1 : 名無しさ... - 20/03/06 01:18:15 29R 1/15※年齢操作描写&盛大なキャラ崩壊あり。
ご注意ください
元スレ
【モバマス】千夜「ここに来てから、もう6年です」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1583425095/
P「...」カタカタカタ...
千夜「...」ペラ...ペラ...
P「...んんぅ~っ...はあっ」グッ
千夜「終わりましたか?」パタッ
P「いや、もうちょっとかかりそうだ。先に帰っておいてくれないか?」
千夜「待ちます」
P「いいのか?」
千夜「今日はお嬢さまがロケで帰ってこられませんし、家事も既に終えています。少し待つくらい、何も問題ありません」
P「そうか。迷惑かけるな...」
千夜「構いません。...ふむ。一旦休憩にしましょう。珈琲を淹れてきます。飲みますか?」スクッ
P「頼む。ミルクと砂糖は...」
千夜「ミルク少量に角砂糖一つですね」パタッパタッ
P「覚えてくれてたのか?」
千夜「長い付き合いですから」ゴソゴソ
P「言われてみれば、確かにけっこうな付き合いだな...」
千夜「お嬢さまに連れられてここに来てから、もう6年です」カチャ
P「そんなに経つか...」
千夜「懐かしいですね」コポポポポ...
P「改めて見ると、こう...千夜も変わらないな」
千夜「いいえ、変わりました。お前とお嬢さまと、事務所の方々に変えられてしまいました」
P「本質は変わらないさ。今も昔も、千夜は千夜だ」
千夜「誉め言葉と受け取っておきます」
――――――
――――――
千夜「どうぞ」コトッ
P「ありがとう」カタカタ
千夜「...何を見ているのですか」
P「ん?あぁ、昔の記録を、ちょっとな」
千夜「ふむ...これは、私ですか」
P「あぁ。登場間もない頃、VelvetRoseとして初仕事をこなした時のやつだな」
千夜「自分で言うのも何ですが、まだ幼いですね」
P「中身は成熟...というか、早熟しすぎてたけどな」
千夜「当たり前です。あの時の私は、お嬢さまのメイドでしかなかった。お嬢さまという薔薇を包む包装紙でしたから」
P「今は?」
千夜「言わせるのですか?」
P「フフっ...っと、これは...」
千夜「FascinateのPV撮影ですね」
P「いつ見ても完成度高いよなぁ...」
千夜「ファンの方々には、いろいろと言われてしまいましたが」
P「従来のアイドルの出番を奪ったとか言われてたな」ズズ...
千夜「分かったつもりではいましたが、実際に言われるとキツイものがありました」
P「いきなり持ち歌付きで出てきやがって!みたいな?」
千夜「えぇ。ネットの掲示板でも軒並み酷い評価でした」
P「あの闇鍋を見てたのか?」
千夜「はい。言っていませんでしたか?」
P「初耳だぞ。そうか、アレを...」
千夜「当時はかなり応えました。まぁ、顔には出していませんでしたから、分からないのは当たり前です」
P「すまないな...」ズズ...
千夜「これは、Glowing Rockですか?」
P「あぁ。懐かしいな...」
千夜「今思えば、あのライブが私にとっての転機でした」
P「あれ以来、世間の評価も一変したしな。ドラマや歌番組の仕事も入ってくるようになったし」
千夜「仕事もそうですが、私個人の意識も、です。アイドルとしての自覚が目覚めたとでも言いますか」
P「確かに、あのライブ以降、レッスンにも仕事にも、それまで以上に熱心に取り組み始めてたよな」
千夜「お陰様で家事とお嬢さまのお世話がより一層忙しくなりました」
P「正直すまんかった」
千夜「過ぎたことです。まさかアイドル業務で帰宅できない日が出るとは思いませんでした」
P「ちょっと、あの頃は千夜とちとせを省みていなかったな...すまんかった」
千夜「過ぎたことと言ったでしょう。お嬢さまの父上様に苦言を呈されたのもあの頃でしたか」
P「そうだな...呼び出されたときは何事かと思ったよ」
千夜「あれだけの量の仕事を入れていれば、そうもなります」
P「最終的にはお許しを頂いたけど...活動は縮小せざるを得なかった」
千夜「結果、お嬢さまのコンディション維持に役立ったのですから、悪くはなかったのではないですか?」
P「そうだな。あの騒動があったからこそ、今のちとせがあるわけだし」
千夜「あれ以来、お嬢さまはより一段とアイドル活動に打ち込まれていきました。心からの笑顔も増えていきました」
P「そうだな...本当、あの時期に怒られて良かったよ」
千夜「あれから、色々とありましたね...」
P「事務所内でも、色々と...な」
千夜「えぇ...本当に...本当に」
P「っと、珈琲ありがとうな。美味しかった」
千夜「それはどうも。お前も早く仕事を片付けなさい」カチャ
P「了解」
―――――
P「やーっと終わったよ...」
千夜「お疲れさまでした。では、帰りましょう」
P「送ってくよ。もう暗いし」パタッ
千夜「では、お言葉に甘えて。今度、何かお返しを...」
P「珈琲のお返しってことで、な?」
千夜「...分かりました」
P「じゃ、行くか」
千夜「お願いします」
ガチャ
―――――
―――――
ちとせ『...で、その後は?』
千夜「車で家に送ってもらいました」
ちとせ『家に連れ込んだりしてないの?』
千夜「するはすがないでしょう」
ちとせ『えーつまんないのー』
千夜「つまらないも何も、する道理がありません」
ちとせ『魔法使いさんこと、好きじゃないの?』
千夜「...それは...その...」
ちとせ『じゃあ早く迫っちゃえばいいのに』
千夜「それとこれとは話が別です!」
ちとせ『あーん怖い♪怒らないで怒らないで♪』クスクス
千夜「もうっ...!」
ちとせ『かーわいい♪』
千夜「...お嬢さま、そろそろ寝られては?」
ちとせ『千夜ちゃんは寝ないの?』
千夜「いえ、既に寝室に入っています」
ちとせ『ふーん...じゃあ、明日も撮影あるから寝るね?』
千夜「歯は磨いてくださいね」
ちとせ『それくらい分かってるわよ。じゃーねーおやすみー』ピッ
千夜「はい。お休みなさいませ、お嬢さま」ピッ
千夜「...」ガサッ
千夜(P...)
千夜(灰色に染まった私の視界に、色を与えてくれた人)
千夜(私は、あれのことを...)
千夜(...)
千夜「明日も早いですし、寝るとしましょう」カサッ
千夜(失いたくない...)
千夜(今の日常も、アイドルとしての立場も、お嬢さまのメイドとしての立場も、事務所のみなさんも、お嬢さまも...)
千夜「あいつも...」
15 : 名無しさ... - 20/03/06 01:29:27 29R 15/15以上です
自分のなかで膨らみつつあった成人済み好感度高めの千夜ちゃん概念を具現化しました
ちなみに僕は忍Pです