1 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 01:09:09.84 p45+tLq/0 1/46

ある暑い夏の朝、起きて便所に向かうと突如、時間にしては一瞬だが、信じられない程の激痛が股間に走った。
自慰をして、そのまま寝た翌日、放尿と同時に痛みを感じる事があるが、今回はその比では無い。
あまりの事態にそのまま近くの泌尿器科へと来たわけである。

「病気?……自分、まだ童貞ですよ?」

医者「そういう類のものではありません……が、この病気にかかったとなれば、その懸念についても考えなければなりませんな」

(寸止めオ○ニーがやばかったのか……? あれで病気になったっていう奴もいるし……)

「あ、あの、それはどんな病気なのでしょうか?」

医者「……『快楽病』ってしってますか?」

どこか優しげで真剣な顔をするおっさんはそう発言した。

「『快楽病』?…………いや、聞いた事ないです」

医者「……男さん、小便の時に、股間に激痛を感じたと言いましたよね? まるで小人に内側から攻撃されたように……精子自体が意志を持ったようにと」

「えぇ、まぁ」

医者「それが特徴なんですよ。この病気の」

「は、はぁ…………え? って事は……射精する度にあの痛みを感じるって事ですか!?」

医者「まぁ……そうなりますな」



元スレ
男「いってえぇぇぇぇぇ!!!!」女「ぎぼぢいいよおお゛ぉぉぉ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348330149/

5 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 01:20:12.72 p45+tLq/0 2/46

「ち、治療法はあるんですか?」

医者「……痛みだけを取り除くものはありません」

「……ということは」

医者「まぁ、去勢でしょうな」

「そ、そんな……」

医者「そう落ち込まないでください。何も悪い事だけではありません。良い方向に考えれば、その分の時間を他の事に使えるわけですから堕落しないで済む」

「……そんなの精神論じゃないですか」

医者「それともう一つ。あなたと性交する女性はそれまで以上の快楽を覚えます」

「……え? ど、どういう事ですか?」

医者「つまり、快楽病を持った男性とする行為は、通常の男性よりも遥かに強いオーガニズムに達する事が出来るという事です」

「……」ゴクリ

医者「まぁ、その分、あなたは激痛を味わう事になりますが」

「うっ」

医者「女性にとっては天国のような病気ですよ……女性にとってはね」


6 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 01:28:55.71 p45+tLq/0 3/46

――

「快楽病か……」

「まぁ、モテるには違いないんだろうな……やった後には」

「オ○ニーもできないんだもんなぁ……」

「取り合えずそのまま過ごしてみるか」

――

「あれから一週間……流石に限界だ……」

「……寸止めなら……ぎりぎりまで我慢して寸止めなら大丈夫だ……」

――

「FC2で動画探して……」

「今日はこれでいいか……」

「ハァハァ」シュッシュ 

「うっ!」グッ

「……っと、これで」シュッシュ

「!!!!???? いってぇぇぇぇぇえぇぇぇ!!!!!!!」


8 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 01:40:18.83 p45+tLq/0 4/46

「ううぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

――

「はぁはぁはぁ」

「何だこれ……あの時と全然違うぞ……」

「射精の量で痛みが変わるってのかよ……」

「……もう射精できないのか……」

――

学校

「ういっす」

「……おう」

「? 元気ねぇな。何かあったのか?」

「いや、何でもねぇよ」

「?」


9 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 01:45:28.78 p45+tLq/0 5/46

――

一カ月後

「お前さー、最近、変わったよな」

「ん? そうか?」

「何か真面目になったつーか? 勉強ばっかしてんじゃん」

「はは、そう見えるだけだって。教師に対する体裁保ってるだけだよ」

「それによ、浮ついた話しとかも全くしなくなったし」

「うーん、たまたまだろ。偶々その時がそんな気分じゃ無かっただけなんだよ」

「うーん」




10 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 01:54:40.86 p45+tLq/0 6/46

――

半年後

先生「おぉ、前回とはえらい違いようだな。平均して9割越えてるじゃないか」

「有難うございます」

「お前やっぱ変わったよな」

「そうか?」

「テストの点数だって、これまでだったら俺と変わんなかったじゃん」

「うーん。偶々だろ」

「偶々であんな点数取れるかよ」

「偶々勉強した所がテストに出ただけだって」

「……」


12 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 02:05:42.12 p45+tLq/0 7/46

――

放課後

「やっべ、流石に残りすぎたか。もう8時回ってるし」

ガラっ

ギャル「ん?」

「お、おう」

ギャル「……こんな時間まで何してんだよ」

「何って、勉強だけど……」

ギャル「はっ、こんな時間まで勉強かよ。頭良い奴は違うねぇ」

「そういうお前は何しに来たんだよ」

ギャル「携帯忘れただけだよ。てか、あんま喋った事ねぇのに馴れ馴れしくすんなよ」

「そっちから話しかけてきたんだろうが……まぁ、いいよ。俺鍵閉めるからさっさと帰れよ」

ギャル「…………」ジー

「……何だよ」

ギャル「……お前って、最近カッコよくなったよな」


16 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 02:18:29.04 p45+tLq/0 8/46

「お、おう。サンキュ」

(快楽病になってからずっとしてなかったけど……やっぱオナ禁って効果あるんだな……)

ギャル「……なぁ」

「ん? 何?」

ギャル「……今からセッ○スしね?」

「はあぁぁぁ!??」

ギャル「馬鹿っ!!! 声でけぇーんだよ!!」

「む、無理に決まってんだろっっ!!」

ギャル「いいじゃん。お前とするのも悪くないし、夜の学校でやるのも興奮するし」

「彼氏とやればいいだろ! 俺じゃなくても!」

ギャル「あいつとはこの前別れたよ。思い返せばあんま良い男じゃなかったし」

「無理っ! 絶対無理!! 俺はやらねーからなっ!!」

ギャル「いいじゃん。お前も彼女いねーんだろ? お互い似た者同士でやろーぜ」


18 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 02:28:57.61 p45+tLq/0 9/46

「一緒にすんなっ!!」

ギャル「へぇ、彼女居たんだ?」

「か、彼女は居ないけど」

ギャル「一緒じゃねーか」

「ど、どこでもセッ○スする奴とは一緒にすんなって言ってんだよっ!!」

ギャル「どこでもじゃねーよ。路上で出来ねーもん」

「揚げ足取んなっ!!」

ギャル「別に取ってねーよ」

「と、とにかくセッ○スだけは無理っ!! 絶対にしねーからな!!」

ギャル「根性ねぇなぁ。女じゃねーんだし、据え膳は食っとけよ、な? この先こんな事はねーぞ?」

「うるせー!! とにかく俺は先帰るからなっ!!」

ギャル「ったく、しょーがねーなぁ」ドンっ

「うおっ!!」

ギャル「ひょれーもんなぁ。お前。女の私にも負けるくらいに。まっ、私は鍛えてっけど」

ギャル「それによ……無理矢理にってのも興味あったんだよなぁ」


23 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 02:48:22.21 p45+tLq/0 10/46

「お、おい、止めろ……」

ギャル「そんな事言ってよー。ここは……あれ? 立ってねーし」

ギャル「まぁ、いいか。ゆっくり楽しも―ぜ?」

「た、頼む。それだけは止めてくれ」

ギャル「もう無理だっつーの。分かってんだろ?」

(く、糞っ! こうなったら先生よんで……いや、この状況だと俺が……)

ギャル「はーい。下脱がせまーす」ズルズル

「頼む!! 金払うから止めてくれ!!」

ギャル「え? 金くれんの?」

「あぁ、金払うからやめてくれよ」

ギャル「でも、今日はいらねー」ズルズル

ギャル「あれ? ほんとに立ってねーの。つまんねー」

「うぅ。頼むよ……やめてくれよ」

ギャル「ふふーん。パンツもずらして」ずるずる

ギャル「!??? お、大きい……」


26 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 02:57:44.20 p45+tLq/0 11/46

ギャル「お、お前、凄いもん持ってんな……」

「うぅぅぅぅ」

ギャル「んっ」チロチロ

(耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ)

ギャル「んふぅ」ジュルジュル

(!? っっ!!)

ギャル「じゅぽじゅぽ、うっん、ちゅるちゅる。ぷはぁ」

「はぁはぁはぁ」

ギャル「……やっぱでけーなお前の……そろそろいいか」

「た、頼むってもうこれ以上は……」

ギャル「まだそんな事言ってんのか。もう入るって……っっ!??」にゅる

「うっ!!」

ギャル「きゃあぁぁぁぁぁ!!!!!!」プシャー


32 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 03:14:09.07 p45+tLq/0 12/46

ギャル「あぁぁぁぁぁ」ガクガク

「はぁはぁはぁはぁ」

ギャル「な、何だこれ……い、入れただけなのに……」

「も、もうこれで……」

ギャル「も、もっと」ズポズポ

「っっっっ!!! も、もう無理」

ギャル「いやあぁぁぁぁぁ!!!」プッシャー

「いってぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」ドクンドクン



34 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 03:28:42.23 p45+tLq/0 13/46

ギャル「はぁはぁ……気持ちよかったぁ……」ぬるっ

「ぐぁぁぁぁぁぁ!!! いってぇぇぇ!!!」

ギャル「はぁはぁ……? おめー何騒いでんだよ」

「っっっっ!!!!」

ギャル「何抑えてんだよ。痛いのか?」

「ぐぅぅぅぅぅ!!!……っっすーはー……はあはあ」

ギャル「お、おい、ちょっと見せてみろよ」

「触るなっ!!」

ギャル「っっ」ビクッ

「つぅーー……もう帰る。鍵閉め頼むわ」スタスタ

ギャル「な、何だよ」

「……」ガラガラ



37 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 03:39:34.42 p45+tLq/0 14/46

――

翌朝

ガラガラ

(まだ誰も来てないのか……)

「昨日は予習出来なかったからな。今の内に少しでもやっておこう」

ガラガラ

「んっ?」

ギャル「よ、よう」

「……」

ギャル「む、無視はねーだろ!!」

「……」

ギャル「確かに昨日は私が悪かったよ。ごめん」

「……もういい」

ギャル「ほ、本当か!?」

「あぁ。その代わり、もうあんな事すんなよ」


42 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 03:54:45.01 p45+tLq/0 15/46

ギャル「そ、それにしてもよ……お、おめーすげーな。私あんなの初めてだよ」

「……俺も初めてだよ」

ギャル「お、おめーがよかったらよ!! また今度」

「俺はもうしないって言っただろ!」

ギャル「っっ! そ、そんな事いわねーでよ」

「反省してるなら話しかけないでくれ」

ギャル「な、何だよ」

ガラガラ

「ういーっす」

ギャル「っち」

「……」

「?」


109 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 15:08:09.48 XwWFM7iz0 16/46

――

数日後

チャラ男「なぁ、頼むよ。やらせてくれよ」

ギャル「毎日毎日、口を開けたらやらせろやらせろって、猿かてめーは」

チャラ男「お前じゃないと満足できないんだって。なっ! 頼むよ」

ギャル「しつけーなー。やらねーっつてんだろ」

チャラ男「頼むって!! 一回してくれたらこれ以上は付きまとわねーからさ!」

ギャル「…………分かった。一回だけだぞ」

チャラ男「マジマジ! 約束するって!」

ギャル「おら、さっさとしろよ」

チャラ男「へへっ、じゃあ、まずはその胸をっと」モミモミ

ギャル「……」

チャラ男(あれ? 感じてねーのか? 以前は胸だけでも声だしてたのに)

チャラ男「じゃあ、ちょっとはえーけど、ここを」クリクリ

ギャル「……」


112 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 15:21:24.28 XwWFM7iz0 17/46

チャラ男(あ、あれ? 何でだよ……)

チャラ男「へ、へへ。我慢してるつもりなら、これで」チュプチュプ

ギャル「……はぁ」

ギャル(やっぱ全然気持ちよくねーわ。あの日からずっと)

チャラ男(ぬ、濡れてねぇ? くっそ)

チャラ男「おい、何で感じてねーんだよ」

ギャル「……知るかよ」ボソッ

ギャル(自分でやっても全然きもちよくねーし。やっぱあいつのせいかなぁ)

チャラ男(くそっ)ジュルジュル

ギャル「……おい」

チャラ男「何だよ」

ギャル「あそこ出せ」

チャラ男「……へへ。やっとその気になってきたか」ポロン

ギャル(小っせ)

ギャル「んふぅ」チロチロ


116 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 15:30:40.89 XwWFM7iz0 18/46

チャラ男「んお。や、やっぱお前最高だわ」

ギャル「んっ」じゅぽじゅぽ

チャラ男「っっ、だ、出すぞ」びゅるびゅる

ギャル「っっっんー……ぷはっ、はぁはぁ」

チャラ男「へへっ、気持ち良かったぜ。今度は俺がお前を」

ギャル「……」ガタ

チャラ男「お、おい。何してんだよ」

ギャル「すっきりしたんなら私は帰るぞ……約束忘れんなよ」

チャラ男「ま、待てよ!」

ギャル「何だよ」

チャラ男「お、お前まだいってねぇんだろ? だったら俺が気持ちよく」

ギャル「はっ、たとえ一生やっていようが、お前が相手ならいけねぇんだよ」

チャラ男「っっっ!」

ギャル「じゃあな」スタスタ


121 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 15:57:34.01 XwWFM7iz0 19/46

――

翌日

ギャル(やっぱあいつじゃねーとなぁ……)

ガラガラ

「……」

ギャル「よ、よう」

「……あぁ」

ギャル「あ、相変わらずはえーな」

「毎日、早起きしてるからな」

ギャル「ふ、ふーん……な、なぁ、お前って頭良いんだろ?」

「……別に良くねぇよ。毎日予習復習してたら誰でも取れる」

ギャル「わ、私にさ、べ、勉強教えてくれないかな?」

「はぁ? 何で?」

ギャル「何でって……い、いいだろっ! 私だって良い大学行きたいんだよっ!!」

「……分かった。放課後だけならいい」


131 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 16:22:55.89 XwWFM7iz0 20/46

ギャル「や、やった!」

「でもな、次にあんな事したら、その時は許さねぇからな」

ギャル「わ、分かってるよ……ご、ごめん。反省してるから……」

「……ならいい……?」

(あれ? 今ドアの向こうに……)

「……」




139 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 16:43:19.84 XwWFM7iz0 21/46

――

放課後

先生「おっ! 今日も居残りで勉強か」

「ははは、帰ってもやる事ないんで」

先生「はっはっは、皆がお前みたいに勤勉だったらなぁ。まぁ、あまり遅くならないようにな。後、鍵閉めは頼んだぞ」

「はい。分かりました」

先生「じゃあ、後は頼んだぞ」ガラガラ

「おい、やるぞ。起きろ」

ギャル「ん……ふわーあ」

「ったく。お前が教えてって言ったんだろ。何で寝てんだよ」

ギャル「いやぁ、学校の授業って何かつまんなくてなー」

「……はぁ、まぁ、いいよ。さっさと始めるぞ」

ギャル「おう! 始めてくれ!」

(? あれ? 今確かに……)

「……」


145 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 16:59:15.63 XwWFM7iz0 22/46

――

「おい、向かい側に座れよ」

ギャル「何で?」

「近いんだよ」

ギャル「いや、だって向こうからだと見づれーじゃん」

「それはまぁ……そうだけど……」

ギャル「何? もしかして、警戒してんの?」

「……違うけど」

ギャル「じゃ、いいじゃん。さっさとやろーぜ」

「……」ギリッ




151 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 17:14:30.69 XwWFM7iz0 23/46

ギャル「なぁ、ここ解らねーんだけど」

「あぁ、ここはこうして」

ギャル「んっ」ぎゅむ

「おい、くっ付くな」

ギャル「私、目悪くてさぁ、あんまり遠いとぼやけんだよ」

「はぁ……。ここは、このxを左辺に移動させて」

ギャル「成る程なぁ」

ギャル(やっぱ、反応しねーか)

――――ガン

ギャル「? 何か今、音しなかったか?」

「? いや、聞こえなかったけど」

ギャル(気のせいか?)

――

「糞っ!! 糞っ!! 糞ッ!!!」

ガンガンガンガンガンガン


157 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 17:39:46.25 XwWFM7iz0 24/46

――

ギャル「流石にすぐには無理か」

「……」スタスタ

ギャル「まぁ、ゆっくりいけば」

がんっ!!

ギャル「っ!!」

「うふふ」

――

下駄箱

「8時か。すっかり遅くなっちまったな。早く帰らねぇと」

「あ、あのっ!」

「うわっ!!」ドタッ

「ご、ごめんなさい」

「だ、大丈夫……。えーっと……確か女さんだよね? 同じクラスの」

「は、はいっ!!」


163 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 18:00:27.90 XwWFM7iz0 25/46

「こんな時間まで何って、俺も人の事言えないか……勉強?」

「は、はい。と、図書室で残ってやっていたんです」

「ふーん。じゃ、今から帰るんだ?」

「はい。お、男さんは帰らないんですか?」

「いや、ちょっと、待ち合わせしてて、先に来てるはずなんだけど……居ないな」

「もしかして……ギャルさんですか?」

「ん? そうそう。何処かに居るか分かる?」

「……ギャルさんなら先に帰るそうです。何か用事があるからって。男さんに伝えてくれって」

「えっ? 先帰ったの?」

「……はい」

「うーん……まぁ、いいか。それなら俺も帰るわ。じゃ、女さん。また学校で」

「……ちょっと待ってもらえませんか?」

「ん? どうかした?」

「私、男さんと前々から話してみたかったんです。少し、お話ししませんか?」


165 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 18:07:47.13 XwWFM7iz0 26/46

「俺と? 別にいいけど、ここでないと駄目? 出来ればどこか店にでも入って」

「……あまり長くはならないと思いますので」

「あー……まぁ、それなら」

「それなら、部室に行きましょう」

「いや、ここでいいよ。そんなに長くないんでしょ?」

「……立ち話もなんですから」

「……じゃあ、そうしようか」

「うふふ。有難うございます」




170 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 18:20:34.96 XwWFM7iz0 27/46

――

部室

「へぇー、女さんって茶道部だったんだね。てか、茶道部なんてあったんだ」

「ふふ。部と言っても、来てるのは私くらいですよ。他の人は名義だけです」

「ふーん。じゃあ、女さんは何で来てるの? 1人でやってても面白くないでしょ?」

「まぁ、そういう家柄なので。来た人には教えてあげたいじゃないですか」

「へぇ、優しいんだね」

「い、いえっ!! 全然私なんか……」

「? それより、話しって? 俺に聞きたい事でもあるの?」

「……そう……ですね」

「? どうしたの?」

「……そういえば、明日から休みですね」

「あー、そういえば、4連休だっけ?」

「……知ってます? この学校って、休みの日には殆ど人が来ないんですよ。教師も部活動の人達も」


176 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 18:38:59.93 XwWFM7iz0 28/46

「そうなんだ」

「特にここには誰も近づかないみたいで」

「ふぅん」

「……男さんって、最近、ギャルさんと仲良いですよね」

「……別にそんなんじゃないよ」

「……まぁ、いいです。そういえば、女子の間で男さんの株が急上昇しているんですよ」

「そうなの?」

「はい。頭もいいし、最近、カッコよくなったって言う女の子がちらほらと」

「へぇー。そいつは有難いな」

「私もそう思います。男さん、変わりましたよね?」

「んー、あんまり実感ないけど、友にもそう言われたな」

「変わりましたよ。それこそ人が変わるくらいに」

「まぁ、勉強はするようにはなったかな?」

「……勉強だけですか?」

「えっ?」


181 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 18:48:52.50 XwWFM7iz0 29/46

「いえ……あっ、お茶飲みませんか? これでも茶道部なので、玉露とかも置いてるんですよ」

「あ、あぁ。有難う」

「うふふ」ガサガサ

「……んっ? そういえば、女さんって中学も一緒じゃ無かったっけ?」

「覚えててくれました? といっても、中学では一緒のクラスになった事はありませんでしたけど」こぽこぽ

「やっぱり。何かひっかかってたんだよ」

「……ついでに言うと小学校も一緒でしたよ?」

「えっ?」

「男さんは覚えていないと思いますが、小学校では一緒のクラスにもなった事があったんです」

「そ、そうなの?」

「はい。できましたよ?」

「あ……どうも」ずずっ

「美味しいですか?」

「う、うん。美味しい? と思う」

「うふふ」


190 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 19:08:18.45 XwWFM7iz0 30/46

「覚えてますか?」

「え、何を?」

「小学校の時、クラスの端っこで一人ぼっちだった私をドッチボールに誘ってくれましたよね?」

「そ、そんな事あったっけ?」

「とろくさくて、何もできなかったですけど……本当に嬉しかったんです」

(全然覚えてない)

「1人ぼっちで居る時、いつも気にかけてもらって……あの出来事が無かったら私今でも、根暗なままでした」

「私、男さんに救われたんです。有難うございます」

「お、大袈裟だって。た」

「偶々、ですか?」

「うっ」

「理由はどうあれ、こうして今を過ごしているんですから……私はあなたに感謝しているんです」

「ま、まぁ、感謝なんてしなくてもいいからさ。別に感謝されたくてやった事じゃないし」

「うふふ。優しいですね。じゃあ、他の話しをしましょう」

(ほっ)


200 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 19:34:32.63 XwWFM7iz0 31/46

「男さんって、今……彼女とか欲しいですか?」

「彼女かー。いや、今は要らないな」

「……それは何でですか?」

「何でって……うーん、勉強もあるし……単純に忙しいから?」

「……忙しいからですか」

「まぁ、そうなるかな」

「……なら、忙しくなくなったらどうですか?」

「……それでも……やっぱり要らないかな」

「そうですか、分かりました」

「……」

「ところで、最近、調子はどうですか?」

「調子? 体調ならいいと思うけど」

「夢精とかしてますか?」

「!? い、いきなり何言って」


205 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 19:47:12.03 XwWFM7iz0 32/46

「快楽病でしたっけ? 大変ですよね、射精できないなんて」

「!! な、何でその事を」

「偶々、って言ったらどうしますか?」

「た、偶々?」

「それとも……盗聴器が仕掛けてあると言ったらどうしますか?」

「!!!」

「なーんて、冗談ですよ」

「じ、じゃあ何で」

「一週間くらい前でしたか、ギャルさんとセッ○スしてましたよね?」

「!? み、見てたのか」

「はい、それはばっちりと。まぁ、あれは殆どレイプみたいなものでしたけど」

「でも、様子がおかしかったんです。私はそういう経験は無いですけど、知識はあります。歳も歳ですし。でも、ギャルさんは正常……ではないですね。過剰でしたが、まぁ、正しく反応はしていました。でも、男さんは痛ってただけ、それも尋常じゃないくらいに。初めは、私もどこか打ったのかと思いましたが、男さんは違う様子でした」

「だから調べたんです」


213 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 20:14:57.19 XwWFM7iz0 33/46

「……鎌をかけたのか」

「すいません。でも、私もショックだったんですよ? 違っていたら希望が見えたんです。でも、そうじゃなかった。忙しいから要らないんじゃないですよね? 痛いから要らないんですよね? どうせ付き合っても最後までやれないなら意味が無い。だから、付き合いたくないんですよね?」

「……違う。俺は」

「何が違うんですかっっ!!! 男さんは自分が気持ちよくなれないからセッ○スしたくないんでしょっ!??」

「性欲が満たされないからセッ○スしたくないんでしょ!??」

「……話しを聞いてくれ」

「いえ、もう聞きたくありません。どうせ手に入らないなら短い間だけでも……無理矢理にでも愛してもらいます」ドンっ

「っっっ!! な、何だこれ。力が」

「あっ、効いてきました? 筋弛緩剤」

「ぐぅぅ」バタン

「軽い物だし、量も対して入れてないので効き目はあんまりないんですけど、縛るくらいの事はできますね」






225 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 20:36:11.08 XwWFM7iz0 34/46

――

「うっ」

(動かねぇ)

「どうですか? 動くようでしたらさらにきつくしばってもいいんですけど」

「は、はは、動く気配すらねぇよ馬鹿野郎」

「それはよかったです」ニコッ

「……お前は俺の事が好きなのか?」

「えぇ、勿論。でなければこんな事するわけないじゃないですか」

「……俺が苦しむ姿をみたいのか」

「いいえ。私はあなたを感じたいだけです」

「……俺が嫌がってもか」

「だって、手に入らないんですから。しょうがないじゃないですか」

「……」

「まぁ、ギャルさんに男さんの童貞奪われてしまったのは残念ですけど。これからいっぱい愛してあげますからね」


233 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 20:48:20.08 XwWFM7iz0 35/46

「……なぁ、考え直してくれないか?」

「もう無理ですよ」

「……その、付き合うくらいなら出来るかもしれないからさ」

「セッ○スしてくれます?」

「……それは」

「出来ませんよね? 痛いから。付き合うだけじゃ満足できないんですよ。あなたを身体で感じたい」

「……」

「さて、そろそろ始めましょうか」

「……嫌だ」

「男さんは動かなくて……って、動けませんか。ふふ。私が全部してあげますからね」

「頼む。もう嫌なんだよ。あんな思いするのは」

「駄目でーす」ズルズル


244 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 21:01:00.74 XwWFM7iz0 36/46

「わっ!! 大きい!! マジかで見るとやっぱり大きいですねぇ」

「頼む。頼むよ」

「可愛いですね。声、震えてますよ? じゃあ、始めますね?……んぅ」チュル

「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」

「んふふ。んはぁ。んぅ、ふぅん」ジュルジュル

「ぷはぁ。顎が疲れちゃいました……そろそろいいかな? んっ」ぬるっ

「はぁはぁはぁうぅぅぅぅぅ」ビクビク

「あぁぁぁぁあんん!!!!」プシャー

「ふぅふぅふぅ」ガクガクガク

「あはははははは気持ちぃぃ」プシャー


249 : >>246 うわっ、これは恥ずかしい。ちゃんと確認すればよかった - 2012/09/23(日) 21:13:04.62 XwWFM7iz0 37/46

「ふぅふぅふぅふぅ」グッ

「あははは、射精しないように力入れてるんですかぁ? いつまで持ちますかねぇ」

「んっぅぅぅぅ!!! あははははぎもぢいいよぉぉぉ」ガクガクガクガク

「ッッ! く、糞……ッッッッ!!!!!」ビュルビュル

「あははははぁぁ!!! 射精だぁ!! 精子一杯だぁははは!!!」プシャー

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!」

「ああああああん!! ぎもぢよすぎて死んじゃうよぉぉ!!!」ガクガクガクガクガクガク

「ッッッッッッッーーー!!」

「あははははあぁぁぁぁぁあぁあ!!! これからいっばいじばじょうねぇぇぇぇ!!!」




306 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 23:18:18.66 XwWFM7iz0 38/46

――

少し前

ギャル「……っぅ」

ギャル「あれ……私……! ってぇ」

ギャル「何で頭から血が……そうか……あん時、誰かにやられて」

ギャル「……頭いてぇ」よろよろ

――

下駄箱

ギャル「あれ? いねぇ……帰ったのか?」よろよろ

ギャル「……いや、流石に様子見に来るだろ……って事は……」

ギャル「…………」よろよろ


310 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 23:34:14.44 XwWFM7iz0 39/46

――

「あははははははははぁあぁああ!!!!」ガクガクガク

「はぁはぁはぁはぁ」

「あはははははぁぁああ!! ぎぼぢいいねぇ!!???」

「はぁはぁはぁやばいまじでやばい」

「本当に死んじまう」

「でぇ? もっどうごいでいいがなああ゛ぁぁ?」だらだら

「お、お願いだ。本当に止めてくれぇ。じゃ、じゃないと」

「もうむ゛り゛だよぉぉぉぉぉぉ!!! あはははははあぁぁぁ!!!!」だらだら

ガラガラ!!

ギャル「はぁはぁ。や、やっと見つけた」


315 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 23:47:11.10 XwWFM7iz0 40/46

「あでへぇぇ? ギャルざんだぁぁ」

ギャル「……てめぇだったのか」

「た、助けに来てくれたのか?」

ギャル「……あぁ。お前には悪い事したしな」

「ギャルざんもいっじょにやろ゛う゛よお゛お゛ぉぉぉぉ!! ぎもぢいいよお゛お゛ぉぉ?」

「すまん。早く助けてくれ。こいつおかしくなっちまってる」

「おどごぐんがわ゛るいんだからぁぁあ!! でぇ、ギャルざん、おどごぐんのおぢんぽきぼぢいいよおぉ?」

ギャル「……」

「お、おい。何してんだよ」

ギャル「……悪いな。私も欲望には逆らえないんだ」


325 : 以下、名... - 2012/09/23(日) 23:54:30.08 XwWFM7iz0 41/46

「う、嘘だろ……」

「やっだあ゛ぁぁ。いっじょにぎもぢよぐな゛ろうねぇ?」

ギャル「……」よろよろ

「お、おい。やめろよ……止めてくれよ……」

ギャル「……でもよ」ガシッ

「でぇ?」

ギャル「欲望には逆らえないけど……一線越えるつもりもねぇんだよっ!!」ぐいっ

「きゃっっ!!」バタン

ギャル「ふんっ。猿じゃねぇんだ。いくら気持ちよくても、最低限の線は超えちゃいけねぇだろうが」

「うぅぅぅぅ」

「お、お前……」

ギャル「ま、私も言えた義理じゃねぇけどさ」

ギャル「おい、大丈夫か?」

「……有難う」

ギャル「へっ」


337 : 以下、名... - 2012/09/24(月) 00:14:03.19 1Uwf1mnw0 42/46

――

「うううううう」

ギャル「さて、これからどうすんだ?」

「まぁ、流石にこのままってわけにもいかないしな」

ギャル「私がやろうか?」

「大丈夫。自分でできるから」

ギャル「……そうか。じゃ、私は外で待ってから」よろよろ

「あぁ、有難う」

ガラガラ 

「ううううううーーー!!」

「……なぁ」

「ううううううーー!!」

「……」ガシッ

「ううううー??」

「ちょっと話そう」


343 : 以下、名... - 2012/09/24(月) 00:25:57.68 1Uwf1mnw0 43/46

――

「落ち着いたか?」

「は、はい……」

「そうか。じゃあ、話そう」

「あ、あの……」

「ん? 何?」

「ごめんなさい……本当にすいませんでした」

「……分かったから、取り合えず、頭あげてくれよ」

「……はい」

「別に、今日の出来事を誰かに言ったりしないし、そこは安心してくれていい。あいつにも言っておくから」

「……はい」

「あんたは感情の表現の仕方が下手なだけだったと思うから」

「……はい」

「だからといって」

「俺は今日の出来事を許したりはしない」


348 : 以下、名... - 2012/09/24(月) 00:39:04.67 1Uwf1mnw0 44/46

「……は……い」グスッ

「……頼むから泣いたりしないでくれ。泣かれたら本当に許せなくなるから」

「す……すいません……」ゴシゴシ

「まぁ、これからは今日の出来事を反省して、ちゃんと人を好きになってくれ。相手のためにも、自分のためにも」

「……そうですね」

「……」

「……なぁ」

「……はい」

「……まだ……俺の事、好きなのか?」

「!?……す、好きです」

「……俺はあんたの事を許したりはしない。幸い、俺が男だったからよかったものの、逆だったら本当に死んでるかもしれない」

「……すいません」

「だけど、まだ、俺の事を好きでいたいなら……俺に許してほしいなら……努力してくれよ。俺に許してもらえるようにさ。こんな目にあったんだから……このくらいは言ってもいいだろ?」

「!!! は、はいっ!!」


352 : 以下、名... - 2012/09/24(月) 00:52:37.89 1Uwf1mnw0 45/46

―― 

あれから一カ月後、俺は以前と変わらない生活を送っている。相変わらず自慰行為もしてないしセッ○スもしてない。
『快楽病』が俺に対して良かったどうかは今の所は分からない。だってあの痛みは本当に死ぬほどのものだから。

「……やっぱお前変わったよな」

「ん? いや、そんな事無いって」

「男さん!!」

「んっ、女さんか」

「あ、あのっ! お菓子作ったのでよかったら……!!」

「あぁ、有難う。ほら、友もどうだ?」

「……あぁ」

ギャル「おい、男ぉ。ここ教えてくれよ」

「んーー。っておい。ここ、昨日やっただろ」

ギャル「え? そ、そうだっけ?」

「ったく。しょーがねーな」


353 : 以下、名... - 2012/09/24(月) 00:53:09.39 1Uwf1mnw0 46/46

ガラガラ

先生「おーい、授業始めるぞー」

ギャル「っち。おい、また放課後教えろよっ!」

「分かったよ」

「じゃ、じゃあ! 私、また作ってくるから!」

「ああ、待ってるよ」

「……やっぱり、お前変わったよ」

「うーん……まぁ、偶々だろ」

終わり



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