1 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 07:28:47.18 QXetUlwH0 1/70

「……」モグモグ

「ねぇってば~」ボイン

「ソレ、あたしに対する当て付け?」

「まっさか~♪最近なんだかお姉ちゃんの慎ましいオッパイが大きくなった気がして~♪」

「そう」イラッ



元スレ
妹「あれ~?お姉ちゃんオッパイ大きくなった?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1318717727/

2 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 07:29:29.97 QXetUlwH0 2/70

「あ~、愛想わるいんだ~、お姉ちゃん」

「ふん!ごちそうさま!」ガチャン

「ちょっと、もう学校行くの?」

「そうよ。あんたのムカつく顔これ以上見たくないからね」

「え~、あたし傷ついちゃうな~」

「……ふんっ」スッ

「あ、ちょっ……」


バタン


6 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 07:32:27.43 QXetUlwH0 3/70

~通学路~


「ふん、何よ何よ!」

「ちょっと胸が大きいからって自慢する事ないじゃない!」

「……はぁ」ペタン

友子「おっはよ~」バッ

「ひっ!?」

友子「ありゃ?」

「な、なんだ友子か…おどかさないでよ」


7 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 07:34:28.43 QXetUlwH0 4/70

友子「ごめんごめん♪」

友子「それより何かあった?朝から落ち込んでるみたいだけど」

「実は……」

友子「ふんふん♪」

「……」ジー

友子「ん?」ボイン

「……やっぱなんでもない」

友子「ありゃ?」


11 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 07:38:32.01 QXetUlwH0 5/70

友子「どうやら深刻みたいだね」

「そういうワケじゃないけど……それよりホラッ急がないと学校遅れるよ!」ダッ

友子「あっ、ちょっと待っててば~」ブルンブルン

「!?」ピタッ

友子「急に走らないでよ~」ブルンブルン

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」ダッ

友子「え、えぇぇぇっ!?」


13 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 07:41:25.66 QXetUlwH0 6/70

~学校~


友子「はぁ、はぁ、はぁっ」

「グス……グス……グス」

友子「あ、あんた速すぎ…」

「ふえぇぇぇん…」

友子「しかも何か泣いてるし……意味分かんない」

「あんたが!あんたが悪いのよ!」

友子「あたしが何したのよ!?」ブルン

「それよ、それ!」ビッ


15 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 07:45:02.28 QXetUlwH0 7/70

友子「???」

「とにかく!今日はもうあたしに話しかけないで!」

「分かった?」

友子「やれやれ…」

「返事は?」

友子「はいはい」


18 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 07:50:06.31 QXetUlwH0 8/70

で。


「ぬぬぬぬぬ…」

友子「……なに唸ってんのよ、あんた」

「まさか朝から体育があるとは……完全に抜かったわ!」

友子「あれ?あんた体育得意じゃん?」

友子「短距離走でも長距離そうでも陸上部にも入ってないのにやたら速いし」

「そりゃ走るとき胸が邪魔にならないからね!」フンス

友子「ふ~~~ん。まぁ確かに大きいと邪魔よね…」モミモミ

「!?」

友子「なによ」


19 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 07:53:51.44 QXetUlwH0 9/70

「今日はあたしに話しかけないでって言ったでしょ!」

友子「てへっ、ごめーん」ペロ

「ぐぬぬぬぬぬ……しかも何気に自分の胸が大きいと主張してくるし…」

友子「まぁ実際、大きすぎて邪魔な時もあるのよね」モミモミ

友子「走るときとか特に」

「むむぅ!」


21 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 07:57:49.88 QXetUlwH0 10/70

友子「けど女子に生まれた以上やっぱりそれは仕方ないというかなんというか…」

「……」ペタペタ

友子「……」

「……」ペタペタ

友子「ね、ねぇ…」

「!?」ビクッ

「な、なんでもないわよ!それよりあたしに話しかけないでよねっ!」

友子「……」

「あ、憐みの目で見るなぁ!うわぁぁぁぁん!」


22 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:02:34.47 QXetUlwH0 11/70

で。


「ゆーれるー♪ゆーれるーよ♪お胸がゆれるー…」

友子「……」

「なに?」

友子「それはこっちの台詞。そんな端っこで蹲ってなにやってんの?」

「見学。それと歌ってる」

友子「ふーん…」

「ねえ」

友子「なによ」


24 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:06:21.25 QXetUlwH0 12/70

「なに食べたらそんなに育つの?」

友子「ごはんじゃないの?」

「そうじゃなくて!オッパイが育つにはどうすれば良いかって聞いてんのよ!」クアッ

友子「こわっ!?」

「クラスの女の子見ても、どの子もあたしより大きい…」スッ

友子「あんた、さっきから女子の胸見てたのね…」

「悪い!?」クアッ

友子「だから怖いって」


25 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:11:37.99 QXetUlwH0 13/70

「ふんっ!」ムスー

友子「はぁ……」

友子「……」

友子「確かにあんたは胸が他の女の子より小さいかもしれないけどさ…」

友子「それも個性だと思えばいいじゃん」

友子「そうしたらきっと…」

「やだ」


27 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:15:04.00 QXetUlwH0 14/70

友子「……」

「あんたは胸が大きいからそんな事言えるのよ…」

「胸が小さい女子にそんな慰め関係ないわ!」

友子「そんな事ないって!貧乳好きの人もきっといるから」

「貧乳がステータスみたいに言わないでよ!」

「そんな貧乳好きの人たちに好かれたって嬉しくないもん!」


29 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:17:46.48 QXetUlwH0 15/70

「だから、もうほっといてよ!」プイッ

友子「……ふぅ」

「プイッ」

友子「じゃ、あたし授業戻るからあんたも機嫌戻したら来なさいよ?」

「ふーんだ」

友子「やれやれ」


31 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:24:27.49 QXetUlwH0 16/70

そして、夕暮れ。。。


「図書室で胸を大きくする方法についての本を探してたら遅くなっちゃった…」


          カァー  カァー  カァー


「にしても、夜の田舎ってほんと不気味よね…」

「変質者とか出たりしたら、もう…」

「や、やめよやめよ。そんな想像!」


32 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:27:06.07 QXetUlwH0 17/70

「第一、あたしみたいな胸の大きくない子なんて襲われるワケないし!」

「そうそう!襲われるなら妹や友子みたいに胸の大きい女の子よ!」

「えへへっ♪」

「…へへ…………ふん」

「悔しくなんか、ないもん」グスッ


35 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:30:16.90 QXetUlwH0 18/70

「はぁ……」トボトボ

「どうしたら大きくなるのかな」ペタペタ

「はぁ…」


         ガサガサガサッ


「ん?」クルッ

「気の、せいかな」


         ガサガサガサッ


「!?」バッ


37 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:32:54.49 QXetUlwH0 19/70

「誰も、いないわよね?」

「……」

「なんか怖い…」

「早くここから出た方が……」


            ジャリッ


「!?」バッ

??「…………」

「ひっ!?」


40 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:35:21.63 QXetUlwH0 20/70

??「…………」ジャリッ

(だ、誰!?そ、それよりこれって……)

(に、逃げた方がいいよね?)

「……う」ジャリ

??「……」ザッ

「あぁっ!!!」ダッ

??「…………」ダダダダダダダダダダダダダダダダダ


42 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:37:37.89 QXetUlwH0 21/70

「!?」ダダダダ

「お、追いかけてきた!?」ダダダダダ

??「…………」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

「こ、怖っ!」

「な、ナニこれ?なんなの、コレ!?」ダダダ

??「……」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ


44 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:42:34.41 QXetUlwH0 22/70

「なんであたしがこんな目に!」ダダダダ

??「……」ダダダダダダダダダ

「あぁぁぁぁぁぁっ!!!」ダダダダダダダダダ


そして。。。


「はぁ、はぁ、はぁっ……」バタン!

「な、なんとか家まで帰って来れた…」

「家の中まで入ってくるとは思えないけど、一応鍵かけよぅ…」ガチャガチャ


          ガキン!!!

「これで、よし…」


45 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:44:05.34 QXetUlwH0 23/70

「はぁ……」ペタン

「あ、お姉ちゃんお帰り~遅かったじゃん」スッ

「……」

「どうしたのよ、玄関に座りこんじゃって」

「あんた、大丈夫だった?」

「なにが?」


46 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:45:59.65 QXetUlwH0 24/70

「あたし、さっき変な人に追いかけられた…」

「えっ!?」

「道に変な人がいたから走って逃げたの。そしたら追いかけられたのよ」

「……マジ?」

「マジ」


47 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:47:54.02 QXetUlwH0 25/70

「うわぁ……」

「そういうワケだから、夜出かけるのはやめときなさいよ」

「うん、そうする」

「……ふぅ」ヨロッ

「あれ、お姉ちゃん?」

「ちょっとお母さんにも話してくる。それから警察に電話しなくちゃ」

「あ、そっか」


49 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:51:49.21 QXetUlwH0 26/70

そして。。。


「……ふぅ」


          カポーン


「今日は、どっと疲れたぁ…」

「でも警察にも電話したし、これで大丈夫よね?」

             ピチャン

「……」ブクブクブク

「あの人、ふつうじゃなかった…」

「なんていうか、こう……目が…」

「…………やめよ。思い出すのも怖い」


53 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:57:22.18 QXetUlwH0 27/70

「明日からは早く帰ろぉ…」バシャ


              ガシャン!


「……え?」クルッ

??「…………」ジー

「え、ひ、きゃ、きゃああああああああああああああああああああああ!!!」


バンッ!


「どうしたの、お姉ちゃん?」

「外っ!外っ!!!」

「外!?」バッ


55 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 08:59:45.44 QXetUlwH0 28/70

「なにも、ないけど?」

            シーン

「そんなハズ……確かにいたのに」

「いたって、もしかして……」

「さっきの……変質者!」

「ホント!?」

「ホントだってば!」


56 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 09:02:56.56 QXetUlwH0 29/70

「……逃げたのかな」

「い、家の中にいたらどうしよぉ」ガタガタガタ

「さ、流石にそれはないって…」

「でも庭にいたのよ!?」アタガタガタ

「……とにかく、もうお風呂でて服着よう。お姉ちゃん」

「…そうね、そうする」


57 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 09:07:06.41 QXetUlwH0 30/70

で。。。


「……」ドヨーン

「……」

「ねえ」

「うん」

「今日は皆で一緒に寝ようかって、お母さんが」

「そだね。警察の人も帰っちゃったし」

「結局、見つからなかったとか…」

「やっぱり逃げたんだよ」

「……」


58 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 09:08:58.04 QXetUlwH0 31/70

「お姉ちゃん?」

「なんでもない……あたし、もう寝るから」スッ

「あっ、うん……おやすみ」

「おやすみ」バタン


「…………変質者、か」


59 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 09:10:56.96 QXetUlwH0 32/70

翌日。。。


「おはよ~」

「あっ、おはよう。お姉ちゃん。よく眠れた?」

「眠れたように見える?」ドヨンド

「全然♪」

「だったら聞かないでよ」

「えへへ~♪」


61 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 09:14:23.54 QXetUlwH0 33/70

「ふんっだ」ピッ

「あ~、チャンネル~」

「うるさい」ピッピッピ


ニュースです。
きのう夜未明、遺体が発見されました。

場所は……

「え?」

「うっわ~、ここってうちのすぐ近所じゃん」

「……」


62 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 09:17:09.98 QXetUlwH0 34/70

「お姉ちゃん?」

「ちょっと黙って」

「む~~~」ムスー


なお、遺体は首が切断されていましたが現場に残されてあった
学生手帳より、この遺体は……


「……殺されたの、女子高生なんだ」

「怖いよね~、こういうの」


64 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 09:22:45.13 QXetUlwH0 35/70

「……」

「お姉ちゃん、さっきから黙ってばっかりでどうしたの?」

「これ、殺したの昨日の変質者かも…」

「え?」

「だって、こんな田舎に急に2つも事件が起きたのよ?」

「そう考えるのが普通でしょ」

「事件って言っても、片っぽは女の子追いまわした変質者で、もう片っぽは殺人事件だよ?」

「けど、殺された子も女子高生じゃない」


66 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 09:26:12.49 QXetUlwH0 36/70

「昨日のあいつが殺した可能性高いって!」

「遺体が見つかったのもうちのすぐ近くだし」

「そう言われるとそうかもしれないけど…」

「絶対あいつよ!」

「だとしても、あたし達じゃどうしようも出来ないよ」

「もし同じ人でも、早く警察に捕まえて貰わないと…」

「……そう、ね」


71 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 09:29:13.68 QXetUlwH0 37/70

「それよりごはん食べよっ、冷めちゃうよ?」

「うん…」


そして。。。


友子「おっはよ~♪」

「おはよ、友子」

友子「おろ?今日も元気ないじゃ~ん」

友子「また胸の悩みかな?迷える少女よ」

「ぶっとばされたいの?」

友子「あはは、ジョーダン、ジョーダン♪」


73 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 09:34:17.75 QXetUlwH0 38/70

友子「で、どうしたの?」

友子「胸の悩みじゃないならあたしが解決してあげれるかもよ?」

「……」

友子「あ、あら?」

「実はさ……」


          ~~~説明中~~~


友子「なるほどねぇ。変質者に……」

「うん」


75 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 09:40:28.47 QXetUlwH0 39/70

友子「しかもここらで殺人とか……やめて欲しいわね」

「うん…」

友子「……」

「……」

友子「ま、まぁ元気だしなよ!」

友子「変質者だろーが殺人犯だろーがすぐに捕まるって!」

「だと良いけど…」

友子「……」


76 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 09:44:42.27 QXetUlwH0 40/70

友子「ねえ」

「ん?」

友子「今日から一緒に帰ろっか?」

「でもあんた部活…」

友子「大丈夫だって♪殺人犯がうろうろしてるような街だよ?」

友子「少しくらいサボったって命には代えられないよ!」

「でも……」

友子「それに親友が変な奴に付き纏われてるみたいだし?」

「友子…」

友子「ね?」

「ありがと…」

友子「いえいえ♪」


77 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 09:48:33.64 QXetUlwH0 41/70

そして放課後。。。


友子「じゃ、急に部活に顔出さなくなるのも変だし、ちょっとだけ挨拶して来るから待っててね」

「分かった。でも休めなさそうだったら無理してあたしに付き合ってくれなくても…」

友子「大丈夫だって♪」

友子「それじゃ、校門で待っててね。すぐ行くから」

「うん」

友子「よっと」タタタタ


81 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 09:52:16.89 QXetUlwH0 42/70

「……」

「友子には悪いことしちゃったなぁ」

「犯人、早く捕まってくれたら良いけど……はぁ」


          カァー カァー カァー


「それにしても、秋になると日が沈むの早いわね」

「六時前なのに、もう暗い」

「……」

「友子、早く来ないかな…」


85 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 09:57:02.52 QXetUlwH0 43/70

         ガサガサガサッ


「え?」ビクッ

「……ま、まさか、そんな……」


         ガサガサガサッ


「き、気のせいだよね、ね?」ガタガタガタ


         ガサガサガサッ


「き、気のせいに決まってるよ。だってここは学校の……」


              ジャリ


「!?」


87 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 09:58:46.92 QXetUlwH0 44/70

「う、うそ……」ガタガタガタ

??「…………」ジャリ

「こ、来ないで…」

??「……」ザッ

「来ないでってばぁぁぁぁぁぁ!!!」ダッ

??「……」ダダダダダダダダダダダダダダダ

「ひっ!?」


91 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:01:18.41 QXetUlwH0 45/70

「うそっ!?なんで!?なんで!?」ダダダ

「学校じゃん、ここ!」ダダダダダ

「なんで入ってきてんのよぉ!?」ダダダダダダ

??「……」ダダダダダダダダダダダダダ

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ダダダダダダダダダダ


97 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:08:50.94 QXetUlwH0 46/70

グラウンド。。。


「こ、ここなら人がいるはず!誰か、助けて……!」ザッ

「!?」

「……い、いない!?」

「なんで!?」

「野球部やサッカー部は!?」


         ピンポンパン


「!?」


下校時刻になりました。
校内に残っている学生のみなさん、帰りましょう


「え、……え?ウソ?そんな時間経って…」

??「……」ダダダダダダダダダダダダダダ

「き、来た!?」ダッ


101 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:13:55.11 QXetUlwH0 47/70

「なにコレ?どうなってんの!?」ダダダダダダ

「誰か教えてよぉ!!!」ダダダダダダ

??「……」ダダダダダダダダダダダダ



そして……

家庭科室。。。


「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」キラッ

「こ、校舎の中入って正解だったかも…」

「あのまま外逃げてても追いかけ続けられただろうし…」

「障害物の多い校舎なら、あいつが見失ってる隙に隠れられるかもと思ったけど……正解だったわね」


102 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:16:04.32 QXetUlwH0 48/70

「それに……武器も手に入ったし……」キラン

「来るなら来なさい!」

            ザッザッザッザッ

「…………」

            ザッザッザッザッ

「……」

              ピタッ


105 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:18:05.21 QXetUlwH0 49/70

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………?」

(入って、来ない?)


110 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:23:25.24 QXetUlwH0 50/70

(もう、いないのかしら?)

(ううん、確かに足音はドアの前で止まった。動いてない)

(じゃあなんで?)

(……もしかして、こっちの様子をうかがってる?)

(…………でも、電気もつけてないし中の様子は分からないハズ)

(一体……)

             シャランラーン♪

「!?」ビクッ


112 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:25:45.72 QXetUlwH0 51/70


             シャランラーン♪

             シャランラーン♪

             シャランラーン♪


「け、ケータイ!?」パカッ

             『……』

「つ、通話状態になってる?」

             『やあ』

「ひっ!?」


119 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:29:07.05 QXetUlwH0 52/70

     『包丁なんて、あぶないから元に戻した方が良い』

「な、なんであたしが包丁持ってること…」

             『知ってるよ』

        『だって、ずっと見てるからね……』

「そ、そんな…」

           『だから戻しなさい』

「あ、あんた一体……」


122 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:32:40.48 QXetUlwH0 53/70

             プツッ ツーツーツー

「き、切れた…」

「…………」

「そ、そうだ!電話!警察でも誰でも!」ピピピピピ


現在お掛けなにった番号は電源が入っていないか、電波の届かない所に…


「な、なんで……さっきは繋がってたのに…」


126 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:38:23.20 QXetUlwH0 54/70

「誰かぁ……助けてぇ…」

「助けてよぅ…」

「あたしが何したのよぉ…」

「悪いことしたなら謝るから……お願いだから誰かぁ…えぐ」


             ガラッ!


「!?」ビクッ


127 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:40:30.05 QXetUlwH0 55/70

友子「あっ、こんなトコにいた~」

「友、子……?」

友子「どうしたのよ、そんなに泣いて?」

「友子ぉぉぉ~~~~!!!」ダッ

友子「わっ……ととと」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんん!!!」

友子「???」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」


129 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:42:12.68 QXetUlwH0 56/70

友子「……よしよし」ナデナデ

「うわああああああああああああああああああん!!!」

友子「怖かった?」

「うん!うんっ!」

友子「ごめんね、一人にして」

「友子ぉぉぉ!友子ぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

友子「…………」ナデナデ


134 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:45:53.20 QXetUlwH0 57/70

そして。。。


友子「落ち着いた?」

「……大分」

友子「そう、良かった」

「ご、ごめんね?取り乱しちゃって」

友子「良いって、良いって!それよりまた追いかけられたって本当なの?」

「うん…」

友子「そう……怖かったでしょ」

「うん……でも友子が来てくれたから、もう大丈夫!」


138 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:48:58.90 QXetUlwH0 58/70

友子「無理しなくて良いのよ?」

「……」

友子「それじゃ、帰ろっか?」

「うん」

友子「よしっ」スッ

「んしょ」スッ


142 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:52:36.58 QXetUlwH0 59/70

友子「それにしても、まさか学校の中まで入ってくるなんて……危ないわね」トコトコ

「そうなのよ……ビックリした」

友子「でも誰も気がつかないなんて……あんた、ずっと家庭科室で隠れてたの?」

「ううん…」

「最初はグラウンド出て、誰かに助けてもらおうと思ったんだけど…」


143 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:55:47.99 QXetUlwH0 60/70

友子「ああ、野球部やサッカー部いるもんね」

「あたしもそう思った。でも……グラウンドには誰もいなかったの」

友子「え?」

「…………」

友子「そんなハズないよ!だってあいつら今日も部活してたよ!?」

「でもいなかったのよ!!!」

友子「……」

「ご、ごめん。大きな声出しちゃって…」

友子「ううん、気にしないで…」


147 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 10:58:48.47 QXetUlwH0 61/70

「それで、放送部の下校アナウンスが流れてきて…」

友子「あの、もう遅いから帰りましょうって奴?」

「それ……で、あいつに見つからないようにするのと武器がいると思って家庭科室に……」

友子「なるほど」

「でも、友子が来てくれて本当に良かった…」

「友子が来てくれなかったら、あたし…」


151 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 11:01:53.60 QXetUlwH0 62/70

友子「…………」

「そう言えばさ…」

友子「うん?」

「友子、よくあたしが家庭科室にいるって分かったね」

友子「まあね、校門にいなかったから学校中探しまくってたから」

「……そう」

友子「…………」


154 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 11:04:10.09 QXetUlwH0 63/70

「あとさ……気になった事があるんだけど、良いかな?」

友子「なに?」

「友子ってさ……胸のサイズ、どの位だった?」

友子「……なんでそんな事聞くの?」

「答えて!」


161 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 11:06:56.40 QXetUlwH0 64/70

友子「…………Dよ」

「そう、よね」

友子「うん」

「…………!」バッ

友子「……」

「誰!?」

友子「…………」

「あなた、誰なの!?」

「あたしの親友の顔使って、あたしに近づくんじゃないわよ!」ガタガタガタ

友子「…………あ~あ」


170 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 11:09:39.34 QXetUlwH0 65/70

友子「なんでバレちゃうかなぁ…」

友子「この顔なら、絶対ばれないと思ったのに…」

「バカにしないで!」ガタガタタガタ

「抱きついた時から、なんか変な感じしたのよ!」

「友子はもっと、胸大きいんだから!」

友子「そっか……胸の大きさかぁ」

友子「それは盲点だったね…」


178 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 11:12:20.74 QXetUlwH0 66/70

ピンポンパンポン!


下校時刻になりました。
校内に残っている学生のみなさん、帰りましょう


「ア、アナウンス!?」

友子「せっかく、いろいろ手の込んだ仕込みしたのに…」

友子「まさか最後の最後でばれるなんて…」ジャリ

「ち、近づかないで!」

友子「……」ザッザッ

「近づかないでってば!」ガタガタガタ


181 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 11:14:51.09 QXetUlwH0 67/70

友子「…………」

「きゃああああああああああああああああああああああ!!!!」バッ

友子「…………」バシッ

「あ、あぁぁぁぁ……」ガタガタガタ ペタン

友子「……」ザッザッザッ

「あぁぁぁぁ……あ…あぁぁ……」


186 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 11:16:50.07 QXetUlwH0 68/70

翌日。。。


「あれ~?お姉ちゃんオッパイ大きくなった?」

「なにそれ、嫌味?」

「違うって!なんかこう…大きくなってない?」

「……気のせいよ」

「そうかなぁ?」

「そうよ!それより、ご飯食べちゃいなさい。冷めるわよ?」

「あっ、うん。いただきまーす」モグモグ

「……」


198 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 11:20:12.36 QXetUlwH0 69/70

ピッ


昨夜未明、またしても女子高生と見られる遺体が……


「うわ~、またうちの近所だよ」

「みたいね」

「そう言えばお姉ちゃん、変質者の方はどうなったの?」

「あれから変な事起きてない?」

「大丈夫よ。心配掛けたわね」

「あはは……でも良かった」

「ええ、本当に……」

「んじゃ、あたし今日日直だから先行くね?」

「ええ、行ってらっしゃい。気をつけてね?」

「うんっ♪」


206 : 以下、名... - 2011/10/16(日) 11:21:48.14 QXetUlwH0 70/70

バタン…


「さてと……」スッ

「次は誰にしようかしら……?」



おわり


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