<スーパーマーケット>
『右折入庫禁止です』
車「右折ゥ!」ブロロロロ
車「右折ゥ!」ブロロロロ
車「右折ゥゥゥゥゥ!!!」ブロロロロ
店長「うーむ、右折入庫は禁止だといってるのに、やる人が後をたたんな」
バイト「本当ですね……」
元スレ
スーパー「右折入庫禁止です」車「右折ゥ!」車「右折ゥ!」車「右折ゥゥゥゥゥ!!!」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1574355325/
店長「右折入庫は事故やトラブルのもとだし、やめてもらいたいんだよなぁ」
バイト「右折待ちが原因で、渋滞にもなりますしね」
店長「なにかいい方法はないものか……」
バイト「そうだ、看板をもっと大きく力強くしたらどうでしょう?」
店長「そうだな、今までのは目立たなかったのかもしれん。やってみよう」
バイト「じゃあさっそく業者に連絡を……」
『 右 折 入 庫 禁 止 ッ ッ ッ ! ! ! 』
バン!!!
店長「これでよし」
バイト「すごい迫力だ……これなら右折入庫するお客なんて出ませんよ!」
車「右折ゥ!」ブロロロロ
車「右折ゥ!」ブロロロロ
車「右折ゥゥゥゥゥ!!!」ブロロロロ
店長「ダメだ……全然効果がない」
バイト「しょせん看板に強制力はありませんからね……」
店長「ならば警備員を置こう」
警備員「はじめまして」
バイト「おおっ!」
店長「右折入庫しようとする車があったら、止めてくれ」
警備員「お任せ下さい」
車「……」チカチカ
警備員「む、ウインカー! さては右折入庫するつもりだな!」
車「右折ゥ!」ブロロロロ
警備員「やはりか! 止まれぇっ!」バッ
車「右折ゥゥゥゥゥ!!!」ブロロロロ
ドゴォンッ!
警備員「ぐはぁっ!」
店長「け、警備員ーッ!!!」
店長「しっかりしろ!」
警備員「う、うう……」
店長「キズは浅いぞ、まだ助かる!」
警備員「お役に立てず、申し訳ありま……」ガクッ
店長「警備員ーッ!!!」
バイト「全治二週間ってところですかね」
バイト「いくら屈強な警備員でも、本気で突っ込んでくる車には敵いませんね」
店長「こうなったら……物理的に右折できないようにするしかないな」
バイト「どういうことです?」
店長「道路に柵を建てるんだよ。右折入庫できないように」
バイト「なぁるほど!」
店長「勝手に道路に柵を建てるとまずいだろうから、さっそく役所で許可もらってこよう!」
車「……」ブロロロロ
車「……!」キキッ
店長「ククク、柵を設置したから、もう右折入庫はできないぞ!」
バイト「僕らの勝利ですね!」
車「右折ゥゥゥゥゥ!!!」ブロロロロロ
ズガァンッ!
店長「柵をぶっ壊しやがった! ムチャクチャしやがる!」
バイト「ひええええっ!」
ある日――
店長「ふぅ、やっと一日が終わった」
ナイフ男「おい」
店長「な、なんだ君は!?」
ナイフ男「このスーパーの近辺の道路はいつも渋滞が起こってて」
ナイフ男「そのせいで俺は大事な商談に遅れて、会社をクビになっちまった!」
店長「そんなの私のせいじゃ……」
ナイフ男「死ねえええええええっ!!!」
店長「とりゃあっ!」ブオンッ
ナイフ男「ぎゃんっ!」ドテッ
店長「まったく……逆恨みにも程がある。さあ、警察に突き出してやる!」
ナイフ男「う、ううう……」
店長(待てよ? このナイフ男、使い道があるんじゃ……)
店長「君、頼みがあるんだが……」
ナイフ男「?」
店長「右折入庫した車のタイヤを、ナイフでパンクさせて欲しい!」
ナイフ男「分かりました!」
ナイフ男「ふん!」ザクッ
ナイフ男「この車も!」ザクッ
ナイフ男「これも右折入庫してた!」ザクッ
店長「ふふふ、見事だ……。警察に突き出すのは勘弁してやろう」
バイト「これでもう、彼らも右折入庫しなくなるでしょうね」
運転手「あっ、タイヤがパンクしてる!」
運転手「まぁいいや、タイヤ交換すれば」サッサッ
店長「なにいいいいい!?」
バイト「他の右折入庫してた連中もみんなタイヤ交換してますよ!」
店長「どいつもこいつも予備のタイヤ持ってんのかよ……」
店長「こうなったら……!」
車「右折ゥゥゥゥゥ!!!」ブロロロロロ
店長「俺自ら食い止めてやるゥゥゥゥゥ!!!」
ドゴォンッ!
店長「がはぁぁぁぁぁっ!」
バイト「て、店長ーッ!!!」
バイト「しっかりして下さい!」
店長「げ、げほっ……」
バイト「やはり無理なんですよ! 奴らの右折入庫を食い止めることはできないんですよ!」
店長「いや……まだ手はある!」
バイト「まだあるんですか!?」
店長「あまりやりたくなかった手だが、やるしかない!」
バイト「いったいどんな!?」
店長「まず……偉くなるんだ。ひたすら偉くなる」
バイト「偉くなるって、スーパーの社長ぐらいに?」
店長「そんなもんじゃない」
バイト「会長? 高級官僚? 経団連なんかのトップ?」
店長「いや、もっと上だ」
バイト「総理大臣? 大統領? 国王? 国連事務総長?」
店長「いや……もっともっと上だ! 協力してくれるか?」
バイト「分かりました……手伝います!」
――――
――
ワァァァァ… ワァァァァ…
店長「やった、ついにやったぞ!」
バイト「おめでとうございます!」
店長「ついに私は地球全人類のトップ、“地球王”となった」
バイト「苦労しましたねえ、店長。あ、いえ、地球王」
店長「店長でいいよ。さて、いよいよこの宣言をする時がやってきた」
バイト(いったいどんな宣言を……!?)
店長「これより地球王から命令を下す!」
店長「今や私は、言葉の意味すらも自在にできる立場にある!」
店長「というわけでこれからは、左右を逆にする!」
店長「どういうことかというと、今まで“右”だった方は“左”とし」
店長「“左”だった方は“右”とする!」
ワァァァァァァァァ……
店長「これでやっと……やっと、悲願が叶う!!!」
車「左折ゥ!」ブロロロロ
車「左折ゥ!」ブロロロロ
車「左折ゥゥゥゥゥ!!!」ブロロロロ
店長「どうだ、左右がひっくり返ったことで、奴らはもう“右折入庫”をできなくなった!」
店長「ハーッハッハッハッハッハッハ!!!」
バイト(これって解決になってるのかなぁ……?)
―おわり―

