戸愚呂弟「ふううう……」メキメキ…
幽助(とんでもねえ妖気だ……!)
戸愚呂弟「これが60%ってところか……」
戸愚呂弟「三分でこのビルを平らにしてみせようか?」
幽助「三秒でだと!?」
戸愚呂弟「!?」
幽助「マジかよすげえ……こんなでけえビルをたった三秒で……!」
戸愚呂弟「いや……三秒じゃなくて……」
元スレ
戸愚呂弟「三分でこのビルを平らにしてみせようか?」幽助「三秒でだと!?」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1593255605/
幽助「もしかして、今すぐやってくれるのか!?」
戸愚呂弟「えぇと……」
幽助「だよなぁ! 口だけだったら意味ねーもんな!」
幽助「だとしたら、こうしちゃいられねェ!」
幽助「今すぐみんなも呼んでくるぜ!」ダッ
戸愚呂弟「おい、待てっ!」
タタタッ…
戸愚呂弟「……どうするかねェ」
幽助「おーい、螢子! 桑原!」
螢子「どうしたの?」
桑原「なんだァ?」
幽助「今から戸愚呂の奴がビルを平らにしてくれるんだってよ! 見に来いよ!」
幽助「しかもたった三秒でだ!」
桑原「さ、三秒!? フカシこいてんじゃねーだろうな!」
螢子「ウソでしょ……!?」
幽助「あの戸愚呂がウソなんかつくわけねーだろ!」
飛影「……なんだと?」
蔵馬「たった三秒で!? あのビルは相当強固に作られてるはずだ……」
幽助「だけどよ、たしかにそういったんだ」
飛影「面白い、見物しがいがありそうだぜ」
蔵馬「人間界にそれほどの妖怪がいるとはね……」
幽助「よし、次は……」
コエンマ「ほう、あのビルをたった三秒で!?」
ぼたん「すごい奴がいたもんだねえ」
幽助「だろ!」
コエンマ「もし、本当に三秒でやれたら、戸愚呂への評価を改めなければならんな……」
幽助「あとはばーさんも誘っておくか」
幻海「たった三秒で?」
幽助「ああ、三秒だ!」
幻海「戸愚呂とは、あいつが妖怪になって以来会ってなかったが、これは楽しみだね」
幻海「このゲームをセーブしたらすぐに向かうよ」
幽助「ったく、いい年こいてゲーマーなんだからよ」
――――
――
ワイワイ…
幽助「どうだ、人を集めてきたぜ!」
戸愚呂弟(余計なことをしてくれるねェ……)
戸愚呂弟(まあいい。これぐらいの人数であれば、筋力と破壊力を示して、勢いでごまかせば……)
戸愚呂弟「じゃあ始め……」
幽助「待てよ、戸愚呂」
幽助「呼んだのは、こいつらだけじゃないぜ?」
戸愚呂弟「え……」
幽助「おめーの仲間も呼んだぜ!」
戸愚呂兄「弟よ! あんなビルを三秒で平らにできるとはすごいぞォ! ヒャハハハハハ!」
戸愚呂弟「兄者!?」
鴉「俺の爆弾でも三秒は厳しいだろう……さすがは戸愚呂だ」
幽助「だよなァ!」
武威「……」
幽助「おめー、無口だな」
武威「……楽しみ」ボソッ
幽助「だよなァ!」
戸愚呂弟「何をしているんだ、お前たち……!」
幽助「おめーの雇い主も連れてきたぜ」
左京「やぁ、戸愚呂」
戸愚呂弟「あんたまで……」
左京「66兆2000億」
戸愚呂弟「え」
左京「戸愚呂が三秒でビルを平らにできる方に、66兆2000億円」
戸愚呂弟(破産しちゃうねェ、左京さん……!)
幽助「他にも妖怪と知り合えたから、そいつらも連れてきた!」
鈴駒「ビルの解体ショーだって!? 面白そうじゃん!」
酎「しかも三秒とは……とんでもねえ。いい酒のツマミになりそうだ」
凍矢「……凄まじいな」
陣「こいつは見なくちゃ損だべ! オラの耳もビンビンだべ!」
死々若丸「暴力は悪にのみ許された純粋な破壊行為! その極みを見せてもらおう」
鈴木「フン、千の技を持つ美しい私なら、レインボーサイクロンを千発叩き込めば平らにできる」
戸愚呂弟「知り合うのが早いねェ……」
城戸「楽しみですね」
海藤「ビルが三秒で平らになるところなんてなかなか見れるもんじゃない」クイッ
柳沢「ワクワクするぜ!」
幽助「こいつらと……。ああ、それと仙水ってやつも見たいんだってよ」
仙水「忍ですよ、はじめまして」
戸愚呂弟「これはどうも……」
樹「キャベツ畑やコウノトリを信じてる女の子に無修正のビル解体を突きつける気分を味わえるよ」
戸愚呂弟「あんたが何いってんのかさっぱりだねェ」
幽助「魔界からもいっぱい見物客がきたぜ! みんなとんでもねー妖気だぜ!」
雷禅「フン……ガッカリさせんなよ」
黄泉「本当に三秒でできたら、ぜひ我が陣営に誘いたい」
ムクロ「ビル解体はいいものだ。崩れる瞬間、ビルの道程が花火のように咲いて散る」
煙鬼「ワッハッハ、こりゃあ楽しみだ!」
戸愚呂弟「!?」
戸愚呂弟「魔界の結界は?」
コエンマ「こんな一大イベントがあるんだから、一時的に結界は解いた!」
戸愚呂弟「やりたい放題だねェ……」
幽助「まだ俺が死んでる頃に助けたじーさんとタヌキも来てくれたぜ」
老人「ビルを三秒で平らにしてくれるというから、下界に降りる許可をもらったんじゃ」
老人「霊界では信二たちと再会できたし、またこの狸と会えるし、最高じゃわい」
タヌキ「……」ニコニコ
戸愚呂弟「この二人のエピソードは泣けるねェ……」
幽助「他にも……」
戸愚呂弟「分かった、もういい!」
戸愚呂弟「とにかく……やればいいんだろう?」
幽助「ああ、頼むぜ!」
戸愚呂弟(やるしかない。100%になれば三秒でビル解体も不可能では……)グッ
幽助「あ、そうだ」
戸愚呂弟「え」
幽助「さっきおめーは60%でできるっていったんだから、そのままでやってくれよな」
幽助「80%になったり、100%でやるのはナシだぜ? なぁ、みんな!」
ソウダソウダー! ソノトオリダー! ソノママデヤレー!
戸愚呂弟「……!」
戸愚呂弟(60%のまま三秒でなんて絶対不可能だ……!)
戸愚呂弟(このままでは大勢の前で大恥をかく!)
戸愚呂弟(誰か……誰か止めてくれ!)
雪菜「待って下さい!」
戸愚呂弟「あんたは……!」
雪菜「ビルを平らにするなんて、とても危険な行為です!」
戸愚呂弟「おお……!」
雪菜「だから……」
雪菜「気をつけて下さいね」ニコッ
桑原「さすが雪菜さん、お優しい!」
戸愚呂弟(止めてくれないんだねェ)
幽助「じゃあ、いよいよ戸愚呂による≪ビル三秒で解体ショー≫を始めるぜ!」
ワアァァァ……!
ウオォォォ……!
イイゾー! ヤッチマエー! トグロー!
左京(暗黒武術会に匹敵する……いや、それ以上の盛り上がりだ)
戸愚呂弟(もう……行くしかないねェ!)
戸愚呂弟「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」ダッ
ドゴォンッ!
ズガァンッ!
バゴォンッ!
…… …… ……
戸愚呂弟「ハァ、ハァ、ハァ……」
戸愚呂弟(かかった時間は……2分17秒、か)
戸愚呂弟(自己ベストは大幅に更新できたが……三秒には程遠い)
戸愚呂弟「すまなかった、みんな」
戸愚呂弟「こんな大きいビルを、三秒で平らにできるわけなかった……」
戸愚呂弟「俺は大ウソツキになっちまったねェ……」
幽助「……」
幽助「そんなことねーよ」
戸愚呂弟「え」
幽助「すごかったぜ……戸愚呂」
ワァァァァ… パチパチパチパチパチ…
幽助「ほらな、みんなビルを必死に壊すおめーの姿に感動したんだ! かかった時間なんか関係ねーんだ!」
戸愚呂弟「みんな……!」
戸愚呂弟(メチャメチャ厳しい人達が不意に見せた優しさが……染みるねェ)
戸愚呂弟「あ・り・が・と・ご・ざ・いーます!!!」
完

