五人で遠出した帰りの電車内
「歌詞の書き方を教えて下さい」
と言った梓は、私の隣に座った
だけど30分もしないうちに
「くー…」
寝息を立て始めていた
「暇だなぁ」
どうやら他の三人も眠ってしまったらしく、車内に一人取り残されたような気分になる
梓は窓に頭を預けるようにして寝息を立てていた
少し視線を下げる
梓のスカートからは贅肉の無い彼女の両脚が覗いていた
(細いなぁ)
自分の脚と見較べてみる
(ちょっと太ったからなぁ…)
もう一度梓の両脚に目を戻す
(触っちゃいたくなるような脚だなぁ)
しばし迷ったあと、行動に移した
(ちょっと撫でるだけ)
左手で軽く撫でる
「んー…」
払われてしまった
そうなると余計に悪戯心が芽生えてしまうのが人情というものだろう
(リベンジ!)
もう一度左手で撫でる
今度は払われなかった
(スベスベだ…)
自分と一つしか違わないのに、その肌は自分のものより滑らかに感じられた
(隣の芝は青い、ってヤツかな?)
10分ほど右脚の太腿を撫でていると、いきなり左手首を掴まれた
「悪戯が過ぎます…」
目を閉じたままの梓に叱られた
「ご、ごめん…」
こちらを見ようともしない梓
(怒らせちゃった…)
しかし梓は意外な行動に出た
掴んでいた私の手首をおもむろに離す
支えを失った左手は、再び梓の右脚の上に乗る
(え?)
無言で目を閉じたままの梓
意図が解らず身動きの取れない私
すると梓は私の左手に自分の右手を重ね、ゆっくりと上下に動かし始めた
(え?えぇ!?)
梓の右足太腿もさすらされる(おかしな言い方だけど)私
自分の悪戯心に後悔しながら、梓の寝顔(?)を見つめ続ける
5分ほど経ったころ、梓の身体が火照ってくるのがわかった
そして自分の身体も…
私は梓の右手を払いのけると、今度は自分の意志で左手を動かし始めた
それは自分の中で何かが壊れた瞬間だった
梓が開いていた右手を軽く握るった
それを見た私の頭から、理性というものが滑り落ちてしまった
左手をスカートの中へと滑り込ませる
梓が軽く身じろぎした
左手は何かに導かれるように、下着越しに梓のその部分に触れた
(湿ってる…んだよね、コレ?)
自慰すらしたことの無い私は、それが汗なのか、あるいは女性特有の分泌液なのかを知るすべは無かった
いや、正確には一つだけ知っていた
中指の背中で下着の股関部分を軽く持ち上げ、そのまま指を忍び込ませる
「ん…」
梓が愛らしい声を上げる
しかしすぐに咳払いで誤魔化した
(喘ぎ声?)
軽く指を動かす
「んん…」
再び漏れた声を誤魔化すために、今度は右手の甲を口元にあてがった
人差し指を軽く噛み、声が漏れるのを耐えている
その仕草を見た私は、胸の奥に甘酸っぱいような感覚が広がっていくのを感じた
(梓…)
左手を反転させ、今度は指の腹で梓のその部分を撫でる
「…」
声は漏れなかったけど、僅かに身体を捻った行為でハッキリと分かった
(感じてる…)
無粋なことだとは知りつつも、念のために梓の耳元で囁いた
「気持ち…いいのか?」
コクリと頷く梓
「えっと…ここからどうすればいい?」
馬鹿なことを聞いているな、と少し自嘲した
「中には…入れないで下さい…」
「あ、うん。わかった。えと…このまま続ければいいのか?」
再びコクリと頷く
許可を得た(?)私は、再び撫で始めた
左手が往復するたびに梓は身体をよじらせる
「もう少し早くした方がいい?」
また耳元で囁く私
三度目の頷き
さっきよりテンポ20ほど早く左手を動かす
撫で続けながら、自分のものも熱くなるのが分かった
「ハッ…ハァ…」
懸命に声が漏れるのを堪える梓
しかし吐息だけは防げないようだ
そして再び左手首を掴まれた
(やりすぎたかな?)
しかし梓の返答は違った
「声…出ちゃいます…」
「あ、うん…」
湿った瞳で私を見る
「もう止めよっか」
確認するように言うと、梓は首を横に振った
「お手洗い…行きませんか?」
「え?」
返答に困る私
「行きましょ、お手洗い」
同じ内容の言葉わ前後入れ替えて繰り返す
そうして一人でトイレのある車両へと歩きだした
まるで綱でも付けられているように、梓のあとに続く私
トイレの扉に手をかけた梓が湿ったままの瞳で見つめる
(一緒に入るの?)
目で問いかける
そして4度目の頷き…
先に私が入り、あと続いた梓がドアをロックする
そして再び私を見つめる
(どうしよう…)
ここまで来る間に僅かながら冷静さを取り戻した私は、自分の軽率さを呪った
そんな私の感情を読み取ったかのように梓は私の左手を手に取り、先ほどまで自分に触れていた部分を口に含んだ
梓の小さな舌が左手の指先を這う
その間も梓の瞳は私を見つめ続けていた
再び先ほどの甘酸っぱいものが胸の奥を突く
左手を振りほどくと梓の頭にあてがい、強引に抱き寄せる
梓は糸の切れた人形のように、私へ向かった倒れこんだ
「して…欲しいの?」
5度目の頷き
しかし今度は
「はい…」
という小さな声を伴っていた
「下着…汚れちゃわないかな?」
「知りません」
拗ねたような、それでいて無知な私をからかうような声
私は腰を屈め、梓の下着を脱がせた
何とも形容し難い独特な匂いがトイレの中に広がる
立ち上がると再び梓を抱きしめ、今度は少し乱暴にその部分を刺激した
「ん…んん…」
先ほどよりずっと大きな声
それは明確に、女の声だった
私の腕にしがみつきながら快楽に身を任せる梓
その姿を見ながら、何故か涙が滲んでくる
(梓…)
心の中で呟くと、梓の反応はより艶めかしいものとなった
指先に愛情が乗り移ったような気がした
梓の分泌液で指先がふやけてしまった頃、彼女の反応はより荒々しいものに変わった
もはや羞恥心も自尊心も無く、ただただ絶頂を迎え入れようとしていた
(梓…梓…)
梓の反応とユニゾンするかのように、私は心の中で名前を呼び続けた
「澪先輩…先輩っ!」
囁くように叫ぶと、腕の中の小さな身体が仰け反った
両脚は閉じられ、腕は私の両袖を掴んでいる
全身を貫く何物かに身を委ねるように目を閉じたあと、ゆっくりと呼吸を整える
再び目を開けると、悪戯っぽい表情で私を見つめる
小悪魔という言葉が実体化し、目の前にいるような気がした
「イっちゃいました…」
(う、うん…)
「自分でするよりずっと気持ちいいです」
「そう…なんだ…」
「澪先輩」
小悪魔が小悪魔らしい表情で言葉を紡ぐ
「交代です」
「えっ!?」
「いや、私はいいよ、えっと、その、汗かいてるし」
しどろもどろで答える
しかし
「シャワー浴びたあとなら良いんですか?」
小悪魔には通用しない
「だって、その、自分でも触ったことないし…」
意味不明な告白の語尾はフェードアウトしていった
しかしその言葉は小悪魔を中悪魔に進化させた
「じゃあ私が…最初に触ってあげます」
「え、ちょっと…」
梓がいきなり背伸びし、無防備な私の唇を奪った
「これもファーストキスになるのかな?」
問いかけられても返答などできるハズも無い
梓の両手がジーンズの上から私の両脚をさすり始める
(…………………)
考えているのかいないのかを考えながら、私は身じろぎすら出来ずにいた
「エッチなコトに興味無いんですか?」
「そういうわけじゃないけど…」
「怖いですか?」
「怖い、より恥ずかしい、かな…」
何故か真面目に答える私
「じゃあ目を閉じて下さい」
「え…でも…」
「早く閉じて下さい」
叱るような口調で言われる
そしてそれに従ってしまう自分…
泣きたいような感情の中、再び唇を奪われた
そのまま唇の位置をずらし、今度は左耳にキス
左半身に鳥肌が立つ
そして唇は這うように位置を下げ、顎から首筋へ…
膝の力が抜けていく
だけどそれを悟られないよう、懸命に脚に力を込める
首筋に舌を這わせたまま、左手で私の左胸を包む
「おっきいです…」
少し悔しいそうに言う
だけどそれをからかう余裕はすで無かった
左胸から少しずつ快楽が広まっていく
声を漏らすまいと、左手の甲を口元にあてがう
それは10数分前の梓の行動と同じだった
だけど意味合いは全く違う
梓は周囲に悟られないため…
私は梓に悟られないため…
「手、入れちゃいますね」
それは質問ではなく、ただの確認だった
梓の手がお腹に肌に触れる
そして抵抗する間もなく、膨らみへ向けて昇ってくる
「触っちゃいますよ?」
今度は少し遠慮がちに言う
このときハッキリと拒絶しておけば、私は踏み留まれたのかもしれない
でも
コクリ…
最初の頷きで梓に答えていた
拙い動きでブラをずらし、梓が突起部分に触れた
「あ…」
耐えるのはもう不可能だった
梓の動きに合わせるように、口からは今までに出したことの無い声が漏れる
「や…ん…」
「嫌なんですか?」
右手で左耳を弄びながら梓が言う
「え…えっと…」
「止めて欲しいんですか?」
もはや主従関係など決まってしまったかのような口調で、梓が言葉を続ける
羞恥心と好奇心の狭間で揺れながら、私は何も言わずに目を閉じた
「澪先輩、いい子いい子」
そう言いながら右手で頭を撫でられる
そして両手で私のシャツの裾を掴むと一気にたくし上げた
「いや、ちょっと…」
抗議の声も虚しく、ブラのフロントホックが外される
慌てて両手で隠す私
「シャツ、持ってて下さい」
「え?」
「それとも脱いじゃいますか?」
選択肢が2つしかないことを断言するかのように、梓が問う
「…」
「どっちが良いですか?」
「寒いから…脱ぎたくない…」
子供のような事を口にする私を見て、梓が笑いかける
「じゃあ、シャツの裾持ってて下さい。落ちてこないように」
「わかった…」
再び露わになる乳房
恥ずかしさから逃れるため、私はただ目を閉じた
「んん…」
いくら目を閉じていても、両方の乳首をつままれているのは分かる
そして自分が感じていることも…
「だめ…梓…」
しかし梓の動きは止まらない
今度は右手を動かしたまま、左手を私の背中へと回した
(何…?)
自問するのも束の間、左の乳首に柔らかくて湿った、そして温かいものが触れた
「んん!」
小さく叫んでしまった自分を恥じながら、しかし梓の舌の動きに抗うことはできなかった
「ん…はぁ…」
涙声になる私
「澪先輩」
舌を止めた梓が上目遣いで言う
「私、Sみたいです」
(………)
笑顔でそう宣言すると、再び舌を這わせる
今度は右の胸に…
膝を震わせながら、自分が快楽を求め始めていることに気付く
(梓…)
自分が梓を責めていたときと同じように、梓の動きに合わせて心の中で名前を呼んだ
「はん…あ…」
もはや漏れる声を隠そうともせず、私は梓を抱きしめた
自分よりも年下で、さらに自分よりも小さな少女が、いまは主導権を握っていた
いや、おそらく…
この先ずっと…
自分が変わっていくのを意識しながら、私は梓を抱きしめ続けた
「澪先輩、苦しいです」
「あ、ごめん…」
素直に謝ってしまう私
「ふふ。許してあげます」
そう言って再び乳首をつっつく
「ん…」
しっかり反対してしまう身体が恥ずかしかった
「もう一度目を閉じて下さい」
「え?」
「早く」
もはや命令口調を隠そうともせず、梓が告げる
そして何も言わずに従う私
目が閉じられたのを確認すると、梓はジーンズのベルトを外し始めた
「それはダメ!」
慌てて梓の手を振り払う
でも梓は笑顔のままで言う
「目を閉じてて下さい」
何も言い返せず、再び目を閉じる私
だけど両手はベルトのバックルを掴んだままだった
梓はゆっくりと、その両手を引き剥がした
一連の動作が終わるまでの間、私は何を考えていただろう
脚に冷えた空気が当たる
それを温めるように、梓が両手でさする
それだけで脚の力が抜けていくのがわかった
梓は立ち上がると、再び私の乳首を口に含んだ
反射的に梓を抱きしめる
左の乳首が濡れていくのがわかった
それに乗じて自分の股関が熱くなっていくのも…
それはまるで、触れられるのを待ちわびているように思えた
左脚の太腿を撫でていた梓の右手が、ゆっくりと位置を上げる
そして下着の上からそこに触れた
「あ…!」
自分の意志とは無関係に爪先が反る
梓の右手が細かく動くたびに、温もりを含んだ感覚が身体を貫いていく
「く…はぁ…」
自分がどんな声を出しているか何て気にする余裕は無かった
ただただ自分を貫いてゆくものに身を任せていた
もう何も考えたくなかった
梓が下着を脱がしていることに気付いたときも、もう抵抗しなかった
自分の身体から発せられる匂いが鼻を突く
「澪先輩、すごい濡れてます」
梓が囁く
「自分でわかりますか?」
私は首を横に振る
その嘘は最後の羞恥心だった
「自分で触ってみて下さい」
私の答えなど聞く気はなかったのだろう
梓を抱きしめる私の右手を掴むと、そこへ誘導した
「わかりますか?」
「うん…」
その2文字とともに、最後の羞恥心は崩れ去っていった
「気持ちいいですか?」
「うん…」
2回目の返事をしたと同時に、涙が零れた
梓は背伸びをすると、その涙を舐め取った
「しょっぱいです」
「うん…」
零れ続ける涙
梓は優しくキスをした
頭を撫でながら
「もっとして欲しいですか?」
しばらくの沈黙…
梓の瞳を見つめる
そして
「うん…」
ハッキリと自分の意志で頷いた
もう一度キス
今度は激しいキスだった
梓の小さな舌が私の舌を弄ぶ
そして右手は濡れた部分を弄び始めた
最後の羞恥心を捨て去り、代わりにさらなる快楽を得たようだった
梓を強く抱きしめる
「もっと…」
という言葉の代わりに
梓の動きが徐々に早くなる
絶頂を迎えようとしているのは自分でもよくわかった
でも
梓は動きを止めた
「なんで…?」
目で訴えかける
たぶん哀願するような表情だったのだろう
梓は笑顔を作り、優しくキスをした
そして言った
「指、入れてもいいですか?」
その言葉に抗うことは、もう私にはできなかった
「うん…」
梓の頬を撫でる
「いいよ…」
再び唇を重ね合わせる
そして私は梓を抱きしめ、目を閉じた
激しい痛み
思わず呻き声が漏れる
でも梓は動きを止めてはくれない
今度は痛みで涙が零れる
その涙が梓の髪の毛を濡らす
何故だかわからないけど舐めてみたくなった
実際に舐めてみるとやっぱりしょっぱかったけど、仄かにシャンプーの香りがした
(血が出てないかな?)
少し痛みに馴れてくると、そんなことを考えた
(これも処女喪失なのかな?)
他にもいくつか疑問が浮かんだけど、すぐに消えていった
快楽が痛みを掻き消し始めたがら…
自分の中で動く梓の指
(男の人のアソコはもっと大きいんだろうな…)
一瞬だけそんなことを考えたけど、梓が悲しむ気がしたから止めた
指が奥の方に当たる
内臓を触られているような変な感覚
でもすぐに心地よさへと転化した
「ん…はぁ…ぅん…」
声が大きくなる
せれに合わせて梓の息づかいも激しくなっていく
(私を気持ちよくしてくれてる…)
そう思うと愛おしくてたまらなくなる
何度か意識が飛びそうになりながら、懸命にこらえる
そんな私を見上げながら梓が聞く
「澪先輩は誰のものですか?」
「あ、梓…」
「全部ですか?」
「うん…」
「何しても良いんですか?」
「うん…」
「じゃあ今から」
悪魔の笑み
「あずにゃん3号にしてあげますね」
私の返事など待たず、今までで一番激しく右手を動かす
「梓…だめ……い…く…」
「イきたいんですか?」
「イき…たい…お願い梓…」
梓のシャツをキツく握りしめる
「他の人とはしないって約束しますか?」
「うん…」
「男の人とも女の人ともですよ?」
「うん…約束…する…」
満足したように微笑むと右手を激しくスライドさせながら、左手でクリトリスを撫でる
「イく…イくぅ…」
身体が弾け飛ぶような感覚
「あっ…!」
そして次に真っ白な世界に放り出され、上下も左右もわからずに漂うような感覚
「はぁ…はぁ…」
余韻に浸りながら呼吸を整える
冷たい空気はどこかに飛んでいってしまったかのように思えたけど、それは身体中が熱を帯びてるからだった
「澪先輩」
梓の声に我に帰る
「あ、えっと…」
途端に気恥ずかしさが込み上げてくる
「澪先輩、可愛かったです」
満足そうに言う
その額には汗が滲んでいた
袖口でそれを拭ってやる
(ちょっとは先輩らしいかな?)
軽く自嘲する
そんな自問を見通したように梓が言う
「さっき言ったこと覚えてますか?」
いろいろ約束してしまったことを思い出しながら、分からないという表情を作る
「澪先輩はあずにゃん3号なんですよ?」
「あ…」
「ずっと私のあずにゃん3号ですからね」
やっぱり否定しなきゃ、と思いながらもその笑顔に抗えずにいると
「言ってみて下さい。私はあずにゃん3号です、って」
「えっと…」
思わず目を逸らす
梓は私に抱きつくと、まだ濡れたままの部分に手を当てた
「ん…」
「澪先輩?」
促す声
「私は…あずにゃん3号…です」
その返答に満足すると、再び手を動かし始める
そういえばトイレに籠もりっぱなしだな、アイツらになんて言い訳しよう…
そんな考えが浮かんだけど、今はあずにゃん3号に成りきることにした
1号と目が合う
抱きしめるとやっぱりシャンプーの匂いがした
おわり
135 : 以下、名... - 2010/10/04(月) 18:27:03.43 sbOXuF+GO 73/137思いつきで書き始めたSSを最後まで呼んでくれて感謝
いや、真面目に感謝するような内容でも無いんだがw
支援してくれた人たちにも感謝!
167 : 以下、名... - 2010/10/04(月) 19:44:52.30 sbOXuF+GO 74/137澪梓スレだからその二人で続けき書いてみる
下書き無しだから相変わらずのゆっくりとペースです
1レス5分以内には投下するつもり
あの日から一週間が過ぎた
あのあとトイレから出ると、目を覚ました律と紬に心配されたが
「酔った梓を懐抱していた」
と言うと、それ以上何も聞いてこなかった
唯はギー太を抱いたまま終点まで眠り続けていた
最初は体育館のトイレだった
昼休みに梓に呼び出され、個室の中で一方的に責められた
学校の中で制服を着たまま
というシチュエーションが二人を興奮させた
それから毎日のように梓は私を求めた
私も梓を絶頂に導き、そしてその倍以上の快楽を与えられたら
日が経つにつれて身体はどんどん敏感になり、絶頂時の幸福感も大きくなっていった
だけど毎日同じシチュエーションを繰り返していると、やはり飽きがきてしまう
一週間が過ぎ、そんなことを感じ始めたときだった
昼休みに梓からのメール
―放課後私の家に来ませんか?―
今は試験期間中で部活は強制的に休み
―わかった―
と返信し、校門前で待ち合わせることにした
電車での一件以来、二人で並んで歩くのは初めてだった
誰にも知られていないとは思いつつも、やはり周囲の目は気になる
そんな私の内情を察してか
「大丈夫ですよ」
と梓が言った
梓の自宅まであと15分ほどまできたところで、おもむろに携帯を取り出しメール文を打ち始めた
メールを送り終わったのか携帯を閉じる
それと同時に私の携帯が鳴る
液晶ディスプレイにはメール着信を表すマークと"梓"の文字
横目で梓の顔を撫でてみたけど、何も言わずに歩き続けている
携帯を開きメールを読む
―次のコンビニで下着脱いできて下さい―
(………)
さすがに悔しくなり唇を噛む
そんな私を気にも止めず、歩きながら前方を指差す
「あのコンビニですよ、あずにゃん3号」
あずにゃん3号…
その言葉を聞くだけで、この一週間で梓の前に晒した嬌態を思い出してしまう
そして何も言い返せなくなる
だから私は一言だけ言った
「下だけでいい…?」
「はい」
コンビニでトイレを借り、下着を脱ぐ
泣きたくなるのはこの一週間で何度目だろう
だけどさらに涙を誘うかのように、私は身体は濡れてしまっていた
私は梓を失うのが怖かった
正確に言うなら快楽を失うのが怖かった
練習中にギターを弾く梓の指を見るたびくに、私は責められている自分を想像してしまう
そして昼休みに梓から呼び出しメールがくるたびに、私はこれから訪れる喜悦を思い浮かべた
コンビニから出て梓と合流する
「ちゃんと脱ぎましたか?」
「うん…」
「見せて下さい」
「え?下着を…?」
「下着じゃない方をです」
「でも人が…」
「暗くなってきたから大丈夫ですよ」
あくまでも笑顔で言う
私は梓に正対するとスカートの裾を摘み、証拠を見せた
「はい、よくできました」
背伸びした梓が頭を撫でる
それだけで膝の力が抜けてしまうのだった
梓の自宅に着くと17時を回っていた
「父親はツアーに出てるんです」
リビングのソファーに腰掛けながら続ける
「母親も今日はお泊まりです。だから、ね」
(泊まっていけってことか…)
私は再び携帯を取り出し、母親に今日は外泊する旨を伝えた
「澪先輩、オレンジジュースで良いですか?」
冷蔵庫の前から梓が訪ねる
「うん、ありがとう」
この場面見て私たちの関係を見抜く人はいないだろう
先輩と後輩
でも実際は、控えめに言っても主従関係だった
梓がオレンジジュースの注がれたグラスを2つ、テーブルに置く
「いただきます」
私が飲むのを楽しそうに見ている
「美味しいですか?」
「うん、美味しい」
「じゃあ飲ませて下さい」
意味が分からないまま梓を眺めていると、右手の人差し指で自分の唇をチョン、チョンと2叩いた
(口移しか)
グラスを持ったまま梓の隣に座り直すと、オレンジジュースを口に含んだ
そして口づけ、オレンジジュースを流し込んだ
ごくごくと小さな音を立てながらオレンジジュースを飲み込む梓
飲み終わると舌を私の口内へと差し込んでくる
「澪先輩、脱いで下さい」
言われるがまま、私は制服を脱ぎ捨てる
すでに固くなっている乳首を弄びながら、梓が囁く
「何回イかせて欲しいですか?」
「ん…」
「ちゃんと答えて下さい」
「…ぱい」
「大きな声で」
「いっ…ぱい」
その答えに満足したのか、梓は音を立てて私の乳首を吸い始めた
「ふ…んん」
この時点で頭の中が白くなり始める
誰にも見られないという安心感からか、いつもよりも大きな波が身体を包み込む
そのとき
制服のポケットに入れておいた携帯が鳴り響いた
動きを止める梓
15回コールして携帯は鳴り止んだ
「電話ですか?」
「うん」
「誰からですか?」
携帯を手に取る
「律からだ」
「かけ直しても良いですよ」
「え?」
「終わるまで休憩です」
屈託の無い笑顔でそう告げると、自分のグラスからオレンジジュースを飲み始めた
着信履歴から律に電話をかける
4回コール音が鳴ったあと、律の声が鼓膜を揺らした
「澪ー、なーにしてんのー?」
その声が携帯から漏れていたのだろう
私と目が合うと梓は首を横に振った
「…いや、部屋にいる」
「ふーん。つーか聞いてよー」
いつもの調子で喋り始める律
他愛の無い話が5分ほど続いた頃だろうか
梓は私の背中へ回り込み、後ろから抱きしめた
(梓…止めて)
目で訴えたけど無駄だった
胸に回された両手が乳房を下から包み込む
律に気取られないように必死で肩に力を込める
梓は親指と人差しで乳首をつまみ、こすり合わせるような動作を始めた
両側の突起からせり上がってくる快感
しかし奥歯を食いしばり律に相槌を打つ
その様子を梓は、明らかに楽しみながら見ていた
何かを思い立ったように立ち上がると台所に向かい、ウェットティッシュを持って戻ってきた
そして今度は私の膝の間に座り、そこをウェットティッシュで丹念に拭い始めた
(梓…お願い…止めて)
その行為は私が決して梓に許さなかったものだった
体育館のトイレの中、本気で怒ったこともある
する梓は弱々しく涙を流し、私に許しを請うた
泣き止んでからはいつもの梓とあずにゃん3号に戻ったけど…
でも今は…
大きく開かれた両脚の付け根部分を、梓に向けてさらけ出していた
ウェットティッシュが突起に触れるたびに声が漏れそうになる
律に聞こえてしまうという恐れと、これから訪れる未知の快感への期待とで、私は錯綜した
拭い終えれとウェットティッシュを丸め、テーブルの上に置く
それから私の両脚を持ち上げ太腿を肩に載せる
律のお喋りは止まることなく続いていた
しばらく私を見上げたあと、そこへ吸い付いた
「ん!」
思わず漏れてしまった叫び声を咳で誤魔化す
しかし間を置くことなく広がってゆく喜悦の波
梓が舌先で固くなった突起を刺激し続ける
堪えきれなくなった私は右手で口を覆い、携帯を遠ざける
「もしもし澪?おーい、澪ちゃーん!」
携帯の向こうの律の声がリビングに響く
お腹に力を込めると携帯電話に向かい叫んだ
「ごめん律!あとでかけ直す!」
そして電話を切った…
「良かったんですか?電話切っちゃって」
舌の代わりに指先で刺激を与えながら梓が問いかける
「うん…」
「律さんより気持ちいいことのほうが大事なんですね」
梓の声に憐れむような響きが含まれた
でも…
この状況で反論するのは不可能に思えた
「澪先輩」
「え…?」
「ちゃんと律先輩に謝りましょう」
「もう一度電話して?」
「いえ、そこに律先輩が立っている思って」
それは羞恥を飛び越えて屈辱だった
口を固く結んで拒否する構えを見せる
「ちゃんと言えたら」
何度も見てきた悪魔の笑み
「舐めてあげます」
(………)
悔しくて涙が零れる
自分自信の全てがそれを求めているのはよく分かっていたから
だから声を絞り出した
「律ごめん…」
「大きな声でお願いします」
涙が溢れるの承知で叫んだ
「律ごめん!」
言い終わっても梓は私を見つめていた
「次は何て言うか分かりますよね?」
目で訴えかえけてくる
「…舐めて下さい…」
涙で声を詰まらせながら、文字通り哀願した
そして私は、自らが望んだ快楽を得た
3度果てたあと、今度は私が梓を責める
でもそれは自発的な行動ではなく、彼女に言われるがままに身体を動かしたに過ぎない
梓が私にしたように、その部分をウェットティッシュで拭わせた
それから梓にとっても初めての快楽に身を委ねた
梓も3度果て、私たちはソファーの上で抱きしめあった
私は先輩らしく梓の髪を撫で、梓は後輩らしく私に甘えた
この時間を幸せだと思う私は、やはりどこか屈折してしまったのだろう
「お腹空いたな」
「何か作りますよ」
後輩らしく梓が言った
あり合わせの材料で作ったチャーハンとポテトサラダは美味しかった
そう誉めてやると17歳の少女らしい笑顔でお礼を返してくる
「一緒にお風呂入りましょ?」
「うん」
ずっと裸だった私たちはそのまま浴室へと向かった
食事中に湯張りを終えていたので、浴室は白い湯気に覆われていた
熱めのシャワーで梓の小さな身体を洗ってやる
手のひらでボティーソープを泡立て、身体中にまんべんなく塗りたくる
梓が終わると私の番
ソープの香りが充満してゆく
「はい澪先輩、四つん這いになって下さい」
「え…?」
「お尻も洗ってあげます」
「いや、いいよ…」
「ちゃんと1号の言うこと聞いて下さい」
「…わかった」
浴槽の縁に両手を置き、梓に向かってお尻を突き出す
「もっと脚開いて下さい」
「うん…」
肩幅ほどに脚を開くと、梓は泡の着いた指先で私のアナルをこすり始めた
「気持ちいいですか?」
「いや、全然…」
「なんだー」
残念そうに言う
それで興を削がれたのか、浴室では何事もなく終わった
それを残念がっている自分がもはや可笑しかった
さすがに風呂上がりは服を着ようということになり、私は梓の母親の服を借りた
「梓のじゃ胸が苦しいからな」
そう言ってやると涙目になって拗ねた
「澪先輩、お酒呑んだことありますか?」
先に髪を乾かし終えた私がソファーでくつろいでいると、梓が訊ねてきた
「正月のお屠蘇くらいかな。お猪口3杯までは平気だった」
「4杯目は?」
「半分呑んで真っ赤になった。梓は?」
「父親からビールを分けて貰ってます。たまにですけど」
「呑むの?」
「澪先輩と呑みたいです」
なかなか可愛らしいことを言う
「呑むのともっと気持ちよくなるみたいだから」
苦笑して前言を撤回する
もちろん頭の中でのことだけど
「でもビールの買い置きが無くて…ウィスキーならあるんですけど」
「私たちには早過ぎないか?」
「思い切り薄めちゃえば大丈夫ですよ!」
何故か自信たっぷりに言う
「そうだね」
後輩に対する意地なのか、乗り気を装う
「その代わりいつダウンしても良いように、梓の部屋で呑もう」
「ですね」
私がウィスキーボトルと水の入ったペットボトル、それにおつまみを持ち、梓は氷と普通のグラス2つ(どれがウィスキー用か分からなかったから)を持ちながら梓の部屋へと移動した
ウィスキー1に対して水5と大量の氷を投入してみたけど、相手はやっぱりウィスキーだった
真面目に音楽の話をしていたけど、一時間も経たないうちに2人とも呂律が回らなくなっていた
でも不思議と頭は冴えていて、冷静に自分を眺める余裕もあった
「だから唯先輩はダメなんれす!」
顔を真っ赤に染めた梓がくだを巻いている
その梓の後ろはギターが立てかけられていた
私はほとんど無意識に立ち上がるとギターからシールドを抜き取る
「何してるんすかぁ?」
真っ赤な目と顔を私に向ける
「梓、手を出して」
「へ?」
「ほーら早く」
素直に両手を差し出す梓
私はシールドでその細い両手首を縛った
「へ?へ?」
頭が回らない梓を見ながら、笑みが込み上げてくる
長めのシールドをもう1本持ってくる
梓をベッドに押し倒す
長めのシールドでベッドの頭部分に弓状に張られた木材と、梓の両手首を固定する
状況に頭が着いていかない様子の梓は、この間も無抵抗だった
「あずにゃん3号!何やってんれすか!?」
ようやく状況を悟り暴れ出す梓
でも両手首を固定されているので逃げることはできない
パジャマのボタンを外すと、2つの小さな膨らみが露わになる
その真ん中の突起を少し強めにつねる
「ん!いや!」
悔しさからか、涙ぐむ梓
(可愛い…)
今までで一番強くそう思った
右の乳首に吸い尽くと梓が甘い吐息を漏らす
舌で乳首を転がしながらもう片方の乳首を指で弄ぶ
吐息はどんどん湿り気を帯び、喜悦の声がそれに加わる
「澪先輩、イヤ…」
それが精一杯の強がりだということはよく分かっていた
パジャマをはだけ、腋に舌を這わせる
「ゃ…ん…」
「ここも気持ち良かったんだ」
耳元で囁いてやる
唇を噛み締め必死で理性を保とうとしている
もう一度腋を舐める
「んん!ダメぇ…」
声とは裏腹に、身体からはどんどん力が抜けていく
涙を拭うこともできずに身悶える小さな身体
その身体からパジャマのズボンと下着を剥ぎ取った
最初は固く脚を閉じていたけど、腋から胸のラインに数回舌を這わせると脚からも力が失われた
大きく脚を開いてやる
もう抵抗は感じなかった
梓の顔を見る
まだ触れてもいないのに、すでに小さく喘いでいた
「どうして欲しい?」
梓に問いかける
「止めて…欲しいです…」
「どうして?」
「壊れちゃいます…」
右の太腿に軽く口づける
「壊れても良いんだよ?」
先輩らしい口調で言い終えると、もう充分に湿り気を帯びたそこへ口を寄せた
「ぁん!ん…いゃぁ!」
梓自身を愛でるかのように、私はその部分を責め続けた
舌で弄び、唇で甘く噛み、口全体で音を立てて吸いあげた
梓は何度も絶頂を迎える
そして哀願し始める
「もっと…澪先輩…もっとして下さい」
その言葉に少しの充足感を覚えた私は責めるの止めた
不満げな梓にキスをし、囁く
「入れるよ?」
それは質問ではなく確認だった
あの日の梓がそうだったように
「いや!それはいやです!」
「どうして?」
「…怖いです」
目を逸らしながら呟く
もう一度キス
そして左手の中指を梓の口内に差し入れる
充分に湿ったところでまだ開かれたままの下半身へと移動させた
「梓は誰のもの?」
今度は私の番だった
「…澪先輩です」
「全部?」
「…全部…です」
「何してもいいの?」
「………」
「梓?」
「痛くしないで下さい…」
右手で頭を撫でてやる
そして左手の中指を梓の中へと滑りこませた
狭くなっている部分をこじ開けるように、中指を奥へと進ませてゆく
「痛っ!澪先輩!」
「大丈夫、すぐに気持ちよくなるから」
自分なりに励ましてやる
「私もそうだったから」
中指が一番奥の壁に当たると、梓はもう一度
「痛い!」
と声をあげた
でもそれが最後の一回だった
自分の感覚を重ね合わせてみる
涙を浮かべながら喜悦の声をあげる梓を見て、少し羨ましくなる
(あとで…ね)
自分を納得させながら指を動かし続けていると、梓の声がだんだん澄んでいくのがわかった
(梓…)
愛おしくなり、右手で抱きしめる
「ずっと私のものだよ」
コクリ
その言葉に梓が頷いた
「澪先輩…澪先輩!」
梓が私を求める
「梓」
優しく応える
「澪先輩…大好きです…ん…大好きです!」
「私もだよ、梓」
「イ…く…澪先輩!」
言葉を返す代わりに指先を感情を込めた
ベースを弾くときなのように
「あぁ!」
叫び声に合わせて指が締め付けられる
小さな身体が痙攣し始める
そして声をあげて泣き始めた
「梓」
もう一度囁く
あまりにも幸せそうに泣いていたから
「澪…先輩」
「どうしたの?」
「キス…」
今までで一番優しくキスをした
シールドをほどき両手を解放してやる
口に水を含むと、口移しで梓に飲ませてやる
ごくごくと小さな音を立てて梓の喉が動く
静かな時間
時計の針は1時半を示そうとしていた
でもまだ私の身体は火照っていて、梓を求めている
梓に背を向けたまま服を脱ぎ捨てる
「梓」
向き直り、悪戯っぽく呼びかける
「くー…」
「………」
拗ねた声で呟く
「梓寝ちゃった…」
そしてもう一度
今度は笑いながら
「また私より先に」
梓の寝息を聞きながら
おわり
285 : 以下、名... - 2010/10/05(火) 01:39:45.60 OG6aEGa5O 137/137終わった…
約12時間エロSSに費やすとか何なの?
途中で何度もさる食らって更新遅くなったけど、最後までお付き合いいただき感謝!