1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします - 2016/04/30 21:46:46.07 o7yZ6XqI0 1/25

「昨日何かした訳でもないし、死んでもないしな...夢...だよなあ...」

「しかし不思議な部屋だ。どうなってるんだ?」

元スレ
男「起きたら知らない部屋にいた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462020405/

2 : - 2016/04/30 21:47:51.68 o7yZ6XqI0 2/25

「さて、どうしようか...」

部屋には、赤、青、緑、黄の4つの扉がある。男の身長よりもずっとずっと大きな、20mほどの大きさだ。

3 : - 2016/04/30 21:50:08.27 o7yZ6XqI0 3/25

「なんで俺こんな所にいるんだ...?そもそも何をすればいいんだ...」

「まぁ...考えてもしょうがないんだし...扉に入ってみようかな」

5 : - 2016/04/30 21:52:51.48 o7yZ6XqI0 4/25

「まずは目の前の、赤いやつだな。どれどれ...」

「うぉっ案外簡単に開くもんだな。これ」

男が思い切り力を入れて押すと、赤い扉は勢いよく開いた

6 : - 2016/04/30 21:55:33.79 o7yZ6XqI0 5/25

「うおおお!!熱っ!」

男が扉を開けた先には、まさに地獄、いや、ゲームの火山系ステージのようであった。

「熱...でも溶けるほどじゃないな、真夏の暑さと似たような感じがするな」

7 : - 2016/04/30 21:58:10.94 o7yZ6XqI0 6/25

「とにかく進んでみよう...誰かいるかも」

30分ぐらい歩いた所に、小さな村のようなものがあった。

「!あそこなら誰かいるかもな...よし、行ってみよう」

11 : - 2016/04/30 22:03:26.69 o7yZ6XqI0 7/25

「村についたけど...誰もいないな...」

その村には、つい先ほどまで人がいた形跡があったものの、今は誰一人としていなかった。

「.....気味悪いな...なんか」

12 : - 2016/04/30 22:06:02.72 o7yZ6XqI0 8/25

「さて...どうしようか...来てみたはいいが...」

「水とかあるけど...喉は渇いてないんだよな」

「まだ奥はあるみたいだし、進んでみるかな、誰かいればいいんだけど。」

14 : - 2016/04/30 22:09:21.25 o7yZ6XqI0 9/25

男がしばらく進んでいると、ついに一人の少女を見つけた。

「!!やった!人がいる!よし、話し掛けてみよう」

「な、なあ君」

少女「!?ひ、人?よかった...私以外にもいたんだ...」

15 : - 2016/04/30 22:11:17.08 o7yZ6XqI0 10/25

「君もここに気づいたらいたのか?」

少女「はい...では、あなたも?」

「うん、そうなんだ。それで...どうだろう、やっぱり僕以外には誰にも?」

少女「はい...誰にもあってません」

「そうか...」

16 : - 2016/04/30 22:13:45.21 o7yZ6XqI0 11/25

「とりあえず、一旦戻ろう」

少女「戻るって、何処にですか?」

「ついてきて」

男は自分の目覚めた部屋へ少女と共に戻った

「ここだ。」

少女「こ、ここは...」

17 : - 2016/04/30 22:16:20.64 o7yZ6XqI0 12/25

「俺はここで目が覚めたんだ」

少女「すごい...大きな扉...」

少女「でもなんでこんな...?」

「俺もわからないよ...でも取り敢えず、君がいたんだから、もしかしたら、他の扉にも誰かいるかも」

少女「そうですね!行きましょう!」

18 : - 2016/04/30 22:19:24.69 o7yZ6XqI0 13/25

「次は...右にあるこの扉だな」

男達は、青の扉を開けた。すると

少女「きゃあ!」

「うぅ!す、凄い風だ!しかも寒い!」

青の扉を開けると、そこには、氷と雪の世界が広がっていた。

23 : - 2016/04/30 22:35:34.18 o7yZ6XqI0 14/25

「ここも...最初以外全然寒く感じないな...」

少女「そうですよね...もう全然寒くないです」

「お、すっげえええ!でっけえ城だあ!」

少女「わぁ....すごい...シンデレラ城みたい...」

「ここまで馬鹿デカイ城があるなら誰かいるだろう。いってみよう!....え、えーと名前は...?」

24 : - 2016/04/30 22:40:48.14 o7yZ6XqI0 15/25

少女「名前はライト、ライトといいます。あなたは?」

「俺は...ええと...なんだっけ...ゴメン、名前覚えてないんだ...」

ライト「え!?それって、記憶喪失じゃ...」

「大丈夫!大丈夫だよ。それより名前、ユートでいいよ。」

ライト「ユート...さんですね、わかりました。改めて、よろしくお願いします。」

ユート「うん。こっちこそよろしくね。」

ユート「じゃ、行こっか!あの城に!」

そうして、二人は氷の城へと足を進めたのだった。

25 : - 2016/04/30 22:47:19.52 o7yZ6XqI0 16/25

ユート「さぁ、中に入るぞー!」

ライト「はい!」

二人が重い扉を開け、目にしたのは、とても長く続く、廊下だった。とても綺麗にされており、清潔感に溢れている。ただ、そこに1つ、問題があった。

ユート「やっぱり人がいない...」

人の気配は全くなく、気味が悪いほどに静かであった。

ユート「まあ、探せば何かあるだろ。おーい!ライトー!」

「なーにー?」と人を探していたライトの声が聞こえてくる。

ユート「二人で手分けして、何かないか探そうぜー!武器でも、何でもいいからー!」

「わかったー!」と声が聞こえてから、ユートはライトのいない1階から探し始めた。

26 : - 2016/04/30 22:54:30.83 o7yZ6XqI0 17/25

10分、いや20分ぐらいだろうか。それほどたってから、二人は1階の中央にある部屋へ集まり、それぞれの成果を報告しあった。

ユート「俺は、武器とコンパス、そしてバックだな!」

ライト「私は服と救急箱、そしてこの水だよ」

ユート「これだけあれば十分だろ。誰もいなかったし、帰ろうか」

ライト「うん、そうだね帰ろ

その瞬間だった。天井かを突き破り、ヤツが落ちてきた。

毛むくじゃらの、大男が

27 : - 2016/04/30 23:02:34.17 o7yZ6XqI0 18/25

大男「グオォォォォォォオ!!!」

辺り一帯に響きわたる轟音。

ユート「逃げろ!逃げるぞ!ライト!」

ライト「う、うん!」

二人は全力で走り、ひたすら逃げた。そして、扉へと駆け込み、扉を閉めた。

二人「「はあ...はあ...はあ...」」

ユート「あれは...あれはなんだったんだ...?」

ライト「私に聞かないで...くださいよ....」

二人は息を整えながら、ゆっくりと喋った

28 : - 2016/04/30 23:06:30.76 o7yZ6XqI0 19/25

ユート「なぁ...あいつってさあ...武器もって戦ったら...勝てたのかな...」

ライト「多分...いや、絶対無理だと思うよ...あんなの...」

ユート「本当に...何なんだよ...この世界は...」

ユートは思い出す事も出来ない元いた世界と比べながら、そう言った

31 : - 2016/04/30 23:29:30.89 o7yZ6XqI0 20/25

ユート「次は...この緑の扉か...」

ライト「何もいない事を祈りましょう...」

ユート「とにかく行ってみよう」

二人が緑の扉を開けると、そこには今までとは違う、穏やか平原が広がっていた。

ライト「わぁ...!お花がこんなにたくさん...!」

ユート「ここは...平和...なのか」

ライト「ユート!あそこに人が...!」

ユート「本当だ!おーい!おーい!」

二人が大声で叫ぶと、その人はこちらへ近づいてきた。近くでみると、普通の人ではなく。ドラゴンが混ざったような、そんな見た目をしていた。

ユート「ひ、人じゃない...のか?」

ドラゴン「いや、人とドラゴンのハーフだよ、みんなからよくそう言われるんだけど...そんなにドラゴンにみえるかな?」

ライト「あの、あなたは?」

ドラゴン「僕は、カーチスっていうんだ。君達は?」

ユート「俺がユートでそっちがライトっていうんだ。よろしくな。」

カーチス「うん、よろしく」

32 : - 2016/04/30 23:35:05.40 o7yZ6XqI0 21/25

ユート「それで、さっきよくドラゴンと間違えられるって言ってたけど...他に人がいるのか?」

カーチス「うん、光界にいるよ。」

ユート「光界?」

カーチス「...まあいいや、教えてあげる。この世界は、炎界、氷界、緑界、光界にわかれてて、光界からは炎界へ、炎界からは氷界、氷界は緑界へ緑界は光界へと行けるんだ。」

33 : - 2016/04/30 23:37:22.90 o7yZ6XqI0 22/25

カーチス「そして、今はみんな光界に避難してるんだ。」

ユート「どうしてだ?」

カーチス「氷界にアイスイエティが出たからね」

ユート「!!あいつか...」

34 : - 2016/04/30 23:41:27.86 o7yZ6XqI0 23/25

カーチス「だから今、龍の神のボクが、調査にきてるんだ。」

ユート「り、龍の神...」

カーチス「本当はもう一人、光の女神さんがいたんだけど...炎界に遊びに行っちゃって戻ってこないんだよねぇ」

ユート「それって...」

カーチス「いいんだよ、君を元の世界に送るために彼女も頑張ってるんだからさ」

35 : - 2016/04/30 23:47:34.75 o7yZ6XqI0 24/25

カーチス「じゃあ、四つの扉の部屋へ戻るといい。彼女も待ってるよ」

ユート「お、おう。ありがとうな、じゃあ」

ユートは急いで扉の部屋へ戻った。すると、そこにライトが待っていた。

ライト「君に出会ったときに、わかったんだよ、この世界に迷いこんじゃったんだろうなって。」

ライト「楽しかったよ、ありがとう。」

ユート「待っーーーー

そう叫んだ瞬間、視界が真っ白に包まれた

そして気づくと、自分の部屋だった。

36 : - 2016/04/30 23:53:27.26 o7yZ6XqI0 25/25

夢だったのだろうか?そう思いながら、彼は元いた世界で、日常に戻っていった。

普通に朝起きて、通学して、挨拶しながら、教室へ入って...だがそこへ、普通じゃないものが来た。いや、来てくれた

教師「転入生を紹介する。入ってこい」

ガラガラとドアの音を立てながら入ってきた彼女の名前はーーーー

END

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