麦野「いらっしゃ……、って浜面か、紛らわしい」
浜面「悪かったな……俺で」
麦野「ていうか、裏口から入りなさいよ。毎回言ってるじゃない」
浜面「表通りの方に用事があったからわざわざ裏口回るの面倒だったんだよ!」
麦野「はー、男のくせにぐだぐだと……まぁいいわ、さっき言わされた無駄な『いらっしゃい』分は給料から引いとくわよ?」
浜面「いらっしゃい言いきってないだろ!ていうかあれ料金発生するのかよ!?」
麦野「気分の問題よ、気分の」
浜面「横暴だ……」
元スレ
▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-39冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363523022/
麦野「いいから無駄口叩いてないでさっさと着替えてきなさい。裏に荷物もたっぷり届いてるから」
浜面「このあいだの発注考えると結構な量ありそうだな」
麦野「まぁね。と入ってもせっかく学舎の園に店を構える有名店様が固定客に付きそうなんだからやるしか無いでしょ」
浜面「しかし……この店始める時はほんとにどうなるかと思ったけど、やってみたらなんとかなるもんだな」
麦野「暗部時代の使えるルートはフルに使った『あなたの本当に欲しいものなんでも取り寄せる何でも屋』がうまくいかないわけ無いでしょ?」
浜面「本来、何でも屋ってそういう意味じゃねえと思うけどな……」
麦野「細かいことはいいのよ」
浜面「あと店名が『item』って安直じゃね?」
麦野「何?浜面喧嘩売ってるの?」
浜面「引かれた給料分くらい愚痴りたいこともあるんだよ……」
浜面「まぁ、とにかく裏行って荷物整理してくるわ」
麦野「あ、浜面。整理する前に豆こっちに持って来といて」
浜面「豆?」
麦野「いつものやつよ。店のストック切れたからこれから取りに来るってさっき連絡あったのよ」
浜面「今から!?まだ昼の2時だぞ……普通に店営業中だろ?」
麦野「いつもの事でしょ?」
浜面「――マスターが店開けてどうするんだよ……」
麦野「あんたのお友達の第一位様がいるじゃない」
浜面「あいつもよくもまぁ毎日毎日……」
浜面「いっそ働いちゃえばいいのにな?あれほんとにタダ手伝ってるだけだろ」
麦野「まぁ、いいんじゃない?正直みてて面白いし」
浜面「友達のことだから注意したいが……俺もそれには同意せざるを得ない」
麦野「あー、今度店行ってからかってやろうかしら」
浜面「流石にそれはやめとけよ?マスターにも迷惑かかるだろ」
麦野「浜面やっさしー。滝壺が聞いたら嫉妬しちゃうわよ?」
浜面「客なんだから気にかけるだろ……、それに滝壺とよく行くから尚更迷惑かけられねぇんだよ」
麦野「はー、お熱いこって……もっとお熱く消し炭にしてあげようかしら」
浜面「ちょっ!?やめっ!その台詞でこっちに手をかざすな洒落にならねえ!!」
麦野「なーに本気にしてるのよ。こんなところでぶっぱなしたら店が消し飛んじゃうからしないわよ」
浜面「店じゃなかったらぶっ放すのかよ……」
麦野「なんか浜面なら本気でぶっぱなしても生きててくれそうな、そんな予感がするのよ」
浜面「そんな信頼はいらねぇ……あぶねぇからその考えはすぐに改めてくれ」
浜面「つーか今更だけど、今日って麦野と俺だけ?滝壺がオフなのは知ってるけど」
麦野「そういうさりげない「あいつのことならちゃんと把握してるぜ(キリッ」ってのがほんと気に触るわ……」
浜面「流石にそれは被害妄想だろ……」
麦野「絹旗もフレメアもオフよ。絹旗は突発だけど」
浜面「突発とか……どうせいつものB級映画だろ」
麦野「さぁ?わざわざ理由聞かないし」
浜面「ゆるいなおい……っていうか俺がこの前休み申請したときはもっと事細かく休暇理由からなにから聞かれたぞ!?」
麦野「信頼の差よ、信頼の」
浜面「長い付き合いなのに俺は未だにそんなに信頼ねぇのかよ……」
麦野「まぁ、実際どうなのかしらね。案外男とかかもよ?」
浜面「絹旗に男?なんか想像できねぇ」
麦野「あんたこそ長い付き合いで感覚鈍ってるんじゃないの?実際うちにも絹旗目当てでくる客とかいるのよ」
浜面「え、マジで?」
麦野「ほんと鈍いわね……明らかに商品買うつもりもなく店内うろちょろしてる客に嫌でも気づくでしょうが。邪魔でしょうがない」
浜面(やべぇ……全然気づいてなかった)
麦野「まぁ、絹旗以外にも滝壺に私にフレメアって綺麗どころに囲まれてたった一人の男店員があんた一人だからね?結構睨まれてるわよあんた」
浜面「実際俺の立場になってみたら尻に敷かれまくりだってぇのにな」
麦野「まぁ、尻にしかれる程度には使える男ってことよ。胸はりなさい」
浜面「普段滅多に褒められないせいか、そんなのですら素直に嬉しいのが腹立ってくるな」
麦野「――って、あー、無駄話しすぎたか……」
浜面「ん?」
佐天「こんにちはー!すみません、突然連絡しちゃって……珈琲豆また切らしちゃって……あははははは」
麦野「はいはい、いらっしゃい。『また』ってのがすごく重々しいわー」
浜面「いらっしゃい。悪い、まだ裏から豆持ってきてないわ……ちょっとまってて」
麦野「ほら、さっさと駆け足で行って来なさい浜面」
佐天「あー、いいですよそんな、ゆっくりでも」
浜面「いや、気遣いは嬉しいけど、店営業中の店主がそれ言っちゃうのはどうかと思う」
佐天「いやー、でもうちのお客さんのんびりしてますから」
麦野(それは客あんた目当てだからでしょ……)
浜面(今頃一方通行が店番か……店の空気ピリピリしてそう)
浜面「さっさと豆取ってくるわ……」
麦野「そうね、そうしてあげなさい」
佐天「?」
麦野「ところで今日は豆だけでいいの?」
佐天「そうですねー、可愛いカップとか見ると欲しくなりますけど……」
佐天「流石に店で使うとなると結構な数になって値段も馬鹿になりませんからほいほい買えないですよ」
麦野「別に店で使わなくたってプライベート用だっていいじゃない?」
佐天「プライベート用かー」
麦野「コレとか可愛いわよ?うちの絹旗が気に入って仕入れたんだけど」
佐天「おー、猫の柄のカップですか。かわいいですね~」
麦野「白猫と黒猫のペアカップなのよ。取っ手が尻尾を模した形になっててなかなかいいでしょ?」
佐天「へー、ペアカップかー」
麦野「どう?自分用と、店番してる旦那用に」
佐天「だっ!?」
麦野「あー、旦那予定か」
佐天「そ、そんな旦那予定とか……あはは何言ってるんですか麦野さん、もーっ……あはははは」
麦野「あれー、違ったのか、私はてっきり……ねー?」
麦野(あー、若い子からかうのってほんっと楽しいわ)
浜面(普段大人っぽいマスターがあしらわれてる……伊達に麦野年食ってねぇな……つーか、出てくタイミング逃した)
麦野「まぁ、冗談は置いといて、留守番してるあいつにもお礼代わりってことでどう?からかっちゃったお詫びにサービスするわよ?」
佐天「え、サービスなんてそんな悪いですから」
麦野「好意は素直に受け取っとくものよ?それにこういう細やかな恩を売っておくのも長くお客と付き合ってくコツなのよ」
佐天「ふふっ、それ本人に言っちゃっていいんですか?」
麦野「企業秘密だったけどお客様は特別だから……そうね、カップを買ってくれればいいわよ?」
佐天「どれだけ買わせたいんですか、もー……分かりました、私の負けです!降参します!そのカップいただけますか?」
麦野「まいどー♪うちで買ったってお客さんにも宣伝しておいてくれると助かるわ」
佐天「逞しいですね……」
浜面「あー、ほんとにな……」
麦野「あ、浜面戻ってたの?てか、遅い。給料引いとくわよ?」
浜面「まだ引くほどあるってだけでほっとするようになっちまったよ俺は……」
佐天「それじゃぁ店番してる一方通行さんとお客さんこれ以上待たせられないしそろそろ戻りますね!」
佐天「麦野さん、カップありがとうございます。大事に使いますね」
麦野「はいはい、こちらこそまいどーまたのご利用をー」
浜面「今度は豆切れる前に注文するんだぞー?」
佐天「んー、それは約束しかねますね」
浜面「なんでだよ!?」
佐天「あははは、冗談ですよ。努力します!こんどはうちにも顔出してくださいね?それじゃぁどうも!」
―――――
―――
―
麦野「ふー、なんて言うかほんと飽きない子だわ、あの子は」
浜面「それにしても麦野、今日はわざわざ世話なんて焼いてどうしたんだ?」
麦野「世話?」
浜面「カップ」
麦野「んー、なんでだろうね。面白いの半分、商売人魂半分?あと、少しのじれったさ」
浜面「あー、じれったいな。それはすごく分かるわ」
麦野「それに」
浜面「それに?」
麦野「『本当に欲しいもの』を売るのがうちのモットーでしょ?」
――あなたもなにか必要なものがあるなら、ぜひ一度『item』に――
178 : VIPに... - 2013/04/23 01:40:16.24 atW05+vao 14/17以上です。
久々過ぎてみんなの口調に違和感感じてしまう……超電磁砲2期始まったし原作読みなおそう
179 : VIPに... - 2013/04/23 02:16:33.96 stzDXV83o 15/17乙!
どっかでこのシリーズ読んだ気がするんだけどどこだっけ
180 : VIPに... - 2013/04/23 03:04:44.16 s3g47uCVo 16/17佐天「ようこそ、喫茶サテンへ!」
からの一連シリーズの人かね
【 関連:『喫茶サテン』シリーズ 】
佐天「喫茶サテンへようこそ!」
佐天「ようこそ、喫茶サテンへ!」
佐天「いらっしゃーい」
佐天「いらっしゃーい。また来てくれたんですね」
佐天「いらっしゃーい、空いてる席ならどこでもいいですよー?」(蔵入り喫茶店)

