、うるせー!その後はプリクラとりに行こうぜ」
兄「おっけい」
妹「えへへ…腕くんだまま行くぜ」
兄「今日の妹はずいぶん甘えんぼだなぁ」
妹「嫌ならやめるぜ?」
兄「嫌じゃないよ、彼女なんだろ」
妹「……うん!私は兄貴の彼女なんだぜ?忘れるなよなっ」ギュ
妹「さすがにご飯は重いから…メロンソーダにするぜ」
兄「俺はコーヒーだな。すいませーん注文」
店員「かしこまりました。おまたせしました」
兄「は、はやっ!」
妹「ちょっぱやで来るのがこの店のいいところだぜ…いただきまーす!」ガツガツ
兄「味はどうなの」
妹「へへ…最高だぜ、兄貴」モグモグ
兄「スプーン貸してよ…一口ちょうだい」
妹「あ…っ…」
兄「うんまぁ普通のバニラだな…もぐもぐ」
妹「わ、私のスプーンで…食べた…」
兄「駄目だった?」
妹「間接キス…だぜ…私と」
兄「あ、ごめん…新しいスプーン貰うか」
妹「い、いいっ…!このままでいいぜ…はぐはぐ」
兄「プリクラなんていつ以来だろう」
妹「私はよく撮ってるぜー」
兄「まあ女の子はそうだろうけどさ」
妹「兄貴、こっちこっちー!早くー」
兄「はは…はいはい」
妹「どれがいいかな…うーんと、これがいいっ」
兄「ずいぶん古い筐体だけどいいのか?」
妹「最近のやつだと、目が化け物みたいに映るから嫌なんだぜ…」
兄「お前もともと目が大きいからな」
妹「さ…兄貴、入って入って!へへっ」
妹「兄貴、もう一枚」
兄「3枚も撮れば十分だろ」
妹「だめー!もっといっぱい撮るんだぜ」
兄「まあ楽しそうだからいいか…」
妹「次は…このフレームで撮るぜ」
兄「うわっ見ただけで赤面しそうなフレームだ」
妹「兄貴さ、もっとリラックスしないとだめだぜ」
兄「あんまりこういうの慣れてないんだ」
妹「普通はさ…こういう風に」ギュッ
兄「わっ…」
妹「ラブラブな感じで撮るんだぜ…?顔もっと近くしてよ…」
兄「い、いくらなんでも近すぎじゃない?」
妹「だめ…逃がさないぜ…えへへ」
妹「兄貴…もっと背、低くして」
兄「う、うん…こうか?」
妹「い、今だぜ…ちゅっ…」カシャ
兄「!?」
妹「えへへ…ほっぺだけどキスプリ…だ…ぜ…」カァァァ
兄「そんなに照れるならしなきゃいいのに」
妹「て、照れてなんかいねーし!兄貴こそ顔真っ赤にしてるぜ…」
兄「お、俺はりんご病が再発したんだ」
妹「下手な言い訳はやめるんだぜ…あ、出てきた」
兄「うわ、マジで撮られてるわ」
妹「兄貴、ケータイ貸して」
兄「ん、はい」
妹「ぺたぺた…」
兄「ぎょっ!何貼ってんだよ」
妹「えへへ…妹カスタムだぜ…いいだろ?」
妹「私のケータイにも貼るぜ…ぺたぺた」
兄「人前で使えないなこりゃ」
妹「かんせいー!えへへ、ただのガンダムからガンダムmkⅡに進化したぜ」
兄「そんな例えかたしても誰もついてこれないぞ。それに俺はνのほうがいい」
妹「えへへ…我ながら可愛く撮れてるぜ」
兄「確かに可愛いな、お前」
妹「あ、兄貴…!?お世辞はいらないぜ…」
兄「別にそんなつもりじゃないよ」
妹「わ、私は馬鹿だから…お世辞でも本気にするぜ…」
兄「だからお世辞じゃないって。可愛く撮れてるよ」
妹「ばっ…な、何言ってんだよこのー!」
兄「お、お前が最初に自分で言ったんじゃないかっ」
妹「か、帰るぜ!」
兄「はいはい」
妹「……じーっ…」
兄「なんだ、どうしたの」
妹「……じーっ…」クイクイ
兄「あ、もしかして腕か?」スッ
妹「へへ…せーかいだぜ…」ギュウ
兄「晩ご飯何が食べたい?」
妹「わ、私が作るぜ!兄貴は何が食べたいの…?」
兄「酢豚がいいな」
妹「す、すぶっ…それはまだちょっと無理だぜ…」
兄「じゃあカラ入りの卵焼きでいいよ」
妹「にゃろー!さては根に持ってやがるな」ゲシゲシ
兄「あいたたっ…冗談だってば」
妹「…今日は、ちゃんとした卵焼き食べさせてやるぜ、兄貴」
兄「ちょっぴり期待して待つことにする」
妹「うん…おやつなんか食べないで待ってるんだぜ…?」
兄「そりゃお前だろ…」
妹「日が暮れるの…早くなったぜ」
兄「だなぁ」
妹「兄貴…もう少しゆっくり歩いてよ」
兄「ん、わかった」
妹「えへへ…ぎゅう…」
375 : 以下、名... - 2011/09/04(日) 12:13:51.17 BJ0kx3SS0 67/144というわけで第一部完です
読んでくれてありがとうございました
ポクポクチーン
兄「父さん母さん」
兄「今日も妹と二人仲良く暮らしています」
兄「最近妹は少し変わりました」
兄「口調は相変わらずですが、なんというか女らしくなった気がします」
兄「とくに料理は気合いが入ってます」
兄「男のハートを掴むにはまず胃袋を掴め!と辻ちゃんがTVで言っていたそうで…」
兄「僕はあまり好きではないですが、若い女性にはママキャラとして人気なようです」
妹「兄貴ー!晩飯できたぜ」
兄「今いく」
兄「…」
兄「このままの毎日が続けば良いと思います」
チーン
ポクポクチーン
妹「父さん、母さんおはようございます…だぜ」
妹「私は兄貴と毎日楽しく暮らしてるぜ」
妹「兄貴は相変わらず私に優しくて…」
妹「一緒にご飯食べて、夜は二人でゲームしたり…あ、こないだPS3買ってくれたんだぜ!」
妹「でもさ、兄貴の奴、ソフト買ってなくてさ…」
妹「2日くらい本体だけで限りなく疼くだけだったぜ…くすっ」
妹「私は幸せだよ…父さんと母さんもこんな感じだったのか?」
妹「私たちは兄妹だけど…私…」
兄「朝飯できたぞ」
妹「あっ!私が作るって言っただろーっこのバカちん」
兄「ひぃ」
妹「ふぅ…ようやく午前の授業が終わったぜ」
妹友「ねぇ、一緒にご飯食べよう」
妹「…今日はなんだか1人で食べたい気分だぜ」
妹友2「最近暗いじゃん。どうしちゃったわけ?」
妹「べ、別に…何もねーよ」
妹友「弁当もなんか前より貧相だね」
妹「う、うるせーな!最近は私が作ってんだよ」
妹友2「なんかケータイ鳴ってるよ」
妹「あ…兄貴からだ…へへ」
妹友「へんなのー」
妹友「んっ…?妹、ちょっとケータイ貸してみ」
妹「かっ…返せっ!」
妹友2「うほっ…これは」
妹友「兄貴とキスしてんじゃんよーうほほ」
妹「見るなぁ!か、返せっ!」
妹友2「うほほ、なるほどね」
妹友「うひひ…わかっちゃったもんね」
妹「ちょ、ちょっとふざけて撮っただけだぜ」
妹友2「なんでドモるの?」
妹「そ、そんなことないって」
妹友「顔真っ赤だよフヒヒ」
妹友「アリなんじゃない?」
妹「へっ?」
妹友2「うん、全然アリだね、兄妹でも」
妹「な、何いってんだよ…私は」
妹友「お兄さん好きなんでしょ?」
妹「うっ…」
妹友2「やっぱりね」
妹「い、いくら私が好きでも…やっぱり兄妹じゃ…無理だぜ…」
妹友「相談乗ってあげるから話してみそ」
妹友2「みそらしど」
妹「お、お前ら…結構いい奴らだったんだぜ?」
妹「…という訳で、私の中では誕生日のイベントがきっかけだったんだぜ…」
妹友「マジ泣ける」
妹友2「マジ濡れる」
妹「濡れるって何だよ…しばくぞ」
妹友2「Mだからよゆう」
妹友「とにかくお兄さん良すぎ。それは惚れるわ」
妹「だ、だろだろ?分かってくれて嬉しいぜ…」
妹友「私が立候補しよっかな」
妹「待てや」
妹「でもやっぱり、あり得ないぜ…兄貴が本気で私と付き合うなんて」
妹友「私は弟いるんだけどさ」
妹「うん?」
妹友「こないだ弟が私のパンツ盗んでったわけよ」
妹「は、はぁ?何が言いたいんだぜ…?」
妹友「つまり、家族でもそういう対象になる場合もあるってこと」
妹「な…なるほど」クラクラ
妹友「まずは異性として見てもらえればね…ここが恋愛の始まりっしょ」
妹「す、すごいぜ…めちゃ説得力があるぜ」
妹友2「私は父さんのパンツの臭いのが逆に性欲関係なしに好き」
妹友「あんたはもう喋るな」
妹「で、結局どうすればいいんだぜ?」
妹友「わかんね」
妹「しばくぞオラ」ゲシゲシ
妹友「きゃー私はMじゃないってば」
妹「か、肝心なところがわからないんじゃ…困るぜ…」
妹友「そんなこと言われてもー」
妹友2「ネットで似たような話を見たけど、その兄妹はうまくいってたよ」
妹「な、何のサイトなんだぜ!?早く教えないと落とすぜ…!」グイグイ
妹友2「やば…気持ちい…逝く…逝く…」
妹「た、ただいま」
兄「お帰り、今日は早いな」
妹「兄貴、ノートPC借りるぜ」
兄「うんいいよ」
妹「しばらく部屋で調べものさてるからっ!晩飯はまかせたぜ」ドタバタ
兄「お、おう」
妹「わ、私の部屋に入って来ちゃだめだぜ!じゃっ」ドタバタ
兄「うーん、受験勉強でもするのかな?」
妹「…これかよ…」カタカタカタ
妹「妹…一緒にお風呂に入りましょう…勝負下着…縞ぱん…」カタカタカタ
妹「フ、ファックだぜ…こんなの私には無理…」カタカタカタ
妹「でも、読んでみる…ぜ…」カタカタカタ
妹「………」カタカタカタ
妹「………」カタカタ
妹「…はぁ…お兄様…」
妹「……はっ!や、やべぇ…」カタカタカタ
妹「な、何だか妙に引き込まれる世界だぜ…」カタカタ
妹「…この妹達…いいな…幸せそうで…」カタカタカタ
妹「はー目が疲れた」ボス
妹「一通り見たけど…私たちがあんなにうまくいく訳ないぜ…」ゴロゴロ
妹「敬語で喋って、いかにも清楚なお嬢様っぽい妹が迫ってきたら…」ゴロゴロ
妹「はぁ…きっとうちの兄貴もイケるぜ…」
妹「…」
妹「風呂はだめ…無理」
妹「いくらなんでも…恥ずかしいよ…」
妹「下着…下着は…」
妹「兄貴、私のパンツ見て楽しいかな…?」
兄「…おーい」
妹「なななんなな何?」
兄「階段のとこにパンツ落っことしてたぞ」
妹「見、見たんだぜ?」
兄「いや、見たっていうか…ほらしまっとけ」
妹「……」チラチラ
兄「ん?ほれ」
妹「わ、私のパンツ…可愛い?」チラチラ
兄「えっと…うんまぁ」
妹「ほ、欲しいならあげてもいいんだぜ…?」
兄「俺にはちょっと小さいよ」
妹「そうじゃなくて…だぜ」
兄「え?」
妹「そ、それ兄貴にあげるぜ…」
兄「だからいいってば」
妹「落ちてるパンツじゃ…やっぱりだめだぜ」
妹「履いてるのを、見せるしかないぜ…」
妹「縞ぱん…確かここに…」ゴソゴソ
妹「あった…ピンクだし縞だし…悪くないよね」
妹「履き替えて兄貴に見せにいくぜっ!」スル
妹「これでよし」ドタバタ
妹「兄貴ー!入るぜー」
妹「兄貴…ちょっと見て欲しいものがあるんだけど」
兄「うん?宿題か?」
妹「ち、違う…そこに座って」
兄「はいはい」
妹「い、いくよ…」チラ
兄「膝擦りむいたの?」
妹「う…違うよ…はぁ…恥ずかしくて手が」プルプル
兄「お前の膝可愛いなぁ」
妹「ほ、ほんとに!?じゃなくて…あの…見て欲しい」
兄「だから見てるって」
妹「だ、だめ…スカートめくってバンツ見せるなんて…無理だよ」
妹「昨日は失敗だったぜ…」
妹友「あんたそれ中途半端すぎ」
妹友2「マジ冷める」
妹「で、でも…それとなく好きだってのは伝わったと思うんだぜ」
妹友「いーや、お兄さんわかってないと思うよ」
妹友2「お前がそう思うんならそうなんだろう。お前の中ではな」
妹「何でここへ来てキャラできてきてんだテメーは!オラッ!」ゲシゲシ
妹友2「あ…いい…」
妹友「よしなって」
妹友「直球で行かないの?告白とか」
妹「だって…もしフラれたらもう顔を合わせられないし」
妹友2「ほむ」
妹「兄貴に私を好きになってもらって…兄貴に告白してもらうのが理想だぜ」
妹友「まぁねぇ」
妹「最悪付き合えなくても、フラれるより100倍マシだぜ…それなら今まで通り暮らせるし」
妹友「…ふーん」ニヤニヤ
妹「ケッ…ビビりだって思ってるんだろ?」
妹友「うぅん。恋する乙女だなぁって思ってさ」ニヤニヤ
妹友2「濡れるね」
妹友「あんたもういいから」
妹友「こーなったら私の出番だね」
妹友2「私『たち』ね」
妹「き、協力してくれるんだぜ?」
妹友「まぁ、乗り掛かった船だし」
妹友2「私にまかせといて」
妹「恩にきるぜ…で、どうするんだぜ?」
妹友「私もそのサイトで色々見たんだけど」
妹「う、うん」
妹友「二人の仲が急接近しそうなゲームがあんのよ」
妹「な、なんだぜそれは?」
妹友「えっとね…ごにょごにょ」
妹友2「パネェ…まじアガってきたよ」ムラムラ
兄「今日はお客さんが来てるのかな」
妹「あ、兄貴おかえりー!」
妹友「お邪魔してまーす」
妹友2「久しブリブリ」
兄「お、いかにも今風ギャルぽい妹友ちゃんとロンスカ聖子ちゃんカットの妹友2ちゃんこんにちわ」
妹友2「こんちくわ」
妹友「どもどもー」
妹「今日はうちに遊びに来てくれたんだぜ」
兄「あ、飲み物ないじゃん。買ってくるから待ってて」スタタタ
妹友「ほんとにいい兄さんじゃん」
妹「あ、当たり前だぜ…私の好きな人なんだから」テレテレ
妹友2「じゅる…」
兄「入るよ、飲み物買ってきた」
妹「ありがとうだぜ」
妹友「いただきまーす」
兄「妹友2ちゃんはネクター好きだったっしょ、はい」
妹友2「キタコレ」ガポォッゴクゴク
妹友「ふーん…細かい気配りもできるし完璧だね」
妹「あ、兄貴以上の兄貴なんて存在しないぜ…」
妹友「あんたも相当まいってるね」ズズズ
妹「ふへへ…」ゴクゴク
兄「じゃ、ごゆっくり」
妹友「あのーお兄さん、私たち暇なんだけど」
妹「う、うんうん…退屈なんだぜ」
妹友「退屈を口にする人間は、実は自分自身が退屈な人間であることに気がつかない」
妹友「あんたは喋るな…あの、良かったらゲームでもしませんか?」
兄「うんいいよ…何か皆でできるのあったかな」ゴソゴソ
妹「て、TVゲームじゃないんだぜ」
妹友「王様ゲームやろっかなーって、どう?」
兄「よく知らないけどいいよ」
妹友2「クク…二番煎じ」
妹「ほんとにうまくいくんだぜ…?」ヒソヒソ
妹友「大丈夫だって…まぁ不確定要素が1人いるけど」ヒソヒソ
妹友2「パネェ…マジパネェよ」
妹「そもそも、なんでこいつを呼んだんだぜ…」ヒソヒソ
妹友「呼んでないのに来たんだから仕方ないでしょ…」ヒソヒソ
兄「なにさっきからコソコソ話してるんだ?」
妹「な、何でもねーよ…」
妹友「まぁ私にまかせときなって」ヒソヒソ
妹友2「決めるときは決めるから心配しないで」
妹「信用できねぇな…」
妹友「私が王様ねー」
妹「(私は二番だぜ…)」
妹友2「(三番)」
妹友「じゃあ…一番が二番のほっぺにキスしてくださーい!」
兄「え、えぇっ!」
妹友「ちなみに王様の命令は絶対でーす」
妹「め、命令なら仕方ないぜ…ほら」
兄「ほ、ほらってお前な」
妹「い、いいぜ…私は別に」
妹「ほら…はやくしないと次が始まらないぜ」ドキドキ
兄「う、うーん」
妹友「これくらいちゃちゃっとすましちゃってよねーあ、キスは最低3秒ね」
兄「………ちゅっ…」
妹「…んっ…!あ、兄貴…はぅ…」
妹友「ひゅーひゅー」
妹友2「…」ムラムラ
兄「ぷはっ…これでいい?」
妹友「はいお疲れー」
妹「お、王様ゲーム…最高だぜ…」
妹友「よしっまた私が王様」
兄「ま、またか…すごいヒキだね」
妹「(イカサマだから当然だぜ…一番)」
妹友2「(二番)」
妹友「じゃあねー…三番が一番のえくぼにキスね」
兄「え、えぇー!」
妹「ちっ…しかたねーなぁ…」
兄「ま、またお前?」
妹「何か文句あるのかよ」モジモジ
妹友「いいよいいよー」
兄「え、えくぼって…口の横じゃん」
妹「嫌なのかよ?」
妹友「口と口じゃないからへーきでしょ。頬っぺたの一部だよ」
妹友2「ペニスは胴体の末端?それとも局部?」
妹「もっとマシな例えはねーのかよこのクソボケ!」ゲシゲシ
妹友2「あ…あ…いい…あん…」
妹友「ほら、はやくしてくださーい」
妹「だぜ…私…大人しくしてるから」チョコン
兄「…じゃ、するよ」
妹「う、うん…はやく…」ドキドキ
妹友「ちゃんと向かい合ってしなきゃだめでーす」
兄「こうか…?」
妹「…兄貴…」ドキドキドキドキ
妹友「ちゃんと妹ちゃんの目を見てしてね」
兄「まじですか」
妹友「でも、逆にキスするとこ間違えたりしてねー」
妹「ふぁっ…間違えたら…やり直しだぜ…?」
兄「……ちゅっ…」
妹「…ちゅ…」
兄「な、なんでお前もキスするんだよ」
妹「気のせいだぜ…ちゅっ…ちゅっ…」
妹友「そそ、気のせい気のせい」
妹友2「……」ムラムラムラムラ
兄「……」テレテレ
妹友「この反応は…脈あるかもよ」ヒソヒソ
妹「そ、そうなんだぜ?」ヒソヒソ
妹友「多分だけどね…あの照れ具合は間違いなく異性として意識してるよ」ヒソヒソ
妹「嫌がってるんじゃないよな…」ヒソヒソ
妹友「ほんとに嫌だったらキスなんて出来ないって」ヒソヒソ
妹「つ、次はもう少し…大胆でもいいぜ…」ドキドキ
妹友「まかせな…奴が覚醒する前にケリつけるよ」ヒソヒソ
妹友2「はふぅ…らめぇ…」
兄「大丈夫?顔赤いけど」
妹友2「全然平気です」
妹友「また私が王様ですねぃ」
兄「なんかこのクジに癖でもあるのかな?」
妹「(ぎくっ…鋭いぜ…二番)」
妹友2「(一番かもしくは三番)」
妹「(最初からそのふたつしかねーだろバカ!)」
妹友2「(三番)」
妹友「はい…じゃあ一番が二番をお姫様だっこね、座りながらでいいよ」
兄「ぐは」
妹「へへ…兄貴、落としちゃ嫌だぜ」ドキドキ
兄「ま、またまたお前か?」
妹「私だったら何も問題ねーだろ、ほら」ストン
兄「あ…」
妹「抱っこしろよ…そんなに重くないだろ?」ドキドキ
兄「あ、うん…これでいいか?」ギュッ
妹友「以後その状態でゲームを続けてもらいます」
妹友「おっとっと、王様連チャンですよー」
兄「もう確変とかいいようがないな」
妹「私の運勢も確変中だぜ…すりすり」ギュッ
兄「こ、こら」
妹友「うーん…なにさせようかな」
妹「(キス…キスがいいぜ…一番)」
妹友2「(jmかたねはやwgきたはやかajかta)」
妹友「(や、やばい…壊れてきた)」
妹「(お、おい…どうすんだよ)」
兄「これって二番だよな」
妹友「そ、そうだね」
妹「あ、兄貴がちょっと天然で助かったぜ…」
妹友「じゃあ最後。一番二番でキス。…今度は口と口でね」
兄「……!?」
妹「ま、マジかよ…クソッタレな命令だぜ…ちっ」ドキドキドキドキ
兄「さ、さすがにそれはちょっと…」
妹友「私達は外に出てるから、気にしないでいいよ」
妹「お、おう…悪いな」
妹友「(…頑張れよ)」
妹「(ありがと…だぜ)」
妹友「ほら行くよ妹友2!」
妹友2「あふぁ…ふぁぐぁぼ」
妹「…」
兄「…行ったな」
兄「ふー…大変なゲームだったな」
妹「まったく…クソッタレで最高な遊びだぜ…」
兄「んじゃ…したことにしてやめようか」
妹「!?…だ、駄目だぜそんなの!」ギュッ
兄「でも、誰も見てないんだし大丈夫だよ」
妹「嫌だ…兄貴と…口と口でキス…するぜ…ぐすん…」
兄「な、なんで泣くの?」
妹「王様の命令は絶対なんだぜ…兄貴は私にキスしなきゃ…」ギュッ
兄「王様帰っただろ明らかに」
妹「じゃあ私が命令するぜ…キスしてって」
兄「お前王様じゃないじゃん」
妹「お、お姫様抱っこ中だからお姫様だぜ…?」ギュッ
兄「まぁ我が家のお姫様ではあるな」
妹「ぐす…ん…どうしても嫌なら…いいぜ…」
兄「…わかった」
妹「………ん!…ちゅっ…」
兄「…これでいい?」
妹「み、短いぜ…もっと長く…」
兄「…ん、長くするのは…かなり恥ずかしい」
妹「じゃ、じゃあ私からする…んちゅっ…」ギュッ
兄「!?」
妹「兄貴…ちゅっ…ごめんね…ちゅう…」ギュッ
兄「なにを謝ってるんだ…?」
妹「兄貴のこと…好きでごめん…ちゅう…」
兄「嬉しいよ」
妹「バカだから私…やっぱり我慢できないんだぜ…ん」
兄「…プリクラ撮りに行くとき、恋人だって言ったしなぁ」
妹「そ、そうだ…ちゃんと責任はとるんだぜ…?」ギュッ
兄「善処する」
妹「も、もっともっとキスしようぜ…兄貴…ちゅ…」
兄「キスって不思議な気持ちになるなぁ」
妹「ちゅっ…ん…ちゅうっ…でも…幸せな感じだぜ…へへ」
559 : 以下、名... - 2011/09/04(日) 18:33:03.29 gL7Scl+AO 101/144第二部?終了いたしまする
ポクポクチーン
兄「父さん母さんこんにちわ」
兄「今日も無事に学校終わりました」
兄「今日は報告があります」
兄「えっと…俺に彼女ができました」
兄「付き合うことにしたのは先週なんですが」
兄「父さん母さんには…ちょっと報告が遅れました」
兄「えーっと、その…相手なんですけど」
兄「父さんと母さんもよく知ってる女の子です」
兄「その女の子は…」
兄「女の子は…」
妹友「ま、まじでー!?」
妹「うん…先週、告白されたぜ…」
妹友「なんではやく言わなかったのさ?」
妹「何か実感なかったんだぜ…へへ」ニヤニヤ
妹友「あーあーだらしない顔しちゃって…なんて言われたの?」
妹「え、えっとこのままじゃいけないから、ちゃんと付き合おうって」
妹友2「このままってもう何したの?」ガポォゴクゴク
妹「べ、別に…ただ毎日キスしたり、夜一緒に寝たりしてるだけだぜ」
妹友「ひぇーマジかよ…」
妹友「もうエッチしたの?夜一緒に寝てるんでしょ?」
妹「た、ただ一緒に寝るだけだぜ…」アワアワ
妹友「ほんとにそれだけ?」
妹「うん…腕枕してもらったり…キスもするけど」
妹友「ふーん…大切にされてるんだ」
妹「そ、そうなんだぜ?」
妹友「多分ね。チャラい奴とかなら即やってるよ」
妹「えへへ…兄貴…」
妹友2「いや、それはマジ違うね」
妹友「またキャラがブレ始めたよこいつ」
妹「えっ…どういう事なんだぜ…?」
妹友2「もしかしたらマジ女としてマジ見られてないのかもよ」
妹「…え」
妹友「それはないっしょ」
妹友2「だってさ、マジ若い男と女が一緒に寝て何もないなんてマジない」
妹「マジマジうるせーな!しばくぞ」
妹友「どうどう…落ち着いて」
妹「き、きっと兄貴は私を大事なしてくれてるんだぜ!」
妹友2「まあ、今までずっと兄妹として暮らしてた訳だしねぇ」
妹友「キャラ安定しねーなこいつ…」
妹友2「エッチしたくないの?」
妹「わ、私は興味はあるけど…いいぜ…まだ…」
妹友2「うそくせーなーんかうそくせー」
妹「こ、この…」ゲシゲシ
妹友「ま、何かきっかけがあればするでしょ」
妹友2「ひぎっ…い…あぅ…」
妹「…きっかけってどんなだぜ?」
妹友「うーん…旅行とかさ」
妹「旅行…あ、兄貴と!?」
妹友「例えばの話だけどね」
妹友2「兄貴を昏睡レイプすりゃそれで解決じゃんよ」
妹「おめーを昏睡させてやろうか?」
妹「今帰ったぜ」
兄「おかえり」
妹「お、おかえりのキスは?」モジモジ
兄「……ちゅ」
妹「へへっ…」ニコニコ
兄「何回しても照れ臭いな」
妹「うん…何回しても…ちゅっ…気持ちいいぜ…?」
兄「ちょっと買い物行ってくるから、大人しくしてるんだぞ」
妹「私も行きたい!」
兄「ちょっと醤油を切らしただけだから、待ってていいよ」
妹「そ、そうかよ…じゃ、行ってらっしゃいのキスだぜ…ちゅ…」
妹「あ、お風呂の掃除、しなきゃ…あと晩飯も」
妹「私は結構尽くす女だぜ…ふんふふん」ゴシゴシ
妹「…エッチも尽くすうちに入るのかな…?」ゴシゴシ
妹「…」ゴシゴシゴシゴシ
妹「ケッ…考えてもわかんねーぜ…」ゴシゴシゴシゴシ
妹「兄貴がしたいなら…してもいいぜ…」ゴシゴシゴシゴシ
妹「私からしてくれなんて…言えないし…」ゴシゴシゴシゴシ
妹「…はぅっ」
妹「擦りすぎて…塗装が剥げた…ぜ」
兄「ただいまー」
妹「おかえり…ん…」
兄「ま、またするの?」
妹「か、帰ってきたんだから当たり前だぜ…キス…してよ」
兄「はいはい」チュッ
妹「ん…ちゅっ…えへへ、醤油は?」ドキドキ
兄「あ、忘れた」
妹「何しにいったんだよ…」
兄「いや、福引きで温泉旅行が当たってさ」
妹「へっ…?」
兄「今度の土日なんだけど…二人まで行けるぞ」
妹「い、行きたい!絶対行きたいぜっ!」
兄「お、良かった。じゃ連絡しとく」ピポパ
妹「これは…きっと神様がくれたチャンスだぜ」
兄「すいませんさっきの特等なんですがーはいはいそうです」
妹「このままこの家にいても…なかなかきっかけがないし」
兄「どうもーよろしくお願いいたしますー」ガチャ
妹「旅は開放的になるってよく言うぜ…きっと兄貴も」
兄「それは主として女の子の場合かと」
妹「余計なとこだけはしっかり聞いてるぜ…」
妹「つーか今度の土日って明日だぜ…」ドタバタ
妹「荷物を準備しないと」ドタバタ
兄「さっきからドタバタ何してるの?」
妹「あ、兄貴…明日の準備は出来たのかよ」
兄「準備たって一泊するだけだし、サイフとケータイくらいでいいんじゃない」
妹「兄貴はそれでいいかも知れないけど、女の子には色々あるんだぜ…」
兄「だろうね」
妹「先に寝てていいぜ…私はもう少しかかるから」
兄「今日は一緒に寝る?」
妹「な、なんでそんな事聞くの?」
兄「いや、一緒に寝るなら起きて待ってようかと」
妹「あ、兄貴…いや、いいぜ…何時までかかるかわかんないから」
兄「わかった…じゃ、ほら」ギュ
妹「え…?」ドキドキ
兄「おやすみのキスしないと」
妹「ん…ちゅっ…ばか…」ギュ
兄「じゃ、また明日」バタン
妹「絶対…素敵な旅行にするぜ…」
ガタンゴトン ガタンゴトン
妹「兄貴、みかんむいたぜ…あーんして」
兄「あーん…むぐむぐありがと」パラパラ
妹「むー…!」ビリビリ
兄「か、買ったばかりのヤンマガがぁ」
妹「私が退屈だろー!何かして遊ぼうぜ」
兄「いいけど何するんだ」
妹「トランプしようぜトランプ」
兄「いいよ」
妹「ババ抜きでいい?」シャシャシャ
兄「二人でババ抜き合うの」
妹「何人でやっても最後はタイマンだぜ…はい」
兄「さっそくババが来てるし」
兄「もうすぐ着くみたい」
妹「わー…すごい田舎だぜ」
兄「山あいの温泉郷らしいぞ」
妹「えへへ、楽しみだぜ」
兄「そんなに温泉好きだったっけ」
妹「温泉はどうでもいいよ…兄貴と旅行ってのがいいんだよ」
兄「そっか」
妹「混浴かな?」
兄「違うと思うぞ」
妹「ふーん…まぁいいか」
兄「?」
妹「うわ…すごい立派な旅館」
兄「とても福引きの特等とは思えないな」
妹「さすが兄貴だぜっ!」
兄「はは、まーシーズンオフだし安く買えたんじゃないの」
妹「うわ、卓球台があるぜー!やろうよー」
兄「こら、先にチェックインしないと」
女将「あらあら、可愛い奥様ですね」
妹「えっ…奥様って……」
兄「予約のうんたらかんたらですけど」
女将「お部屋までご案内いたします」
妹「奥様…奥様…奥様…」クラクラ
兄「おーい早くー」
女将「それではごゆるりとお過ごしください」
兄「はーい」
妹「………」ニヤニヤ
兄「どしたニヤニヤして」
妹「わ、私…奥様って言われたぜ…」
兄「はは、すっごい若奥様だよな」
妹「そうだぜ?まだぴちぴちの10代だぜ」ムギュ
兄「風呂入りにいく?」
妹「うぅん…もう少しこのままがいい」
兄「そっか…」
妹「ね…兄貴…キスしようぜ…キス…」
妹「んっ…ちゅばっ…ねぇ兄貴」
兄「ん?」
妹「私さ、ちょっと覚悟してきたんだぜ?」
兄「覚悟?」
妹「キスだけじゃなくて…いいぜ」
兄「!?」
妹「む、胸とか…すごく小さいけど…触ってもいいんだぜ?」
兄「……うん」
妹「今までちょっぴり我慢してた?」
兄「結構」
妹「い、いいぜ触っても…奥さんなんだし」
兄「脱がしてもいいの?」
妹「う、うん」
兄「じゃ…」スルスル
妹「んっ…小さくても、一応ブラもつけてるんだぜ?」
兄「そりゃそうだ」
妹「これ、可愛い?」
兄「うん、すごく」
妹「へへ…昨日遅くまで選んだ甲斐があったぜ」
兄「これも脱がしていいの?」
妹「いいよ…外せる?」
兄「わかんないけど…頑張ってみる」
妹「へへへ、私のおっぱい見たかったら頑張るんだぜ?…ちゅっ…」
妹「あっ……」
兄「外れた」
妹「私以外の女のブラ外したことあんのか?やけに手際がいいぜ…」
兄「ないよ…たまたまだろ」
妹「じとー…っ」
兄「ほんとだってば」
妹「まぁいいぜ…」
兄「手、どけて」
妹「う、うん、こう?」
兄「…」ゴクリ
妹「ち、小さいから…あんまり見ないで欲しいぜ…」
妹「あんっ…揉むの?」
兄「揉んでみたい」
妹「いいけど、つまんないと思うぜ…」
兄「つまんなくないよ」
妹「は…あぅ…!揉まれると…大きくなるって本当かな…?」
兄「どうなんだろ」
妹「本当なら…兄貴にいっぱい揉んで欲しいぜ…んっ…!」ギュ
兄「うん、いっぱい…揉む」
妹「へへっ…頼むぜ…?んっ…はぁ…」
兄「なぁ、横になって」
妹「ん…はい…これでいい?」
兄「全部脱がすけど、いいかな」
妹「好きにしていいぜ」
兄「スカートはどうしたらいいんだろ」
妹「ここだぜ…」モゾモゾ
兄「な、なるほど」
妹「へへ、童貞…」
兄「うるさいな」
妹「パンツも可愛い?」
兄「言うまでもないです」
妹「…女の子は、ちゃんと言って欲しいんだぜ?」
妹「ちゅ…ちゅばっ…ねぇ、私のパンツは可愛い?」
兄「か、可愛いよ」
妹「じゃあ…このおっぱいは?」プルン
兄「小さくて可愛い」モミモミ
妹「蹴るぜ…んっ…はぁ…」ゲシゲシ
兄「痛いってば」
妹「ちゅっ…これから私は兄貴にもっと痛いことされるんだぜ…?」
兄「う…そ、それは…」
妹「だから…おあいこだ…ぜ…んっ…」
兄「下も脱がすよ…」スルスル
妹「へへ…涼しくなったぜ」モジモジ
兄「顔真っ赤だけど」
妹「うるせーな…」
兄「ここ、触ってもいい?」
妹「い、いちいち聞かなくてもいいぜ」モジモジ
兄「じゅあ…」クチュ
妹「ひゃっ!…う…うぅ…あ…」
兄「痛くない?」
妹「大丈夫…大丈夫だ…から…はぁ…もっと…触ってもいいぜ…」
妹「なぁ…もう…しよう…」
兄「え…」
妹「入れても…いいぜ…?」
兄「…いいのか」
妹「あぁ…えっち、しよう…はやく…ちゅ…」
兄「うん、分かった」
妹「靴下も脱がしてよ」
兄「何で?」
妹「何か…すっきりしないんだぜ」
兄「出来ればこのままのほうが…」
妹「兄貴がそうしたいなら…いいけど」
妹「……っ!!」
兄「ん…はぁ…」
妹「…っ…んっ…!は、入ったんだぜ?…はぁっ…」
兄「まだ先のほうだけ」
妹「そう…はや…く…入れて…んぁっ…!…っっ…!」
兄「はぁっ…はぁっ…半分…くらいだけど…痛くない?」
妹「んっ…んっ…!…んっ…ぁっ!へ、平気…だぜ」
兄「本当…か?」
妹「へ…いき…だから…入れて…全部っ…!」
兄「分かったよ」
妹「~~っ…!いっ…た…い…ぁ…あ…」
兄「全部…入った…」
妹「へ…へ…大したこと…なかった…ぜ…」
兄「泣いてるけど」
妹「こ、これは…違う…ぜっ…待って…動かないで…」
兄「痛かったんだろ?」
妹「……」
妹「痛かった…ぜ…すごく…ぐすっ…」
兄「ごめんな」
妹「いいぜ…私は…痛くても平気…っ…!」
妹「はぁっ…そろそろ…動いてもいいぜ…?」
兄「まだそんなに経ってないけど」
妹「男の人は、動かないと気持ちよくないんだろ…?」
兄「そうだけど…」
妹「だったらいいぜ…兄貴が気持ちいいようにしてもらって…」
兄「…うん」
妹「キス…もう一回して…」
兄「一回だけでいいの?」
妹「だめ…ちゅっ…何回でもして…れる…はぁっ…欲しいぜ…」
兄「ん…っ!」
妹「んっ…!んっ…んっ…はぁ…胸も…触って…」
兄「うん」
妹「髪も…もっと…んぁっ…!……んっ…っ…!ぁっ…あっ…顔も…お尻も…触って…」
妹「ふ…あ…っ…!まだ…んっ…!…終わらない…?」
兄「も、もう少し…だけど…はぁっ…」
妹「そう…!んっ…っ…!はぁ…!」
兄「やめても、いいよ…痛いんだろ?」
妹「だ、だめ…んぁっ…!それは絶対に…だめっ…!」
兄「でも」
妹「ちゃんと…最後までしてくれないと嫌…だぜ…」
兄「痛くてもいいのか?」
妹「んっ…!うっ…うん…途中で止められる方が…よっぽど嫌…だぜ…はぁっ…んっ…!」
兄「わかった…もう少…しだから…」
妹「ほら…キス…忘れてる…ぜ…」
兄「う、うん」
妹「んっ…!れろ…ぁっ…う…」
兄「で、出るっ…よ…」
妹「はぁ…っ…!うん…いい…ぜ…ちゅばっ…はやく…」
兄「…はぁ…はぁ…!」
妹「んっ…!んっ…んっ…中は…だめだぜ…兄貴…」
兄「わ、分かってる…!」
妹「私っ…は…いいけど…んぁあっ……!!」
兄「く…ぅうう……っ!!」
妹「っ……お、終わった…?」
兄「あ、あぁ…お腹に出しちゃった…」
妹「そ…う…良かった…ぜ…はぁ…ぐすっ…」
妹「ぐすっ…すっごく…痛かったんだぜ…」
兄「うん…ごめん」
妹「あ、兄貴が悪いんじゃないぜ…ひっく…」
兄「でもさ、泣いてるし」
妹「こ、これは嬉し泣き…だぜ…」
兄「ほんとに?」
妹「えっと…半分は、本当だぜ…」
兄「温泉、入りにいく?」
妹「うん…でも、もう少しこうしてたいぜ」ギュ
兄「ん…そか」
妹「こーいうのは終わった後が一番大事なんだぜ、兄貴」スリスリ
兄「お、今日の夜W杯の予選があるなぁ」パラ
妹「しばくぜ兄貴」
兄「ひぃ」
女将「失礼します…夕食はどちらで」
妹「……」
兄「……」
女将「お若いですわねぇ…失礼しました」
妹「ふー食ったぜ」ポンポン
兄「ちょっと食べ過ぎじゃない?」
妹「運動した後だからお腹が空いたんだぜ」
兄「お前は基本的に寝てただけだったような」
妹「えへへ…風呂入りに行こうぜ」
兄「元気だなぁ…」
妹「あ、あれれ…なんか歩きにくい…」ヨロロ
兄「ど、どうした!」
妹「なんだか…まだ何か挟まってるような感じがするぜ…」ヨロロ
兄「ほら…つかまって。一緒に行こう」
妹「うん」
兄「露天風呂も空いてるなぁ…貸し切り状態だ」チャポ
兄「ふぅ…」
妹「あーにーきー」
兄「気のせいか妹の声が」
妹「ここだよー!おーい!」
兄「うは、仕切りの岩壁に」
妹「高くて気持ちいいぜー!」
兄「危ないってば」
妹「そんなヘマはしないぜ…そっち誰もいないのー?」
兄「あぁうん」
妹「そっち行こうか?」
兄「誰か来るかわからないからやめたほうが」
兄「おっと掃除のおばさんがあんなとこに」
妹「ねー!部屋に戻ったらまたするー?」
兄「え?」
妹「兄貴がしたいなら、いいぜー!」
兄「さっきあんなに痛がってた癖になにいってんだー!」
妹「へへっ…冗談だぜー!」
兄「まったく…」
妹「でも、家に帰ったらいっぱい兄貴とエッチするぜー!」
兄「声がでかーい!もうあがるぞー」
妹「私もいくー!」
?「……」ゴシゴシ
女将「…兄妹…?…フヒャフホッ…」ゴシゴシ
兄「さーチェックアウトして帰ろ」
妹「旅館の朝飯はなぜか貧相だぜ…」
兄「なんでだろうなぁ」
妹「でも…楽しかったぜ…」
兄「卓球やるの忘れたな」
妹「ううん…もっと大事なことができたから…別にいいぜ」
兄「そうだな…うん」
妹「あ、女将さんだぜ」
兄「お世話になりました」
女将「…私はアリだと思います」
兄「は?」
妹「何言ってるんだぜ?」
女将「奥様も旦那様も頑張って下さいね」
兄「は…ぁ…」
妹「お、奥様…いい響きだぜ」
兄「さ、家に帰ろう」
ポクボクポクチーン
兄「父さん母さんおはようございます」
兄「旅行は何事もなく無事に帰ってきました」
兄「ほんとは何事もなくはなかったけど省略します」
兄「妹は今日も元気です」
兄「妹と恋人になったのは正しいことかわからないけど」
妹「兄貴、はやく飯食わないと遅刻するぜ?」
兄「あいつとなら父さんと母さんみたいになれると思ってます」
妹「兄貴ー」
兄「今行くよ」
839 : 以下、名... - 2011/09/05(月) 01:07:08.89 rd60qjmmO 138/144じゃこれにて温泉旅行終了です
857 : 以下、名... - 2011/09/05(月) 01:20:12.35 rd60qjmmO 139/144あはは本編は終わりです
全て思いつき、その場しのぎなので書こうと思えば書けるけどちょっと残りを考えると厳しいので
だぜ系が需要あるならまたいつでも書くんだぜ
849 : 以下、名... - 2011/09/05(月) 01:14:43.42 5j19m1FVO 140/144大層乙であった
最後に数年後兄妹と妹友達だけでのささやかな結婚式とか
そんなちょっとした数レス程度のエピローグが見たいなあ
見たいなあ
>>849
妹「オラッ!クソアニキッさっさと起きろ」
兄「ひぃ」
妹「会社に遅れんだろーが」
兄「あ、あと5分…」
妹「ダメだぜ!ほら起きてっ」
兄「さ、さぶい…」
妹「まったく…社会人なんだからしっかりして貰わないと困るぜ?」
兄「お、お前が昨日の夜寝かせなかったんじゃないか…」
妹「し、知らねーよ!いいから顔洗え!」
兄「はいはい」
妹「まったく…パパになるんだから…しっかりしてもらわないと困るぜ?」
兄「…え?」
妹「…この子のお父さんになるんだから…ね」サスリサスリ
兄「ほ、ほんとかよ…」
852 : 以下、名... - 2011/09/05(月) 01:17:02.78 QxnUTbAY0 142/144>>849 俺も見たい
とりあえず乙なんだぜ
>>852
妹「あ…蹴ったぜ」
兄「おういえ」
妹「ふふっ…こんなに元気なら…きっと男の子だぜっ」
兄「元気ならむしろ女の子じゃないの」
妹「どういう意味だよ」グリグリ
兄「あいたた」
妹「名前、決めなきゃね」
兄「だな」
妹「私たちの名前から一文字ずつとるとか」
兄「そうするか…うーんうーん」
妹「……」
兄「……」
妹「なんで悩んでるんだぜ?」
兄「おかしいな…なんで悩むんだろ…えーとえーと…」
899 : 以下、名... - 2011/09/05(月) 02:09:06.47 rd60qjmmO 144/144ちょろっと蛇足でリクエスト分書いてみたのねん
また妹(時々姉)SSにて会いましょう