ピッコロ「くそったれ! パワーがてめえならスピードは俺だ!」
ピッコロ「一生かかっても追いつけんぞ!」
ギュンッ!
フリーザ「すぐ追いついてみせますよ」
ギュンッ!
フリーザ「……」
フリーザ「なにっ!? 追いつけない……!」
元スレ
ピッコロ「一生かかっても追いつけんぞ!」フリーザ「くっ、追いつけない……!」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1584532522/
ピッコロ「どうしたどうした!」
ピッコロ「フリーザ、貴様のスピードはその程度か!」
フリーザ「おのれぇ……!」
ギュンッ! ギュンッ!
悟飯「すごいや、ピッコロさん!」
クリリン「あのフリーザ相手に逃げ続けてる!」
ベジータ「なんというスピードだ……!」ワナワナ
フリーザ「こうなったら……攻撃するしかありませんね」
フリーザ「ひゃあっ!」ヒュッ
ピッコロ「……」サッ
フリーザ「よ、よけた!」
フリーザ「もう一発! ひゃあっ!」ヒュッ
ピッコロ「……」サッ
フリーザ「またよけた! マグレではない!」
フリーザ「おのれ……当たりさえすれば貴様なんか……!」
ピッコロ「……」
ピッコロ「当ててみろよ」ニヤッ
フリーザ「……!」
フリーザ「後悔するがいい! ひゃあっ!」ヒュッ
ピッコロ「……」サッ
フリーザ「よけるのかよ!」
フリーザ「ひゃひゃひゃひゃひゃ……!」
ピッコロ「……」サササササッ
フリーザ「ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ……!」
ピッコロ「……」サササササササッ
フリーザ「ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ……!」
ピッコロ「……」ササササササササササッ
フリーザ「よけるなよ!」
ピッコロ「パワーでは負けてるんだから避けるに決まってるだろ」
フリーザ「分かりました……」
フリーザ「じゃあ一発だけ喰らってくれませんか? そうしたら満足します」
ピッコロ「いいだろう」
フリーザ「ひゃあっ!」
ピッコロ「……」サッ
フリーザ「ずるい!」
ピッコロ「すまん……やっぱり直前で怖くなってしまった」
フリーザ「もういいです。“ひゃあ”は当たりそうもないのでやめます」
ピッコロ(技名“ひゃあ”だったのか……)
フリーザ「やはりスピードで追いつくしかなさそうですね!」
ピッコロ「来いっ! 一生かかっても追いつけんぞ!」
ギュンッ! ギュンッ!
ギュオオオオオッ!
フリーザ(む、あのナメック星人のスピードが落ちた……!?)
フリーザ(今だッ!)ギュンッ
フリーザ「タッチ!」
フリーザ「やりましたよ! 追いつきましたよ! ほっほっほ、私の勝ちです!」
フリーザ「おや……?」
フリーザ(おかしい! タッチしたのに感触がまるでない!)
フッ
フリーザ「消えた!」
ピッコロ「こっちだ、フリーザ!」
フリーザ「残像だったとは……! 器用なことをしますね……」
ピッコロ「そんなんじゃ、俺には一生追いつけないぜ」
フリーザ「必ず追いついてみせますよ!」
ギュンッ!
ピッコロ「うおおおおっ!」ギュオオオオッ
フリーザ「待てーっ!」ギュオオオオッ
悟空「よう、みんな!」
クリリン「悟空、治療が終わったのか!」
悟空「ああ! ところであの二人、なにやってんだ?」
悟飯「追いかけっこしてるんですよ」
悟空「へぇ~、面白そうだな。ベジータ、オラたちもやるか?」
ベジータ「誰がやるか!」
ピッコロ「こっちだ!」ピシュンッ
フリーザ「くっ!」ピシュンッ
悟空「なかなか終わらねえなぁ」
クリリン「最初は見てて面白かったけど、さすがに飽きてきたな……」
悟空「なぁ、もう地球に帰らねえか?」
悟飯「そうですね!」
悟空「じゃああいつらにも声かけっか!」
悟空「おーい、おめえたち!」
ピッコロ「なんだ?」
フリーザ「なんですか?」
悟空「追いかけっこは中断して、オラの宇宙船で地球に帰らねえか?」
ピッコロ「どうする?」
フリーザ「そうしましょうか」
悟空「じゃあ、帰るか!」
デンデ「皆さん、お元気で!」
宇宙船に乗った一行。
悟空「宇宙船の中では追いかけっこすんなよ。狭いし、宇宙船が壊れたら大変だ」
ピッコロ「分かった」
フリーザ「いいでしょう。一時休戦ということで」
悟飯「どうしてこうなっちゃったんでしょう?」
クリリン「俺に聞くなよ……」
ベジータ「フン……」
クリリン「なんでベジータまでいるんだよ……」
クリリン「あれ? そういやブルマさんは?」
悟飯「“あんたたちにはついていけない”って部屋にこもっちゃいました」
クリリン「ところで、フリーザ」
フリーザ「なんですか?」
クリリン「お前、あと一回変身できるんだよな? それやれば、ピッコロに簡単に追いつけるんじゃないか?」
フリーザ「分かってませんね……」
フリーザ「このエクレア形態のまま追いつかないと、ちゃんと勝ったことにならないんですよ」
クリリン「ご、ごめん……(自分でエクレアっていうなよ……)」
悟空「見損なったぞ、クリリン!」
悟飯「ひどいです、クリリンさん!」
ベジータ「ちっ、これだから地球人は……!」
クリリン(俺、そんなに間違ったこといったかな……)
悟空「地球に着いたぞ!」
ピッコロ「よーし、再開だ!」ギュンッ
フリーザ「はいっ!」ギュンッ
ピッコロ「一生かかっても追いつけんぞ!」ギュゥゥゥゥン
フリーザ「待ちなさい!」ギュゥゥゥゥン
クリリン「行っちまった……」
悟飯「だけど、二人とも楽しそうでよかったです!」
その後も二人の追いかけっこは続いた……。
ピッコロ「どうしたどうした!」ギュゥゥゥゥン
フリーザ「待てーっ!」ギュゥゥゥゥン
16号「……?」
17号「あいつら、なにやってるんだ?」
18号「あたしらには興味ないみたいだね」
クリリン「まあ、あまり構わないでやってくれ……」
フリーザ「そこだっ!」ピシュンッ
ピッコロ「甘い!」ピシュンッ
フリーザ「くそぉっ!」ピシュンッ
セル「さあ、セルゲームを始めるぞ。で、あれはなに?」
悟空「邪魔にはならねえから、気にすんな!」
セル「ずっと気が動いてるし、ものすごく気になるんだけど……」
ピッコロ「フハハハハーッ!」ギュンッ
フリーザ「ちくしょおおおお!」ギュンッ
ブウ「たのしそうだ。オレもまざりたい」
悟飯「ダメだ! あの二人の邪魔だけはしないでくれ!」
ブウ「わかった」シュン…
どんな危機が訪れようと、どんな強敵が現れようと、二人には関係なかった……。
ピッコロ「今日のところはこれくらいにしておくか」
フリーザ「そうですね」
ピッコロ「しかし、貴様もだいぶ速くなったな、フリーザ。さっきは危なかったぞ」
フリーザ「いえいえ、まだまだ追いつけそうもありませんよ」
ピッコロ「明日も追いかけてこい、フリーザ!」
フリーザ「はいっ!」
――――
――
時は流れ……
ピッ… ピッ… ピッ…
フリーザ「……」
ピッコロ「フリーザの容態は?」
医者「手を尽くしましたが、もう……。体のあちこちが弱ってしまって……」
ピッコロ「そうか……」
年老いたフリーザは、病院のベッドに横たわっていた……。
ピッコロ「フリーザ、聞こえるか?」
フリーザ「これはこれは……お久しぶり……」
ピッコロ「お互い……年を取ったな」
フリーザ「ええ……ですが、どうやら私の方が先に寿命が来てしまいそうです……」
ピッコロ「……」
フリーザ「結局……私はあなたに追いつけません、でしたね……」
フリーザ「あなたの……勝ちです……」
ピッコロ「フリーザ……」
ピッコロ「そんなことはないぞ」ガシッ
そっと手を握る。
フリーザ「!」
ピッコロ「お前は今……俺に追いついたんだ……!」
フリーザ「フフ……ありがとう、ございま、す……」
最後の瞬間、フリーザの口元はかすかに微笑んでいた……。
END

