TV『コーンフレークやないか!』
TV『……煩悩のかたまりやねん!』
TV『アハハハハ…』
のび太「アハハハハハ!」
ドラえもん「ゲラゲラゲラ!」
のび太「あー……面白かった。ミルクボーイの漫才は面白いね!」
ドラえもん「うん、お腹がよじれちゃったよ」
元スレ
ドラえもん「だれでもミルクボーイ機~!」のび太「コーンフレークやないか!」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1578484654/
のび太「ねえ、ドラえもん」
ドラえもん「なんだい?」
のび太「ぼくもああいう漫才をやってみたいんだけど……」
ドラえもん(いうと思った)
のび太「ドラえもん、なにかいい道具ない?」
ドラえもん「うーん、あるにはあるけど……」モゾモゾ
のび太「ホント!?」
ドラえもん「だれでもミルクボーイ機~!」
のび太「だれでもミルクボーイ機?」
ドラえもん「ミルクボーイの漫才は22世紀でも大人気でね」
ドラえもん「時々、立体映像で上映されたりするんだけど……」
のび太「すごいなぁ」
ドラえもん「その人気を受けて、未来デパートが開発したんだ」
ドラえもん「この道具があれば、漫才をやったことない人でもミルクボーイみたいな漫才をすることができるんだ」
のび太「へぇ~」
のび太「どうやって使うの?」
ドラえもん「このマイクに、題材にしたい物の名前をいえばいいんだ」
のび太「それだけでいいんだ!」
のび太「どうしようかな……。じゃあ、“どら焼き”」
ピピピ…
のび太「あ、機械が動き出した!」
ドラえもん「電波を発信して、周囲の人間に漫才をさせるんだよ」
のび太「!」ビクンッ
ドラえもん「!」ビクンッ
ドラえもん「うちのオカンがね、好きなお菓子があるらしいんやけど」パクパク
ドラえもん「その名前をちょっと忘れてしまったらしくてね」パクパク
のび太「ほな俺が一緒に考えてあげるから、どんな特徴だったか教えてくれへんか」パクパク
のび太(口が勝手に……!)
のび太「ところで、ドラえもんにママっているの? 妹はドラミちゃんがいるけど」
ドラえもん「そこ突っ込んだら話が進まないじゃない」
のび太「ごめん」
ドラえもん「あんこを二枚の茶色い丸い皮で挟んだやつっていうてた」パクパク
のび太「そら完全にどら焼きやないか。どら焼き以外あらへんわ」パクパク
ドラえもん「俺もそう思ったんやけどな」
ドラえもん「オカンがいうには、フーフーしながら食べるらしいんや」
のび太「ほなどら焼きちゃうやないか!」
ドラえもん「……とまぁ、こんな感じだね」
のび太「なるほど、漫才してる気分になれるね」
ドラえもん「オカンがいうには、ドラえもんの大好物らしいんや」
のび太「どら焼きやないかい!」
のび太「ドラえもんの大好物っていったら、どら焼き以外あらへんがな!」
ドラえもん「そうやな」
のび太「だけどここでドラえもんは餅も好物、とか言いだす奴が絶対おんねん」
のび太「『一番欲しい道具は?』って聞かれたら、ドヤ顔でソノウソホントって答える人種や」
のび太「ソノウソホントとかみんな知らんからね? マニアックすぎるねん!」
ドラえもん「たしかに」
のび太「どら焼きで決まりや!」
ドラえもん「オカンがいうには、そのお菓子をもらった子供が大喜びしてたらしいわ」
のび太「ほなどら焼きちゃうなぁ」
のび太「どら焼きで子供は全く喜ばへんからね?」
ドラえもん「ちょっと待ってよ」
のび太「え?」
ドラえもん「どら焼きで子供は喜ばないってどういうこと?」
のび太「いや、これはぼくがいったんじゃなくて、機械が……」
ドラえもん「どら焼きはおいしいでしょ!」
のび太「ひっ!」
ドラえもん「君だっていつも、喜んでパクパク食べてるじゃないか!」
のび太「いや、そうだけど、これは漫才だから……」
ドラえもん「許せぬ!!!」ガシッ
のび太「お、落ち着いて、ドラえもん! ぐええっ……!」
ドラえもん「はぁ、はぁ、はぁ……」
のび太「はぁ、はぁ、はぁ……」
ドラえもん「ごめん、つい興奮しちゃって」
のび太「んもう……」
のび太「ま、いいや。この道具の使い方は分かったし、みんなに見せてくるね!」
ドラえもん「行ってらっしゃい」
ドラえもん(ぼくとしたことが……今回ばかりは変なことに使うなとはいえないなぁ)
ドラえもん(まあ、悪用しようがない道具だし、大丈夫だと思うけど……)
のび太「やあ、しずちゃん」
しずか「あら、のび太さん」
しずか「その道具は?」
のび太「この道具は≪だれでもミルクボーイ機≫っていってね」
のび太「これを使えば、ぼくらでもミルクボーイみたいな漫才ができるようになるんだ」
しずか「へえ~、面白そう!」
のび太「漫才にしたい物の名前を、このマイクにいってみてよ」
しずか「分かったわ」
しずか「じゃあ……“バイオリン”!」
ピピピ…
のび太「!」ピクッ
しずか「!」ピクッ
しずか「うちのオカンがね、好きな楽器があるらしいんやけど」
しずか「名前を忘れてしもたらしいんや」
のび太「ほな、一緒に考えよか。特徴教えてくれるか」
のび太(しずちゃんの“オカン”は新鮮だなぁ)
しずか「オカンがいうには、弦を弓でキーキー弾いて音を出すお上品な楽器らしいわ」
のび太「その特徴はバイオリンやないか!」
……
のび太&しずか「どうもありがとうございました!」
のび太「どうだった?」
しずか「面白かったわ! 漫才師になった気分を味わえたもの!」
のび太「ぼくもだよ!」
のび太「あ、そうだ。空き地にみんないるだろうから、もっと大勢でこの道具使おうよ!」
しずか「そうね、そうしましょう!」
空き地――
スネ夫「へぇ~、だれでもミルクボーイ機ねえ」
のび太「これがあれば、ぼくらでもああいう漫才ができるんだよ」
子供A「すげー!」
子供B「面白そう!」
しずか「じゃあみんなで色んな題材で、漫才しましょうよ」
オーッ!
子供A「オカンがいうには、土管が三つ置かれてたらしいんや」
子供B「空き地やないか!」
子供B「あの三つの土管がなんのために置かれてるのかは永遠の謎やねん!」
アハハハハハ…
しずか「面白いわ~。どんな題材でもいけるわね」
のび太「ぼくが昼寝するのにちょうどいいんだよね、あの土管」
スネ夫「よぉし、次はぼくとのび太でやろう」
のび太「うん、いいよ!」
のび太「題材はどうする?」
スネ夫「うーん……」
スネ夫「“ジャイアン”なんてのはどうだ?」
のび太「面白そう!」
スネ夫「よし決まり! 次の題材は……“ジャイアン”だ!」
ピピピ…
のび太「うちのオカンがね、さっき小学生に会ったらしいんやけど」
のび太「誰だったか名前思い出せへんらしいんや」
スネ夫「ほな、一緒に考えてみよか。どんな特徴だったか教えてみてよ」
のび太「オカンがいうには、自分のことガキ大将って名乗ってたらしいわ」
スネ夫「ジャイアンやないか。その特徴は完全にジャイアンやがな」
スネ夫「今時、ガキ大将名乗る小学生なんてジャイアンぐらいしかおれへんわ」
子供A「アハハハッ!」
子供B「いいぞ~!」
しずか「うふふっ……」
のび太「オカンがいうには、母親と仲よさそうだったらしいわ」
スネ夫「そらジャイアンちゃうなぁ」
スネ夫「ジャイアンはいっつもオカンに怒られとるからね」
スネ夫「店番店番いうとるけど、あの店に客いるとこ見たことないわ! ホンマに店番必要なんか?」
アハハハハッ! ハハハハッ!
のび太「オカンがいうには、ゴリラに似てたらしいわ」
スネ夫「ジャイアンやないか!」
スネ夫「ジャイアンはゴリラ以上にゴリラやねん!」
スネ夫「動物園のゴリラの檻にジャイアン入れといても絶対バレへんから!」
ハハハ… ハハ…
しずか「あ……」
のび太「オカンがいうには、歌がメチャクチャ上手かったらしいわ」
スネ夫「そらジャイアンちゃうやないか!」
スネ夫「世界三大兵器といったら、核兵器、細菌兵器、ジャイアンの歌、やから!」
シーン…
のび太「……あれ?」
スネ夫「みんな、どうしたのさ。静まり返っちゃって。もっと笑ってよ」
しずか「ふ、二人とも……」
のび太「なに?」
しずか「う、後ろ……」
のび太&スネ夫「え?」クルッ
ジャイアン「…………」ゴゴゴゴゴ…
のび太&スネ夫「あ……」
ジャイアン「…………」ゴゴゴゴゴ…
のび太「こ、この後、俺らどうなるんや?」
スネ夫「ギタギタの……メタメタちゃうか?」
のび太「じゃあ、いつものやつを……ミルクボーイ風に頼むわ」
スネ夫「オカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!」
完

