4 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 02:18:07.34 VdSgHVO3O 1/57

「え?」

「ということで!」

「え、え?」

「憂! 協力して!」

「う~ん……」

「お願い!」

「別に良いけど……」

「ぃやったぁっ!!」グッ

(大丈夫かなぁ……)


元スレ
唯「私が憂の格好したら純ちゃんはどんな反応するのかなー」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1279905130/

7 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 02:47:24.21 VdSgHVO3O 2/57

よくじつ!



「どう? 似合う?」クルクル

「うん! 可愛いよお姉ちゃん!」

「バレないよね?」

「きっと大丈夫だよ! だって可愛いもん!」

「そ、そうかなぁ!」テレテレ

(照れてるお姉ちゃん可愛い!)

「憂も私そっくりだよ! 可愛い!」

「えへへ……」

「……あれ? ストッキングは?」

「……あ」


8 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 02:58:07.67 VdSgHVO3O 3/57

「ちょ、ちょっと待っててね!

「うん」


10ぷんご!


「ういー?」ヒョコッ

「ごめん、ストッキング見当たらないや……」ゴソゴソ

「私の履く?」

「えぇっ!?」

「……いや?」

「嫌じゃないよっ!! 全っ然嫌じゃない!!」

「じゃあ持ってくるね~」トテトテ

(ぅぁぁ……お姉ちゃんのストッキング……)カアッ


10 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 03:02:51.64 VdSgHVO3O 4/57

「ほい!」スッ

「……」

「うい?」

「……」ドキドキ

「うーいー?」

「ふぇっ!? あ、うん、ありがとう……」ドキドキ

「顔赤いよ? 大丈夫?」

「だいじょぶだいじょぶ……じゃ、じゃあ履くね?」

「どうぞ~!」

「……」ドキドキ

「お、お邪魔します!」スルスル


13 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 03:11:25.96 VdSgHVO3O 5/57

「おぉ~! どこから見ても私だねっ! 可愛いよ憂!」ビシッ

(履いちゃった……お姉ちゃんのストッキング履いちゃった!!)カアッ

「……憂、ホントに大丈夫? 顔真っ赤だよ?」

「ちょ、ちょっと暑いだけだよ! さ、さあ学校に行こう! 遅れちゃうよ!」

「? うん」


げんかん!


「じゃあ、このドアから出たら私は平沢憂!」

「私は平沢唯だね!」

「えへへ、じゃあ張り切って行きましょう!」グッ

「おー!」グッ


15 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 03:28:54.63 VdSgHVO3O 6/57

とうこうちゅう!



「……あ! あずにゃんみっけ!」

「あ、ホントだね」

「あずにゃんおは」

「あずにゃんおはよ!」ダキッ

「もー、朝一から抱きつかないで下さいよ」

「!?」

「あずにゃん分補給~」ギューッ

「離れてくださいってばー」

「そんな事言って~ホントは嬉しいんでしょ~」スリスリ

「う、うるさいです!」カアッ

「赤くなってるよ! ういやつういやつ!」ナデナデ

「ふ、ふんっ!」カアッ

(う、憂すげぇ……)


17 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 03:37:21.49 VdSgHVO3O 7/57

「憂もおはよう」

「え!? あ、うん。おはようあずにゃん」

「……あずにゃん?」

「あ、梓! ちゃん!」

「? 変な憂」

「あはは……」

「今日のムギちゃんのお菓子なんだろーねー」スリスリ

「いい加減離れて下さいよー」



(なんで憂、そんなに「私」が上手なの?)ボソボソ

(前にお姉ちゃんに成り済ました事あるからね。改善点も含めて予習したの)ボソボソ

(なんと!? 憂……恐ろしい子!!)

(ふふっ)


21 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 03:53:48.22 VdSgHVO3O 8/57

ろうか!



(どうしよう……ボロ出しちゃいそう……)テクテク

(で、でも純ちゃんの事もっと知りたいし……)テクテク

(……ええい、なるようになっちゃえ!)ふんす

「憂ー! 教室通り過ぎたよー! どこ行く気ー!」

「あ!? 早速やらかしちゃった!!」

「もう、体調悪いの? 大丈夫?」

「だいじょぶだいじょぶ! 気合い入れ過ぎただけだから!」ふんす

「気合い?」

「そう! 気合い!」

「……今日の憂、なんか唯先輩っぽいね」

「!?」ギクッ

「まぁいいや。早く教室に入ろうよ」

「う、うん(あ、危ない危ない!)」ドキドキ


23 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 04:13:13.91 VdSgHVO3O 9/57

きょうしつ!



「おはよう寝癖頭」

「おはようチビ助」

「おはよう純ちゃん!」ダキッ

「……梓、憂どうかしたの?」

「はっ!? (またやっちゃった!)」

「朝からこんな感じ」

「今が朝ですけどー」プッ

「揚げ足取るんじゃない」

「ご、ごめんね純ちゃん!」バッ

「あー……あったかいからそのままでも良かったのに」


24 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 04:21:56.71 VdSgHVO3O 10/57

「へっ? (あ、あれ?)」

「ところで純、宿題やった?」

「……」

「ダメ」

「まだ何も言って無いじゃん!」

「写させないからねー」

「ぶーぶー!」

「ブーイングしたってダメ」

「ブォォォー! ブォォォー!」ブォォォ

「ブブゼラ鳴らしたって……うるさっ!? なんでそんなの持ってんの!?」

(もしかして凄く勿体無い事しちゃった?)


26 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 04:44:16.89 VdSgHVO3O 11/57

「……憂は助けてくれるよね?」ジッ

「えっ!?」

「……」ジーッ

「う……」

「憂、純を甘やかしちゃダメだよ」

「憂っ! お願いっ! このとーりっ!」

(憂らしく……憂らしく……よし!)

「純ちゃん、宿題は自分の力でやらないとためにならないよ?(人の事言えないけど)」

「うっ……」

「純、憂の言うとおりだよ」

「でも、見せてあげる(今日の私は……)」

「ほんとっ!?」パアッ

「もー、憂は甘いなー」

「条件付きだけどね(ちょっぴり小悪魔だよっ!)」

「え」


36 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 08:21:44.46 VdSgHVO3O 12/57

「んふ~♪」ギューッ

「憂……楽しい?」カキカキ

「うん!」ギューッ

「そう。私は周りの視線がちょっと痛い」カキカキ

「条件が安いよ憂。宿題写してる間、ずっと抱き付いてるだけなんて」

「え、そうかな? (小悪魔じゃなくて邪神クラスの要求だと思ったんだけどなー)」

「……なんかそうしてると唯先輩みたいだよ」

「姉妹だもん。それに私だって人肌恋しくなる時くらいあるよー(今のかわしは我ながら上手かったね!)」

「なんか眠くなってきた……くぁ……」

「ちょっと純、今寝たら写す時間無くなるよ?」

「だって憂があったか過ぎて……ああポカポカする……」ウトウト

「じゃあ残りは後にしてあげるね」バッ

「ふぁい……ぐぅ」

「だから起きなってば!」バシッ

「いたっ!」


40 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 08:50:52.04 VdSgHVO3O 13/57

さんげんめ!



先生「じゃあ次の問題を……平沢さん。黒板に出て解いてください」

「はい」ガタッ テクテク……

スラスラ

「出来ました」

先生「……はい、正解です。席に戻ってください」

「はい」テクテク



(流石憂だね)ボソボソ

(そうだね)ボソボソ

(私なんか全く分かんなかったよ)ボソボソ

(だろうね)ボソボソ

(憂の成績を落とすワケにはいかないからね。復習しといて良かった!)ふんす


46 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 09:11:15.15 VdSgHVO3O 14/57

やすみじかん!



「いやー憂のおかげでさっきの授業助かったよ」

「次からは自分でやらなきゃダメだよ?」

「はーい」

「それにまだ約束は残ってるからね!」

「はーい……って、何するの?」

「お昼休みまでなーいしょ♪」

「何よそれー」クスクス

「あはは!」


47 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 09:15:34.37 VdSgHVO3O 15/57

「今日の憂ってさ、良く笑うよね」

「そ、そう?」

「うん。いや、普段笑わないって意味じゃ無いんだけど」

「う、うん」

「……なんか、楽しそう」ニコッ

「ッ……」

「ん? どかした?」

「わ、私ちょっとお姉ちゃん見てくるね!」ガタッ タタタタ……

「あ、ちょっと! ……行っちゃった」


49 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 09:31:24.44 VdSgHVO3O 16/57

(うー……思わず教室から飛び出ちゃった……)タッタッタッ

(あの笑顔は反則だよぉ……)タッタッタッ

(……私、やっぱり楽しそうに見えたんだ)タッタッタッ

(……えへへ)タッタッタッ


ドンッ


「わぷっ!?」ドタッ

「きゃっ!?」ドタッ

「あ、ご、ごめんなさい!」ペコペコ

「いえ、こちらこそ不注意でした」ペコ

「いえいえ廊下を走ってた私が100%……って、ムギちゃん?」

「あら? 憂ちゃん?」

「……あっ! つ、紬さん!」アセアセ

「……」ジーッ

「う……」


51 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 09:46:48.85 VdSgHVO3O 17/57

(これ、やっぱり疑われてるよね……)ドキドキ

「……」ジーッ

(……なんとか切り抜けないと!)ふんす

「……!」

(それにしてもどうやって……そうだ!)

「わ、私お姉ちゃんの様子を見に行くんで……!」ダッ

「分かったわ」ガシッ

「へ?」

「一緒に行きましょう♪」

「」


53 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 09:55:45.75 VdSgHVO3O 18/57

「……」テクテク

(そりゃそう言うよね、同じクラスだもん……)ズーン

「ねぇ」ピタッ

「な、なんですか?」ピタッ

「唯ちゃんよね?」

「チ、チガイマスヨー?」アセアセ

「顔に書いてあるわよ?」

「え!? 嘘!?」サワサワ

「……ふふっ」クスッ

「……あっ!?」

「やっぱり唯ちゃんね♪」

「うー……はい……」


59 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 10:27:37.45 VdSgHVO3O 19/57

「もーなんでバレたのー?」テクテク

「だって唯ちゃんが二人も居るなんておかしいじゃない」クスッ

「へ?」テクテク

「憂ちゃん凄いわ。本当に唯ちゃんなんだもん」テクテク

「……私の演技、下手かなぁ」テクテク

「ううん。ただ、唯ちゃんは唯ちゃんらしさが隠せて無いからじゃない?」テクテク

「うー……」テクテク

「でも無理に隠す必要無いと思うわ」テクテク

「えっ?」ピタッ

「だってそれが唯ちゃんの良いところじゃない」ニコッ

「……そ、そうかな?」

「ええ」

「……ありがとう、ムギちゃん!」ダキッ

「あらあら♪」


72 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 10:58:48.98 VdSgHVO3O 20/57

「そういえば肝心な事を聞いてなかったわ」ナデナデ

「ふぇ?」ギューッ

「どうして二人は入れ替わっているの?」

「あ! そうそう、えっとね……」


カクカクシカジカ


「つまり、唯ちゃんは純ちゃんの事をもっと知りたいわけね?」ニコニコ

「へ、変かな?」

「いえいえ、とっても素敵じゃない!」ウットリ

「え、えへへ……」


73 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 11:27:31.41 VdSgHVO3O 21/57

ゆいのきょうしつ!



「憂はどこかなー……」ソーッ

「ほら、唯ちゃんの席に」ボソボソ

「ホントだ……えっ!?」



「ほら唯、起きろってばー」ユサユサ

「むにゃ……ふわあああ……今何時ー?」

「三間目が終わったところだよ。唯はずっと寝てたけど」

「え!?」

「そりゃもう気持ち良さそうに寝てたぞ」

「もうりっちゃん! なんで起こしてくれなかったのー!」プンプン

「何度も起こしたぞこのねぼすけさんめ! うりうりー!」グリグリ

「きゃー」ケラケラ

「全く……」ヤレヤレ


74 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 11:28:42.02 VdSgHVO3O 22/57

「私だ……私が居る!!」

「ちなみに二間目の国語で小テストがあったんだけど……」

「……まさか」

「憂ちゃん、ずっと寝てたわ」

「ひぃいいい!? そこまで真似なくていいのにぃいいい!!」ガーン


86 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 12:30:32.10 VdSgHVO3O 23/57

いどうちゅう!



(憂は良く頑張ってるよ……うん……楽しそうだったし……)

(……ちょっと入りすぎな気がするけど)
(私はちょっと素が出すぎなんだっけ……でもムギちゃんはそれが良いって言ってくれたけどね!)

(……それに格好だけじゃ気付かなかったよね、純ちゃんは。ふふっ)

(あ……でもあずにゃんにはもうバレてるかも)

(……)

(あ、それは無いか……憂に抱き付かれても気付かなかったし)

(よし……前向きに考えよう!)ふんす


87 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 12:31:39.51 VdSgHVO3O 24/57

ういのきょうしつ!



「ただいまー」

「あ、おかえり憂」

「おかえりー。唯先輩どうだった?」

「お、お姉ちゃんは相変わらずお姉ちゃんだったよー。あはは……」

「ふ~ん」


88 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 12:38:51.69 VdSgHVO3O 25/57

「そういえば梓ちゃん、どこに行ってたの?」

「職員室。次の時間、担当の先生が休みだから自習だって」

「何しよっかなー♪」ウキウキ

「勉強しなさいよ」ゴソゴソ

「……そう言って取り出したるは音楽雑誌。やっぱり梓もこっち側ね!」

「あーあー聞こえなーい。雑音をシャットダーウン」カチッ

「ミュージックプレイヤーまで……流石の私もそこまで思い付かなかったよ」ガーン

「サボる気満々だね」クスッ

「憂、お喋りしよ」

「良いけど、一応授業中だから静かにね?」

「はいはーい」


112 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 15:35:18.22 VdSgHVO3O 26/57

じしゅう!



「~♪」ペラッ

「数学の先生、小皺増えたよね」

「う~ん……二年くらい前はもっと少なかったかなぁ……」

「……私達まだ居なくない?」

「あ゙っ!?」



「~♪~♪」ペラッ

「最近来た実習生、長身でカッコいいよね」

「そうそう! イケメンだよね!」

「……女の人だけど」

「え゙っ!?」

「あ、これ買おう」


114 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 15:37:32.36 VdSgHVO3O 27/57

おひるやすみ!



「んー、お腹減ったー」ノビーッ

「……」ジトーッ

「う……(やっちゃったよ……)」サッ

「あ、メール……ムギ先輩からだ」

「……」ジトーッ

「な、何かな純ちゃん?」アセアセ

「べっつにー」

(こ、これはまずい……)ドキドキ

「今日は部室で食べるね。先輩達に誘われたから」

「なっ!?」

「おー行ってらっしゃい」

(……今一人にされるときっとボロ出しちゃうよ~)


148 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 18:59:37.66 VdSgHVO3O 28/57

「どこで食べる?」

「お任せします……」

「じゃあ屋上で」

「屋上立ち入り禁止だよ?」

「バレなきゃ大丈夫だよ」

「えぇ~……」

「あ、その前に購買によって良い?」

「お弁当は?」

「遅刻しそうで急いでたから……あはは」

「おっちょこちょいだね」

「う、うるさいやい」

「ふふっ、行こ?」ギュッ

「あ、うん」

(リードすればさっきのを忘れさせられるよね!)

(……憂ってこんなに積極的だったっけ)


149 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 19:01:07.98 VdSgHVO3O 29/57

「購買にとうちゃーく!」

「うわー……込んでるね」

「で、何買うの?」

「うーん……今日はなんかガッツリ系が良いかな。カツサンドとか」

「カツサンドね……」

「うん……」


──「ちょっと! アンタ足踏んでるわよ!」
──「押さないでってば!」
──「先に取ったのは私だぞ!」
──「何よこのデコっぱち!」
──「助けてー!」


「……戦争みたい」

「……ここホントに女子校?」

「……よ、よし! 行くよ!」

「う、うん」


151 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 19:03:20.11 VdSgHVO3O 30/57

「ま、前が見えない……」

「憂……って、あれ? さっきまで横に居たのに」

……ゴンッ

「おぶっ!?」

「え、エルボーが飛んで来た……いったあ……」

「うう……もっと早く来るんだった……」

「メンチカツサンドとったどー!」ドドドド

ドカンッ

「ぐぶっ!?」

「み、見覚えのあるデコに激突された……」フラフラ

「も、もーだめ……」フラフラ



……ぽふっ


152 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 19:08:13.73 VdSgHVO3O 31/57

「……あれ? 柔らかい……」

「おいっす!」

「……う、憂?」

「カツサンド買えたよ。あとメンチカツサンドも」

「す、すご……」

「純ちゃんの為に頑張っちゃった」ニシシ

「……ありがと」

「どういたしまして! さ、屋上行こっ!」

「……」ジッ

「ん?」

「……やっぱり、憂じゃなかったんだね」クスッ

「え? あ、あれ?」

「……髪、ほどけてますよ、唯先輩」

「あっ!?」


203 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 22:42:56.84 VdSgHVO3O 32/57

「屋上の鍵、閉まって無かったね」

「すんなり入れましたね」

「……」

「……」

「風、気持ち良いね」

「ちょっとだけ肌寒いですけどね」

「……」

「……」

「座ろっか」

「はい」


204 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 22:44:17.31 VdSgHVO3O 33/57

「もう少しそっちに寄って良いですか?」

「ん、おいで」

「じゃ、失礼します」

「うん」

「……」

「……」

「……唯先輩、体温高いですよね」

「暑い?」

「いえ、丁度良いです」

「そっか」

「はい……あったかい」

「ふふっ」グゥ~

「……お昼、食べましょうか」クスッ

「……うん」カアッ


207 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 22:46:09.02 VdSgHVO3O 34/57

「いただきまーす」

「いただきまーす」

「あむっ」パクッ

「おいしい?」

「……ん~衣サクサクで肉汁が凄い……おいしい!」

「ふふっ、良かったね」

「まぁ……唯先輩が確保してくれたのが一番の味付けですけどね」

「純ちゃん……」

「えへへ……」



「結構恥ずかしい事言うね~」ニヤニヤ

「あっ!? ……もー!!」


208 : 以下、名... - 2010/07/24(土) 22:47:21.07 VdSgHVO3O 35/57

「ごめんよ純ちゃ~ん期限直してよ~」

「唯先輩なんか知らないもん!」プイッ

「ほ、ほら、卵焼きあげるから!」スッ

「どうせ憂が作ったやつでしょ!」

「私が作ったやつだよ。ちょっと崩れちゃってるけど」

「……唯先輩、料理出来たんですか?」

「出来る出来ないじゃないよ! やるかやらないかだよ!」ふんす

「えー……」

「はい、あ~ん」スッ

「……いただきますっ!」パクッ

「どうかな!? おいしい!?」

「……あっま」


220 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 00:00:06.80 Pv8MUBQ+O 36/57

「甘いの嫌いだった?」

「そういう問題じゃないですよ……」

「え?」

「これは甘いだけです。甘ければ美味しいってワケじゃ無いんですよ?」

「……」シュン

「でも……大事なものは入ってますね」

「! 愛情だねっ!?」

「う、恥ずかしいからあえて言わなかったのに……次は頑張ってくださいね?」

「うん!」


221 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 00:02:30.78 Pv8MUBQ+O 37/57

「ごちそうさまでしたー」

「ごちそうさまでしたー」



「まだ、時間あるね」

「ところで唯先輩」

「なあに?」

「どうして憂の格好してたんですか?」

「どうしてだと思う?」

「……」



「私の事をもっと知りたいとか? なーんて……」

「正解」ギュッ

「えっ?」


297 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 14:27:32.93 Pv8MUBQ+O 38/57

「純ちゃんをもっと知りたい」

「……学校に入学する前、憂と一緒に部活見学に来たでしょ?」

「あの時からね、憂に色々聞いてたの」

「だってほら、後輩になるかもしれない子じゃん?」

「入部する前からその子の事を分かっておけば……ほら、どんな音楽が好きなのか、好きな食べ物とか、色々な事」

「そうすれば、すぐに仲良くなれると思ったからね!」

「……まぁ純ちゃんは入部してくれなかったけど……ううん、謝らないで」


298 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 14:28:58.62 Pv8MUBQ+O 39/57

「それから純ちゃんがどんな子なのか聞いて……知っていくうちに……」

「なんか……だんだん純ちゃんの事を意識しちゃうようになってて……」

「眠ってても……お菓子を食べてても……」

「忘れられなくなっちゃってたんだ……」

「純ちゃんの事をもっと知りたい」

「でも、学年も違うし部活も違う」

「普段の生活の中じゃ話す機会が無い。全く無いってワケじゃないんだろうけど……」

「電話してみようかと思った。メールしてみようかと思った。直接会いに行こうと思った。でも無理だった」

「だって……なんだか……」

「……は、恥ずかしかったから……」


300 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 14:30:08.37 Pv8MUBQ+O 40/57

「どうしたら……純ちゃんと話せるかな?」

「どうしたら……純ちゃんをもっと知れるかな?」

「……それで、思い浮かんだんだ」

「私が憂になれば良い」

「憂の格好をすれば……恥ずかしがらずに純ちゃんと話せる」

「そんな、自分勝手な事を……」

「……それで今日、実行したんだよ」

「……憂に無理を言ってね」


304 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 14:36:37.24 Pv8MUBQ+O 41/57

「……」

「……」

「……自分勝手、だよね」スクッ

「……」グイッ

「あ……」

「宿題を写す条件、続き、まだ残ってるでしょ?」ギュッ

「……うん」ギュッ

「……恥ずかしさはもう無いみたいですね」クスッ

「……言われると意識しちゃうよ」カアッ

「ふふっ」


305 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 14:37:58.10 Pv8MUBQ+O 42/57

「……憂は唯先輩が自分勝手だとは思ってないと思いますよ。私も思いませんし」

「そうかな……」

「だって憂、いっつも楽しそうに唯先輩の事話しますもん」

「憂が?」

「はい。それに今日一日一緒に居て分かりました」

「えっ?」

「憂が言ってた事が本当だって。優しくて……他人を想える人だって……」

「純ちゃん……」


309 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 14:44:22.75 Pv8MUBQ+O 43/57

「……唯先輩」

「ん、なあに?」

「唯先輩って、私の事を"知りたい"んですよね?」

「……う、うん」

「……"知りたい"って言葉よりもっと素敵な言葉があると思いませんか?」

「……うん。あるよ。素敵な言葉が」

「……」

「……」



「……"好き"」

「……私は」

「……純ちゃんの事が」

「……"好き"、です」

「……こ、恋人として、"好き"、です!」


311 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 14:47:33.42 Pv8MUBQ+O 44/57

「……ふふっ。凄く嬉しいです」

「……い、言っちゃった」カアッ

「……」

「……あの」

「唯先輩」

「う、うん」

「私も唯先輩の事、好きです」

「ほ、ホント!?」

「でも、まだお付き合いは出来ません」

「……だ、だよね……女の子同士だもん、抵抗が……あれ? まだ?」

「はい」


312 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 14:50:14.92 Pv8MUBQ+O 45/57

「そ、それってどういう……」

「私の想いが唯先輩の想いに負けてるからです」

「……想いが?」

「はい。唯先輩は私の事をこんなに想ってくれてるのに……私の想いは好きな人……唯先輩に負けてるって」

「"好き"が"好き"に負けてるなんて……」

「純ちゃん……」

「……ですから、唯先輩」

「私の想いが唯先輩の想いに負けないくらいになるまで……」

「恋人同士と呼べるようになるまで……」スッ

「えっ──」



チュッ


313 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 14:51:31.20 Pv8MUBQ+O 46/57

「"進んだ友達"から、始めようよ」ニシシ

「……」

「それまでは……ほっぺだけね!」

「……」

「……!」カアッ

「うわあああ何やってんだ私いいい!!」ジタバタ

「純ちゃん」スッ

「へ」



チュッ


314 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 14:52:26.47 Pv8MUBQ+O 47/57

「……こちらこそ、よろしくね!」ニシシ

「……うん!」

「えへへ……」

「へへ……」

「へへ、へ……」グスッ

「へ?」

「うわああああああん!!」

「ちょ、ちょっと!? なんで泣くの!?」アタフタ


317 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 15:02:25.54 Pv8MUBQ+O 48/57

「落ち着いた?」

「うん……」ゴシゴシ

「どうして泣いちゃったの?」

「嬉しくて……安心したら泣いちゃった」
「……そっか。でも唯先輩、笑った顔が一番似合うよ?」

「……そうかな?」ニコッ

「うん、そうだよ」ニコッ

「……ねえねえ」

「ん?」

「唯って呼んでよ」

「まだだーめ♪」

「えー!」

「ふふっ」



──キーンコーンカーンコーン


318 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 15:03:47.33 Pv8MUBQ+O 49/57

「あ、チャイム鳴っちゃった!」

「今日はもうサボっちゃおうよー」

「ダメだよ純ちゃん!」

「えー」

「ほら!」キュッ

「あ、ポニテ」

「今日は憂ですから!」ふんす

「……敵わないなーもー」クスッ

「ほら、行こっ!」スッ

「うん!」ギュッ


319 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 15:05:00.13 Pv8MUBQ+O 50/57

つぎのひ!



「昨日は楽しかったよ~」ニコニコ

「そ、そう?」

「うん! いーっぱい抱きついちゃった!」ニコニコ

「っていうか憂……私の国語の小テスト……」

「紬さんって凄く良い匂いするよね。一番抱きついたかも!」ニコニコ

「……」

「ん? どうしたの?」

「……ごめん」

「? 何が?」

「ムギちゃんにバレちゃった」テヘッ

「」


320 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 15:05:48.77 Pv8MUBQ+O 51/57

10ぷんご!



「うーいー!! 学校遅刻しちゃうよー!! 部屋から出てきてよー!!」ドンドン

──『お姉ちゃん先に行ってて!! 私恥ずかしくて死にそう!!』

「大丈夫だってばー!!」ドンドン

──『うわああああああん!!』


321 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 15:08:46.67 Pv8MUBQ+O 52/57

とうこうちゅう!



「あら、おはよう二人とも」

「あ、おはよう和ちゃん」

「おはようございます……」ズーン

「憂、どうかしたの?」

「ちょっとね、あはは……」アセアセ

「……そう。それで?」

「へ?」

「なんで昨日、あんた達は入れ替わってたの?」

「」

「」


323 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 15:10:45.81 Pv8MUBQ+O 53/57

「はぁ……唯、あんたこんな大事な時期に何やってんのよ……」

「……だって後悔したくなかったもん」

「和さん、お姉ちゃんを責めないでください……」

「別に責めないわよ……終わった事はどうにもならないんだし。でも、これっきりよ?」

「はぁーい」

「ほら、憂も」

「は、はい!」

「ん、よろしい」



「ところでなんで分かったんですか?」

「何年あんた達の幼馴染みやってると思ってるのよ」クスッ

「……和ちゃん」ギュッ

「ふふっ。昨日散々抱き着いたくせにまだ足りないの?」ナデナデ

「えへへ……」

「……私そんなに抱き着いてるかなぁ?」


326 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 15:15:38.93 Pv8MUBQ+O 54/57

こうてい!



「……あ! 50メートル右方にあずにゃん発見!」ビシッ

「私、日直だから先に行ってるわよ? 職員室に日誌取りに行かなくちゃ」

「ほーい」

「あ、私も日直です」

「あら、そうだったの。一緒に行く?」

「はい。お姉ちゃん、梓ちゃんによろしくね」フリフリ

「うん、行ってらっさ~い」フリフリ


327 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 15:16:35.48 Pv8MUBQ+O 55/57

「あずにゃんおはよ!」ダキッ

「もー、朝一から唯先輩はホントにもー」

「あずにゃん分補給~」ギューッ

「離れてくださいってばー」

「おはよ、唯先輩!」

「あ! 純ちゃん!」バッ

「へ? あ、あれ?」

「おはよっ!」ダキッ

「ふふ、おはよ!」ギュッ

「!?」

「あったかいなぁ……唯先輩にはもう春が来てるんだねー」ギューッ

「うん……今まさに春が来てるよ……純ちゃんという春がねー」ギューッ

「ちょ、ちょっと!!」


328 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 15:17:34.57 Pv8MUBQ+O 56/57

「どしたの梓ー?」ギューッ

「あ、憂があずにゃんによろしくだってー」ギューッ

「そうですか!! じゃなくて!! い、いつの間にそんなに仲良くなったんですか!! っていうかスキンシップ激しすぎです!!」



──キーンコーンカーンコーン



「あ、チャイム」

「純ちゃん」

「ん?」



チュッ


333 : 以下、名... - 2010/07/25(日) 15:35:41.45 Pv8MUBQ+O 57/57

「……また後でね!」

「……うん!」

「……ふふっ」タッタッタッ……

「……えへへ」フリフリ

「ちょ、ちょっとちょっと!? 今何やったの!?」

「梓、私達も行こ!」タタタタ

「ま、待てー!! 質問に答えろー!! 唯先輩とどういう関係だー!!」

「……"進んだ友達"だよっ!」



おしまい!


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