会社――
男「うっ!」
女「どうしたの?」
男「屋上へ行こうぜ……」
男「久しぶりに……切れちまったよ……」
女「お尻の穴が?」
男「そうだよ……」
女「分かった、すぐ屋上行こう!」
元スレ
男「屋上へ行こうぜ……久しぶりに……切れちまったよ……」女「じゃ、切れ痔の薬塗るね」ヌリヌリ
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1582362631/
女「はい、お尻見せて」
男「おう」
女「あー……切れちゃってるね」
男「うう……」
女「じゃ、切れ痔の薬塗るね」ヌリヌリ
男「あうっ!」ビクン
男「おおおおおおうっ!」ビクビクン
男「……」カタカタ
男「えーと、この見積もりは……」
男「ぐっ!」
男「ぐあああああっ!」
女「どうしたの!?」
男「屋上へ行こうぜ……切れちまったよ……」
女「すぐ行こう! 立てる!?」
男「ああ……」
女「お尻見せて」
男「どうだ?」
女「あー……血が出ちゃってる」
男「うう……」
女「いつもの薬塗るね」ヌリヌリ
男「おほっ!」ビクン
男「あおおおおんっ!」ビクビクン
プルルルル…
男「はい、その件につきましては……はい……はい! 週末までには届けますんで!」
男「よろしくお願いしまーす」ガチャッ
男「あぐっ!」
女「!」
女「屋上行く?」
男「ああ……また切れちまったよ……」
女「はい、お尻見せて」
男「いつもいつもごめんな……」
男「俺の尻穴が切れやすいばかりに……」
女「気にしないでよ。私とあんたの仲じゃない」ヌリヌリ
男「おふぅっ!」ビクン
男「あふぁぁぁぁぁっ!」ビクビクン
女「楽になった?」
男「ありがとう……」
男(肛門が切れるたびに、誰もいない屋上で薬塗ってもらって……)
男(男として情けなすぎる……)
男(こいつは嫌な顔一つしないけど、いつまでも甘えてちゃダメだ……)
男(これからは……我慢しよう!)
男(さて、明日のプレゼン資料を作らなきゃ……)カタカタ
ブチッ
男(あ……! 嫌な音した……!)
女「どうしたの?」
男「いや、なんでもない……」
女「ふうん、ならいいけど」
男(ぐ……切れちまったよ……)
ズキズキ
男(尻が痛い)
男(尻が痛い……)
男(尻が痛いッ!)
男(だけど、もうあいつには頼らない……!)
男(我慢するんだ……!)
男(なぁに我慢してれば、勝手に治るさ……)
男「……」ヨタヨタ
女「ねえ」
男「なんだ?」
女「ここのところ、歩き方おかしくない? まるでお尻の穴をかばってるみたいな……」
男「え? んなことないってー。もう切れ痔は克服したんだよ!」
女「ごめんね、心配のしすぎだったか」
男(いでえええええええええ!!!)
課長「ちょっと来てくれたまえ」
男「はいっ!」
課長「この書類なんだが……」
男「……」
課長「? どうした?」
男「……」
課長「聞いてるのかね?」
男「……」ブシュゥゥゥゥゥゥゥ!!!
課長「わっ!?」
課長「ひいい……! お尻から噴水のように血が……!」
男「うぐぁぁ……!」ドサッ
女「お尻見せて!」ヌガシッ
女「!」
女「これはひどい……! 血まみれじゃない!」
女「課長、救急車をお願いします!」
課長「うむ、分かった!」ピッポッパッ
ピーポーピーポー…
男「ううう……」
女「切れ痔が進行しすぎて、動脈まで達してるわ!」
女「どうして……どうしてここまで放っておいたの!」
男「ごめん……お前の世話になりたくなくて……」
女「バカ……!」
女「お願いします! 彼を助けて下さい!」
院長「大丈夫です」
院長「世界で五本の指に入るといわれる外科医のうち四人が、手術を担当しますので」
外科医A「よろしく」
外科医B「お任せを」
外科医C「大船に乗ったつもりでどうぞ」
外科医D「必ず助けます」
院長「これは≪尻アスな手術≫になりそうですな」
手術開始……
外科医A「凄まじい切れ痔だ。刃渡り60cmのメスを使う時が来たか」ジャキーンッ
外科医B「ならば私は蛇腹メスを」ジャキンッ
外科医C「私は折り畳みメスで」チャキッ
外科医D「私は素手で」シュッ
ザシュッ! ズバッ! ドシュッ! ザンッ!
四人は超一流のメス捌きで、男の肛門を手術していった。
手術室の前では……
女(お尻の神様、お願いします……)
女(どうか、彼の肛門をお救い下さい……)
女(お願い……!)
看護婦A「すごいわ、ずっと和式便器に座るポーズで祈ってる」
看護婦B「愛のなせる業ねえ……」
12時間後……
バタン…
外科医A「……」
女「手術は!? どうなったんですか!?」
外科医A「成功です」ニコッ
女「よかった……!」
院長「術後の経過も安定してますし、すぐに退院できるでしょう」
男「ホントですか!」
女「ありがとうございます!」
院長「しかし、いいものですな」
男女「?」
院長「お尻で結ばれた愛というのも……これがホントの≪お尻愛≫というやつですかな」
男女「……///」ポッ
女「ごめんね、私が遠慮させたからこんなことに……」
男「いや、そうじゃない」
男「俺がお前に尻穴を見せるのを躊躇したのは、俺に覚悟が足りなかったからだ」
男「お前の愛を受け止めきる覚悟が……」
男「だが、今の俺なら大丈夫だ。お前の全てを受け止められる」
男「俺と結婚してくれ」
女「うんっ!」
ワァァァ… パチパチパチ…
司会『それではお二人から、メッセージをお願い致します!』
男「これからいつかまた、俺の尻の穴は切れてしまうかもしれませんが――」
女「私たちの赤い糸は絶対に切れません!」
ワァァァァ…
課長「二人とも、おめでとう!」
院長「これがホントの≪ケツ婚式≫というやつですな」
おわり