桃(シャミ子の部屋の隅に落ちてるあれってどう見てもコンドームだよね、それも使用済みでご丁寧に縛ってある…)
桃(もし行為後だとすると相手は一体…?聞かない方がいいのかな…)
シャミ子「…桃?どうしたんですか?」
桃(シャミ子が誰と行為に及んでも私には関係ない……けど、なんだか心が凄くチクチクする…)
桃(これから先シャミ子と今まで通りに接するなんて私が耐えられない、それならいっそここで……)
桃「……」ガシッ
シャミ子「!?」ビクッ
桃「シャミ子が悪いんだよ?」
元スレ
桃「シャミ子の部屋にコンドームが落ちてる…」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1569513301/
シャミ子「えっ、ちょ、桃…?」
桃「シャミ子が悪いんだよ」ググッ
シャミ子「い、痛いです桃!どうしたんですか急に!?」
桃「シャミ子は綺麗なままだと思ってた」
桃「優しくて可愛くて、ふわふわしてて……心の綺麗な魔族だと思ってた」
桃「だからこれは仕方がない事なんだよ、私は魔法少女、シャミ子は魔族なんだから…」ゴソゴソ
シャミ子「も、桃……?冗談ですよね?わ、私何もわるいことなんてしてないですよね…?」
シャミ子「私と桃は確かに敵同士ですけど、こんな、こんなこと……」ウルッ
桃「……」ビリッ
シャミ子「…っ!!ききかんりー!!!」
シャミ子「そこまでですよ桃!これ以上私をどうこうするなら、私も抵抗します!」
桃「組み伏せられたまま、どうやって抵抗するのかな?」
シャミ子「私だって桃とのトレーニングで強くなりました」
シャミ子「もしもの時自分を守れるようにって、桃が私を鍛えてくれました」
シャミ子「だから……っ!!ふぐぐぐぐ!!!」ググッ
桃「無駄だよシャミ子、シャミ子の力じゃ私には勝てない」
シャミ子「うぐぅぅぅ!!!」ジタバタ
桃「だからシャミ子は私に身を委ねるしかないんだよ」サワッ
シャミ子「っひゃん!?」ビクッ
シャミ子「ど、どこ触ってるんですか!!私が真剣にやってる時に!!」
桃「私だって真剣だよ」キッ
シャミ子「…っ」
桃「シャミ子、よく聞いて」
桃「私はシャミ子が好き、友人やそれに近い感情じゃなくて一人の女の子として、私はシャミ子を愛してる」
シャミ子「えっ」
桃「初めてシャミ子と学校で話した日から、初めてシャミ子と遊んだ日から、私の頭の中にはずっとシャミ子がいた」
桃「もっと仲良くなりたいなって、ずっとずっと思ってた」
桃「家にいる時も、学校にいる時も、シャミ子の事でいっぱいだった」
シャミ子「……桃」
桃「魔族なのに優しいし、魔族なのに可愛いし、魔族なのにちょっと抜けてるし、すっごく弱いし…」
桃「だから私はシャミ子が心配で、守ってあげなきゃって、私でも私の中の感情がわからなくなって……」
シャミ子「桃!!」
桃「…っ」ビクッ
シャミ子「今日の桃おかしいです、さっきからおかしなことばかりして、おかしなことばかり言ってます」
桃「………」
シャミ子「私も」
シャミ子「……私も桃が好きです」
桃「…え?」
シャミ子「……とりあえず離してください」プイッ
桃「……あっ」バッ
桃「い、今さっきの言葉なんて…?」
桃「もう一回、もう一回だけ言ってシャミ子」
シャミ子「きっ、貴様卑怯だぞ!」
シャミ子「なんの説明もなくいきなり私を押さえつけただけじゃなく、また恥をかかせようと…」
桃「だ、だってシャミ子は!!」
桃「だってシャミ子にはもう、相手がいるんだよね……?」ウルッ
シャミ子「……へ?相手?」
桃「シャミ子にはもう好きな人が、愛し合ってる人がいるんだよね…?」グスンッ
シャミ子「ちょ、桃!?なんで泣いてるんですか!?っていうかどんな誤解!?」
……ベッチョリ
シャミ子「これですか?これは水風船です!」
シャミ子「いつだったか私が魔法少女と戦うために飛び道具を作ってる時に割れちゃったやつですね、そこそこべっちょりする液体が入ってます」
シャミ子「これがどうかしたんですか?」
桃「いや、私はてっきり……」
シャミ子「……てっきり?」
桃「………なんでもない、忘れて」
シャミ子「えーーーっ!?なんですかそれ!!納得いきませんよ!!」
桃「ごめんシャミ子……本当に私がどうかしてた、今日の事は忘れて」
シャミ子「忘れません!いきなり押さえつけられて、凄く怖い思いましたから!ちぎ投げコースかと思いましたよ!」
桃「…ごめん」
シャミ子「それにさっき、なんというか、桃が私に凄く情熱的な愛の告白のようななにかを口走ってて……」カァァ
桃「……あっ」カァァァ
シャミ子「つ、つまり桃は!私たちが魔族と魔法少女で、女の子同士で、それでもあ、あれですよね!」
シャミ子「一緒にデートしたり、夜景の見えるホテルで乾杯したり、おっきなケーキに入刀しちゃったりしたいわけですね…っ!?」ドキドキ
シャミ子「同じベッドで目が覚めて!わたしが桃をゆさゆさ起こして!行ってきますのちゅ、ちゅーとか……」カァァァ
桃「お、落ち着いてシャミ子!おかしな事言ってるし、かなり気持ちが先走ってるよ!」ドキドキ
シャミ子「も、桃だっていつもより声が上ずってますけど!?」
桃「うっ……そ、それよりも!!」
桃「さっきのシャミ子の返事、シャミ子もその……そういう風に思ってくれてるんだよね?」
シャミ子「……はい」
桃「そ、そっか……えへへ」
シャミ子「…………」
桃「…………」
シャミ子「……えっと」
シャミ子「とりあえず……よろしくおねがいします」ペコリ
桃「こ、こちらこそ……」
シャミ子「なんだか変な感じです」
桃「私も」
シャミ子「…お腹も減りましたし、今日は外で何か食べましょう」
桃「無理してお金使わなくても、ある物で済ませてもいいよ?」
シャミ子「いや、今日はその……記念日なので……」
桃「っ…記念日」ドキッ
シャミ子「というわけで早速行きましょう、もうお腹ペコペコです」
桃「その格好で行くの?」
シャミ子「へ?……あっ」
桃「シャミ子、できれば今後危機管理フォームはあまり外で使わないでほしい」
シャミ子「?はい、私も恥ずかしいのでできれば使いたくないですが…」
桃「……シャミ子の恥ずかしい姿は私だけに見せて欲しい」ボソッ
シャミ子「何か言いましたか?」
桃「なんでもない」
後日………
シャミ子「あ、桃!!口に食べカスが付いてます!!」ペロッ
みかん「!?」
シャミ子「……んんっ、これはしょっぱいジャンクな味!」
シャミ子「さてはまたお昼を適当に済ませたな!?」
桃「ジャガイモは野菜、食物繊維が豊富なんだよ」
シャミ子「油分と塩分のが豊富ですよ!!」
みかん「まってシャミ子、あなた今」
桃「仕方がない事なんだよ」
シャミ子「仕方なくないです!今日は私が晩御飯を作ります!もちろん明日も作りますが!」
桃「ありがとうシャミ子、愛してる」
みかん「!?」
頑張れシャミ子!百合乱暴の風潮に負けず、愛ある家庭を築くのだ!
完