主犯格「オラァ!!」バキッ
男「ぐはっ!」バタッ
手下A「ギャハハハハハ!だっせぇ~!」
手下B「もう一発やっちまおうぜ!」
男「うう…」
主犯格「はぁ…毎日同じことしてて飽きてきたな」
手下A「そうっすね」
手下B「面白い案とかあればな~」
主犯格「そうだ!もうこいつのこと皆で無視しようぜ!」
主犯格「いくら話しかけられても絶対に動じずスルーするんだ。これなら手間をかける必要もない」
主犯格「こいつは存在すら認められない愚かな人種って訳さ」
手下A「さすが!頭良い!」
主犯格「クラスの奴らにもこいつのこと全員無視するように言っとけ」
手下AB「「おう!」」
元スレ
いじめ主犯格「今からお前のこと無視するからw」男「そ、そんな…」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1581597288/
-翌日-
男「おはよ…」ガララッ
全員「…」
男「あ、あの…」
全員「…」
手下A「うわ~困ってる困ってる」
手下B「そのうち泣きじゃくって発狂するかもな」
主犯格「はは、ウケる」
主犯格「やっべ、コンパス忘れた…」
主犯格「おーい誰か余分に持ってる人いない~?」
全員「…」シーン
男「あ、僕持ってるよ」
主犯格「…」
男「盗らないの?」
主犯格「…」
先生「あれほど持ってこいと言っただろうが!どういうことだ!!」
主犯格「す、すみません…」ペコペコ
手下A(いつもなら勝手にあいつのコンパス盗ってるところなんだけどな)
手下B(一度決めたことは曲げないタイプか)
敵「やべっボール取られた!」
男「パス!」ブォンッ
主犯格「…」
ゴスッ
主犯格「痛っ…!!」
手下A(ボールを投げられても絶対に動じないなんて…)
手下B(痛そう…)
主犯格「あっ…」ポトッ
男「…これ落としたよ」ヒョイッ
主犯格「…」
男「いらないの?大事そうな物だけどいいの?貰っちゃうよ?」
主犯格「…」
手下A(うわぁ…それ絶対大事なやつじゃん…)
手下B(受け取らないつもりか…)
男「…」ポイッ
主犯格「…」
男「…」ポイポイッ
主犯格「…」
手下A(消しカスを投げつけられてもひたすら授業に集中するとは…)
手下B(今にも怒りが達しそうだ…)
男「…」ドンッ
主犯格「…」
男「…」ゲシッゲシッ
主犯格「…」
手下A(暴力を振るわれても微動だにしないのか…)
手下B(いつまで無視を続けるつもりなんだ…?)
主犯格「…」
男「…」カキカキ
主犯格「…」
手下A(目の前で悪口をラクガキされているというのに…)
手下B(これも無視するつもりか…)
男「…」スッ
主犯格「…」
男「…」ガサゴソ
男「…」ポイッ
主犯格「…」
手下A(堂々と金盗んで財布捨てやがった!)
手下B(見てるこっちがハラハラしてくるぜ…)
給食当番「余りそうだからおまけな」
主犯格「おう、サンキュ」
男「…」サッ
主犯格「危っ!!」ガシャァァァンッ
手下AB「!!」
手下A(給食運んでる途中に足をひっかけやがった!)
手下B(今度こそブチ切れするぞ…!)
主犯格「…」
主犯格「…」フキフキ
手下A(こぼした所を掃除し始めただと!?)
手下B(意地でも無視を貫き通すつもりだ!)
主犯格「…」フキフキ
男「…」グォッ
バシャァァァンッ
手下AB「!?」
手下A(バケツの水をふっかけた!)
手下B(これは絶対まずい!)
主犯格「…」ポタポタ
主犯格「…」ポタポタ
男「…」
主犯格「…」ポタポタフキフキ
手下A(無視した!!)
手下B(あの人プライドとかないのか!?)
主犯格「…」ポタポタフキフキ
手下AB「…」
手下A「な、なあ…」
主犯格「ん?どうした?」
手下B「もうやめないかこれ…」
主犯格「これって?」
手下A「あいつへの無視だよ!どう考えても逆効果だろ!」
主犯格「あいつって?え?何のこと?存在しない人のこと言われてもわからないけど?」
手下A「いやもうそういうのいいから…」
手下B「この辺でやめときましょうって…」
主犯格「うるせえ!!!」
手下AB「!!」ビクッ
主犯格「なんだ?俺に口答えするのか?」
手下A「い、いや…そんなつもりじゃ…」
主犯格「次あいつの話したらぶっ殺すからな」
手下AB「…」
キーンコーンカーンコーン
主犯格「お、じゃ俺帰るわ。またな」
主犯格「…」ガチャッ
主犯格「あれ?俺の靴が…」
男「お探し物はこれかな」
主犯格「…!」
男「はい、どうぞ」
主犯格「…」スタスタ
男「いらないの?裸足で帰る気?」
主犯格「…」スタスタ
男「ねえねえ。ねえってば~♪」
手下B「完全にもてあそばされてるじゃねえか…」
手下A「もう我慢ならねえ!一発殴ってやる!」
手下A「おいテメェ!」ガシッ
男「…え?」
手下A「あんま調子乗ってっと痛い目に…」
主犯格「おい!!!!!」
手下A「!!」ビクッ
主犯格「無視するっつったよな?何で存在しない相手と会話してんだ?」
手下A「あ、いや…」
主犯格「俺の命令に逆らう奴は…わかってるな?」
手下A「…」
手下A「はい…」
主犯格「よし」スタスタ
男「うぇ~い聞こえてる~?」
男「ばーかばーかうんこうんこたらこくちびる~」
主犯格「…」スタスタ
手下B「もう俺らで何言ってもダメだな」
手下A「俺もう知らね…」
-1ヶ月後-
先生「主犯格くん、ちょっとこっち来なさい」
主犯格「あ、はい…」
先生「…あなた男くんにいじめられてるでしょ」
主犯格「えっ…」
主犯格「い、いや…別に…」
先生「隠さなくてもいいのよ。正直に言って」
手下A(まだ続いてたのか…)
手下B(もうどっちが加害者なのかわかんねえや…)
男「今から主犯格くんのカバンの中に入ってたポエムノートを朗読したいと思いまーす!」
主犯格「…!」
男「初恋をしたとき、人間の心は複雑になる。あの人が誰かと会話しているのを見るだけで嫉妬してしまうのだ。ああ、どうすれば君に振り向いてもらえるんだ…!」
ザワザワ…ジロジロ…クスクス…
主犯格「テメ…!」ガタッ
男「あれ?何で僕の姿が見えてるの?おっかしぃな~?」
主犯格「ぐっ…」プルプル
男「さーてと、他には何が入ってるかな~?」ガサゴソ
男「あ!スマホだ!」
主犯格「…!!」
男「パスワードかけないなんて不用心だね~、どれどれ…」
男「おぉおぉ昔のいじめ動画が盛り沢山!ネットに投稿しちゃお~っと」
主犯格「待っ…!」ガシッ
男「え?」
主犯格「そ、それだけは…」
男「何で存在しない人の腕にしがみついてるの?無視するんじゃなかったの?」
主犯格「…も」
主犯格「もう…勘弁して…」
-おわり-
29 : 以下、5... - 2020/02/13(木) 21:56:10.231 Ef+aesR40 22/22改めて見返してみるとありきたりなオチだったな


