QB「……そ、それが君の願いかい?」
マミ「……私の願いはもう使っちゃったじゃない」シュン
QB「そ、そうだね。でもマミが頑張ってるのは僕が知ってるからね!」
マミ「……うん」ギュッ
QB(こいつやり辛ええええええええええええええ!!)
元スレ
マミ「お友達欲しいな……」QB「えっ」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1301206584/
QB「マミ!魔女が出たよ!」
マミ「わかった……行ってきます」スック
QB「……」
マミ「……」チラッ
QB「い、行ってらっしゃい」
マミ「……行ってきます♪」ニコニコ
バタン
QB「……ふう。さて、僕も仕事しないとな……暁美ほむらには会いたくないなあ」テクテク
マミ「ただいまっ♪」バタン
シーン……
マミ「あれ……キュゥべえ?」キョロキョロ
マミ「……」グスン
ガチャッ
QB「た、ただいま……」フラフラ
マミ「おかえりっ!……ちょっと酷い怪我じゃない!?」
QB「暁美ほむらに見つかっちゃってね。死ぬかと思った」
マミ「そんな……」グスッ
QB「一回死んだんだけどね!ハハッ、イッツアスペースジョーク!」
マミ「……」ジワッ
QB「じょ、ジョークだよ!僕は魔法少女なんかにやられたりしないよ!」
マミ「良かった……」ギュッ
QB(くそっ……まどかと早いところ契約したいのに……あ、そうだ)ピコーン
マミ「キュゥべえ……私のお友達」ナデナデ
QB「(うう……気持ち悪い……)マミ!暁美ほむらを何とかしてくれないかな」
マミ「え、でも……私あのひと苦手だわ」
QB「大丈夫!ちょっと話をして気を引いておいてくれるだけでいいんだ!」
QB「マミでも出来る簡単なお仕事だよ!」
マミ「でも私知らない人と話すのは……」
QB「大丈夫!僕が君にテレパシーでアドバイスを送るよ!っていうか魔女が出てくれば一発じゃん!」
QB「すごい!すごいぞ僕!!」
マミ「きゅ、キュゥべえ?」オドオド
QB「ハッ……ごめん、ちょっと仕事が捗りそうだったから興奮しちゃったよ」
マミ「そうなの!良かったわね」ニコニコ
QB「うん。マミはいつも通り魔女退治をしておいてくれればいいから……いつもより多く時間をかけてね!」
QB「あと暁美ほむらが来たら可愛らしくドジっちゃうといい具合だよ!」
マミ「分かったわ!」
QB(ククク……さあ、明日こそ契約を取るぞ……)
次の日
QB「おぅふ……うっ……うぇっ!」ゲロゲロ
QB「ふう……グリーフシード吐き出すところなんて他の誰かに見られたら流石に恥ずかしいけど……」
QB「そうも言ってられないよね」ポイッ
先生「であるから、このような媒介変数表示はサイクロイド曲線を示しており……」
マミ「……」カリカリ
QB『マミ!魔女が現れたよ!』ユンユン
マミ(!電波ユンユンだわ!)ガタッ
マミ「あ、あの先生、ちょっと保健室に……」
先生「……巴、お前また……」ジロッ
QB(五月蝿いんだよ邪魔するな馬鹿!)キラッ
先生「たいちょうがわるくなることはだれにでもあるきにするな」カクカク
マミ「はい、ありがとうございます」テクテク
クスクス……マタホケンシツ……
マミ「!……」プルプル
QB『さあ急いで!暁美ほむらに出くわしたら昨日言ったように上手く時間を稼いでね!』
マミ「……」ジワッ
QB『マミ?』
マミ「……もういやよ……」グスン
QB(まーた始まった……)
QB『聞いてくれマミ僕は君の魔法少女としての献身に敬意すら払っている。
同じ魔法少女である暁美ほむらや佐倉杏子を見るんだ。
彼女たちは、何を考えているか正確なことは分からないにしても明らかに博愛の精神などにのっとってはいない。
それは確かじゃないか。
けれど君はどうだい? 僕は君の生命の危機に付け入るように契約を迫ったね。
君がどう思おうと、僕はある面自分を卑怯だと後悔するようなときもあったさ。
けれど、けれど君はそんな自分の境遇を嘆くこと無く今まで頑張ってきたじゃないか!
僕はそんな君の友人であることを誇りに思うよ!』ベラベラ
マミ「キュゥちゃん……」ジーン
QB『サーチマトンみたいな呼び方はやめてくれ』
マミ「分かった!私頑張るね!」タタタッ
QB(ふう……テレパシーで長口上を述べるのも楽じゃないんだよ)ヤレヤレ
QB("マミを励ますネタ帳NO52"も使い終わっちゃったなあ……まあ、まどかと契約出来ればもうマミは放っておいてもいいしね)テクテク
結界の中
マミ「えい!」バンッ
使い魔「Oh...SHIT!」グシャッ!
マミ「……なるべく時間遣えっていわれても、こんな使い魔じゃ魔女もあまり強くなさそうね……」
マミ「でも時間稼がないと嫌われちゃうかなあ……それはやだな……」
QB(ちょっ!なんでこいつ魔女のところ行ってないんだよああああああもおおおおおお!!)タタタッ
ほむら「……地獄で会おうぜベイベー」
ジャキッ バラララララララ
QB「ぐえっ!」ブシャァッ
ほむら「……簡単にまどかに接触できるとは思わないことね」
旧B「……」グテーッ
QB(くそう……あの死体食べとかないとエネルギーロスが……しかし最優先はまどかだ!)コソコソ
ほむら「!!サノバビッチ!くたばり損ないが!!」ダダダッ
マミ「暁美さんこない……」ターン
ゲルトルート「」グモモモモモモモ
マミ「うぅ……なんで魔女ってこんなにグロイのよ」
ゲルトルート「」シュン
マミ「あ、ごめんなさい……えっと、あのお花いい香りね!」アタフタ
ゲルトルート「」キャッキャッ
アントニー「Die Rosen schenken wir unserer Knigin」ワラワラ
マミ「きゃっ……」
ゲルトルート「」パシッ
アントニー「」シュン
マミ「助けてくれたの? ……どうも」フフッ
QB『うわーたすけてーだれかー(棒』
まどか「!?」
さやか「どうしたの?」
まどか「いや、なんか恐ろしく下手な芝居の練習している人が、いたような……」
さやか「マジで!?ちょっと見にいこうよ」
まどか「えーでも凄い棒読みだったよ?」
QB(畜生っ!)
QB『ゴホンッ、ン、アーアー……誰か……助けて、誰か……』
まどか「あ、急に演技がうまくなったよ!一瞬助けに駈け出しそうになった!」
さやか「えー……私演技の良し悪し分からないし、そんな演技見てもあんま面白くないなー」
まどか「そっか、じゃあ帰ろうか」
さやか「そだね」
QB(くっ、糞野郎どもがああああああああ!!)
ほむら「無様ね、キュゥべえ」
QB「ちょ、ちょっと待ってくれ!僕の体もただじゃな……」グチャッ
マミ(魔女さんからお花貰っちゃった……えへへ。髪飾りにしよっと)
QB「いい……匂いだね」フラフラ
マミ「あら、随分遅かっ、た……ってどうしたのキュゥべえ!?」
QB「やられたよ……まさか暁美ほむらが魔女をほっぽり出してまで鹿目まどかのストーキングを続けるとはね」
マミ「そんな……暁美さんにやられたのね……!」ギリッ
QB「まあ過ぎたことは仕方がない。今回のことは僕の認識が甘かった……マミ?」
マミ「ちょっと……散歩、してくるわね」フラフラ
QB「?……ああ、行ってらっしゃい」
マミ「うん。行ってきます♪」ニコッ
ガチャッ バタン
QB「……さあて、ネタ帳埋めなきゃな……まどかとの契約は失敗しちゃったし。でも面倒だなあ……」
マミ(暁美、さん……許せないわ……絶対に……絶対っ!)ギリギリ
マミ(私のお友達……私の……!)
ほむら「……こんな時間にどこへ行くのかしら」
マミ「……あら。そんなに毅然と立って、随分と格好いいものね」
ほむら「元の時間軸と、随分と性格が変わってきているように感じるけれど。ごめんなさい、あなたのために使う魔力はないわ」
マミ「なんのこと?」
ほむら「あなたの質問に応える気もないわ」
マミ「そう。じゃあキュゥべえのために死んで?」ジャキッ
ほむら「!」カチッ
パンッ……シーン
マミ「」ピタッ
ほむら「……どうしたことかしら、いきなり発砲するなんて。それに、インキュベーターのため……?」
ほむら「今までにもこんなことは無かった……」
ほむら「これがまどかの運命にどう影響するかは分からないけれど、静観させてもらうわね」スタスタ
カチッ
マミ「……って……あれ?」キョロキョロ
マミ「いなくなっちゃったわ……」
マミ「……帰りましょう……」フラフラ
杏子「なーんか、前会ったときと随分変わってんなあ」ジーッ
QB「その双眼鏡便利だね」
杏子「まあな……しっかし無駄が多いぞありゃあ。実戦であんな風にいちいち格好付けて構える気かね、アイツは」モグモグ
杏子「案の定あの黒いヤツにも逃げられちゃってるし……あの黒いのは問題ないのか?」
QB「うん、暁美ほむらは何故か魔女狩りにはほとんど興味を示さないようだ。勿論自分が必要とするグリーフシード分は狩るだろうけど、君の邪魔にはならないさ」
杏子「なるほどね……今の巴マミなら、多分殺れる……」ニヤッ
QB「そうだね。そして君は、この辺りの魔女を好きなように狩れる」
マミ「ただいまっ♪」
シーン
マミ「キュゥべえ?」
マミ「……お仕事、よね、きっと。キュゥべえも大変ね……」
マミ「……」スヤスヤ
QB(もう寝たみたいだね)ヒョコッ
QB(全く面倒なことをしてくれるね、君も)
QB(君と僕の"おともだち関係"が予想以上に深いとバレたら、君を暁美ほむらの陽動に使えなくなるじゃないか)ゴソゴソ
QB「あ、あったあった」
QB(今日から"マミを励ますネタ帳"は"杏子の喜ぶ料理ブック"に早変わりさ……じゃあね、マミ)テクテク
ほむら(……さて、どうしたものかしらね)ジーッ
これまた次の日
まどか「あー!さやかちゃん鞄にお菓子入ってる!不良だー」
さやか「あう……恭介にあげるぶんなのよ……//////」
仁美「あらあら……」
まどか「へえー」ニヤニヤ
まどか「……あっ」
さやか「げっ、転校生だ」
ほむら「……」スタスタ
まどか「えっと……おはよう暁美さん」
ほむら「ほむらでいいわ」
まどか「分かった!おはようほむらちゃん!」
ほむら「……ええ」
さやか(うう……私こいつ苦手なのになあ)
ほむら「……鹿目まどか、あなたなにか最近変わったことは……」
さやか「……うわっ!みてみてまどか、仁美、あのひとめちゃくちゃ暗いよ!滅多に見れないレベルだよ!」
マミ(キュゥべえ……なんで……どこに行ったの?)トボトボ
マミ(……私が悪かったのかしら……でもでも、時間稼ぎはちゃんとしたのよ……)
「あのひとめちゃくちゃ暗いよ!」
マミ(!!)ビクゥ
マミ(学校……行きたくないなあ)クルッ スタスタ
ほむら(……巴マミ……?)
杏子「……なんだいなんだい、随分と辛気臭いじゃないか」ジーッ
QB「杏子、チーズケーキだよ!」
杏子「お、気が利くじゃないかい……しかもクッキー地が下についてる!うめえ!」サクッ
QB「君には頑張ってもらわないと僕も困るからね……料理ノートNO7にチーズケーキは追加だね」カキカキ
杏子「……お前耳でペン持つのやめろよな。すごく気持ち悪いぞ」モグモグ
QB「非道いコト言うね、君も」
マミ(学校行かないのはいいけど……家に帰っても、キュゥべえはいないし……)トボトボ
「さやかちゃん、聞こえるってば……でも綺麗な髪飾りだね、なんの花だろ?」
マミ(!そっか……魔女さんのところに行こう)タタタッ
杏子「お、急に走りだした……学校はサボる気かな」
QB「そのようだね……はい、ガーリックフランスだよ」
杏子「おお……美味いんだけどどっから出してんだコレ」モグモグ
QB「僕はふしぎ生物だからね」カキカキ
杏子「……まあ良いけどさ……お、魔女か!」
杏子「決闘の前にグリーフシード稼ぎの時間だ」ニヤリ
QB「……ま、僕としても万全の調子で勝負を迎えてもらいたいから文句はないけどね」
QB(面倒なことにならないといいけど……保険は必要かもね)テクテク
これまた結界の中
マミ「魔女さーん?」キョロキョロ
アントニー「ヒゲヒゲ」
マミ「あら……使い魔さんだけなのね」
アントニー「ヒゲヒゲ!」
マミ「ええ、お花は髪飾りにしてるの……似合うかしら?」
アントニー「……」コクコク
マミ「!……うふふ、優しいのね……そうだ、人に接吻しないように魔女さんに伝えておいてくれる?」
マミ「……あのね、私、その……」
アントニー「!!」ビクッ タタタッ
マミ「あっ、ちょっと!?」
杏子「なにやってんだ、お前?」モグモグ
マミ「! 佐倉さん!?」バッ
杏子「お、名前覚えてくれてんのな……たださあ」スチャッ
マミ「くっ!」ジャキッ パンパン
杏子「ばーか」タタタッ
ガスッ
マミ「うぐっ……」
杏子「この距離で銃構えてもしようがないじゃないか……前は銃床で叩いてただろうに」ポリポリ
マミ「……ん……なん……」ボソッ
杏子「それよりなにより、なんでお前使い魔を逃がして……ん、どうかしたか?」
マミ「……なんなのよお……」ポロポロ
杏子「げっ!」ビクッ
マミ「なんで邪魔するのよ……なんで…ふえぇ……」グスッ
杏子「おいおいおおいおい!その反応はねーだろ!?」アタフタ
マミ「もうイヤ……みんな嫌いよ。みんな、みんな……」
杏子「……なんか知らんが、とりあえず結界から出ようじゃないか……使い魔ももうどっか行っちゃったしな」
廃れた教会
マミ「……」グスッ
杏子(……なんだってんだ……)
杏子「ほれ、鶏肉の串焼き調達してきた。食うかい?」
マミ「……いらないわ……」
杏子「……あんたのことは知らないが、そうやって瓦礫の上に膝抱えて座って、顔を埋めてたってしようがないだろうに……」モグモグ
杏子(なにやってんだ、私は……)ハァ
杏子「それにあれか、今日は学校サボるのかい? あまり感心しないよ」モグモグ
杏子「……独り語りは馬鹿みたいだから返事が欲しいんだが……」チラッ
マミ「……」
杏子「えーと……そうだ!あんた、以前は使い魔もきっちり狩ってたのに今日は逃がしてたな」
杏子「利害が一致するならあんたと共闘するのもいいかもなあ」アハハハ
マミ「……」
杏子(……近頃の若い子は会話のキャッチボールが出来ないんだろうか)
マミ「……ねえ、あなたは……」
杏子「!なになに、なんだ? どんな悩みでも神父の娘の私がしっかり答えちゃうよ!」
マミ「あなた……ここにひとりで住んでるの? こんな、何も無い場所で……」
杏子「……」
マミ「……」
杏子「……やっと口を開いたと思ったら、それとは。随分と嫌な奴になったじゃないか」
マミ「ごめんなさい」シュン
杏子「ま、いいさ……ここに住んでるわけじゃないよ。それに、ここに何も無いわけじゃない」
マミ「瓦礫しか無いわ……」
杏子「いや、あるさ……思い出、とか」
マミ「……」
杏子(……やべー恥ずかしい。でもこの雰囲気ならありだろ!真面目に言ったもん私)カーッ///
マミ「一人ぼっちは、寂しくない?」ジーッ
杏子「……どうしたってんだ。そんな風じゃなかったじゃないか、以前は」
杏子「人を助けるために魔女狩りまくって、使い魔も狩りまくってさ……まあ、お陰でグリーフシードが採れなくて私は不満だったが」
杏子「でもまあ、ここだけの話尊敬もしてたさ」
マミ「……うん」サワッ
杏子「髪飾り、綺麗だな」
マミ「本当!?」パァッ
杏子「お、おお……随分と食いつくな」ニコ
マミ「あ、う、あの、ごめんなさい」
杏子「良い良い。見たことない花だな……ほれ、焼き鳥食うかい?」
マミ「ええ、頂くわ」モグモグ
杏子「お腹いっぱいならちょっとは気も楽になるもんさ……話してくれるかい?」
マミ「……うん」
そのころそのころ学校学校屋上屋上
さやか「……それ、本当に?」
QB「本当さ……僕は君の幼馴染の怪我を治してあげられる。ちなみに僕はチャイコフスキーのピアノ協奏曲が好きだ」
さやか「いや、あんたの好みはどうでもいいんだけどさ……でも、どうやって治すの?」
QB「君が願えばそれでいい。ちなみに僕はピアノソナタ月光のPrest agitatoも好きだ。血が沸くよね」
さやか「だからどうでもいいってば。願うって、本当にそれだけで……?」
QB「うん、そうさ。人間の心の力は凄まじいからね……ちなみに僕はシュトラウスなんかも好きだ」
さやか「どうでもいいよ!……でも、お願い、恭介の怪我を治してあげて……いくらでも願うから」
QB「きゅっぷい!」
さやか「へ?」
QB「あ、いや、なんでもないよ……じゃあ行くね、いでよソウルジェム!!」キュップイキュップイ
QB(マミと暁美ほむらがいないとこんなに契約取るのが楽だなんて……マミは魔女のことやらなんやら喋って五月蝿いもんね)
QB(それに僕は嘘はついていない。訊かれてないだけ!……しかし、"さやかの好きそうなクラシック曲メモ帳"は出番がなさそうだな)
戻って教会の廃墟
マミ「授業中も、深夜も、いつだってみんなのために魔女狩り魔女狩り……狩り、狩り、狩り」
マミ「なのに、いつも私は一人ぼっちなの。しょっちゅう学校を抜けるせいでクラスメイトにも陰口叩かれてるわ」ジワッ
杏子「……」モグモグ
マミ「……一人ぼっちはイヤよ……寂しいもの」グスッ
杏子「……それで? もしかして魔女狩りを辞めたいとでも言うのかい?」
マミ「……魔法を使えなくても、困ることはないから」
杏子「ふうん……どうでもいいけど、アタシはそんな奴は大嫌いだよ」
杏子「自分が寂しいから、人に媚びへつらうように自分の信念を曲げるなんて、そんな奴は嫌いだ」
杏子「アタシはあんたの信念とそれを通すための努力に敬意を表するけど、アンタがそれを捨てるってんなら、ね」
マミ(……)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
QB『……僕はそんな君の友人であることを誇りに思うよ!』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
マミ(キュゥべえ……)ギュッ
杏子「……ん、ちょっとはいい顔つきになったじゃないか」ニコ
マミ「あ、その、そ、そうかしら……」
杏子「背筋伸ばして歩きなっ!」バン
マミ「あう……」
杏子「……疲れたときはさ、アタシがちょっとくらい助けてやるから」
マミ「!!」
杏子「同じ魔法少女のよしみだ……それにさ、放っとけ無いんだよ、アンタみたいなの」
マミ「……ええ!ええ、ありがとう!!」ギュッ
杏子「お、おお……いいから帰れ帰れ!」カーッ///
マミ「分かったわ、じゃあ、また!」ヒラヒラ
タタタッ……
杏子「ふう……悪いね」
QB「全くだよ」
杏子「うー……でもさ、アイツも使い魔は狩らないみたいだし、別に良いかなってね」
QB「そう言う問題じゃないんだけど……まあいいさ」テクテク
杏子「なんだよ、チーズケーキくれよ」
QB「ないよ。それに長々とここにいるのも不味いし」
ほむら「あら、どうして?」
杏子「そうだよ、なんでだよ……うえぇえ!?」ビクッ
QB「……君に見られるのが嫌だったんだよ、暁美ほむら」フゥ
ほむら「……あなた、忙しなくちょろちょろと何を動きまわってるの?」
杏子「えっと……」
QB「君には関わりのないことさ……あ、殺しても無駄だからね?
っていうかホント、コストがかかるし体もタダじゃないので殺さないでくだ」
ほむら「……」パァン
旧B「……」
QB「殺さないで欲しかったんだが」クチャクッチャ
ほむら「……なにをしようと、あなたがまどかに害をなすなら、そのときは……」
ほむら「あなたも同じことよ、佐倉杏子」
杏子「え、いやあの」
ほむら「……じゃあ」スタスタ
杏子「……近頃の若い子はコミュニケーション不全が多いのかな……」
そのころそのころ
マミ(そうよ……私は、私がやると決めたことをしなくちゃ!)
マミ(でも……あの魔女さんは……)
マミ(どこか町外れに結界を作ってもらって……そうすれば誰にも迷惑はかからないし……うー……あ!!)
QB「魔女だよ……さやか」
さやか「あんたもさあ、卑怯だよね」
QB「そうかい?」
さやか「そうだよ。あたし魔女のことなんて知らされてなかったんだけど?
QB「訊かれなかったからね」
さやか「ちぇ」
QB「後悔はしている?」
さやか「……してないよ」スタスタ
マミ「ハア、ハアッ」タタタタッ
マミ(あの魔女さんだったら……なんとかして……でも……)
杏子「やっ」
マミ「!……佐倉、さん……」
杏子「魔女だな……狩ったらグリーフシードは半半だかんね?」ニシシ
マミ「え、ええ……分かってるわ」
マミ(魔女さん……)
ほむら(……さて、どう出るのか……念のためまどかを探しておきましょうか……)
魔女さんの結界
さやか「えい!」ズバッ!
QB(……あちゃー)
さやか「てい、やあ!」ガキン、スパッ!
QB「あ、さやかあぶない(棒」
バキッ
ゲルトルート「ヴォオオオオオ」グモモモモモ
さやか「ぐっ……グロすぎんのよアンタは!」ジャキッ
QB(見てられないなあ。ちょっと弱すぎる……杏子やマミとは安定感が段違いだよ)ハァ
QB(ま、死んでもらったほうが助かるし、別に良いんだけどね……あ、やべっ)コソコソ
杏子「ありゃ、先客がいるみたいだ……」
マミ「!魔女さん!!」タタタッ
杏子「あ、おい!?」
さやか「ハァ……ハッ……これで、止めよ……」ジャキン
ゲルトルート「ォオ……」
ザクッ ビチャッ……
マミ「……うぐぅ……」ボタボタ
さやか「……え?」
QB(……ふうん……)
杏子「なん、だよ……見間違いか?……なんで魔女を助けて……」
マミ「魔女さん……私の……」フラフラ
さやか「!ちょっと、なんで邪魔する……!」
ゲルトルート「ヴォオオオオオオオオオオオオオオオ!!」ブンッ
さやか「あぐっ……!」バキッ
杏子「あ、おい!あんた大丈夫か!?」
マミ「……魔女さん、大丈夫だからね……お花の髪飾り、綺麗だって言ってもらったわ」フフッ
ゲルトルート「ォォォオオ……」グモモ……
杏子「なにやってんだ、マミ!」
マミ「えっ……」
杏子「てめえ、それは魔女だぞ!魔法少女の邪魔して魔女を助けてどうすんだ!?」
マミ「あ、でも……」
杏子「お前の信念はどこにやった!」
マミ「!!」ビクッ
QB(……僥倖かな)テクテク
QB「やあ、マミ」
マミ「……あ……キュゥべえ……?」
QB「マミ、一体どうしたって言うんだい……魔女を助けるなんてどうかしてるよ」
QB「正気の沙汰じゃない……魔女は人に災厄をもたらすんだよ? それを助けるなんて……がっかりだよ」
マミ「あ、あぅ……あぁあ……」ブルブル
マミ「魔女さん……」
ゲルトルート「ヴォオ……ォ?」グモ……
マミ「……あ、ああああああ……」ジャキ
パァン……
それからそれから……
ほむら「……あなた、本当に一体何を企んでいるの……?」スゥ
QB「……やあ、結界の中にまどかがいないことを知って来たのかい?」
ほむら「まどかは結界の入口付近にいた。恐らく美樹さやかを追ってきたんでしょう……何故美樹さやかを魔法少女に……」
QB「……」
さやか「痛ぅ……」
杏子「大丈夫かよ……ほれ、肩貸すよ」
さやか「ありがと。アンタたちも魔法少女?」
杏子「まあな。た、タッグを組んでやってんだよ、あそこのマミと」テレテレ
さやか(なに照れてんだろう……)
杏子「マミの奴一発で魔女をやっつけただろ!すげーだろ!?」
さやか「え、ああ、うん……(何だろうこの人)」
杏子「お、結界が壊れるぞ……ってあれ、壊れないな……」
マミ「……」ジーッ
ゲルトルート「……」
マミ「魔女さん……髪飾り、綺麗だって……」ジーッ
杏子「おーいマミ、とっとと結界出ようぜ。なんか嫌な予感がさあ……」
杏子「……マミ?」
マミ「杏子……ソウルジェムが……ソウルジェムがどんどん汚くなってくの」ジッ
ゲルトルート「……」
杏子「はぁ!? 早くグリーフシードで……」
マミ「……あ」ジッ
ゲルトルート「……」
マミ「グリーフシード、もう一杯……それに……ソウル、ジェム……も」ジッ
杏子「えっ……あ、お…‥」
ほむら「!あなたたち、離れなさい!」
ピシピシピシッ パキン……
ゲルトルート「ヴォオオオ……」
マミ「……魔女さん」
ゲルトルート「……」フイ
マミ「あ……」
マミ「ごめんね……ごめんなさい……」ジワッ
結界の外
さやか「……」ボトッ
まどか「!さやかちゃん!?」
ほむら「……ぅぐっ」ゲホッ
まどか「ほむらちゃんまで……」オドオド
QB「やあ、鹿目まどか……残念だけどそれは美樹さやかの亡骸だよ」
ほむら「……!やめなさいまどか、魔法少女には……」ゲボッ
ほむら(……!肺が……!?)
QB「……願うだけでいいんだよ、まどか……」
結界
魔女「唖々々々々唖々唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖」ズゾゾゾゾゾゾゾ
ゲルトルート「ヴオ……」グモモモモ
杏子「……マミは、やっぱり強いな」ニコ
魔女「唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖嗚呼……」ズゾゾ……
杏子「みんな外に吹っ飛ばされちまったし……アタシも……ちょっとやられちった」
杏子「……仲、良いな、お前ら」
ゲルトルート「……」グモモ……
杏子「ちょっと悔しいよ……でも、もう一人くらい入っても、結界は簡単に埋まったりはしないしさ」
杏子「ここにいてもいいかな……一人ぼっちは寂しいんだ……」
ゲルトルート「ヴォオォ……」グモ……
杏子「……お前、いい匂いするな……」
魔女「唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖唖」
杏子「そっか、マミの着けてた……」
ズゾゾゾゾゾゾゾゾ……グチャッ……
カチッ、ゴォオオオオオオ……
マミ「あっ……魔女ね……」
QB「そうだね……あ、テレパシー使う?」
マミ「ん……」ユンユン
QB「仲が良いんだね、羨ましいよ」
マミ「あら、そうかしら♪」フフ
QB「そうだよ!僕も友だちになりたいからこの縄を解いてくれないかな?」
マミ「……」ニコニコ
マミ「ごめんなさい、暁美さんが実験のためにあなたは殺さず縛っておけっていうから」クスッ
QB(あんのアマァアアアアアアアアア!!)ビキビキ
マミ「じゃあ行ってくるわね」
QB「ちょ、ちょっと待って!じゃあこの縄をもうちょっと上……首のあたりに引っ掛けてくれれば……」
マミ「行ってきます♪」
QB「行ってらっしゃいクソッ!!」
バタン
公園
杏子「よー……」ボーッ
マミ「……女の子がそんな間抜けな顔をしているのはあまり感心しないわ」
杏子「いやー、ほら、あそこに花が沢山咲いてるだろ?」
マミ「ええ、そうね」
杏子「いい匂いだな」
マミ「……花粉症が酷くて」ズズッ
杏子「風情がないなあ」ケラケラ
マミ「あら、ごめんなさい」クスッ
まどか「あ、マミさんたち、こっちでーす!」ヒラヒラ
杏子「おー、相変わらずアイツは緊張感のないヤツだな」テクテク
マミ「可愛らしくて良いじゃない」ニコニコ
まどか「今日はお弁当作ってきたんです……おにぎりだけど」
ほむら(ほむっ!ほむほむほむほむ……ほむ!? ほむぅ……)ドキドキ
さやか「……手作りで興奮してるのは分かるんだけどさ、反応気持ち悪いよ、てんこ……暁美」
ほむら「……それには及ばないわ」フイ
さやか「お願いだから私と会話をしてよ!」キーッ
さやか「それにまどかも!これからマミさんたちは命がけで魔女狩りに行くんだからさ、おにぎりは緊張感なさすぎだよ」
まどか「え、えぇ、そうかなあ……」シュン
ほむら「チッ……殺すぞ」
さやか「あ、ごめんなさい」
杏子「でもこのおにぎり結構美味いのな。焼きおにぎりな辺りよく分かってる!」モグモグ
まどか「そ、そうかな」テレテレ
まどか「あそうだ」ガサゴソ……カキカキ
マミ「あら、何を書いてるの?」
まどか「お料理ノートです。杏子ちゃん注文が多いから」ニコニコ
ほむら「……まどか」ジッ
まどか「なあにほむらちゃん」
ほむら「私はまどかの作ったものならなんでも好きだから安心して!」グッ
まどか「ありがとうほむらちゃん!」ギュッ
ほむら「まどか!」ダキッ
さやか「だからさー、緊張感ってもんが……」イライラ
杏子「まあまあ。実際に戦うわけでもないアンタがそんなに緊張してもしようがないさ」ポンポン
さやか「むっ……イザとなったら戦うわよ!金属バット持ってきたし!」
杏子「金属バット(笑)」
さやか「ば、馬鹿にすんなっ!!」ジタバタ
マミ「……さて、じゃあ腹ごしらえも済んだところで行きましょうか」
マミ「鹿目さんたちはいつものように、行動がおかしい人がいないか見ていてね?」
さやか「はい!」
まどか「ほむらちゃん頑張ってきてね!」
ほむら「ほむっ……」キュン
杏子「むぅ……鮭おにぎりも美味しいな」モグモグ
さやか「……大丈夫かなあ」
マミ「……美樹さん」ニコ
さやか「……?」
マミ「えっと……あう……やっぱりなんでもないわ!」タタタッ
さやか「え、なに!なんですかマミさーん!?」
ほむら「……美樹さやか」
さやか「なによ」
ほむら「大丈夫か大丈夫でないかと言われれば、今の状況はあまり大丈夫じゃないと思うわ」
さやか「!……それはどういう意味で……」
ほむら「統計的に、五人がこうして集まるとロクでもないことが起きていつもまどかが嫌な思いをするの」
さやか「それって……」
ほむら「特にあなたのせいで」
さやか「えっ」
ほむら「あるいはオクタヴィア=あなたのせいで」
さやか「何いってんの……あんた私のこと嫌いなの!?」
ほむら「オホンッ……けれど、統計的に、その……まどかが一番笑っていられるのも、その……」モジモジ
ほむら「なんでもないわよ!」タタタッ
さやか「えぇっ!?」
杏子「なにやってんだお前ら」ケラケラ
マミ・ほむら「うぅ……」
結界
杏子「さて、と……ジャンケンホイ!」
マミ「あっ」
ほむら「むぅ……私の負けね」
杏子「じゃあアンタが死体を持って帰る係だな」
ほむら「……まず大丈夫でしょうけどね」ジッ
マミ「?顔になにか付いてるかしら」ササッ
ほむら「いいえ、なんでも……巴マミ、あなたはさっき美樹さやかに何を言おうとしたの?」
杏子「あ、それアタシも興味あるな。お前のもだけどな」
ほむら「わ、私のは良いのよ!」
マミ「……大丈夫じゃなくても、美樹さん達がいるから頑張れるんだって、言いたかったの」ニコッ
マミ「帰ってきたときにお疲れ様って言ってもらえるだけで頑張れるんだって……恥ずかしくて言えなかったけれど」
杏子「……言えるよ。帰ったらアタシがマミの恥ずかしいポエムをティロ・フィナーレしてやる!」
マミ「ばっ……!それは美樹さんたちにいいところ見せようとしてつい……///」
ほむら「……まどかは気に入ってたわ……美樹さやかは、その……気を遣って北欧神話を探しに図書館へ。話を合わせようと……」
マミ「うあぁああああああああ!!」ジタバタ
魔女「ヴォオオオオオオオ」グモモモモモ
杏子「お、おいでなすったおいでなすった……相変わらずグロイな。それにえらく甘ったるい匂いもするし」ウェッ
マミ「そう? 匂いは鼻が詰まってるから分からないけれど……結界の花はやけに綺麗ね」
使い魔「Die Rosen schenken wir unserer Knigin......」ワラワラ
杏子「……ヒゲ切れよ」ズバッ
マミ「今回はあまり強くもないし……美樹さんと鹿目さんは心配し損ね」クス
杏子「だなあ。よし、じゃあとっとと……」ジャキッ
ほむら「待って。巴マミ、この魔女は私が狩るわ」スッ
マミ「……どうして?」
ほむら「……」
ほむら「いいから……」カチッ
ピタッ シーン……
魔女「」
ほむら「……記憶を引き継ぐのは私だけ。分かっていても、虚しいものね」
ほむら「何度も何度もループして、一度くらいみんなで仲良しこよししてみたいと思うのは私の我侭かしら?」
魔女「」
ほむら「あなたに言うのも酷かもね……花、一輪貰って行くわね」ポイッ
カチッ ドゴォン
杏子「うぉわ!びっくりした……お前本当に爆発は怖いからやめろよな」
マミ「まあまあ。決定力があって頼りになるじゃない」
杏子「むっ……私だって突破力高いんだからな!」
マミ「頼りにしてるわよ」クスッ
杏子「むう……」
ほむら「……」
杏子「お、結界が壊れるぞ」
ほむら「……」チラッ
魔女「……ヴォ……」シュウゥゥゥ
結界の外
まどか「あ!みんな帰ってきたよさやかちゃん!」
さやか「えー……本当だ!ずいぶん早かったんですね、マミさん」
マミ「ええ……あのね、ティロ・フィナーレはイタリア語よ……」
さやか「!!……ク……フフ……ぶふっ……」
まどか(格好いいなあ)ポーッ
杏子「こらこら、笑わない……マミがさ、おまえたちのお陰で頑張れるってさ」クスッ
マミ「ちょっ、私がいるところで言うこと無いじゃないの!」
杏子「ごめんごめん」ケラケラ
さやか「……?てんこう……じゃなくて暁美、それなに?」
ほむら「……花よ」スタスタ
さやか「はあ?」
ほむら「巴マミ」
マミ「はい、なにかしら」
ほむら「これを……」スッ
マミ「花の髪飾り……?」
まどか「あん!ほむらちゃん私には?」ダキッ
ほむら「いくつでも買ってあげる!」ギュッ
まどか「手作りがいいなっ」
ほむら「時間止めていくらでも作れるわ!」ギューッ
杏子「なにやってんだあいつら……それ、似合ってるな」
マミ「……」
杏子「どうかしたか?」
マミ「いいえ、ただ……」
マミ「いい匂いだと思って」ニコッ
QB(そう微笑んだ彼女はどこか淋しそうで、そこにはそんな自分自身を不思議がるような様子もあった)
QB(けれど杏子は、ただその微笑を綺麗だと思うばかりだった……)
QB「……いいからとっとと縄解けよド畜生っ!!!!!!」
132 : 以下、名... - 2011/03/27(日) 20:53:36.51 Rc7iZkI90 47/47ごめんこれでスレ・フィナーレなんだ
ほむほむはもうちょっとまどっち以外にも気を配ってループして欲しいというか
一周目であんだけ世話になっといてシャルロッテパクモグスルーはマミさん可哀想すぎると思う