1 : 名無しさ... - 20/03/15 18:28:17 sFQ 1/13

佐藤心「暇だぞ☆ 構って☆ 構えよ☆」千川ちひろ「私は暇じゃないです」
http://ayame2nd.blog.jp/archives/14241023.html

このシリーズです。
投稿ペースがかなり落ちてしまったので、今後はこのスレにまとめていきたいと思います。

2 : 名無しさ... - 20/03/15 18:29:19 sFQ 2/13

前回

佐藤心「あけましておめでとうございます」千川ちひろ「今年もよろしくお願いします」
http://ayamevip.com/archives/54888760.html

3 : 名無しさ... - 20/03/15 18:30:00 sFQ 3/13



佐藤心「そのスニーカーって」千川ちひろ「心さんみたいですよね」


4 : 名無しさ... - 20/03/15 18:30:15 sFQ 4/13

ちひろアパート

ちひろ(ネット通販って便利だな、やっぱり。家に居てもどんな時間でもお買い物できるし)

ちひろ「自分の目で見て買うのとはまた違った良さ、かな」

ちひろ「あれ、このスニーカー……」



5 : 名無しさ... - 20/03/15 18:30:36 sFQ 5/13



後日 事務所 更衣室

「おっつスウィーティー☆」

ちひろ「お疲れ様です」

「あれ、ちひろちゃんじゃん☆」

「定時あがりなんて珍しいね♪」

ちひろ「はい♪ 実際、久しぶりな気がします」

「あー、そっか。そろそろ総選挙だったり決算だったりでこの時期って忙しいんだっけ」

ちひろ「えぇ……それはもう本当に……」

「おおぅ……。さっきまでの晴れやかな表情から打って変わって暗い表情に……」

ちひろ「今日はたまたま暇でしたけど、また明日は忙しいんんだろうなーって思うとつい」

「笑顔じゃないと幸せが逃げちゃうぞ☆」

ちひろ「……そうですよね! 心さんみたいにお気楽に笑ってないと幸せ逃げちゃいますよね!」

「おっとー? 相変わらず悪意を感じる物言いだなー?」

ちひろ「いやだなぁ、私と心さんの仲じゃないですか。ジョークですよ、ジョーク」

「HAHAHAHAHA! こいつは一本取られたぜ!」

ちひろ「なんですか、そのキャラ」

「最近、ちょっと海外ドラマにハマってまして」

ちひろ「ステレオタイプなアメリカ人って感じですね」

「まぁ、実際こんな人居ないとは思うけどねー」

ちひろ「ですね」

6 : 名無しさ... - 20/03/15 18:31:06 sFQ 6/13

ちひろ「さて……。じゃあ私はこれで」

「えっ!? 着替えるの早くない?」

ちひろ「心さんが遅いんですよ」

「ちひろちゃんが早いんだろ☆」

「あ、そのスカート可愛いね!」

ちひろ「ありがとうございます。もう春ですからね」

「うんうん☆ ちひろちゃんに良く似合っててとってもスウィーティーだぞっ☆」

「ん?」

ちひろ「? どうしました?」

「んあ、ちょっと動かないでね」

ちひろ「はい?」

「えい」

ちひろ「きゃああああああ!?」

ちひろ「なななななな何するんですか!? 何いきなりスカートめくってるんですか!?」

「何も叩かなくても良くないですか!?」

ちひろ「反射的に手が出ただけです! 私は悪くありません! いきなりスカートめくる心さんが悪いんです!」

「確かに急にめくったはぁとが悪いかもだけど! いいじゃん! ここ更衣室だし、ロングスカートなんだし! 足元ちょっと見たかっただけだし!」

ちひろ「見たいなら見たいって言ってください! 何急に小学生男子みたいなことするんですか! 心臓に悪い!」

「うぐっ……。ごめん……」

7 : 名無しさ... - 20/03/15 18:31:50 sFQ 7/13

ちひろ「いいですか! いくら私と心さんが仲良しだとしてもですね! 親しき中にも礼儀ありです! どんなに親しくても急にスカートめくっちゃいけません!」

「申し訳ございませんでした……」

「ここまガチでお説教しなくても良くないですか……?」

ちひろ「セクハラだからですよ!」

「せ、せくはら……!」

ちひろ「そうです。セクハラですよ、今のは」

「ごめんなさい……」

ちひろ「はぁ……わかってくれればいいです。仕方がないので今回は不問にします」

ちひろ「で。なんで急に私の足元なんて……あっ!」

ちひろ「違います」

「はぁと、まだ何も言ってないですけど」

ちひろ「違いますから!」

「だから何も言ってないって言ってるだろ☆」

ちひろ「じゃあこれから言うんですよね!? 言わないでください! 言っちゃダメです!」

「そのスニーカーはぁとっぽくない?」

ちひろ「言うなって言っただろ! バカですか!」

「割とバカよりなのは事実だけど、こんな美味しいネタを見逃すわけにはいかないだろ☆」

8 : 名無しさ... - 20/03/15 18:32:13 sFQ 8/13

「改めてもう一度言うけど、そのスニーカーはぁとっぽくない!?」

ちひろ「ぐぬぬ……!」

「ね! ね! それどしたの? ねぇ!? どしたのそれ!? 買ったの!? 買ったんだよね!? はぁとっぽいから!? やぁん! はぁとってば愛されてるぅ~!」

ちひろ「ええぃ! うるさいですよ!」

ちひろ「……仮にです。仮に私が心さんぽいからって理由でこのスニーカー履いてるとしてもです」

「うん」

ちひろ「セクハラするような人に向ける愛はないです」

「またまた~☆」

ちひろ「いや、これは事実です」

「ごめんなさい」

「でも、そのスニーカーどしたの? やけにはぁとっぽいけど。作ったの?」

ちひろ「そんなわけないじゃないですか。なんでまたわざわざ作ると思ったんですか」

「だってあまりにもザ・しゅがーはぁとって感じだし。はぁとが把握してないだけでメーカーさんとコラボしてたのかなーって」

ちひろ「心さんの名前でコラボするなら絶対に話は通します」

9 : 名無しさ... - 20/03/15 18:32:37 sFQ 9/13

ちひろ「これは本当に偶然です。偶然見つけたんですよ」

「へ~……。まさかそんなにはぁとっぽいスニーカーが市販されてるとは……」

ちひろ「私もネット通販サイトを見てたらたまたま見つけたんでびっくりして買っちゃったんですよ」

「なるほど~。じゃあ本当に偶然なんだ。びっくり」

ちひろ「はぁ……。どうせ会わないだろうしって思って履いて来たのが間違いだったか……」

「でもさ、ちひろちゃん」

ちひろ「はい?」

「仮にはぁとに会わなくても事務所の誰かには会う可能性高いわけでしょ?」

ちひろ「まぁそうですね。大所帯ですし」

「じゃあその誰かがはぁとに『しゅがーはぁとっぽいスニーカー履いてたよ』って教えてくれる可能性は考えなかったの?」

ちひろ「……」

「……」

ちひろ「まぁ細かい事はいいじゃないですか!」

「考えなかったんだな☆」

ちひろ「言われてみればそうですよね。心さんに見られなくても他の人に見られたら心さんの耳に入りますよね」

「うんうん☆ みーんな、ちひろちゃんとはぁとが仲良しって知ってるしね☆」

10 : 名無しさ... - 20/03/15 18:33:01 sFQ 10/13

ちひろ「……仕方ない。捨てるか」

「何も捨てなくてもよくない!?」

ちひろ「いや、もうダメです。これは私の人生においても最大の弱みになりましたから。捨てるしかない」

「はぁとに知られたくらいで大袈裟だろ☆」

ちひろ「心さんっぽいものを身にまとう千川ちひろですよ。屈辱以外の何物でもないと言っても過言じゃないです」

「過言過ぎる☆」

「それ言ったら、ちひろちゃんにはぁとが服作ってあげたりしたじゃん! それこそまさにはぁとを身にまとってるだろ☆」

ちひろ「あれは、心さんが私に似合うようにちゃんとデザインしてくれてますし。何も心さんっぽいものを着てるわけじゃないですし」

ちひろ「それにさすが心さんだけあってセンス良いですし、市販の服より好きですよ」

「そ、そぉ? うへへ……照れるな☆」

ちひろ「本当にチョロいなこいつ」

「おい、なんて言った☆」

ちひろ「心さんってばトップデザイナーって言いました」

「嘘付け☆」

11 : 名無しさ... - 20/03/15 18:33:33 sFQ 11/13

「ねぇ、本当に捨てるの?」

ちひろ「何をですか?」

「そのスニーカー」

ちひろ「捨てるわけないじゃないですか。私のお金で買ってるんですよ」

「あ、はい。そうですよね」

ちひろ「私の金が無駄になることは私の美学に反するので絶対にしません」

ちひろ「心さん(仮)が真っ黒でズタボロになって、使い物にならなくなるまで使い潰してあげますよ!」

「やだ、この娘あいかわらず発想がバイオレンス」

ちひろ「心さん(仮)って思うとこき使ってやろうって気持ちになりますよね!」

「はぁとの名前つけたんだったら優しくしてあげて☆」

ちひろ「優しく……。難しいですね……。どうすれば……」

「ほら、はぁとにいつも接するように、はぁと(仮)にも愛を注いであげて☆」

ちひろ「心さんにいつも接するように……」

ちひろ「帰りに泥遊びしていきますね!」

「なんでそうなる☆」

ちひろ「心さんをいじめる事が私の生きがいだから?」

「おい☆ いじめてるのか☆」

ちひろ「間違えました。優しくするのが生きがいだからです」

「言い間違いにも限度があるぞ☆」

ちひろ「細かい事はいいんですよ」

12 : 名無しさ... - 20/03/15 18:33:58 sFQ 12/13

ちひろ「それよりそろそろ帰りますよ。せっかく定時なのに時間がもったいないです」

「あ、はい。お待たせしました」

ちひろ「はい。じゃあさっきのセクハラのお詫びにご飯奢ってくださいね」

「はぁともノーと言えない日本人だったか……」

ちひろ「いや、単純にセクハラのお詫びはしてくださいよ」

「すみませんでした」

「まぁいっか。ちひろちゃんとご飯行くの久しぶりだし」

ちひろ「思う存分高いもの食べましょうね!」

「人の金だと思って!」

ちひろ「セクハラするのが悪いです」

「ぐぬぬ……!」

「じゃあ……どっか行きたいとこありますか……。タクシー呼びますので……」

ちひろ「タクシーはいらないですよ」

ちひろ「せっかく素敵なスニーカー買ったんですから歩いてあげないと可哀想ですし」

ちひろ「歩いて行けるところでどこか探しましょう♪」

「……うん☆」

End

13 : 名無しさ... - 20/03/15 18:35:29 sFQ 13/13

今回は以上です。

今後は書いたらこのスレに投稿していくつもりなのでよろしくお願いします。
試行錯誤の段階なんでわかりづらいかもですが、 >>3 がタイトルです。

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