男「暑いなぁ~」
女「アイスでも食べようか」
男「そうだな」
女「……」スタスタスタ
男「?」
女「……」フリッフリッ
男(同じところをぐるぐる歩いたり、腰を振ったり……)
男「何やってんの?」
女「乱数調整」
元スレ
男「何やってんの?」女「乱数調整」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1570100524/
男「このアイス、当たり付きなんだよな。当たるといいな~」ペロペロ
女「当たった」
男「おお、すごい!」
女「……」ブンブン
男(今度は腕を回してる)
女「もう一つください」
女「また当たった」
男「えええええ!」
教師「次の問題はえぇ~と……」
生徒達「……」
教師「今日はぁ~……何日だっけ?」チラッ
教師「20日だから、出席番号20番……」
女「……」
男(あいつが指されるぞ……)
女「……」サササッ
男(なにやら手話っぽい動作を……)
教師「やっぱり出席番号6番!」
生徒「ゲ、マジかよー!」
男「!?」
男(な、なんで!? 間違いなくあいつが指される流れだったのに!)
男「何をしたんだよ?」ボソッ
女「乱数調整」
男(だからなんなんだそれ……)
キーンコーンカーンコーン…
「昼飯だー!」 「購買行こうぜ!」 「早く行かねえといいパン売り切れちまう!」
タタタッ… タタタッ…
男「みんな早いなぁ。後からいってもろくなの残ってないだろうなぁ」
女「……」ブルンブルンブルンブルンブルン!
男(まるでロック歌手のように髪を振り乱して……)
女「これでよし、と」
スタスタ…
男「なぁ、今から行ってもいいパンは残ってないと思うぞ?」
女「大丈夫だって」
男「あっ!」
女「ほらね」
男(一番人気のはずのツナサンドが残ってるなんて……なんで誰も買わなかったんだろう)
男(これもやっぱり“調整”か……?)
……
教師「――では今日は抜き打ちテストを行う!」
えぇ~……!
男「マジか……!」
男「お前も全然勉強してないはずだよな。どうしよっか?」
女「別に」
男(まるで今日テストがあるのを知ってたような顔だ……)
55点
男「ううう……」
100点
女「やったね」
男(マジかよ……)
男(もしかして、あらかじめ出る問題を“調整”してたってのか? 信じらんねえ!)
……
男(女子は徒競走やってるのか)
女教師「よーい、ドン!」
タタタッ… タタタッ…
女「はぁ、はぁ、はぁ……」
男(あーあ、あれじゃビリだな)
女「……」クルクルクルッ
女生徒A「きゃっ!」ドサッ
女生徒B「うわっ」ドテッ
女生徒C「わわっ!」ズルッ
女「ゴール!」タタタッ
男「みんなこけて、あいつが一位……!」
男(そう、あいつはいつもこうやって“乱数調整”とやらをして)
女「……」クネクネ
店員「一等出ました~!」カランカラン
女「やった!」
男(自分に都合のいい結果を引き出しちまう)
男(突っ込んだ質問をしてもはぐらかされるし、俺も深くは聞かない)
男(まあ別に、俺としてもこのままでいいと思っている)
そんなある日――
スタスタ…
男(付き合ってるんだか付き合ってないんだか中途半端な関係が続いてるけど)
男(そういや、こいつは俺のことどう思ってんだろ)
女「む」
男「どうしたの?」
女「……」シュババババッ バババババッ
男(わけの分からないダンスを始めた!)
女「……」スタタタンッ タンッ
男「終わった……」
男「ねえ、なんだったの今の――」
ドカァンッ!
男「うおおお!?」
男「上から……鉄骨が!」
女「さ、行きましょ」
男「いやいや、なんでそんなに冷静なんだよ! 大事故だぞこれ!」
女「……」グネグネグネグネ
男(また変なことを……)
スタスタ…
男「わあっ!」
男「あっぶねー……」
男(マンホールの蓋が開いてた!)
男(なんでこうも立て続けに不幸が――)
男(ま、まさか……こいつの仕業……?)チラッ
女「……」
男(だとしたらなぜ? なんでこんなことするんだ?)
女「……」ギュルルルルルルッ
男(またよく分からない動作を始めた!)
ザッザッ…
男「ん?」
通り魔「うへへ……刺゛す……刺゛してやるぅ……」
男「!?」
男(ヤバイのが出てきた……クスリでもやってるのか!?)
通り魔「う゛……」チラッ
通り魔「オマエに決めたぁぁぁぁぁ!!!」
男「ちょっ!?」
男(まさか、このイカレ野郎もあいつの差し金!?)
男(――いや、そうじゃない!)
男(さっきの鉄骨、マンホール……どっちも俺は回避できたじゃないか!)
男(きっとあいつが“調整”してくれたから……!)
通り魔「うひゃあ!」ブンッ
男(ほらこの通り、包丁を避けられる!)
男(あいつはなんらかの事情で、これから起こる出来事を知っていて)
男(自分のためだけじゃなく、俺のために乱数とやらを“調整”してくれてたんだ!)
男(だったら俺も……その想いに応えるまで!)
通り魔「ひえあぁぁぁっ!」ブンッ
男「お前みたいな危ない奴……放っておくわけにはいかない!」
男「だりゃあ!!!」
バキィ!
通り魔「ぶひゃぁぁぁ……!」ドサッ
男(やっぱりそうだ……!)
男「あ、あのっ!」
女「!」
男「今までずっと曖昧な関係を続けてきたけど……今こそハッキリいおうと思う!」
男「付き合ってくれ!」
女「……!」ドキッ
女「う、うん……!」
男「やったぁ! これで俺たち正式なカップルだな!」
男(もしかしてこうなることこそ、“乱数調整”の結果だったのかもしれないけど)
男(それでもいいんだ、俺は……!)
女(ああ~、どうしてこうなるの!?)
女(何周しても、あたしったらこいつに惚れてくっついちゃう!)
女(今回なんかこいつを死なせちゃおうと乱数調整したのに、はねのけられちゃうし……)
女(またやり直さなきゃ……トホホ)
― 終 ―

