結衣「……は?」
結衣「ええっと、私の聞き間違いかなあかりがそんなこと……」
あかり「だ、だから幼なじみ料払ってよぉ!」
結衣「聞き間違いではないみたいだね、これは夢かな」
結衣「あかり、ちょっと私の頬をつねってみてくれないか」
あかり「つねったらちゃんと払ってね?」
結衣「えぇ……」
あかり「痛いけど我慢してね~!」ツネッ
結衣「いだだだいだだい!!」
元スレ
あかり「ゆ、結衣ちゃん、幼なじみ料払って!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334380760/
結衣「いたたた、夢ではないみたいだね……」
あかり「ぇへへ、結衣ちゃんのほっぺたぷにぷにしてたよぉ」
結衣「そうかな、あかりのほっぺたもなかなかもちもちだけど」プニプニ
あかり「んむっ~そんな褒められると照れちゃうかな」
結衣「ふふふ、ほんとにお餅みたいで美味しそう」
あかり「たっ、食べちゃうの!?」
結衣「うん、あんまりもちもちしてるもんだからさっと焼いて磯辺焼き……」
あかり「あっ、あぁ、あかりまだ死にたくないよぉ!」
結衣「冗談だよ、食べるワケないだろ」
あかり「そっかぁ、ぇへへ冗談だよねさすがに」
結衣「……さてと、私は読書でもするから大人しくしててね」
あかり「あ、うん、なるべく大人しく――」
あかり「じゃなくて!早く幼なじみ料払ってよ結衣ちゃん!」
結衣「……くそ、しっかり覚えてたか」
あかり「早くしないと利子で大変なことになるよぉ!」
結衣「り、利子まであるのか?」
あかり「うんうん、利子が無いとこちとら商売あがったりだぜぇ!」
結衣「……堅気のあかりが言っても可愛いだけだな」
結衣「やれやれ……」
あかり「おうおう、早く耳揃えて払ってもらいまひょか!」
結衣「だいたいさ、その幼なじみ料ってなんだよ」
あかり「聞いての通りだよぉ、日々の幼なじみとしての付き合いのお金を……」
結衣「へぇ、あかりは私と嫌々幼なじみやってるわけ?」
あかり「えっ……」
結衣「ならいいよ、払ってあげる」
結衣「……その代わりもう私とあかりは赤の他人だからな」
あかり「うっ、うぅ……」ジワッ
結衣「あかりとはこれからもずーっと仲良しでいられると思ったんだけど」
結衣「……どうも、私の思い違いだったみたいだね」
あかり「おっ、思い違いなんかじゃないよぉ!」グスッ
あかり「あかりはただ、結衣ちゃんと……」
結衣「いいから、早くしないと利子が増えちゃうからな」
結衣「請求書とかある?どらくらいか値段が知りたいんだけど」
あかり「うん……」スッ
結衣「……手書きかよ、パソコンで作ればいいのに」
結衣「ふふ、まぁそこが遊びっぽくて可愛いんだけど――」
結衣「ひゃっ、ひゃくまんえん!?」
あかり「ひゃ、百万円です……」
結衣「ふっ、ふざけるのは京子だけでお腹いっぱいだって!!」グイグイ
あかり「むわーん!お、お団子引っ張らないでぇ!!」
結衣「……はぁはぁ、私をツッコミで過労死させるつもりか」
結衣「あのな、いまの私の経済状況で払えると思うか?」
結衣「……百万円っていうのはね、お父さんたちが必死に働いて働いて」
結衣「それでも全然足りないくらいの金額なんだよ?」
あかり「し、知ってるもんあかりだってそれくらい……」
結衣「知ってるならどうして……」
あかり「い、いいから結衣ちゃんはそんなこと気にしなくて」
結衣「……そうだよな、あかりもたまにはボケたくもなるよな」
結衣「ずーっとボケたかったんだね、分かるよ」
結衣「わたしもツッコミばかりでそろそろ疲れてきたもん」ナデナデ
あかり「あっ、えへへ、なでなではマイナス5万円かなぁ」
結衣「へ?」
あかり「あっ、えっと、なんでもないよぉ!」
あかり「……それより百万円払ってくれるの?」
結衣「いやいや、だから常識的に考えて無理だって」
あかり「そっかぁ、ぇへへ」
あかり「は、払えないなら、体であかりに払わないといけないよね」
結衣「か、からだ!?」
結衣「あかり!どこでそんなはしたない言葉覚えたんだよ!」
あかり「それくらい知ってるよぉ、大人だもん」
結衣「はぁ、絶対京子の入れ知恵だな……」
あかり「あ、あのね、これ救済措置用のサービス」スッ
あかり「その紙に書いてあることをこなせばどんどん、借金は減っていくから……」
結衣「内容次第では本当のほんとにお団子食べるぞ」
あかり「ひっ……!」ビクッ
結衣「……冗談に決まってるだろ」
~借金まみれの結衣ちゃんへの救済措置~
・なでなで3分間 5万円
・5分間ぎゅーってハグする 10万円
・10分間結衣ちゃんがあかりにひざ枕 20万円
・あかりに耳元で甘い言葉をささやく 15万円
・結衣ちゃんのオムライスが食べたいなぁ 30万円
・結衣ちゃんのお家にお泊りしたいよぉ 50万円
・これからね、あかりにもっと結衣ちゃんが構うようになるとなお良いでしょう
結衣「……ぷっ」
結衣「ぷっ、くふふふ……」
あかり「ど、どうして笑っちゃうのそこで!?」
あかり「あかりが一生懸命昨日寝ないで考えたのにっ!」
結衣「だ、だってこの体で払うってさぁ……」
あかり「し、しっかり払ってね、今日から利息はトイチだから!」
結衣「知らなくてもいい言葉よーく知ってるなぁ、えらいぞあかり」ナデナデ
あかり「あっ、ぇへへ、結衣ちゃんのナデナデ好きー」
結衣「ふふ、ほんとは構って欲しかったんだよね」
あかり「ち、違うよぉ、ただ借金まみれの結衣ちゃんを救うために……」
幼なじみ料 あと95万円
結衣「あれ、さっきもなでなでしたから10万円返済したのかな」
あかり「だ、だめだよぉ!そんなのずるい!」
あかり「……そんな簡単に減っちゃもったいないもん」
結衣「もったいないって、これくらいならいつでもしてあげるのに」
あかり「そんな言葉には騙されないよぉ、あと95万円だからね!」
結衣「やれやれ、地道に返していくしかないかな」
あかり「ぇへへ、あかり役得だよね~」ニコニコ
結衣「ま、あかりも楽しそうだからいいかな」
結衣「そうだなぁ、次はどれにしようかな」
あかり「別にね、明日に持ち越してもいいんだよ?」
あかり「無理して急ぎすぎると、消化不良起こしちゃうもんね」
あかり「ぇへへ、ゆっくり、ゆーっくり考えて決め――」
結衣「はいはい、分かりましたよっと」ギュッ
あかり「むぎゅっ!?」
結衣「あかりの体って小さいから、ハグがしやすいなぁ」
あかり「きゅっ、急にするのは反則だよぉ……」
結衣「ふふふ、ほんと妹みたいで可愛いな」ナデナデ
あかり「あぅ……」
あかり「んっ、結衣ちゃんの匂いでいっぱいだよぉ……」
結衣「こらこら、あまり嗅ぐなよ恥ずかしいから」
あかり「でもでも、ほんとにいい香りがするよ結衣ちゃん」
結衣「あっ、ちょっと、やっぱハグするの無し!」
あかり「うっ、いやだよぉ!」ギュッ
結衣「おま、あかりからハグしてどうするんだよ!?」
結衣「今日は体育で汗かいたから早くはなれろぉ!!」グイッ
あかり「ぜーったいに離れないもん……!」ギュムッ
結衣「もうやだぁ……」
幼なじみ料 あと85万円?
結衣「もうお嫁に行けない……」
あかり「ぇへへ、結衣ちゃんってばおやびんのころから何も変わってないね」
あかり「結衣ちゃんの匂い嗅いでると、とーっても安心するんだぁ」
結衣「あ、汗臭いとかなかった……?」
あかり「……も、もう一回嗅げば分かるかも」
結衣「ど、ドアホ!!」
結衣「……あかりってさ、実はムッツリの変態さんでしょ」
あかり「ち、違うよぉ、あかり変態さんなんかじゃ!」
結衣「うぅぅ、先が思いやられるな」
結衣「それでさ、いまはこうやってひざ枕してるワケだけど」
あかり「えへへ、結衣ちゃんのおひざ気持ちいいよぉ」
結衣「10分って正直足が痺れるんだけど」
あかり「ふふん、しっかり10分じゃないと無効だからね」
結衣「まいったなぁ、今日中に消化できるかな……」
あかり「だから無理しないで明日にでも」
結衣「だってトイチだろ、そんなの一生終わらないよ」
あかり「そ、それはそれでいいと思う……かな」
結衣「私はこの歳で借金生活なんて嫌だよ」
あかり「……ぶぅ」
結衣「……ひざ痛いよ、そろそろ10分だろ」
あかり「ま、まだまだ、あと3分残ってるもん」
結衣「……ふむ」
結衣「……あかりってさ、実はごらく部で一番可愛いよね」
あかり「ひょえ!?」
結衣「そうやってちょっと大げさなところとか、いつもニコニコしてるところとかさ」
結衣「ちょっと目立たたないほうがいいかな、あかりは」
あかり「ど、どうして……?」
結衣「それならあかりに言い寄る人もいなくなるし、私だけのあかりになるからね」ボソッ
あかり「~~~~~~~っ!」
結衣「あはは、結構恥ずかしいねコレ」
結衣「借金返済のためとは言え、あかりに耳元で愛の言葉をささやくとか」
結衣「……あまり、言いふらしたりしちゃダメだよ?」
あかり「……」
結衣「ま、まぁあかりが可愛いっていうのはほんとだけどな」
結衣「ただちょっと目立たないだけで、家事もできるしさ」
結衣「きっといいお嫁さんになると思うな……」
結衣「あ、あれ、あかりが気絶してる?」
あかり「……ぇへへ」
幼なじみ料 残り50万円
結衣「あかりはほんと軽いな、カバンのほうが重いんじゃないか」
あかり「……」
あかり「んぅ、あれ、結衣ちゃん?」ギュッ
結衣「おはよ、今日はこのまま泊まっていきなよ」
あかり「でっでも、そんなの結衣ちゃんに迷惑かかっちゃうし……」
結衣「というか、泊まってもらわないと借金返せないし」
あかり「ぇへへ、トイチでもいいんだよぉ」
結衣「……そのトイチってもう使うの止めなよ、親が泣くから」
~結衣自宅~
結衣「さてさて、腕によりをかけてオムライスを作ろうかな」
あかり「ふふふ、美味しくなかったら無効だからね」
結衣「えぇぇ、プレッシャーかけるのはやめてくれよ」
あかり「でもね、結衣ちゃんが作るのならぜーんぶ美味しいと思うなぁ」
結衣「あ、そ……」
あかり「ぇへへ~♪」
結衣「ふぅ、あかりのために美味しいの作ってやるかな」
あかり「あかりのためって響き素敵だよね~」
結衣「……うっさい」
結衣「はいどうぞ、船見家特製のオムライスでございます」
あかり「ぇへへ、ケチャップでハートマークがないよぉ?」
結衣「ちょ、調子にのる……」
あかり「……」ニコニコ
結衣「あぁもう、絶対今日で借金返済してやるからな」
結衣「……」キュッキュ
結衣「ったく、こんな恥ずかしいこともうごめんだよ」
あかり「わぁぃ、あかり結衣ちゃんのオムライス大好き!」
結衣「……ふふ、しっかり噛んで食べるんだよ?」
あかり「うんっ!」
結衣(大人なのか子供なのか分からないなぁ、そこが可愛いんだけど)
あかり「……♪」モキュモキュ
結衣「ふふ、その様子じゃオムライスは美味しいみたいだ」
結衣「これで30万円は返したってことでいいのかな」
あかり「んぐっ、お、美味しくなんかないよぉ!」ニコッ
結衣「あかり、顔が笑ってるんだけど?」
あかり「あっ、えっと、やっぱり美味しい……」
結衣「ふふん、しっかり美味しいって言葉聞いたからな」
結衣「これで残りは20万円か」
あかり「こんなの、美味しくないワケないよぉ~」モキュモキュ
幼なじみ料 残り20万円
結衣「そろそろセーブしたいなぁ……」ピコピコ
あかり「……」
結衣「あ、そうだお家の人に連絡した?」
あかり「ぇへへ、ゆーいちゃーん……」zzz
結衣「そっか、いつもは9時に寝るいい子ちゃんだもんな」
結衣「あかり、お布団しくから一回起きてくれる?」
あかり「ふぁ~い……」
結衣「これでお泊りしたから、50万円返済か」モソモソ
結衣「20万円-50万円」
あかり「ぇへへ、結衣ちゃんのお家の布団フカフカだよぉ!」
結衣「……あれ?」
あかり「あーあ、これで幼なじみ料も全部無くなっちゃうなぁ」
あかり「ぇへへ、でも今日は楽しかったよぉ~」
結衣「あかり、私大変なことに気づいたんだけどさ」
あかり「大変なこと?」
結衣「今度はあかりが30万円ほど借金しちゃうみたいなんだけど」
あかり「あ……」
結衣「ほんと大事なところでやらかすと言うか……」
あかり「も、もちろん利子はないよね――」
結衣「あぁ、トイチに決まってるだろ」ニコッ
あかり「!?」
あかり「じょ、冗談だよね~?」
結衣「あかりは昔からの付き合いだから、私がどんな人間か分かるよな?」
あかり「結衣ちゃんは冗談はあまり言いません……」
結衣「よろしい、さすが幼なじみだよく分かってるな」
結衣「ふふ、あかりにはどんな形で払ってもらおうかなぁ」
結衣「実際にお金で払ってもらうのも面白そう……」
あかり「ふぇっ……」グスッ
結衣「お、おい冗談だって、泣くなよ!」
あかり「だっだって、30万円も払えないよぉ、ひっく……」ポロポロ
結衣「もー、あかりからやってきたのにさぁ」ギュッ
あかり「んっ、ぇへへ……」
結衣「ふふ、それならあかりも体で払うしかないよね」
あかり「……」ビクッ
結衣「いやべつに取って食おうとかするワケじゃないし……」
あかり「ほ、ほんとに?ひどいことしない?」
結衣「……」
結衣「あ、あした2人っきりでどこかお出かけで40万返済な」
あかり「そ、それだけでいいの?」
結衣「手もつないだり、腕組んだりするオプションも付くからな」ギュッ
あかり「ぇへへ、しょうがないなぁ借金だもんね~」
結衣「そうだな、借金返済のためだからしょうがないな」
結衣「それじゃ明日は早いからおやすみ、あかり」
あかり「ぇへへ、おやすみなさーい」
結衣「……」
結衣「……」zzz
あかり「明日にはトイチで借金は33万円で、40万円返済」
あかり「33万円-40万円」
あかり「あ、あれぇ!?」
そのあと2人は延々と幼なじみ料を返し合ってイチャつきましたとさ
おしまい!